JPH08100982A - 冷蔵庫の前板カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前板カバー１２を外さずに、ヒンジ部２６を
中心にして両側部１５を回動させるだけで、調整足１９
を調整する事が可能な冷蔵庫の前板カバー１２を提供す
る。 【構成】 冷蔵庫本体１１の底面前部に、左右一対の高
さ調整可能な前足２０、２０が設けられ、前記本体１１
の前面下端に前板カバー１２が設けられた冷蔵庫１０に
おいて、前記前板カバー１２の前板１４に左右一対のヒ
ンジ部２６を設けることにより、前記前足２０、２０を
覆う位置に対応する前記前板カバー１２の両側部を前方
に回動自在にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は冷蔵庫の前板カバーの
構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４及び図５に示すように、冷蔵庫本体
１１には、左右に１対の前足２０，２０が設けられてい
る。この前足２０は、冷蔵庫本体１１の前面下端から前
方に突出した突片１８と、突片１８に螺合された調整足
１９より構成され、調整足１９を回転させることにより
その高さを調整できる。

【０００３】そして、冷蔵庫本体１１の外観を良くする
ために、図５に示すように、一対の前足２０を隠すよう
に、前板カバー１２が設置されている。したがって、調
整足１９の高さは、前板カバー１２を取り外して行う。

【０００４】一方、冷蔵庫本体１１の下部後方には、機
械室が設けられている。そして、この機械室を冷却する
ために、冷蔵庫本体１１の前面最下部には、空気の吸入
口１３が設けられ、前板カバー１２には、この空気を通
すためにルーバー１６が設けられている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように調整足１９を回転させるためには、その都度前
板カバー１２を外さなければならず、その作業が大変面
倒であった。

【０００６】また、調整足１９を調整した後、前板カバ
ー１２が不完全な状態で取り付けられると、空気の吸入
口１３と空気を通すためのルーバー１６の位置が合わな
いため、通気がうまく行われず、冷却機構に支障をきた
し、ひいては機械室の冷却性能劣化を引き起こす要因と
なった。

【０００７】そこで、本発明は、上記事情を考慮してな
されたもので、調整足の調整が容易前板カバーを提供す
ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１の冷蔵
庫の前板カバーは、冷蔵庫本体の底面前部に、左右一対
の高さ調整可能な前足が設けられ、前記本体の前面下端
に前板カバーが設けられた冷蔵庫において、前記前板カ
バーの前板に左右一対のヒンジ部を設けることにより、
前記前足を覆う位置に対応する前記前板カバーの両側部
を前方に回動自在にしたものである。

【０００９】請求項２の冷蔵庫の前板カバーは、請求項
１の前板カバーにおいて、前記ヒンジ部がセルフヒンジ
であるものである。

【００１０】請求項３の冷蔵庫の前板カバーは、請求項
１の前板カバーにおいて、前記ヒンジ部より内側の前記
前板カバーの後部に左右一対のボスが設けられ、前記冷
蔵庫本体には、前記ボスと対応する位置に前記ボスと嵌
合する嵌合穴が設けられ、前記前板カバーを、前記冷蔵
庫本体に対し着脱自在にしたものである。

【００１１】

【作 用】請求項１の前板カバーでは、まず、前板カバ
ーのヒンジ部を中心にして部を手前に回動させて、前足
を露出させる。次に、前足の高さを調整し、その後、ま
たヒンジ部を中心に両側部を回動させ、もとの状態に戻
す。

【００１２】請求項２の前板カバーでは、前板カバーの
ヒンジ部を、セルフヒンジで形成するため、前板カバー
の製造が容易で、かつコストがかからない。

【００１３】請求項３の前板カバーでは、前板カバーの
後部に設けられた左右一対のボスと、冷蔵庫本体の嵌合
穴との嵌合により前板カバーが取り付けられているの
で、前板カバーを容易に冷蔵庫本体から取り外すことが
できる。

【００１４】

【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。

【００１５】冷蔵庫本体１１には、従来技術の欄で説明
したように、その底面に一対の前足２０，２０が設けら
れている。そして、この冷蔵庫本体１１の前面下端に前
板カバー１２が設けられている。

