JPH08103816A - インナーロール式電縫管成形機 - Google Patents
インナーロール式電縫管成形機Info
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- JPH08103816A JPH08103816A JP26159794A JP26159794A JPH08103816A JP H08103816 A JPH08103816 A JP H08103816A JP 26159794 A JP26159794 A JP 26159794A JP 26159794 A JP26159794 A JP 26159794A JP H08103816 A JPH08103816 A JP H08103816A
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Abstract
びオンラインにおける組み付け作業時間を短縮化でき、
また上ロール軸箱と左右サイドロール軸箱との緩衝用ラ
イナーを不要にでき、しかも作業の安全性の向上が図れ
るインナーロール式電縫管成形機を提供する。 【構成】 成形スタンド11と、移動台車12に搭載さ
れて、薄板から電縫管を湾曲成形する組ロール構造体1
3とを備えたインナーロール式電縫管成形機10であっ
て、組ロール構造体13が、移動台車12上に着脱可能
に搭載される少なくとも上下ロール19、22を含む複
数の成形ロール19〜22およびこれらの成形ロール1
9〜22がそれぞれ軸箱23〜26を介して組み付けら
れるインナースタンド18を有しており、インナースタ
ンド18に、上ロール軸箱23の支持部材33を出し入
れさせる上ロール支持手段34を設けた。
Description
管成形機に係り、更に詳しくは、オフラインにおけるロ
ール交換時間およびオンラインにおける組み付け作業時
間を短縮化でき、また上ロール軸箱と左右サイドロール
軸箱との緩衝用ライナーを不要にでき、しかも作業の安
全性の向上が図れるインナーロール式電縫管成形機に関
する。
ダクトなどの電縫管は、アンコイラから導出された帯状
の薄板を連続的に断面円形や断面四角形などに湾曲成形
し、その後、薄板の幅方向の突き合わせ部を溶接して所
定長さに切断することで製造されている。この電縫管の
製造ラインには、溶接装置の上下流に、薄板を湾曲成形
させるための各々複数本の成形ロールを有する組ロール
構造体が組み込まれた電縫管成形機が所定個数だけ配備
されている。ところで、ひとつの電縫管製造ラインによ
り製造される電縫管の大きさや形状は多品種にわたるの
で、それに応じて品種交換の度に、電縫管成形機に組み
込まれる成形ロールを交換しなければならない。このロ
ール交換は、天井クレーンなどによる大掛かりな作業と
なって比較的長い作業時間を要するので、これを電縫管
成形機内(インライン)で行なうと生産性が大きく低下
する。
て、本願特許出願人の出願による特公昭58−5584
6号公報の「インナスタンド式圧延機」に記載されたも
ののように、電縫管製造ライン上に設置された成形スタ
ンド内から、組ロール構造体が搭載された移動台車を引
き出し(オフライン)、これに代えて、新しい成形ロー
ルが組まれた組ロール構造体を、別の移動台車を用いて
成形スタンド内へ移送してセットすることにより成形ロ
ールのロール交換を行なうインナーロール式電縫管成形
機が開発されている。組ロール構造体は、上下ロール、
左右サイドロールおよびこれらのロールが組み付けられ
るインナースタンドからなり、引き出された古い成形ロ
ールを交換する際には、天井クレーンなどを用いて、イ
ンナースタンド内から上ロールを吊り上げた後、左右サ
イドロールを抜き取り、それから移動台車上のインナー
スタンドを取り外し、最後に下ロールを引き上げて撤去
し、それからこの作業と反対の順序で新しい成形ロール
を移動台車上に組み付ける。なお、上ロール軸箱と左右
サイドロール軸箱との間には、緩衝材となるライナーが
介在されている。
術のインナーロール式電縫管成形機では、成形ロールの
交換時に、左右サイドロール軸箱の厚さに合わせたライ
ナーを、インナースタンド上に登った作業者が手作業に
