JPH08118459A - プラスチック中空体およびその成形方法 - Google Patents
プラスチック中空体およびその成形方法Info
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- JPH08118459A JPH08118459A JP6278401A JP27840194A JPH08118459A JP H08118459 A JPH08118459 A JP H08118459A JP 6278401 A JP6278401 A JP 6278401A JP 27840194 A JP27840194 A JP 27840194A JP H08118459 A JPH08118459 A JP H08118459A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/24—Lining or labelling
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29C49/42—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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- B29C2793/00—Shaping techniques involving a cutting or machining operation
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- B29C49/02—Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
- B29C49/04—Extrusion blow-moulding
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- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 裏壁の端縁に折り返して貼着した布の貼着部
位を物の接触から保護して、布の端縁の剥離を防止する
ことができ、また、ブロー成形時の布の端縁の喰い切り
性を良好にして、布の端縁のほつれが生じ難いプラスチ
ック中空体とその成形方法を提供する。 【構成】 表壁１の表面に貼着した布４の端縁５を裏壁
２側に折り返してその布４の端縁５を裏壁２の周縁部に
貼着してなるプラスチック中空体である。貼着された布
４の端縁５と布４が貼着されていない裏壁２の周縁部の
高さが略同一となるように形成する。布４が貼着されて
いない周縁部には布４の端縁５に物の接触を防止する突
起７を形成する。この突起７は、布４の端縁５から僅か
な間隔６を隔てた位置に形成する。
位を物の接触から保護して、布の端縁の剥離を防止する
ことができ、また、ブロー成形時の布の端縁の喰い切り
性を良好にして、布の端縁のほつれが生じ難いプラスチ
ック中空体とその成形方法を提供する。 【構成】 表壁１の表面に貼着した布４の端縁５を裏壁
２側に折り返してその布４の端縁５を裏壁２の周縁部に
貼着してなるプラスチック中空体である。貼着された布
４の端縁５と布４が貼着されていない裏壁２の周縁部の
高さが略同一となるように形成する。布４が貼着されて
いない周縁部には布４の端縁５に物の接触を防止する突
起７を形成する。この突起７は、布４の端縁５から僅か
な間隔６を隔てた位置に形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、表壁の表面に装飾など
のための布を貼着したプラスチック中空体と、それをブ
ロー成形するプラスチック中空体の成形方法に関する。
のための布を貼着したプラスチック中空体と、それをブ
ロー成形するプラスチック中空体の成形方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のプラスチック中空体およ
び成形方法としては、特開平２−６３７１７号公報に記
載されているものが知られている。
び成形方法としては、特開平２−６３７１７号公報に記
載されているものが知られている。
【０００３】上記公報に記載されている従来のプラスチ
ック中空体は、ブロー成形時にプラスチック中空体の表
壁の表面に布を貼着して、布の端縁は裏壁側に折り返し
て貼着したものであり、そのブロー成形には、一対の分
割金型とピンチオフラインを裏壁側に寄せるための挿入
金型からなるブロー金型を用いている。
ック中空体は、ブロー成形時にプラスチック中空体の表
壁の表面に布を貼着して、布の端縁は裏壁側に折り返し
て貼着したものであり、そのブロー成形には、一対の分
割金型とピンチオフラインを裏壁側に寄せるための挿入
