JP3662236B2 - 表面温度計プローブ - Google Patents
表面温度計プローブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3662236B2 JP3662236B2 JP2002310307A JP2002310307A JP3662236B2 JP 3662236 B2 JP3662236 B2 JP 3662236B2 JP 2002310307 A JP2002310307 A JP 2002310307A JP 2002310307 A JP2002310307 A JP 2002310307A JP 3662236 B2 JP3662236 B2 JP 3662236B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermometer probe
- measured
- protective film
- temperature
- heat collecting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測温物体に直接接触して、その表面温度を測定することが出来る表面温度計の温度計プローブに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
被測温物体の表面温度を正確に測定する為には、表面温度計プローブを被測温物体に押し当てて、先端にある感温部に付設の集熱板を、被測温物体の表面に直接接触して測温しなければならない。
【０００３】
【発明が解決すべき課題】
この為に用いられる表面温度計プローブは、被測温物体の表面に直接接触すると、集熱板のセンサー部が汚染されて、電気絶縁性が劣化してしまう。また、接触したままで移動すると、引っかかって破損し、時に、集熱板の表面に施した絶縁物質が、食品の汚染物質になる事がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討を重ね、表面温度計プローブの先端にある感温部を覆う保護管に、集熱板の表面に相対して保護膜を設ける事によって、集熱板が被測温物体の表面に直接接触するのを防止することが出来る事を見出し、本発明を完成した。
【０００５】
表面温度計は、被測温物体の表面に接触して、温度を計測する温度計プローブと温度測定値を記録する記録部分に分けられる。本発明は、このうち、温度計プローブに関するものである。
【０００６】
本発明の表面温度計プローブは、温度計プローブの先端にある感温部を覆う保護管に、集熱板の表面に相対して保護膜を設けてあるが、集熱板と保護膜との間に、電気絶縁体を挟んでも良いし、集熱板に対応する様に、保護膜に弛みを持たせても良い。
【０００７】
【発明の実施の態様】
本発明の表面温度計プローブは、図２の部分断面図に示す様に、温度計プローブの先端にある感温部５が、保護管６で覆われている。保護管６は、感温部５を覆い尽くし、保護管６の先は突き出ている。突出した保護管６の先に、保護膜８を貼り付ければ、感温部５を覆う保護管６に、集熱板３の表面に相対して保護膜８を設けてある事になる。
【０００８】
この様に保護膜８を、感温部５を覆う保護管６に貼り付ければ、感温部５に付設の集熱板３は、保護膜８を貼り付けた保護管６で覆い尽くされ、熱電対線２が集熱板３に接触するセンサー部９が、被測温物体の表面に直接接触することはなくなる。
【０００９】
保護管に貼り付ける保護膜の厚みは、出来る限り薄いほうがよい。その厚みは、０．００１ｍｍから０．０５ｍｍである。０．００５ｍｍから０．０１ｍｍが好ましい。また、保護膜８は集熱板３との間隔は、離れていても良いし、密着していても良い。
【００１０】
保護膜には、アルミ箔、ステンレススチール箔、銅箔、金箔等の金属箔が用いられるが、熱伝導性があり、ある程度の堅牢性があり、所定の厚みの金属箔ならこれらの金属箔には限られない。測温出来るのなら、熱伝導性のあるプラスチック等のフィルムでもよい。
【００１１】
保護膜に用いる金属箔片やプラスチックフィルムを保護管に貼り付けるには、保護管よりも少し大きな金属箔片やフィルムを用いて、保護管の先に据え付けて支持管で挟んで固定し、時には、溶接やはんだ付けや接着剤を使って、保護管の先に貼り付ける。
【００１２】
保護管が管状ではなく保護枠であっても、また保護膜に完全な密閉性が無い場合でも、センサー部の被測温物体への直接接触は避けられるし、接触したままで表面温度計プローブを動かしても、引っかかって破損する事もなく、絶縁物質による食品汚染の問題も起こらない。
【００１３】
以下に実施例を示すが、無論、本発明はこれらに限られない。
【００１４】
【実施例】
表面温度計プローブの先端にある感温部５を覆う管径１０ｍｍの保護管６の先に、厚さ０．００１ｍｍ、直径１４ｍｍの円形アルミ箔を、集熱板の表面に相対して据え付け、支持管１０で挟んで固定した。
この様にして、アルミ箔の保護膜８を貼り付けた表面温度計プローブを用いて、約２００℃に設定して有る加熱加工用鉄板の表面温度を測定した。
【００１５】
表面温度の測定は、温度計プローブの先端にある感温部５を、被測温物体の加熱加工用鉄板に直接押し当て数秒間待って行い、表面温度計の記録部に測定値を記録した。複数回測定し、毎回の測定の都度、保護膜８を布片で拭った。
【００１６】
比較の為、上記と同じ加熱加工用鉄板の表面温度を、アルミ箔の保護膜を貼り付けていない表面温度計プローブを用いて測定した。
【００１７】
上記の表面温度の測定結果を、表１に示す。
表１から明らかなように、測定値は、保護膜の有無に関わらず、ほぼ同じ値を示している。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【発明の効果】
本発明の表面温度計プローブは、プローブの先端にある感温部を被測温物体に押し当てて、該被測温物体の表面温度を測定する表面温度計プローブにおいて、前記感温部の周囲を覆う保護管の開口部に、前記感温部に付設した集熱板の表面に相対して熱良導体からなる保護膜が設けてあるので、測温時のセンサー部は防水性があり、センサー部の汚染を防止することが出来る上、電気絶縁性が損なわれていない。従って、本発明の表面温度計は、被測温物体に直接接触して表面温度を正確に測定することが出来る上、センサー部の破損もなく、また耐久性がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 表面温度計プローブの外観を示す側面図である。
