JPH0810348B2 - 電子写真用トナ−バインダ−樹脂の製造方法 - Google Patents

電子写真用トナ−バインダ−樹脂の製造方法

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JPH0810348B2
JPH0810348B2 JP62011929A JP1192987A JPH0810348B2 JP H0810348 B2 JPH0810348 B2 JP H0810348B2 JP 62011929 A JP62011929 A JP 62011929A JP 1192987 A JP1192987 A JP 1192987A JP H0810348 B2 JPH0810348 B2 JP H0810348B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真、静電記録等における静電潜像を
現像するための電子写真用トナーのバインダー樹脂の製
造方法に関する。
静電潜像を現像する方式は、大別して、液体現像方式
と乾式現像方式とに分けられるが、本発明は乾式現像方
式に使用されるトナーのバインダー樹脂の製造方法に関
する。更に、現像されたトナー像を紙等の支持体に定着
する方式としては、熱ロール方式、フラッシュ方式、高
周波加熱方式、オーブン方式等の熱によって定着する方
式と、圧力ロールによる方式、有機溶剤による方式等が
知られている。本発明は、特に、熱ロール定着方式に適
したトナーのバインダー樹脂の製造方法に関する。
(従来の技術) 最近の電子写真複写機では、熱効率が良く、定着性に
優れ、画像が良好であり、また装置を小型化できる等の
理由で、熱ロール定着方式が最も一般的に使用されてい
る。特に、高速での定着には熱ロール定着方式が一般的
に用いられている。しかしながら、該定着方式では、ト
ナーが加熱によって軟化し、粘着性となるために一部が
熱ロール表面に付着してしまう、いわゆるオフセット現
象が起こる。
従来から、このオフセット現象を防止するために種々
の定着装置、定着方式等が提案された。例えば、熱ロー
ル表面を弗素系樹脂等、離型性の優れた材料で形成する
と共に、その表面を更にシリコーンオイル等のオフセッ
ト防止用液体で被覆した定着装置が使用されている。こ
の装置は、オフセット現象を防止する点では、極めて有
効であるが、オフセット防止液が加熱されて変質し、異
臭を発生し、また、オフセット防止液を供給する装置が
必要となるため、複写機が大型になり、また、複写機の
機構が複雑になり、かつ、安定性を得るために、高い精
度が要求されるので高価になるという欠点がある。この
ため、オフセット防止液を全く必要としないか、又は供
給等が問題とならない程度の少量しか必要としないで、
オフセット現象を防止する方法が検討されている。例え
ば特開昭49−65231号公報には、少量の低分子量ポリプ
ロピレンをトナー中に配合することによってオフセット
現象を防止することが記載されている。
また、トナーの結着剤についても種々、検討されてお
り、例えば、特公昭51−23354号公報には、結着剤樹脂
として、架橋性重合体を用いることが記載されている。
更に、特開昭50−134652号公報には、分子量分布が大き
い樹脂を結着剤として用いることが開示されている。そ
の他、特開昭58−68752号公報及び特開昭58−102246号
公報には、それぞれビニル基を有する変性エポキシ樹脂
及びビニル基を有するポリエステル樹脂をグラフト共重
合して成るビニル系重合体を結着剤とすることが記載さ
れている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、低分子量ポリプロピレンをオフセット
防止剤として用いた場合、トナーが不均一になりやす
く、カブリや飛散の原因となり、できるだけ少量の使用
に限るのが好ましい。また、架橋性重合体やグラフト共
重合体を用いた場合、一般に、定着性が低下し、その傾
向は、特に高速での定着になる程、著しい。分子量分布
の大きい樹脂を用いると、定着性を損なうことなく、オ
フセット防止を達成することができるが、このような樹
脂を製造するのは、一般に容易ではなく、経済性におい
て劣るという問題がある。
本発明の目的は、このような問題を解決し、カブリや
飛散がなく、良好な貯蔵安定性を示し、熱ロール定着方
式において、定着性に優れ、かつ、オフセット防止法に
も優れたトナーを容易に安価に製造しうるバインダー樹