金型からなるブロー金型を用いている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
プラスチック中空体にあっては、裏壁側に折り返された
布の端縁は、裏壁面と略同一面をなして貼着されている
のみであるから、その貼着部位に人の手や他部材などの
物の接触による摩擦が繰り返されると、布の端縁が徐々
に剥離を起こして見苦しくなるばかりでなく、布の剥離
が次第に表壁の部分にまで及んで外観性が損なわれるこ
とが分かった。
プラスチック中空体にあっては、裏壁側に折り返された
布の端縁は、裏壁面と略同一面をなして貼着されている
のみであるから、その貼着部位に人の手や他部材などの
物の接触による摩擦が繰り返されると、布の端縁が徐々
に剥離を起こして見苦しくなるばかりでなく、布の剥離
が次第に表壁の部分にまで及んで外観性が損なわれるこ
とが分かった。
【０００５】また、従来の上記プラスチック中空体の成
形方法では、一対の分割金型にピンチオフラインを裏壁
側に寄せる挿入金型を合わせた状態で型締めするので、
布の端縁に対する挿入金型の剪断力が十分得られず、挿
入金型による布の喰い切り性が悪くて裏壁側に貼着され
る布の端縁にほつれが生じ易く、外観性が劣るうえ布の
端縁の剥離を早めることが分かった。
形方法では、一対の分割金型にピンチオフラインを裏壁
側に寄せる挿入金型を合わせた状態で型締めするので、
布の端縁に対する挿入金型の剪断力が十分得られず、挿
入金型による布の喰い切り性が悪くて裏壁側に貼着され
る布の端縁にほつれが生じ易く、外観性が劣るうえ布の
端縁の剥離を早めることが分かった。
【０００６】本発明は、上述のような問題点を解消しよ
うとするものであって、表壁の表面に貼着した布の端縁
を裏壁に寄せて貼着するとともに、裏壁の周縁部に布の
端縁の貼着部位より高い段部を形成することにより、そ
の突起により裏壁の布の貼着部位を物の接触から保護
し、もって、布の端縁の剥離を防止することができるば
かりでなく、ブロー成形時に、一対の分割金型の型締め
後に挿入金型を進出させることにより、布の端縁の喰い
切り性を良好にして、布の端縁のほつれが生じ難いプラ
スチック中空体とその成形方法を提供することを目的と
する。
うとするものであって、表壁の表面に貼着した布の端縁
を裏壁に寄せて貼着するとともに、裏壁の周縁部に布の
端縁の貼着部位より高い段部を形成することにより、そ
の突起により裏壁の布の貼着部位を物の接触から保護
し、もって、布の端縁の剥離を防止することができるば
かりでなく、ブロー成形時に、一対の分割金型の型締め
後に挿入金型を進出させることにより、布の端縁の喰い
切り性を良好にして、布の端縁のほつれが生じ難いプラ
スチック中空体とその成形方法を提供することを目的と
する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るプラスチック中空体は、表壁の表面に
貼着した布の端縁を裏壁側に折り返してその布の端縁を
裏壁の周縁部に貼着してなるプラスチック中空体であっ
て、貼着された布の端縁と布が貼着されていない裏壁の
周縁部の高さが略同一となるように形成し、かつ布が貼
着されていない周縁部には布の端縁に物の接触を防止す
る突起を形成したものである。
め、本発明に係るプラスチック中空体は、表壁の表面に
貼着した布の端縁を裏壁側に折り返してその布の端縁を
裏壁の周縁部に貼着してなるプラスチック中空体であっ
て、貼着された布の端縁と布が貼着されていない裏壁の
周縁部の高さが略同一となるように形成し、かつ布が貼
着されていない周縁部には布の端縁に物の接触を防止す
る突起を形成したものである。
【０００８】また、本発明は、上記構成において、貼着
されていない周縁部に形成した布の端縁に物の接触を防
止する突起を、布の端縁から僅かに間隔を隔てた位置に
形成したプラスチック中空体である。
されていない周縁部に形成した布の端縁に物の接触を防
止する突起を、布の端縁から僅かに間隔を隔てた位置に
形成したプラスチック中空体である。
【０００９】上記の目的を達成するため、本発明に係る
プラスチック中空体の成形方法は、表壁の表面に貼着し
た布の端縁を裏壁側に折り返してその布の端縁を裏壁の
周縁部に貼着してなるプラスチック中空体をブロー成形
する方法であって、ブロー成形金型として、一対の分割
金型と、パーティングラインを成形品の裏壁側に寄せて
形成する挿入金型からなり、一対の分割金型はその一方
の金型が貼着された布の端縁と布が貼着されていない裏
壁の周縁部の高さが略同一となるように形成し、かつ布
が貼着されていない周縁部には布の端縁に物の接触を防
止する突起を形成するキャビテイを有するものを用い
て、一対の分割金型を型開きしかつ挿入金型を後退させ
て一対の分割金型間にパリスンとその表壁となる側に布
をともに配置し、一対の分割金型を型締めし、次いで挿
入金型を進出させてからパリスンをブロー成形するもの
である。
