JP3440971B2 - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

空気調和機の室内ユニット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の室内
ユニットに係わり、とくに、吐出風の方向を左右に変更
する左右風向板の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の室内ユニットは図4に示す
ように、前面パネル1上部の吸込口1aより吸い込み、
熱交換器2にて調和され、横断流ファン3によりスタビ
ライザ4、リヤガイダ5等で形成する通風路10に吐出
される空気を、左右風向板6および上下風向板7にて風
向を調整して室内に吐き出されるようにしている。従来
の左右風向板6は、複数のルーバー翼部6fを並行に配
置して構成しており、その回動用の軸支部6bは、ルー
バー翼部6fの風上側の下方に設けられ、前記リヤガイ
ダー5に設けた軸受け部5aに軸支され、ルーバー翼部
6fの下方中央部に設けられる円柱状の突起6aに、同
ルーバー翼部6fと別体で形成され、複数のルーバー翼
部6fを連結し、風向調整用取っ手8aを一体に形成す
る連結棒の連結孔8bを挿着していた。前記連結棒に一
体で形成する取っ手8aは、操作性を良くするため、前
記ルーバー翼6fの前縁より手前に突出するようにして
いた。このため、前記上下風向板7を上下方向に動かし
たとき、前記取っ手8aに当たらないように、上下風向
板7の上下方向の長さを短くせざるをえず、このため、
上下風向板7を全閉状態にすると、下側の上下風向板7
の下方に隙間ができ、前記左右風向板の取っ手8aが観
えるため、外観上の問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上述べた問
題点を解決し、上下風向板7の全閉状態で下方の隙間を
なくし、左右風向板の取っ手等が観えないようにした空
気調和機の室内ユニットを提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、室内ユニットの吐出口の奥に、並行して配
置し、連動する複数のルーバー翼部により吐出風の左右
方向を調節する左右風向板と、同左右風向板の前方吐出
口に吐出風の上下方向を調節する複数の上下風向板を備
える空気調和機の室内ユニットにおいて、前記ルーバー
翼部の取っ手部を前記上下風向板を軸支する支柱の側方
からの投影面上に位置する場所に設け、前記上下風向板
を上下に回動したとき取っ手部が邪魔にならないように
するとともに、同上下風向板を全閉したとき、外観上見
えないようにしている。
【0005】前記左右風向板を、複数のルーバー翼部の
後方下部に肉薄部を設け、同肉薄部で連結棒に連結して
一体に形成し、部品点数を削減するようにしている。ま
た、前記複数のルーバー翼部の軸支部を、前記取っ手部
と前記連結棒の略中央に設け、操作性を向上するように
している。また、前記左右風向板を、PP(ポリプロピ
レン)樹脂にて形成し、肉薄部のヒンジ効果をもたらす
ようにしている。また、前記取っ手部の先端部分に複数
の凹凸を形成し操作性を向上するようにしている。ま
た、前記複数のルーバー翼部の前縁には、吹出口内に指
等の差し込みを防止するためのガード線を挿通する複数
の挿通孔を設け、安全性を向上するように考慮してい
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の空気調和機の室内ユニッ
トにおいては、並行して配置される複数のルーバー翼部
の取っ手部を上下風向板を軸支する支柱の側方向からの
投影面上に位置する部分に設け、上下風向板を全閉した
とき、外観上見えないようにし、同ルーバー翼部の後方
下部に肉薄部にて連結棒を連結し、同複数のルーバー翼
部を連結することにより、複数のルーバー翼部と連結棒
と取っ手部を左右風向板として一体で形成し、部品点数
を削減することができ、ルーバー翼の軸支部をルーバー
翼の略中央に設けることにより、取っ手部と軸支部間の
距離と連結部と軸支部間の距離が同じにでき、複数のル
ーバー翼部を回動する力を一定とし、さらに、前記取っ
手部の先端部分に複数の凹凸を形成して操作性を向上し
ている。また、前記複数のルーバー翼部の前縁には、吹
出口内に指等の差し込みを防止するためのガード線を挿
通する複数の挿通孔を設け、安全性を考慮している。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明による空気調和
機の室内ユニットを詳細に説明する。図1は本発明によ
る空気調和機の室内ユニットの一実施例を示す側断面図
であり、(A)は上下風向板全閉で停止状態、(B)は
冷房状態、(C)は暖房状態を示している。また、図2
は本発明による左右風向板の要部拡大図、図3は上下風
向板の要部拡大図である。図において、1は前面パネル
で、同前面パネル1の上部に室内空気を吸い込む吸込口
1aを備えている。2は熱交換器で、前記吸込口1aよ
りの空気を冷却または暖熱して調和している。3は横断
流ファンで、同横断流ファン3の回転により流風してい
る。4はスタビライザ、5はリヤガイダーで、同スタビ
ライザ4とリヤガイダー5により、通風路10を形成し
ている。前記スタビライザ4には後述の上下風向板7を
回動自在に軸支する支柱7a、7bが設けられ、また前
記リヤガイダー5には後述の軸支部6bを軸支する軸受
け部5aを設けている。6は前記通風路10に吐出され
る空気の通風方向を左右に調整する左右風向板で、同風
向板6は、複数のルーバー翼部6fを並行に配置し、同
ルーバー翼部6fの後方に設けられる肉薄部6cにより
連結棒6dに接続され、同連結棒6dにより複数のルー
バー翼部6fを肉薄部6cを介して連結し、PP(ポリ
プロピレン)樹脂にて一体に形成している。
【0008】また、前記ルーバー翼部6fには、同ルー
バー翼部6fの下方略中央部に回転自在に軸支する軸支
部6bと、後述の下側の上下風向板7の支柱7bの側方
からの投影面上に位置する部分に先端部に凹凸を形成し
