JPH08114751A - 光学顕微鏡 - Google Patents

光学顕微鏡

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JPH08114751A
JPH08114751A JP6250789A JP25078994A JPH08114751A JP H08114751 A JPH08114751 A JP H08114751A JP 6250789 A JP6250789 A JP 6250789A JP 25078994 A JP25078994 A JP 25078994A JP H08114751 A JPH08114751 A JP H08114751A
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惣司 山本
Itaru Endo
到 遠藤
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泰 金子
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/24Base structure
    • G02B21/26Stages; Adjusting means therefor

Abstract

(57)【要約】 【目的】振動によるマニピュレータのクランプが外れな
い構成とすること。 【構成】マニピュレータ49を備え、レボルバー36に取り
付けられた対物レンズ37をレボルバーを上下移動操作す
ることにより上下動してピントを合わせる方式の顕微鏡
において、前記マニピュレータを配置している固定ステ
ージ40と、標本移動ステージ41とを一体的に、顕微鏡の
フレーム31に固定した構造としたことを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対物レンズ上下動式の光
学顕微鏡にかかわり、特に生物学における細胞操作(パ
ッチクランプ)で使用するマニピュレータの振動除去を
図ることができるようにした光学顕微鏡に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】生物学等の分野において、生きたままの
細胞や組織、あるいは培養細胞の電気生理実験、細胞融
合等の細胞操作(パッチクランプ)が行われる。このよ
うな、細胞操作においては、マニピュレータを有する光
学顕微鏡が用いられる。
【0003】ところでマニピュレータを取付使用可能な
対物レンズ上下動式の従来の光学顕微鏡は図9に示すよ
うな構成である。これは実開平6‐4723号公報に開
示されているものであり、正立顕微鏡を示している。図
において22は顕微鏡のベース(基台)、13は鏡筒を
保持したアームで、ベース22に対して図示しないリニ
ヤガイドで上下方向に移動可能に支持されている。
【0004】17はアーム13を上下方向に移動操作す
るための焦準ツマミであり、アーム13と一体化されて
いる。20はベース22と一体化されているステージ受
け、23は光源を収納したランプハウスで、ベース22
と一体化されている。16は鏡筒であり、アーム13に
固定されていて上部先端側に接眼レンズを取り付けてあ
る。15は倍率の異なる複数の対物レンズ14を取り付
けて、所望の倍率の対物レンズを選択使用できるように
したレボルバーであり、アーム13に回転可能に保持さ
れている。
【0005】複数の対物レンズ14はそれぞれ倍率が異
なるものを用いていて、レボルバー15へネジ込み固定
されており、レボルバー15の切替えにより倍率変換が
できるようになっている。そして、レボルバー15の切
替えにより選択された対物レンズ14が前記接眼レンズ
と対となって、顕微鏡の観察光学系を形成する。
【0006】20はステージ受であり、ベース22上に
立てて設けられている。18はXY方向に移動できる十
字動ステージであり、試料を載置するためのステージで
あって上記観察光学系の対物レンズ14側の光路を横断
する位置に配されるようにステージ受20に端部を支持
されて取り付けられており、中央部に光路を確保するた
めの窓が形成されている。21は試料に対して照明光を
導くコンデンサーレンズ19を支持するための上下方向
に移動可能なコンデンサ受け、11は十字動ステージ1
8の上方側に配置された固定ステージであり、中央に光
路を確保するための窓を有すると共にこの固定ステージ
11はその前端側と後端側を支持板24,25により支
えられてベース22に固定されている。12は生物学に
おける細胞操作(パッチクランプ)で使用するマニピュ
レータであり、固定ステージ11上にマグネット、ネジ
等で固定して使用される(図示せず)。
【0007】このような従来の光学顕微鏡を用いての観
察方法としては、図示しない電源を投入し、ランプハウ
ス23内の光源を点灯させる。試料は予め十字動ステー
ジ18上に載せておく。焦準ツマミ17を回して対物レ
ンズ14を下げてゆき、ピントを合わせる。コンデンサ
ーレンズ19は位置調整ツマミを操作してコンデンサー
受21を上下させることによりその位置を最適位置に調
整する。
【0008】観察により、操作したい細胞が見付かった
ならば、つぎは固定ステージ11上にマニピュレータ1
2を設置する。その際、対物レンズ14は邪魔なので、
上方に移動させる。細胞操作をするときは基本的に吸引
等で細胞を固定する(以下、これをクランプと呼ぶ)。
マニピュレータ12の先端部には上述したクランプする
ための電極が一体化されており、それを細胞の近くに設
置する。
【0009】その後、対物レンズ14を再度下げて、再
びピントを合わせて細胞を観察しながらマニピュレータ
12の電極を移動調整操作してクランプする。一般的に
クランプさせる細胞は2〜4個程度であり、一つのもの
をクランプしたならば別のものをクランプするために別
のマニピュレータ12を新たに固定ステージ11上に設
置し、この新たに設置したマニピュレータ12によるク
ランプのために上記の操作を繰り返す。このようにし
て、クランプする細胞対応に必要数マニピュレータ12
を設置して上述のような操作を繰り返し、その後、実験
に入ることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気生理実
験等を行う場合に、上述のような従来の顕微鏡において
は、試料である細胞をクランプするために、マニピュレ
ータ12を顕微鏡に設置し、その後に、当該設置したマ
ニピュレータ12を操作して細胞をクランプする。そし
てさらにつぎの別の細胞をクランプする必要がある場合
には、対物レンズ14を上方へ退避させ、つぎの別のマ
ニピュレータ12を設置してその電極をおおよその場所
に挿入し、その後、対物レンズ14を下方に移動してと
いう、一連の動作を繰り返すことになる。
【0011】そして、このような一連の動作の中で、す
でにクランプ済みの細胞は別の新たなマニピュレータ1
2の設置に伴う操作の中で生じる僅かな振動により容易
にクランプされた状態から外れてしまう可能性が高い。
それは細胞が小さいもので5μm程度といった微細なも