プラスチック中空体の成形方法は、表壁の表面に貼着し
た布の端縁を裏壁側に折り返してその布の端縁を裏壁の
周縁部に貼着してなるプラスチック中空体をブロー成形
する方法であって、ブロー成形金型として、一対の分割
金型と、パーティングラインを成形品の裏壁側に寄せて
形成する挿入金型からなり、一対の分割金型はその一方
の金型が貼着された布の端縁と布が貼着されていない裏
壁の周縁部の高さが略同一となるように形成し、かつ布
が貼着されていない周縁部には布の端縁に物の接触を防
止する突起を形成するキャビテイを有するものを用い
て、一対の分割金型を型開きしかつ挿入金型を後退させ
て一対の分割金型間にパリスンとその表壁となる側に布
をともに配置し、一対の分割金型を型締めし、次いで挿
入金型を進出させてからパリスンをブロー成形するもの
である。
【００１０】また、本発明は、上記成形方法において、
挿入金型のピンチオフ側のキャビティをパリスンの挟圧
方向に布の厚み以下の寸法にずらせたプラスチック中空
体の成形方法である。
挿入金型のピンチオフ側のキャビティをパリスンの挟圧
方向に布の厚み以下の寸法にずらせたプラスチック中空
体の成形方法である。
【００１１】本発明に使用する布は、天然繊維、化学繊
維およびこれらのブレンド繊維、織物および不織布であ
って、これらの繊維の目の間から空気の流通が可能な程
度の通気性を有するとともに金型面に沿わせることがで
きる程度の柔軟性を有するものである。
維およびこれらのブレンド繊維、織物および不織布であ
って、これらの繊維の目の間から空気の流通が可能な程
度の通気性を有するとともに金型面に沿わせることがで
きる程度の柔軟性を有するものである。
【００１２】
【作用】本発明に係るプラスチック中空体によれば、裏
壁の周縁部に、貼着された布の端縁と布が貼着されてい
ない裏壁の周縁部の高さが略同一となるように形成し、
かつ布が貼着されていない周縁部には布の端縁に物の接
触を防止する突起が形成されるので、この突起に遮られ
て物が布の端縁の貼着部に接触することがなくなり、布
の端縁の剥離が未然に防止される。
壁の周縁部に、貼着された布の端縁と布が貼着されてい
ない裏壁の周縁部の高さが略同一となるように形成し、
かつ布が貼着されていない周縁部には布の端縁に物の接
触を防止する突起が形成されるので、この突起に遮られ
て物が布の端縁の貼着部に接触することがなくなり、布
の端縁の剥離が未然に防止される。
【００１３】また、本発明に係るプラスチック中空体の
成形方法によれば、一対の分割金型の型締め後に、後退
していた挿入金型を進出させて裏壁に寄せてパーティン
グラインを形成するので、パーティングライン上では進
出する挿入金型による布の喰い切りが良好であり、布の
端縁のほつれが生じ難い。そして、裏壁の周縁部に、貼
着された布の端縁と布が貼着されていない裏壁の周縁部
の高さが略同一となるように形成し、かつ布が貼着され
ていない周縁部には布の端縁に物の接触を防止する突起
が形成されるので、布の端縁の貼着部は物による接触が
ないことと相俟って、いっそう布の端縁の剥離が生じ難
いものが得られる。
成形方法によれば、一対の分割金型の型締め後に、後退
していた挿入金型を進出させて裏壁に寄せてパーティン
グラインを形成するので、パーティングライン上では進
出する挿入金型による布の喰い切りが良好であり、布の
端縁のほつれが生じ難い。そして、裏壁の周縁部に、貼
着された布の端縁と布が貼着されていない裏壁の周縁部
の高さが略同一となるように形成し、かつ布が貼着され
ていない周縁部には布の端縁に物の接触を防止する突起
が形成されるので、布の端縁の貼着部は物による接触が
ないことと相俟って、いっそう布の端縁の剥離が生じ難
いものが得られる。
【００１４】
【実施例】図１および図２は、本発明に係るプラスチッ
ク中空体として、中空パネル状をなす自動車のリヤーパ
ーセルシェルフを例示している。１は表壁、２は裏壁、
３は周端壁であり、表壁１および周端壁３には装飾など
のための布４が貼着されていて、布４の端縁５は裏壁２
の周縁部に折り返されて貼着されている。裏壁２の周縁
部には、貼着された布４の端縁５と布４が貼着されてい
ない部位の高さが略同一であり、布４が貼着されていな
い周縁部には布４が貼着されていない僅かな間隔を有す
る部位６を隔てて突起７が形成されている。図示の実施
例では、突起７は裏壁２の略全面を覆う平面状のもので
あるが、周囲だけに形成した突条であっても、あるいは
周囲に断続的に形成した突起であってもよい。
ク中空体として、中空パネル状をなす自動車のリヤーパ
ーセルシェルフを例示している。１は表壁、２は裏壁、
３は周端壁であり、表壁１および周端壁３には装飾など
のための布４が貼着されていて、布４の端縁５は裏壁２
の周縁部に折り返されて貼着されている。裏壁２の周縁
部には、貼着された布４の端縁５と布４が貼着されてい
ない部位の高さが略同一であり、布４が貼着されていな
