JPH08114509A - 温度検出装置 - Google Patents

温度検出装置

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JPH08114509A
JPH08114509A JP27585394A JP27585394A JPH08114509A JP H08114509 A JPH08114509 A JP H08114509A JP 27585394 A JP27585394 A JP 27585394A JP 27585394 A JP27585394 A JP 27585394A JP H08114509 A JPH08114509 A JP H08114509A
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JP
Japan
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heat
protective sheet
elastic body
body support
resistant protective
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JP27585394A
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English (en)
Inventor
Jun Nozawa
順 野澤
Akira Osada
昭 長田
Yasunori Shimura
安則 志村
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TECHNOL SEVEN CO Ltd
Original Assignee
TECHNOL SEVEN CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性保護シートで巻回された感熱素子の熱
応答性を向上させる。 【構成】 感熱素子12を所定位置に保持した弾性体支
持体11を基板10上に載置した状態で、耐熱性樹脂か
らなるベースフィルム21表面に粘着材層22が形成さ
れ、少なくとも感熱素子12に対向接触する位置及びそ
の近傍の粘着材層22をベースフィルム21表面から除
去した耐熱性保護シート20により弾性体支持体11と
基板10とを一体的に巻回するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度検出装置に係り、特
に複写機等の画像形成装置の一部を構成する定着ローラ
の表面温度を測定するために使用される温度検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置では用紙等の像
支持体上に形成された微粉末による粉体像を加熱定着す
るために定着ローラが備えられている。この定着ローラ
は通常、回転支持軸内にヒータが内蔵され、ローラ表面
が所定温度に加熱されており、この加熱されたローラ表
面により粉体像が用紙表面に焼き付けられ、定着できる
ようになっている。このため、用紙等への定着品質を一
定に保持するために、定着ローラ内のヒータ温度を正確
に温度制御することが重要である。
【0003】ところで、ヒータは前述のようにローラの
回転支持軸内に収容されているため、直接の温度検知が
困難である。このため、通常は定着ローラのローラ表面
温度を測定し、その測定値をもとに温度制御を行ってい
る。図13は従来の定着ローラ表面の温度を測定するた
めに使用される温度検出装置50の一例を示した部分拡
大図である。同図に示したように温度検出装置50は、
板バネからなる板状ブラケット51に固着支持され、板
バネの付勢力により所定の押圧力で定着ローラ52の表
面に当接された状態が保持されている。
【0004】温度検出装置50の本体は図14に示した
ように板状ブラケット51の先端に固着された樹脂基板
53上のほぼ中央位置に、直方体状の弾性体支持体54
が固着されている。この弾性体支持体54は通常、発泡
