JPH08106110A - エレクトロクロミック防眩ミラー - Google Patents

エレクトロクロミック防眩ミラー

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JPH08106110A
JPH08106110A JP26317194A JP26317194A JPH08106110A JP H08106110 A JPH08106110 A JP H08106110A JP 26317194 A JP26317194 A JP 26317194A JP 26317194 A JP26317194 A JP 26317194A JP H08106110 A JPH08106110 A JP H08106110A
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Tokumitsu Iwama
間 徳 光 岩
Mitsuyoshi Nagao
尾 光 芳 長
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/08Rear-view mirror arrangements involving special optical features, e.g. avoiding blind spots, e.g. convex mirrors; Side-by-side associations of rear-view and other mirrors
    • B60R1/083Anti-glare mirrors, e.g. "day-night" mirrors
    • B60R1/088Anti-glare mirrors, e.g. "day-night" mirrors using a cell of electrically changeable optical characteristic, e.g. liquid-crystal or electrochromic mirrors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲光量および後方光量を検出して自動で着
色量を制御する場合に、容易に理想的な感度特性が得ら
れるようにする。 【構成】 ミラー本体49は、おもて面側から、透明基
板51(ガラス)、透明電極53、EC層55、電極兼
反射層57が積層され、これら全体が接着剤59(封止
樹脂)および封止ガラス61で封止して構成されてい
る。EC層55および反射層57は、ミラー本体49の
隅部において切り欠かれており、ミラーボデー65内の
この切欠き部63の背後位置にCdS等の後方光センサ
12が固定配置されている。これにより、後方光71
は、切欠き部63を通って後方光センサ12に受光され
る。封止ガラス61あるいは封止樹脂59は着色される
などして光学フィルタ手段を構成し、後方光センサ12
の受光量を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のインナーミラ
ー、アウターミラー等に用いられるエレクトロクロミッ
ク(以下「EC」という。)防眩ミラーに関し、周囲光
量および後方光量を検出して自動的に着色量を制御する
場合に、容易に理想的な感度特性が得られるようにした
ものである。
【0002】
【従来の技術】EC防眩ミラーは、ミラー反射面の前面
をEC膜で覆い、該膜の着色量を変化させて反射率を制
御することにより、夜間走行時等に後続車のヘッドライ
トに対し防眩効果が得られるようにしたものである。こ
のような防眩効果を得るため、EC防眩ミラーは、周囲
の光量と後方向からの入射光量を検出して、周囲光が暗
くかつ後方光が明るい時は着色量を多くし(反射率を低
下させる。)、周囲光が暗くかつ後方光が暗い時は着色
量を少なくし(消色する。すなわち、反射率を高くす
る。)、周囲光が明るいときは後方光の明暗によらず消
色するようにして、自動的に着色量を制御している。
【0003】従来のEC防眩ミラーにおける後方光量を
検出するための光センサ(後方光センサ)の配置例とし
て、実開平1−172027号公報に記載のものを図2
に示す。このEC防眩ミラー11は、透明基板13の背
面にEC層15および反射層17を積層して構成されて
いる。EC層15および反射層17は一部が切欠かれて
窓19が形成され、その背後位置に後方光センサ9が配
置されて、後方光を受光する。
【0004】従来の後方光センサの別の配置例として、
実開平2−131731号公報に記載のものを図3に示
す。このEC防眩ミラー21は、透明基板21の背面に
透明電極25、酸化発色EC層27、イオン導電層2
9、還元発色EC層31、透明電極33、反射電極35
を積層し、その背面全体を封止樹脂37および封止ガラ
ス39で封止したものである。反射電極35は一部が切
欠かれて窓41が形成され、その背後位置に後方光セン
サ43が配置されて後方光を受光する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図2のEC防眩ミ