より交換していたので、作業に手間がかかると共に、危
険性の高い作業であった。特に、インラインにおいて、
駆動側のライナーを取り外す際には、駆動スピンドルが
あるのでスペースがなく、危険で煩わしい作業となって
いた。また、左右のサイドロールのインナースタンドか
らの組み付け撤去時には、左右サイドロール軸箱の両端
部に形成された摺動突部を上方より水平摺動可能に押さ
えるコッタが、作業者の手作業により抜き差しされてい
たので、危険であると共に作業が煩わしく、しかもこの
コッタの差し込み具合によっては、左右サイドロール軸
箱が、がたついて円滑に摺動できないという問題点があ
った。
の組み付けや抜き取り時に、成形スタンドの側部に取り
付けられたスクリュージャッキがあるが、駆動側の下ロ
ール軸箱には、駆動スピンドルと連結する比較的長いロ
ール軸が突出しており、その長さ分を回避するために、
駆動側の圧側装置のロッドのストロークが、作業側のロ
ッドのストロークに比べて大きかったので、その分だけ
作業時間が長くなっていた。さらにまた、左右サイドロ
ール軸箱および下ロール軸箱の各横幅がほぼ同じ長さで
あったので、前述したように下ロールを交換する際に
は、必ずその前後に重量が4〜5tもあるインナースタ
ンドを移動台車から着脱しなければならず、この大掛か
りな作業が付加されることにより、ロール交換作業がさ
らに危険で時間のかかるものとなるという問題点があっ
た。
で、オフラインにおけるロール交換作業時間およびオン
ラインにおける組み付け作業時間を短縮化でき、また上
ロール軸箱と左右サイドロール軸箱との緩衝用ライナー
を不要にでき、しかも作業の安全性の向上が図れるイン
ナーロール式電縫管成形機を提供することを目的とす
る。
記載のインナーロール式電縫管成形機は、電縫管製造設
備のライン上に配備された成形スタンドと、該成形スタ
ンド内に出し入れされる移動台車に搭載されて、薄板か
ら電縫管を湾曲成形する組ロール構造体とを備えたイン
ナーロール式電縫管成形機であって、前記組ロール構造
体が、前記移動台車上に着脱可能に搭載される少なくと
も上下ロールを含む複数の成形ロールおよびこれらの成
形ロールがそれぞれ軸箱を介して組み付けられるインナ
ースタンドを有しており、該インナースタンドに、上ロ
ール軸箱の支持部材を出し入れさせる上ロール支持手段
を設けるように構成されている。
縫管成形機は、請求項1記載のインナーロール式電縫管
成形機において、前記上ロール支持手段が、前記成形ス
タンド側に取り付けられて、入力子の操作により前記支
持部材を出し入れさせる支持操作部を有するように構成
されている。
電縫管成形機は、請求項1または2記載のインナーロー
ル式電縫管成形機において、前記組ロール構造体の成形
ロールが、前記上下ロールの他に左右サイドロールを有
しており、また前記インナースタンドには、左右サイド
ロール軸箱の摺動突部の上方に配置されて、該摺動突部
を押さえる摺動可能なコッタが設けられ、また該コッタ
および前記摺動突部には、互いの凹凸部を位置合わせす
ることで、前記左右サイドロール軸箱を前記コッタ下の
摺動位置へ通過配置可能な櫛歯部が形成されるように構
成されている。
ル式電縫管成形機は、請求項3記載のインナーロール式
電縫管成形機において、前記サイドロール軸箱の外側面
に、前記成形スタンドの側部に取り付けられた圧側装置
の押圧部材が当接するサイド軸箱押圧部を突出させるよ
うに構成されている。
電縫管成形機は、請求項3または4記載のインナーロー
ル式電縫管成形機において、前記インナースタンドにお
ける下ロール軸箱の収納幅が、前記左右サイドロール軸
箱の最小収納幅より小さいように構成されている。
形機は、ロール交換時に、上ロール支持手段により支持
部材を突出させ、上ロール軸箱をインナースタンド内で
支持するので、従来のように互いに接触する上ロール軸
箱の下面と、左右サイドロール軸箱または下ロール軸箱
の上面とが、ライナーの介在という作業者の危険を伴う
作業を行なわなくても、例えば台車移動中の上下動によ
りぶつかり合って破損するという虞れがないと共に、こ
の手間暇を必要とするライナー介在がなくなることで、
ロール交換にかかる作業時間が短縮する。特に、従来、
