JPH08117499A - 布片欠陥検出装置 - Google Patents

布片欠陥検出装置

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JPH08117499A
JPH08117499A JP26477694A JP26477694A JPH08117499A JP H08117499 A JPH08117499 A JP H08117499A JP 26477694 A JP26477694 A JP 26477694A JP 26477694 A JP26477694 A JP 26477694A JP H08117499 A JPH08117499 A JP H08117499A
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cloth piece
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秀俊 石原
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敦士 上田
Hiroyuki Asaoka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 布片の欠陥の種類を判別して、しみ、汚れ
と、破れを確実に区分けし、再洗処理するか、廃棄処分
するかを自動的に精度よく分別できるようにする。 【構成】 洗濯後の被洗物である布片10を乾燥してア
イロン掛けを行うロールアイロナ3に続く搬送コンベヤ
51上を搬送される布片10に残っているしみ、破れ等
の欠陥を検出する布片欠陥検出装置において、同布片1
0の下側において同布片10の流れ方向と直角に設置し
た反射プレート61と、同反射プレート61上の布片1
0に向けて投光する照射灯42を有する検出部照明装置
と、同照明灯42から反射光を感知し、前記布片10の
全幅にわたる画素を高速走査して明暗信号を発信するラ
インイメージセンサ43と、同センサ43が発信した明
暗信号を受け同信号からしみと、破れを区別し、後工程
に欠陥の種類により布片の分別処理を指令する機能を有
する制御装置40とよりなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシーツ、包布、テーブル
クロス等の布片の被洗物の洗濯ラインにおいて、ロール
アイロナの工程後、被洗物である布片の汚れ、破損等を
検出する布片欠陥検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来提案されている布片欠陥検出
装置を示し、ロールアイロナ3の後部に布片10の有無
を検知する布片検知器412と、前記布片10の表面状
態を検出して映像信号とするラインイメージセンサ41
4と、前記映像信号を入力して布片の欠陥判別を行い、
合否信号を出力する信号処理器415と、同信号処理器
415からの不合格信号417を受けて、前記ロールア
イロナ3のコンベヤ410上の布片を後工程である折畳
み機5に通過させないように排除するリジェクタ416
とを具備してなる従来の布片の欠陥検査装置4が、例え
ば実開平4−7100号公報において提案されている。
なお、図中413は照明装置である。図10、図11は
このような布片の欠陥検査装置4に採用されている従来
のロールアイロナにおける布片の処理フローを示すブロ
ック図である。従来のロールアイロナでは、同ロールア
イロナに送り込まれた布片は乾燥処理された後に排出さ
れ、図10に示す場合は図9に示すものと同じように、
欠陥のチェックは折畳み機の手前で行われ、しみ、汚れ
のある不良品は折畳み機を経ることなく排除されて再洗
いへと回されていた。
【0003】また図11に示すものは、ロールアイロナ
の手前で作業者の目視判定により欠陥判別をしている例
であり、この場合も合否の信号はロールアイロナで処理
された後の布片に作用して、不良品は折畳み機を経るこ
となく排出される。なお、図10、図11に示されてい
る張り広げ機は、シーツ等の布片を開いてロールアイロ