ラー11によれば、後方光センサ9は入射される後方光
をほぼそのまま受光し、感度特性の調整は電気回路で行
なうので、電気回路が複雑になる欠点があった。また、
反射層17の背面や窓19の内壁面に露出しているEC
層15や反射層17が外気にさらされるため、腐食やそ
の他の損傷を受ける可能性があった。また、反射層17
および窓19の内壁面に保護塗装をする場合には、窓1
9内に露出している透明基板13の背面部分に保膜塗装
がかからないようにマスキングしなければならず、手間
がかかる問題があった。
【0006】前記図3のEC防眩ミラー21によれば、
後方光センサ43の前方にEC層27,31があるの
で、EC層27,31の着消色により、同じ光量の後方
光がミラーに当たっても、後方光センサ43の受光量が
変化してしまい、EC反応の素早いEC素子において
は、受光量の変化に伴い着消色が繰り返され、ちらつき
が起こる問題があった。
【0007】また、図2のEC防眩ミラー11では常
に、また図3のEC防眩ミラー21では消色時に後方光
センサ9,43が運転者から見えてしまい、外観品質が
悪かった。また、図2、図3のEC防眩ミラー11,2
1とも、緊急車両の赤色回転灯の光に反応して着色して
しまい、緊急車両の接近を見落とす危険性があった。
【0008】この発明は、上述の点に鑑みてなされたも
ので、理想的な感度特性を容易に設定できるEC防眩ミ
ラーを提供することを目的とするものである。また、別
の目的は、EC層の着消色の影響を受けずにしかも運転
者から後方光センサの存在がわかりにくいEC防眩ミラ
ーを提供することである。また、別の目的は、EC素子
や反射層の劣化を防止することである。さらに別の目的
は、緊急車両の赤色回転灯の光に反応しないEC防眩ミ
ラーを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
周囲光量を検出する周囲光センサおよび後方光量を検出
する後方光センサを具え、これら両センサの検出光量に
応じて着色量を変化させるようにしたエレクトロクロミ
ック防眩ミラーにおいて、前記周囲光センサ、後方光セ
ンサのいずれか一方または両方の受光面の前方に、当該
センサへの入射光量を減少させる光透過率固定の光学フ
ィルタ手段を配置してなるものである。
【0010】請求項2記載の発明は、おもて面側から、
少なくとも透明基板、透明電極、EC層、電極兼反射層
が積層配置され、その背後を封止樹脂および封止ガラス
で封止してなるミラー本体と、周囲光量を検出する周囲
光センサおよび後方光量を検出する後方光センサを具
え、これら両センサの検出光量に応じて前記EC層の着
色量を変化させるようにしたエレクトロクロミック防眩
ミラーにおいて、前記ミラー本体に、前記EC層および
前記電極兼反射層が無い部分あるいは前記透明電極およ
び前記EC層がなくかつ前記電極兼反射層がハーフミラ
ーを構成する部分を形成し、当該部分における当該ミラ
ー本体の背後位置に前記後方光センサを配置して、後方
光が前記透明基板、前記封止樹脂および前記封止ガラス
を透過して当該後方光センサの受光面に入射されるよう
に後方光の入射光路を構成し、当該後方光の入射光路上
で、前記透明基板の背面から前記後方光センサの受光面
に至る途中のいずれかの部分に当該後方光センサへの入
射光量を減少させる光透過率固定の光学フィルタ手段を
配置してなるものである。
【0011】請求項3記載の発明は、前記光学フィルタ
が、着色しあるいはすりガラス状に形成された前記封止
ガラスで構成されてなるものである。請求項4記載の発
明は、前記光学フィルタ手段が、着色した前記封止樹脂
で構成されてなるものである。請求項5記載の発明は、
前記光学フィルタ手段が、入射光の一部を吸収しあるい
は反射するように光学的に設計された膜または薄板で構
成されてなるものである。
【0012】請求項6記載の発明は、前記光学フィルタ
手段が、前記後方光センサへの入射光量のうち特に可視
光の赤色波長領域を減少させるように光学的に設計され
てなるものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、周囲光センサ、
後方光センサのいずれか一方または両方の受光面の前方
に、当該センサへの入射光量を減少させる光透過率固定
の光学フィルタ手段を配置したので、光学フィルタ手段
のフィルタ特性を選択することにより、電気回路を複雑
化することなく容易に理想的な感度特性に設定すること
ができる。また、後方光センサにフィルタ手段を配した
場合には、後方光センサの存在が運転者にわかりにくく
なり外観品質が向上する。
【0014】請求項2記載の発明によれば、後方光セン
サの光路上からEC層、電極兼反射層をなくし(透明電
極はあってもなくてもよい)、あるいは透明電極および
EC層をなくしかつ電極兼反射層をハーフミラーとし
て、当該光路が封止樹脂および封止ガラスを通過するよ
うにし、かつ当該光路上に光透過率固定のフィルタ手段
を配したので(上記ハーフミラーのみでフィルタ手段を