のであるためであり、また、マニピュレータ12を設置
する固定ステージ11と、試料を保持する十字動ステー
ジ18の支持構造が別々のもので、振動系が別のものに
なることにより、振動がそれぞれ独立して起こる構造で
あるためである。
【0012】すなわち、従来例の十字動ステージ18お
よび固定ステージ11は、双方、顕微鏡のベース22に
固定はされているものの、それぞれの腕の長さ、支持系
が違うことで、外的な振動に対しては、異なった振動系
を持っており、結果的に、同期して動くことはない。そ
して、その振動振幅が大きくなると、それぞれ別の動き
であることから、微小な細胞をクランプしたものが外れ
てしまうことになる。
【0013】これらのことを踏まえて従来例を考察して
みると、仮に固定ステージ11および十字動ステージ1
8の支持部(ベース22への取付部)が焦準ツマミ17
設置位置より幅が狭いとして考えた場合、固定ステージ
の大きさに対して、左右方向のスパンが短か過ぎて固定
ステージの安定性が悪い。つまり、顕微鏡の場合、焦準
ツマミ17は両手あるいは左右のどの手でも操作するこ
とできるように、顕微鏡の両側にそれぞれ取り付けられ
ている。この左右の焦準ツマミ17は鏡筒を保持したア
ーム13に取り付けられており、固定ステージ11およ
び十字動ステージ18の支持部に比較的近い位置にある
ので、操作性の関係からこの左右の焦準ツマミ17の配
置位置より固定ステージ11および十字動ステージ18
の支持部の取り付け位置や幅を狭くする必要がある。
【0014】一方、固定ステージ11および十字動ステ
ージ18は幅の広いものであり、従って、支持する幅が
狭いと自由振動を起こし易い支持構造となる。そのた
め、結果的に振動に対して弱い構造となる。このよう
に、焦準ツマミ17を操作するときの手との干渉を避け
るために採用した支持構造であるから、焦準ツマミ17
を操作するときは、手との干渉物がないために、特に問
題はない。しかし、外来の振動を受けると、固定ステー
ジ11および十字動ステージ18は別々の振動を起こす
ので上述のようにクランプが外れ易いと云う問題を抱え
たものとなっている。
【0015】外来の振動に対する耐振性を持たせるため
に、仮に固定ステージ11および十字動ステージ18の
支持部を左右の焦準ツマミ17設置位置間より幅が広い
支持構造を採用したとして考察してみると、耐振性を確
保できるようになる反面、今度は焦準ツマミ17を操作
する時に固定ステージ11および十字動ステージ18の
支持系に手が干渉し易くなり、その振動によりクランプ
したものが、外れてしまうことになる。
【0016】固定ステージ11は十分なスパンがあるた
めに、安定性は良いが、上述したように、固定ステージ
11と十字動ステージ18は振動系が違うことにより、
発生した振動振幅が大きいとクランプが外れてしまうこ
とになる。
【0017】ゆえに、従来の構成においては、振動し易
い構造であり、振動が発生した場合には、固定ステージ
11と十字動ステージ18は別々に振動し、クランプし
たものが外れ易いと云う構造的問題をはらんでいる。
【0018】従って、従来の顕微鏡は取扱いにあたって
は細心の注意を払い、慎重に操作せねばならず、それで
あっても、クランプが外れ易く、使い勝手が悪いものと
なっている。ゆえに、焦準ツマミの操作にあたり、手が
顕微鏡の他の構成要素に干渉しにくく、しかも、振動に
よる固定ステージ上のマニピュレータのクランプが外れ
にくい構造の顕微鏡の開発が嘱望されている。
【0019】そこで、この発明の目的とするところは、
焦準ツマミの操作にあたり手が顕微鏡の他の構成要素に
干渉しにくく、しかも、振動を受けても振動の影響がマ
ニピュレータに与えることを抑制でき、マニピュレータ
のクランプが外れにくくした光学顕微鏡を提供すること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、第1に
は、マニピュレータを備え、レボルバーに取り付けられ
た対物レンズをレボルバーを上下移動操作することによ
り上下動してピントを合わせる方式の顕微鏡において、
前記マニピュレータを配置している固定ステージと、標
本移動ステージとを一体的に、顕微鏡のフレームに固定
した構造としたことを特徴とする。
【0021】第2には、前記第1の構成において、前記
固定ステージを前記フレームの前部および後部両側に固
定したことを特徴とする。第3には、前記第1の構成に
おいて、前記固定ステージおよび移動ステージを前記顕
微鏡のフレームの鏡筒支持ダイ部および照明支持支柱ダ
イ部を利用して固定したことを特徴とする。
【0022】第4には、前記第1または第2の構成にお
いて、レボルバーを上下移動操作する機構の操作ツマミ
(焦準ツマミ)をフレームの下部近傍に配置し、固定ス
テージおよび移動ステージとの距離を確保する構造とす
る。
【0023】
【作用】第1の構成によれば、マニピュレータを配置し
ている固定ステージと、標本を載置する標本移動ステー
ジとが一体的な構造となり、これを顕微鏡のフレームに
固定されるので固定ステージと標本移動ステージは振動
系が同一になり、振動を受けても振動は同期化するの
で、細胞とマニピュレータの電極が同じ振動状態にな
る。このように、細胞とマニピュレータの電極が外部振
動に対して同期化して振動する構造となるので、クラン
プしたものが外れる心配がなくなる。
【0024】第2の構成によれば、固定ステージと標本
移動ステージの固定部がそれぞれ顕微鏡フレームの前部
と後部に強固に固定されるので、顕微鏡のスタビリティ
が飛躍的に向上し、振動の影響を受けにくくなる。
【0025】第3の構成によれば、固定ステージと標本
移動ステージの固定部がそれぞれ顕微鏡フレームの強度
の大きいダイ部を利用してフレームに強固に固定される
ので、顕微鏡のスタビリティが飛躍的に向上し、振動の
影響を受けにくくなる。
【0026】第4の構成によれば、操作ツマミをフレー
ムの下部近傍に配置して固定ステージや移動ステージと
の距離を確保してあるので、操作ツマミの操作時にこれ
らと手が干渉することがなく、操作ツマミの操作時に固
定ステージおよび移動ステージとその支持部に対する手
の干渉が発生しににく、これによる振動発生が抑制され
て、クランプ外れの発生を抑止できる。
【0027】要するに本発明では、マニピュレータを取
り付ける固定ステージと、標本を載置する移動ステージ
を近距離で継ぐことにより、振動系を同一にして、仮に
外部から振動が発生したとしても両ステージの振動が同
期化されるようにすることにより、クランプしたものが
外れないようにしている。また、対物レンズの上下移動
操作用の操作ツマミ(焦準ツマミ)の操作時に固定ステ
ージおよび移動ステージの支持系と手が干渉しないよう
に、支持系の位置と距離を考慮した。
【0028】従来のものでは、焦準ツマミの位置に対し
て、固定ステージと移動ステージである十字動ステージ
の支持系が近距離にあるために、焦準ツマミの操作時に
容易に支持系に手が干渉する可能性があり、これを避け
るために固定ステージと十字動ステージの支持系の構造
をこれらステージの幅に比べて大幅に支持範囲の狭い、