い周縁部には布４が貼着されていない僅かな間隔を有す
る部位６を隔てて突起７が形成されている。図示の実施
例では、突起７は裏壁２の略全面を覆う平面状のもので
あるが、周囲だけに形成した突条であっても、あるいは
周囲に断続的に形成した突起であってもよい。
【００１５】図３ないし図６は、本発明に係るプラスチ
ック中空体である自動車のリヤーパーセルシェルフのブ
ロー成形態様を例示している。８，９は一対の分割金型
であり、その内部には成形品のキャビティ１０，１１が
形成されている。１２は挿入金型であって、この挿入金
型１２は、一方の分割金型９に挿入され、一方の分割金
型９のキャビティ１１の一部をなすキャビティ１３を有
している。そして、挿入金型１２は、そのキャビティ１
３を一方の分割金型９のキャビティ１１に合わせる進出
位置と、後退位置に移動可能であり、進出状態でパーテ
ィングライン１４を裏面２側に寄せ、かつ挿入金型１２
のキャビティ１３をパリスン１６の挟圧方向に布４の厚
み以下の寸法でずらせた形状をなしている。また、他方
の分割金型８のキャビテイ１０は、突起７を形成するた
めの凹部１５を有している。
ック中空体である自動車のリヤーパーセルシェルフのブ
ロー成形態様を例示している。８，９は一対の分割金型
であり、その内部には成形品のキャビティ１０，１１が
形成されている。１２は挿入金型であって、この挿入金
型１２は、一方の分割金型９に挿入され、一方の分割金
型９のキャビティ１１の一部をなすキャビティ１３を有
している。そして、挿入金型１２は、そのキャビティ１
３を一方の分割金型９のキャビティ１１に合わせる進出
位置と、後退位置に移動可能であり、進出状態でパーテ
ィングライン１４を裏面２側に寄せ、かつ挿入金型１２
のキャビティ１３をパリスン１６の挟圧方向に布４の厚
み以下の寸法でずらせた形状をなしている。また、他方
の分割金型８のキャビテイ１０は、突起７を形成するた
めの凹部１５を有している。
【００１６】自動車のリヤーパーセルシェルフのブロー
成形時には、一対の分割金型８，９を開き、挿入金型１
２を後退させた状態で、一対の分割金型８，９間に、押
出ヘッド（図示せず）から押し出した熱可塑性プラスチ
ックのパリスン１６と、成形品の表壁１の表面に貼着す
る布４を垂下して配置する（図３）。次いで、一対の分
割金型８，９を型締めした後（図４）、挿入金型１２を
進出させてブロー成形する（図５）。そして、挿入金型
１２を後退させ、一対の分割金型８，９を開き、成形品
を離型する（図６）。
成形時には、一対の分割金型８，９を開き、挿入金型１
２を後退させた状態で、一対の分割金型８，９間に、押
出ヘッド（図示せず）から押し出した熱可塑性プラスチ
ックのパリスン１６と、成形品の表壁１の表面に貼着す
る布４を垂下して配置する（図３）。次いで、一対の分
割金型８，９を型締めした後（図４）、挿入金型１２を
進出させてブロー成形する（図５）。そして、挿入金型
１２を後退させ、一対の分割金型８，９を開き、成形品
を離型する（図６）。
【００１７】上記ブロー成形により、成形品の表壁１の
表面および周端壁３の表面にかけて布４が貼着され、布
４の端縁５は挿入金型１２の進出により形成されるパー
ティングライン１４により裏壁２側に寄せられ、裏壁２
の周縁部に貼着されるとともに、挿入金型１２の進出移
動に伴って布４の端縁５が喰い切られる。また、裏壁２
の終端部には、貼着された布４の端縁と布４が貼着され
ていない裏壁の周縁部の高さが略同一に形成するととも
に凹部１５により突起７が布４の端縁から僅かに間隔を
隔てた位置に形成されている。
表面および周端壁３の表面にかけて布４が貼着され、布
４の端縁５は挿入金型１２の進出により形成されるパー
ティングライン１４により裏壁２側に寄せられ、裏壁２
の周縁部に貼着されるとともに、挿入金型１２の進出移
動に伴って布４の端縁５が喰い切られる。また、裏壁２
の終端部には、貼着された布４の端縁と布４が貼着され
ていない裏壁の周縁部の高さが略同一に形成するととも
に凹部１５により突起７が布４の端縁から僅かに間隔を
隔てた位置に形成されている。
【００１８】なお、実施例では、布のすべてを裏壁側に
折り返すリヤーパーセルシェルフを例示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、布の一部が折り返さ
れることなく表壁の表面に貼着されているものも含むも
のである。
折り返すリヤーパーセルシェルフを例示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、布の一部が折り返さ
れることなく表壁の表面に貼着されているものも含むも
のである。
【００１９】以上のように、本発明に係るプラスチック
中空体によれば、裏壁２の周縁部に、貼着された布４の
端縁と布が貼着されていない裏壁の周縁部の高さが略同
一であり、布４が貼着されていない周縁部には突起７を