ナに仕掛け易くする装置、折畳み機は乾燥処理された布
片が自動的に折畳まれる装置であるが、ここでは詳細な
説明は省略する。従来のラインイメージセンサ414に
よる映像信号を信号処理器415に入力して、布片の欠
陥判別をする場合に、布片の破れを見つけるため、検査
位置のベルトの上部に黒色系の板を渡し、この上を通過
する布片の反射光量を検出、比較して正常部と欠陥部の
認識をしていたが、しみの中にはこの黒色系板と同じ暗
色のものもあるため、図6の布片欠陥の明暗表示図に示
したように、しみと破れとの区別がつかない場合が起こ
り得る(図6のaは布片に欠陥の存在を認識する閾値、
またbは布片の破れを認識する閾値を示す)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記の如くし
み、破れを目視或いは検出装置により検知すると、これ
らを不良品として自動的に排出し、後工程で作業者がし
みのある布片に対して、しみ抜き処理をしていた。布片
の欠陥としては、しみ、汚れ、破れに大別できる。し
み、汚れは洗い直しして再使用、破れは廃却される例が
多い。このため、欠陥としてのしみ、汚れと破れを分別
できれば、後工程のチェック作業を省略(省人化)し得
るが、識別できない場合には作業終了後、欠陥有りとし
て排出された布片を開いて、しみ、汚れの欠陥か、破れ
かについて1枚づつチェックする必要があった。本発明
は前記従来の布片欠陥検出装置における諸問題を解決し
ようとするもので、布片欠陥の種類を判別して、しみ、
汚れと、破れを確実に区分けし、再洗処理をするか、廃
棄処分にするかを自動的に分別することができる布片欠
陥検出装置を提供しようとするものである。
【0005】このため本発明は、洗濯後の被洗物である
布片を乾燥してアイロン掛けを行うロールアイロナに続
く搬送コンベヤ上を搬送される布片に残っているしみ、
破れ等の欠陥を検出する布片欠陥検出装置において、同
布片の下側において同布片の流れ方向と直角に設置した
反射プレートと、同反射プレート上の布片に向けて投光
する照射灯を有する検出部照明装置と、同照明灯から反
射光を感知し、前記布片の全幅にわたる画素を高速走査
して明暗信号を発信するラインイメージセンサと、同セ
ンサが発信した明暗信号を受け同信号からしみと、破れ
を区別し、後工程に欠陥の種類により布片の分別処理を
指令する機能を有する制御装置とよりなるもので、これ
を課題解決のための手段とするものである。
【0006】また本発明は、洗濯後の被洗物である布片
を乾燥してアイロン掛けを行うロールアイロナに続く搬
送コンベヤ上を搬送される布片に残っているしみ、破れ
等の欠陥を検出する布片欠陥検出装置において、同布片
と搬送コンベヤ間に設置され、同布片に向けて下方から
投光する照明灯を有する検出部照明装置と、同照明灯か
らの透過光を感知し、前記布片の全幅にわたる画素を高
速走査して明暗信号を発信するラインイメージセンサ
と、同センサが発信した明暗信号を受け同信号からしみ
と、破れを区別し、後工程に欠陥の種類により布片の分
別処理を指令する機能を有する制御装置とよりなるもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。更
に本発明は、前記反射プレート上に検出部照明装置を設
置すると共に、前記布片と搬送コンベヤ間にも検出部照
明装置を設け、前記両検出部照明装置を組合せ使用可能
にしてなるもので、これを課題解決のための手段とする
ものである。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、洗濯後の被洗物である布
片はロールアイロナで乾燥され、アイロン掛けされて、
搬送コンベヤに移載される。搬送コンベヤで搬送される
布片は照明灯で照明され、映像をラインイメージセンサ
に映しながら移動し、布片の全長を通過させることによ
り布片の全表面が検査される。前記ラインイメージセン
サの映像の信号は、順次制御装置に送られる。また布片
の破れは下側に置かれた反射プレートからの直接の反射
光を前記センサが検知し、ラインイメージセンサに布片