構成する場合を含む。)、後方光センサはEC層の着消
色の影響を受けずに後方光量を検出することができる。
また、フィルタ手段のフィルタ特性を選択することによ
り、電気回路を複雑化することなく容易に理想的な感度
特性に設定することができる。また、EC層および電極
兼反射層が封止樹脂および封止ガラスで封止されている
ので、外気から遮断され、その劣化を防止することがで
きる。また、フィルタ手段の存在により、後方光センサ
が運転者から見えにくくなり、外観品質が向上する。
【0015】請求項3記載の発明によれば、光学フィル
タ手段を、着色しあるいはすりガラス状に形成した封止
ガラスで構成したので、光学フィルタ手段専用の部品が
不要になり、部品点数が増えなくてすむ。請求項4記載
の発明によれば、光学フィルタ手段を、着色した封止樹
脂で構成したので、光学フィルタ手段専用の部品が不要
になり、部品点数が増えなくてすむ。請求項5記載の発
明によれば、入射光の一部を吸収しあるいは反射する膜
または薄板でフィルタ手段を構成することができる。
【0016】請求項6記載の発明によれば、フィルタ手
段を、後方光センサへの入射光量のうち特に可視光の赤
色波長領域を減少させるように光学的に設計したので、
緊急車両の赤色回転灯の光に反応しないようにすること
ができ、緊急車両の接近を確実に運転者に知らせること
ができる。
【0017】
【実施例】この発明の実施例を以下説明する。図1は、
インナーミラーにこの発明を適用した一実施例を示すも
のである。図1において、(a)は外観図、(b)は
(a)のA−A矢視一部拡大断面図、(c)は(a)の
B−B矢視断面図である。このEC防眩ミラー47は、
ミラーボデー65の前面開口部にミラー本体49を保持
している。ミラー本体49は、おもて面側から、透明基
板51(ガラス)、透明電極53、EC層55、電極兼
反射層57が積層され、これら全体が接着剤59(封止
樹脂)および封止ガラス61で封止して構成されてい
る。反射層57に電極を兼用させる代わりに反射層57
の前面に別途透明電極を設けることもできる。
【0018】EC層55および反射層57は、ミラー本
体49の隅部において切り欠かれており、ミラーボデー
65内のこの切欠き部63の背後位置にCdS等の後方
光センサ12が固定配置されている。これにより、後方
光71は、切欠き部63を通って後方光センサ12に受
光される。したがって、EC層55の着消色の影響を受
けずに後方光71の光量を検出することができる。ま
た、EC層55および反射層57は封止樹脂59および
封止ガラス61で封止されて外気と遮断されているた
め、その劣化を防止できる。
【0019】なお、EC層55および反射層57に切欠
き部63を形成する方法としては、例えば、ミラー全面
にEC層55および反射層57を蒸着等で成膜後、その
一部をエッチング等で除去して形成したり、あるいは切
欠き部63を形成する部分をマスキングしてEC層55
および反射層57を蒸着等で成膜する(反射層57がE
C層55からはみ出さないようにする。)ことにより形
成することができる。
【0020】後方光71の入射光路73上には、透明基
板51の背面から後方光センサ12の受光面12aに至
る途中のいずれかの部分に、後方光センサへの入射光量
を減少させる光透過率固定の光学フィルタ手段が構成さ
れている。光学フィルタ手段の構成方法について説明す
る。
【0021】(A) 封止ガラス61で構成する方法 封止ガラス61をブロンズガラス等の着色ガラスで構成
したり、封止ガラス61の背面をブラスト処理等ですり
ガラス状に形成することにより、封止ガラス61で光学
フィルタ手段を構成する。
【0022】(B) 接着剤59で構成する方法 接着剤59を染料等で着色することにより、接着剤59
で光学フィルタ手段を構成する。
【0023】(C) 別部材で構成する方法 図4に示すように、封止ガラス61の背面等に光吸収材
料やハーフミラー等で構成した光学フィルタ膜(あるい
は薄板)75を付着させて、入射光の一部をこれで吸収
しあるいは反射させることにより、後方光センサ12へ
の入射光量を減少させる。あるいは、図4(b)に示す
ように、後方光センサ12の前面に同様の構成の光学フ
ィルタ膜(あるいは薄板)77を付着させて、後方光セ
ンサ12への入射光量を減少させる。
【0024】なお、上記(A)〜(C)の方法を併用す
ることもできる。また、緊急車両の赤色回転灯に反応し
づらくするには、封止ガラス61、接着剤59、光学フ
ィルタ膜75,77等に650〜700nm程度の赤色を
選択的に減衰させる波長選択性を持たせればよい。その
方法としては、650〜700nm程度の赤色を反射する
ように光学的に設計された膜を封止ガラス61や後方光
センサ12の受光面に付着させることが考えられる。ま
た、別の方法としては、接着剤59や光学フィルタ膜7
5,77等に650〜700nm程度の赤色を吸収するよ
うな物質を混ぜることが考えられる。このようにすれ
ば、赤色が後方光センサ12の受光面に到達しにくくな
り、緊急車両の赤色回転灯には反応しにくくなる。
