JPH08118209A - 製造・部品ラインの制御方法 - Google Patents

製造・部品ラインの制御方法

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JPH08118209A
JPH08118209A JP6255802A JP25580294A JPH08118209A JP H08118209 A JPH08118209 A JP H08118209A JP 6255802 A JP6255802 A JP 6255802A JP 25580294 A JP25580294 A JP 25580294A JP H08118209 A JPH08118209 A JP H08118209A
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sequencer
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product
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JP6255802A
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Masaharu Kurasawa
正春 倉澤
Kazuto Yoshizawa
和人 吉澤
Satoyuki Hirose
智行 広瀬
Hiroshi Ebara
広 江原
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品や部品の製造を行う製造工程ラインの流
れを製造ライン制御装置により円滑にする製造ラインの
制御方法を提供することを目的とする。 【構成】 製品の製造工程ライン中の複数のシーケンサ
はそれぞれ所定の製造作業が完了するとシーケンサに内
蔵するメモリに記憶し、製造ライン制御装置は随時各シ
ーケンサのメモリの情報を読み取り、読み取ったメモリ
情報より作業完了を確認すると、作業完了情報を工程管
理システムへ送出し、工程管理システムは受信した作業
完了情報より、所定の製造作業を完了した製品の次工程
への分岐の可否を判断し、該当製品が出庫口シーケンサ
に到達する前に、出庫口シーケンサに対して次工程への
分岐指示を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工場等においてコンベ
ア装置等の搬送設備を用いて製品や部品を製造する自動
化設備に関する。
【0002】製品や部品を製造する工場では、人員の省
力化や生産性を向上させることを目的として用途に応じ
た自動化設備の導入が行われている。その自動化設備の
中には工程間の搬送を自動化するために、コンベア装置
等の搬送設備が使用されている。また搬送設備は自動化
を推進する上で欠かすことのできないものである。
【0003】この搬送設備には、コンベア式を始めと
し、クレーン式・パレット式・エレベータ式・自走車
等、目的や用途に応じ、その特長を活かした方式で利用
している。このような搬送設備を導入した製造ラインで
は、製品や部品の投入工程から完成までの工程におい
て、製品や部品を出来るだけ効率良く搬送し、製品や部
品を目的の場所へタイムリーに搬送しなければならな
い。ラインに流れる製品や部品は、一般にパレット、バ
ケット等の搬送用器具に載せて搬送し、製品や部品、或
るは搬送器具に付与されたバーコードを読み取るバーコ
ード・リーダや、製品・部品・搬送器具の形状を読み取
る装置によって到着を認識し、予め指示された行き先情
報をもとに目的の場所へ搬送する。物流・搬送は搬送設
備、認識装置及び行き先を指示する制御装置などにより
構成して実現している。
【0004】このようなコンベアライン上で特に問題と
なるのは、作業のために分岐する分岐点間の間隔が非常
に狭く、かつ多くの分岐点を持ったコンベアラインで多
種類の製品や部品が分岐点間を数秒間隔で流れる状態に
おいても、正確・迅速に搬送先を判断・認識し、分岐点
における製品や部品の流れを円滑にしなければならない
ことにある。
【0005】また、複数の製品や部品が複数の分岐点を
経由して流れるコンベアラインの効率的なラインの搬送
制御を行うことにある。これらのラインの場合、ライン
上には多品種製品が流れるため、各分岐点には、分岐判
断をタイムリーに判断するため複数台の認識装置が設置
され、制御装置と連携して円滑な搬送を行う。
【0006】一方、製品や部品を収容して搬送する搬送
器具(以下バケットと称する)については、バケット,
製品,部品等の型格,数量を管理の対象として、外部か
らの入庫、搬送、保管、出庫等を行うが、大量の搬送品
の場合には、係の担当者が個別に対応して、それぞれの
バケットに収容する数量を決定していた。
【0007】バケット内の搬送品の収納率の人手による
決定をできるだけ解消できるよう要求されている。
【0008】
【従来の技術】図11を用いて、製造コンベアラインの
流れに関する第1の従来技術について、また、図12を
用いて部品を格納するバケットに関する第2の従来技術
について説明する。
【0009】図11は、1つの工程管理システムによ
り、部品・製造・試験検査等、全般について行う工程管
理のうち、製造・試験検査等を行う物流ラインで複数の
入庫ラインと単一出庫ラインで構成する物流ラインの管
理に関する従来技術例を示す図である。また、図12
は、製品や部品を収容して搬送するバケットについて、
外部からの入庫製品や部品をバケットに収容するための
ラインの分岐制御を説明する図である。
【0010】図中、10,20はコンベア制御部、11
〜14,21〜24,30はシーケンサ、51〜54,
61〜64は試験作業場、65はバーコード・リーダ
ー、70は製造ライン制御装置、80は部品ライン制御