インラインでの作業で、駆動スピンドルがあるために問
題になっていた駆動側ライナーの着脱がなくなるので、
作業者の安全が確保され、手間暇が大幅に改善される。
縫管成形機は、成形スタンド側に取り付けられた支持操
作部を操作して、入力子によりインナースタンドに取り
付けられた上ロール支持手段の支持部材を突出させて上
ロール軸箱を支持し、この状態で移動台車による組ロー
ル構造体の成形スタンド内への組み込みや、組ロール構
造体の成形スタンドからの取り出しを行ない、また成形
スタンド内の所定位置に組ロール構造体を配置後、支持
操作部を操作して入力子により上ロール支持手段の支持
部材を引き込ませて上ロール軸箱の支持状態を解除し、
上ロールを電縫管の成形可能状態にするので、ロール交
換時に、移動台車ごと別個のものに交換される場合が多
いインナースタンド側に支持操作部を設けた場合に比べ
て、配備される支持操作部が1個で足り、設備コストを
低減できる。
縫管成形機は、オフラインにおけるロール交換時におい
て、左右サイドロールをインナースタンド内に組み込む
際に、インナースタンド側のコッタを摺動させて、コッ
タの櫛歯部の凹凸部と、左右サイドロール軸箱の摺動突
部の櫛歯部の凹凸部とを、互いに干渉しないように位置
合わせし、この状態で上方から左右サイドロール軸箱を
コッタ下の摺動位置へ通過配置後、蓋をするようにコッ
タを元の位置まで戻し、またこれとは反対に、左右サイ
ドロールをインナースタンド内から取り出す際には、同
様に摺動突部とコッタとの櫛歯部の凹凸部を位置合わせ
した状態で、左右サイドロール軸箱をコッタ下の摺動位
置から取り出すので、従来のように摺動突部を上方から
摺動可能に押さえるコッタを手作業によりインナースタ
ンド内に抜き差しする必要がなく、安全性や作業性が向
上すると共に、左右サイドロール軸箱の摺動に関して
も、コッタの差し込み具合によって、がたつくこともな
く、常時、円滑な摺動が得られる。
電縫管成形機は、インラインにおいて、組ロール構造体
を成形スタンド内に組み付けたり撤去する際に、サイド
ロール軸箱の外側面からサイド軸箱押圧部が突出してい
るので、成形スタンドに取り付けられた圧側装置は、そ
の押圧部材を比較的小さく出し入れさせるだけで、サイ
ドロール軸箱の電縫管の成形位置や、下ロール軸箱から
突出して駆動スピンドルと連結される長尺なロール軸を
回避した軸箱撤去位置まで移動できる。
ル式電縫管成形機は、インナースタンドにおける下ロー
ル軸箱の収納幅が、左右サイドロール軸箱の最小収納幅
より小さいので、オフラインにおいてインナースタンド
から下ロール軸箱を撤去したり、下ロール軸箱の組み付
け後に左右サイドロール軸箱を組み付ける際に、インナ
ースタンドの移動台車からの着脱が不要になり、このオ
フラインにおけるロール交換時間およびオンラインにお
ける組み付け作業時間を短縮化でき、また作業の安全性
の向上が図れる。
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。なお、図において電縫管の製造ライン方向をX方
向、それに直交する方向をY方向、上下方向をZ方向と
する。ここに、図1は本発明の一実施例に係るインナー
ロール式電縫管成形機の全体斜視図、図2は同正面図、
図3は組ロール構造体の一部断面図を含む側面図、図4
は組ロール構造体の分解斜視図、図5は組ロール構造体
の上ロール軸箱の組み付け構造を示す断面図、図6は組
ロール構造体の左右サイドロール軸箱の組み付け構造を
示す断面図、図7は組ロール構造体の下ロール軸箱の組
み付け構造を示す断面図、図8は上ロール支持手段によ
る上ロールの支持状態を示す要部拡大斜視図、図9
(a)は上ロール支持手段による上ロールの支持状態を
示す要部拡大断面図、図9(b)は上ロール支持手段に
よる上ロールの支持解除状態を示す要部拡大断面図、図
10(a)は上ロール軸箱の組み付け開始状態を示す概
略正面図、図10(b)は上ロール軸箱の引き上げ状態
を示す概略正面図、図10(c)は上ロール軸箱の電縫
管成形開始状態を示す概略正面図、図11(a)は左右
サイドロール軸箱の摺動可能状態を示す一部断面図を含
