JP2534874Y2 - 非接触形温度検出器 - Google Patents

非接触形温度検出器

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JP2534874Y2
JP2534874Y2 JP2751591U JP2751591U JP2534874Y2 JP 2534874 Y2 JP2534874 Y2 JP 2534874Y2 JP 2751591 U JP2751591 U JP 2751591U JP 2751591 U JP2751591 U JP 2751591U JP 2534874 Y2 JP2534874 Y2 JP 2534874Y2
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準 神山
辰夫 数野
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石塚電子株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、用紙上の未定着トナー
像を定着させるために、複写機の内部に設けられた定着
装置の加熱定着ローラのような回転体、或いは静止体の
表面温度を非接触で検出する温度検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前述の複写機の加熱定着ローラの
温度検出装置としては、例えば特開昭59−44633
号公報記載の加熱ロール型定着装置の温度検出器のよう
に、感熱素子を加熱ロール表面に接触させる接触型の温
度検出器が、主として使用されてきた。この種の接触型
の温度検出器は、加熱ロールの表面温度が正確に検出で
きる利点はあるものの、感熱素子の取付部材が一定圧で
加熱ロール表面に圧接されるため、取付部材や感熱素子
が加熱ロール表面を傷つける欠点があった。
【0003】又、取付部材として耐摩耗性の高いものを
用いても、長期に亘る使用中に摩耗のおそれがあり、更
に感熱素子を圧接するバネ材の圧力が加わるため一定厚
以上の材料を使用しなければならない。そのため、バネ
材を含んだ感熱素子部分の熱容量が大きくなり、充分な
熱応答特性が得られない欠点があった。
【0004】このような接触型の温度検出器の欠点を除
くため、本出願人の考案に係る実公昭63−26741
号公報記載の非接触型温度センサが提案されている。こ
の温度センサは、2本の金属線間に感熱素子を取付け、
この感熱素子を加熱ロールの表面に近接させておくもの
である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この温度センサにおい
ては、感熱素子の支持を2本の金属線で支持するために
ある程度の強度が必要であること、加熱ロールの表面と
のすき間は0.5 mm程度で、その精度が必要なこと等によ
って2本の金属線を細くすることはできない。そのため
感熱素子部の熱容量が大きくなり、未だ充分な熱応答特
性が得られない欠点が残っていた。
【0006】更に、ビードサーミスタ等の感熱素子のリ
ード線を、金属線間に溶接により接続するための作業性
が悪く、感熱素子の位置ずれや、溶接による金属線の変
形による寸法のばらつきを生ずる等の欠点もあった。
又、このような複写機の定着装置においては、定着装置
内の熱を排気するためのフアン、およびローラの回転の
影響によって、温度センサ周辺の空気の流れを生ずるば
かりでなく、その空気の流れも乱れたものとなり、この
乱れた空気の流れによって、熱応答特性が変動して、精
度の高い温度制御ができなくなる欠点もあった。
【0007】本考案は、従来の温度検出器の前述の課題
を解決し、感熱素子部の熱容量、熱放散を小さくして、
非接触形であるにも係わらず、感熱素子部の熱容量を小
さくして、優れた熱応答特性が得られると共に、精度が
高くて被測温体との距離の均一性が保持され、しかも温
度検出器周辺の乱れた空気流に対しても安定した熱応答
特性を示し、且つ製作が容易な非接触形温度検出器を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の目的を
達成するための非接触形温度検出器の手段に関し、導電
箔によって形成された2本のリード部を有する電気絶縁
性の耐熱基板と、該耐熱基板の2本のリード部間の小孔
上に載置されて、2本のリード部に接続された感熱素子
と、少なくとも該感熱素子の部分および前記耐熱基板の
リード部とが大きく開口されていて、その開口の下面に
前記耐熱基板を取付けた支持体と、該支持体の前記開口
の上面に取付けられた支持体よりも熱容量の小さい薄板
状の遮蔽板とで構成することによって、その目的を達成
することができる。
【0009】
【作用】本考案の非接触形温度検出器は、導電箔のリー
ド部を電気絶縁性を有する耐熱基板に形成することで、
