JP2996146B2 - 空気調和装置の風向調整羽根支持構造 - Google Patents

空気調和装置の風向調整羽根支持構造

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JP2996146B2
JP2996146B2 JP7206165A JP20616595A JP2996146B2 JP 2996146 B2 JP2996146 B2 JP 2996146B2 JP 7206165 A JP7206165 A JP 7206165A JP 20616595 A JP20616595 A JP 20616595A JP 2996146 B2 JP2996146 B2 JP 2996146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の風
向調整羽根支持構造に関し、詳しくは、空気吹出口から
の空調空気の吹出し方向を変更する風向調整羽根を回動
自在に支持するものに係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、天井埋込型などの空気調和装置
には、例えば、特開平3−125827号公報に開示さ
れるように、ケーシング内に少なくとも熱交換器および
ファンが設けられ、そのケーシングの下部に空気吹出口
が設けられている。また、該空気吹出口には、空調空気
の吹出し方向を変更する風向調整羽根が設けられてい
る。
【0003】また、上記風向調整羽根は、両端部にてケ
ーシングに支持手段を介して回動自在に取り付けられ、
該両支持手段は、ケーシングおよび風向調整羽根のうち
のいずれか一方に形成された支持軸と、他方に形成され
て支持軸の挿入自在な軸孔とを備えている。そして、上
記風向調整羽根は、ケーシングを天井などに据え付ける
ときには両端部にて既に支持手段を介してケーシングに
支持された状態にあり、ケーシングを天井に据え付けた
状態で風向調整羽根を取り外すときには、ケーシングか
ら支持手段を取り外してから、この支持手段による支持
軸と軸孔との挿入支持関係を解除することで、風向調整
羽根が取り外せるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記風向調
整羽根を取り外す場合、該風向調整羽根自体が邪魔とな
って空気吹出口から支持手段を取り外すことができず、
ケーシングを分解して支持手段を取り外さなければなら
ない。このため、風向調整羽根の取外し時および取付時
には工具が必要となる上、ケーシングを分解するといっ
た大掛かりな組立作業が必要となる。また、風向調整羽
根を取り外すときに工具および大掛かりな組立作業が必
要となることから、風向調整羽根のメンテナンス性も悪
化する。
【0005】しかも、ケーシングが空気吹出口の長手方
向に長尺となる場合には、ケーシングの長手方向中途部
も空気吹出口を介して天井などに支持したいのである
が、上述したように風向調整羽根が邪魔となって空気吹
出口を介してケーシングの長手方向中途部を支持するこ
とができず、長尺なケーシングの支持剛性が低下する。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、風向調整羽根が工具およ
び大掛かりな組立作業を必要とせずとも簡単に脱着でき
るような支持手段を構成し、風向調整羽根のメンテナン
ス性および長尺なケーシングの支持剛性を図ることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、空気調和
装置の風向調整羽根支持構造として、ケーシング(X) 内
に少なくとも熱交換器(4) およびファン(3) が設けられ
ており、上記ケーシング(X) に形成された空気吹出口(6
b)には、空調空気の吹出し方向を変更する風向調整羽根
(11)が設けられている空気調和装置(1) を前提とし、上
記風向調整羽根(11)を、ケーシング(X) に基準端側の第
1支持手段(12)と自由端側の第2支持手段(13)とによっ
て両端部にて回動自在に取り付ける。そして、該両支持
手段(12),(13) に、ケーシング(X)および風向調整羽根
(11)のうちのいずれか一方に形成された支持軸(52a),(5
5a)と、他方に形成されて支持軸(52a),(55a) の挿入自
在な軸孔(53a),(54a) を有する軸受部材(53),(56) とを
備える。さらに、上記第1支持手段(12)の支持軸(52a)
を、第2支持手段(13)の支持軸(55a) を軸孔(54a) に挿
入した状態で、軸孔(53a) に挿入可能に形成する。ま
た、第2支持手段(13)をケーシング(X) に回動自在に設
け、該第2支持手段(13)に、風向調整羽根(11)をスイン
