JP2993402B2 - 空気調和装置の吸込グリル構造 - Google Patents

空気調和装置の吸込グリル構造

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JP2993402B2
JP2993402B2 JP7182544A JP18254495A JP2993402B2 JP 2993402 B2 JP2993402 B2 JP 2993402B2 JP 7182544 A JP7182544 A JP 7182544A JP 18254495 A JP18254495 A JP 18254495A JP 2993402 B2 JP2993402 B2 JP 2993402B2
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朗彦 坂下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の吸
込グリル構造に関し、特に、枠部材に天井材を取り付け
て吸込グリルが構成されるものに係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、天井埋込型などの空気調和装置
には、例えば、特開平3−125827号公報に開示さ
れるように、そのケーシング内に少なくとも利用側熱交
換器及びファンを備えており、そのケーシングの下面に
は天井面と略平行に配される支持枠が設けられ、この支
持枠の外側に、ケーシング内で空気調和した空調風を吹
き出すための吹出口が設けられている一方、支持枠の内
側に、室内空気をケーシング内に吸い込むための吸込口
を備えた吸込グリルが設けられている。上記吸込口は、
支持枠と吸込グリルとが互いに対向する左右両側部間に
形成されている。
【0003】また、吸込グリルにおいては、その外殻を
形成する枠部材と、該枠部材に取り付けられる天井材と
を備えているものがあり、上記枠部材の各辺同士が互い
に対向する対向位置つまり左右両枠部には、上記天井材
を上方から押えて枠部材に固定するための断面略くの字
状の押え部材が設けられ、天井材として用いられる6mm
〜15mmの板厚に応じて天井材が押え部材により枠部材
に固定される。つまり、図8に示すように、天井材(a)
の板厚が6mm程度である場合には、押え部材(b) の先端
(天井材側端部)が低位置となるように、押え部材(b)
の表面側を上方に向けて基端(枠部側端部)を枠部(c)
にビス(d) 止めして天井材(a) を固定する一方、図9に
示すように、天井材(e) の板厚が15mm程度ある場合に
は、押え部材(b) の先端が高位置となるように、押え部
材(b) の裏面側を上方に向けて基端を枠部(c) にビス
(d) 止めして天井材(a) を固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如き
天井材(a),(e) を押え部材(b) により固定するもので
は、天井材(a),(e) の脱着時にビス(d) 止めを解除して
押え部材(b) を取り外す必要がある。しかも、板厚の異
なる天井材(a),(e) ではその板厚に応じて押え部材(b)
の表裏を入れ替える必要がある。そのため、天井材(a),
(e) の脱着作業性が悪化する。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、押え部材を枠部材内方よ
り天井材の上面側にスライド自在に構成することで、天
井材脱着時の押え部材(b) の取り外しを不要にし、かつ
天井材の板厚に応じた押え部材の対応を容易に行えるよ
うにして、天井材の脱着作業性の向上を図ることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、空気調和
装置の吸込グリル構造として、内部に少なくとも利用側
熱交換器(4) 及びファン(3) を備えたケーシング(2) の
下部に支持枠(7) が設けられ、該支持枠(7) の内側に吸
込グリル(9) が設けられた空気調和装置(1) を前提とす
る。そして、上記吸込グリル(9) に、その外殻を形成す
る枠部材(12)と、該枠部材(12)に取り付けられる天井材
(13)とを備える。さらに、上記枠部材(12)の各辺(12a),
(12b),(12c),(12d) のうちの少なくとも一辺に、上記天
井材(13)を上方から押える押え部材(31)を設け、該押え