【0025】なお、上記(A)〜(C)のほかに、電極
兼反射層57をハーフミラーで構成し、後方光71の入
射光路73上でも電極兼反射層57を切欠かずにそのま
ま成膜して、電極兼反射層57にフィルタ手段としての
機能を持たせることもできる(この場合透明電極53と
電極兼反射層57がショートしないように、その部分で
透明電極53を切欠く。)。このようにすれば、電極兼
反射層57のみでフィルタ手段を構成することもでき
る。
【0026】図1において、ミラーボデー65の背面側
には、図1(c)に示すように開口部67が形成され、
そこに光学フィルタ板69がはめ込まれて固定されてい
る。そして、ミラーボデー65内には、光学フィルタ板
69の背後位置にCdS等の周囲光センサ10が固定配
置されている。光学フィルタ板69は、周囲光センサ1
0の入射光量を減少させる。
【0027】なお、図1では、両方のセンサ10,12
に光学フィルタ手段を設けた場合について示したが、目
的によっては一方だけでもよい。すなわち、赤色回転灯
に対する反応防止が目的であれば、後方光センサ12側
にだけ設ければよい。また、一方のみで所望の感度特性
に調整できるのであれば、いずれか一方だけでもよい。
【0028】ここで、この発明の光学フィルタ手段によ
る感度特性の調整について説明する。ここでは、本出願
人が特願平6−99291号で提案したEC防眩ミラー
の駆動装置にこの発明の光学フィルタ手段を組み合わせ
たものについて説明する。
【0029】特願平6−99291号の第1の発明は、
EC素子によって反射率が可変に構成されたEC防眩ミ
ラーの駆動装置であって、車両の周囲光量を検出する周
囲光量検出手段と、車両の後方光量を検出する後方光量
検出手段と、“H”レベル、“L”レベルを交互に繰返
す発振信号を発生するものであって、“H”レベルの持
続時間および“L”レベルの持続時間が個別に制御可能
な発振手段と、前記周囲光量検出手段の検出光量に応じ
て前記発振手段から発生される発振信号の一方のレベル
の持続時間を可変制御し、前記後方光量検出手段の検出
光量に応じて当該発振信号の他方のレベルの持続時間を
可変制御する反転周期制御手段と、前記EC素子の駆動
用電源と、前記発振手段から発生される発振信号の
“H”,“L”のレベルに応じて、前記駆動用電源から
供給される駆動電圧の極性を反転させて前記EC素子に
印加するEC素子駆動手段とを具備してなり、前記EC
素子駆動手段が、前記発振信号の一方のレベルで前記E
C素子を着色方向に駆動し他方のレベルで当該EC素子
を消色方向に駆動するように設定されている場合は、前
記反転周期制御手段は、周囲光量が大きい時は前記一方
のレベルの持続時間を短くし周囲光量が小さい時は当該
一方のレベルの持続時間を長くし、かつ後方光量が大き
い時は前記他方のレベルの持続時間を短くし後方光量が
小さい時は当該他方のレベルの持続時間を長くし、前記
EC素子駆動手段が、前記発振信号の一方のレベルで前
記EC素子を消色方向に駆動し他方のレベルで当該EC
素子を着色方向に駆動するように設定されている場合
は、前記反転周期制御手段は、周囲光量が大きい時は前
記一方のレベルの持続時間を長くし周囲光量が小さい時
は当該一方のレベルの持続時間を短くし、かつ後方光量
が大きい時は前記他方のレベルの持続時間を長くし後方
光量が小さい時は当該他方のレベルの持続時間を短くす
るように構成されてなるEC防眩ミラーの駆動装置、で
ある。
【0030】また、第2の発明は、EC素子によって反
射率が可変に構成されたEC防眩ミラーの駆動装置であ
って、車両の周囲光を受光してその光量に応じて抵抗値
が減少する第1の光導電セル、この第1の光導電セルに
直列に接続された第1の抵抗および第1のダイオード、
前記第1の光導電セルに並列に接続された第2の抵抗を
具えた第1の反転周期制御手段と、車両の後方光を受光
してその光量に応じて抵抗値が減少する第2の光導電セ
ル、この第2の光導電セルに直列に接続された第3の抵
抗および前記第1のダイオードと逆方向の第2のダイオ
ード、前記第2の光導電セルに並列に接続された第4の
抵抗を具えた第2の反転周期制御手段とを帰還路に並列
に配し、前記第1の光導電セルの抵抗値が小さくなると
発振信号の一方のレベルの持続時間が短縮され、前記第
2の光導電セルの抵抗値が小さくなると当該発振信号の
他方のレベルの持続時間が短縮される発振手段と、前記
EC素子の駆動用電源と、前記発振手段から発生される
前記発振信号の“H”,“L”のレベルに応じて、前記
駆動用電源から供給される駆動電圧の極性を反転させて
前記EC素子に印加する回路であって、前記発振信号が
一方のレベルの時は前記EC素子に着色方向の電圧を印
加し、当該発振信号が他方のレベルの時は前記EC素子
に消色方向の電圧を印加するEC素子駆動スイッチング
回路とを具備してなるEC防眩ミラーの駆動装置、であ
る。
【0031】第1の発明によれば、周囲光量に応じて発
振信号の一方のレベルの持続時間を制御し、後方光量に
応じて発振信号の他方のレベルの持続時間を制御して、