の反射光より強いプラスサイドの信号を発生させる。し
みの信号は布片の反射光より弱いマイナスサイドの信号
であるので、破れの信号としみの信号とは明瞭に区別す
ることができる。更に布片における欠陥の位置を記憶す
るために、前記搬送コンベヤ上を送られて来る布片の前
縁辺を前記ラインイメージセンサで感知し、保持して布
辺の検出起点として制御装置に記憶し、前記の欠陥信号
を順次の時間軸から計算して布辺上の位置に置き換えて
記録させて置くこともできる。
【0008】また請求項2の発明では、被洗物を下方か
ら照明し透過光による欠陥像をラインイメージセンサに
映して検出するので、しみ、汚れは清浄な布片より暗い
像となり、破れは清浄な布片より明るい像としてセンサ
に認識され、光量に比例した電気信号が発せられ制御装
置において演算され、欠陥の種類が判別される。更に欠
陥の無い清浄な布片は(折り畳まれて)良品として搬送
され、ラインイメージセンサが欠陥を検出した布片はバ
イパスされ、制御装置において破れと破断した布片は、
バイパスラインの下流において他の布片と分別される。
前記の2通りの欠陥検知手段を併設し、各欠陥検知手段
に異なる波長スペクトルの光源(例えば通常の可視光線
と紫外線)で布片を照明するようにすれば、しみの色調
が種々であっても判別が容易となる。或いは前記反射光
による欠陥検出手段はしみ、汚れの検出に透過光による
欠陥検出手段は破れの検出に、と両者を使い分けするこ
とも可能である。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面について説明する
と、図1〜図5は本発明の実施例を示す。先ず本発明の
布片欠陥検出装置の第1実施例を図1〜図3及び図7に
よって説明すると、洗濯後の布片10をロールアイロナ
3において乾燥させて、アイロン掛けを行った後、布片
10はこれに続く搬送コンベヤ51を経てシーツ折畳み
機5に送られ、ここで布片10は折畳まれて良品排出コ
ンベヤ53から排出される。次に図1の検査部Aの詳細
を図2及び図3により説明すると、搬送コンベヤ51の
上側に照明灯42と、ラインイメージセンサ43が設置
してある。照明灯42の構造は、片側の面に透明硝子の
窓を設けた囲い枠46の中に、円筒形のランプ44を取
り付け、囲い枠46には冷却のために冷却用エアを入れ
るエア入口ダクト65と、エア排出ダクト66が設けら
れている。なお、ランプ44には白色蛍光灯、青色蛍光
灯、水銀灯等を使用する。また照明灯42に照射される
コンベヤのベルト52の上面で、布片10の下面には反
射プレート61が布片10の流れ方向と直角に配置さ
れ、搬送コンベヤ51の横桁63に設けられた支持板6
2の支持部62bによって支持されている。支持板62
には布片10が反射プレート61に乗り移るのを容易に
するためのシートガイド62aが設けられている。
【0010】照明灯42の照射光が反射プレート61に
反射された角度に沿った上方位置に、ラインイメージセ
ンサ43が設置されている。ラインイメージセンサ43
の中には、多数のCCDが1列に並んだCCDセンサ4
9が収められ、同センサ49の前に集光レンズ48及び
偏光フィルタ47が設けられている。偏光フィルタ47
は反射プレート61における散乱光を除くことができ、
反射光を選択して通る機能を持つ。また照明灯42は、
搬送コンベヤ51上を搬送されている布片10に光を集
中させて全幅を照明し、ラインイメージセンサ43のC
CDセンサ49にこの照明された布片10の全幅に亙る
細長い映像(図3において、Eで示したハッチング部)
を映し、CCDセンサ49の各画素を高速走査し、し
み、破れ等の欠陥によって生ずる映像の明暗は、電気信
号に変換されて順次制御装置40(図1)に送られ、制
御装置40に欠陥が記憶される。
【0011】またラインイメージセンサ43からの信号
による布片欠陥の種類の判定は、以下の如くである。即
ち、布片10が破れて孔が明いていれば、ラインイメー
ジセンサ43はその孔を通じて、下側に置かれた反射プ
レート61からの直接の反射光を検知し、ラインイメー
ジセンサ43に布片10の映像による信号よりも強いプ