耐振性の低い構造を採用せざるを得なかったが、本発明
の構造ではこれを解消して焦準ツマミの操作性を確保し
つつ、耐振性を確保できるようにしてマニピュレータに
よりクランプしたものが外れないようにした使い勝手の
良い光学顕微鏡を提供できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。 (第1実施例)図1は本発明の一実施例を示す構造図で
あり、(a)は本体の側面図、(b)は本体の正面図で
ある。また、図1(a)の本体における上面を図2に示
す。図1および図2において、31は顕微鏡のフレーム
であり、このフレーム31は上面から見てY字型の剛性
部材を上下一対配し(31a,31b)、それらの一端
部側を断面V字型の支柱部31cで支える如き形状で、
側面から見るとコの字状をした一体構造である。
【0030】32はフレーム31の下部部材31a上に
配されたコンデンサー受で、当該フレーム31に固定さ
れている。43はコンデンサー上下部でコンデンサー受
32に取り付けられており、上部側にコンデンサーレン
ズ42を固定して保持させるようにしてある。このコン
デンサー上下部43はコンデンサー受32に対して上下
に位置を移動調整することができる。
【0031】コンデンサーレンズ42は顕微鏡観察のた
めに、試料に当てる均質な光分布の照明光を作るための
レンズである。35は鏡筒であり、フレーム31におけ
る上部部材31b上に固定されている。そして、鏡筒3
5にはその上端に接眼レンズが取り付けられる。33は
ガイドであり、支柱部31cに上下方向に向けてかつ上
下方向に移動可能に設けてある。34はレボルバー上下
板であり、その一端側はガイド33に固定されており、
このガイド33により支柱部31c上を上下方向に移動
できるように取り付けてある。36は異なる倍率の対物
レンズを複数保持したレボルバーであり、このレボルバ
ー36は、レボルバー上下板34の他端側近傍下部に回
転操作可能に取り付けられている。
【0032】鏡筒35の下部側は光学系によりその光軸
がコンデンサーレンズ42側に向けられており、鏡筒3
5およびコンデンサーレンズ42を結ぶ光軸上にレボル
バー36を回転操作するとレボルバー36上の対物レン
ズ37の所望の一つが上記光軸を一致させて位置できる
ように構成してある。そして、レボルバー36によるこ
のような回転操作を行って所望の対物レンズ37を選択
切換えすることで顕微鏡の倍率変換が可能な構成として
ある。
【0033】46は焦準ツマミであり、フレーム31の
下部部材31aに設けられていて、この焦準ツマミ46
を回転させることにより、図示しないギヤ,ラック等に
よる駆動移動機構を介してガイド33を支柱部31cに
沿って上下方向に移動させることができる。
【0034】本装置ではマニピュレータの増設とクラン
プ毎に、対物レンズ37の退避と再ピント合わせを行う
ために手操作する焦準ツマミ46をフレーム31の下部
部材31aに設け、マニピュレータを設置する固定ステ
ージ40と、焦準ツマミ46を操作する手とが干渉しに
くいように、固定ステージ40と焦準ツマミ46との間
の距離を最大限に確保できるように構成してある。
【0035】40は剛性部材によるプレート状の固定ス
テージであり、固定ステージ40はその一端側に支持部
材47が、そして他端側に支持部材50が設けてあり、
これら支持部材50および47によりフレーム31の下
部部材31a正面および支柱部31cの側面に固定され
た構造としてあって、このフレーム31の下部部材31
a正面および支柱部31cの側面に固定された両持ち梁
の構造を採用したことにより、自由振動が抑制された支
持構造となるようにしている。
【0036】ここで支持部材50および47は強度の高
い材料により構成された部材であり、また、フレーム3
1はY字型でそのV字型の支柱部31cの壁面を利用し
て固定ステージ40の支持部材47を固定するようにし
ており、V字型の支柱部31cの幅は固定ステージ40
の幅に相当する構成としてあるので、固定ステージ40
の後端側は広い範囲に亙り、支柱部31cにしっかりと
保持させることができるので、振動に対して安定性のあ
る(振動の影響の受けにくい)支持構造となる。
【0037】また、強度の高い支持部材50により、固
定ステージ40の前縁側をフレーム31に固定している
ので、この前縁側の固定構造は固定ステージ40の前縁
側の一部の支持ではあるものの、固定ステージ40の後
端側を広い幅に亙って強固に支持する構造であるので振
動の影響の受けにくい構造とすることができる。
【0038】固定ステージ40はその中央部に窓40a
が形成されており、この窓40aの部分にはその下部側
に十字動ステージ41が取り付けられている。十字動ス
テージ41は本体上を移動側のステージがXY方向移動
可能にした移動ステージであり、図示しないがステージ
中央部に光路を確保するための窓が設けてあり、この窓
はコンデンサーレンズ46から対物レンズ37に向けて
の照明光を遮らないように設けたものである。十字動ス
テージ41は本体の周縁部を接続部材44を挟んでボル
ト45により固定ステージ40に固定されており、これ
によって、十字動ステージ41はその移動側のステージ
の移動の自由度を確保できるようにすると共に、十字動
ステージ41全体からみた振動系としての構造は固定ス
テージ40と一体的になるようにしている。
【0039】39は十字動ステージ41上に載せられた
試料ケース(シャーレ)、38は試料ケース39内の細
胞であり、試料ケース39内は溶液で満たされている。
48はランプハウスであり、フレーム31の下部部材3
1aにおける背面側に固定されて取り付けられている。
ランプハウス48は内部にランプを有しており、図示し
ない電源を投入することにより点灯して照明光を発光す
ることができる。
【0040】図示しないが、ランプハウス48内のラン
プが点灯することに発生した照明光はフレーム31内に
設けた導光系を経てコンデンサーレンズ42に入射す
る。そしてこのコンデンサーレンズ42で集められた照
明光は試料である細胞38を透過して対物レンズ37に
入り、この対物レンズ37を経て鏡筒35を通過し、鏡
筒35の先端側の図示しない接眼レンズに至り、像とし
て観察できる構成である。
【0041】49はマニピュレータであり、これは従来
から生物学における細胞操作(パッチクランプ)などに
使用されている構造のものであって、先端は細胞吸引で
きる電極を有している。マニピュレータ49は固定ステ
ージ40上の所望の位置に取り付けることができるもの
で、支持台49aと支持台49a上に立てて取り付けら
れた支柱40b、この支柱49b上を移動可能に支持さ
れ、所望位置において締付ネジを締めることでマニピュ
レータ本体49dの先端電極側を所望の角度および方向
を向けて固定することができる自在支持部49cなどよ
り構成される。
【0042】つぎにこのような構成の本装置の作用を説
明する。本装置による実際の顕微鏡観察にあたっては、
電源を投入してランプハウス48のランプを点灯させ、
照明光を発生させて試料ケース39の試料(細胞など)
を照明する。この状態で焦準ツマミ46を回転させるこ