む拡大斜視図、図11(b)は左右サイドロール軸箱の
抜き取り可能状態を示す一部断面図を含む拡大斜視図で
ある。
るインナーロール式電縫管成形機10は、電縫管製造設
備ラインa上に配備された成形スタンド11と、成形ス
タンド11内に出し入れされる移動台車12に搭載され
て、薄板から電縫管を湾曲成形する組ロール構造体13
とを備えている。成形スタンド11の上部には、前後一
対のスクリュージャッキからなる圧下装置11aが設け
られ、成形スタンド11の下部には、前後一対の同じく
スクリュージャッキからなる圧上装置11bが設けられ
ている。なお、圧下装置11aのロッドの先端部にはフ
ランジ付きのロードセル11cが取り付けられており、
移動台車12の前後部には、圧上装置11bのロッド1
1dの出し入れにより昇降されて、下ロール軸箱26を
圧上または圧上解除する圧上ロッド12aが配置されて
いる(図2も参照)。
し、牽引装置により押し引きされる台車でもよい。移動
台車12は、成形スタンド11の正面からY方向へ延び
る出し入れレール14に沿って引き出され、組替え台車
17の空レール17a上に乗り込んだ後、X方向に長い
油圧シリンダ15のロッド16を引き込ませることによ
り、組替え台車17の他のレール17bが出し入れレー
ル14に接続され、それから他のレール17b上の新し
い移動台車12が成形スタンド11側へ移動し、新たな
組ロール構造体13が成形スタンド11内に組み込まれ
る。その組み込み状態を図2に示す。
3は、外装ケースとなるインナースタンド18と、成形
ロールを構成する上ロール19、左右サイドロール2
0、21および下ロール22と、一対の上ロール軸箱2
3、左右サイドロール軸箱24、25、一対の下ロール
軸箱26とを有している。図3、4、6に示すように、
インナースタンド18の両側板の中央部には、大径な電
縫管の挿通孔18aが形成されており、またインナース
タンド18の前後側には、電縫管の成形時において、左
右サイドロール軸箱24、25に一定の側圧をかけるロ
ッド27a、28aを有するスクリュージャッキからな
る圧側装置27、28が配設されている。なお、押圧部
材の一例であるそれぞれのロッド27a、28aの先端
にはフランジ27b、28bが形成されており、また一
方の圧側装置28は、ロッド28aが、下ロール22交
換時に下ロール22の外方へ長く突出するロール軸22
aの一端部に接触しないように、他方の圧側装置27に
比べて外方配置されている。この突出部は、インライン
において、外設された下ロール22の駆動系に着脱可能
に連結される。
ースタンド18の両側板の内面には、その上部の両側に
Z方向へ延びる一対の上ロール軸箱23の昇降ガイド3
0が取り付けられ、また前記内面の中央部の両側には、
Y方向へ延びる左右サイドロール軸箱24、25の摺動
ガイド31が取り付けられ、さらに前記内面の下部の両
側に下ロール軸箱26のZ方向へ延びる昇降ガイド32
が取り付けられている。これに対して、上下ロール軸箱
23、26の両側面には、昇降ガイド30、32に対応
するガイド溝23a、26aが形成されている。なお、
上ロール軸箱23の上面には、前記ロードセル11cの
フランジが挿着される一対のフランジ掛止部11eが突
出されている。なお、昇降ガイド30間の距離L1は、
サイドロール交換時に左右サイドロール軸箱24、25
が接触しない距離L2であり、また摺動ガイド31間の
距離L3は、下ロール交換時に下ロール軸箱26が接触
しない距離である。従って、必然的にそれぞれのガイド
30〜32の厚さは、昇降ガイド30より摺動ガイド3
1、摺動ガイド31より昇降ガイド32が厚くなってい
る(図2、7参照)。次に、図3、5、8、9を参照し
てインナースタンド18に設けられ、上ロール軸箱23
の支持部材33を出し入れさせる上ロール支持手段34
を詳細に説明する。
18の上部の摺動ガイド30より上ロール側に一対の切
欠部35が形成されており、切欠部35にピン36を介
して水平回動する支持部材33が軸着されている。ピン
36の上下端部は軸受37を介して回動可能になってい
る。切欠部35の外面中央部には、切欠部35の形成部
の上下部に架け渡された当て板38が配置されており、
従って切欠部35の両側部からは、支持部材33の一端
側の肉厚な支持部33aと、他端側の入力部33bとが
外部露出されている。また、支持部材33の一端部の軸
着部付近には凹部39が形成されており、凹部39内に
は、スプリング40の付勢力により当て板38の一端部
の裏面に付勢状態で当接されて、支持部材33をインナ
ースタンド18の両側板に常時平衡配置させる平衡復帰
突起41が出し入れ可能に収納されている。なお、支持
部材33が平衡復帰された際には、肉厚な支持部33a
の一部Sがインナースタンド18内に突出し、この突出
部に上ロール軸箱23の内側面の両端上部に一体形成さ
れた掛止突部42が掛止されることにより、上ロール軸
箱23が支持される。
ンド11の上側には、支持部材33の入力部33bを外
方から押圧する支持操作部の一例である上ロール支持解
除シリンダ43が、ブラケット44を介して取り付けら
れており、図9(b)に示すように、入力子の一例であ
るロッド45を突出させて入力部33bを押すと、支持
部材33がピン36を中心に矢印方向へ回動し、掛止突
部42下から支持部33aが外れて上ロール軸箱23の
支持状態が解除される。その後、ロッド45を引き込ま
せると、押し込まれていた平衡復帰突起41がスプリン
グ40の付勢力により再び突出し、これによりピン36
を介して、支持部材33が元の上ロール軸箱23の支持
位置まで回動する(図9(a)参照)。次に、図4、
6、11を参照して左右サイドロール軸箱24、25の
水平摺動構造を詳細に説明する。
軸箱24、25の両側面の中央部には、Y方向へ延びる
摺動突部46が一体形成されており、これらの摺動突部
46は、中央部を切欠して凹凸部とした櫛歯部47にな
っている。一方、図11に示すように、摺動突部46が
摺動可能に載置される前記インナースタンド18の摺動
ガイド31の上方には、摺動突部46をY方向へ摺動可
能に押さえるコッタ48が配置されている。コッタ48
は、インナースタンド18の摺動ガイド31より上方位
置に設けられた押さえガイド49と、摺動ガイド31と
の間に水平摺動可能に取り付けられており、これを水平
摺動させる際には、インナースタンド18に形成された
長孔50を介して、外部よりロッド51をコッタ48の
貫通孔52に挿着し、作業者がロッド51を押し引きす
る。またコッタ48は、摺動突部46と同様に、中央部
を切欠して凹凸部とした櫛歯部53になっている。摺動
突部46をコッタ48下の摺動位置へ出し入れさせる際
には、図11(a)の状態のコッタ48を水平摺動させ
て、その櫛歯部53の凹凸部と、摺動突部46の櫛歯部
47の凹凸部とを、互いに干渉しないように位置合わせ
し、この状態で左右サイドロール軸箱24、25を出し
入れさせる(図11(b)参照)。
には、前記圧側装置27、28のロッド27a、28a
のフランジ27b、28bを掛止する一対のフランジ掛
止部54が取り付けられている。圧側装置28側のフラ
ンジ掛止部54は、下ロール軸22aの下ロール軸箱2
6から外方へ突出する部分より若干長いブロック状のサ
イド軸箱押圧部55を介して取り付けられている。な
お、図3において、符号56はがた殺し用のスペーサで
ある。
ロール式電縫管成形機10の動作を説明する。ロール交
換に際しては、成形スタンド11の圧下装置11aによ
り、図10(c)に示す電縫管の成形高さ位置にあった
上ロール軸箱23を、図10(b)に示す支持部材33
の上方へ引き上げ、それから上ロール支持解除シリンダ
43のロッド45を引き込ませて、支持部材33を平衡
復帰突起41のスプリング40の付勢力により図9
(b)の矢印反対方向へ回動させて、支持部33aの一
部Sをインナースタンド18内に突出させる。その後、
図10(a)に示すように、圧下装置11aにより上ロ
ール軸箱23を若干下降させることにより、上ロール軸
箱23が支持部33a上に載置される。
12を介して組ロール構造体13を引き出し、出し入れ
レール14を介して、組替え台車17上の新しい組ロー
ル構造体13が搭載された移動台車12に交換されて成
形スタンド11内に戻されるか、または外部で古い組ロ
ール構造体13の成形ロールを交換してから、引き出さ
れた移動台車12をそのまま成形スタンド11内へ戻
す。ただし、何れの場合でも所定のロール交換ステージ
において、引き出された組ロール構造体13に組み込ま
れた成形ロールのロール交換は行なわれる。
換作業は、例えば天井クレーンなどにより、平衡復帰突
起41上に支持された上ロール軸箱23ごと昇降ガイド
30に沿って上ロール19を引き上げた後、圧側装置2
7、28のフランジ27b、28bと、左右サイドロー
ル軸箱24、25のフランジ掛止部54との間に差し込
まれたがた殺し用のスペーサ56を抜き取ると共に、イ
ンナースタンド18の長孔50を介して、外方より貫通
孔52に挿着されたロッド51を作業者が押し引きしす
ることにより、コッタ48を左右サイドロール軸箱2
4、25の抜き取り位置まで水平摺動させ、それから左
右サイドロール軸箱24、25ごと左右サイドロール2
0、21を引き上げて取り出す。
a、28aを、下ロール22の引き上げ時にロール軸2
2aに接触しない位置まで若干長さだけ引き込ませ、そ
れから下ロール22を下ロール軸箱26ごと昇降ガイド
32に沿って引き上げて取り出す。その後に行なわれ
る、インナースタンド18内に組み込まれる新たなロー
ル19〜22の組み付けと、成形スタンド11内への組
ロール構造体13の組み込みとは、こうした古いロール
19〜22の取り外しおよび古い組ロール構造体13の
撤去の作業と反対の順序で行なわれる。
ロール軸箱23の支持部材33を出し入れさせる上ロー
ル支持手段34を設けることにより、ロール交換時に、
上ロール支持手段34を作動させて支持部材33を突出
させ、上ロール軸箱23をインナースタンド18内で支
持するようにしたので、上ロール軸箱23の下面と、左
右サイドロール軸箱24、25の上面とが、従来のよう
に作業者の危険を伴うライナーを介在させなくとも、互
いにぶつかり合って破損することがなくなり、しかもこ
の手間のかかるライナーを不要にすることで、ロール交
換時間を短縮できる。特に、従来、インラインでの作業
で、駆動スピンドルがあるために問題になっていた駆動
側ライナーの着脱がなくなるので、作業者の安全が確保
され、手間暇が大幅に改善できる。
ッド45により上ロール軸箱23の支持部材33を出し
入れさせて上ロール軸箱23を支持したり、支持状態を
解除するようにしたので、インナースタンド18側に上
ロール支持解除シリンダ43を設けた場合に比べて、上
ロール支持解除シリンダ43の設置数を最小個数の1個
に抑えることができ、設備コストの低減が図れる。
ンナースタンド18内に組み込んだり撤去する際に、コ
ッタ48を水平摺動させて、コッタ48の櫛歯部53の
凹凸部と、左右サイドロール軸箱24、25側の櫛歯部
47の凹凸部とを、互いに干渉しないように位置合わせ
して、左右サイドロール軸箱24、25の摺動突部46
がコッタ48を通過できるようにしたので、従来のよう
に作業者がコッタ48をインナースタンド18内に抜き
差ししなくてもよくなり、これにより安全性や作業性が
向上すると共に、左右サイドロール軸箱24、25が、
コッタ48の差し込み具合によって、がたつくというこ
とがなくなり、常時、円滑な摺動状態が得られる。
25の外側面からサイド軸箱押圧部55を突出させるよ
うにしたので、組ロール構造体13を成形スタンド11
内に組み付けたり撤去する際に、圧側装置27、28
は、ロッド27a、28aを比較的小さく出し入れさせ
るだけで、ロッド27a、28aのフランジ27b、2
8bを、左右サイドロール軸箱24、25の電縫管の成
形位置や、駆動側の下ロール軸箱26から突出するロー
ル軸22aを回避した軸箱撤去位置まで移動でき、作業
性が向上すると共に、ロール交換時間をさらに短縮でき
る。左右サイドロール軸箱の電縫管の成形位置や、軸箱
撤去位置まで移動できる。
下ロール軸箱26の収納幅が、左右サイドロール軸箱2
4、25の最小収納幅より小さくなるようにしたので、
オフラインにおいて下ロール軸箱26を抜き取ったり、
下ロール軸箱26の組み付け後に左右サイドロール軸箱
24、25を組み付ける際に、インナースタンド18の
移動台車12からの着脱が不要になり、このオフライン
におけるロール交換時間およびオンラインにおけるロー