発振信号のデューティ比を変えることにより、着色の度
合が制御される。これによれば、周囲光、後方光ごとに
個別の制御対象を制御すればよいので、周囲光量および
後方光量の検出値を複合させるための構成が不要であ
り、制御構成を簡素化することができる。
【0032】第2の発明によれば、第1の反転周期制御
手段により周囲光量に応じた発振信号の一方のレベルの
持続時間の制御が行なわれ、第2の反転周期制御手段に
より後方光量に応じた発振信号の他方のレベルの持続時
間の制御が行なわれる。そして、第1、第2の光導電セ
ルに直列に接続した第1、第3の抵抗により、周囲光が
明るい時には、後方光が明るくても着色しにくくしてい
る。また、第1、第2の光導電セルに並列に接続した第
2、第4の抵抗により、周囲光が非常に暗い時には、後
方のちょっとした光で着色するのを防止している。
【0033】特願平6−99291号の発明にこの発明
の光学フィルタ手段を組合わせたEC防眩ミラー駆動装
置の一実施例を図5に示す。周囲光量検出手段10(周
囲光センサ)は車両の周囲の光量を検出するもので、例
えば、インナーミラーやアウターミラーのミラーボデー
に車両前方に向けて配置される。後方光量検出手段12
(後方光センサ)は車両の後方からの光量を検出するも
ので、例えばミラーボデーに車両後方に向けて配置され
る。周囲光量検出手段10の受光面10aの前方にはフ
ィルタ手段77(図1(c)の光学フィルタ板69等)
が配設され、周囲光81を適当に減衰させる。後方光量
検出手段12の受光面12aの前方にはフィルタ手段7
9(図1(b)の封止ガラス61、封止樹脂59等)が
配設され、後方光71を適当に減衰させる。なお、フィ
ルタ手段77,79のいずれか一方のみで所望の感度特
性が得られるならば、他方は不要である。
【0034】発振手段14は、“H”レベル、“L”レ
ベルを交互に繰返す発振信号を発生するものであって、
“H”レベルの持続時間および“L”レベルの持続時間
が個別に制御可能に構成されている。なお、発振手段1
4の発振周期は、消色、着色のちらつきが人間の目でわ
からないように、10ms以下にするのが望ましい。反
転周期制御手段16は、周囲光量検出手段10の検出光
量に応じて前記発振手段14から発生される発振信号の
一方のレベルの持続時間を可変制御する。また、後方光
量検出手段12の検出光量に応じて発振信号の他方のレ
ベルの持続時間を可変制御する。
【0035】駆動用電源22は、発振手段14およびE
C素子20に駆動用電力を供給する。EC素子駆動手段
24は、発振手段14から発生される発振信号のレベル
に応じて、駆動用電源22から供給される駆動電圧の極
性を反転させて前記EC素子20に印加することによ
り、発振信号のデューティ比に応じて着色量を制御す
る。
【0036】反転周期制御手段16によるデューティ比
の制御内容は次のとおりである。すなわち、EC素子駆
動手段24が、発振信号の一方のレベルでEC素子20
を着色方向に駆動し、他方のレベルでEC素子20を消
色方向に駆動するように設定されている場合は、反転周
期制御手段16は、周囲光量が大きい時は前記一方のレ
ベルの持続時間を短くし周囲光量が小さい時は当該一方
のレベルの持続時間を長くし、かつ後方光量が大きい時
は前記他方のレベルの持続時間を短くし後方光量が小さ
い時は当該他方のレベルの持続時間を長くする。また、
EC素子駆動手段24が、発振信号の一方のレベルでE
C素子20を消色方向に駆動し他方のレベルでEC素子
20を着色方向に駆動するように設定されている場合
は、反転周期制御手段16は、周囲光量が大きい時は前
記一方のレベルの持続時間を長くし周囲光量が小さい時
は当該一方のレベルの持続時間を短くし、かつ後方光量
が大きい時は前記他方のレベルの持続時間を長くし後方
光量が小さい時は当該他方のレベルの持続時間を短くす
る。
【0037】このような制御により、着色量が連続的に
制御される。すなわち、周囲光が暗い時には、後方光に
対する感度が高くなって、後方光量の増大とともに着色
量が増大して反射率が低下し、防眩状態が得られる。ま
た、周囲光が明るい時には、後方光に対する感度が低下
して、着色しにくくなり、反射率が高い状態に保持され
る。
【0038】次に、図5のEC防眩ミラーの駆動装置の
具体例を図6に示す。図5の各部に対応する部分には共
通の符号を用いる。ここでは、発振手段から発生される
発振信号の“L”レベルを一方のレベル、“H”レベル
を他方のレベルとし、一方のレベルを着色方向の駆動
用、他方のレベルを消色方向の駆動用とした場合につい
て示している。駆動用電源22は、バッテリーからの+
12V直流電圧を入力して正電源回路26で約+1.6
V直流電圧に変換し、負電源回路28で約−1.6V直
流電圧に変換する。これら正負電源回路26,28は、
スイッチング電源で構成すれば、効率がよく、ミラーハ
ウジングに内蔵してもスペースを取らず、しかも発熱も
少なくてすむ。
【0039】発振手段14はその帰還ループ中に反転周
期制御手段16が配されており、反転周期制御手段16