シリコン樹脂からなり、その上面54aの中央位置には
凹所54bが形成され、この凹所54b内に感熱素子と
してのサーミスタ55が格納されている。このサーミス
タ55から延出した電極リード線56は弾性体支持体5
4の表面に形成された切り溝54cにより樹脂基板53
上にかけて案内され、貫通孔を介して樹脂基板背面に形
成された基板回路(図示せず)の端部にはんだ付けされ
ている。さらにこの基板回路位置から信号線(図示せ
ず)が延出されるようになっている。
【0005】さらに弾性体支持体54の表面は定着ロー
ラ(図示せず)との摺接部分の保護のために、耐熱性保
護シート60が巻回されている。この耐熱性保護シート
60は、粘着材が片面に形成された所定幅の粘着テープ
状をなし、この粘着材面を弾性体支持体54の表面に貼
着させて弾性体支持体54と耐熱性保護シート60とを
一体化させるようになっている。ここで、この耐熱性保
護シート60の構成について、簡単に説明する。この耐
熱性保護シート60は前述のように粘着テープ状をなし
ているが、耐熱性保護シート60本体はポリイミド樹脂
からなるベースフィルム61で、通常厚さ25μm程度
のものが使用されている。また、粘着材層62は同様に
耐熱性を呈し、シリコン樹脂系粘着材が全面に形成され
たものである。粘着材厚は50μm程度に設定されてい
る。なお、図14他の添付図面では、耐熱性保護シート
60のベースフィルム61と粘着材層62とを明瞭に区
別して示すためにシート厚を実際より厚く示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の温
度検出装置では、前述のような構成からなるため、定着
ローラの表面温度と感熱素子との間の介在層による熱抵
抗(熱容量)がある。このため、スイッチオンの時点か
らの初期立ち上げによる定着ローラ内部のヒータ温度上
昇によるオーバーシュートや、定着時実温度が設定温度
に対して所定温度差の高温度で検知されてしまい、周辺
部材への熱ストレス等を引き起こす等の問題があった。
この問題点を解決するためには、定着ローラの表面温度
を正確かつ迅速に検知することが重要であり、このため
には、定着ローラ表面と感熱素子との間の熱抵抗をでき
るだけ小さくする方法、定着ローラ表面と感熱素子との
間の介在層部分の熱伝導作用を高める方法あるいは感熱
素子近傍の収熱効率を高める方法等が有効であると考え
られてきた。
【0007】このうち、定着ローラ表面と感熱素子との
間の介在層部分の熱伝導作用を高める方法あるいは感熱
素子近傍の収熱効率を高める方法としては、既にアルミ
ニウム等の熱良導体金属箔小片で感熱素子を挟持した
り、図15に示したように感熱素子の背面位置に金属箔
小片65を敷いたりして、感熱素子の収熱効率を高めた
温度検出装置を備えた加熱定着装置が提案されている
(実公平1−21315号公報参照)。この加熱定着装
置の温度検出装置によれば、凹所位置にある感熱素子の
ローラ当接面と反対側からも有効に収熱することがで
き、感熱素子の熱応答性を向上させることができる。
【0008】しかし、この収熱部材で感熱素子を挟持す
るようにして弾性体支持体54の凹所位置で保持するよ
うにした温度検出装置では、感熱素子の電極線が金属箔
に接触して短絡してしまうおそれがある。そこで、電極
線に細径の絶縁用チューブ等をかぶせて被覆線とする必
要がある。そのため、工数がかかり、部品コストが高く
なってしまうという問題がある。また、サーミスタ等の
感熱素子の表面に熱伝導性の高い膜状物を蒸着等により
形成し、熱応答性を向上させた温度検出装置も提案され
ている(特開平5−187927号公報参照)が、感熱
素子の表面に膜状物を形成する工程が煩雑な作業となる
ため、前述のものと同様に部品コストのアップにつなが
る。いずれの収熱部材もサーミスタを被覆しているガラ
スコーティング部分の周囲に形成されているため、ガラ
ス部分を介して熱伝導がなされているため、熱伝導のロ
スもあり、さらに熱応答性を向上させる必要がある。
【0009】ところで、前述の温度検出装置では、収熱
効果を高める点について着目して各提案がなされていた
が、定着ローラ表面と感熱素子との間の熱抵抗をできる
