JP3280868B2 - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents

空気調和装置の室内ユニット

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JP3280868B2
JP3280868B2 JP26758896A JP26758896A JP3280868B2 JP 3280868 B2 JP3280868 B2 JP 3280868B2 JP 26758896 A JP26758896 A JP 26758896A JP 26758896 A JP26758896 A JP 26758896A JP 3280868 B2 JP3280868 B2 JP 3280868B2
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side plate
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セパレート型の
空気調和装置の室内ユニットに関し、特に室内ユニット
に設けられる熱交換器のサイドプレートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】セパレート型の空気調和装置の室内ユニ
ットとして、特開平7−63363号公報に示されてい
るようなものが知られている。この室内ユニット1は、
図4に示されているように、箱状のケーシング本体2
と、該ケーシング本体2の前面に装着された前面パネル
3とを有している。前面パネル3の上部前側には空気吸
込口4が、下部側に空気吹出口5がそれぞれ設けられて
おり、空気吹出口5には水平フラップ6と竪ルーバ7が
配置されている。
【0003】ケーシング本体2内には空気吸込口4に対
向する位置に熱交換器20が配置されており、ケーシン
グ本体2内における熱交換器20の背面側にファン室8
が画定されている。ファン室8は下側で空気吹出口5と
連通しており、このファン室8にはラインフローファン
9が配置されている。
【0004】熱交換器20の前面にはシート状のエアー
フィルタ10が配置され、また熱交換器20の下部には
ドレンパン11が固定配置されている。
【0005】ラインフローファン9は、図示されていな
いモータにより回転駆動され、空気吸込口4より、エア
ーフィルタ10、熱交換器20を介して空気をファン室
8に吸入し、熱交換器20を通過する際に熱交換器20
と熱交換された空気を空気吹出口5へ吐出する。
【0006】熱交換器20は、互いに空隙を隔てて垂直
配置されるアルミニウム板製の多数のフィン21と、フ
ィン21を貫通し内部を冷媒が流れるメアンダ状のヘア
ピンチューブ22により構成されているものであり、フ
ィン21が略短冊状のプレス打ち抜き後にくの字形に折
曲げられていることにより、くの字形の折曲横断面形状
をなしている。
【0007】熱交換器20の左右両側には、フィン21
を保護し、熱交換器20の折曲横断面形状を固定するサ
イドプレート23が取り付けられている。このサイドプ
レート23は、図5に示されているように、フィン21
と略同一形状の金属板により構成され、折曲げ後は熱交
換器20の折曲横断面形状とほぼ同一のくの字形状をな
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来にお
ける空気調和装置の室内ユニットにおいては、サイドプ
レートが熱交換器のフィンと略同一形状に形成されて熱
交換器20の側面に対応するのみで、ファン室の左右両
側がユニット本体、前面パネルの側壁とサイドプレート
との間隙をもって熱交換器前方の空気吸込口に連通して
いるため、ラインフローファンが熱交換器を通過せずに
除湿されていない空気をファン室に吸い込み、ラインフ
ローファンやユニット本体内壁に着露すると云う問題点
がある。
【0009】また、上述のような従来における空気調和
装置の室内ユニット熱交換器では、折曲回数を増やす毎
にサイドプレートもそれに伴い加工工程が増えたり、部
品点数が多くなるため、コスト高になると云う問題点が
ある。
【0010】この発明は、上述の如き問題を解消するた
めになされたものであり、熱交換器を通らずに除湿され
ていない空気がファン室に直接流れ込むことを防止する
と共に、加工工程および部品点数の削減等によるコスト
低減を実現でき、併せて組立性、ファンのサービス性に
優れた空気調和装置の室内ユニットを得ることを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明による空気調和装置の室内ユニットは、