装置、81はバケット内格納品情報、100は工程管理
システム、a〜h,jは分岐点、B1〜B4はバケット
である。
【0011】図11において、コンベア制御部1 10及
びコンベア制御部2 20は、製造ライン制御装置70か
らの指示に基づいて、図示しない各分岐点a〜h.jの
設けている分岐機構の動作、シーケンサ11〜14,2
1〜24の動作、各作業場51〜54,61〜64の作
業等を制御している。各分岐点a〜h,jのシーケンサ
11〜14,21〜24には製品を指定の分岐点で分岐
させるために、図示しないバーコード・リーダーを具備
している。また、各シーケンサ11〜14,21〜2
4,30には、図示しないメモリをそれぞれ内蔵してい
る。
【0012】先ず、図11により、第1の従来技術につ
いて説明するが、説明の都合上、試験工程ラインとして
説明する。コンベア制御部1 10の制御で、入庫口1
ら試験しようとする製品がバケットに収納されて入庫し
て来る。入庫口1 に入庫した製品は、先ず分岐点aに設
けているシーケンサ11で、製品に付与されているバー
コードを読み取り、作業場51で試験すべき製品である
ことを確認すると、分岐して作業場51に製品を取り込
む。
【0013】所定の試験が終了すると、製品を分岐点a
に戻して次の分岐点bに送る。また、作業場1 51で所
定の試験が完了すると、シーケンサ11に内蔵する、図
示しないメモリの所定の領域に、作業完了ステータスと
試験結果を格納する。
【0014】製造ライン制御装置70はメモリの情報を
読み出し、自装置70に格納している製造工程完成品フ
ァイル71に該当製品のバーコード,登録月日,登録時
間,予定作業工程,予定作業工程のうちの完了作業工程
の完了ステータス等について登録する。
【0015】以下、製品は順次、製造ライン制御装置7
0の制御で、所定の作業場で所定の試験を行い、終了す
ると出庫口分岐部jのシーケンサ30に送られる。ここ
で出庫口のシーケンサ30において、製品を次工程に引
き渡す際、工程管理では製品の動きと管理情報を一致さ
せることが必要となる。
【0016】このため出庫口シーケンサ30では製品を
一時停止させておき、次工程への引き渡しのための処理
を行う。処理として、製造ライン制御装置70と各シー
ケンサ11〜14間のデータ通信と、製造ライン制御装
置70と工程管理システム100との間のデータ通信と
がある。
【0017】製造ライン制御装置70と各シーケンサ1
1〜14間のデータ通信では、バーコード読み取り完了
ステータスはシーケンサ11〜14側のメモリ上に格納
されているため、シーケンサ11〜14毎に該当メモリ
アドレスをアクセスしてバーコード読取りの監視を行っ
ている。また製造ライン制御装置70は、順次各シーケ
ンサ11〜14のそれぞれのメモリから、バーコード読
み取り毎に情報を読み出している。ここで、製造ライン
制御装置70がメモリ内の情報を読み取るとメモリ内の
情報はクリアされる。
【0018】また、製造ライン制御装置70と工程管理
システム100との間では、製造ライン制御装置70と
各シーケンサ11〜14間のデータ通信の結果より、次
工程への搬送可否の確認と、進度情報の更新のためにデ
ータ通信を行う。
【0019】そして、工程管理システム100からの次
工程への搬送可能との情報を製造ライン制御装置70が
受信すると、製造ライン制御装置70は、製造工程完了
ファイル71と照合して一致するデータを検出すると出
庫口シーケンサ30に対して、製品の次工程への搬送指
示を送り、同時に製造工程完了ファイル71の該当デー
タを消去する。
【0020】製品の次工程への搬送指示を受けた出庫口
シーケンサ30は該当製品を次工程へ搬送する。シーケ
ンサ21〜24を有するコンベアラインにおいても同様
の動作となるので説明は省略する。
【0021】次に、図12を用いて、第2の従来例であ
るバケットに関する従来技術について説明する。図12
において、入庫口から部品・製品を格納するためにバケ
ットB1〜B4がライン上を送られて来る。
【0022】そして、バーコード・リーダー65は、バ
ケットB1〜B4のバーコードを読み取り、その結果を
部品ライン制御装置80に通知する。部品ライン制御装
置80は内蔵するバケット内部品格納情報ファイル81
と照合して、送られて来たバケットB1〜B4に空きが
あれば、そのバケットを入庫ステーションに分岐させ
る。
【0023】入庫ステーションラインでは、バケットに
所定の部品等を格納すると、所定の部品・製品をそのバ
ケットに格納して次の工程に搬送するとともに格納数を
更新するために、更新情報として収容数データを部品ラ
イン制御装置80に送ると、部品ライン制御装置80
は、バケット内格納品情報ファイル81の該当するデー
タを更新する。
【0024】図12に示す例は、バケット内の格納品の
数量で分岐を制御し、格納品の数量が50個以上の場合
は入庫ステーションに分岐しないという条件で制御を行
う場合を示している。
【0025】その結果、第1のバケットB1は最大格納
数50個が入っているため、通過ラインへ送られる。第
2のバケットB2は格納数が10個であり、入庫ステー
ションラインへ分岐した。第3のバケットB3も格納数
空きがあるため、入庫ステーションラインへ分岐した。
第4のバケットB4は格納数は空きがあるため入庫ステ
ーションラインへ分岐する予定であることを示してい
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術には次のような問題点があった。先ず、第1
の従来技術については、出庫口分岐点jでは製品を1個
ずつ処理しているためライン上に製品の渋滞が発生し易
くなり、また、製品の渋滞を防止するために、ラインの
処理能力を優先して出庫口分岐点jの処理を優先しよう