脂を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、アセトン不溶分を5〜50重量%含み、か
つ、アセトン可溶分の重量平均分子量が70000以下であ
る重合体を、アセトン不溶分が0〜1重量%になるまで
加熱練りをすることを特徴とする電子写真用トナーバイ
ンダー樹脂の製造方法に関する。
本発明において、アセトン不溶分の測定は、以下の方
法で行われる。すなわち、樹脂約1.0gを精秤し、これに
アセトン約50gを加えて20℃に24時間静置する。これをJ
IS規格(P3801)5種の定量濾紙を用いて常圧で濾過す
る。続いて濾過残渣を約30gのアセトンで洗浄した後、1
30℃で2時間、加熱乾燥して、その重量を秤量する。用
いた樹脂と濾過残渣の比をアセトン不溶分とする。ここ
で得られた可溶分のアセトン溶液を濃縮し、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーによって標準ポリスチレ
ンの検量線を用いて分子量分布を測定する。
本発明において、加熱練り前の重合体は、アセトン不
溶分を5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%含む。こ
こで、不溶分が5重量%未満であれば、トナーの耐オフ
セット性が不充分となり、50重量%を越えると、定着性
が不充分となる。
本発明における加熱練り前の重合体のアセトン可溶分
の重量平均分子量は、70000以下、特に50000以下である
のが好ましい。この重量平均分子量が70000を越える
と、トナーの定着性が不充分となる。
本発明に係る重合体はビニル系重合体が好ましい。ア
セトン不溶分を生成するビニル系重合体は、過酸化物の
存在下に重合を行う方法、架橋剤として1分子中に2個
以上のビニル基を有するビニル系単量体を共重合させる
方法、既知の架橋反応可能な官能基を持つ非架橋ビニル
系重合体を架橋剤によって架橋反応させる方法等によっ
て得ることができるが、製造時の容易さ、安定性、未反
応物の残存量が少ない等の理由から1分子中に2個以上
のビニル基を持つビニル系単量体を共重合させて得られ
る重合体が好ましい。
本発明に使用するビニル系重合体は、スチレンを好ま
しくは50〜100重量%、特に好ましくは60〜90重量%、
成分として含むものである。スチレンの割合が50重量%
未満であると、トナーの熱溶融性が劣り、その結果、定
着性が不充分となる傾向がある。
本発明において、使用しうるビニル系単量体として
は、スチレンの他、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、p−t−ブチルスチレン、p−クロルスチレ
ン、ヒドロキシスチレン等のスチレン誘導体、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
ペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘプチ
ル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ノニル、メタ
クリル酸デシル、メタクリル酸ウンデシル、メタクリル
酸ドデシル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸メ
トキシエチル、メタクリル酸プロポキシエチル、メタク
リル酸ブトキシエチル、メタクリル酸メトキシジエチレ
ングリコール、メタクリル酸エトキシジエチレングリコ
ール、メタクリル酸メトキシエチレングリコール、メタ
クリル酸ブトキシトリエチレングリコール、メタクリル
酸メトキシジプロピレングリコール、メタクリル酸フェ
ノキシエチル、メタクリル酸フェノキシジエチレングリ
コール、メタクリル酸フェノキシテトラエチレングリコ
ール、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキ
シル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル、メタクリ
ル酸ジシクロペンテニル、メタクリル酸ジシクロペンテ
ニルオキシエチル、メタクリル酸N−ビニル−2−ピロ
リドン、メタクリロニトリル、メタクリルアミド、N−
メチロールメタクリルアミド、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタク
リル酸ヒドロキシブチル、メタクリル酸2−ヒドロキシ