だけ小さくするという観点からいうと、いずれの方法も
従来の温度検出装置に比べて改善されていないといえ
る。すなわち、いずれの温度検出装置も摺動時の感熱素
子部分の摩耗劣化等を防止するために、感熱素子と感熱
素子を保持する弾性体支持体とを耐熱性保護シートを巻
回させている。ところが、この耐熱性保護シートは前述
したように、厚さ25μm程度のポリイミド樹脂からな
るベースフィルムと、粘着材厚50μm程度の粘着材層
とからなる。このため、耐熱性保護シートの感熱素子と
定着ローラとの間に挟在する位置での熱抵抗がきわめて
大きくなることが判明した。この結果、収熱部材を設け
ても熱抵抗により熱応答性の改善が十分図れないおそれ
もある。
【0010】また、使用される画像形成装置の設計仕様
には、感熱素子の摩擦による性能劣化防止や耐電圧に対
する安全性の観点から、図16(b)に示した模式図の
ように耐熱性保護シートを弾性体支持体の回りに2重に
巻回することを義務づけているものもある。このような
設計仕様の温度検出装置では、図16(a)に示したよ
うに2枚のポリイミド樹脂製ベースフィルムの他に、約
100μmの粘着材層が感熱素子と定着ローラとの間に
挟在することになり、熱応答性もきわめて遅くなること
が確認された。
【0011】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、感熱素子と定着ローラとの
間に挟在する熱抵抗を低減し、熱応答性が速く、かつ正
確な温度検出が行える温度検出装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は感熱素子を所定位置に保持した弾性体支持
体を基板上に載置した状態で、耐熱性樹脂からなるベー
スフィルム表面に粘着材層が形成された耐熱性保護シー
トにより前記弾性体支持体と前記基板とを一体的に巻回
するようにした温度検出装置において、前記耐熱性保護
シートは、少なくとも前記感熱素子に対向接触する位置
及びその近傍の粘着材層が前記ベースフィルム表面から
除去されたことを特徴とするものである。
【0013】また、感熱素子を所定位置に保持した弾性
体支持体を基板上に載置した状態で、該弾性体支持体表
面の前記感熱素子の保持位置及びその近傍以外の部位に
粘着材層を形成し、該粘着材層に、耐熱性保護シートの
粘着材層を有しない耐熱性樹脂ベースフィルム部分を貼
着させながら前記弾性体支持体と前記基板とを前記耐熱
性保護シートで一体的に巻回するようにしたことを特徴
とするものである。
【0014】このとき前記耐熱性保護シートは、前記弾
性体支持体と前記基板との周囲に接する第1層巻回部分
は粘着材層を介して耐熱性樹脂ベースフィルム部分が、
前記弾性体支持体と前記基板の周囲に貼着され、さらに
少なくとも1周の粘着材層を有しない耐熱性樹脂ベース
フィルム部分が、前記第1層巻回部分の外周に巻回され
るようにすることが好ましい。
【0015】また、前記耐熱性保護シートは、粘着材層
を有しない耐熱性樹脂ベースフィルム部分が、前記弾性
体支持体と基板との周囲に少なくとも2周にわたり巻回
されるようにすることが好ましい。
【0016】一方、感熱素子本体の収熱効果を高めるた
めに、感熱素子の電極リード線の一部に熱良導性金属箔
からなる収熱部材を設け、該収熱部材を弾性体支持体の
定着ローラ摺接面上に展開配置するようにしたことを特
徴とするものである。
【0017】感熱素子の電極リード線の一部に熱良導性
金属箔からなる収熱部材を設け、該収熱部材を弾性体支
持体の定着ローラ摺接面上に展開配置し、展開された前
記収熱部材が前記耐熱性保護シートの一部で被覆するこ
とが好ましい。
【0018】
【作用】本発明によれば、前記耐熱性保護シートは、少
なくとも前記感熱素子に対向接触する位置及びその近傍
の粘着材層を前記ベースフィルム表面から除去したこと
により、感熱素子部分での熱抵抗を最小にすることがで
き、熱応答性をより高めることができ、精度の良い温度
制御を行うことができる。
【0019】また、感熱素子を所定位置に保持した弾性
体支持体を基板上に載置した状態で、該弾性体支持体表