部材(31)を、天井材(13)の未取付時に天井材(13)に干渉
しない反天井材(13)側の開放位置と、天井材(13)の取付
時に天井材(13)側にスライド移動して天井材(13)を押え
る押え位置とにスライド自在に設けるとともに、そのス
ライド移動量を調整することにより板厚の異なる天井材
(13)を固定するように 構成したものである。
【0007】この構成により、請求項1記載の発明で
は、天井材(13)を枠部材(12)に取り付ける場合、押え部
材(31)を天井材(13)に干渉しない反天井材(13)側の開放
位置にスライド移動しておいてから、天井材(13)を枠部
材(12)上に支持し、この状態で、押え部材(31)を開放位
置から押え位置にスライド移動させて天井材(13)を上方
から押えることによって天井材(13)が固定される。ま
た、天井材(13)の板厚が異なる場合には、押え部材(31)
を、その先端(天井材側端部)が天井材(13)の上面に当
接する押え位置までスライド移動させることで、板厚の
異なる天井材(13)の固定がなされる。これによって、天
井材(13)の脱着時に押え部材(31)の取り外しを不要にす
ることができるとともに、板厚の異なる天井材(13)の板
厚に応じて押え部材の表裏を入れ替えたりすることなく
容易に対応させることができる。
【0008】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
特に板厚の異なる天井材に対する押え部材の押え位置を
ほぼ規定して天井材の効果的な固定が行えるようにする
ことを目的としており、具体的には、請求項1記載の発
明の押え部材を開放位置と押え位置とに円弧状軌跡を
描いてスライド自在となるように断面円弧状に形成する
構成としたものである。
【0009】この構成により、請求項2記載の発明で
は、押え部材(31)の先端は、円弧状軌跡を描きながらス
ライド移動するので、枠部材(12)の上方に対応する天井
材(13)の側縁に対しその天井材(13)の板厚によって押え
部材(31)の先端が枠部材(12)の内外方向に位置ずれする
ことを可及的に防止しつつ当接することになり、押え部
材(31)の押え位置を天井材(13)の板厚に関係なく天井材
(13)の側縁にほぼ規定して、天井材(13)の側縁を押え部
材(31)の先端と枠部材(12)との間で確実に挟み込んで天
井材(13)が効果的に固定される。
【0010】請求項3記載の発明が講じた解決手段は、
空気調和装置の吸込グリル構造として、内部に少なくと
も利用側熱交換器(4) 及びファン(3) を備えたケーシン
グ(2 ) の下部に支持枠(7) が設けられ、該支持枠(7) の
内側に吸込グリル(9) が設けられ、該支持枠(7) と吸込
グリル(9) との間に、該吸込グリル(9) の左右両側に位
置する吸込口(6c)が形成された空気調和装置(1) を前提
とする。そして、上記吸込グリル(9) に、その外殻を形
成する枠部材(12)と、該枠部材(12)に取り付けられる天
井材(13)とを備える。さらに、上記吸込グリル(9) の枠
部材(12)の左右両側辺(12c),(12d) に、上記天井材(13)
を上方から押える押え部材(31)を設け、該押え部材(31)
を、天井材(13)の未取付時に天井材(13)に干渉しない反
天井材(13)側の開放位置と、天井材(13)の取付時に天井
材(13)側にスライド移動して天井材(13)を押える押え位
置とにスライド自在に設けるとともに、開放位置と押え
位置とに円弧状軌跡を描いてスライド自在となるように
断面円弧状に形成したものである。
【0011】この構成により、請求項3記載の発明で
は、天井材(13)を枠部材(12)に取り付ける場合、押え部
材(31)を天井材(13)に干渉しない反天井材(13)側の開放
位置にスライド移動しておいてから、天井材(13)を枠部
材(12)上に支持し、この状態で、押え部材(31)を開放位
置から押え位置に円弧状軌跡を描きながらスライド移動
させて天井材(13)を上方から押えることによって天井材
(13)が固定される。このとき、天井材(13)は、枠部材(1
2)の左右両側辺(12c,12d) の押え部材(31),(31)により
対向方向から押え固定され、天井材(13)がより確実に固
定される。
【0012】請求項4記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1、請求項2または請求項3記載の発明の押え部