−3−フェニルオキシプロピル、ジアセトンアクリルア
ミド、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチ
ル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、アクリル
酸デシル、アクリル酸ウンデシル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸メトキシエチ
ル、アクリル酸プロポキシエチル、アクリル酸ブトキシ
エチル、アクリル酸メトキシジエチレングリコール、ア
クリル酸エトキシジエチレングリコール、アクリル酸メ
トキシエチレングリコール、アクリル酸ブトキシトリエ
チレングリコール、アクリル酸メトキシジプロピレング
リコール、アクリル酸フェノキシエチル、アクリル酸フ
ェノキシジエチレングリコール、アクリル酸フェノキシ
テトラエチレングリコール、アクリル酸ベンジル、アク
リル酸シクロヘキシル、アクリル酸テトラヒドロフルフ
リル、アクリル酸ジシクロペンテニル、アクリル酸ジシ
クロペンテニルオキシエチル、アクリル酸N−ビニル−
2−ピロリドン、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリ
ル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシブチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプ
ロピル、アクリル酸グリシジル、アクリロニトリル、ア
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセ
トンアクリルアミド、ビニルピリジン等の1分子中に1
個のビニル基を有するビニル系単量体を主成分として用
いることができる。その他、架橋剤としてジビニルベン
ゼン、グリコールとメタクリル酸或いはアクリル酸の反
応生成物、例えばエチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−
ブタンジオールジメタクリレート、1,5−ペンタンジオ
ールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリプロピレングリコールジメ
タクリレート、ヒドロキシパバリン酸ネオペンチルグリ
コールエステルジメタクリレート、トリメチロールエタ
ントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、ペンタエリトリットトリメタクリレー
ト、ペンタエリトリットテトラメタクリレート、トリス
メタクリロキシエチルホスフェート、ビス(メタクリロ
イルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレー
ト、トリス(メタクリロイルオキシエチル)イソシアヌ
レート、エチレングリコールジアクリレート、1,3−ブ
チレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレ
ート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリプ
ロピレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリ
ン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチ
ロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、ペンタエリトリットトリアクリレ
ート、ペンタエリトリットテトラアクリレート、トリス
アクリロキシエチルホスフェート、ビス(メタクリロイ
ルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、
トリス(メタクリロイルオキシエチル)イソシアヌレー
ト、メタクリル酸グリシジルとメタクリル酸或いはアク
リル酸の半エステル化物、ビスフェノール型エポキシ樹
脂とメタクリル酸或いはアクリル酸の半エステル化物、
アクリル酸グリシジルとメタクリル酸或いはアクリル酸
の半エステル化物等の1分子中に2個以上のビニル基を
有するビニル系単量体を使用するのが好ましい。
これらのうち、好ましいビニル系単量体としては、1
分子中に1個のビニル基を有するビニル系単量体では、
スチレン誘導体、メタクリル酸エステル、アクリル酸エ