この耐熱基板をプリント基板とすることができ、その製
作の容易化を図ることができると共に、リード部の断面
積を小さくして、感熱素子の熱がリード部を通って逃げ
るのを防止し、且つ耐熱基板の熱伝導性の低さによる熱
容量の低さで、全体としての熱容量を低下させ、熱応答
性を高めることができる。
【0010】又、この非接触形温度検出器を複写機に取
付ける支持体には、少なくとも前記の耐熱基板のリード
部と、感熱素子の部分には大きく開口を設けることで、
支持体の上面に取付けられている遮蔽板と支持体に、感
熱素子からの熱の逃げるのを防止し、且つこの遮蔽板で
感熱素子に対する乱れた空気流を制御し、感熱素子に対
する空気流の悪影響を無くすものである。
【0011】
【実施例】次に、本考案の実施の一例を、図面について
以下に説明する。この実施例に使用する基板1は、ガラ
ス繊維等を補強基材とし、これにポリイミド樹脂を含浸
させた積層基板の一面全域に、銅箔を形成した銅張積層
の基板が用いられる。
【0012】この銅張積層の基板1には、写真製版等を
利用したエッチング等の手段によって、2本のリード部
2となる銅箔の部分を除いて、他の部分を除去し、リー
ド部2を形成すると共に、リード部2間の感熱素子3を
載置する部分に小孔5、および該小孔5と、この小孔5
に連続するリード部2の両側に隣接して大きな面積の開
口4を穿設する。
【0013】しかし、この開口4、小孔5は、使用する
基板1の厚さ、材質によって、その厚さが数百ミクロン
の薄い材質の場合には、小孔5、開口4を穿設しなくて
も、熱応答特性をそれほど悪化させることはない。前記
リード部2の小孔5とは反対の端部に、ランド部2aが
形成されていて、これに外部引出線10がハンダ付けさ
れる。
【0014】感熱素子3は、図4に示すように、アルミ
ナ等の絶縁基板3a上に、シリコンカーバイトSiCや
マンガン、コバルト、ニッケル等の酸化物をスパッタリ
ング等で形成した感熱膜3bと、この感熱膜3bに設け
た電極3cで構成され、必要に応じて感熱膜3b上に保
護膜が設けられる。
【0015】一方、リード部2は、その端部上に電極3
cが載置されるように位置決めし、ハンダ付け等の手段
でこれ等を電気的に接続するものであるが、感熱素子3
の熱がリード部2のランド部2aにハンダ付けされた外
部引出線10、およびリード部2によって逃げるのを防
ぐため、電極3cとのハンダ付けを行う部分を含むその
近傍の部分を除いて、ランド部2aとをつなぐリード部
2は、できるだけ細い方が望ましい。
【0016】そして、開口4は、感熱素子3が取付けら
れている部分から、基板1内を伝わって感熱素子3の熱
が逃げず、且つ基板1の強度を損じない程度の大きさと
する方が感熱素子3付近の熱容量を小さくすることがで
きるので、望ましい。このようにして、基板1に取付け
られた感熱素子3は、小孔5によってその感熱膜3bが
加熱ローラ側に露出することとなり、基板1の厚さに関
係なく加熱ローラ表面の熱が伝達される。
【0017】図1、図2において、6は複写機の定着部
に取付ける取付け孔6aが穿設されている支持体で、こ
れには基板1のリード部2と感熱素子3の上面を含む大
きさの開口6bが穿設されており、この開口6bがリー
ド部2と感熱素子3の位置にあるようにして、支持体6
の下面に基板1を接着、或いはビス、リベット等の締結
手段で取付ける。
【0018】更に、支持体6には、開口6bに取付けら
れている基板1の取付け面とは反対面に、ポリイミドフ
ィルム等の支持体6よりも熱容量の小さい遮蔽板8が取
付けられるが、この遮蔽板8は基板1の上全面を完全に
密閉するよりも、一部に図示していないが窓孔を穿設し
た方が望ましい。
【0019】これは、基板1と遮蔽板8とで囲まれた空
間9において、感熱素子3の周辺の空気の流れに乱れを
生じない程度に、空気の流れがあった方が、温度検知器
周囲の空気の乱れに起因する感熱素子3への悪影響を軽
減することができ、熱応答特性が良くなることが実験的
に確認されているからである。
【0020】この非接触形温度検出器は、基板1と複写
機の加熱定着ローラ7の表面との間隔が、0.5 mm程度と
なるように、複写機の加熱定着装置に取付け、ローラ7
を回転させ、実際の複写器が稼働状態に入った時とが同
じ状態になるように、加熱定着装置の近辺に排気ファン
を設置して、この排気ファンを回転させた状態で、本実
施例の非接触形温度検出器と、この実施例の遮蔽板8を
取り去った非接触形温度検出器とで、その熱応答特性を
比較した。
【0021】一般的に、温度検出器の熱応答特性は、図
5に示され、同図において、オーバーシュート特性T0
が小さい程、設定温度に到達するまでの時間が短かくな
り、リップルTr が小さいほど設定温度における制御特
性が良いので、T0 , rによって熱応答特性を表わす
ことができる。同図は、時間t1 の点から,排気ファン