材(31)を特定し、天井材(13)の未取付時に反天井材(13)
側にスライド移動して枠部材(12)の断面内に格納する構
成としたものである。
【0013】この構成により、請求項4記載の発明で
は、押え部材(31)を枠部材(12)の断面内に格納した状態
で天井材(13)の脱着作業が行われ、天井材(13)の押え部
材(31)に対する干渉などが確実に防止されて、天井材(1
3)の脱着作業がスムーズかつ簡単に行える。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。図7は本例に係る天井埋込型空気調和
装置(1) を室内側より視た斜視図であり、図6は図7に
おけるY−Y線に沿った断面の拡大図である。この図6
に示すように、本空気調和装置(1) は、天井(R) に形成
された開口(H) に挿入配置されており、下方に開放する
本体ケーシング(2) (ケーシング)が天井裏空間(S) に
据付けられている。この本体ケーシング(2) は、前後方
向(図6では手前奥方向)に長く左右方向(図6では左
右方向)に短い長方形状の天板(2a)と該天板(2a)の外縁
部から下方に延びる側板(2b)とを備えている。また、本
体ケーシング(2) 内の中央部には送風機(3) (ファン)
が配設されている。この送風機(3) は前後方向に延びる
軸を有するシロッコファンで成っており、図示しないフ
ァンモータの駆動力を受けてファンロータが回転し、側
方から吸込んだ空気を上方に吐出する。また、この送風
機(3) の外周囲には熱交換器(4),(4) (利用側熱交換
器)が配設されている。この熱交換器(4) は、図示しな
い室外機に冷媒配管(4a)を介して連結され、冷房運転時
には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能
し、送風機(3) から吐出された空気との間で熱交換を行
って該空気を温度調整する。また、熱交換器(4) の下側
にはドレンパン(5) が配設されており、冷房運転時に熱
交換器(4) で発生した凝縮水をドレンとして回収排出す
るようになっている。このドレンパン(5) に回収したド
レンは、ドレン排水管(5a)を介して本体ケーシング(2)
外つまり屋外に排出されるようになっている。
【0015】また、本体ケーシング(2) の下端部には、
中央部に開口(6a)を有する化粧パネル(6) が設けられて
いる。該化粧パネル(6) の開口(6a)の周縁には支持枠
(7) が設けられ、この支持枠(7) よりも左右方向外側に
位置する化粧パネル(6) の左右両側部には、本体ケーシ
ング(2) 内で温度調整した空気を吹き出すための吹出口
(6b)(6b)が前後方向に延びて設けられている。この各吹
出口(6b)は、化粧パネル(6) の外側縁部を形成する外側
部材(8a)と、該外側部材(8a)に対して所定間隔を存した
内側位置において平行に延びる内側部材(8b)との間に形
成されている。一方、支持枠(7) の内側つまり開口(6a)
には、その支持枠(7) との間で前後方向に長い吸込口(6
c)を形成する矩形状の吸込グリル(9) が設けられ、該吸
込口(6c)は、吸込グリル(9) が化粧パネル(6) の開口(6
a)内において左右方向で均衡する左右方向均衡位置(図
6に示す状態)にあるときに上記支持枠(7) と吸込グリ
ル(9) とが互いに対向する左右両側部間に形成されて、
本体ケーシング(2) 内に室内空気を吸い込むようにして
いる。また、上記各吹出口(6b)の中央部には、該各吹出
口(6b)から室内空間へ吹き出される空調空気の吹出し方
向を変更可能とする水平羽根(11)が回動可能に配設され
ている。この水平羽根(11)は、前後方向に長尺な樹脂製
板材よりなり、断面の外縁が円弧状に湾曲された所謂流
線羽根で構成されている。
【0016】上記吸込グリル(9) は、その外殻を形成す
る矩形枠状の枠部材(12)と、該枠部材(12)に下面周縁部
が支持される天井材(13)とを備えている。上記枠部材(1
2)は、前後両辺としての前後両枠部(12a),(12b) と、左
右両側辺としての左右両枠部(12c),(12d) とを有してい
る。上記前後両枠部(12a),(12b) は、左右方向に延びる
断面略L字状の金属板により形成されている。一方、図
2に示すように、上記左右両枠部(12c),(12d) は、外縁