面の前記感熱素子の保持位置及びその近傍以外の部位に
粘着材層を形成し、該粘着材層に、耐熱性保護シートの
粘着材層を有しない耐熱性樹脂ベースフィルム部分を貼
着させながら前記弾性体支持体と前記基板とを前記耐熱
性保護シートで一体的に巻回するようにしたことによ
り、加工性を高めるとともに、前記感熱素子部分の熱応
答性を向上させることができる。
【0020】このとき前記耐熱性保護シートを、前記弾
性体支持体と前記基板との周囲に接する第1層巻回部分
は粘着材層を介して耐熱性樹脂ベースフィルム部分を、
前記弾性体支持体と前記基板の周囲に貼着し、さらに少
なくとも1周の粘着材層を有しない耐熱性樹脂ベースフ
ィルム部分を、前記第1層巻回部分の外周に巻回するよ
うにしたので、耐熱性保護シートを多層に積層するよう
な設計仕様に対しても、シート積層時の粘着材層による
感熱素子の熱応答性の低下を最小限に抑えることができ
る。
【0021】また、前記耐熱性保護シートを、粘着材層
を有しない耐熱性樹脂ベースフィルム部分を、前記弾性
体支持体と基板との周囲に少なくとも2周にわたり巻回
するようにすることで、熱応答性を一層高めることがで
きる。
【0022】一方、感熱素子の電極リード線の一部に熱
良導性金属箔からなる収熱部材を設け、該収熱部材を弾
性体支持体の定着ローラ摺接面上に展開配置するように
したことにより、定着ローラから伝えられる熱を面状に
展開された収熱部材が収熱し、その熱を電極リード線を
介して感熱素子側に供給することができるので、感熱素
子の収熱効果がきわめて高くなる。また、従来、電極リ
ード線を介して放熱されていた熱も確実に収熱すること
ができる。
【0023】感熱素子の電極リード線の一部に熱良導性
金属箔からなる収熱部材を設け、該収熱部材を弾性体支
持体の定着ローラ摺接面上に展開配置し、展開された前
記収熱部材が前記耐熱性保護シートの一部で被覆するこ
とにより、感熱素子の収熱効果を高めるとともに、熱抵
抗を低減することができるので、熱応答性をきわめて高
くすることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明による温度検出装置の一実施例
を図1及び図2を参照して説明する。図1〜図3は温度
検出装置1の第1実施例を説明するために示した説明図
である。図1に示した本発明による温度検出装置1の第
1実施例は、従来例の図14に示したものと同様に、樹
脂基板10上のほぼ中央位置に、直方体状の弾性体支持
体11が固着されている。この弾性体支持体11も、発
泡シリコン樹脂からなり、その上面中央位置に形成され
た凹所11a内に感熱素子としてのサーミスタ12が格
納されている。このサーミスタ12から延出したジュメ
ット線(電極リード線)14は弾性体支持体11の表面
に形成された切り溝13により樹脂基板10上にかけて
案内され、貫通孔10aを介して樹脂基板10背面に形
成された基板回路(図示せず)の端部にはんだ付けされ
ている。さらにこの基板回路位置から信号線(図示せ
ず)が延出されるようになっている。さらに弾性体支持
体11の表面には、定着ローラ(図示せず)との摺接部
分の保護のために、耐熱性保護シート20が巻回されて
いる。
【0025】この耐熱性保護シート20も従来例と同様
に、粘着材層22が片面に形成された所定幅の粘着テー
プ状をなし、この粘着材面を弾性体支持体11の表面に
貼着させて弾性体支持体11と耐熱性保護シート20と
を一体化させるようになっている。ところが、この耐熱
性保護シート20の粘着材層22は図3に示したように
弾性体支持体11の幅Lに等しい部分が除去されてお
り、ベースフィルム21部分のみからなってのいる。こ
の粘着材層22が除去された耐熱性保護シート20は、
シート片面の全面に粘着材層22が形成された通常の巻
きテープ状のものの粘着材層22の所定幅をスクライバ
ー等で掻き落として作ることもでき、また、平面状のシ
ートの所定範囲にブロッキングを施し、その部分に粘着
材層22が形成されないようなシートを作り、所定寸法
に切断して図3のような寸法の耐熱性保護シート20を
得ても良い。