グさせるスイング機構(31)を連結すると共に、支持軸(5
5a) と軸孔(54a) との間の回転を規制する回転規制手段
(57)及び上記風向調整羽根(11)を第1支持手段(12)に向
かう長手方 向に押圧する付勢手段(58)を設け、回転規制
手段(57)と付勢手段(58)とを、第2支持手段(13)の軸受
部材(56)に一体的に形成したものである。
【0008】この構成により、請求項1記載の発明で
は、風向調整羽根(11)を取り外す場合、空気吹出口(6b)
を介して作業者が風向調整羽根(11)を把持し、第2支持
手段(13)の支持軸(55a) を付勢手段(58)の付勢力に抗し
て軸孔(54a) に挿入するように風向調整羽根(11)を第2
支持手段(13)側にスライド移動させる。そうすることに
より、第1支持手段(12)の支持軸(52a) が反挿入方向に
移動して軸孔(53a) から離脱し、第1支持手段(12)によ
る支持軸(52a) と軸孔(53a) との支持関係が解除されて
風向調整羽根(11)の第1支持手段側がフリー状態(取外
した状態)となる。そして、第2支持手段(12)の支持軸
(55a) を今度は反挿入方向に移動させて軸孔(54a) から
離脱させるように風向調整羽根(11)を第1支持手段(51)
側にスライド移動させることで、第2支持手段(13)によ
る風向調整羽根(11)の支持関係も解除されて風向調整羽
根(11)が空気吹出口(6b)から取り外される。
【0009】また、風向調整羽根(11)を取り付ける場
合、作業者が風向調整羽根(11)を把持して空気吹出口(6
b)より第2支持手段(13)の支持軸(55a) を軸孔(54a) に
挿入し、該支持軸(55a) を付勢手段(58)の付勢力に抗し
てさらに奥に挿入させるように風向調整羽根(11)を第2
支持手段(13)側にスライド移動させる。この風向調整羽
根(11)の第2支持手段(13)側へのスライド移動により、
第1支持手段(12)の支持軸(52a) と軸孔(53a) とは互い
に対向する状態、つまり支持軸(52a) が軸孔(53a) に挿
入可能な挿入直前状態となる。そして、風向調整羽根(1
1)を付勢手段(58)の付勢力により第1支持手段(12)側に
スライド移動させると、第1支持手段(12)の支持軸(52
a) が軸孔(53a) 内に挿入されて該支持軸(52a) と軸孔
(53a) とによる挿入支持関係も成立し、風向調整羽根(1
1)が空気吹出口(6b)に取り付けられる。
【0010】このように、風向調整羽根(11)が空気吹出
口(6b)を介して取り付けられることにより、ケーシング
(X) を分解して支持手段(12),(13) を取り外す必要がな
く、風向調整羽根(11)の取外し時および取付時に工具が
不要となる上、ケーシング(X) を分解するといった大掛
かりな組立作業も不要となる。また、風向調整羽根(11)
を取り外すときに工具および大掛かりな組立作業を不要
にすることで、風向調整羽根(11)のメンテナンス性も飛
躍的に高められる。しかも、ケーシング(X) が空気吹出
口(6b)の長手方向に長尺となっていても、風向調整羽根
(11)を取り外してケーシング(X) の長手方向中途部を空
気吹出口(6b)を介して天井(R) などに支持することがで
きる。
【0011】また、第2支持手段(13)をケーシング(X)
に回動自在に設け、第2支持手段(13)に、風向調整羽根
(11)をスイングさせるスイング機構(31)を連結すると共
に、支持軸(55a) と軸孔(54a) との間の回転を規制する
回転規制手段(57)を設けているので、スイング機構(31)
の回転軸(39a) からの回転力は、回転規制手段(57)によ
って支持軸(55a) と軸孔(54a) との間の回転を規制した
状態で第2支持手段(13)を介して風向調整羽根(11)に確
実に伝達される。
【0012】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の構成要件に加えて、第2支持手段
(13)に、風向調整羽根(11)の側端面に突出形成された支
持軸(55a) と、ケーシング(X) に設けられ、該支持軸(5
5a) の挿入可能な軸孔(54a)を有する筒部(54)が形成さ
れた軸受部材(56)とを備える。一方、上記付勢手段(58)
を、逆U字状に形成すると共に、上記軸受部材(56)に一
体形成して自由端部が風向調整羽根(11)の端面に当接す
るように構成したものである。
【0013】この構成により、請求項2記載発明で
は、ケーシング(X) 側の軸受部材(56)に一体形成した付
勢手段(58)によって、風向調整羽根(11)の着脱時に付勢
手段の別途組付が不要となり、風向調整羽根(11)の着脱
作業性がさらに良好なものとなる。
【0014】請求項3記載の発明が講じた解決手段は、