形成したので、この突起７に遮られて物が布４の端縁５
の貼着部に接触することがなくなり、布４の端縁５の剥
離が未然に防止される。
中空体によれば、裏壁２の周縁部に、貼着された布４の
端縁と布が貼着されていない裏壁の周縁部の高さが略同
一であり、布４が貼着されていない周縁部には突起７を
形成したので、この突起７に遮られて物が布４の端縁５
の貼着部に接触することがなくなり、布４の端縁５の剥
離が未然に防止される。
【００２０】また、本発明に係るプラスチック中空体の
成形方法によれば、一対の分割金型８，９の型締め後
に、後退していた挿入金型１２を進出させて裏壁２に寄
せてパーティングライン１４を形成するので、パーティ
ングライン１４では進出する挿入金型１２による布４の
端縁５の喰い切りが良好であり、布４の端縁５のほつれ
が生じない。そして、裏壁２の周縁部に、上記のよう
に、貼着された布４の端縁と布４が貼着されていない裏
壁の周縁部の高さが略同一となり、かつ布４が貼着され
ていない周縁部には突起７が形成されるので、布４の端
縁には物による接触がないうえ、布４の端縁のほつれが
ないことから、布４の端縁にはいっそう剥離が生じ難
い。
成形方法によれば、一対の分割金型８，９の型締め後
に、後退していた挿入金型１２を進出させて裏壁２に寄
せてパーティングライン１４を形成するので、パーティ
ングライン１４では進出する挿入金型１２による布４の
端縁５の喰い切りが良好であり、布４の端縁５のほつれ
が生じない。そして、裏壁２の周縁部に、上記のよう
に、貼着された布４の端縁と布４が貼着されていない裏
壁の周縁部の高さが略同一となり、かつ布４が貼着され
ていない周縁部には突起７が形成されるので、布４の端
縁には物による接触がないうえ、布４の端縁のほつれが
ないことから、布４の端縁にはいっそう剥離が生じ難
い。
【００２１】
【発明の効果】本発明に係るプラスチック中空体によれ
ば、表壁の表面に貼着した布の端縁が裏壁に寄せて貼着
されるとともに、裏壁の周縁部に布の端縁の貼着面より
高い段部が形成されているので、その段部により裏壁の
布の貼着部位は人の手や他部材などの物の接触から保護
されて、布の端縁の剥離を防止することができる。
ば、表壁の表面に貼着した布の端縁が裏壁に寄せて貼着
されるとともに、裏壁の周縁部に布の端縁の貼着面より
高い段部が形成されているので、その段部により裏壁の
布の貼着部位は人の手や他部材などの物の接触から保護
されて、布の端縁の剥離を防止することができる。
【００２２】また、本発明に係るプラスチック中空体の
成形方法によれば、ブロー成形時に、一対の分割金型の
型締め後に挿入金型を進出させるので、布の端縁の喰い
切り性を良好にして、布の端縁のほつれが生じ難いプラ
スチック中空体を得ることができる。
成形方法によれば、ブロー成形時に、一対の分割金型の
型締め後に挿入金型を進出させるので、布の端縁の喰い
切り性を良好にして、布の端縁のほつれが生じ難いプラ
スチック中空体を得ることができる。
【図１】本発明に係るプラスチック中空体である自動車
のリヤーパーセルシェルフを示す全体斜視図である。
のリヤーパーセルシェルフを示す全体斜視図である。
【図２】図１の部分拡大断面図である。
【図３】本発明に係るプラスチック中空体のブロー成形
態様を示し、一対の分割金型間にパリスンおよび布を配
置した状態の部分断面である。
態様を示し、一対の分割金型間にパリスンおよび布を配
置した状態の部分断面である。
【図４】図３の状態から一対の分割金型を閉じた状態を
示す部分断面図である。
示す部分断面図である。
【図５】図４の状態から挿入金型を進出させてブロー成
形する状態を示す部分断面図である。
形する状態を示す部分断面図である。
【図６】ブロー成形後、挿入金型を後退させた状態を示
す部分断面図である。
す部分断面図である。
１ 表壁 ２ 裏壁 ３ 周端壁 ４ 布 ５ 布の端縁 ６ 僅かな間隔を有する部位 ７ 突起 ８，９ 一対の分割金型 １０，１１ キャビティ １２ 挿入金型 １３ キャビティ １４ パーティングライン １５ 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｌ 9:00
Claims (4)
- 【請求項１】 表壁の表面に貼着した布の端縁を裏壁側
に折り返してその布の端縁を裏壁の周縁部に貼着してな
るプラスチック中空体であって、貼着された布の端縁と
布が貼着されていない裏壁の周縁部の高さが略同一とな
るように形成し、かつ布が貼着されていない周縁部には
布の端縁に物の接触を防止する突起を形成したことを特
徴とするプラスチック中空体。 - 【請求項２】 貼着されていない周縁部に形成した布の
端縁に物の接触を防止する突起は、布の端縁から僅かに
間隔を隔てた位置に形成したことを特徴とする請求項１
記載のプラスチック中空体。 - 【請求項３】 表壁の表面に貼着した布の端縁を裏壁側
