JPH11211579A - 表面温度センサ - Google Patents

表面温度センサ

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JPH11211579A
JPH11211579A JP1122298A JP1122298A JPH11211579A JP H11211579 A JPH11211579 A JP H11211579A JP 1122298 A JP1122298 A JP 1122298A JP 1122298 A JP1122298 A JP 1122298A JP H11211579 A JPH11211579 A JP H11211579A
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cushion
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Ohizumi Mfg Co Ltd
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OIZUMI SEISAKUSHO KK
Ohizumi Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被温度検出体の表面温度を安定して検出す
る。 【解決手段】 対の板ばね1a,1bとクッション2
と、感熱素子3と、カバーシート4と保持体8との組立
体である。対の板ばね1a,1bは保持体8に平行に保
型される。感熱素子3は、ソリッドタイプの角チップサ
ーミスタ又は厚膜型のチップサーミスタである。板バネ
1a,1bはそれぞれ主幹部5と、分枝部6とからな
り、感熱素子3は両板ばね1a,1bの分枝部6,6に
接続される。クッション2は、両板ばね1a,1b間に
またがって、主幹部5と、分枝部6との間に介在され、
カバーシート4は、感熱素子3及びクッション2を覆っ
て板ばね1a,1bに取付けられている。両板ばね1
a,1bの主幹部5は、電極端子7を有し、感熱素子3
へは、外部出力線12から板ばね1a,1bを通して通
電され、熱応答出力は、板ばね1a,1bを通して外部
出力12に取出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体表面の温度を
測定するセンサ、特に複写機、プリンタなどの定着装置
に使用される加熱ローラのような高温物体の表面に接触
させてその表面温度を検知する表面温度センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機の定着装置などに使用される加熱
ローラの温度は、印字精度に大きく関わるため、その温
度管理は重要である。加熱ローラの温度の検知には、加
熱ローラ表面に接触させる温度センサが用いられ、温度
センサの感熱素子には従来より主としてビード型サーミ
スタ又はガラス封止型サーミスタが使用されてきた。
【0003】この目的に使用される温度センサとして
は、例えば特開平7−286911号公報に記載された
センサがある。また、特開平7−286911号公報に
は、従来の技術として実開平4−81023号公報に記
載された温度センサを取り上げている。この温度センサ
は、図5に示すように一対の金属板21a,21bの隙
間に感熱素子23が配置され、被温度検知体に接触する
薄膜シート22が金属板21a,21bの一面に被着さ
れ、感熱素子23は、その隙間の薄膜シート22に載置
されて充填材26で囲撓されたものであると説明してい
る。
【0004】特開平7−286911号公報の記載によ
れば、実開平4−81023号公報に記載された温度セ
ンサは、図6のように温度センサの感熱面が回転ローラ
等の被温度検知体30にその薄膜シート22面と接触し
て使用され、被温度検知体30の熱が薄膜シート22と
充填材26を通して感熱素子23の全面から吸収される
ものであって、熱応答性に優れているが、実際に製造さ
れた温度センサには、被温度検知面の薄膜シート側に、
感熱素子の球形頭部による突出部ができ、この突出部が
ローラ表面に傷を付け、この傷が大きくなった場合は、
温度センサがローラ表面に密着され難くなり、正確な温
度検出ができなくなる欠点があるという問題点を指摘し
ている。