【図２】 表面温度計プローブの先端部の詳細を示す部分断面図である。
【符号の説明】
１…表面温度計プローブ
２…熱電対線
３…集熱板
４…抑え筒
５…温度計の感温部
６…保護管
７…スプリング
８…保護膜
９…センサー部
１０…支持管
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測温物体に直接接触して、その表面温度を測定することが出来る表面温度計の温度計プローブに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
被測温物体の表面温度を正確に測定する為には、表面温度計プローブを被測温物体に押し当てて、先端にある感温部に付設の集熱板を、被測温物体の表面に直接接触して測温しなければならない。
【０００３】
【発明が解決すべき課題】
この為に用いられる表面温度計プローブは、被測温物体の表面に直接接触すると、集熱板のセンサー部が汚染されて、電気絶縁性が劣化してしまう。また、接触したままで移動すると、引っかかって破損し、時に、集熱板の表面に施した絶縁物質が、食品の汚染物質になる事がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討を重ね、表面温度計プローブの先端にある感温部を覆う保護管に、集熱板の表面に相対して保護膜を設ける事によって、集熱板が被測温物体の表面に直接接触するのを防止することが出来る事を見出し、本発明を完成した。
【０００５】
表面温度計は、被測温物体の表面に接触して、温度を計測する温度計プローブと温度測定値を記録する記録部分に分けられる。本発明は、このうち、温度計プローブに関するものである。
【０００６】
本発明の表面温度計プローブは、温度計プローブの先端にある感温部を覆う保護管に、集熱板の表面に相対して保護膜を設けてあるが、集熱板と保護膜との間に、電気絶縁体を挟んでも良いし、集熱板に対応する様に、保護膜に弛みを持たせても良い。
【０００７】
【発明の実施の態様】
本発明の表面温度計プローブは、図２の部分断面図に示す様に、温度計プローブの先端にある感温部５が、保護管６で覆われている。保護管６は、感温部５を覆い尽くし、保護管６の先は突き出ている。突出した保護管６の先に、保護膜８を貼り付ければ、感温部５を覆う保護管６に、集熱板３の表面に相対して保護膜８を設けてある事になる。
【０００８】
この様に保護膜８を、感温部５を覆う保護管６に貼り付ければ、感温部５に付設の集熱板３は、保護膜８を貼り付けた保護管６で覆い尽くされ、熱電対線２が集熱板３に接触するセンサー部９が、被測温物体の表面に直接接触することはなくなる。
【０００９】
保護管に貼り付ける保護膜の厚みは、出来る限り薄いほうがよい。その厚みは、０．００１ｍｍから０．０５ｍｍである。０．００５ｍｍから０．０１ｍｍが好ましい。また、保護膜８は集熱板３との間隔は、離れていても良いし、密着していても良い。
【００１０】
保護膜には、アルミ箔、ステンレススチール箔、銅箔、金箔等の金属箔が用いられるが、熱伝導性があり、ある程度の堅牢性があり、所定の厚みの金属箔ならこれらの金属箔には限られない。測温出来るのなら、熱伝導性のあるプラスチック等のフィルムでもよい。
【００１１】
保護膜に用いる金属箔片やプラスチックフィルムを保護管に貼り付けるには、保護管よりも少し大きな金属箔片やフィルムを用いて、保護管の先に据え付けて支持管で挟んで固定し、時には、溶接やはんだ付けや接着剤を使って、保護管の先に貼り付ける。
【００１２】
保護管が管状ではなく保護枠であっても、また保護膜に完全な密閉性が無い場合でも、センサー部の被測温物体への直接接触は避けられるし、接触したままで表面温度計プローブを動かしても、引っかかって破損する事もなく、絶縁物質による食品汚染の問題も起こらない。
【００１３】
以下に実施例を示すが、無論、本発明はこれらに限られない。
【００１４】
【実施例】
表面温度計プローブの先端にある感温部５を覆う管径１０ｍｍの保護管６の先に、厚さ０．００１ｍｍ、直径１４ｍｍの円形アルミ箔を、集熱板の表面に相対して据え付け、支持管１０で挟んで固定した。
この様にして、アルミ箔の保護膜８を貼り付けた表面温度計プローブを用いて、約２００℃に設定して有る加熱加工用鉄板の表面温度を測定した。
【００１５】
表面温度の測定は、温度計プローブの先端にある感温部５を、被測温物体の加熱加工用鉄板に直接押し当て数秒間待って行い、表面温度計の記録部に測定値を記録した。複数回測定し、毎回の測定の都度、保護膜８を布片で拭った。
【００１６】
比較の為、上記と同じ加熱加工用鉄板の表面温度を、アルミ箔の保護膜を貼り付けていない表面温度計プローブを用いて測定した。
【００１７】
上記の表面温度の測定結果を、表１に示す。
表１から明らかなように、測定値は、保護膜の有無に関わらず、ほぼ同じ値を示している。
【００１８】
【表１】
【発明の効果】
本発明の表面温度計プローブは、プローブの先端にある感温部を被測温物体に押し当てて、該被測温物体の表面温度を測定する表面温度計プローブにおいて、前記感温部の周囲を覆う保護管の開口部に、前記感温部に付設した集熱板の表面に相対して熱良導体からなる保護膜が設けてあるので、測温時のセンサー部は防水性があり、センサー部の汚染を防止することが出来る上、電気絶縁性が損なわれていない。従って、本発明の表面温度計は、被測温物体に直接接触して表面温度を正確に測定することが出来る上、センサー部の破損もなく、また耐久性がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 表面温度計プローブの外観を示す側面図である。
【図２】 表面温度計プローブの先端部の詳細を示す部分断面図である。
【符号の説明】
１…表面温度計プローブ
２…熱電対線
３…集熱板
４…抑え筒
５…温度計の感温部
６…保護管
７…スプリング
８…保護膜
９…センサー部
１０…支持管
Claims (3)