に折り返してその布の端縁を裏壁の周縁部に貼着してな
るプラスチック中空体をブロー成形する方法であって、
ブロー成形金型として、一対の分割金型と、パーティン
グラインを成形品の裏壁側に寄せて形成する挿入金型か
らなり、一対の分割金型はその一方の金型が貼着された
布の端縁と布が貼着されていない裏壁の周縁部の高さが
略同一となるように形成し、かつ布が貼着されていない
周縁部には布の端縁に物の接触を防止する突起を形成す
るキャビテイを有するものを用いて、一対の分割金型を
型開きしかつ挿入金型を後退させて一対の分割金型間に
パリスンとその表壁となる側に布をともに配置し、一対
の分割金型を型締めし、次いで挿入金型を進出させてか
らパリスンをブロー成形することを特徴とするプラスチ
ック中空体の成形方法。 - 【請求項４】 挿入金型のピンチオフ側のキャビティを
パリスンの挟圧方向に布の厚み以下の寸法にずらせたこ
とを特徴とする請求項３記載のプラスチック中空体の成
形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6278401A JPH08118459A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | プラスチック中空体およびその成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6278401A JPH08118459A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | プラスチック中空体およびその成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08118459A true JPH08118459A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17596840
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6278401A Pending JPH08118459A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | プラスチック中空体およびその成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08118459A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003145612A (ja) * | 2001-11-13 | 2003-05-20 | Minoru Kasei Kk | 貼り合わせブロー成形体及び貼り合わせブロー成形装置 |
| JP2006076446A (ja) * | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Meiwa Ind Co Ltd | 乗り物用フロアボードと、その端末処理方法 |
| EP1741543A1 (en) * | 2004-04-30 | 2007-01-10 | Kyoraku Co., Ltd. | Interior finishing panel for vehicle and method of manufacturing the same |
| JP2011115980A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Kyoraku Co Ltd | 金型、表皮付き成形品及び表皮付き成形品の製造方法 |
| JP2016112705A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | キョーラク株式会社 | 表皮付き中空成形品及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-10-18 JP JP6278401A patent/JPH08118459A/ja active Pending
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| US8349245B2 (en) | 2004-04-30 | 2013-01-08 | Kyoraku Co., Ltd. | Vehicle interior panel and producing method thereof |
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|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
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