ステル等があり、特にアルキル基に1〜5個の炭素原子
を有するメタクリル酸或いはアクリル酸のアルキルエス
テルが好ましい。1分子中に2個以上のビニル基を有す
るビニル系単量体では、ジビニルベンゼン、炭素原子数
2〜6のメチレングリコールのジメタクリレート及びジ
アクリレート等が好ましい。
これらの単量体は、合計が100重量%になるように配
合される。このうち、1分子中に2個以上のビニル基を
有するビニル系単量体の量は、0.1〜1重量%であるの
が特に好ましい。
上記の単量体混合物は、溶液重合、塊状重合、乳化重
合、懸濁重合等、任意の方法で重合させることができ
る。
重合に際して使用される重合開始剤としては、過酸化
ベンゾイル、過安息香酸2−エチルヘキシル、過酸化ラ
ウロイル、過酸化ジtert−ブチル、tert−ブチルヒドロ
ペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、メチルエチ
ルケトンペルオキシド、4,4,6−トリメチルシクロヘキ
サノンジ−tert−ブチルペルオキシケタール、シクロヘ
キサノンペルオキシド、メチルシクロヘキサノンペルオ
キシド、アセチルアセトンペルオキシド、シクロヘキサ
ノンジ−tert−ブチルペルオキシケタール、2−オクタ
ノンジ−tert−ブチルペルオキシケタール、アセトンジ
−tert−ブチルペルオキシケタール、ジイソプロピルヒ
ドロペルオキシド、過酸化アセチル、過酸化イソブチリ
ル、過酸化オクタノイル等の過酸化物系ラジカル開始
剤、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビ
ス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2′−アゾビスイソ酪酸ジメチル、1,1′−アゾビス
(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)等のアゾビス
系ラジカル開始剤がある。これらの重合開始剤は、ビニ
ル系単量体の総量に対して0.1〜10重量%使用するのが
好ましい。
本発明におけるビニル系単量体の重合には、ブチルメ
ルカプタン、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプ
タン、メチル2−メルカプトプロピオネート、エチル2
−メルカプトプロピオネート、ブチル2−メルカプトプ
ロピオネート、オクチル2−メルカプトプロピオネー
ト、ペンタエリトリットテトラ(2−メルカプトプロピ
オネート)、エチレングリコールジ(2−メルカプトプ
ロピオネート)、グリセリントリ(2−メルカプトプロ
ピオネート)等のメルカプタン類、クロロホルム、ブロ
モホルム、四臭化炭素等のハロゲン化炭化水素等のラジ
カル重合分子量調整剤を使用することができる。これら
の分子量調整剤は、ビニル系単量体の総量に対して0〜
3重量%使用されるのが好ましい。
上記の重合法のうち、部分けん化ポリビニルアルコー
ル、アルキルセルロース、ビドロキシアルキルセルロー
ス、カルボキシアルキルセルロース、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸及びそのア
クリル金属塩、ポリメタクリル酸及びそのアルカリ金属
塩等の水溶性高分子分散剤、燐酸カルシウム、ヒドロキ
シアパタイト、燐酸マグネシウム、ピロ燐酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、疎水性シリカ等の
難溶性無機分散剤を用いる水性懸濁重合法が経済性、製
造時の安定性等の観点から好ましい。
本発明において、加熱練りは、加熱混練機を用いて行
うことができる。加熱混練機としては、三本ロール型、
一軸スクリュウ型、二軸スクリュウ型、バンハリーミキ
サー型等の混練物を加熱して剪断力をかけて練る装置を
使用することができる。
本発明において、アセトン不溶分を5〜50重量%含む
ビニル系重合体は、アセトン不溶分が0〜1重量%、好
ましくは0〜0.5重量%になるように加熱練りされる。
アセトン不溶分が1重量%を越えると、トナー製造時に
不均一になり易くなる。
また、本発明において、加熱練りする時の温度は、10
0〜200℃であるのが好ましい。加熱練りの温度が100℃
未満であると、ビニル系重合体の溶融が不充分になる傾
向があり、重合体を充分に練るのが困難である。200℃
を越えると、ビニル系単量体が解重合を起こし易く、ま