とすると、出庫口付近での製品の渋滞は解消されるが、
システム全体の処理能力が低下してしまういう問題が起
きていた。
【0027】製造ライン制御装置70が各シーケンサ1
1〜14,21〜24のメモリの読み取りは、バーコー
ド読み取り完了ステータスがシーケンサ11〜14,2
1〜24のメモリ上に格納されているため、バーコード
・リーダー毎に該当メモリアドレスをアクセスしないと
バーコード読み取り処理ができない。
【0028】また、製造ライン制御装置70は、各シー
ケンサ11〜14,21〜24のメモリの読み取りを1
つずつシーケンシャルに最後のシーケンサ30まで読ん
で処理しているため、例えば、ラインを流れている製品
については作業場2 52が不要である場合には、シーケ
ンサ12のメモリには、作業完了情報はクリア状態にな
っているが、そのような場合でもシーケンサ12のメモ
リにアクセスし情報を読み取ることを行うといったバー
コード読み取り未完了情報までアクセスしなければなら
ず、無駄な通信が多く発生するという問題があった。
【0029】また、従来技術においては、一通りの作業
が終了しても、例えば、製品の改造版数管理等につい
て、試験結果は所定の規格を満足して良好であっても、
グレードップのための改造を行う必要性の指摘をするこ
とができないという問題があった。
【0030】次に図12に示す第2の従来技術の場合
は、バケットの在荷情報(製品・部品の種類数,数量)
は部品ライン制御装置80で認識しているが、これらの
データには容積の情報がないためバケットの空き状態は
算出できなく、種類数や数量のみで判断を行なうと、入
庫ステーションに分岐されなくてよいバケットが入庫ス
テーションに分岐されたり、逆に製品や部品を格納でき
るバケットが入庫ステーションに分岐されなくなるケー
スが出てきて、円滑な物流を阻害すると言う問題があっ
た。例えば、図12において、第1のバケットB1は、
最大格納数50個が入っているため、入庫ステーション
ラインへ分岐しないが、容量が小さい場合には、格納数
50個以上でも、さらに格納が可能である。第2のバケ
ットB2は、格納数が10個であり、最大格納数50個
に対して余裕があるが、容量としては一杯の状態であれ
ば入庫ステーションラインへ分岐してもそれ以上格納す
ることはできない。第3のバケットB3は、格納数・容
量とも空きがあり、入庫ステーションラインへ分岐して
新しく部品等を格納することができる。第4のバケット
B4は格納数は空きがあるが、容量が一杯であれば、入
庫ステーションラインへ分岐しても第2のバケットB2
のようにこれ以上格納することはできない。
【0031】以上の結果、図12の例では、期待された
通りに入庫ステーションラインへ分岐したバケットは、
第3のバケットB3のみになるという問題があった。本
発明は、かかる問題を解決するもので、製品や部品の製
造を行う製造工程ラインにおける製品や部品の流れを円
滑にするとともに、部品の収容を行う部品ラインにおい
てはより効率的なバケットへの格納を行うことができる
ライン制御方法を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。本発明は、コンベア制御部の制御で動作する
シーケンサを具備した作業用の分岐部を複数箇所と、出
庫口シーケンサを具備した出庫口分岐部とを有する製造
工程コンベアライン上の製品の搬送を、製造ライン制御
装置からの指示を受けた該コンベア制御部の制御により
行うライン制御方法であって、該製造工程コンベアライ
ン毎に設けた該コンベア制御部の制御により動作する各
該シーケンサは該製品が所定の製造作業を完了すると、
即該シーケンサに内蔵するメモリに作業完了情報を記憶
する。
【0033】そして、該製造ライン制御装置は随時各該
シーケンサの該メモリ情報を読み取り、該製品の所定作
業のすべてが完了したことを検出すると、製造工程全体
を管理する工程管理システムへ該作業完了情報を送出す
る。
【0034】そして、該工程管理システムは該作業完了
情報を受信して所定の製造作業が完了した製品の次工程
への分岐の可否を判断し、該製品が該出庫口シーケンサ
に到達する前に、該出庫口シーケンサに対して次工程へ
の分岐指示を行うようにすることにより目的を達成でき
る。
【0035】ここで、前記工程管理システムは、前記製
造ライン制御装置から前記作業完了情報を入力すると、
該製品が前記出庫口に到達する前に、該製造ライン制御
装置を介して、該出庫口シーケンサに対して所定の分岐
先情報を送る。
【0036】そして、該出庫口シーケンサは、該分岐先
情報と該出庫口シーケンサに具備した出庫口分岐情報フ
ァイル内の情報とを照合して分岐先を決定するようにす
る。さらに、各前記シーケンサが具備するバーコード・
リーダーで読み取った各製品の各バーコードデータを前
記メモリへ記憶し終わると、前記製造ライン制御装置は
一度に連続して順次各該メモリへ記憶した該バーコード
データの読み取りを行うようにする。
【0037】また、前記製造ライン制御装置が前記バー
コードデータの読み取りと前記メモリへの記憶のプロセ
スを複数同時に平行処理するようにする。また、本発明
はバーコード・リーダーを具備した作業用の分岐部と、
部品の収容作業を行う入庫ラインと、部品の収容作業を
行わない通過ラインとを有する部品工程コンベアライン
上の部品の搬送を、部品ライン制御装置を用いて制御す
るライン制御方法であって、該部品ライン制御装置が、
部品工程コンベアライン上の搬送器具の部品収容状態を
管理表示するようにすることにより、目的を達成でき
る。
【0038】さらに、前記部品ライン制御装置が、部品
を搭載する入庫ラインへの分岐点に送られて来た該搬送
器具について収容する部品の容積が一定値を越えている
ことを確認すると、該搬送器具を該入庫ラインに分岐し