ケーシング本体と、前記ケーシング本体の前面に装着さ
れ、上部側に空気吸込口を、下部側に空気吹出口をそれ
ぞれ有する前面パネルと、前記ケーシング本体内におい
て前記空気吸込口に対向する位置に配置された熱交換器
と、前記ケーシング本体内における前記熱交換器の背面
側に画定されたファン室に配置されたファンとを有する
空気調和装置の室内ユニットにおいて、前記熱交換器
に装着されるサイドプレートが前記ケーシング本体
側に延長されて前記ファン室の側部を閉じ、当該サイド
プレートが前記ケーシング本体に直接固定され、当該サ
イドプレートにより前記熱交換器が前記ケーシング本体
に固定されているものである。
【0012】この発明による空気調和装置の室内ユニッ
トでは、サイドプレートがケーシング本体側に延長され
てケーシング本体に直接固定されていることにより、こ
のサイドプレートによって熱交換器がケーシング本体に
固定されると共にファン室の側部が閉じられ、ファン室
に熱交換器を通過せずに除湿されてない空気を吸い込む
ことがない。
【0013】つぎの発明による空気調和装置の室内ユニ
ットは、上述の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
前記熱交換器は、くの字形、略この字形等の折曲横断面
形状をなしており、前記サイドプレートは前記熱交換器
の側部全体を覆う形状に予め成形されて前記熱交換器の
折曲横断面形状を固定するものである。
【0014】この発明による空気調和装置の室内ユニッ
トでは、サイドプレートが一枚板構造で熱交換器の側部
全体を覆う形状に予め成形されて熱交換器の折曲横断面
形状を画一的に固定する。
【0015】つぎの発明による空気調和装置の室内ユニ
ットは、上述の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
前記サイドプレートは前記ケーシング本体との接続部
に、前記ケーシング本体と共働して前記ファンの軸受部
材を保持する半割形状の軸受保持部を有しているもので
ある。
【0016】この発明による空気調和装置の室内ユニッ
トでは、サイドプレートがケーシング本体との接続部
に、ケーシング本体と共働してファンの軸受部材を保持
する。換言すれば、ファンの軸受部材はケーシング本体
とサイドプレートとにより保持され、熱交換器とファン
間の距離が安定し、また、ケーシング本体に対するサイ
ドプレートの着脱だけで、ファンのセット、取り外しが
行われる。
【0017】つぎの発明による空気調和装置の室内ユニ
ットは、上述の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
前記サイドプレートは前記ケーシング本体より軟質のプ
ラスチック材料により構成されているものである。
【0018】この発明による空気調和装置の室内ユニッ
トでは、サイドプレートとケーシング本体との硬さの違
いにより、サイドプレートとケーシング本体との対接部
で振動摩擦によるきしみ音が発生することが抑制され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説
明するこの発明の実施の形態において、上述の従来例と
同一構成の部分は、上述の従来例に付した符号と同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0020】図1〜図3は、この発明に係る空気調和装
置の室内ユニットの一つの実施の形態を示している。
【0021】この実施の形態にあっては、熱交換器20
は略この字形等の折曲横断面形状をなしている。
【0022】サイドプレート30は、一枚板構造で、熱
交換器20の側部全体を覆う形状に予め成形されてヘア
ピンチューブ22が嵌合する嵌合孔31を有し、熱交換
器20の折曲横断面形状を固定する熱交換器固定部32
と、ケーシング本体2側に延長されてファン室8の左右
両側部を閉じる側壁部33とを一体に有し、全体をポリ
プロピレン(PP)、ポリアセタール(POM)等のプ
ラスチックによる成形品により構成されている。
【0023】側壁部33は、後述するケーシング本体2
のサイドプレート取付座部13に対接する取付リブ部3
4を有し、タップねじ50により取付リブ部34をもっ
てサイドプレート取付座部13に固定される。
【0024】ケーシング本体2は、左右両側にそれぞれ
サイドプレート取付座部13を一体に有し、全体をポリ
スチレン(PS)、アセチルブタジエンスチロール(A
BS)等のプラスチックによる成形品により構成されて
いる。ケーシング本体2を構成するプラスチックの硬度
はサイドプレート30を構成するプラスチックの硬度よ
り高い。換言すれば、サイドプレート30はケーシング
本体2より軟質のプラスチック材料により構成されてい
る。
【0025】サイドプレート取付座部13には位置決め
ピン14が、取付リブ部34には位置決め孔35が設け
られ、位置決めピン14が位置決め孔35に嵌合するこ
とによりサイドプレート30がケーシング本体2に対し
て位置決めされる。
【0026】サイドプレート30はケーシング本体2と
の接続部である取付リブ部34に、ケーシング本体2の
サイドプレート取付座部13に形成された半割形状の軸
受保持部15と共働してラインフローファン9の軸受部
材16を保持する半割形状の軸受保持部36を有してい
る。
【0027】サイドプレート30が、上述のようにタッ
プねじ50によってケーシング本体2に固定されること
により、半割形状の軸受保持部15、36によってライ
ンフローファン9の軸受部材16が保持される。
【0028】上述のように、サイドプレート30によっ
て熱交換器20がケーシング本体2に固定され、側壁部
33によってファン室8の左右両側部が閉じられている
から、ラインフローファン9がファン室8に熱交換器2
0を通過せずに除湿されてない空気を吸い込むことがな
い。従って、ケーシング本体2内部やラインフローファ
ン9に着露することが防止され、室内ユニット1からの
露垂れ、露飛びを抑えることができる。
【0029】また、サイドプレート30が全体を一体成
形された一枚板構造であることにより、サイドプレート
30を熱交換器20に取り付け、これをユニット本体2
に固定する際の組立作業性が向上する。このことにより
組立作業時間が短縮でき、生産性が向上する。また、熱
交換器20の取り外しが容易になり、ラインフローファ
ン9のサービス性が向上する。
【0030】また、サイドプレート30は 熱交換器固
定部32を熱交換器20の側部全体を覆う形状に予め成
形されていることから、熱交換器20の左右両側に設け
られて熱交換器20の折曲横断面形状をばらつきを含む
ことなく画一的に固定(決定)する。
【0031】ラインフローファン9の軸受部材16が、
上述のように、軸受保持部15、36によってケーシン
グ本体2とサイドプレート30とにより保持されている
から、熱交換器20に対するラインフローファン9の軸
線位置が画一的に決まり、熱交換器20とラインフロー
ファン9との間の距離が安定する。このことにより、最
も効率のよい風量を熱交換器20に与えることができる
ようになり、熱交換率が向上し、空調性能を向上させる
ことができる。
【0032】また、ケーシング本体2に対するサイドプ
レート30の着脱だけで、ラインフローファン9のセッ
ト、取り外しが容易に行われるようになり、このことに
よってもラインフローファン9のサービス性が向上す
る。
【0033】また、サイドプレート30がケーシング本
体2より軟質のプラスチック材料により構成されている
ことにより、この両者に硬さの違いが生じ、サイドプレ
ート30とケーシング本体2との対接部で振動摩擦によ
るきしみ音が発生することが抑制され、品質が向上す
る。また、サイドプレート30が板金により構成される
場合に比して原価低減が図れる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明による空気調和装置の室内ユニットによれば、サイド
プレートがケーシング本体側に延長されてケーシング本
体に直接固定されていることにより、このサイドプレー
トによって熱交換器がケーシング本体に固定されると共
にファン室の側部が閉じられ、ファン室に熱交換器を通
過せずに除湿されてない空気を吸い込むことがないか
ら、ケーシング本体内部やファンの着露が防止され、室
内ユニットからの露垂れ、露飛びを抑えることができ
る。
【0035】つぎの発明による空気調和装置の室内ユニ
ットによれば、サイドプレートが一枚板構造で熱交換器
の側部全体を覆う形状に予め成形されているから、熱交
換器の折曲横断面形状がばらつきを含むことなく画一的
に固定され、熱交換器の形状が安定する。また、サイド
プレートが全体を一体成形された一枚板構造であること
により、サイドプレートを熱交換器に取り付け、これを
ユニット本体に固定する際の組立作業性が向上すると共
に、熱交換器の取り外しが容易になり、ファンのサービ
ス性が向上する。
【0036】つぎの発明による空気調和装置の室内ユニ
ットによれば、ファンの軸受部材がケーシング本体とサ
イドプレートとにより保持されるから、熱交換器とファ