ラスサイドの信号を発生させる。更にしみの信号は布片
10の映像による信号より弱いマイナスサイドの信号で
あるので、破れの信号と、しみの信号とは明瞭に区別す
ることができる。図7にその信号の出方を表している
が、左端側の信号の高さは布片10が無い場合で、反射
プレート61からの直接の反射光の受光信号を示してい
る。図7のeにおいて布片10の反射プレート61の上
を通過すると、これ以後は布片10の欠陥検出動作のゾ
ーンとなり、これ以後の水平線は布片10の映像による
信号の強さを示す。また布片10に破れがあれば図7の
ように反射プレート61からの直接の反射光を感知し、
制御装置40に用意された閾値cを越えたことにより破
れと判断する。また図7の右方にしみのよる暗側信号が
示されたときは、同様に制御装置40に用意された閾値
aを越えたことによりしみと判断する。
【0012】布片10における欠陥の位置を記憶するた
めには、搬送コンベヤ51上を送られて来る布片10の
前縁辺をラインイメージセンサ43で感知し、前記のよ
うに布片10の欠陥検出動作のゾーンとすると共に、布
片10の検出起点として制御装置40に記憶し、欠陥信
号を順次に時間軸から計算して布片10上の位置に置き
換えて記録させて置くことができる。欠陥を有すると判
定された布片10は、制御装置40の折畳み機5への指
令によって、折畳み作動をさせずに通過させ、バイパス
コンベヤ55へ移動させる。バイパスコンベヤ55の終
端部には、欠陥布片10’の収容箱56が配置されてい
る。同収容箱56は2つに仕切られ、図1に示したよう
に、破れはB側、しみ付き布片10’はC側に収容され
る。また同仕切りの上側には制御装置40の指令によっ
て作動する切換板57が設けられ、これによって布片1
0’の分別をする。
【0013】次に以上の如く構成された第1実施例につ
いて作用を説明すると、洗濯後の布片10はロールアイ
ロナ3で乾燥してアイロン掛けされ、搬送コンベヤ51
に移載される。搬送コンベヤ51上を送られてくる布片
10の前縁辺をラインイメージセンサ43が感知し、そ
の位置信号を前記の制御装置40に伝えて記憶させ、そ
れ以後は布辺10の欠陥検出ゾーンに入る。そして照明
灯42に照明された布辺10の全幅の映像をラインイメ
ージセンサ43に映しながら布片10を移動し、同布片
10の全長を通過させることによって布片10の全表面
を検査する。また黄色いしみは、青色蛍光灯か水銀灯の
ランプ44を使用することにより映像を明瞭にすること
ができる。更にラインイメージエンサ43の前に偏光フ
ィルタを設ければ、散乱光を除くことができ、欠陥の映
像をはっきりさせるので検出の確実性が増す。
【0014】検査が終わり、布片10が反射プレート6
1を通過して、その直接の反射光がラインイメージセン
サ43に集光し、そして一定時間以上この同じ明るさが
続くと、欠陥検出ゾーンの状態が解除される。ラインイ
メージセンサ43の映像信号は制御装置40に送られ、
欠陥時間軸で記憶されるので、これを制御装置40にお
いて計算し、布片10上のしみ、破れ等の欠陥の位置を
記録することもできる。ここでラインイメージセンサ4
3が破れと判断した布片10’は、バイパスコンベヤ5
5の下流において、図1に示したように切換板57によ
って布片10’は分別され、破れたものは収容箱56の
B側、しみ付き布片10’は収容箱56のC側に収容さ
れる。またしみ等の付着物の付いた布片10’は再度洗
濯に回され、破れた布片10’は廃棄処分される。一方
ロールアイロナ3で乾燥してアイロン掛けされ、搬送コ
ンベヤ51に移載されたばかりの布片10はかなり高温
の状態にあるので、検出部照明装置の光源収容筺である
囲い枠46も高温となる。従ってこの囲い枠46にエア
入口ダクト65、エア排出ダクト66を設けて冷却用エ
アを通してやれば、光源ランプの照度低下を防止するこ
とが出来る。
【0015】次に図4、図5及び図8は本発明の布片欠
陥検出装置の第2実施例を示す。前記第1実施例では、
搬送コンベヤ51上に反射プレート61を設けてあるの
に対し、この第2実施例では布片10を透過光で検査す
る構造である。さて図4、図5において、洗濯後の布片