た取っ手部6eを設け、前記軸支部6bは前記リヤガイ
ダー5に備える軸受け部5aに軸支し、前記取っ手部6
eの作動により前記ルーバー翼部6fを左右回動自在に
している。また、前記複数のルーバー翼部6fの前縁に
は、吹出口内に指等の差し込みを防止するためのガード
線を挿通する複数の挿通孔6gを設け、安全性が考慮さ
れている。7は前記左右風向板6の前方に位置する吐出
口の上下に備え前記通風路10に吐出される空気の通風
方向を上下に調整する前記上下風向板で、同上下風向板
7は前記スタビライザ4に備える支柱7a、前記支柱7
bに、上下方向回動自在に軸支されている。
【0009】以上のように構成したので、本発明による
空気調和機の室内ユニットによれば、並行して配置され
る複数のルーバー翼部6fの取っ手部6eを上下風向板
7を軸支する支柱7a、7bの側方からの投影面上に位
置する部分に設け、上下風向板7を全閉したとき、外観
上見えないようにし、同ルーバー翼部6fの後方下部に
肉薄部6cにて連結棒6dを連結し、同複数のルーバー
翼部6fを連結することにより、複数のルーバー翼部6
fと連結棒6dと取っ手部6eを左右風向板6として一
体で形成し、部品点数を削減することができ、ルーバー
翼部6fの軸支部6bをルーバー翼部6aの略中央に設
けることにより、取っ手6eと軸支部6b間の距離と連
結部6cと軸支部6b間の距離が同じにでき、複数のル
ーバー翼部6fを回転する力を一定とし、さらに、前記
取っ手部6eの先端部分に複数の凹凸を形成して操作性
を向上されている。また、前記複数のルーバー翼部6f
の前縁には、吹出口内に指等の差し込みを防止するため
のガード線を挿通する複数の挿通孔6gを設け、安全性
が考慮されている。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による空気
調和機の室内ユニットによれば、並行して配置される複
数のルーバー翼部6fの取っ手部6eを上下風向板7を
軸支する支柱7a、7bの側方からの投影面上に位置す
る部分に設けて上下風向板7の回動の邪魔にならないよ
うにし、上下風向板7を全閉したとき、外観上見えない
ようにでき、同ルーバー翼部6fの後方下部に肉薄部6
cにて連結棒6dを連結し、同複数のルーバー翼部6f
を連結することにより、複数のルーバー翼部6fと連結
棒6dと取っ手部6eを左右風向板6として一体で形成
して、部品点数を削減することができ、ルーバー翼部6
fの軸支部6bをルーバー翼部6aの略中央に設けるこ
とにより、取っ手6eと軸支部6b間の距離と連結部6
cと軸支部6b間の距離を同じとして、複数のルーバー
翼部6fを回転する力を一定とすることができ、さら
に、前記取っ手部6eの先端部分に複数の凹凸を形成し
て操作性を向上することができる。また、前記複数のル
ーバー翼部6fの前縁には、吹出口内に指等の差し込み
を防止するためのガード線を挿通する複数の挿通孔6g
を設け、安全性を向上することができる。上述のよう
に、上下風向板7の全閉状態で下方の隙間をなくし、左
右風向板の取っ手等が観えないようにした空気調和機の
室内ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の室内ユニットの一実
施例を示す側断面図であり、(A)は上下風向板全閉で
停止状態、(B)は冷房状態、(C)は暖房状態を示し
ている。
【図2】本発明による左右風向板を示すの要部拡大図で
ある。
【図3】本発明による上下風向板を示す要部拡大図であ
る。
【図4】従来の空気調和機の室内ユニットを示す側断面
図である。
【符号の説明】
1 前面パネル 1a 吸込口 2 熱交換器 3 横断流ファン 4 スタビライザ 5 リヤガイダー 5a 軸受部 6 左右風向板 6b 軸支部 6c 肉薄部 6d 連結棒 6e 取っ手部 6f ルーバー翼部 6g 挿通孔 7 上下風向板 7a、7b 支柱

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内ユニットの吐出口の奥に、並行して
    配置し、連動する複数のルーバー翼部により吐出風の左
    右方向を調節する左右風向板と、同左右風向板の前方吐
    出口に吐出風の上下方向を調節する複数の上下風向板を
    備える空気調和機の室内ユニットにおいて、前記ルーバ
    ー翼部の取っ手部を前記上下風向板を軸支する支柱の側
    方からの投影面上に位置する場所に設け、前記上下風向
    板を上下に回動したとき取っ手部が邪魔にならないよう
    にするとともに、同上下風向板を全閉したとき、外観上
    見えないようにしてなることを特徴とする空気調和機の
    室内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記左右風向板を、複数のルーバー翼部
    の後方下部に肉薄部を設け、同肉薄部で連結棒に連結し
    て一体に形成してなることを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機の室内ユニット。
  3. 【請求項3】 前記複数のルーバー翼部の軸支部を、前
    記取っ手部と前記連結棒の略中央に設けてなることを特
    徴とする請求項2記載の空気調和機の室内ユニット。
  4. 【請求項4】 前記左右風向板を、PP(ポリプロピレ
    ン)樹脂にて形成してなることを特徴とする請求項2、
    請求項3記載の空気調和機の室内ユニット。
  5. 【請求項5】 前記取っ手部の先端部分に複数の凹凸を
    形成してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和
    機の室内ユニット。
  6. 【請求項6】 前記複数のルーバー翼部の前縁には、吹
    出口内に指等の差し込みを防止するためのガード線を挿
    通する複数の挿通孔を設けてなることを特徴とする請求
    項1記載の空気調和機の室内ユニット。
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