ル組み付け時間を短縮化でき、また作業の安全性の向上
が図れる。
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、要
旨を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明
に含まれる。例えば、実施例では、組ロール構造体に組
み込まれている成形ロールとして、上下ロールおよび左
右サイドロールからなる4本組の成形ロールを採用した
が、これに限定しなくても、例えば上下ロールだけの2
本組の成形ロールでもよい。
ール支持手段は、実施例の構造のものに限定しなくて
も、オフラインで上ロール軸箱を支持可能である一方、
オンラインで上ロール軸箱の支持状態を解除可能なもの
であれば、その他どのような構造のものでもよい。さら
に、実施例では、着脱可能なロッドをコッタに挿着し、
このコッタを水平摺動させるようにしたが、これに限定
しなくても、例えば所定の駆動部を有する摺動機構によ
り自動摺動させてもよい。またコッタは、このように摺
動可能なものに限定しなくても、従来技術の欄で説明し
たような、上方から左右サイドロール軸箱の摺動突部を
摺動可能に押さえるものでもよい。
ル軸箱の外側面にサイド軸箱押圧部を突出させたが、こ
れに限定しなくても、このサイド軸箱押圧部のない通常
の左右サイドロール軸箱でもよい。そして、実施例で
は、インナースタンドにおける下ロール軸箱の収納幅
を、左右サイドロール軸箱の最小収納幅より小さくし
て、インナースタンドからの下ロール軸箱の抜き差し時
に、インナースタンドを移動台車から着脱しなくてもよ
いようにしたが、必ずしもこれに限定しなくてもよい。
縫管成形機は、インナースタンドに、上ロール軸箱の支
持部材を出し入れさせる上ロール支持手段を設けること
により、ロール交換時に、上ロール支持手段を作動させ
て支持部材を突出させ、上ロール軸箱をインナースタン
ド内で支持するようにしたので、従来のような上ロール
軸箱の下面と、左右サイドロール軸箱または下ロール軸
箱の上面とが、ライナーの介在という作業者の危険を伴
う作業を行なわなくても、互いにぶつかり合って破損す
る虞れがなく、しかもこの手間のかかるライナーを不要
にすることで、ロール交換時間を短縮できる。特に、従
来、インラインでの作業で、駆動スピンドルがあるため
に問題になっていた駆動側ライナーの着脱がなくなるの
で、作業者の安全が確保され、手間暇が大幅に改善でき
る。
縫管成形機は、成形スタンド側の支持操作部の入力子に
よりインナースタンドの上ロール支持手段の支持部材を
出し入れさせて上ロール軸箱を支持したり、インライン
組み込み後に支持状態を解除するようにしたので、イン
ナースタンド側に支持操作部を設けた場合に比べて、支
持操作部の設置数を最小個数に抑えることができ、設備
コストの低減が図れる。
縫管成形機は、左右サイドロールをインナースタンド内
に組み込んだり撤去する際に、コッタを摺動させて、コ
ッタの櫛歯部の凹凸部と、左右サイドロール軸箱側の櫛
歯部の凹凸部とを、互いに干渉しないように位置合わせ
して、左右サイドロール軸箱の摺動突部がコッタを通過
できるようにしたので、従来のように作業者がコッタを
インナースタンド内に抜き差ししなくてもよくなり、こ
れにより安全性や作業性が向上すると共に、左右サイド
ロール軸箱が、コッタの差し込み具合によって、がたつ
かず、常時、円滑な摺動を得ることができる。
電縫管成形機は、サイドロール軸箱の外側面からサイド
軸箱押圧部を突出させたので、組ロール構造体を成形ス
タンド内に組み付けたり撤去する際に、成形スタンドの
圧側装置は、押圧部材を比較的小さく出し入れさせるだ
けで、押圧部材を左右サイドロール軸箱の押圧位置や、
下ロール軸箱の駆動側から突出するロール軸を回避した
軸箱撤去位置まで移動でき、作業性が向上すると共に、
ロール交換時間をさらに短縮できる。
ル式電縫管成形機は、インナースタンドの構造を、下ロ
ール軸箱の収納幅が、左右サイドロール軸箱の最小収納
幅より小さくなるようにしたので、オフラインにおいて
下ロール軸箱を撤去したり、下ロール軸箱の組み付け後
に左右サイドロール軸箱を組み付ける際に、インナース