ン間の距離が安定し、また、ファンと熱交換器との距離
が安定し、最も効率のよい風量を熱交換器に与えること
ができるため、熱交換効率が向上し、性能が向上する。
さらに、ケーシング本体に対するサイドプレートの着脱
だけで、ファンのセット、取り外しが容易に行われるよ
うになり、このことによってもファンのサービス性が向
上する。
【0037】つぎの発明による空気調和装置の室内ユニ
ットによれば、サイドプレートとケーシング本体との硬
さの違いにより、サイドプレートとケーシング本体との
対接部で振動摩擦によるきしみ音が発生することが抑制
されるから、空気調和装置の品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による空気調和装置の室内ユニット
の側面図である。
【図2】 この発明による空気調和装置の室内ユニット
の斜視図である。
【図3】 この発明による空気調和装置の室内ユニット
の要部の断面図である。
【図4】 従来における空気調和装置の室内ユニットの
側面図である。
【図5】 従来における空気調和装置の室内ユニットで
使用されるサイドプレートの側面図である。
【符号の説明】
1 室内ユニット,2 ケーシング本体,3 前面パネ
ル,4 空気吸込口,5 空気吹出口,8 ファン室,
9 ラインフローファン,13 サイドプレート取付座
部,14 位置決めピン,15 軸受保持部,16 軸
受部材,20熱交換器,21 フィン,22 ヘアピン
チューブ,30 サイドプレート、31 嵌合孔,32
熱交換器固定部,33 側壁部,34 取付リブ部,
35位置決め孔,36 軸受保持部,50 タップね
じ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−14650(JP,A) 特開 昭56−138677(JP,A) 特開 昭61−280329(JP,A) 特開 平5−196249(JP,A) 特開 平9−21045(JP,A) 実開 平3−67819(JP,U) 実開 昭54−113129(JP,U) 実開 昭59−40728(JP,U) 実公 昭57−17217(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/30 F24F 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング本体と、前記ケーシング本体
    の前面に装着され、上部側に空気吸込口を、下部側に空
    気吹出口をそれぞれ有する前面パネルと、前記ケーシン
    グ本体内において前記空気吸込口に対向する位置に配置
    された熱交換器と、前記ケーシング本体内における前記
    熱交換器の背面側に画定されたファン室に配置されたフ
    ァンとを有する空気調和装置の室内ユニットにおいて、 前記熱交換器の側に装着されるサイドプレートが前記
    ケーシング本体側に延長されて前記ファン室の側部を閉
    じ、当該サイドプレートが前記ケーシング本体に直接固
    定され、当該サイドプレートにより前記熱交換器が前記
    ケーシング本体に固定されていることを特徴とする空気
    調和装置の室内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器は、くの字形、略この字形
    等の折曲横断面形状をなしており、前記サイドプレート
    は前記熱交換器の側部全体を覆う形状に予め成形されて
    前記熱交換器の折曲横断面形状を固定することを特徴と
    する請求項1に記載の空気調和装置の室内ユニット。
  3. 【請求項3】 前記サイドプレートは、前記ケーシング
    本体との接続部に、前記ケーシング本体と共働して前記
    ファンの軸受部材を保持する半割形状の軸受保持部を有
    していることを特徴とする請求項1または2に記載の空
    気調和装置の室内ユニット。
  4. 【請求項4】 前記サイドプレートは前記ケーシング本
    体より軟質のプラスチック材料により構成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいづれか一つに記載の空
    気調和装置の室内ユニット。
JP26758896A 1996-10-08 1996-10-08 空気調和装置の室内ユニット Expired - Lifetime JP3280868B2 (ja)

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