【0005】特開平7−286911号の温度センサ
は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、図
7のように感熱素子31がスポンジ等の弾性体32と薄
膜シート30a,30bに挾まれた形状となっており、
感熱部を被温度検知体の表面に圧接した際に、感熱素子
31の頭部が弾性体32に嵌入するので、従来の接触形
温度センサにありがちであった感熱素子31が薄膜シー
トから突出した局部的な圧力によって被温度検知体の表
面に損傷を与えることがない利点があるという効果が強
調されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−28691
1号公報が指摘する問題点は、要するに感熱素子にビー
ド型のサーミスタを使用することによる問題点であるも
のと思われる。たしかに感熱素子にビード型のサーミス
タを用いる限り、感熱素子と、被温度検知体との接触が
点接触となるため、感熱ローラの表面を傷付けることに
なるのであり、この問題を解決するため、感熱素子をス
ポンジ等の弾性体で支えたとても、ビード型のサーミス
タを使用する限り感熱素子と、被温度検知体との接触が
点接触であることには変りがなく、被温度検知体からの
受熱面積を大きくするには集熱板(特開平4−0033
25号参照)、や感熱ローラ(実開平2−117561
号参照)が必要となり、また、熱伝導性を上げるために
感熱素子をアルミ箔などで覆うといった集熱効果を高め
るための対策がどうしても必要となる。
【0007】さらに、特開平7−286911号公報に
記載された温度センサでは、表面に箱状突出部が形成さ
れた薄膜シートを用い、箱状突出部とスポンジ等の弾性
体とで感熱素子を挟持する構造のため、感熱素子の設置
位置が必ずしも安定せず、また、感熱素子31のリード
線33a,33bは、細幅金属板部34a,34bを固
定する保持体35の溝36a,36bを通して外部引出
線37a,37bに接続するため、その配線接続並びに
リード線の処理に工数が必要である。
【0008】この点、先行例として挙げられた特開平4
−81023号に記載のものは、一対の金属板の隙間に
感熱素子が配設され、感熱素子の電極が夫々一対の金属
板に電気的に接続されるため、リード線の配線処理は不
要であるが、感熱素子は、充填材で囲撓して金属板に固
定されるものであるため、感熱素子の保持強度と、被温
度検知体に接触させる接触圧との兼ね合いを適正に調節
することが難しいのではないかと思われる。
【0009】本発明の目的は、上記の課題を解決し、感
熱素子を被温度検知体に面接触させて被温度検知体の表
面温度を安定して検出しうる表面温度センサを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による表面温度センサにおいては、感温素子
を有する表面温度センサであって、感温素子は、ソリッ
ドタイプの角チップサーミスタ又は厚膜型のチップサー
ミスタであり、感熱素子が受熱すべき加熱ローラなどの
被温度検知体の表面に面接触させるものである。
【0011】また、板ばねと、クッションと、感熱素子
と、カバーシートを有する表面温度センサであって、板
ばねは、対をなし、対をなす板ばねは、それぞれ主幹部
分と分枝部分とを有し、平行に保型して配列され、主幹
部分は、感熱素子を定位置に支えるものであり、分枝部
分は、主幹部分から分枝させた部分であり、感熱素子
は、各板ばねの分枝部分に電気的に接続されたものであ
り、クッションは、感熱素子を支えるものであり、カバ
ーシートは、クッションおよび板ばねに支えて感熱素子
の表面を覆うものである。
【0012】また、主幹部分に電極端子を有し、電極端
子は、外部出力線に結線され、板ばねを通じて感熱素子
より出力される熱応答信号を外部出力線に出力するもの
である。
【0013】また、クッションは、両板ばね間にまたが
り、且つ各板ばねの主幹部分と分枝部分との間に介在さ
せたものである。
【0014】また、クッションは、切込溝を有し、切込
溝は、感熱素子を受け入れて該感熱素子の表面とクッシ
ョンの表面との段差をなくすものである。
【0015】また、受熱面積を増大させる金属箔で感熱
素子の表面を覆ったものである。、
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明による表面温度セン
サの実施の形態を図によって説明する。図1、2におい
て、本発明による表面温度センサ1は、ステンレスなど
のばね板を用いた対をなす第1及び第2の板ばね1a,
1bと、クッション2と、感熱素子3と、カバーシート
4との組立体である。各板ばね1a,1bは、主幹部分
5と、分枝部分6とからなり、主幹部分5は、感熱素子
3を保持するホルダであり、電極端子7を一体に有して
いる。
【0017】分枝部分6は、主幹部分5から正面に引き
起して分枝させた部分である。第1の板ばね1aと第2
の板ばね1bとは左右対称形であり、分枝部分6,6を
互いに接近させて平行に配列され、平行を保持させたま
まPPSモールドなどによる保持体8に保型させたもの
である。
【0018】感熱素子3は、第1および第2の板ばね1
a,1bの分枝部分6,6に取付けられる。本発明にお
いて、感熱素子3には、ソリッドタイプの角チップサー
ミスタ又は厚膜型チップサーミスタを用いるものであ
り、感熱素子3のチップの電極をそれぞれ第1及び第2
の板ばね1a,1bの分枝部分6,6の端末に、導電性
接着剤をもって電気的に接続し、各分枝部分6を引出し
用リード線として主幹部分5の電極端子7に導通させて
いる。
【0019】クッション2は、例えばシリコンスポンジ
であり、定型の直方体をなし、両板ばね1a,1b間に
またがり、板ばねの弾性体に抗してそれぞれの主幹部分
5と、分枝部分6との間に介在させる。分枝部分6は、
一部折曲してクッション2の表面に沿わせ、感熱素子3
をクッション2の外面の中央部分に配置させるが、クッ
ション2の表面には、切込溝9を形成し、切込溝9内に
感熱素子3を受入れ、感熱素子3の表面と、クッション
2の表面との間の段差をなくしている。
【0020】カバーシート4は、クッション2および両
板ばね1a,1bに支えて感熱素子3の表面を覆うもの
である。このカバーシート4には、耐熱性の合成樹脂シ
ート、例えばポリイミドフィルムが用いられる。
【0021】本発明において、板ばね1a,1bの対
は、例えば図3(a)に示すようにタイバー10で接続
されたリードフレーム11の形態に成形されており、こ
のリードフレーム11には、各板ばね1a,1bについ
て、主幹部分5より分枝部分6を分枝させ、主幹部分5
の基部には電極端子7が平坦面として形成されている。
本発明においては、このリードフレーム11の搬送途中
で保持体8のモールド成形と、感熱素子3及びクッショ
ン2の取付けとカバーシート4の被覆並びに電極端子7
の曲げ加工によって、外部出力線12の取付けを順次に
行い、その後、リードフレーム11をタイバー10より
切離して表面温度センサを完成する。
【0022】勿論,図3(b)に示すようにプレスによ
る打ち抜き加工によって、板ばね1a、1bの対を形成
し、その板ばね1a、1bを用いて表面温度センサを組
み立てることもできる。本発明において、外部出力線1
2から電極端子7,7に給電された通電電流が各板ばね
1a,1bの主幹部分5から分枝部分6を経て感熱素子
7に通電される。感熱素子7は、カバーシート4を介し
て複写機の加熱ローラなどの被温度検知体に圧接され、
被温度検知体の熱は、カバーシート4を通して感熱素子
3に感知され、感熱素子3は熱応答信号を出力し、その
出力信号が板ばね1a,1bを通じて外部出力線12に
取出される。
【0023】もっとも、本発明においても、図4
(a)、(b)に示すように従来と同じように受熱面積
を増大させるため、熱伝導性に優れた金属箔13を用
い、金属箔13を感熱素子3とカバーシート4との間に
介在させてより広い面積で被温度検知体の温度を受熱す
ることができる。本発明において、感熱素子3は、その
表面が平坦のため、ビード型サーミスタや、ガラス封止
型サーミスタを用いる場合のように金属箔13の表面に
尖った突起が形成されることはなく、したがって、熱応
答性を低下させぬために金属箔に薄膜を用いても局部的
に摩耗するようなことがない。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によるときには、感
熱素子3は、一定の面積を有するソリッドタイプの角チ
ップサーミスタ又は厚膜型のチップを用いているため、
カバーシートの上から被温度検知体の表面に面接触して