10が搬送された良品搬出コンベヤ53、バイパスコン
ベヤ55へ送られる過程は、第1実施例の図1について
の説明と全く同じであり、第2実施例では、図1の検査
部Aのみが異なる構造となっている。ここで、搬送コン
ベヤ51の複数のコンベヤベルト52は、それぞれ3個
1組の小ローラ75によって凹部が形成され、この凹部
に照明灯42’が埋め込まれている。小ローラ75は搬
送コンベヤ51の横桁63に取付けられ、複数のベルト
52をセパレートしている支え台73,74,77に支
持されている通しローラ軸76に、回転自在に支えられ
ている。73a及び74aは布片10がベルト52と照
明灯42’間に落ち込まないように、照明灯42’まで
伸ばされた布片10のガイドである。
【0016】照明灯42’の構造は、上面に透明硝子7
2を設けた囲い枠71の中に、円筒形のランプ44を取
付け、囲い枠71には冷却のために冷却用エアを入れる
前記エア入口ダクト65と、エア排出ダクト66が設け
られている。なお、ランプ44は白色蛍光灯、青色蛍光
灯、水銀灯等を使用する。また照明灯42’はその上面
を通過する布片10を下から照射し、その透過光を真上
に設けられたラインイメージセンサ43に集光する構成
である。ラインイメージセンサ43は第1実施例と同じ
ものを使用としているが、この場合は反射光を扱わない
ので偏光フィルタ47は不必要である。更に照明灯4
2’は搬送コンベヤ51で搬送されて布片ガイド73a
にガイドされ、照明灯42’の上を通過する布片10の
全幅を下から照射し、布片10の全に亙る細長い映像
(図5のにおいて、Fで示したハッチング部)の透過光
を、ラインイメージセンサ43のCCDセンサ49に集
光する。この透過光を感知したCCDセンサ49の各画
素を高速走査し、映像のしみ、破れ等の欠陥の電気信号
制御装置40(図1)に送られ、制御装置40に欠陥が
記憶される経緯は第1実施例の場合と同様である。
【0017】またラインイメージエンサ43からの信号
による布片欠陥の種類の判定は、以下の如くである。即
ち、布片10が破れて孔が明いていれば、ラインイメー
ジセンサ43はその孔を通じて、下側に置かれた照明灯
42’からの直接の照射光を検知しラインイメージセン
サ43に布片10を通した透過光の明るさ信号よりも強
いプレスサイドの信号を発生させる。しみの信号は布片
10の透過光による信号より弱いマイナスサイドの信号
であるので、破れの信号としとは簡単に区別することが
できる。図8にその信号の出方を表しているが、左端側
の信号の高さは布片10が無い場合で、照明灯42’か
らの直接の照射光の受光信号を示している。図8のeに
おいて布片10が照明灯42’の上を通過すると、これ
以後は布片10の欠陥検出動作のゾーンとなり、これ以
後の水平線は布片10の透過光による信号の強さを示
す。布片10に破れがあれば、図8のように照明灯4
2’からの直接の照射光を感知し、制御装置40に用意
された閾値cを越えたことにより破れと判断する。また
図8の右方のしみによる暗側の信号が示されたときは、
同様に制御装置40に用意された閾値aを越えたことに
よりしみと判断する。また布片10の厚みが薄い時は、
図8に点線で示したように、布片10の透過光、しみの
明暗信号は明るい方に寄っていくので、布片10の透過
光の明るさに準拠する閾値a’に換える必要がある。な
お、布片10における欠陥の位置を記憶及び欠陥布片1
0の後処理については、第1実施例と同様であるため説
明は省略する。またこのように構成された第2実施例の
布片10の欠陥検知部以外の作用は、第1実施例と全く
同じであるので、重複を避け省略する。
【0018】また以上に述べた如く第1、第2実施例の
布片欠陥検知部の構成を併用することも可能であり、こ
の場合は、それぞれの照明灯のランプに異なる波長スペ
クトルの光線をもっているものを使用し、欠陥の程度及
び種類を判別することができる。例えば、照明灯42は
白色光、照明灯42’は紫外線を含む青色とすれば、照
明灯42’は布片10の黄色、薄茶色などの白色光では
判別し難いしみを検出することができる。或いは前記反