の中に周囲光量検出手段10、後方光量検出手段12が
配されている。反転周期制御手段16は、着色側パルス
発生部16aと消色側パルス発生部16bで構成されて
いる。着色側パルス発生部16aは、周囲光検出手段を
構成するCdS10と、このCdS10に直列に接続さ
れた抵抗R1およびダイオードD1と、CdS10に並
列に接続された抵抗R2で構成されている。消色側パル
ス発生部16bは、後方光検出手段を構成するCdS1
2と、このCdS12に直列に接続された抵抗R3およ
びダイオードD3と、CdS12に並列に接続された抵
抗R4で構成されている。
【0040】CdSは光量が増大すると抵抗値が下が
り、光量が低下すると抵抗値が上がる特性を有する。し
たがって、図6の発振手段14から出力される発振信号
は、図7に示すように、“H”レベルの期間t1が後方
光量に応じて変化し(明るくなるほど短くなる。)、
“L”レベルの期間t2が周囲光量に応じて変化する
(明るくなるほど短くなる)。そして、周囲光量と後方
光量が等しい場合には、図8(a)のように、t1=t
2となり、周囲光量が後方光量よりも小さい場合には、
図8(b)のように、t1<t2となり、周囲光量が後
方光量よりも大きい場合には図8(c)のように、t1
>t2となる。EC素子20には、期間t1に消色エネ
ルギーが供給され、期間t2に着色エネルギーが供給さ
れるので、t1<t2は着色傾向となり、t1>t2は
消色傾向となる。
【0041】ところで、周囲光量と後方光量との関係に
応じて着色量を制御する場合に、単純に図9の実線Aを
境に着色領域と消色領域を区分すると、周囲光が明るい
場合(例えば5〜30ルクス以上)には、着色状態とな
る必要がないのに、後方光が明るい場合には着色される
ことになる。したがって、周囲光が一定レベル以上に明
るい場合には、図9に一点鎖線Bで示すように、後方光
量によらず消色領域とするのが望ましい。また、実線A
による領域区分では、周囲光が非常に暗い場合(例えば
0.02ルクス以下)には、後方からちょっとした光が
入っただけでも着色してしまう。したがって、周囲光が
一定レベル以下の暗い場合には、図9に点線Cで示すよ
うに、後方光が一定レベル以上になるまでは消色領域と
するのが望ましい。
【0042】図6のCdS10,12に直列に接続した
抵抗R1,R3は図9の一点鎖線Bの傾向を実現するも
のであり、CdS10,12に並列に接続した抵抗R
2,R4は図9の点線Cの傾向を実現するものである。
すなわち、図6の発振回路14の発振出力の“H”レベ
ル、“L”レベルの期間t1,t2はそれぞれ次のよう
に表わされる。
【0043】 t1={(R4・r12)/(R4+r12)+R3} ・C1×1.1 (1) t2={(R2・r10)/(R2+r10)+R1} ・C1×1.1 (2) 但し、r10:CdS10の抵抗値 r12:CdS12の抵抗値 (2)式によれば、周囲光が明るくなればCdS10の
抵抗値r10は小さくなるので、着色エネルギー供給期
間t2は短くなるが、抵抗R1があるため、周囲光があ
る程度以上に明るくなると、期間t2の減少傾向は弱め
られる。また、(1)式によれば、後方光が明るくなれ
ば、CdS12の抵抗値r12は小さくなるので、消色
エネルギーの供給期間t1は短くなるが、抵抗R3があ
るため、後方光がある程度以上明るくなると、期間t1
の減少傾向は弱められる。したがって、周囲光、後方光
とも明るい領域では発振信号のデューティ比はほぼ50
%付近で安定し、着色エネルギーと消色エネルギーの差
は小さくなる。そして、いまEC防眩ミラーの反射率の
特性が図10のようであったとすると、デューティ比が
50%付近ではほぼ高反射特性となり、消色状態に保つ
ことができる。
【0044】一方、(2)式によれば、周囲光が暗くな
ればCdS10の抵抗値r10は大きくなるので、着色
エネルギー供給期間t2は長くなるが、抵抗R2がある
ため、周囲光がある程度以上暗くなると、期間t2の拡
大傾向は弱められる。また、(1)式によれば、後方光
が暗くなれば、CdS12の抵抗値r12は大きくなる
ので、消色エネルギーの供給期間t1は長くなるが、抵
抗R4があるため、後方光がある程度以上暗くなると、
期間t1の拡大傾向は弱められる。したがって、周囲
光、後方光とも暗い領域では発振信号のデューティ比は
ほぼ50%付近で安定し、着色エネルギーと消色エネル
ギーの差は小さくなる。したがって、EC防眩ミラーは
ほぼ高反射特性となり、消色状態に保つことができる。
【0045】以上の発振手段14の動作により、EC防
眩ミラーは、周囲光と後方光に応じて反射率が図11の
ように変化する特性が得られる。ここで、図11におい
て、C点で着色し始めるのをD点で着色し始めるように
感度特性を変更する場合を考える。この変更を図6の抵
抗R1,R2の値の変更で試みると、最高反射率70%
の曲線が図11に二点鎖線で示すようになり、曲線のバ
ランスを崩してしまう。これに対し、回路は変更せず
に、図6の後方光用フィルタ手段79の透過率を変更す
ることで調整すると、図11の曲線は上下に平行移動す