タンドの移動台車からの着脱が不要になり、このオフラ
インにおけるロール交換時間およびオンラインにおける
ロール組み付け時間を短縮化でき、また作業の安全性の
向上が図れる。
管成形機の全体斜視図である。
る。
を示す断面図である。
付け構造を示す断面図である。
を示す断面図である。
示す要部拡大斜視図である。
持状態を示す要部拡大断面図である。 (b) 上ロール支持手段による上ロールの支持解除状
態を示す要部拡大断面図である。
示す概略正面図である。 (b) 上ロール軸箱の引き上げ状態を示す概略正面図
である。 (c) 上ロール軸箱の電縫管成形開始状態を示す概略
正面図である。
態を示す一部断面図を含む拡大斜視図である。 (b) 左右サイドロール軸箱の抜き取り可能状態を示
す一部断面図を含む拡大斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 電縫管製造設備のライン上に配備された
成形スタンドと、該成形スタンド内に出し入れされる移
動台車に搭載されて、薄板から電縫管を湾曲成形する組
ロール構造体とを備えたインナーロール式電縫管成形機
であって、 前記組ロール構造体が、前記移動台車上に着脱可能に搭
載される少なくとも上下ロールを含む複数の成形ロール
およびこれらの成形ロールがそれぞれ軸箱を介して組み
付けられるインナースタンドを有しており、該インナー
スタンドに、上ロール軸箱の支持部材を出し入れさせる
上ロール支持手段を設けたことを特徴とするインナーロ
ール式電縫管成形機。 - 【請求項2】 前記上ロール支持手段が、前記成形スタ
ンド側に取り付けられて、入力子の操作により前記支持
部材を出し入れさせる支持操作部を有していることを特
徴とする請求項1記載のインナーロール式電縫管成形
機。 - 【請求項3】 前記組ロール構造体の成形ロールが、前
記上下ロールの他に左右サイドロールを有しており、ま
た前記インナースタンドには、左右サイドロール軸箱の
摺動突部の上方に配置されて、該摺動突部を押さえる摺
動可能なコッタが設けられ、また該コッタおよび前記摺
動突部には、互いの凹凸部を位置合わせすることで、前
記左右サイドロール軸箱を前記コッタ下の摺動位置へ通
過配置可能な櫛歯部が形成されていることを特徴とする
請求項1または2記載のインナーロール式電縫管成形
機。 - 【請求項4】 前記サイドロール軸箱の外側面に、前記
成形スタンドの側部に取り付けられた圧側装置の押圧部
材が当接するサイド軸箱押圧部を突出させたことを特徴
とする請求項3記載のインナーロール式電縫管成形機。 - 【請求項5】 前記インナースタンドにおける下ロール
軸箱の収納幅が、前記左右サイドロール軸箱の最小収納
幅より小さいことを特徴とする請求項3または4記載の
インナーロール式電縫管成形機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP6261597A JP3044247B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | インナーロール式電縫管成形機 |
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JPH08103816A true JPH08103816A (ja) | 1996-04-23 |
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JP6261597A Expired - Fee Related JP3044247B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | インナーロール式電縫管成形機 |
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- 1994-09-30 JP JP6261597A patent/JP3044247B2/ja not_active Expired - Fee Related
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