- プローブの先端にある感温部を被測温物体に押し当てて、該被測温物体の表面温度を測定する表面温度計プローブにおいて、前記感温部の周囲を覆う保護管の開口部に、前記感温部に付設した集熱板の表面に相対して熱良導体からなる保護膜を設けた事を特徴とする表面温度計プローブ。
- 集熱板と保護膜との間に、電気絶縁体を挟んだ請求項１に記載の表面温度計プローブ。
- 集熱板に対応する様に、保護膜に弛みを持たせた請求項１に記載の表面温度計プローブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002310307A JP3662236B2 (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | 表面温度計プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002310307A JP3662236B2 (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | 表面温度計プローブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004109102A JP2004109102A (ja) | 2004-04-08 |
| JP3662236B2 true JP3662236B2 (ja) | 2005-06-22 |
Family
ID=32289497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002310307A Expired - Fee Related JP3662236B2 (ja) | 2002-09-17 | 2002-09-17 | 表面温度計プローブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3662236B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100449285C (zh) * | 2007-02-08 | 2009-01-07 | 上海交通大学 | 用于金属材料表面纳米化过程试样温度测量的装置 |
| KR101205623B1 (ko) * | 2008-03-11 | 2012-11-27 | 니혼덴소쿠 카부시키카이샤 | 온도 센서 |
| CN112577633A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-03-30 | 四川红华实业有限公司 | 一种物体表面温度测量传感器 |
| CN117346912B (zh) * | 2023-12-06 | 2024-02-06 | 吉林交通职业技术学院 | 一种路桥路面温度测量监控装置 |
-
2002
- 2002-09-17 JP JP2002310307A patent/JP3662236B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2004109102A (ja) | 2004-04-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4263274B2 (ja) | 温度センサ | |
| JP3662236B2 (ja) | 表面温度計プローブ | |
| JPS5937773B2 (ja) | 温度検出装置 | |
| US5246293A (en) | Reference junction for thermocouple measuring | |
| JP5707081B2 (ja) | 非接触形温度センサ | |
| JP3756607B2 (ja) | 温度センサ | |
| JPS5849812B2 (ja) | 温度センサ−の製造方法 | |
| JP2505571Y2 (ja) | 温度検出器 | |
| US3407097A (en) | Thermocouple | |
| JP6016119B2 (ja) | 赤外線センサ装置 | |
| JP2975552B2 (ja) | 温度検知器 | |
| JPH11211579A (ja) | 表面温度センサ | |
| JP4671752B2 (ja) | 熱電対 | |
| JPH02145931A (ja) | 温度センサ及び前記温度センサを使用した複写機 | |
| JPS5833135A (ja) | シ−ス型温度センサ− | |
| JP3434010B2 (ja) | 温度センサ | |
| US4808241A (en) | Rapid response thermocouple probe having replaceable thermocouple element | |
| JP2505841Y2 (ja) | 表面型温度検知器 | |
| JP2515114Y2 (ja) | 温度センサ | |
| JPH088433Y2 (ja) | 温度検知器 | |
| JPH084582Y2 (ja) | 温度検知器 | |
| JP3527997B2 (ja) | 表面温度センサ | |
| JPH0217329Y2 (ja) | ||
| JP2538809Y2 (ja) | 温度検出装置 | |
| JPS63120233A (ja) | 表面温センサ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20041115 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041119 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050315 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050322 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080401 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110401 Year of fee payment: 6 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |