JPH08114158A - 排気ガス還流弁制御装置 - Google Patents

排気ガス還流弁制御装置

Info

Publication number
JPH08114158A
JPH08114158A JP6250332A JP25033294A JPH08114158A JP H08114158 A JPH08114158 A JP H08114158A JP 6250332 A JP6250332 A JP 6250332A JP 25033294 A JP25033294 A JP 25033294A JP H08114158 A JPH08114158 A JP H08114158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
step motor
phase
valve
exhaust gas
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6250332A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kadowaki
寿 門脇
Hiroatsu Yamada
博淳 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP6250332A priority Critical patent/JPH08114158A/ja
Publication of JPH08114158A publication Critical patent/JPH08114158A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路構成簡単化・コストダウンの要求を満た
しながら、励磁コイルの断線時にもステップモータを基
準位置へ復帰できるようにする。 【構成】 イグニッションスイッチのオフ直後、E
GR制御開始直前、目標ステップTSTEPが0(全
閉)となる都度、EGR系異常時のいずれかに該当す
れば、初期化実行条件が成立して、4相のステップモー
タを初期化する(ステップ202〜211)。この際、
4相のステップモータを4相駆動せずに、まず、4相の
うち相対する2相(第1,3相)のみを通電して2相ス
テップモータとして閉め込み処理を行う(ステップ20
2〜206)。この後、通電する相を切り換えて、同様
に、第2,4相の2相ステップモータとして閉め込みを
行う(ステップ207〜211)。この閉め込み処理
は、最大(全開時)のステップ数の2倍に相当するステ
ップ数だけ行う(ステップ203,208)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス還流通路の途
中に設けられた排気ガス還流弁をステップモータで駆動
するようにした排気ガス還流弁制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、排気ガス還流装置(いわゆるEG
R装置)においては、例えば特開平4−301170号
公報に示すように、排気ガスの還流量を調節する排気ガ
ス還流弁(EGR弁)を駆動する手段としてステップモ
ータを用いることにより、排気ガス還流弁の開度を細か
く調整できるようにしたものがある。このものでは、一
般に、ステップモータとして4相ステップモータを採用
しているが、4相ステップモータのいずれか1相が断線
した場合には、そのまま引き続いて4相駆動すると、脱
調が生じ、閉弁方向にステップモータを駆動しても、ロ
ータが回転しなかったり、開弁方向にロータが回転して
しまうことがあり、ロータの回転が極めて不安定であ
る。
【0003】この不具合を解消するため、特開平4−3
01170号公報に示すように、4相ステップモータの
励磁コイルの断線を検出する断線検出回路を設け、断線
検出時には、断線相と、相対する相を非通電とすること
により、4相ステップモータを2相ステップモータとし
て駆動して全閉状態とした後、4相駆動に切り換えるよ
うにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、断線検出回路による断線の検出と断線相の
確定が必要となり、回路構成が複雑化して、コスト高に
なるという欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、回路構成簡単化・コ
ストダウンの要求を満たしながら、励磁コイルの断線時
にもステップモータを基準位置へ確実に復帰させること
ができる排気ガス還流弁制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の排気ガス還流弁制御装置は、内燃機関の排
気系から排気ガスの一部を吸気系へ還流させるための排
気ガス還流通路の途中に設けられた排気ガス還流弁をス
テップモータで駆動するようにしたものにおいて、前記
ステップモータとして4相ステップモータを用い、基準
位置復帰時に、前記4相ステップモータを第1相と第3
相による2相ステップモータとして駆動し、この後又は
前に、第2相と第4相による2相ステップモータとして
駆動するモータ制御手段を備えた構成としたものである
(請求項1)。
【0007】この場合、前記基準位置復帰時を4相ステ
ップモータの初期化時としたり(請求項2)、或は、排
気ガス還流制御系異常時としても良い(請求項3)。
【0008】
【作用】本発明によれば、基準位置復帰時には、4相ス
テップモータを第1相と第3相による2相ステップモー
タとして駆動し、この後又は前に、第2相と第4相によ
る2相ステップモータとして駆動する。この理由は、4
相ステップモータとして駆動するよりも2相ステップモ
ータとして駆動した方がロータが回転しなかったり開弁
方向にロータが回転してしまうことがなく、ステップモ
ータの回転が安定するためである。更に、2相ステップ
モータとしての駆動(以下「2相駆動」という)を、第
1相と第3相、第2相と第4相の2組に分けて繰り返す
ことにより、いずれか1相の励磁コイル又は配線に断線
が生じていたとしても、2通りの2相駆動のうちのいず
れかによってステップモータを基準位置へ確実に復帰さ
せることができる(請求項1)。
【0009】この場合、請求項2のように、基準位置復
帰時を4相ステップモータの初期化時とすれば、いずれ
か1相の励磁コイル又は配線に断線が生じていたとして
も、2通りの2相駆動のうちのいずれかによってステッ
プモータを初期位置(=基準位置)へ確実に復帰させる
ことができる。
【0010】また、請求項3のように、基準位置復帰時
を排気ガス還流制御系異常時(以下「EGR系異常時」
という)とすれば、EGR系異常時にステップモータを
基準位置へ確実に復帰させることができる。ここで、例
えば、基準位置を全閉位置とすれば、EGR系異常時に
EGRV15を全閉にしてラフアイドル、ストール、ド
ライバビリティ悪化等の不具合を防止することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明を4気筒4サイクルエンジンに
適用した一実施例を図面に基づいて説明する。まず、図
1に基づいて、エンジン制御系と排気ガス還流制御系全
体の構成を説明する。
【0012】吸気管90には、エアフローメータ23,
スロットルバルブ24,サージタンク25等が設けられ
ている。エアフローメータ23の近傍には吸気温を測定
する吸気温センサ27が取り付けられ、また、スロット
ルバルブ24には、スロットルバルブ24が全閉状態で
オンとなるアイドルスイッチ26が取り付けられてい
る。
【0013】また、スロットルバルブ24の上流側と下
流側との間には、スロットルバルブ24を迂回して連通
するバイパス通路28が設けられ、そのバイパス通路2
8の途中にソレイド(図示せず)によって弁開度が制御
されるアイドル・スピード・コントロール・バルブ(以
下「ISCV」という)29が取り付けられている。こ
のISCV29に流れる電流をデューティ比例制御して
開弁度を制御して、バイパス通路28に流れる空気量を
調節することにより、アイドリング回転数を目標回転数
に制御する。サージタンク25はインテークマニホール
ド30及び吸気弁31を介してエンジン32の燃焼室3
3に連通されている。各気筒毎に燃料噴射弁10がイン
テークマニホールド30内に突出するように取り付けら
れ、この燃料噴射弁10からインテークマニホールド3
0を通る空気流中に燃料が噴射される。燃焼室33は排
気弁34及びエキゾーストマニホールド35を介して触
媒装置36に連通されている。
【0014】イグナイタ39は高電圧を発生し、この高
電圧をディストリビュータ40により各気筒の点火プラ
グ37へ分配供給する。回転角センサ41はディストリ
ビュータ40のシャフトの回転を検出して例えば30℃
A毎にエンジン回転数信号をマイクロコンピュータ21
へ出力する。また、エンジン冷却水温を検出する水温セ
ンサ42は、エンジンブロックを貫通して一部がウォー
タージャケット43内に突出するように設けられてい
る。
【0015】一方、O2 センサ44は、その一部がエキ
ゾーストマニホールド35内に突出するように取り付け
られ、触媒装置36に入る前の排気ガス中の酸素濃度を
検出する。このO2 センサ44の上流側のエキゾースト
マニホールド35とスロットルバルブ24の下流側のサ
ージタンク25とが排気ガス還流通路45によって連通
されており、更に、この排気ガス還流通路45の途中に
はEGRクーラ46と排気ガス還流弁(以下「EGR
V」という)15が設けられている。上記EGRクーラ
46は、排気ガス還流通路45を流れる排気ガスの温度
を下げる。また、EGEV15は後述するマイクロコン
ピュータ21からモータ駆動回路47を通して入力され
る駆動信号に応じて弁開度が変化する構造である。
【0016】次に、EGRV15の構成を図2に基づい
て説明する。EGRV15は、4相64極のステップモ
ータ15a、バルブ57、外側圧縮ばね51、内側圧縮
ばね52等から構成されている。ステップモータ15a
は励磁コイル53、ロータ54、スクリュ55、モータ
シャフト56等から構成されている。モータシャフト5
6の先端部には、プレート63a、63bを介してシャ
フト58が連結され、このシャフト58の先端部にバル
ブ57が固定され、このバルブ57を弁座59に対して
位置調整することにより、弁開度を調整する。弁座59
の開口は、排気ガスが流入する入口ポート60と、排気
ガスが流出する出口ポート61とに連通している。外側
圧縮コイルばね51は一端がプレート63bに固定さ
れ、他端がハウジング62に固定され、モータシャフト
56及びシャフト58をそれぞれ弁座59の方向(すな
わち閉弁方向)へ付勢している。また、内側圧縮コイル
ばね52はプレート63a,63b間に設けられ、通常
は図2のごとく、プレート63aのストッパに係止させ
ている。
【0017】次に、このEGRV15の作動について説
明する。ステップモータ15aへの駆動信号の入力によ
りロータ54が回転すると、その回転運動がスクリュ5
5により直線運動に変換されてモータシャフト56に伝
達される。このとき、ステップモータ15aの回転方向
が正転方向の時は、モータシャフト56が外側圧縮コイ
ルばね51のばね力に抗して図中、上下方向に移動する
ことにより、シャフト58を介してバルブ57が弁座5
9から離れる方向(開弁方向)へ移動される。これによ
り、入口ポート60が弁座59の開口部を介して出口ポ
ート61に連通される。
【0018】一方、ステップモータ15aの回転方向が
逆転方向の時は、外側圧縮コイルばね51のばね力と共
に、図中、下方向に移動することにより、シャフト58
を介してバルブ57が弁座59へ近づく方向(閉弁方
向)へ移動され、バルブ57が図示の如く弁座59に嵌
合密着する。この後もステップモータ15aが逆転方向
に回転すると、内側圧縮コイルばね52のばね力に抗し
て更にモータシャフト56が下方向に移動し、これによ
りシャフト58及びバルブ57が、図中、下方向に内側
圧縮コイルばね52のストローク内でオーバーストロー
クされる。これにより、バルブ57はより強く弁座59
に押し付けられ、入口ポート60からの排気ガスの出口
ポート61への漏れが防止される。
【0019】このようにして、EGRV15の開度を制
御することにより、EGRクーラ46を通して入力され
る排気ガスの通過流量が制御され、これによりインテー
クマニホールド30への排気ガス再循環量が制御され
る。
【0020】尚、図1のモータ駆動回路47は、ステッ
プモータ15aの4相の励磁コイル53に順次通電する
複数相の駆動信号を発生する回路で、その出力駆動信号
はステップモータ15aの励磁コイル53に印加され
る。
【0021】このような構成の図1の各部の動作を制御
するマイクロコンピュータ21は、図3に示すようなハ
ードウェア構成となっている。同図中、図1と同一構成
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図3に
おいて、マイクロコンピュータ21は、中央処理装置
(CPU)70、処理プログラムや後述のマップを格納
したリード・オンリ・メモリ(ROM)71、作業領域
として使用されるランダム・アクセス・メモリ(RA
M)72、エンジン停止後もデータを保持するバックア
ップRAM73、CPU70へそのマスタークロックを
供給するクロック発生器74を有し、これらを双方向の
バスライン75を介して互いに接続する。また、マイク
ロコンピュータピュータ21は、入力インターフェイス
回路76、マルチプレクサ付A/D変換器77及び入出
力インターフェイス回路78をバスライン75に接続し
ている。A/D変換器77には入力インターフェイス7
6の出力が入力される。
【0022】エアフロメータ23、吸気温センサ27、
水温センサ42及びO2 センサ44からの各検出信号及
びバッテリ電圧VBは、それぞれ入力インターフェイス
回路76を通してAD変換器77に入力され、ここでデ
ィジタルデータに変換された後、順次バスライン75へ
送信される。
【0023】一方、アイドルスイッチ26からの検出信
号、回転角センサ41からのエンジン回転数検出信号
は、それぞれ入出力インターフェイス回路78を通して
バスライン75へ送信される。また、CPU70からバ
スライン75、入出力インタフェース回路78を通して
イグナイタ39、燃料噴射弁10、ISCV29,モー
タ駆動回路47へそれぞれ所定の制御信号が送信され
る。また、本実施例では、IG49のオフ後も電源供給
用のメインリレー(図示せず)を所定時間オン状態に保
持するメインリレー制御回路(図示せず)を設け、IG
オフ後も所定時間ステップモータ15aへの通電を可能
にし、その間にステップモータ15aを初期化できるよ
うにしている。
【0024】次に、図1に示した排気ガス還流弁制御装
置によるEGRV15の制御動作について説明する。マ
イクロコンピュータ21内のROM71に格納されてい
るプログラムに従い、例えば4ms毎に図4に示すEG
RV制御ルーチンが起動される。このルーチンでは、ま
ず、ステップ100で、EGRV15の初期化が終了し
ているか否かを示すフラグFEGRINTが“1”か否
かを判定し、“0”のとき、つまり初期化が終了してい
ないときには、以下の処理を行わずに本ルーチンを終了
する。
【0025】一方、FEGRINTが“1”のとき、つ
まり初期化が終了しているときは、ステップ101へ進
み、エアフロメータ23により検出される吸入空気量に
よりEGRV15の誤動作を検出したか否かを示すフラ
グFEGRFAILが“1”か否かを判定し、“1”の
ときには、EGRV15が異常であると判断して本ルー
チンを終了する。一方、上記FEGRFAILが“1”
でないとき(“0”のとき)には、EGRV15が正常
であると判断して目標ステップTSTEPを算出する
(ステップ102)。
【0026】この目標ステップ数TSTEPの算出は、
予めROM71に格納されている図5に示すエンジン回
転数NEと吸入空気量QNとの2次元テーブルを参照し
てマップステップ数STEPBを算出し、これに図6に
示すごとくスロットル開度TAに略逆比例する関係にあ
るスロットル開度補正係数KEGVTAを掛け合わせる
ことで行われる。尚、上記マップステップ数STEPB
の算出にあたり、図5のテーブルの各セルの間の値は補
間計算によって算出される。この目標ステップ数TST
EPは例えば最小値が「0」で最大値「60」の時全
開、「5」〜「0」の時全閉を示す。
【0027】上述したマップステップ数STEPBの算
出後、目標ステップ数TSTEPとCPU70がEGR
V15の開度として把握している現在のステップ数ES
TEPとの差の絶対値が“2”未満か否か判定する(ス
テップ103)。これは、ステップ数で“2”程度の不
感帯を持たせることによってハンチングを防止するため
である。
【0028】ここで、|TSTEP−ESTEP|≧2
のときは、目標ステップ数TSTEPと現在のステップ
数ESTEPとの大小比較を行う(ステップ104)。
エンジン始動後等では、EGRV15は、通常、全閉と
なっているため、TSTEP>ESTEPであり、この
場合には、ステップ105へ進んでカウンタCOPNが
“0”か否かを判定し(ステップ106)、“0”のと
きはROM71に予め格納されている図7に示すモード
用テーブルを参照し、現在のモードとそのうちのテーブ
ル名「TEGROPN]とから新たなモードを算出する
(ステップ107)。
【0029】例えば、エンジン始動直後では、EGRV
15は全閉となっているため、現在のモード(MOD
E)は図7から分かるように“2”であり、この場合に
は、ステップ107で算出される新たなモードは現モー
ド“2”とモード名「TEGROPN]との交点である
“3”である。尚、図7のモード用テーブル中、内容の
欄n相は励磁方法を示している。
【0030】上記ステップ107で、新モードを算出し
た後、カウンタCOPNを“1”にセットし(ステップ
108)、現在のステップ数ESTEPの値を“1”だ
けインクリメントして目標ステップ数ESTEPに近付
ける(ステップ109)。このステップ109又は前記
ステップ106の処理後、新モードの値MODEを現モ
ードMODEに代入して記憶し直し(ステップ11
8)、本ルーチンを終了する。
【0031】以後、本ルーチンを実行する毎にモードが
更新され、上記の例ではモードは2→3→0と更新され
る。この全閉時から全開時のモード、4相の励磁コイル
53のうち任意の隣り合う2相の励磁コイル53に流れ
る電流φn ,φn-1 の変化の様子を図8に示す。尚、図
8の波形中、φn ,φn-1 はハイレベルが非通電時、ロ
ーレベルが通電時の状態を示す。
【0032】図4のルーチンの実行毎にステップ101
〜109と118が繰り返されることで、現在のステッ
プ数ESTEPが目標ステップ数TSTEPに近付い
て、両者の差が“1”又は“0”になると、ステップ1
10に進み、図7のテーブルの中から現在のモード
“0”とテーブル名「TEGRSTP」とから新たなモ
ード“9”を算出し、ESTEPの値は現在の値のまま
として新モードMODEに記憶し直し(ステップ11
8)、本ルーチンを終了する。
【0033】一方、ステップ104でTSTEP≦ES
TEPと判定された場合には、現在のステップ数EST
EPが“9”未満か否かを判定し(ステップ111)、
“9”未満のときはカウンタCCLSが“0”か否かを
判定し(ステップ112)、“1”のときはカウンタC
CLを“1”だけデクリメントする(ステップ11
3)。カウンタCCLSが“0”のときは、図7のモー
ド用テーブルを参照して、現在のモードとテーブル中の
テーブル名「TEGRCLX」とから新たなモード値M
ODEを算出し(ステップ114)、カウンタCCLS
の値を“13”にセットする(ステップ115)。他
方、ステップ111で“9”以上と判定された時は現在
のモードと上記テーブル中のテーブル名「TEGRCL
S」とから新たなモード値MODEを算出する(ステッ
プ116)。
【0034】上記ステップ115の処理後又はステップ
116で新たなモードMODEが算出されると、現在の
ステップ数ESTEPを目標ステップ数TSTEPに近
付けるために“1”だけESTEPをデクリメントした
後(ステップ117)、新モード値MODEを現在のモ
ード値MODEに対して記憶し直し(ステップ11
8)、本ルーチンを終了する。
【0035】また、ステップ113の処理後はESTE
Pをデクリメントすることなくステップ118に進む。
これにより、ステップモータ15aを停止状態からEG
RV15を閉じる方向に起動するときには、図9に模式
的に示す如く、モードは2→2→2→3→10→1→1
……と変化し、また、EGRV15の開弁状態から停止
状態とされるときには、図10に模式的に示す如く、モ
ードは0→9→8→7→6→2→……と変化し、EGR
V15の開弁状態からEGRV15の停止状態にされる
ときには、図11に模式的に示す如く、モードは1→9
→8→7→6→2→……と変化する。
【0036】更に、EGRV15が開弁状態から閉弁状
態へ反転するときのモード及びモータ駆動信号は、図1
2に示されている。また、EGRV15が閉弁状態から
開弁状態へ反転するときのモード及びモータ駆動信号
は、図13に示されている。
【0037】このように図7のモード用テーブルを用い
ることにより、ステップモータ15aの駆動停止、反
転、スタート時に、図15に示す如く、ディレー時間を
設けることができるため、ステップモータ15aの安定
な作動が可能になる。
【0038】このようにして、マイクロコンピュータ2
1は現在のステップ数ESTEPが運転状態に応じて変
化する目標ステップ数TSTEPになるように制御する
ことで、EGRV15の開度を運転状態に応じて制御す
ることができる。
【0039】また、閉弁方向作動時には図4のステップ
111〜117に示したように、現在のステップ数ES
TEPが“9”未満の時はカウンタCCLSにより図4
の4msルーチンが14回起動される毎にESTEPが
“1”ずつ減少するから、“9”以上の時に比べてEG
RV15のバルブ57の移動速度が56ms(=4×1
4ms)毎に1ステップ開弁するように設定される。
【0040】このように比較的遅い速度に設定されてい
る理由は、バルブ57が弁座59に衝突する際に、速い
移動速度だと脱調する可能性があり、また、バルブ57
自体が流量制御しているため、衝突によりバルブ57が
損傷すると流量制御が正確にできなくなるからである。
また、モータ駆動回路47はバルブ57の作動方向反転
時は、図12、図13、図14に示すように、同じ相の
励磁コイル53を通常より長い時間通電するように駆動
パルスを発生する。これは確実に作動方向反転を行わせ
てステップモータ15aの脱調を防止するためである。
尚、図14(A)〜(D)は、各相の励磁コイル53を
スイッチングするトランジスタ(図示せず)のベースに
入力される各相の駆動パルスを示している。
【0041】ところで、ステップモータ15aやEGR
V15には位置センサが設けられていないため、EGR
制御中は、ステップモータ15aの位置(EGRV15
の開度)を現在のステップ数ESTEPの基準位置から
の増減を計算することによって判断し、現在のステップ
数ESTEP(実開度)を目標ステップ数TSTEP
(目標開度)に一致するようにステップモータ15aを
制御することにより、排気ガス還流量を制御する。従っ
て、このEGR制御を正確に行うには、ステップモータ
15aの回転位置とEGRV15の開度とを正しく対応
させる必要があるが、ステップモータ15aには位置セ
ンサが付いていないため、通電終了後はステップモータ
15aが何処の位置に止まっているか分からなくなる。
このため、ステップモータ15aを基準位置に確実にセ
ットする初期化が必要になる。
【0042】この初期化は、EGRV15の全閉を基準
位置にして行うことが好ましいが、これは、EGRV1
5の全開側を基準位置とすると、初期化中、EGRV1
5は開状態であり、エミッションのみならず、エンジン
出力低下やドライバビリティ悪化等の悪影響が懸念され
るからである。
【0043】そこで、本実施例では、EGRV15の全
閉を基準位置にしてステップモータ15aを初期化する
ようになっており、以下、具体的な初期化方法を説明す
る。
【0044】図16に示す初期化実行条件成立判定ルー
チンは、初期化実行条件の成立を判定するルーチンであ
る。本実施例では、ステップモータ15aの初期化(基
準位置への復帰)を行う時期は、次の〜である。
【0045】イグニッションスイッチ(IG)49が
オンからオフに切り換えられた直後 EGR制御開始直前の時期[例えば冷却水温60℃以
上でEGR制御を開始する場合には冷却水温が所定温度
(例えば55℃)まで上昇した時] 目標ステップTSTEPが0(全閉)となる都度 EGR系異常時 例えば、IG49がオフに切り換えられた直後は、初期
化実行条件が成立してステップ161の判定が「Ye
s」となり、ステップ166に進み、初期化実行条件成
立フラグFINTOKを“1”にセットして本ルーチン
を終了する。また、EGR制御開始直前の時期、つまり
前回の冷却水温THW(i−1)が所定温度(例えば5
5℃)よりも低く、今回の冷却水温THW(i)が所定
温度以上になったときにも、上記初期化実行条件が成立
して、ステップ162の判定が「Yes」となり、ステ
ップ166に進み、初期化実行条件成立フラグFINT
OKを“1”にセットして本ルーチンを終了する。更
に、目標ステップTSTEPが0(全閉)となる都度
に、上記初期化実行条件が成立して、ステップ163の
判定が「Yes」となり、ステップ166に進み、初期
化実行条件成立フラグFINTOKを“1”にセットし
て本ルーチンを終了する。また、後述する図18のEG
R系異常判定ルーチンによりEGR系異常が検出された
ときも、上記初期化実行条件が成立して、ステップ16
4の判定が「Yes」となり、ステップ166に進み、
初期化実行条件成立フラグFINTOKを“1”にセッ
トして本ルーチンを終了する。
【0046】一方、上記〜のいずれの初期化実行条
件も満たさない場合には、ステップ161〜164の判
定がいずれも「No」となり、ステップ165に進ん
で、初期化実行条件成立フラグFINTOKを“0”に
セットし、初期化を実行しないようにする。
【0047】また、図17に示す初期化制御ルーチン
は、初期化時(基準位置復帰時)に、4相ステップモー
タ15aを第1相と第3相による2相ステップモータと
して駆動し、この後又は前に、第2相と第4相による2
相ステップモータとして駆動するモータ制御手段として
機能する。
【0048】この初期化制御ルーチンでは、まず、ステ
ップ201で、上述した初期化実行条件成立フラグFI
NTOKが“1”か否かを判定し、“1”でないとき、
つまり前記〜のいずれの初期化実行条件も満たさな
いときには、以降の初期化処理を行わず、本ルーチンを
終了する。
【0049】もし、初期化実行条件成立フラグFINT
OKが“1”であれば、ステップモータ15aを初期化
する(ステップ202〜212)。本実施例では、4相
のステップモータ15aを4相駆動せずに、4相のうち
相対する2相のみを通電して閉め込み処理を行う。ここ
では、まず、相対する第1,3相のみ通電する2相ステ
ップモータとして閉め込みを行う(ステップ202)。
次いで、RAM72に格納されている現在のステップ数
ESTEPを最大(EGRV15全開時)のステップ数
の2倍(本実施例では例えば60×2=120)に変更
し、RAM72に格納し直す(ステップ203)。
【0050】この後、ステップ204〜206で、第
1,3相の2相駆動により閉弁方向へ1ステップ分駆動
する毎に、現在のステップ数ESTEPを“1”ずつ減
算する処理を繰り返すことにより、第1,3相の2相の
みで現在のステップ数ESTEPが“0”となるまで
(本実施例では120ステップ分)閉め込みを行う。こ
の際、ステップモータ15aを1ステップ駆動する毎
に、後述する図18の駆動速度制御ルーチンが割り込み
処理され、ステップモータ15aの駆動速度(1ステッ
プ分の通電時間)が後述するようにバッテリ電圧VBに
応じて決められる。
【0051】このようにして、第1,3相の2相ステッ
プモータとして閉め込みを行った後、通電する相を切り
換えて、同様に、第2,4相の2相ステップモータとし
て閉め込みを行う(ステップ207〜211)。以上の
ようにして、第1,3相及び第2,4相での閉め込みが
終了したら、ステップ212に進み、ステップモータ1
5aの初期化が終了したことを示すフラグFEGRIN
Tを“1”にセットして、前述した図4に示すEGRV
制御ルーチンに戻る。
【0052】ここで、図19を用いてステップモータ1
5aの駆動原理を説明する。図19では説明を簡単にす
るために4相4極のステップモータで説明するが、本実
施例で用いられるステップモータ15aは例えば特開昭
60−81442号公報に開示されたステップモータの
ように4相多極(具体的には4相64極)の構成として
ロータの保持磁力をアップさせると共に、駆動速度の向
上を可能にしている。
【0053】図19(a)に示すように、励磁コイルS
1 のみが通電されると、励磁コイルS1 のティース側が
S極に着磁されるため、マグネットロータ91のN極が
吸引された状態となる。次に、図19(b)に示すよう
に、励磁コイルS2 のみが通電されると、励磁コイルS
2 のティース側がS極に着磁されるため、マグネットロ
ータ91のN極が吸収され、マグネットロータ91が9
0゜時計方向に回転された状態となる。
【0054】以下、同様に励磁コイルをS3 ,S4 ,S
1 ……の順で通電することにより、マグネットロータ9
1はシャフト92を中心として時計方向の回転を持続す
る。一方、励磁コイルS1 〜S4 の通電順序を上記と逆
にすることにより、マグネットロータ91はシャフト9
2を中心として反時計方向に回転する。マグネットロー
タ91の時計方向の回転時にバルブ57が閉弁されるも
のとすると、マグネットロータ91の反時計方向の回転
時にはバルブ57は開弁方向に移動制御される。尚、通
常はステップモータ15aは2相同時に励磁されている
が、基本的には図19の原理に基づいて回転する。
【0055】本実施例では、まず第1相と第3相の2相
モータを構成するわけであるが、その場合は図19の
(b)と(c)のみの通常構成となる。閉弁方向駆動時
は上記したようにマグネットロータ91は時計方向に回
転するはずであるが、例えば、第1相から第4相に通電
が変わった場合、マグネットロータ91が閉弁方向(時
計方向)と開弁方向(反時計方向)のどちらに回転する
かは同条件のため一義的に決められず、マグネットロー
タ91はどちら側にも回転することが可能である。これ
がステップモータ15aを2相駆動で使用したときの問
題点で、2相駆動時の回転方向は他の外力及び慣性力に
よって決定される。
【0056】この点、本実施例のステップモータ15a
は図2に示したように外側圧縮コイルばね52のばね力
によりモータシャフト56を閉弁方向に付勢しているた
め、バルブ57が全閉となるまでステップモータ15a
を2相駆動により閉弁方向に駆動することができ、上記
問題点は解消される。
【0057】しかも、本実施例では、初期化時にステッ
プモータ15aを閉弁方向に最大ステップ数の2倍(例
えば120ステップ)駆動するようにしたので、若干の
脱調により現実のステップ数ESTEPとステップモー
タ15aとの回転が対応しなくなる2相モータの場合で
も確実に全閉とすることができ、初期化前に脱調して実
ステップと目標ステップが違っていても全閉への対応が
できる。
【0058】但し、全閉方向に駆動するステップ数は、
最大ステップ数の2倍に限定されず、例えば現在のステ
ップ数の2倍として、閉め込みに要する時間を短くする
ようにしても良く、要は、現在のステップ数よりもある
程度大きなステップ数(つまりバルブ57が弁体59に
確実に突き当たるステップ数)であれば良い。
【0059】この場合、ステップモータ15aを2相の
ステップモータとして駆動した方が4相駆動時よりもロ
ータ54が回転しなかったり開弁方向にロータ54が回
転したりすることがなく、ロータ54の回転が安定す
る。更には、第1,3相の駆動後、第2,4相の駆動を
行うので、断線時にも全閉が可能となり、初期化時に基
準位置にバルブ57を駆動できないといった不具合が生
じない。
【0060】本実施例では、第1,3相の駆動後、第
2,4相の駆動を行うようにしたが、これを前後逆にし
て、第2,4相の駆動後に、第1,3相の駆動を行うよ
うにしても良いことは言うまでもない。
【0061】次に、EGR系異常時(EGR系フェイル
時)の処理について説明する。EGR系異常の判定は、
EGRV15の故障は勿論のこと、排気ガス還流通路4
5の配管の詰まり等を検出するために、EGRガスの流
れ具合のチェック(EGRフローチェック)を行う。こ
のEGRフローチェックは、EGRV15を開放状態か
ら閉鎖したときのエアフローメータ23の検出信号(通
過空気量ΔQ)の変化によってチェックを行う。つま
り、EGRガスが排気ガス還流通路45内を正常に流れ
ているときには、エンジン32の燃焼室33内にはエア
フローメータ23を通過した吸入外気とEGRガスが充
填される。一方、EGRガスが流れていないときには、
エアフローメータ23を通過した吸入外気のみがエンジ
ン32の燃焼室33内に充填される。従って、エンジン
32の燃焼室33への充填量が同一であれば、EGRガ
スが流れているか否かによって、エアフローメータ23
を通過する空気量が変わる。
【0062】このようなメカニズムを利用して、EGR
フローチェックは、EGRV15の開→閉時のエアフロ
ーメータ23の通過空気量ΔQを算出し、その値の大き
さでチェックを行う。つまり、通過空気量ΔQが所定値
以上であれば、EGRV15の開放時にEGRガスが流
れていることになり、EGR系は正常と判断するが、通
過空気量ΔQが所定値よりも少ないときには、EGRV
15の開放時にEGRガスが流れていないか、或は、E
GRV15の閉鎖時にも拘らず、EGRガスが流れてい
ることになり、EGR系は異常と判断する。
【0063】以上説明したEGR系異常を判定する処理
は図18に示すEGR系異常判定ルーチンに従って次の
ように実行される。まず、ステップ221で、EGR系
異常判定実行条件が成立しているか否かを判定する。こ
こで、EGR系異常判定実行条件は、次の〜を全て
満たすことが条件となる。
【0064】冷却水温が所定温度以上であること エンジン回転数が所定値以上であること エンジン負荷が所定値以上であること EGRV15の実ステップ数が所定値以上であること 定常運転中であること(例えばスロットル開度変化量
が所定値以下の状態が所定時間以上継続していること) これら〜のいずれか1つでも満たさないものがあれ
ば、EGR系異常判定実行条件が成立せず、以降の処理
を行わずに、本ルーチンを終了する。
【0065】一方、上記〜の条件を全て満たせば、
EGR系異常判定実行条件が成立し、ステップ222に
進んで、エアフローメータ23で吸入空気量Qを測定
し、その測定値をQ1 とする。次いで、ステップ223
で、EGRV15の目標ステップTSTEPを0(全
閉)とした後、ステップ224で、カウンタCEGRが
0であるか否かを判定する。このカウンタCEGRは、
上記ステップ223で、目標ステップTSTEPを0と
した時点でセットし、カウントダウンを始める。この場
合、カウンタCEGRが0になるまでに約1秒程度の時
間を要するように設定する。この時間は、EGRV15
が完全に全閉状態に戻り、且つエンジン32の運転状態
が安定するまでの時間となる。
【0066】このカウンタCEGRが0になると、ステ
ップ225に進み、エアフローメータ23で吸入空気量
Qを測定し、その測定値をQ2 とする。次いで、ステッ
プ226で、Q2 −Q1 を算出し、その算出値をΔQと
する。この後、ステップ227で、ΔQを所定値と比較
し、ΔQ≧所定値であれば、EGR系は正常と判定され
(ステップ228)、ΔQ<所定値であれば、EGR系
は異常と判定される(ステップ229)。
【0067】以上の処理により、EGR系が異常と判定
されれば、前述した図16の初期化実行条件成立判定ル
ーチンのステップ164で「Yes」と判定され、初期
化実行条件成立フラグFINTOKが“1”にセットさ
れて、図17の初期化制御ルーチンにより初期化(基準
位置である全閉位置への復帰)が実行される。このよう
にEGR系異常時にEGRV15を全閉位置への復帰さ
せる理由は、EGR系異常時は正常なEGR制御を行う
ことができないため、EGRV15を全閉にしてラフア
イドル、ストール、ドライバビリティ悪化等の不具合を
防止するためである。
【0068】本実施例は、EGR系異常の判定を、エア
フローメータ23で測定した吸入空気量Q1 ,Q2 を引
き算して求めたΔQに基づいて行うようにしたが、EG
RV15の吸気側に圧力センサを設けて、EGRV15
の開→閉時の吸気管圧力差ΔPを用いてEGR系異常を
検出しても良く、或は、EGRV15に開度センサを設
けて、EGR系異常を検出するようにしても良い。
【0069】更に、本実施例では、エンジン32の吸入
空気量をエアフローメータ23で直接計測するLジェト
ロ方式を採用しているが、吸気管圧力とエンジン回転数
で吸入空気量を推定するDジェトロ方式を採用する場合
においても、Lジェトロ方式と同様に、EGRV15の
開→閉時の吸気管圧力差ΔPを用いてEGR系異常を検
出しても良い。また、排気ガス還流通路45の配管中に
ガス温センサを設け、EGRV15の開→閉時の温度差
ΔPを用いてEGR系異常を検出するようにしても良
い。
【0070】尚、本実施例では、初期化の位置(基準位
置)を全閉位置としたが、全開位置等、他の基準位置と
しても良いことは言うまでもない。その他、本発明は、
モータ駆動回路47をマイクロコンピュータ21または
EGRV15に一体化した構成としても良い等、要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の構成によれば、基準位置復帰時に、4相ス
テップモータを第1相と第3相による2相ステップモー
タとして駆動し、この後又は前に、第2相と第4相によ
る2相ステップモータとして駆動するようにしたので、
ステップモータの回転を安定させることができると共
に、いずれか1相の励磁コイル又は配線に断線が生じて
いたとしても、2通りの2相駆動のうちのいずれかによ
ってステップモータを基準位置へ確実に復帰させること
ができる。これにより、従来の断線検出回路を省略する
ことができ、回路構成簡単化・コストダウンの要求を満
たすことができる。
【0072】しかも、請求項2によれば、基準位置復帰
時をステップモータの初期化時としているので、いずれ
か1相の励磁コイル又は配線に断線が生じていたとして
も、2通りの2相駆動のうちのいずれかによってステッ
プモータを初期位置(=基準位置)へ確実に復帰させる
ことができる。
【0073】更に、請求項3によれば、基準位置復帰時
をEGR系異常時としているので、EGR系異常時にス
テップモータを基準位置へ確実に復帰させることができ
て、EGR系異常時にラフアイドル、ストール、ドライ
バビリティ悪化等の不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置全体の概略構成図
【図2】排気ガス還流弁(EGRV)の断面図
【図3】制御系を示すブロック図
【図4】EGRV制御ルーチンの処理の流れを示すフロ
ーチャート
【図5】目標ステップ数の算出に用いるテーブルを示す
【図6】スロットル開度TAとスロットル開度補正係数
KEGVTAとの関係を説明する図
【図7】現在のモードとテーブル名から新たなモードを
求めるために参照する二次元テーブルを示す図
【図8】排気ガス還流弁が駆動停止から開弁状態にされ
るときのモード及び駆動信号を示す図
【図9】排気ガス還流弁が駆動停止から閉弁状態にされ
るときのモード及び駆動信号を示す図
【図10】排気ガス還流弁が開弁状態から停止状態にさ
れるときのモード及び駆動信号を示す図
【図11】排気ガス還流弁が閉弁状態から停止状態にさ
れるときのモード及び駆動信号を示す図
【図12】排気ガス還流弁が開弁状態から閉弁状態にさ
れるときのモード及び駆動信号を示す図
【図13】排気ガス還流弁が閉弁状態から開弁状態にさ
れるときのモード及び駆動信号を示す図
【図14】バルブの作動方向反転時のステップモータ駆
動パルスの波形を示す図
【図15】モードとディレイ時間との関係を示す図
【図16】初期化実行条件成立判定ルーチンの処理の流
れを示すフローチャート
【図17】初期化制御ルーチンの処理の流れを示すフロ
ーチャート
【図18】EGR系異常判定ルーチンの処理の流れを示
すフローチャート
【図19】ステップモータの駆動原理を説明する図
【符号の説明】
15…排気ガス還流弁(EGRV)、15a…ステップ
モータ、21…マイクロコンピュータ(モータ制御手
段)、32…エンジン(内燃機関)、45…排気ガス管
流通路、56…EGRクーラ、49…イグニッションス
イッチ(IG)、51…外側圧縮コイルばね、52…内
側圧縮コイルばね、53…励磁コイル、54…ロータ、
56…モータシャフト、58…シャフト、57…バル
ブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F02D 41/20 310 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系から排気ガスの一部を
    吸気系へ還流させるための排気ガス還流通路の途中に設
    けられた排気ガス還流弁をステップモータで駆動するよ
    うにした排気ガス還流弁制御装置において、 前記ステップモータとして4相ステップモータを用い、 基準位置復帰時に、前記4相ステップモータを第1相と
    第3相による2相ステップモータとして駆動し、この後
    又は前に、第2相と第4相による2相ステップモータと
    して駆動するモータ制御手段を備えていることを特徴と
    する排気ガス還流弁制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基準位置復帰時は、前記4相ステッ
    プモータの初期化時であることを特徴とする請求項1に
    記載の排気ガス還流弁制御装置。
  3. 【請求項3】 前記基準位置復帰時は、排気ガス還流制
    御系異常時であることを特徴とする請求項1に記載の排
    気ガス還流弁制御装置。
JP6250332A 1994-10-17 1994-10-17 排気ガス還流弁制御装置 Pending JPH08114158A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6250332A JPH08114158A (ja) 1994-10-17 1994-10-17 排気ガス還流弁制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6250332A JPH08114158A (ja) 1994-10-17 1994-10-17 排気ガス還流弁制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08114158A true JPH08114158A (ja) 1996-05-07

Family

ID=17206347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6250332A Pending JPH08114158A (ja) 1994-10-17 1994-10-17 排気ガス還流弁制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08114158A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000039446A1 (fr) * 1998-12-25 2000-07-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Soupape et procede de commande de soupape
JP2009138749A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 General Electric Co <Ge> 排気ガス再循環システムを制御するための方法及びシステム
JP2011163279A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Honda Motor Co Ltd 汎用型エンジンの空燃比制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000039446A1 (fr) * 1998-12-25 2000-07-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Soupape et procede de commande de soupape
US6302090B1 (en) 1998-12-25 2001-10-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Valve device and valve control method
JP2009138749A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 General Electric Co <Ge> 排気ガス再循環システムを制御するための方法及びシステム
JP2011163279A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Honda Motor Co Ltd 汎用型エンジンの空燃比制御装置
US9541011B2 (en) 2010-02-12 2017-01-10 Honda Motor Co., Ltd. Air/fuel ratio control apparatus for general-purpose engine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08114157A (ja) 排気ガス還流弁制御装置
JP2507315B2 (ja) 内燃機関制御装置
KR100754075B1 (ko) 전자식 스로틀 제어기
US4627403A (en) Fuel injection apparatus
JP3890827B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US6218799B1 (en) Control apparatus for engine driving motor
JP2833973B2 (ja) 排気ガス還流制御装置
JPH10339215A (ja) エンジンのegr制御装置
JP2007127034A (ja) 内燃機関装置の異常検出装置
US4371822A (en) Control device for pulse motors, having a fail safe function
JPH08114158A (ja) 排気ガス還流弁制御装置
JP3401944B2 (ja) 排気ガス還流弁制御装置
JP3251782B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2005527726A (ja) 自動車の燃料調量システムの駆動方法、コンピュータプログラム、制御装置および燃料調量システム
JP2870205B2 (ja) 排気ガス還流弁制御装置
JP2639144B2 (ja) 排気ガス還流弁制御装置
EP0887534B1 (en) Apparatus and method of controlling throttle valve in engine
JPH07103020A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2000073843A (ja) 内燃機関制御装置
JP3621269B2 (ja) 排気ガス還流制御装置
JPS5825541A (ja) 内燃機関アイドル回転速度制御方法
JPH0318022B2 (ja)
JP2741646B2 (ja) エンジンの電子制御装置
JPH0713439Y2 (ja) 車両用ステップモータの制御装置
JP2002317705A (ja) 流量弁、その流量弁制御装置及び流量弁の製造方法