とにより、レボルバー上下板34を上下移動調整し、レ
ボルバー上下板34に保持されたレボルバー36を移動
させてレボルバー36に設けてある対物レンズ37を上
下させ、ピントを合わせて行う。
【0043】その時、コンデンサーレンズ42は最適位
置に調整するために上下させる。また、試料ケース39
内の試料のうち、観察したいものが観察視野内位置の最
適位置に来るように、図示しないが十字動ステージ41
に設けてあるラック・ピニオンおよび操作ツマミ等で構
成された減速移動調整用の公知の移動調整機構のツマミ
操作により、十字動ステージ41をX軸,Y軸方向に移
動調整して十字動ステージ41上の試料ケース39の位
置調整をする。
【0044】対物レンズ37で試料ケース39の試料を
観察しつつ、このような調整をしてクランプしたい細胞
の位置出しが完了したならば、つぎに焦準ツマミ46を
操作することにより対物レンズ37を上方に退避させ、
細胞付近へ電極を挿入するためにマニピュレータ49を
固定ステージ40上に設置する。マニピュレータ49は
支持台40aに着脱用のマグネット機構が設けてあり、
マニピュレータ本体49dは位置調整した後に、支柱4
0bに自在支持部40cを介してネジ等によりしっかり
と固定することができる。
【0045】従って、マニピュレータ本体49dは固定
ステージ40上に所望の姿勢でしっかりと固定されてい
る。その状態で、焦準ツマミ46を回転操作することに
より、レボルバー上下板34を下方に移動調整し、対物
レンズ37を下げて再びピント状態にする。
【0046】これにより、観察者は試料ケース39の試
料(細胞)およびマニピュレータ本体49dの電極を像
としてとらえていることになる。電極により細胞をクラ
ンプするためにマニピュレータ49を操作して電極を細
胞に近付けてゆき、接触したところで吸引してクランプ
を完了する。
【0047】対物レンズ37の倍率は細胞選びが4倍〜
10倍位の低倍率で行われ、クランプ時には細胞の大き
さ(直径で5μm〜50μm)に応じて20倍〜40倍
位の倍率に変更して観察に供される。
【0048】一般的に、パッチクランプ等の生理学実験
では、一つの実験でマニピュレータを2〜4台程度設置
して使用し、各マニピュレータは一台ずつ上述のような
操作を行って使用に供するため、2台設置の場合にはそ
の後、1回、3台設置の場合にはその後、2回、さらに
4台設置の場合にはその後、3回といった具合に何度
も、同じ作業を行うことになる。
【0049】2台目のマニピュレータを設置して使用に
供する手順を説明する。まずは2台目のマニピュレータ
を設置して、電極を細胞付近に挿入するために、対物レ
ンズ37が邪魔なので、焦準ツマミ46を回転操作して
上方へ退避させる。その時、図2の平面図および図1
(b)の正面図に示すように、焦準ツマミ46を手で操
作するにあたり本実施例の構成においては、余計な障害
物がないために、フレーム31上の各部材と手が触れ合
うなど干渉して顕微鏡構成要素に振動を発生させたりす
る心配がない。
【0050】なお、唯一、焦準ツマミ46を回転操作す
るときに回転モーメントが発生して少なからずフレーム
31に対して振動を与えることになり、また付近の外部
振動等があればこの外部振動も受けることになる事態が
あるものの、外部の振動に対してはこのような顕微鏡が
吸振動構造や耐振構造物の台上に設置するなど外来振動
対策を講じているのが普通であるから、これらは顕微鏡
構成要素と手との干渉等に比べて小さな振動である。
【0051】しかも、本実施例の構成では固定ステージ
40と十字動ステージ41は一体化構造を採用してお
り、この一体化構造により、固定ステージ40と十字動
ステージ41は同期して揺れることになって、固定ステ
ージ40上のクランプ済みマニピュレータは細胞のクラ
ンプ状態を保つことになる。
【0052】1台目の同様の操作を行って2台目のマニ
ピュレータのクランプを行い、それが済んだならば以
下、3台目および4台目も同様にして設置とクランプが
できる。
【0053】このように、第1実施例においては、マニ
ピュレータの増設とクランプ毎に、対物レンズ37の退
避と再ピント合わせを行うために手操作する焦準ツマミ
46をフレーム31の下部部材31aに設け、マニピュ
レータを設置する固定ステージ40と、焦準ツマミ46
を操作する手とが干渉しにくいように、固定ステージ4
0と焦準ツマミ46との間の距離を最大限に確保できる
ように構成してあり、また、固定ステージ40に十字動
ステージ41を組み込んだ固定ステージ,十字動ステー
ジ一体化構造を採用し、しかも、固定ステージ40両端
をフレームに支持固定した両持ち梁の構造を採用した。
【0054】そのため、固定ステージ,十字動ステージ
は焦準ツマミの操作にあたり、手と干渉しにくくなり、
これによって、振動を誘発しにくい構造となると共に、
固定ステージ,十字動ステージは振動を受けても振動し
にくい構造となり、仮に振動しても両者は同期して振動
する。従って、振動を受けても試料を載せる側の十字動
ステージとマニピュレータを設置する固定ステージとが
一体的に振動することになり、マニピュレータのクラン
プが外れにくい構造となる効果がある。
【0055】なお、固定ステージ40の取付構造は本実
施例ではフレーム前部および後部下側2箇所の3点支持
としているが、これに限るものではなく、振動の発生し
にくい支持構造を採用できれば用は足りる。従って、固
定ステージ40の剛性を高めた上で、後部中央2箇所、
後部上方2箇所支持としても構わない。また、フレーム
31横上方で吊り下げタイプの支持構造を採用すること
も容易に考えられる。また、フレーム31前部側での支
持構造はフレーム31前部下ではなく、フレーム下部横
(両側)と後部下側2箇所とする構成も容易に考えられ
る。また、これらの組み合わせであっても良い。
【0056】また、固定ステージ40への十字動ステー
ジ41の固定方法は上部からボルト45で締め付ける構
成以外に、下、横から締め付ける構造でも構わない。ま
た、固定ステージ40に十字動ステージ41を内蔵させ
る構成とすることも可能である。更には、フレーム形状
は実施例ではY型としたが、T型でも良い。さらにステ
ージ41は十字動ステージとしているが、これに限るも
のではなく標本の位置を調整できれば良いことから、回
転ステージに一方向ステージを付加した構成に置き換え
ても構わない。
【0057】以上は、マニピュレータの増設とクランプ
毎に、対物レンズの退避と再ピント合わせを行うために
手操作する焦準ツマミをフレームの下部部材に設け、マ
ニピュレータを設置する固定ステージと、焦準ツマミを
操作する手とが干渉しにくいように、固定ステージと焦
準ツマミとの間の距離を最大限に確保できる構造として
あり、また、固定ステージに試料位置調整用の移動ステ
ージを組み込んだ固定ステージ,移動ステージ一体化構
造を採用したものであった。
【0058】そして、固定ステージ,移動ステージ一体
化には十字動ステージの本体を固定ステージに固定して
おり、これによっても、十字動ステージの本体と固定ス
テージは振動系として同期化できるものの、細胞が載っ
ている移動部と十字動ステージ本体の間には、ボール・
コロ等のガイド部材が設けられていて、伝達された振動
が大きい場合にはこれらボール・コロ等のガイド部材が
災いして同期化がずれる可能性が残る。
【0059】また、固定ステージの取付精度(対物レン
ズに対する垂直度)が必要となって、これもコストアッ
プの原因となる。これらを改良した例を第2実施例とし
てつぎに説明する。
【0060】(第2実施例)第2実施例の構成は基本的
には図1および図2に示した第1実施例と同様であり、
従って、同一部分には同一符号を付してその説明は省略
し、異なる部分を中心に説明する。図3(a)は本体の
側面図、図3(b)は本体の正面図である。また、図3
(a)の本体におけるA‐A矢視断面を図4に示す。図
3および図4における構成中、31、33、34、3
5、36、37、38、39は図1および図2のそれと
変わりない。
【0061】ここでは60、61、62、63、64、
65なる符号を付した要素に変更がある。すなわち、6
0は固定ステージであり、一端側に窓部60aが設けて
あり、また、この固定ステージ60の上記一端側は、支
持部材50によりフレーム31の下部部材31aに、ま
た、他端側は支持部材47によりフレーム31の支柱3
1cに固定されていて、固定ステージ60におけるフレ
ーム31の支持固定構造は第1実施例同様である。
【0062】65はフレーム31の下部部材31a上に
配されたコンデンサー受であり、プレート状の受け板6
5aの一端部側に下方に伸びる脚部65bが形成され、
この脚部65bをフレーム31の下部部材31a上面側
に固定することにより、取り付けられている。コンデン
サー受65には上記脚部65bにコンデンサー上下部4
3が設けられ、コンデンサー上下部43の上部側にコン
デンサーレンズ42を固定して保持させるようにしてあ
る。
【0063】また、ステージ受65にはコンデンサー上
下部43を上下させる機構が内蔵され、さらにコンデン
サー受65の受け板65a上には移動ステージであるX
Y軸方向に移動可能な十字動ステージ61の本体が固定
されている。十字動ステージ61は本体上を移動部が移
動してステージをXY方向に移動できる構成である。
【0064】62は断面L型の連結部材であり、L型の
アングルであって、逆L型に配置してその垂直面側をボ
ルト(ネジ)63により十字動ステージ61の移動体側
面に固定して取り付けてあり、他方の面(上面)は、固
定ステージ60の窓部60aにおける支持部材50固定
側上縁部に被せるようにしてボルト(ネジ)64により
固定してある。連結部材62におけるボルト64の締め
付け固定のために、連結部材62にはネジ穴62aが設
けてあり、このネジ穴62aはY軸方向に伸びる長穴状
のバカ穴としておき、また、ボルト63用のネジ穴62
bはX軸方向に伸びる長穴状のバカ穴としておくこと
で、ボルト63,64を緩めると十字動ステージ61の
移動体側がこのバカ穴の自由度の範囲内でX,Y軸につ
き、移動できる構成である。これにより、十字動ステー
ジ61は位置移動調整した後、ボルト63,64を締め
ることで、所望位置に位置決めして固定可能な構成とな
る。
【0065】このような構成において、連結部材62は
固定ステージ60に対してもボルト64により固定ステ
ージ60の上面に固定/移動可能な構造であり、また、
十字動ステージ61に対しても固定/移動可能な構造で
ある。すなわち、連結部材62にはボルト63側のバカ
穴がX方向に長穴となっており、ボルト64側はY方向
に長穴となっている(図3(b)および図3(a)のA
‐A矢視断面図である図4参照)。それにより、ボルト
63,64が緩んでいるときには十字動ステージ61は
ネジ穴62a,62bとボルト63,64の関係による
自由度の範囲内でX,Y方向に移動可能であり、ボルト
63,64を締めた状態では締めた状態での位置におい
て固定される。
【0066】従って、設置したマニピュレータの電極に
よりクランプする細胞を選ぶ時はボルト63,64を緩
めた状態にして図示しない公知の十字動ステージ61に
保持されたラック・ピニオン等で減速移動させる移動調
整機構の操作ツマミを操作することによって十字動ステ
ージ61をX,Y方向に移動させる。そして、十字動ス
テージ61上の試料ケース39をX,Y方向に移動さ
せ、試料ケース39内の試料38における目的の細胞位
置を顕微鏡の観察視野に入れるように調整する。
【0067】目的の細胞が決まったところで対物レンズ
37を焦準ツマミ46を操作することにより、上方へ退
避させる。仮に4台のマニピュレータを設置するとし
て、今の状態で観察視野中心に数個乃至数十個の細胞群
が存在していることになる。これ以降の操作では十字動
ステージ61は動かさない。また、細胞クランプ後は動
かしてはいけない。仮に動かすとクランプは外れる。
【0068】細胞が決まり、焦準ツマミ46を操作して
対物レンズ37を上方に退避させた後にボルト64,6
3を締め付け操作することにより、十字動ステージ61
を固定する。十字動ステージ61はコンデンサー受62
の受け板62a上に本体部分が取り付けてあり、この本
体部分上を動くことができる移動体側が移動XY方向に
移動可能な構造であるから、ボルト64,63を締め付
けると、連結部材62により十字動ステージ61の移動
体側は固定ステージ60に固定され、十字動ステージ6
1はしっかりとコンデンサー受62の受け板62aおよ
び固定ステージ60に固定されることになる。そして、
これにより、十字動ステージ61は固定ステージ60と
一体的に固定されることになる。
【0069】十字動ステージ61が固定されたならば、
固定ステージ60上にマニピュレータ49を設置してマ
ニピュレータ49の電極を試料ケース39内の試料(細
胞)38近くに挿入する。レボルバー36を操作して高
倍率の対物レンズ37を選ぶ。そして、焦準ツマミ46
を操作し、高倍率に切換えた対物レンズ37を再びピン
ト位置まで下げる。その後、細胞、電極を接眼レンズを
通して観察しながら、マニピュレータ49の電極位置の
微調整を行い、目的の細胞をクランプする。
【0070】その後、2台目のマニピュレータを設置す
るため、対物レンズ37を上方へ退避させ、以降、同様
の操作を繰り返すことになる。ここで、上述の一連の操
作において、マニピュレータ49のクランプに影響を与
えるのは焦準ツマミ46の操作および外部振動である。
これらに起因する振動はマニピュレータ49、十字動ス
テージ61等へ振動系の違いにより、それぞれに別の振
動として伝わる。
【0071】ところが、本実施例の構成では連結部材6
2により、十字動ステージ61の移動部と固定ステージ
60を繋いでおり、従って、両者の振動系は同期化し、
仮に振動が伝わったとしても、細胞と電極が一緒に動く
ため、クランプが外れてしまうことがない。すなわち、
固定ステージ60上のマニピュレータ49と、十字動ス
テージ61上の試料ケース39は全く同じ振動をするの
で、相対的には両者の間に振動がないのと同じになり、
クランプが外れてしまうことがない。
【0072】本実施例では、移動テーブルをフレーム上
に固定したコンデンサー受に保持させ、移動テーブルの
移動側と固定ステージとを連結部材でネジ止め固定する
構成として移動テーブルの移動側と固定ステージの振動
系が一体化するようにした。従って、振動が生じても固
定ステージ上のマニピュレータと、移動ステージ上の試
料ケースは全く同じ振動をするので、相対的には両者の
間に振動がないのと同じになり、細胞のクランプが外れ
てしまうことがないという効果が得られる。
【0073】また、移動テーブルの移動側と固定ステー
ジとを連結部材で固定するが、その固定構造は自由度の
あるバカ穴とボルト(ネジ)による締め付け固定であ
り、ボルト(ネジ)を緩めてあれば、上記自由度の範囲
内で移動テーブルの移動側は位置を調整できるので、細
胞の位置決めと固定を簡易な構成で実現可能である。従
って、装置のコストダウンを図ることができる。
【0074】また、第1実施例では十字動ステージの本
体を固定ステージに固定して、十字動ステージの本体と
固定ステージは振動系として同期化していたが、細胞が
載っている移動部と十字動ステージ本体の間には、ボー
ル・コロ等のガイド部材が設けられていて、少なくとも
それにより同期化がずれる可能性が残るのに対して、本
実施例ではネジ止め固定することから、固定後にはそれ
が全くない。
【0075】また、十字動ステージ61の上面は対物レ
ンズ37に対してXYストロークの範囲(移動の自由度
の範囲内)でピントがほぼ合っていることが必要である
のに対して、本実施例では固定ステージ60は十字動ス
テージ61と支持系は分離しているので、固定ステージ
に対して上記のような精度は必要としない。つまり、第
1実施例では固定ステージの取付精度(対物レンズに対
する垂直度)が必要となるが、第2実施例では移動ステ
ージ(十字動ステージ61)を固定した後に対物レンズ
のピント合わせを行い、マニピュレータによるクランプ
を行うので、マニピュレータの固定がしっかりできれば
良く、移動ステージ(十字動ステージ61)が傾いてい
ても特に問題はない。
【0076】なお、本実施例において、連結部材62は
顕微鏡の正面側に設ける構成としているが、顕微鏡の奥
側でもまた、左右側でも勿論かまわない。また、連結部
材62を取り付ける位置は顕微鏡の正面側あるいは奥側
(背面側)近傍あるいは、左右側のみではなく、前後、
左右、前右、前左、左奥、右奥のいずれか2箇所あるい
はそれ以上としても構わない。さらにはステージ61は
十字動としているが、標本の位置を調整できれば良く、
従って、移動ステージであれば良いので固定ステージに
一方向移動ステージ機能を加えた構造のものを用いても
構わない。
【0077】以上は正立顕微鏡の場合の実施例であっ
た。光学顕微鏡には正立ばかりではなく、倒立顕微鏡も
あるので、これに対する適用例をつぎに説明する。 (第3実施例)図5および図6に本発明の倒立顕微鏡の
場合の実施例を示す。
【0078】図5は本実施例の倒立顕微鏡の概略的な全
体構成を示す側面図であり、また、本発明の要部拡大図
を図6に示す。図中101は顕微鏡の箱型のフレームで
あり、フレーム101上には照明光源を内蔵したランプ
ハウス107を支持する照明光源支柱102が立てて設
けられている。
【0079】倒立顕微鏡はフレーム101上に立てて設
けた照明光源支柱102にランプハウス107を保持さ
せ、上方から下方部のフレーム101に向けて照明光を
当てる構成となっており、照明光源支柱102にはコン
デンサーレンズ108が取り付けられていて、このコン
デンサーレンズ108を介してフレーム101上の固定
ステージ106に向け、照明を当てることができる構成
である。
【0080】固定ステージ106には中央に窓があり、
この窓部内でXY方向移動して標本104を保持移動す
る標本移動ステージ105が設けられている。また、標
本移動ステージ105には中央に窓があり、ここに標本
104が位置するように標本ケース(シャーレ)を載置
しておくことで、ランプハウス107からの照明光によ
り照明された標本104の像は窓の内側から見ることが
でき、この窓の側(すなわち、フレーム101内に)対
物レンズ111をおき、結像レンズ112、反射ミラー
113、リレーレンズ114による光学系によりフレー
ム101の側面に斜め上方を向けて配置された観察鏡筒
103に標本像を導いて観察鏡筒103の先端に設けら
れた接眼レンズ115から、標本像を観察できるように
構成してある。
【0081】対物レンズ111は第1,第2実施例と同
様に、異なる倍率のものが複数、レボルバー116に取
り付けてフレーム101内に配してあり、レボルバー1
16はレボルバー支持台110に回転可能に取り付けて
ある。レボルバー支持台110は標本移動ステージ10
5に対して進退調整自在に構成されており、これによ
り、コンデンサーレンズ108の光軸方向に進退させて
標本像のピントが合うように対物レンズ111の位置を
調整することができるようにしてある。
【0082】また、この対物レンズ111の位置を調整
できるようにすべく、レボルバー支持台110にはラッ
クとピニオンを利用した移動機構が設けられており、こ
の移動機構を駆動するためのツマミとして焦準ツマミ1
09がフレーム101の外側に配置してある。
【0083】前記照明光源支柱102はその支えるため
の照明ダイ部101aがあり、また、上述したようにフ
レーム101上には観察鏡筒103が取り付けてあって
当該観察鏡筒103を支持するためにフレーム101上
には鏡筒ダイ部101bが設けてある。
【0084】本実施例ではこれらのダイ部を、固定ステ
ージ106と標本移動ステージ105の支持に用いる。
これらのダイ部は構造的に頑丈であり、振動を嫌う構成
要素を保持するに最適である。従って、本実施例では前
記フレーム101の照明ダイ部101aと鏡筒ダイ部1
01bに跨がるように、標本104を保持移動する標本
移動ステージ105と、図示しないマニピュレータを固
定する固定ステージ106とを、ビス(ネジ)などの締
結手段により取り付ける。標本移動ステージ105と固
定ステージ106はそれぞれステージ面が平行な取付面
となるようにし、かつ、それぞれ極近接させて端部を締
め付け固定させて取り付けてある。従って、標本移動ス
テージ105と固定ステージ106はほぼ一体化構造で
あり、しかも、フレーム101に対してもほぼ一体化構
造と等しい構造である。
【0085】標本および標本ケース(シャーレ)につい
ては、図示しないが、本実施例においても第1実施例や
第2実施例と同様である。また、マニピュレータの構成
や配置も第1実施例や第2実施例と同様である。
【0086】このような構成において、実際の観察にあ
たってはフレーム101に内蔵されている図示しない電
源を投入することにより、ランプハウス107のランプ
を点灯させる。そして、ランプハウス107からの光は
透過照明支柱102に内蔵された図示しないコレクタレ
ンズおよびコンデンサーレンズ108により標本104
に集光される。焦準ツマミ109を手動により回転操作
することにより、レボルバー支持台110およびこのレ
ボルバー支持台110に回転可能に取り付けたレボルバ
ー116に保持させてある対物レンズ111を上下さ
せ、ピントを合わせる。
【0087】標本を透過し、対物レンズ111を通過し
た光は結像レンズ112、反射ミラー113およびリレ
ーレンズ114により観察鏡筒103へ導かれ、接眼レ
ンズ115により拡大像が観察される。
【0088】その時、コンデンサーレンズ108は最適
位置に調整するため、公知のラック・ピニオンなどの回
転運動を直線運動に変換する機構により図示しない照明
支柱102のついているノブにより上下させる。また、
観察したい位置に位置出しをするために、標本移動ステ
ージ105に支持された図示しない公知のラック・ピニ
オンなどの減速移動機構の操作ツマミを操作して標本移
動ステージ105をX,Yに移動させ、標本移動ステー
ジ105上の標本104をX,Yに移動させて目的の標
本が観察視野の最適位置に入るように位置調整する。
【0089】マニピュレータの作業は、倒立顕微鏡のた
め、対物レンズ111の退避作業がない以外は第1実施
例と同様である。故に、振動問題の多くはレボルバー1
16の対物レンズ111転換動作に伴うものである。
【0090】本実施例によれば、固定ステージ106の
取付面が標本移動ステージ105の取付面と平行である
ため、加工時に同一工程で加工できるので、相対的な位
置精度が高くなる。固定ステージにルーペや実体顕微鏡
等を載置し、通常の観察と組み合わせ、切り換えること
が容易な支持構造が得られ、用途が拡大できる。固定ス
テージと標本移動ステージの固定部分がほぼ同一位置に
来るようにでき、しかも、顕微鏡の筐体本体における強
度の高いフレームにおける透過照明ダイ部と観察鏡筒ダ
イ部に、固定ステージと標本移動ステージ各々を固定支
持できるので、両者の相対振動は少なくなる他、ほぼ一
体化構造と同じであるので、たとえ、振動が伝達されて
も、固定ステージと標本移動ステージは殆ど同じ振動を
受けることになり、同期化されているので、相対的な振
動はないに等しくなり、マニピュレータのクランプが外
れる危険が少ない構造とすることができる。
【0091】なお、この第3実施例における固定ステー
ジ105を回転ステージにする例を第4実施例として説
明する。 (第4実施例)第4実施例では図7および図8に示すよ
うに、図5,図6での固定ステージ105を回転ステー
ジにする例を示す。図7は本実施例装置の概略的な全体
図、図8は要部拡大図である。基本的には図5,図6で
の固定ステージ105を回転ステージ117にする以外
は構成は第3実施例と変わりない。本実施例では図に示
すように、固定ステージ105に代えてターンテーブル
構造とした回転ステージ117を、フレーム101の照
明ダイ部101aと鏡筒ダイ部101bに跨がるよう
に、ビス等の固定手段で強固に取り付ける。回転ステー
ジ117は本体117aとこの本体117aに回転可能
に保持される回転ステージ部117bとよりなり、固定
は本体117a側を以て行う。
【0092】マニピュレータは回転ステージ部117b
上に設置するが、固定ステージをこのような回転ステー
ジ117構造にすると、マニピュレータで細胞に針を刺
す場合に、回転ステージ部117bの回転位置を調整す
ることで、針を刺したい向きにマニピュレータを回転さ
せることができるようになり、操作性が向上する。
【0093】以上、種々の実施例について示したが、本
発明における実施例にはつぎのような内容が含まれる。 (1) マニピュレータを備え、レボルバーに取り付け
られた対物レンズをレボルバーを上下移動操作すること
により上下動してピントを合わせる方式の顕微鏡におい
て、前記マニピュレータを配置している固定ステージ
と、標本移動ステージとを一体的に、顕微鏡のフレーム
に固定した構造としたことを特徴とする。
【0094】この構成は第1乃至第4の実施例が相当し
ている。この構成によれば、マニピュレータを配置して
いる固定ステージと、標本を載置する標本移動ステージ
とが一体的な構造となり、これを顕微鏡のフレームに固
定されるので固定ステージと標本移動ステージは振動系
が同一になり、振動を受けても振動は同期化するので、
細胞とマニピュレータの電極が同じ振動状態になる。こ
のように、細胞とマニピュレータの電極が外部振動に対
して同期化して振動する構造となるので、クランプした
ものが外れる心配がなくなる。
【0095】(2) 前記(1)項の構成において、前
記固定ステージを前記フレームの前部および後部両側に
固定したことを特徴とする。この構成によれば、固定ス
テージと標本移動ステージの固定部がそれぞれ顕微鏡フ
レームの前部と後部に強固に固定されるので、顕微鏡の
スタビリティが飛躍的に向上し、振動の影響を受けにく
くなる。
【0096】(3) 前記(1)項の構成において、前
記固定ステージおよび移動ステージを前記顕微鏡のフレ
ームの鏡筒支持ダイ部および照明支持支柱ダイ部を利用
して固定したことを特徴とする。
【0097】この構成は第3および第4の実施例が相当
している。この構成によれば、固定ステージと標本移動
ステージの固定部がそれぞれ顕微鏡フレームの強度の大
きいダイ部を利用してフレームに強固に固定されるの
で、顕微鏡のスタビリティが飛躍的に向上し、振動の影
響を受けにくくなる。
【0098】(4) 前記(1),(2)項の構成にお
いて、レボルバーを上下移動操作する機構の操作ツマミ
(焦準ツマミ)をフレームの下部近傍に配置し、固定ス
テージおよび移動ステージとの距離を確保する構造とす
る。
【0099】この構成は第1乃至第4の実施例が相当し
ている。操作ツマミをフレームの下部近傍に配置して固
定ステージや移動ステージとの距離を確保してあるの
で、操作ツマミの操作時にこれらと手が干渉することが
なく、操作ツマミの操作時に固定ステージおよび移動ス
テージとその支持部に対する手の干渉が発生しににく、
これによる振動発生が抑制されて、クランプ外れの発生
を抑止できる。
【0100】(5) レボルバーを上下移動操作する機
構の操作ツマミ(焦準ツマミ)をフレームの下部近傍に
配置すると共に、前記標本移動ステージ(十字動ステー
ジ等)は、標本移動可能に前記固定ステージに固定さ
れ、かつ、前記固定ステージは支持部材を介して一体的
に前記フレームに固定されたことを特徴とする。
【0101】この構成は第1および第2実施例が相当す
る。この構造は顕微鏡のフレームの上方に鏡筒を配置
し、固定ステージと鏡筒との間にレボルバーを配置する
正立顕微鏡の特有の構造において有効なものであり、操
作ツマミをフレームの下部近傍に配置して固定ステージ
や移動ステージとの距離を確保してあるので、操作ツマ
ミの操作時にこれらと手が干渉することがなく、振動の
発生が抑制される他、固定ステージを強固な支持部材を
介して一体的に前記フレームに固定するので、振動が増
幅されることがなく、しかも、固定ステージと移動ステ
ージは一体化してあるので振動系は同一となり、細胞の
クランプ操作において、振動によるクランプ外れが生じ
にくい構造となる。
【0102】(6) マニピュレータを備えた対物レン
ズ上下動式の顕微鏡において、前記マニピュレータを配
置している固定ステージを顕微鏡のフレームに支持部材