の回転を開始し、この排気ファンが回転されている状態
での遮蔽板8のない場合の熱応答特性aと、ある場合の
熱応答特性bとが示されている。
【0022】即ち、排気ファンが回転されていない時間
1 までのローラ7のみが回転している状態では、遮蔽
板8の有無に関して殆ど関係なく、T0 =13℃、Tr
=3.5 ℃であった。しかし、時間t1 で排気ファンを回
転させると、遮蔽板8のない非接触形温度検出器におい
ては、図5の熱応答特性aに示すように、リップルTr
の変動が大きくなり、その変動値は3.5 〜7℃となり、
又制御温度の変動も大きくなって、実際に使用する場合
には、大きな問題となる。
【0023】これに対し、遮蔽板8のある本実施例の場
合には、熱応答特性bに示すように、排気ファンの回転
の有無に係わらず、リップルTr 、制御温度点の変動が
なく安定した温度制御が可能となるものである。
【0024】前記の遮蔽板8は、基板1、支持体6の開
口6b、遮蔽板8とで構成される空間9を完全に密閉す
るよりも、前記実施例のように、遮蔽板8に窓孔を形成
した方が、空気の流れに乱れを生じたり空間9に熱が籠
もったりすることがなく、図5の熱応答特性bのような
良い熱応答特性がえられる。
【0025】本考案において、遮蔽板8の形状、材質、
厚さ等は、前記実施例に記載されたものに限定されず、
支持体6よりも熱容量が小さく、感熱素子3の熱変動に
影響を与えないものであれば、支持体6の形成時に、同
時に形成する等、種々の形状、材質、厚さとすることが
できるものである。
【0026】
【考案の効果】本考案は叙上のように、リード部の銅箔
の薄さ及びその巾を小さくすることにより、リード部に
接続された感熱素子から熱の逃げるのを防止できるばか
りでなく、基板の熱伝導性の低さ、基板と支持板の開口
による全体としての熱容量の低下とが相まって、熱応答
性の優れた非接触形の温度検出器が得られる。
【0027】そして、基板それ自体の強度、或いは支持
板の強度を或る程度強くできることによって、温度検出
器自体も精度の高いものが製作可能となった。しかも、
被測温体と対面する部分は、平面な基板の下面であり、
且つ基板の下面より下側には、支持板、外部引出線等が
出っ張らないようにすることもできるから、感熱部と被
測温体の距離を正確に設定し易く、従って被測温体の温
度を正確に測定できる。
【0028】更に、基板と、支持体の開口と、遮蔽板と
で、複写機の加熱定着装置を冷却する為の排気ファンに
よる感熱素子、或いは非接触形温度検出器の周辺の空気
の流れを制御したり、空気の流れの乱れを防止できるた
め、排気ファンの影響を防ぐことができ、排気ファンの
回転に影響されない非接触形温度検出器がえられるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の非接触形温度検出きを複写
機の加熱定着装置に取りつけた状態の斜面図である。
【図2】図1の実施例の断面図である。
【図3】図2の基板の平面図である。
【図4】図3の感熱素子の斜面図である。
【図5】図1の遮蔽板の有無による差を示す熱応答特性
図である。
【符号の説明】
1 基板 2 リード部 3 感熱素子 6 支持体 6b 開口 8 遮蔽板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電箔によって形成された2本のリード部
    を有する電気絶縁性の耐熱基板と、該耐熱基板の2本の
    リード部間の小孔上に載置されて、2本のリード部に接
    続された感熱素子と、少なくとも該感熱素子の部分およ
    び前記耐熱基板のリード部とが大きく開口されていて、
    その開口の下面に前記耐熱基板を取付けた支持体と、該
    支持体の前記開口の上面に取付けられた支持体よりも熱
    容量の小さい薄板状の遮蔽板とを備えたことを特徴とす
    る非接触形温度検出器。
JP2751591U 1991-04-22 1991-04-22 非接触形温度検出器 Expired - Lifetime JP2534874Y2 (ja)

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WO2019053759A1 (ja) * 2017-09-12 2019-03-21 株式会社芝浦電子 赤外線温度センサ

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JP7226176B2 (ja) * 2019-08-02 2023-02-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 測温モジュール及び蓄電モジュール

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