部を形成する断面円弧状の外側部分(14a) と、該外側部
分(14a) の内方に間隙(14c) を存して隔てて立設された
閉断面形状の内側部分(14b) と、該内側部分(14b) の内
端部下端位置より上記外側部分(14a) の内端部を水平方
向内方に延設するように設けられ、天井材(13)の下面左
右縁部を載置支持する支持片(14d) とを備え、これら外
側部分(14a) 、内側部分(14b) および支持片(14d) が三
者一体となって均一断面形状を保ちつつ前後方向に延び
て配されている。そして、上記吸込グリル(9) は、天井
(R) とほぼ一致する高さでかつ平行に配されており、天
井(R) の材質と同じ材質の天井材(13)でもって車室側か
ら視た見栄えに一体感をもたせるようにしている。ま
た、上記支持枠(7) の前後方向内側と吸込グリル(9) と
が互いに対向する前後両側部間には、支持枠(7) に吸込
グリル(9) を取り付けるための支持手段(10),(10) が設
けられている。
【0017】上記支持手段(10)は、図4にも示すよう
に、上記支持枠(7) の前後両側部左右両位置よりそれぞ
れ前後方向内方向きにスライド移動する左右一対のピン
部材(6d),(6d) と、上記吸込グリル(9) の四隅つまり枠
部材(12)の前後両枠部(12a),(12b) の左右両側部に設け
られ、該吸込グリル(9) が化粧パネル(6) の開口(6a)内
の左右方向均衡位置にあるときに上記両ピン部材(6d),
(6d) を係合させる係合溝(23),(24) を有する左右一対
の第1及び第2係合部(21),(22) とを備えている。この
第1,および第2係合部(21),(22) は、図5にも示すよ
うに、前後両枠部(12a),(12b) の左右両側部(15a),(15
b) と、この左右両側部(15a) (図では左側部のみ示
す)にリベット(17)および点付け溶接(図5の円で囲ん
だ部分)により固着され、金属板よりなる断面略コ字状
のコ字状部材(16),(16) とで閉断面状に形成されてい
る。さらに、図3に示すように、上記前後両枠部(12a),
(12b) の前後方向外方側には、左右両枠部(12c),(12d)
の外側部分(14a) の前後端に連結される連結板(15c) が
取り付けられているとともに、前後両枠部(12a),(12b)
の前後方向内方側には、天井材(13)の下面前後縁部を載
置支持する支持板(15d) (図では後側のみ示す)が取り
付けられている。上記各コ字状部材(16)の内側片(16a)
は、その左右方向外端より前後方向内方に延設され、そ
の延設片が上記左右両枠部(12c),(12d) の内側部分(14
b) に固着されて吸込グリル(9) の枠部材(12)を構成し
ている。
【0018】また、上記各コ字状部材(16)の外側片(16
b) には、上記係合溝(23),(24) が形成されている一
方、各コ字状部材(16)の上側片(16c) には、係合溝(2
3),(24) に対して上記両ピン部材(6d),(6d) のうちのい
ずれか一方のピン部材(6d)を先行して係脱可能としかつ
その一方のピン部材(6d)を係脱させた状態で他方のピン
部材(6d)を次点で係脱可能とする開孔(23a),(24a) が設
けられている。つまり、第1係合部(21)の係合溝(23)の
開孔(23a) は、左右方向均衡位置にある吸込グリル(9)
の左側部を上方に持ち上げた状態で右側方に移動させた
ときにその係合溝(23)内のピン部材(6d)のみを上方に相
対的に離脱させるように形成されている一方、上記第2
係合部(22)の係合溝(24)の開孔(24a) は、左右方向均衡
位置にある吸込グリル(9) の右側部を上方に持ち上げた
状態で左側方に移動させたときにその係合溝(24)内のピ
ン部材(6d)のみを上方に相対的に離脱させるように形成
されている。また、上記係合溝(23),(24) は、吸込グリ
ル(9) の取付時に係合溝(23)(または(24))に先行して
係合する一方のピン部材(6d)、または吸込グリル(9) の
取外し時に一方のピン部材(6d)を係合溝(23)(または(2
4))から先行して離脱させた状態で係合状態にある上記
他方のピン部材(6d)を支点にして吸込グリル(9) を回動
自在に支持するように、左右対称に形成されている。つ
まり、吸込グリル(9) は、左右の両ピン部材(6d),(6d)