た、溶融粘度が低くなり、剪断力が作用し難くなる。
加熱練り後の重合体は、アセトン可溶分の重量平均分
子量が30万以上、ガラス転移点が50〜80℃に調整される
のが好ましい。
本発明により得られるトナーバインダー樹脂は、着色
剤及び/又は磁性粉並びに必要に応じて、帯電調整剤、
その他の添加剤等と適宜溶融混合してトナーとすること
ができる。
着色剤としては、カーボンブラック、酸化鉄顔料、フ
タロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ローダ
ミン6Gレーキ、ウォッチングレッドバリウム、ウォッチ
ングレッドストロンチウム等、従来公知の顔料又は染料
を使用でき、トナー中に1〜60重量%の範囲で適宜選択
して使用される。
磁性粉としては、鉄、マンガン、ニッケル、コバルト
等の金属粉末や鉄、マンガン、ニッケル、コバルト、亜
鉛等のフェライト等があり、平均粒径が10μm以下、特
に1μm以下のものが好ましく、通常、トナー中に30〜
70重量%の量で使用する。着色剤と磁性粉を併用する場
合、磁性粉は、30重量%未満でもよい。
帯電調整剤としては、ニグロシン染料、脂肪酸変性ニ
グロシン染料、含金属ニグロシン染料、含金属脂肪酸変
性ニグロシン染料、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸
のクロム錯体等を使用することができ、通常、トナー中
に0〜20重量%使用する。
その他の添加剤としては、シリカ粉末、疎水性シリカ
粉末、ポリオレフィン、パラフィンワックス、フルオロ
カーボン化合物、脂肪酸エステル、部分けん化脂肪酸エ
ステル、脂肪酸金属塩等を使用することができ、これら
は、通常、トナー中に0〜10重量%の量で使用する。
これらの材料を、例えば次の方法で混合し、電子写真
用トナーを製造することができる。
秤量した材料を、Wコーン、Vブレンダー、ヘンシェ
ルミキサー等で予備混合した後、加圧ニーダー、バンバ
リーミキサー、熱ロール、エクストルーダー等を用いて
結着剤が溶融する温度下で混練する。冷却後、フェザー
ミル、ピンミル、パルベライザー、ハンマーミル等で粗
粉砕し、ジェットエアーで微粉砕する。次いで、アキュ
カット、アルピネ分級機等で篩分して、好ましくは5〜
30μmの粒径に調整される。なお、シリカ粉末等の流動
調整剤は、篩分後に単に混合することもできる。
本発明における樹脂を用いたトナーは、トナー化後に
アセトン不溶分を含む必要はない。
(作用) 本発明に係る電子写真用トナーバインダー樹脂におい
て、加熱練り前の重合体は、良好な熱溶融性を有する低
分子量体と充分な高弾性を有する架橋重合体を含んでい
るため、そのままトナー用バインダー樹脂としても比較
的良好な定着性と耐オフセット性を示すが、更に加熱練
りを行うと、重合体分子が剪断力によって分子切断さ
れ、より多量の低分子量体を含むため、定着性が非常に
優れ、かつ、超高分子量のアセトン不溶分が分子切断さ
れた高分子量体を含むため、耐オフセット性も極めて向
上する。
また、本発明による電子写真用トナーバインダー樹脂
を用いたトナーは、カブリや飛散がなく、貯蔵安定性も
良好であり、実用性あるトナーとして必要な要件も満足
している。
(実施例) 次に、実施例に基づいて本発明を詳述するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
実施例1〜3及び比較例1〜3 3lの円筒形セパラブルフラスコにH字形の攪拌羽根を
付けた攪拌機、冷却管、ガス管入管及び温度計を取りつ
け、この中に水道水1200ml、スーパータイト10(日本化
薬(株)製ヒドロキシアパタイトの水分散液の商標、不
揮発分約10%)60g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム0.024g及び食塩12gを入れた。
次いで、フラスコ中に窒素ガスを流し始め、攪拌しな
がら、90℃まで加熱し、ここに第1表に示す重合用混合
物Aを2時間かけて滴下した。滴下後、90℃で2時間保
温した後、50℃まで冷却し、懸濁重合系内にスーパータ
イト10を60g添加し、次いで、第1表に示す重合用混合
物Bを加えた。このまま50℃で1時間攪拌し、次いで、
1時間かけて85℃まで昇温し、85℃で3時間、次に、90
℃で1時間、続いて96℃で2時間保温した後、約40℃ま
で冷却し、重合を終了した。続いて、濃塩酸20mlを加え
て水相のpHを2以下に調整した後、減圧濾過して重合体