ないように該搬送器具を制御するようにするものであ
る。
【0039】
【作用】本発明は、複数の入庫口と単一出庫口を有する
構成のコンベアラインにおける出庫口分岐部での製品の
渋滞を解決する方法として、まず、従来、図11に示す
ように出庫口シーケンサに製品が到達した時点で次工程
への搬送許可を確認するために、製品ライン制御装置か
ら工程管理システムへ通信していた搬送許可確認処理
を、もっと早い時点の各作業場で所定の作業が終了した
時点で、該当する分岐点に設けているシーケンサからの
作業完了情報を製造ライン制御装置を介して工程管理シ
ステムへ通知し、製品が出庫口の分岐点に到着する前
に、工程管理システムからの応答情報として、出庫口に
あるシーケンサは製品ライン制御装置を介して次工程へ
の搬送許可情報を受信する。
【0040】その結果、出庫口シーケンサに製品が到達
した時点では、製品ライン制御装置は出庫口に到着した
製品の進度管理のデータべースを更新するだけで良いた
め、出庫口では従来の工程管理システムとの通信に要す
る時間を省略することが可能となり、出庫口での製品の
渋滞を解消することができる。
【0041】また、複数の入庫口と、出庫先を複数を持
つ単一出庫口を有する構成のコンベアラインにおける出
庫口での製品の渋滞を解決する場合には、図示しない出
庫口シーケンサのメモリに複数の分岐情報を記憶した分
岐情報ファイルを格納する領域を設けたので、工程管理
システムは、製品の作業完了情報を受信すると、どの分
岐先へ分岐するかを所定の製品管理情報より判断し、該
当製品が出庫口の分岐点に到着する前に、所定の分岐情
報を製品ライン制御装置を介して、出庫口シーケンサに
を通知することができる。
【0042】この結果、出庫口のシーケンサは自メモリ
に格納している分岐情報ファイルと、工程管理システム
から送られて来た分岐情報とを比較対照することによっ
て、一致する次工程分岐先を確認することにより、所定
の次工程への分岐判断を即行うことができる。
【0043】また、製品ライン制御装置と工程管理シス
テム間のデータ処理が製品が出庫口シーケンサへ到着す
るまでに終了しているので、従来例において要していた
製品ライン制御装置内でのデータ処理時間はなくなり、
出庫口での製品の渋滞を解消することができる。
【0044】また、バーコード読取り処理の効率を上る
方法として、各シーケンサ内のメモリを、共通メモリに
集約したバーコード読み取り情報領域にバーコード情報
を連続して割り付けて配置することにより、ライン制御
装置は読み取りの先頭アドレスと各シーケンサからのバ
ーコードデータのみを読み取ればよい。
【0045】次に製造ライン制御装置のバーコードデー
タ読み取り処理動作を複数平行して実行させることによ
り、製造ライン制御装置は各シーケンサとの通信回数や
処理の実行待ちを最小限にすることが可能となる。
【0046】本発明の別の搬送器具(以下、バケットと
称する)の充足状態をデータ化し制御を行う方法の発明
においては、 バケットに格納され得る製品や部品の全品種に関し
て、その製品・部品の容量情報を登録したマスターを作
成する。
【0047】 バケット単位に、バケットが満杯時を
100%とした百分率で示す在荷の充足状況の数値情報を
持つ。 バケットに製品・部品を格納する場合 及び バケ
ットから製品・部品を取り出す場合に収容率を算出しな
おしてバケットの収容率を更新しておく。
【0048】 充足状態に応じて分岐の制御が必要な
場合、そのバケットの収容率を検索して判断を行う。 等により、バケットの収容率を高めることができる。
【0049】
【実施例】図2〜図10を用いて、本発明の実施例を説
明する。図2は本発明の第1の実施例、図3は第1の実
施例の処理フロー、図4は本発明の第2の実施例、図5
は第3の実施例である。
【0050】また、図6は製造ライン制御装置のバーコ
ード読み取りプロセス処理例、図7は第4の実施例、図
8は第4の実施例における制御構成例、図9は製品や部
品の形状による容量の算定の容易さ・困難さを説明する
図、図10は第4の実施例の部品ライン制御装置に格納
する各種データの内容例を示すものである。
【0051】図中、図11,図12と同じ符号は同じも
のを示し、31は出庫口分岐情報ファイル、40はシー
ケンサ共通メモリ、51〜54,61〜64は作業場、
65はバーコード・リーダー、70は製造ライン制御装
置、71は製造工程完成品ファイル、72は本発明にお
いて付加した通知完成品ファイル、80は部品ライン制
御装置、81はバケット内格納品情報、82は入庫予定
部品情報、83は満杯数マスター、84はバケット収容
率データ、91は入庫予定品認識部、92はバケット認
識部、93は分岐部、94は入庫ステーション、95は
出庫ステーション、100は工程管理システム、B1〜
B4はバケット、a〜h,jは分岐点である。
【0052】図2,図3を用いて、第1の実施例につい
て説明する。第1の実施例は、製造作業を行う複数のコ
ンベアラインと1つの出庫口を持つコンベアラインで構
成した製造ラインでの出庫口分岐点における製品の渋滞
を解決する実施例で、製造コンベアラインを2ラインと
した例である。
【0053】図2に示す実施例における製品の流れを図
3のフローに従って、シーケンサ11〜14を有するコ
ンベアライン側について説明するが、次の説明において
示す( )項は、図3に示す( )項と一致する。ま
た、( )’で表示した項は、2度目、( )”は3度
目であることを示す。
【0054】なお、同じ動作をするシーケンサ21〜2
4を有するコンベアライン側の説明については省略す
る。作業を行う製品の例として、作業場1 51と作業場
2 52の2箇所で行う工程で所定の作業が完了するもの
とする。
【0055】(1)製造ライン制御装置70の指示で、
コンベア制御部10が製品を製品倉庫等から第1の分岐