のうちのいずれかのピン部材(6d)が係合溝(23),(24) に
対して係合状態にあるときにそのピン部材(6d)を支点に
して回動自在に支持されている。
【0019】さらに、本体ケーシング(2) 内における吸
込口(6c),(6c) に対向した位置にはエアフィルタ(26)が
設けられて、本体ケーシング(2) 内への塵埃の侵入を防
止している。そして、吹出口(6b)により、上記熱交換
器(4) において生成された空調空気を室内空間に供給す
るようになっている。このようにして、吸込口(6c)、エ
アフィルタ(26)、送風機(3) 、熱交換器(4) 、吹出口(6
b)に亘って空気流通路(A) が形成されている。この場
合、空調運転時には、送風機(3) が駆動され、吸込口(6
b)から本体ケーシング(2) 内に吸込まれた室内空気は、
エアフィルタ(26)及び送風機(3) を経て熱交換器(4) に
流された後、この熱交換器(4) において冷媒との間で熱
交換を行って温度調整(冷房運転にあっては冷却、暖房
運転にあっては加熱)され、この温度調整された空調空
気が吹出口(6d)から室内空間に吹出されて該室内空間の
空気調和を行うようにしている。
【0020】そして、本発明の特徴部分として、図1に
も示すように、上記枠部材(12)の左右両枠部(12c),(12
d) の前後方向3箇所には、上記天井材(13)の左右両側
縁部を上方から押える押え部材(31), …が設けられてい
る。該各押え部材(31)は、その先端(天井材側端部)に
押え片(31a) を有して断面円弧状に形成されていて、天
井材(13)の未取付時に天井材(13)に干渉しない反天井材
(13)側にスライド移動して枠部材(12)の断面内つまり間
隙(14c) 内に格納される開放位置と、天井材(13)の取付
時に上記間隙(14c) から天井材(13)側に引き出されて押
え片(31a) の当接により天井材(13)を押える押え位置と
にスライド自在に設けられている。上記左右両枠部(12
c),(12d) の内側部分(14b) の上面は、押え部材(31)の
内周面とほぼ一致する曲率半径の湾曲面(32)に形成され
ていて、押え部材(31)のスライド移動をスムーズに行え
るようにしている。上記各押え部材(31)には、該各押え
部材(31)を枠部材(12)に対してスライド移動不能に固定
するための固定手段(40)が設けられている。該固定手段
(40)は、各押え部材(31)のスライド方向に延びる長孔(3
3)と、該長孔(33)を介して挿通される螺子部材としての
ビス(34)と、上記長孔(33)に対応する内側部分(14b) の
湾曲面(32)に設けられ、上記ビス(34)を螺合する螺合孔
(32a) とを備えている。そして、上記各押え部材(31)
は、その長孔(33)を介して挿通されるビス(34)の締め付
け時にスライド移動不能に、かつビス(34)の締め付けを
弛めたときに該ビス(34)を長孔(33)内で相対移動させて
スライド移動可能となるように、左右両枠部(12c),(12
d) の湾曲面(32)に対して支持されている。この場合、
各押え部材(31)は、長孔(33)内を相対移動するビス(34)
により、スライド移動時の案内がなされるようになって
いる。
【0021】したがって、上記実施形態では、天井材(1
3)を枠部材(12)に取り付ける場合、各押え部材(31)を左
右両枠部(12c),(12d) の間隙(14c) 内に格納つまり開放
位置にスライド移動しておいてから、天井材(13)の周縁
部を前後両枠部(12a),(12b)の支持板(15d) および左右
両枠部(12c),(12d) の支持片(14d) 上に載置支持し、こ
の状態で、各押え部材(31)を開放位置から押え位置にそ
れぞれスライド移動させて天井材を押え片(31a) により
上方から押えてビス(34)を締め付けることにより天井材
(13)が確実に固定される。また、天井材(13)の板厚が異
なる場合には、各押え部材(31)を、その先端の押え片(3
1a) が天井材(13)の上面左右縁部に当接する押え位置ま
でそれぞれスライド移動させてビス(34)を締め付けるこ
とにより、板厚の異なる天井材(13)の固定が確実になさ
れる。これによって、天井材(13)の脱着時に押え部材(3
1)の取り外しを不要にするとともに、板厚の異なる天井
材(13)の板厚に応じて各押え部材(31)のスライド移動量
を調整することで板厚の異なる天井材(13)を容易に固定