射光による欠陥検出手段はしみ、汚れの検出に、透過光
による欠陥検出手段は破れの検出に、と両者を使い分け
をすることもできる。こうすれば各検出手段の長所を引
き出せるので、検出精度を上げることが可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明説明し如く本発明によれ
ば、布片のしみと破れがラインイメージセンサの明暗の
信号においてはっきと区別され、欠陥のある布片をバイ
パスコンベヤに導いた後、しみ付き布片と、破れ布片と
を確実に別々の収容箱に分別して入れることができる。
従って従来のように、再洗いすべき布片が間違って廃却
する側の破れ布片の収容箱に入る虞れはなくなり、経済
的である。また制御装置において布片上のしみ、破れ等
の欠陥の位置を記録することができるので、後工程のし
み抜きのときの位置確認に便利である。またラインイメ
ージセンサに布片の映像を移すとき、紫外線等の光源を
併用すれば、黄色系統のしみはより鮮明に映しだすこと
ができ、検出の確度が改善される。更に2つに布片欠陥
検出手段を併用し、反射光による欠陥検出手段は、し
み、汚れの検出に、透過光による欠陥検出手段は、破れ
の検出に、と両者を使い分けすれば、各検出手段の長所
を引き出せるので、検出精度を上げることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す布片欠陥検出装置の全体
の系統図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る布片欠陥検出装置の
要部を示す側断面図である。
【図3】図2の斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る布片欠陥検出装置の
要部を示す側断面図である。
【図5】図4の斜視図である。
【図6】従来の布片欠陥の信号の表れ方を示す明暗信号
線図である(背後黒色)。
【図7】本発明の第1実施例における布片欠陥の信号の
表れ方を示す明暗信号線図である(背後反射鏡)。
【図8】本発明の第2実施例における布片欠陥の信号の
表れ方を示す明暗信号線図である(透過光)。
【図9】従来の布片欠陥検出装置を示す系統図である。
【図10】従来のロールアイロナにおける布片の第1の
処理フローを示すブロック図である。
【図11】従来のロールアイロナにおける布片の第2の
処理フローを示すブロック図である。
【符号の説明】
3 ロールアイロナ 5 折畳み機 10 シーツ(布片) 40 制御装置 42,42’ 照明灯 43 ラインイメージセンサ 44 ランプ 45 透明硝子 46 囲い枠 47 偏光フィルタ 48 レンズ 49 CCDセンサ 51 搬送コンベヤ 52 ベルト 53 良品排出コンベヤ 55 バイパスコンベヤ 56 欠陥布片収納筺 61 反射プレート 62 支持板 63 横桁 75 小ローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また請求項2の発明では、被洗物を下方か
ら照明し透過光による欠陥像をラインイメージセンサに
映して検出するので、しみ、汚れは清浄な布片より暗い
像となり、破れは清浄な布片より明るい像としてセンサ
に認識され、光量に比例した電気信号が発せられ制御装
置において演算され、欠陥の種類が判別される。更に欠
陥の無い清浄な布片は(折り畳まれて)良品として搬送
され、ラインイメージセンサが欠陥を検出した布片はバ
イパスされ、制御装置において破れと判断した布片は、
バイパスラインの下流において他の布片と分別される。
前記の2通りの欠陥検知手段を併設し、各欠陥検知手段
に異なる波長スペクトルの光源(例えば通常の可視光線
と紫外線)で布片を照明するようにすれば、しみの色調
が種々であっても判別が容易となる。或いは前記反射光
による欠陥検出手段はしみ、汚れの検出に透過光による
欠陥検出手段は破れの検出に、と両者を使い分けするこ
とも可能である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】次に以上の如く構成された第1実施例につ