点aに送る。第1の分岐点aでは、シーケンサ11の図
示しないバーコード・リーダーにより製品のバーコード
を読み取り、自シーケンサ11のメモリに記憶する。
【0056】(2)製造ライン制御装置70は、そのメ
モリの情報を読み出し、前工程での所定の作業が終了し
ているかどうか、製造工程完成品ファイル71と照合す
る。照合の結果、製造工程完成品ファイル71には、未
だ該当製品のデータが登録されていないので照合がとれ
ないため、該当製品は本コンベアラインで作業する必要
のある製品であるとする。
【0057】(3)次に製造ライン制御装置70は、第
1の分岐点aにある製品について、作業場1 51で作業
する必要がある製品であるか否かのを確認する。確認の
結果、必要があることを確認すると、製造ライン制御装
置70は、コンベア制御部1 10に対して製品を作業場
1 51へ分岐するよう指示する。
【0058】(4)コンベア制御部1 10はシーケンサ
11を制御して製品を作業場1 51へ分岐する。 (5)作業場1 51は、製品に対して所定の作業を行
い、所定の作業を終了すると、シーケンサ11は自シー
ケンサ11のメモリに試験終了ステータスと試験結果情
報を記憶し、製品を次の分岐点bに搬送する。
【0059】(6)分岐点bのシーケンサ12は、製品
のバーコードを読み取り、自シーケンサ12のメモリに
記憶する。 (7)製造ライン制御装置70は、シーケンサ12のメ
モリ情報を読み出し、照合のため製造工程完成品ファイ
ル71に該当データがあるか否かを検索する。
【0060】しかし、本コンベアラインに製品が搬送さ
れて来た直後であるので、製造工程完成品ファイル71
には、未だ該当製品のデータが登録されていないことが
判明する。
【0061】(8)データの登録がないことが判明する
と、製造工程完成品ファイル71に該当製品のデータを
登録する。ここで登録するデータの内容は、製品のバー
コード,登録した日時,予定作業内容,予定作業内容の
うちの作業が完了した作業場1 51の作業工程の終了ス
テータス等である。
【0062】(9)製品の作業工程が1ステップ進み、
作業工程が次の分岐部b(シーケンサ12)となる。 (2)’製造ライン制御装置70は、上述の(6)項で
記憶したシーケンサ11のメモリ情報を読み出し、前工
程での所定の作業が終了しているかどうか、或いは、前
工程の作業が不要か否かを製造工程完成品ファイル71
と照合する。
【0063】照合の結果、製造工程完成品ファイル71
には、既に(8)項で該当製造のデータが登録されてい
るので照合がとれる。そして、製造工程完成品ファイル
71との照合し、前工程(作業場1 51での作業工程)
での所定の作業が終了していることを確認する。
【0064】(10)さらに製造ライン制御装置70
は、上述の(6)項で記憶したシーケンサ11のメモリ
情報と製造工程完成品ファイル71とを照合し、全作業
工程を終了しているか否かを確認する。
【0065】その結果、製造工程完成品ファイル71の
該当データに未完了工程が存在するので、全作業終了で
ないことを確認する。 (3)’製造ライン制御装置70は、上記(3)項と同
様に次の作業場2 52で作業が必要か否かの確認をす
る。
【0066】(4)’上記(4)項と同様に製品を分岐
部bから作業場2 52へ分岐する。 (5)’上記(5)項と同様に作業場2 52で製品に対
して所定の作業を行い、所定の作業を終了すると、シー
ケンサ12は自シーケンサ12のメモリに試験終了ステ
ータスと試験結果情報を記憶し、製品を次の分岐点cに
搬送する。
【0067】その間に、製造ライン制御装置70は、シ
ーケンサ12のメモリ情報を読み取り、登録されている
製造工程完成品ファイル71の該当データを更新する。 (6)’上記(6)項と同様に分岐点cのシーケンサ1
3は、製品のバーコードを読み取り、自シーケンサ13
のメモリに記憶する。
【0068】(7)’上記(7)項と同様に製造ライン
制御装置70は、シーケンサ13のメモリ情報を読み出
し、照合のため製造工程完成品ファイル71に該当デー
タがあるか否かを検索する。
【0069】そして、製造工程完成品ファイル71に
は、該当製品のデータが存在することを確認する。 (9)’上記(9)項と同様に製品の作業工程が1ステ
ップ進み、作業工程が次の分岐部c(シーケンサ13)
となる。
【0070】(2)”上記(2)’項と同様に製造ライ
ン制御装置70は、上述の(5)’項で記憶したシーケ
ンサ12のメモリ情報を読み出し、更新した製造工程完
了ファイル71のデータと確認する。
【0071】製造工程完成品ファイル71の該当データ
は、既に更新されており、前工程(作業場2 52での作
業工程)での所定の作業が終了していることを確認す
る。 (10)’製造ライン制御装置70は、さらに、製造工
程完成品ファイル71の該当データより全ての試験が終
了しているか否かを確認する。
【0072】その結果、製造工程完成品ファイル71の
該当データは全工程について試験終了のステータスが記
憶されているので、全試験工程(本実施例の場合2工
程)の終了を確認する。
【0073】(11)製造ライン制御装置70は、工程
管理システム100に対して、全試験工程終了の製品に
ついての次工程への分岐搬送の良否の問い合わせを行
う。 (12)別途、工程管理システム100は、自システム
100の持つデータより該当製品の各種条件を調査の
上、コンベアライン上の製品の次工程への分岐搬送の良
否について判断し、その結果、分岐搬送が可能と判断し
たときは、製造ライン制御装置70から上記(11)項
の問い合わせが来るまでに、製造ライン制御装置70へ
分岐搬送可能の情報を連絡する。
【0074】製造ライン制御装置70はこの連絡情報を
通知完成品ファイル72に書込む。通知完成品ファイル