受熱できる。特に厚膜型のチップサーミスタを用いたと
きには、素子構造上、感応速度が早く、優れた熱応答性
が得られる。また、感熱素子を支えるクッションに切込
溝を付し、切込溝内に感熱素子を受入れて感熱素子と、
クッションの表面間の段差をなくし、あるいは減少させ
ることにより、相手方に負担をかけずに一定の面積で出
力できる。さらに、受熱面積を上げるために金属箔で感
熱素子の表面を覆っても金属箔を傷つけることがなく、
金属箔に薄膜を用いて熱応答性を低下させることなく受
熱して、その温度信号を出力できる。
【0025】また、感熱素子にチップ型のサーミスタを
用い、その電極に板ばねの一部である分枝部を直接電気
的に接続することにより、ビード型サーミスタを用いる
場合のように素子リード線、引出用リード線の配線や板
ばねと素子リード線間の絶縁処理は一切不要となる。ま
た、クッションは板ばねの主幹部と分枝部間に挾んで保
持され、また、感熱素子は分枝部に固定され、さらには
クッションの切込溝に収納されるものであるため、感熱
素子に位置ずれは生ぜず、しかも感熱素子を支えるクッ
ションは、主幹部と分枝部間に挾んで安定に保持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す断面側面図である。
【図3】本発明の表面温度センサに用いる板ばねの実施
形態を示す図である。
【図4】(a)は本発明の他の実施形態を示す平面図、
(b)は同断面側面図である。
【図5】(a)は、従来の表面温度センサの一例を示す
平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図6】従来の表面温度センサの使用例を示す図であ
る。
【図7】改良された表面温度センサの従来例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 表面温度センサ 1a,1b 板ばね 2 クッション 3 感熱素子 4 カバーシート 5 主幹部分 6 分枝部分 7 電極端子 8 保持体 9 切込溝 10 タイバー 11 リードフレーム 12 外部出力線 13 金属箔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱素子を有する表面温度センサであっ
    て、 感温素子は、ソリッドタイプの角チップサーミスタ又は
    厚膜型のチップサーミ、スタであり、感熱素子が受熱す
    べき加熱ローラなどの被温度検知体の表面に面接、させ
    るものであることを特徴とする表面温度センサ。
  2. 【請求項2】 板ばねと、クッションと、感熱素子と、
    カバーシートを有する表面温度センサであって、 板ばねは、対をなし、対をなす板ばねは、それぞれ主幹
    部分と分枝部分とを有し、平行に保型して配列され、 主幹部分は、感熱素子を定位置に支えるものであり、 分枝部分は、主幹部分から分枝させた部分であり、 感熱素子は、各板ばねの分枝部分に電気的に接続された
    ものであり、 クッションは、感熱素子を支えるものであり、 カバーシートは、クッションおよび板ばねに支えて感熱
    素子の表面を覆うものであることを特徴とする請求項1
    に記載の表面温度センサ。
  3. 【請求項3】 主幹部分に電極端子を有し、 電極端子は、外部出力線に結線され、板ばねを通じて感
    熱素子より出力される熱応答信号を外部出力線に出力す
    るものであることを特徴とする請求項2に記載の表面温
    度センサ。
  4. 【請求項4】 クッションは、両板ばね間にまたがり、
    且つ各板ばねの主幹部分と分枝部分との間に介在させた
    ものであることを特徴とする請求項2に記載の表面温度
    センサ。
  5. 【請求項5】 クッションは、切込溝を有し、 切込溝は、感熱素子を受け入れて該感熱素子の表面とク
    ッションの表面との段差をなくすものであることを特徴
    とする請求項2に記載の表面温度センサ。
  6. 【請求項6】 受熱面積を増大させる金属箔で感熱素子
    の表面を覆ったことを特徴とする請求項1、2又は5に
    記載の表面温度センサ。
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