【0026】まず、図2(a)に示した断面図のよう
に、まず耐熱性保護シート20の粘着材層22の剥離紙
等を剥して樹脂基板10底面に耐熱性保護シート20端
を貼着し、粘着材層22の形成されていないベースフィ
ルム21部分で、弾性体支持体11上面のサーミスタ1
2を覆うようにし、他端に形成された粘着材層22で弾
性体支持体11端部を覆うようになっている。このとき
弾性体支持体11表面の凹所部分に空気層が介在しない
ように、耐熱性コンパウンド等の充填材をサーミスタ1
2周囲の凹所11a部分に注入しても良い。また、この
充填材により、サーミスタ12とベースフィルム21部
分との間に空気層が介在しないようにすることもでき、
熱抵抗を十分軽減することができる。
【0027】また、粘着材層22の粘着能力が大きい場
合には、図2(b)に示したように粘着材層22を樹脂
基板10の底面部分のみにすることもできる。したがっ
て、図3に示した粘着材層22を除去した部分は、弾性
体支持体11に巻回した際に、粘着材層22がサーミス
タ12の収容部分を覆わないような寸法であれば、自由
に設定できることは言うまでもない。
【0028】図4〜図6は従来からあるポリイミド樹脂
製ベースフィルム21の片面に粘着材層22が形成され
た既製の粘着テープを使用する場合に、好適な変形例を
示したものである。本変形例では、図6に示したように
感熱素子としてのサーミスタ12が埋設された部分に対
向する位置のみ粘着材層22を円形窓状22aに掻き落
とし、そのテープを図5に示したように弾性体支持体1
1の周囲に巻回するようにしたものである。本変形例で
は、図4、図5に示したように弾性体支持体11の上面
にも粘着材層22が形成されているので、弾性体支持体
11と耐熱性保護シート20ととの一体性を高めること
ができるという利点がある。また、従来のポリイミド樹
脂製粘着テープを僅かな範囲のみ除去するだけで、その
まま使用できるので、加工費も安くて済むという利点も
ある。
【0029】図7〜図9は、粘着材層32をあらかじめ
弾性体支持体11側に形成しておき、ポリイミド樹脂製
ベースフィルム31のみからなる耐熱性保護シート20
を弾性体支持体11の周囲に巻回して耐熱性保護シート
30を構成するようにした第2実施例を示したものであ
る。図7は弾性体支持体11の側面位置に粘着材層32
を形成し、さらにサーミスタ12を所定の凹所に格納し
ておき、その状態でテープ状のポリイミド樹脂製ベース
フィルム31を巻回した状態を示した加工状態説明図で
ある。
【0030】図7のような粘着材層32を側面位置に形
成するには、側面を上にした弾性体支持体11に、わず
かに粘性を有する状態のシリコン樹脂系粘着材をディス
ペーサ等を使用して滴下あるいは塗布して支持体11の
側面全体に引き伸ばすようにすることが好ましい。他の
方法として転写可能な弱い接着状態で離型紙をベースと
して粘着材が形成された基材を弾性体支持体11の側面
に当てて粘着材を弾性体支持体11側に転写させること
も可能である。
【0031】図8はサーミスタ12部分及びその近傍に
粘着材32が形成されないようにした変形例を示した斜
視図である。この場合には、粘着材が窓状32aにくり
抜かれた状態で粘着材が形成された粘着シートを弾性体
支持体11の周面にあてがって粘着材を弾性体支持体1
1表面に転写する方法が好適である。
【0032】図9は従来例として図16で示した耐熱性
保護シート20を2重巻き構造とした温度検出装置1に
本発明を適用させた実施例を示した断面図を示したもの
である。同図(a)に示した温度検出装置1では、図2
(a)で示した方法で第1層を構成する粘着材層42が
所定範囲に形成されたポリイミド樹脂製ベースフィルム
41が弾性体支持体11の周囲に巻回され、さらに粘着
材層42の端部に、粘着材層を有しない第2層のポリイ
ミド樹脂製のベースフィルム43の端部が挟まれるよう
に定着支持されている。そしてその状態からベースフィ
ルム43が第1層のベースフィルム41の周囲に巻回さ
れている。さらに、第3層の粘着シート46(粘着材層
44、ベースフィルム45からなる)が樹脂基板10の
下側からベースフィルム43の端部を覆うように貼着さ
れている。なお、この第3層の粘着シート46はベース
フィルム43の端部固定のために使用されるため、ポリ
イミド樹脂製テープ以外の粘着テープであっても良い。
【0033】同図(b)は図3に示したように両端に粘
着材層42が形成された1枚の耐熱性保護シート20を
2重巻きにした変形例を示したものである。図3に示し
たベースフィルム部分の長さLを、弾性体支持体11の
周長を2重に巻回でき、かつ樹脂基板10側に粘着材層
42がくるように設定することが重要である。このよう
な所定寸法の1枚のテープを準備すれば、同図(a)に
示した3枚のテープを連結するようにして使用して巻回
する方法より加工手間が大幅に短縮できる。
【0034】図10〜図12は第1の実施例で示した弾
性体支持体11の上面に対向面となる耐熱性保護シート
20の粘着材層22を除去した上に、さらにサーミスタ
12の収熱効率を高め、より温度検出装置1の熱応答性
を向上させた発明を示したものである。図10に示した
実施例では、図11(a)に示したようにのサーミスタ
12から延出している電極リード線14のサーミスタ1
2近傍に金属箔からなる収熱部材15を固着したものが
感熱素子として使用されている。この収熱部材15は、
本実施例では同図(a)に示したようなアルミニウム箔
を切断して作った細幅のリボン状をなし、端部が電極リ
ード線14に巻回されていて、それぞれの先端が反対方
向を向くようにして取り付けられている。このサーミス
タ12を図10に示したように弾性体支持体11の凹所
に格納して弾性体支持体11表面に形成された切り溝1
3にサーミスタ12の電極リード線の一部が差し込まれ
るようにしてセットされている。このとき収熱部材の一
部も切り溝13内に収容され、端部が弾性体支持体11
の上面に切り溝13を挟んだ両側に展開するように配置
されている。図12に示したように収熱部材を、加熱さ
れた定着ローラ(図示せず)との摺接面である弾性体支
持体11表面に展開することによりローラからの熱を効
率良く収熱できる。
【0035】また、収熱部材15の形状としては、同図
(b)のようにサーミスタ12の周囲を取り囲むように
してサーミスタ12に、より近い位置で得られる熱を集
めることができる。また同図(c)、(e)サーミスタ
12部分まで延ばした収熱部材15の先端15aをねじ
るようにサーミスタ12が収容される凹所に差し込ん
で、サーミスタ12の側部にあてがうようにして配置す
ることで、サーミスタ12のガラスコーティング部分で
の収熱効果を高めることができる。図10では、収熱部
材15は、電極リード線14へ巻き付けるようにして取
り付けられたが、弾性体支持体11の表面の所定位置に
収熱部材15を載置し、電極リード線14を収熱部材1
5の一部15b部分に押し当て、弾性体支持体11を支
持部として押圧することで、電極リード線14との接
触、収熱部材15の固定を図ることもできる。なお、こ
の収熱部材15は、感熱素子部分の耐熱性保護シート2
0の粘着材層22を除去しない従来の温度検出装置に適
用しても、その収熱効率のアップを図ることができるこ
とは言うまでもない。
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、安価な手段で感熱素子及びその近傍の熱抵抗
を低減させ、感熱素子の熱応答性を高めることで、定着
ローラの表面温度を迅速かつ正確に検出することがで
き、温度検出装置が使用される複写機等の温度制御性能
がアップし、装置の運転効率を向上させることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による温度検出装置の一実施例を示した
一部分解斜視図。
【図2】図1に示した温度検出装置のII−II断面線に沿
って示した横断面図。
【図3】粘着材層が形成された面から見た耐熱性保護シ
ートの斜視図。
【図4】図1に示した温度検出装置の粘着材層の変形例
を示した一部分解斜視図。
【図5】図4に示した温度検出装置のV−V断面線に沿っ
て示した横断面図。
【図6】粘着材層が形成された面から見た耐熱性保護シ