し、よって各押え部材(31)を枠部材(12)の断面内に格納
することで天井材(13)の各押え部材(31)に対する干渉な
どを確実に防止しつつ、天井材(13)の脱着作業をスムー
ズかつ簡単に行うことができ、天井材(13)の脱着作業性
の向上を図ることができる。
【0022】また、上記各押え部材(31)が断面円弧状に
形成されているので、各押え部材(31)の押え片(31a)
は、円弧状軌跡を描きながらスライド移動して板厚の異
なる天井材(13)に対する各押え部材(31)の押え位置がほ
ぼ規定されることになり、この押え片(31a) を、左右両
側部(12c),(12d) の支持片(14d) の上方に対応する天井
材(13)の左右両側縁に対しその天井材(13)の板厚による
左右両枠部(12c),(12d)の内外方向への位置ずれを可及
的に防止しつつ当接させて、天井材(13)の左右両側縁を
各押え部材(31)の押え片(31a) と左右両側部(12c),(12
d) の支持片(14d)との間で確実に挟み込んで天井材(13)
を効果的に固定することができる。
【0023】さらに、上記各押え部材(31)は、ビス(34)
を弛めることによって該ビス(34)が長孔(33)内を相対移
動して天井板(13)の脱着時のスライド移動が可能となる
ので、ビス(34)取り外すことなく天井材(13)の脱着作
業を簡単に行うことができる。また、板厚の異なる天井
材(13)は、ビス(34)を弛めた状態で各押え部材(31)の押
え片(31a) を天井材(13)の左右両側縁に当接する押え位
置までスライド移動させてから、ビス(34)を締め付ける
ことで、板厚の異なる天井材(13)の固定をスムーズかつ
確実に行うことができる。
【0024】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記実施形態では、各押え部材(31)を断面
円弧状に形成したが、各押え部材が断面直線状のもので
あっても良く、この場合には、各押え部材の先端は天井
材の上面に対して直線状軌跡を描いてスライドすること
になる。
【0025】また、上記実施形態では、左右両枠部(12
c),(12d) の前後方向3箇所に押え部材(31), …を設け
たが、左右両枠部の前後方向に亘って設けられた1つの
押え部材、または左右両枠部の前後方向2箇所、若しく
は4箇所以上に押え部材が設けられていても良い。さら
に、上記実施形態では、左右両枠部(12c),(12d) に押え
部材(31), …を設けたが、前後両枠部または全ての枠部
に押え部材が設けられていても良い。また、枠部材の各
枠部のうちの1つの枠部にのみ単数または複数の押え部
材が設けられるようにしても良い。
【0026】さらに、上記実施形態では、支持枠(7) を
化粧パネル(6) に設けたが、支持枠が本体ケーシングの
下端部に設けられていても良い。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る空気調和装置の吸込グリル構造によれば、開放位置よ
りスライド自在な押え部材によって天井材を枠部材に押
えた状態で固定するので、天井材脱着時の押え部材の取
り外しを不要にするとともに、板厚の異なる天井材に応
じて押え部材のスライド移動量を調整することで板厚の
異なる天井材を容易に固定し、よって天井材の脱着作業
性の向上を図ることができる。
【0028】請求項2記載の発明における空気調和装置
の吸込グリル構造によれば、押え部材を断面円弧状に形
成したことにより、押え部材の先端を円弧状軌跡に則し
てスライド移動させて押え位置を天井材の板厚に関係な
く天井材の側縁にほぼ規定し、天井材の側縁を押え部材
の先端と枠部材との間で確実に挟み込んで天井材を効果
的に固定することができる。
【0029】請求項3記載の発明における空気調和装置
の吸込グリル構造によれば、スライド自在な押え部材に
よって天井材を枠部材に押えた状態で固定するので、天
井材脱着時の押え部材の取り外しが不要になるととも
に、天井材が枠部材の左右両側辺の押え部材により対向
方向から押さえられるので、より確実に固定される。
【0030】請求項4記載の発明における空気調和装置
の吸込グリル構造によれば、押え部材を枠部材の断面内
に格納するようにしたので、天井材脱着時に天井材の押
え部材に対する干渉などを確実に防止して、天井材の脱