72への書込みデータの内容としては、該当製品のバー
コード,作業完了情報を受信した受信日,受信時間,完
了作業工程等である。
【0075】そして、製造工程完成品ファイル71と通
知完成品ファイル72との照合がとれると、 (13)製造ライン制御装置70は、製造工程完成品フ
ァイル71と通知完成品ファイル72との該当データを
削除し、出庫口シーケンサ30に該当製品の次工程への
分岐搬送の指示を行う。
【0076】出庫口シーケンサ30は指示に従って、出
庫口分岐点jに到達した該当製品を次工程へ分岐搬送す
る。 (14)上記(12)項において、通知完成品ファイル
72に該当データがないため、製造工程完成品ファイル
71と通知完成品ファイル72との照合がとれないと、
正常に次工程へ分岐搬送できないとして、製造工程完成
品ファイル71の該当データを削除し、出庫口シーケン
サ30に該当製品の次工程への分岐搬送でなく、再処理
工程を行うための倉庫等へ分岐搬送を指示する。
【0077】出庫口シーケンサ30は指示に従って、出
庫口分岐点jに到達した該当製品を出庫口分岐点jよ
り、指示された出庫口へ分岐搬送する。このようにし
て、製品が出庫口分岐点jに到達したときには、既に製
品を出庫口分岐点から何れの出庫口に分岐搬送するかが
決定しているので、出庫口分岐点jでの製品の渋滞は解
消できるとともに、特殊事情のよる次工程への誤分岐搬
送も取り込むことができるので、誤分岐搬送防止の条件
を工程管理システム100に与えておくことにより、自
動的に次工程への誤分岐搬送を阻止できる。
【0078】次に図4を用いて第2の実施例について説
明する。第2の実施例も、第1の実施例同様に、複数の
作業を行うコンベアラインと1つの出庫口を持つコンベ
アラインで構成した製造ラインでの、出庫口における製
品の渋滞を解決するもので、説明を簡単にするために作
業を行うコンベアラインを2ラインとしたものである。
【0079】第2の実施例の場合は、出庫口のシーケン
サjに複数の連続したメモリを付加して、複数の分岐情
報を持つ出庫口分岐情報ファイル31を記憶しておき、
製造ライン制御装置70を介して工程管理システム10
0からの次工程分岐指示を出庫口分岐情報ファイル31
の分岐情報と照合するようにしたものである。
【0080】図4に示すような各作業場51〜54,6
1〜64で製造処理が終了することによって、工程管理
システム100から通知される次工程分岐指示を製品が
出庫口に到着するまでに、出庫口jのシーケンサ30に
送る。
【0081】出庫口jのシーケンサ30は内蔵付加した
連続メモリに記憶している出庫口分岐情報ファイル31
の複数の分岐情報と照合して、一致した分岐情報に基づ
いて製品を次工程へ分岐させる。
【0082】例えば、工程管理システム100から次工
程分岐指示として分岐情報2 (例えば、再試験のため試
験用パッケージ格納倉庫へ入庫する)が送られて来たと
すると、出庫口分岐情報ファイル31と照合し、一致す
る分岐情報2 に対応する分岐(例えば、試験用パッケー
ジ格納倉庫)へ製品を搬出する。
【0083】次に図5と図6を用いて第3の実施例につ
いて説明する。第3の実施例は、製造ライン制御装置7
0が各コンベアライン毎にシーケンサが読み取るバーコ
ードの読み取り処理の効率をあげるようにしたものであ
る。
【0084】分岐点a〜h毎に設備している各シーケン
サ11〜14,21〜24が持つ読み取りデータを記憶
するメモリを1つの場所に集約し、コンベアライン毎に
入庫側から順に連続してデータを記憶させる構成にし、
また、製造ライン制御装置70からは、コンベアライン
毎に同時にデータの読み出しができる平行読み取り実行
プロセスを設けたものである。
【0085】(1)まず、シーケンサ11〜14,21
〜24側では,ライン上に流れてきた製品のバーコード
情報をバーコード・リーダーを介して読み取り、読み取
ったバーコードデータをシーケンサ内部の所定のメモリ
アドレスへ格納する。またそのアドレスに対応して読み
取り完了ステータスを同様に格納する。
【0086】(2)次に製造ライン制御装置70側で
は、シーケンサ側からのバーコードの読み取り完了情報
を受信すると、平行して共通メモリ40から、コンベア
ライン毎にバーコードデータを読み取る。読み取り完了
の検出はシーケンサ内部のメモリに保持しているため、
コマンド送出による通信で確認することができる。
【0087】(3)読み取り完了ステータスは共通メモ
リ40に各分岐点の入庫側から順に連続したアドレスに
割り付けられているため、データの先頭アドレス+デー
タ数の指定で連続したアドレスのデータ読み取りを行
う。
【0088】例えば、アドレスビット数を4バイト、各
バーコードデータを10バイトとすると、図5の例の場
合、製造ライン制御装置70は、コンベアライン毎に、
コンベアライン1 としては〜のバーコードデータと
して44バイト、同様にコンベアライン2 としては〜
のバーコードデータとして44バイトのデータ読み取
りを行う。
【0089】(4)その結果、従来に比較して大幅に短
い時間の通信のやり取りでバーコードデータの読み取り
処理ができるので、製造ライン制御装置70は読み取っ
たバーコードデータについての処理を短い時間で実行す
ることができる。
【0090】次に、図7〜図10を用いて、第4の実施
例について説明する。第4の実施例は、部品ライン制御
装置の制御により、入庫ステーションラインに分岐する
前の段階で搬送されて来た、製品・部品等を格納したバ
ケットの収容状態に応じて、バケットを入庫ステーショ
ンへの分岐を制御するものである。
【0091】本実施例は、図7の例に示すように、例え
ば、出庫ステーション95,バケット認識部92,分岐
部93を有する出庫ラインと、入庫ステーション94を
有する入庫ラインと、通過ラインからなるコンベアライ