る(透過率を減少すると曲線は上へ平行移動し、透過率
を増大すると曲線は下へ平行移動する。)だけで、曲線
のバランスは崩れない。
【0046】図6において、発振手段14からは“H”
レベルが約+1.6V、“L”レベルが約−1.6Vの
発振信号が出力される(コンデンサC4は電源ラインの
ノイズ発生防止用パスコン)。EC素子駆動手段24
は、正負電源電圧約±1.6V間にコンプリメンタリ・
プッシュプル接続された2個のスイッチングトランジス
タQ1,Q2を具えている。そして、約+1.6Vの電
源ラインと発振手段14の出力端子との間には、抵抗R
6,R7が直列に接続され、抵抗R6,R7の接続点の
電圧がトランジスタQ1のベースに印加されている。ま
た、約−1.6Vの電源ラインと発振手段14の出力端
子との間には、抵抗R8,R9が直列に接続され、抵抗
R8,R9の接続点の電圧がトランジスタQ2のベース
に印加されている。このような構成により、発振手段1
4の出力が“H”レベルのときは、トランジスタQ1が
オフしてトランジスタQ2がオンし、EC素子20に消
色方向のエネルギーを供給する。また、発振手段14の
出力が“L”レベルのときは、トランジスタQ1がオン
してトランジスタQ2がオフし、EC素子20に着色方
向のエネルギーを供給する。ここで、トランジスタQ
1,Q2には、エネルギー供給制限素子として抵抗R1
0,R11が直列に接続されているので、着色方向およ
び消色方向のエネルギー供給(電流供給)が制限され、
EC素子20での電力消費および発熱が抑制される。ま
た、EC素子20は電気的には容量と同一であるため、
抵抗R10,R11との間で時定数回路を構成し(R1
0,R11は、例えば共に約5Ω)、着色、消色の応答
速度が緩められる。したがって、夜間走行している時
に、街灯、商店の明り、対向車のライト等によって着
色、消色を頻繁に繰り返して煩わしさを感じさせるのが
防止される。
【0047】なお、図6において、スイッチSW1は運
転者等の操作によって強制的に消色モードに固定するた
めのものである。すなわち、スイッチSW1をオンする
と、発振手段14は、インバータ30の入力側の電圧が
“H”レベルに固定されるため発振を停止し、発振手段
14の出力レベルは“H”レベルに固定される。したが
って、トランジスタQ1がオフ、トランジスタQ2がオ
ンの状態に固定されて、EC素子20は消色状態とな
る。
【0048】
【他の実施例】この発明の他の実施例を図12に示す。
このEC防眩ミラー83はミラー領域外にセンサを配置
したものである。ミラーボデー85の前面開口部には、
ミラー本体87が保持されている。ミラーボデー85の
下部には、その前面側および背面側に開口部89,91
が形成され、そこに光学フィルタ板93,95がはめ込
まれて固定されている。ミラーボデー85内の光学フィ
ルタ板93,95の背後位置には、後方光センサ12お
よび周囲光センサ10がそれぞれ固定配置されている。
【0049】光学フィルタ板93,95の透過率を選択
することにより、所望の感度特性が得られる。いずれか
一方が所望の感度特性が得られる場合は、もう一方はな
くてもよい。また、光学フィルタ板93を650〜70
0nmの赤色を減衰させるように構成すれば、赤色回転灯
に反応しにくくすることができる。
【0050】なお、上記実施例では、この発明をインナ
ーミラーに適用した場合について示したが、アウターミ
ラーに適用することもできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、周囲光センサ、後方光センサのいずれか一
方または両方の受光面の前方に、当該センサへの入射光
量を減少させる光透過率固定の光学フィルタ手段を配置
したので、光学フィルタ手段のフィルタ特性を選択する
ことにより、電気回路を複雑化することなく容易に理想
的な感度特性に設定することができる。また、後方光セ
ンサにフィルタ手段を配した場合には、後方光センサの
存在が運転者にわかりにくくなり外観品質が向上する。
【0052】請求項2記載の発明によれば、後方光セン
サの光路上からEC層、電極兼反射層をなくし、あるい
は透明電極およびEC層をなくしかつ電極兼反射層をハ
ーフミラーとして、当該光路が封止樹脂および封止ガラ
スを通過するようにし、かつ当該光路上に光透過率固定
のフィルタ手段を配したので、後方光センサはEC層の
着消色の影響を受けずに後方光量を検出することができ
る。また、フィルタ手段のフィルタ特性を選択すること
により、電気回路を複雑化することなく容易に理想的な
感度特性に設定することができる。また、EC層および
電極兼反射層が封止樹脂および封止ガラスで封止されて
いるので、外気から遮断され、その劣化を防止すること
ができる。また、フィルタ手段の存在により、後方光セ
ンサが運転者から見えにくくなり、外観品質が向上す
る。
【0053】請求項3記載の発明によれば、光学フィル
タ手段を、着色しあるいはすりガラス状に形成した封止
ガラスで構成したので、光学フィルタ手段専用の部品が
不要になり、部品点数が増えなくてすむ。請求項4記載