着作業をスムーズかつ簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る天井材脱着時の図2相
当図である。
【図2】図3のX−X線における断面図である。
【図3】吸込グリルを上方より視た斜視図である。
【図4】吸込グリルの正面図である。
【図5】図4のZ−Z線における断面図である。
【図6】図7のY−Y線における断面図である。
【図7】天井埋込型空気調和装置を室内側から見た斜視
図である。
【図8】従来例に係る板厚の薄い天井材の取付状態を示
す図2相当図である。
【図9】同板厚の厚い天井材の取付状態を示す図2相当
図である。
【符号の説明】
(1) 天井埋込型空気調和装置(空気調和装置) (2) 本体ケーシング(ケーシング) (3) 送風機(ファン) (4) 熱交換器(利用側熱交換器) (6c) 吸込口 (7) 支持枠 (9) 吸込グリル (12) 枠部材 (12a,12b) 前後両枠部(前後両辺) (12c,12d) 左右両枠部(左右両側辺) (13) 天井材 (31) 押え部材 (33) 長孔 (34) ビス(螺子部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 1/00 401

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に少なくとも利用側熱交換器(4) 及
    びファン(3) を備えたケーシング(2) の下部に支持枠
    (7) が設けられ、該支持枠(7) の内側に吸込グリル(9)
    が設けられた空気調和装置(1) において、 上記吸込グリル(9) は、その外殻を形成する枠部材(12)
    と、該枠部材(12)に取り付けられる天井材(13)とを備え
    ており、 上記枠部材(12)の各辺(12a),(12b),(12c),(12d) のうち
    の少なくとも一辺には、上記天井材(13)を上方から押え
    る押え部材(31)が設けられ、該押え部材(31)は、天井材
    (13)の未取付時に天井材(13)に干渉しない反天井材(13)
    側の開放位置と、天井材(13)の取付時に天井材(13)側に
    スライド移動して天井材(13)を押える押え位置とにスラ
    イド自在に設けられているとともに、そのスライド移動
    量を調整することにより板厚の異なる天井材(13)を固定
    するように構成されていることを特徴とする空気調和装
    置の吸込グリル構造。
  2. 【請求項2】 上記押え部材(31)は、開放位置と押え位
    置とに円弧状軌跡を描いてスライド自在となるように
    面円弧状に形成されている請求項1記載の空気調和装置
    の吸込グリル構造。
  3. 【請求項3】 内部に少なくとも利用側熱交換器(4) 及
    びファン(3) を備えたケーシング(2) の下部に支持枠
    (7) が設けられ、該支持枠(7) の内側に吸込グリル(9)
    が設けられ、該支持枠(7) と吸込グリル(9) との間に、
    該吸込グリル(9) の左右両側に位置する吸込口(6c)が形
    成された空気調和装置(1) において、 上記吸込グリル(9) は、その外殻を形成する枠部材(12)
    と、該枠部材(12)に取り付けられる天井材(13)とを備え
    ており、 上記吸込グリル(9) の枠部材(12)の左右両側辺(12c),(1
    2d) には、上記天井材(13)を上方から押える押え部材(3
    1)が設けられ、該押え部材(31)は、天井材(13)の未取付
    時に天井材(13)に干渉しない反天井材(13)側の開放位置
    と、天井材(13)の取付時に天井材(13)側にスライド移動
    して天井材(13)を押える押え位置とにスライド自在に設
    けられているとともに、開放位置と押え位置とに円弧状
    軌跡を描 いてスライド自在となるように断面円弧状に形
    成されている 空気調和装置の吸込グリル構造。
  4. 【請求項4】 上記押え部材(31)は、天井材(13)の未取
    付時に反天井材(13)側にスライド移動して枠部材(12)の
    断面内に格納されている請求項1、請求項2または請求
    項3記載の空気調和装置の吸込グリル構造。
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