ビーズを得る。重合体ビーズを約500mlの水道水で3回
洗浄した後、50℃の乾燥機で12時間乾燥した。
得られた重合体ビーズの特性を第2表に示す。
続いて、この重合体ビーズをPCM30混合機(栗本鉄工
所製、二軸型加熱ニーダー)で加熱練りした。加熱温度
は、スクリュウ入口110℃、スクリュウ中央部(剪断力
にかける部分)150℃、スクリュウ出口120℃で行った。
また、スクリュウの回転速度は、200rpm、重合体ビース
の供給速度は、30g/分で行った。
加熱練り後のビニル系重合体の特性を第2表に示す。
応用例 (1)トナー及び現像剤の作製 加熱練りした重合体450g、カーボンブラック♯44(三
菱化成工業(株)製)40g、ビスコール550P(三洋化成
工業(株)製低分子量ポリプロピレンの商標)10g及び
オイルブラックBY(オリエント化学工業(株)製ニグロ
シン染料の商標)25gをコニーダ混練機により加熱溶融
混練した後、ハンマーミルで粗粉砕し、続いて、ジェッ
ト式エアーミルで微粉砕した。これを分級し、粒径5〜
30μ、平均粒径14μのトナーを得た。
次に、トナー50gとEFV200/300(日本鉄粉(株)製不
定形酸化鉄粉キャリア)950gとを混合し、充分に振り混
ぜて現像剤とした。
(2)トナーの評価 (a)貯蔵安定性 トナー約5gをガラスシャーレに均一の厚さになるよう
にのせ、55℃、湿度90%の恒温恒湿槽に24時間保管し
た。これを100メッシュの金網で篩過し、通過重量を測
定し、以下の基準で判定した。
5:95重量%以上通過 4:70重量%以上95重量%未満通過 3:30 〃 〃 70 〃 〃 2: 5 〃 〃 30 〃 〃 1: 5重量%未満通過 (b)定着性及びオフセット防止法 現像剤を複写機SF755(シャープ(株)製)を改良し
た試験機に入れて、A4版の上1/3が黒ベタの未定着画像
を作った。
この未定着画像をテフロン製ロールの定着性試験機に
よって100℃から240℃まで10℃幅に温度を変化し、線速
900cm/分(A4版、約30枚/分)で定着させて試験した。
なお、定着温度は、定着黒ベタ部にセロテープ剥離を
行い、画像濃度変化率が10%以下となる最低温度とし
た。また、オフセット発生濃度は、黒ベタ部のオフセッ
トが発生する白紙の部分の画像濃度が黒ベタ部と比較し
て0.2%以上になった最低温度とした。
(c)実機複写試験 現像剤を複写機SF755(シャープ(株)製)に入れ
て、8000枚の連続複写試験を行い、初期画像及び画像の
変化を観察した。
トナーの評価結果を下記の第3表に示す。
(発明の効果) 本発明によるトナーバインダー樹脂を使用すれば、カ
ブリや飛散がなく、貯蔵安定性も良好で、熱ロール定着
方式において定着性及びオフセット防止性に優れたトナ
ーを容易に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−163347(JP,A) 特開 昭55−147639(JP,A) 特開 昭58−17454(JP,A) 特開 昭59−218459(JP,A) 特開 昭59−189345(JP,A) 特公 昭51−23354(JP,B2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセトン不溶分を5〜50重量%含み、か
    つ、アセトン可溶分の重量平均分子量が70000以下であ
    る重合体を、アセトン不溶分が0〜1重量%になるまで
    加熱練りすることを特徴とする電子写真用トナーバイン
    ダー樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】重合体が、スチレン50〜100重量%及びス
    チレン以外のビニル系単量体50〜0重量%を全体で100
    重量%となるように配合し、重合したものである特許請
    求の範囲第1項記載の電子写真用トナーバインダー樹脂
    の製造方法。
  3. 【請求項3】重合体が、スチレン50〜99.9重量%、1分
    子中に2個以上のビニル基を有するビニル系単量体0.1
    〜1重量%及びスチレン以外の1分子中に1個のビニル
    基を有するビニル系単量体0〜49.9重量%を全体で100
    重量%となるように配合し、重合したものである特許請
    求の範囲第1項記載の電子写真用トナーバインダー樹脂
    の製造方法。
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