【００１６】この前板カバー１２は、平板状の前板１４
と、前板１４の上端から延びた天板１８と、前面１４の
左右端から延びた側板２２とよりなる。

【００１７】前足２０，２０の位置に対応する前板１４
の両側部１４ａ，１４ａは、セルフヒンジ２６を介して
前板１４の中央部１４ｂと接続され、また、このセルフ
ヒンジ２６に対応する天板１８の両端部には直線状の切
欠２４が形成されている。これにより、前板カバー１２
の両側部（以下、この部分を回動部１５という）は、図
２に示すように、セルフヒンジ２６を中心にして、９０
°前方に回動する。

【００１８】前板１４のの中央部１４ｃには、水平方向
に複数のルーバー１６が設けられている。

【００１９】側板２２の下縁には、リブ２８が設けら
れ、このリブ２８は、前足２０の突片１８下部と圧着す
る。これにより、前板カバー１２の両端は、突片１８に
固定される。

【００２０】中央部１４ｃの天板１８の後部両側には、
図３に示すように、一対のボス３０が突出している。ま
た、冷蔵庫本体１１の前面下端には、前記ボス３０と嵌
合する嵌合孔３２が設けられている。これにより、前板
カバー１２は、冷蔵庫本体１１に対し、着脱自在とな
る。

【００２１】次に、ユーザーが前足２０の高さを調整す
る方法について説明する。

【００２２】まず、図２に示すように、前板カバー１２
の両端を手前に引くと、前板カバー１２の回動部１５
は、セルフヒンジジ２６を中心として回動し、前足２０
の調整足１９が露出する。ここで、手により調整足１９
を回転させ調整を行う。

【００２３】調整足１９の調整が終了すると、再びセル
フヒンジ２６を中心にして回動部１５を９０°後方に回
動させて側部２２を突片１８側面下部に圧着させ、回動
部１５を固定する。

【００２４】このようなすることによって、調整足１９
を調整するために、その都度前板カバー１２を外す必要
がなくなり、作業性が著しく向上する。また、前板カバ
ー１２を外す場合でも、ボス３０によって冷蔵庫本体１
１に固定されているため、容易に取外しができる。

【００２５】

【発明の効果】請求項１の冷蔵庫の前板カバーである
と、前板カバーを外さずに、ヒンジ部を中心に両側部を
回動させるだけで、調整足を調整することが可能とな
る。

【００２６】請求項２の冷蔵庫の前板カバーであると、
ヒンジ部材を取り付ける必要がないため、前板カバーの
製造が容易になり、コストがかからない。

【００２７】請求項３の冷蔵庫の前板カバーであると、
前板カバーに設けられたボスを冷蔵庫本体の嵌合穴から
外すことによって、前板カバー全体を容易に外すことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の前板カバーが前板に取り付
けられた状態を示す斜視図である。

【図２】図１において、セルフヒンジを中心に前板カバ
ーを手前に回動させて、調整足を回転させている状態を
示す斜視図である。

【図３】図１の前板カバーを前板に取り付ける状態を示
す斜視図である。

【図４】従来の冷蔵庫において、前板カバーをはずし
て、調整足を回転している状態を示す斜視図である。

【図５】従来の冷蔵庫において、前板カバーが前板に取
り付けられている状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０……冷蔵庫 １１……冷蔵庫本体 １２……前板カバー １３……吸入口 １４……前板 １４ａ……側部 １５……回動部 １６……ルーバー １８……天板 ２０……前足 ２２……側板 ２４……切欠 ２６……セルフヒンジ ２８……リブ ３０……ボス ３２……穴

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【手続補正書】

【提出日】平成６年１０月１３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】冷蔵庫本体の底面前部に、左右一対の高さ
   調整可能な前足が設けられ、前記本体の前面下端に前板
   カバーが設けられた冷蔵庫において、 前記前板カバーの前板に左右一対のヒンジ部を設けるこ
   とにより、 前記前足を覆う位置に対応する前記前板カバーの両側部
   を前方に回動自在にしたことを特徴とする冷蔵庫の前板
   カバー。
2. 【請求項２】前記ヒンジ部がセルフヒンジであることを
   特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫の前板カバー。
3. 【請求項３】前記ヒンジ部より内側の前記前板カバーの
   後部に左右一対のボスが設けられ、 前記冷蔵庫本体には、前記ボスと対応する位置に前記ボ
   スと嵌合する嵌合穴が設けられ、 前記前板カバーを、前記冷蔵庫本体に対し着脱自在にし
   たことを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫の前板カバ
   ー。