を介して固定すると共に、前記フレームにはステージ受
を取り付け、このステージ受に標本を載置する標本移動
ステージをその移動側部分は移動可能にして取り付け、
前記固定ステージとこの標本移動ステージの移動側部分
を所望状態で連結固定する連結部材にて固定する構成と
することを特徴とする。
【0103】この構成は第2実施例に相当する。この構
造は顕微鏡のフレームの上方に鏡筒を配置し、固定ステ
ージと鏡筒との間にレボルバーを配置する正立顕微鏡の
特有の構造において有効なものであり、固定ステージは
顕微鏡のフレームに強固に固定され、移動ステージはフ
レームに取り付けられたステージ受に固定されている
が、連結部材を緩めるとその移動部分は移動に自由度が
与えられる構成である。従って、この状態で移動ステー
ジの移動側を位置調整して標本位置を調整し、その後に
移動側を連結部材で固定すると固定ステージと一体化支
持構造となる。従って、(1),(2)項の効果を有す
る他、連結部材を緩めた状態では移動ステージは固定ス
テージと別の支持構造となっているので、固定ステージ
の取付精度(対物レンズ光軸に対する垂直度)は必要が
ない。しかも、連結部材により固定した後は、振動系は
固定ステージと同じとなり、細胞毎にマニピュレータ電
極が外部振動に対して同期化して振動するので、クラン
プしたものが外れなくなる。
【0104】(7) マニピュレータを備え、レボルバ
ーに取り付けられた対物レンズをレボルバーを上下移動
操作することにより上下動してピントを合わせる方式の
顕微鏡において、前記マニピュレータを配置している固
定ステージを顕微鏡のフレームに支持部材を介して固定
すると共に、前記フレームにはステージ受を取り付け、
このステージ受に標本を載置する標本移動ステージをそ
の移動側部分は移動可能にして取り付け、前記固定ステ
ージとこの標本移動ステージの移動側部分を所望状態で
連結固定する連結部材にて固定すると共に、レボルバー
を上下移動操作する機構の操作ツマミ(焦準ツマミ)を
フレームの下部近傍に配置する構成とすることを特徴と
する。
【0105】この構成は第2実施例に相当する。この構
造は顕微鏡のフレームの上方に鏡筒を配置し、固定ステ
ージと鏡筒との間にレボルバーを配置する正立顕微鏡の
特有の構造において有効なものであり、固定ステージは
顕微鏡のフレームに強固に固定され、移動ステージはフ
レームに取り付けられたステージ受に固定されている
が、連結部材を緩めるとその移動部分は移動に自由度が
与えられる構成である。従って、この状態で移動ステー
ジの移動側を位置調整して標本位置を調整し、その後に
移動側を連結部材で固定すると固定ステージと一体化支
持構造となる。
【0106】従って、(1),(2),(4),(5)
項の効果を有する他、連結部材を緩めた状態では移動ス
テージは固定ステージと別の支持構造となっているの
で、固定ステージの取付精度(対物レンズ光軸に対する
垂直度)は必要がない。しかも、連結部材により固定し
た後は、振動系は固定ステージと同じとなり、細胞毎に
マニピュレータ電極が外部振動に対して同期化して振動
するので、クランプしたものが外れなくなる。
【0107】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
焦準ツマミの操作にあたり手が顕微鏡の他の構成要素に
干渉しにくく、しかも、振動を受けても振動の影響がマ
ニピュレータに与えることを抑制でき、マニピュレータ
のクランプが外れにくくした光学顕微鏡を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を正立型光学顕微鏡に適用した例を説明
する第1実施例の全体的な構成図であって、(a)は側
面図、(b)は正面図。
【図2】本発明の第1実施例における平面図。
【図3】本発明を正立型光学顕微鏡に適用した例を説明
する第2実施例の全体的な構成図であって、(a)は側
面図、(b)は正面図。
【図4】第2実施例における図3(a)のA‐A矢視断
面を示す図。
【図5】本発明を倒立型光学顕微鏡に適用した例を説明
する第3実施例の全体的な構成図。
【図6】本発明の第3実施例を説明するための図であっ
て、図6の要部構成を示す概略的な側面図。
【図7】本発明を倒立型光学顕微鏡に適用した例を説明
する第4実施例の全体的な構成図。
【図8】本発明の第4実施例を説明するための図であっ
て、図7の要部構成を示す概略的な側面図。
【図9】従来の正立型光学顕微鏡の構成例を説明するた
めの図。
【符号の説明】
31,101…顕微鏡のフレーム 31a…上部部材 31b…下部部材 31c…支柱部 32…コンデンサー受 43…コンデンサー上下部 42,108…コンデンサーレンズ 35…鏡筒 33…ガイド 34,116…レボルバー上下板 36…レボルバー 37,111…対物レンズ 46,109…焦準ツマミ 40,60,106…固定ステージ 45…ボルト 47,50…支持部材 40a…窓 41,61…十字動ステージ 46…コンデンサーレンズ 44…接続部材 39…試料ケース(シャーレ) 38…試料ケース39内の細胞 48…ランプハウス 49…マニピュレータ 49d…マニピュレータ本体 62…連結部材 101a…フレーム101の照明ダイ部 101b…フレーム101の鏡筒ダイ部 102…照明光源支柱 103…観察鏡筒 104…標本 105…標本移動ステージ 110…レボルバー支持台

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マニピュレータを備え、レボルバーに取
    り付けられた対物レンズをレボルバーを上下移動操作す
    ることにより上下動してピントを合わせる方式の顕微鏡
    において、 前記マニピュレータを配置している固定ステージと、標
    本移動ステージとを一体的に、顕微鏡のフレームに固定
    した構造としたことを特徴とする光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】 固定ステージを顕微鏡のフレームの前部
    および後部両側に固定したことを特徴とする請求項1記
    載の光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】 レボルバーを上下移動操作する機構の操
    作ツマミをフレームの下部近傍に配置し、固定ステージ
    および移動ステージとの距離を確保する構造とすること
    を特徴とする請求項1記載の光学顕微鏡。
  4. 【請求項4】 固定ステージおよび移動ステージを顕微
    鏡のフレームの鏡筒支持ダイ部および照明支持支柱ダイ
    部を利用して固定したことを特徴とする請求項1記載の
    光学顕微鏡。
  5. 【請求項5】 レボルバーを上下移動操作する機構の操
    作ツマミを顕微鏡のフレームの下部近傍に配置し、固定
    ステージおよび移動ステージとの距離を確保する構造と
    することを特徴とする請求項4記載の光学顕微鏡。
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