ンと、入庫予定品認識部91,入庫予定品置場を有する
部品受入れライン等と、これらを制御する部品ライン制
御装置80とで構成する。
【0092】また、本実施例の制御構成例を図8に示す
が、部品ライン制御装置80は、部品ラインの各部署を
制御するとともに、工程管理システム100に格納され
ている、例えば、図10に示す4つの情報を用いて、バ
ケット内の搬送製品や部品の格納状態を管理する。
【0093】図10に示す工程管理システム100に格
納しているバケット格納部品に関するデータ内容を説明
すると、次の通りである。 (1)バケット内格納品情報81は、すべてのバケット
についての現時点の格納状況を表し、図7の出庫ステー
ション95で外部に持ち出したとき、持ち出し分につい
て更新され、同様に入庫ステーション94でバケットに
格納したとき、格納分だけ更新される。
【0094】(2)入庫予定品情報82は、バケットに
格納されて部品倉庫等所定場所に格納保管する予定を表
し、バケットに格納された時点でクリアさる。 (3)満杯数マスター83は、製品や部品毎に、本実施
例において用いるバケット毎に安全管理上の最大収容数
を示すマスターである。
【0095】なお、満杯数マスター83の基礎ともなる
製品や部品毎の容積について、その算定の容易さ・困難
さについては、図9の例を示すように、(A)に示す製
品Aや(D)に示す製品Dの場合は、形状が箱型や円筒
形であり、比較的容易に算定することができるが、
(B)の製品Bや(C)の製品Cの場合は形状が異形で
あり、バケットへの格納の仕方により変化するので、バ
ケットに合わせて実測して決定することになる。
【0096】容量情報として、あるバケットにその製品
や部品を何個格納できるかの数量を「満杯数」とし、製
品や部品の体積を容量情報として使うと、製品や部品の
外形が多岐にわたり、包装形態も多種存在する場合、製
品や部品そのものの体積は、それを搬送器具(容器)に
格納したときの基準データに適さない。また、体積を測
定するには何らかの測定器具が必要となり、測定そのも
のにも手間がかかる場合があり、格納するその形態で実
測して決定することになる。
【0097】(4)バケット収容率データ83は、
(1)に示したすべてのバケットについての現時点にお
ける製品や部品等格納品の収容率を示すものであり、バ
ケットへ部品等を追加格納すれば収容率は高くなり、持
ち出せば収容率は低下する。この収容率の算出は、部品
ライン制御装置において自動で行う。
【0098】ここで示す収容率を表す在荷の充足状況を
示す数値は、バケットが満杯になったときを 100%とし
た百分率で示し、バケット毎に、
【0099】
【数1】
【0100】で表すことができる。では、図7に示す実
施例について説明する。 (1)まず、他工程(部品の場合は納入先)より運ばれ
て来た製品や部品は、入庫品認識部91においてバーコ
ードで現品が認識され、入庫予定品情報ファイル82に
登録される。
【0101】(2)一方、前工程(本例の場合では出庫
ライン)から搬送されて来たバケットはバケット認識部
92へ向かう。 (3)入庫ラインの入庫ステーション94において、入
庫予定品データが存在すると、バケット認識部92に具
備するバーコード・リーダー65(図12参照)でバケ
ットのNOを読み取る。
【0102】(4)読み取ったバケットNOをキーに満杯
数マスターファイル83を検索し、そのバケットの収容
率およびバケットの種類を認識する。 (5)(1)項で登録された入庫予定品情報ファイル8
2と、(4)項で求めたバケットの種類、収容率、満杯
数マスターの情報を元に、入庫予定品を格納した場合の
収容率を算出し、入庫予定品がバケットに格納可能かど
うかをバケット毎に判断する。
【0103】入庫予定品格納後の収容率は、例えば、次
の式で表すものとする。
【0104】
【数2】
【0105】収容率の上限値は、100%に限らず、あ
らかじめ設定した数値で制御部で判断することが可能で
ある。また、収容率マスターに収容率上限値をもたせる
ことにより、バケット単位に上限値を定めることも可能
である。
【0106】例えば、入庫予定品の格納後の収容率が収
容率の上限値より大きい場合は、バケットを入庫ステー
ション94に分岐させない。逆に、入庫予定品格納後の
収容率が収容率の上限値より小さい場合は、バケットを
入庫ステーション94に分岐させるようにしてもよい。
【0107】格納可能と判断すると、バケットは分岐部
で入庫ライン側に分岐され、入庫ステーション94に搬
送される。 (6)入庫ステーション94に分岐してきたバケットに
入庫予定品を格納する。この際には,バケット格納品情
報ファイル81の該当バケットデータの格納品情報に新
入庫品データを格納する。と同時に、入庫ステーション
94に具備された図示しないバーコード・リーダーやキ
ーボード等により格納品の格納数を現在の在庫分に加算
する。その結果、入庫予定品情報82の該当情報は削除
され、かつ、そのバケットの収容率データ84が部品ラ
イン制御装置80で自動算出され、データ更新される。
【0108】そして、入庫の完了したバケットを次工程
に搬送する。また、出庫ラインの出庫ステーション95
において、バケットから製品や部品を取り出した場合に
も、該当品について、データ修正を行い、バケット収容
率の更新をしておくことは当然である。
【0109】
【発明の効果】製造工程ライン中のすべての分岐ステー
ションにおいて、最終の製造作業が完了次第、製造工程
完了品データを工程管理システムへ通知し、製品が出庫
口に搬送されるまでの間に出庫口シーケンサに対し、次
工程分岐指示の通信処理が完了することにより、出庫口
付近での製品渋滞が軽減される。その結果、製造工程ラ
インの運用が円滑にでき、かつ、作業効率の向上が図ら
れる。
【0110】また、各分岐点におけるバーコード1台当