の発明によれば、光学フィルタ手段を、着色した封止樹
脂で構成したので、光学フィルタ手段専用の部品が不要
になり、部品点数が増えなくてすむ。請求項5記載の発
明によれば、入射光の一部を吸収しあるいは反射する膜
または薄板でフィルタ手段を構成することができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、フィルタ手
段を、後方光センサへの入射光量のうち特に可視光の赤
色波長領域を減少させるように光学的に設計したので、
緊急車両の赤色回転灯の光に反応しないようにすること
ができ、緊急車両の接近を確実に運転者に知らせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す外観図および断面図
である。
【図2】従来のセンサ配置を示す断面図である。
【図3】従来の別のセンサ配置を示す断面図である。
【図4】フィルタ手段の配置例を示す断面図である。
【図5】特願平6−99291号のEC防眩ミラー駆動
装置にこの発明のフィルタ手段を組み合わせた一例を示
すブロック図である。
【図6】図5の具体例を示す回路図である。
【図7】図6の発振手段14の発振出力を示す波形図で
ある。
【図8】周囲光量と後方光量の関係による図6の発振手
段14の発振出力の変化を示す波形図である。
【図9】周囲光量と後方光量の関係による着色領域と消
色領域の理想的な区分を示す図である。
【図10】EC防眩ミラーにおける駆動電圧の着色デュ
ーティに対するミラー反射率の変化特性の一例を示す図
である。
【図11】図6の駆動装置による周囲光量と後方光量の
関係によるミラー反射率の変化状態を示す図である。
【図12】この発明の他の実施例を示す外観図および断
面図である。
【符号の説明】
10 周囲光センサ 11 EC防眩ミラー 12 後方光センサ 12a 後方光センサ受光面 49 ミラー本体 51 透明基板 53 透明電極 55 EC層 57 電極兼反射層 59 接着剤(封止樹脂、光学フィルタ手段) 61 封止ガラス(光学フィルタ手段) 69 光学フィルタ板(光学フィルタ手段) 73 入射光路 75,77 光学フィルタ膜(光学フィルタ手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周囲光量を検出する周囲光センサおよび後
    方光量を検出する後方光センサを具え、これら両センサ
    の検出光量に応じて着色量を変化させるようにしたエレ
    クトロクロミック防眩ミラーにおいて、 前記周囲光センサ、後方光センサのいずれか一方または
    両方の受光面の前方に、当該センサへの入射光量を減少
    させる光透過率固定の光学フィルタ手段を配置してなる
    エレクトロクロミック防眩ミラー。
  2. 【請求項2】おもて面側から、少なくとも透明基板、透
    明電極、EC層、電極兼反射層が積層配置され、その背
    後を封止樹脂および封止ガラスで封止してなるミラー本
    体と、周囲光量を検出する周囲光センサおよび後方光量
    を検出する後方光センサを具え、これら両センサの検出
    光量に応じて前記EC層の着色量を変化させるようにし
    たエレクトロクロミック防眩ミラーにおいて、 前記ミラー本体に、前記EC層および前記電極兼反射層
    が無い部分あるいは前記透明電極および前記EC層がな
    くかつ前記電極兼反射層がハーフミラーを構成する部分
    を形成し、当該部分における当該ミラー本体の背後位置
    に前記後方光センサを配置して、後方光が前記透明基
    板、前記封止樹脂および前記封止ガラスを透過して当該
    後方光センサの受光面に入射されるように後方光の入射
    光路を構成し、 当該後方光の入射光路上で、前記透明基板の背面から前
    記後方光センサの受光面に至る途中のいずれかの部分に
    当該後方光センサへの入射光量を減少させる光透過率固
    定の光学フィルタ手段を配置してなるエレクトロクロミ
    ック防眩ミラー。
  3. 【請求項3】前記光学フィルタが、着色しあるいはすり
    ガラス状に形成された前記封止ガラスで構成されてなる
    請求項2記載のエレクトロクロミック防眩ミラー。
  4. 【請求項4】前記光学フィルタ手段が、着色した前記封
    止樹脂で構成されてなる請求項2記載のエレクトロクロ
    ミック防眩ミラー。
  5. 【請求項5】前記光学フィルタ手段が、入射光の一部を
    吸収しあるいは反射するように光学的に設計された膜ま
    たは薄板で構成されてなる請求項2記載のエレクトロク
    ロミック防眩ミラー。
  6. 【請求項6】前記光学フィルタ手段が、前記後方光セン
    サへの入射光量のうち特に可視光の赤色波長領域を減少
    させるように光学的に設計されてなる請求項1〜5のい
    ずれかに記載のエレクトロクロミック防眩ミラー。
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