いて作用を説明すると、洗濯後の布片10はロールアイ
ロナ3で乾燥してアイロン掛けされ、搬送コンベヤ51
に移載される。搬送コンベヤ51上を送られてくる布片
10の前縁辺をラインイメージセンサ43が感知し、そ
の位置信号を前記の制御装置40に伝えて記憶させ、そ
れ以後は布辺10の欠陥検出ゾーンに入る。そして照明
灯42に照明された布辺10の全幅の映像をラインイメ
ージセンサ43に映しながら布片10を移動し、同布片
10の全長を通過させることによって布片10の全表面
を検査する。また黄色いしみは、肯色蛍光灯か水銀灯の
ランプ44を使用することにより映像を明瞭にすること
ができる。更にラインイメージンサ43の前に偏光フ
ィルタを設ければ、散乱光を除くことができ、欠陥の映
像をはっきりさせるので検出の確実性が増す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明し如く本発明によれば、
布片のしみと破れがラインイメージセンサの明暗の信号
においてはっきと区別され、欠陥のある布片をバイパス
コンベヤに導いた後、しみ付き布片と、破れ布片とを確
実に別々の収容箱に分別して入れることができる。従っ
て従来のように、再洗いすべき布片が間違って廃却する
側の破れ布片の収容箱に入る虞れはなくなり、経済的で
ある。また制御装置において布片上のしみ、破れ等の欠
陥の位置を記録することができるので、後工程のしみ抜
きのときの位置確認に便利である。またラインイメージ
センサに布片の映像を移すとき、紫外線等の光源を併用
すれば、黄色系統のしみはより鮮明に映しだすことがで
き、検出の確度が改善される。更に2つに布片欠陥検出
手段を併用し、反射光による欠陥検出手段は、しみ、汚
れの検出に、透過光による欠陥検出手段は、破れの検出
に、と両者を使い分けすれば、各検出手段の長所を引き
出せるので、検出精度を上げることが可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯後の被洗物である布片を乾燥してア
    イロン掛けを行うロールアイロナに続く搬送コンベヤ上
    を搬送される布片に残っているしみ、破れ等の欠陥を検
    出する布片欠陥検出装置において、同布片の下側におい
    て同布片の流れ方向と直角に設置した反射プレートと、
    同反射プレート上の布片に向けて投光する照射灯を有す
    る検出部照明装置と、同照明灯から反射光を感知し、前
    記布片の全幅にわたる画素を高速走査して明暗信号を発
    信するラインイメージセンサと、同センサが発信した明
    暗信号を受け同信号からしみと、破れを区別し、後工程
    に欠陥の種類により布片の分別処理を指令する機能を有
    する制御装置とよりなることを特徴とする布片欠陥検出
    装置。
  2. 【請求項2】 洗濯後の被洗物である布片を乾燥してア
    イロン掛けを行うロールアイロナに続く搬送コンベヤ上
    を搬送される布片に残っているしみ、破れ等の欠陥を検
    出する布片欠陥検出装置において、同布片と搬送コンベ
    ヤ間に設置され、同布片に向けて下方から投光する照明
    灯を有する検出部照明装置と、同照明灯からの透過光を
    感知し、前記布片の全幅にわたる画素を高速走査して明
    暗信号を発信するラインイメージセンサと、同センサが
    発信した明暗信号を受け同信号からしみと、破れを区別
    し、後工程に欠陥の種類により布片の分別処理を指令す
    る機能を有する制御装置とよりなることを特徴とする布
    片欠陥検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2記載の布片欠陥検出装置
    において、前記反射プレート上に検出部照明装置を設置
    すると共に、前記布片と搬送コンベヤ間にも検出部照明
    装置を設け、前記両検出部照明装置を組合せ使用可能に
    したことを特徴とする布片欠陥検出装置。
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