たりの読み取り処理時間の短縮により、製造ライン全体
の処理能力の向上が図られる。搬送品が搬送器具(バケ
ット・パレット等)に格納されて搬送される部品ライン
においては、搬送器具内の搬送品や容積から見た空き度
合いがデータ上で正確に掴めるため、搬送品の容積を判
断基準にする分岐制御が正確に行え、無駄な分岐・搬送
がなくなり、物流効率・速度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例である。
【図3】第1の実施例における処理フローを示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例である。
【図5】本発明の第3の実施例である。
【図6】製造ライン制御装置のバーコード読み取りプロ
セス処理例を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施例である。
【図8】第4の実施例における制御構成例である。
【図9】製品や部品の形状による容量の算定の容易さ・
困難さを説明する図である。
【図10】格納部品に関するデータ内容例である。
【図11】第1の従来例である。
【図12】第2の従来例である。
【符号の説明】
10,20 コンベア制御部 11〜14,21〜24,30 シーケンサ 31 出庫口分岐情報ファイル 40 共通メモリ 51〜54,61〜64 作業場 65 バーコード・リーダー 70 製造ライン制御装置 71 製造工程完成品ファイル 72 通知完成品ファイル 80 部品ライン制御装置 81 バケット内格納品情報 82 入庫予定部品情報 83 満杯数マスター 84 バケット収容率データ 91 入庫予定品認識部 92 バケット認識部 93 分岐部 94 入庫ステーション 95 出庫ステーション 100 工程管理システム B1〜B4 搬送器具(バケット) a〜h,j 分岐点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江原 広 栃木県小山市城東3丁目28番1号 富士通 キャドテック株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベア制御部の制御で動作するシーケ
    ンサを具備した作業用の分岐部を複数箇所と、出庫口シ
    ーケンサを具備した出庫口分岐部とを有する製造工程コ
    ンベアライン上の製品の搬送を、製造ライン制御装置か
    らの指示を受けた該コンベア制御部の制御により行うラ
    イン制御方法であって、 該製造工程コンベアライン毎に設けた該コンベア制御部
    の制御により動作する各該シーケンサは該製品が所定の
    製造作業を完了すると、即該シーケンサに内蔵するメモ
    リに作業完了情報を記憶し、 該製造ライン制御装置は随時各該シーケンサの該メモリ
    情報を読み取り、該製品の所定作業のすべてが完了した
    ことを検出すると、製造工程全体を管理する工程管理シ
    ステムへ該作業完了情報を送出し、 該工程管理システムは該作業完了情報を受信して所定の
    製造作業が完了した製品の次工程への分岐の可否を判断
    し、該製品が該出庫口シーケンサに到達する前に、該出
    庫口シーケンサに対して次工程への分岐指示を行うこと
    を特徴とする製造・部品ラインの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記工程管理システムは、前記製造ライン制御装置から
    前記作業完了情報を入力すると、該製品が前記出庫口に
    到達する前に、該製造ライン制御装置を介して、該出庫
    口シーケンサに対して所定の分岐先情報を送り、 該出庫口シーケンサは、該分岐先情報と該出庫口シーケ
    ンサに具備した出庫口分岐情報ファイル内の情報とを照
    合して分岐先を決定することを特徴とする製造・部品ラ
    インの制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 各前記シーケンサが具備するバーコード・リーダーで読
    み取った各製品の各バーコードデータを前記メモリへ記
    憶し終わると、前記製造ライン制御装置は一度に連続し
    て順次各該メモリへ記憶した該バーコードデータの読み
    取りを行うことを特徴とする製造・部品ラインの制御方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記製造ライン制御装置が、前記バーコードデータの読
    み取りと前記メモリへの記憶のプロセスを複数同時に処
    理することを特徴とする製造・部品ラインの制御方法。
  5. 【請求項5】 バーコード・リーダーを具備した作業用
    の分岐部と、部品の収容作業を行う入庫ラインと、部品
    の収容作業を行わない通過ラインとを有する部品工程コ
    ンベアライン上の部品の搬送を、部品ライン制御装置を
    用いて制御するライン制御方法であって、 該部品ライン制御装置は、該部品工程コンベアライン上
    の搬送器具の部品収容状態を管理表示することを特徴と
    する製造・部品ラインの制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記部品ライン制御装置は、部品を搭載する入庫ライン
    への分岐点に送られて来た該搬送器具について収容する
    部品の容積が一定値を越えていることを確認すると、該
    搬送器具を該入庫ラインに分岐しないように該搬送器具
    を制御することを特徴とする製造・部品ラインの制御方
    法。
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