ートの斜視図。
【図7】本発明による温度検出装置の他の実施例を示し
た斜視図。
【図8】図7に示した温度検出装置の変形例を示した斜
視図。
【図9】耐熱性保護シートを2重巻き構造とした温度検
出装置の一実施例を示した横断面図。
【図10】感熱素子の電極リード線に収熱部材を取着し
た温度検出装置の一実施例を示した一部分解斜視図。
【図11】電極リード線に収熱部材を取着した感熱素子
の例を示した斜視図。
【図12】図10に示した温度検出装置のXII−XII断面
線に沿って示した横断面図。
【図13】従来の温度検出装置を定着ローラ表面位置に
セットした状態の一例を示した取付け状態図。
【図14】従来の温度検出装置の内部構成の一例を示し
た一部分解斜視図。
【図15】図14に示した温度検出装置のXV−XV断面線
に沿って示した横断面図。
【図16】耐熱性保護シートを2重巻き構造とした従来
の温度検出装置の一例を示した横断面図。
【符号の説明】
1 温度検出装置 10 樹脂基板 11 弾性体支持体 12 サーミスタ 14 電極リード線 15 収熱部材 20,30,40 耐熱性保護シート 21,31,41,45 ベースフィルム 22,32,42,44 粘着材層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感熱素子を所定位置に保持した弾性体支持
    体を基板上に載置した状態で、耐熱性樹脂からなるベー
    スフィルム表面に粘着材層が形成された耐熱性保護シー
    トにより前記弾性体支持体と前記基板とを一体的に巻回
    するようにした温度検出装置において、 前記耐熱性保護シートは、少なくとも前記感熱素子に対
    向接触する位置及びその近傍の粘着材層が前記ベースフ
    ィルム表面から除去されたことを特徴とする温度検出装
    置。
  2. 【請求項2】感熱素子を所定位置に保持した弾性体支持
    体を基板上に載置した状態で、該弾性体支持体表面の前
    記感熱素子の保持位置及びその近傍以外の部位に粘着材
    層を形成し、該粘着材層に、耐熱性保護シートの粘着材
    層を有しない耐熱性樹脂ベースフィルム部分を貼着させ
    ながら前記弾性体支持体と前記基板とを前記耐熱性保護
    シートで一体的に巻回するようにしたことを特徴とする
    温度検出装置。
  3. 【請求項3】前記耐熱性保護シートは、前記弾性体支持
    体と前記基板との周囲に接する第1層巻回部分は粘着材
    層を介して耐熱性樹脂ベースフィルム部分が、前記弾性
    体支持体と前記基板の周囲に貼着され、さらに少なくと
    も1周の粘着材層を有しない耐熱性樹脂ベースフィルム
    部分が、前記第1層巻回部分の外周に巻回されるように
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の温
    度検出装置。
  4. 【請求項4】前記耐熱性保護シートは、粘着材層を有し
    ない耐熱性樹脂ベースフィルム部分が、前記弾性体支持
    体と基板との周囲に少なくとも2周にわたり巻回される
    ようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の温度検出装置。
  5. 【請求項5】感熱素子の電極リード線の一部に熱良導性
    金属箔からなる収熱部材を設け、該収熱部材を弾性体支
    持体の定着ローラ摺接面上に展開配置したことを特徴と
    する温度検出装置。
  6. 【請求項6】感熱素子の電極リード線の一部に熱良導性
    金属箔からなる収熱部材を設け、該収熱部材を弾性体支
    持体の定着ローラ摺接面上に展開配置し、展開された前
    記収熱部材の一部が前記耐熱性保護シートの一部で被覆
    されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のい
    ずれか1項に記載の温度検出装置。
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