空気調和装置の風向調整羽根支持構造として、ケーシン
グ(X) 内に少なくとも熱交換器(4) およびファン(3) が
設け られており、上記ケーシング(X) に形成された空気
吹出口(6b)には、空調空気の吹出し方向を変更する風向
調整羽根(11)が設けられている空気調和装置(1) を前提
とし、上記風向調整羽根(11)を、ケーシング(X) に基準
端側の第1支持手段(12)と自由端側の第2支持手段(13)
とによって両端部にて回動自在に取り付けると共に、空
気吹出口(6b)の長手方向途中位置において中途支持手段
(61)を介してケーシング(X) に回動自在に支持する。そ
して、第1及び第2支持手段(12),(13)に、ケーシング
(X) および風向調整羽根(11)のうちのいずれか一方に形
成された支持軸(52a),(55a) と、他方に形成されて支持
軸(52a),(55a) の挿入自在な軸孔(53a),(54a) とを備
え、中途支持手段(61)に、上記ケーシング(X) および各
風向調整羽根(11)のいずれか一方に形成された中途支持
軸(62a) と、他方に形成されて中途支持軸(62a) の挿入
自在な軸孔(63a) とを備える。また、上記風向調整羽根
(11)を第1支持手段(12)に向かう長手方向に押圧する付
勢手段(58)を設ける。そして、第1支持手段(12)の支持
軸(52a) と中途支持手段(61)の中途支持軸(62a) とが、
第2支持手段(13)の支持軸(55a) を軸孔(54a) に挿入し
た状態で、上記風向調整羽根(11)を上記第2支持手段(1
3)側から第1支持手段(12)側に移動させることにより、
それぞれ軸孔(53a),(63a) に挿入されるように構成した
ものである。
【0015】この構成により、請求項3記載の発明で
は、風向調整羽根(11)の取外し時および取付時に工具が
不要となる上、ケーシング(X) を分解するといった大掛
かりな組立作業も不要となって、風向調整羽根(11)のメ
ンテナンス性が飛躍的に高められ、さらに、ケーシング
(X) が空気吹出口(6b)の長手方向に長尺となっていて
も、風向調整羽根(11)を取り外してケーシング(X) の長
手方向中途部を空気吹出口(6b)を介して天井(R) などに
支持することができることに加えて、風向調整羽根(11)
の長手方向途中位置での中途支持手段(61)の支持によ
り、長尺な風向調整羽根であっても撓むことなく効果的
に支持され、風向調整羽根(11)の軸芯が直線状に保たれ
て風向調整羽根(11)のスイングが円滑に行われる。
【0016】請求項4記載の発明が講じた解決手段は、
請求項3記載の発明の構成要件に加えて、ケーシング
(X) を、本体ケーシング(2) と、該本体ケーシング(2)
の前面に着脱自在に設けられ、空気吹出口(6b)を有する
と共に風向調整羽根(11)が取り付けられた化粧パネル
(6) とで構成する。一方、風向調整羽根(11)の背面側に
おける上記空気吹出口(6b)に、本体ケーシング(2) と化
粧パネル(6) とを締結する締結具(64)を設ける構成とし
たものである。
【0017】この構成により、請求項4記載の発明で
は、風向調整羽根(11)背面側での空気吹出口(6b)を介し
た締結具(64)の弛締によって本体ケーシング(2) の前面
に対する化粧パネル(6) の脱着が行え、本体ケーシング
(2) 内のメンテナンスが簡単に行える。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図10は本例に係る天井埋込型空気
調和装置(1) を室内側より視た斜視図であり、図9は図
10におけるY−Y線に沿った断面の拡大図である。こ
の図9に示すように、本空気調和装置(1) は、天井(R)
に形成された開口(H) に挿入配置されており、下方に開
放するケーシング(X) が天井裏空間(S) に据付けられて
いる。このケーシング(X) は、前後方向(図9では手前
奥方向)に長く左右方向(図9では左右方向)に短い長
方形状の天板(2a)および該天板(2a)の外縁部から下方に
延びる側板(2b)を有する本体ケーシング(2) と、該本体
ケーシング(2) の前面としての下面に着脱自在に取り付
けられた化粧パネル(6) (後述する)とを備えている。
また、本体ケーシング(2) 内の中央部には送風機(3)
(ファン)が配設されている。この送風機(3) は前後方
向に延びる軸を有するシロッコファンで成っており、図
示しないファンモータの駆動力を受けてファンロータが
回転し、側方から吸込んだ空気を上方に吐出する。ま
た、この送風機(3) の外周囲には熱交換器(4),(4) が配
設されている。この熱交換器(4),(4) は、図示しない室
外機に冷媒配管(4a)を介して連結され、冷房運転時には
蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能し、送
風機(3) から吐出された空気との間で熱交換を行って該
空気を温度調整する。また、熱交換器(4) の下側にはド
レンパン(5) が配設されており、冷房運転時に熱交換器
(4) で発生した凝縮水をドレンとして回収排出するよう
になっている。このドレンパン(5) に回収したドレン
は、ドレン排水管(5a)を介して本体ケーシング(2) 外つ
まり屋外に排出されるようになっている。
【0019】また、本体ケーシング(2) の下面には、中
央部に開口(6a)を有する化粧パネル(6) が着脱自在に設
けられている。該化粧パネル(6) の開口(6a)の周縁には
支持枠(7) が設けられ、この支持枠(7) よりも左右方向
外側に位置する化粧パネル(6) の左右両側部には、本体
ケーシング(2) 内で温度調整した空気を吹き出すための
左右一対の吹出口(6b)(6b)(空気吹出口)が前後方向に
延びて設けられている。この各吹出口(6b)は、化粧パネ
ル(6) の外側縁部を形成する外側部材(8a)と、該外側部
材(8a)に対して所定間隔を存した内側位置において平行
に延びる内側部材(8b)との間に形成されている。一方、
支持枠(7) の内側つまり開口(6a)には、矩形状の吸込グ
リル(9) が設けられ、この支持枠(7) と吸込グリル(9)
とが互いに対向する左右両側部間には、本体ケーシング
(2) 内に室内空気を吸い込むための左右一対の吸込口(6
c),(6c) が互いに平行に前後方向に延びて設けられてい
る。また、上記各吹出口(6b)の短手方向中央部には、該
各吹出口(6b)から室内空間へ吹き出される空調空気の吹
出し方向を変更可能にするように軸線(m) 回りにスイン
グする風向調整羽根としての水平羽根(11)が配設され、
該水平羽根(11)は、各吹出口(6b),(6b) の長手方向両端
縁対応位置においてそれぞれ第1および第2支持手段(1
2),(13) (図1および図4参照)を介して本体ケーシン
グ(2) に回動自在に支持されている。この水平羽根(11)
は、前後方向に長尺な樹脂製板材よりなり、断面の外縁
が円弧状に湾曲された所謂流線羽根で構成されている。
【0020】また、上記支持枠(7) の前後方向内側と吸
込グリル(9) とが互いに対向する前後両側部間には、支
持枠(7) に吸込グリル(9) を取り付けるための取付手段
(10),(10) が設けられている。該取付手段(10)は、上記
支持枠(7) の前後両側部左右両位置よりそれぞれ前後方
向内方向きに突出する左右一対のピン部材(6d),(6d)
と、上記吸込グリル(9) の四隅に設けられ、該吸込グリ
ル(9) が化粧パネル(6)の開口(6a)内にあるときに上記
両ピン部材(6d),(6d) を係合させる係合溝(23),(24) を
有する左右一対の第1及び第2係合部(21),(22) とを備
えている。
【0021】上記第1及び第2係合部(21),(22) の係合
溝(23),(24) には、その係合溝(23),(24) に対して上記
両ピン部材(6d),(6d) のうちのいずれか一方のピン部材
(6d)を先に係合または係合状態から離脱させ、かつ上記
一方のピン部材(6d)の係合または係合状態から離脱させ
たあとで他方のピン部材(6d)を残る係合溝(23),(24)に
対して係合または係合状態から離脱させる開孔(23a),(2
4a) が設けられている。また、上記係合溝(23),(24)
は、吸込グリル(9) の取付時に係合溝(23)(または(2
4))に先に係合する一方のピン部材(6d)、または吸込グ
リル(9) の取外し時に一方のピン部材(6d)を係合溝(23)
(または(24))から先に離脱させた状態で係合状態にあ
る上記他方のピン部材(6d)を支点にして吸込グリル(9)
を回動自在に支持するように、左右対称に形成されてい
る。つまり、吸込グリル(9) は、左右の両ピン部材(6
d),(6d) のうちのいずれかのピン部材(6d)が係合溝(2
3),(24) に対して係合状態にあるときにそのピン部材(6
d)を支点にして回動自在に支持されている。
【0022】そして、上記本体ケーシング(2) 内におけ
る吸込口(6c),(6c) に対向した位置にはエアフィルタ(2
6)が設けられて、本体ケーシング(2) 内への塵埃の侵入
を防止している。また、各吹出口(6b)により、上記熱交
換器(4) において生成された空調空気を室内空間に供給
するようになっている。このようにして、吸込口(6c)、
エアフィルタ(26)、送風機(3) 、熱交換器(4) 、吹出口
(6b)に亘って空気流通路(A) が形成されている。この場
合、空調運転時には、送風機(3) が駆動され、吸込口(6
c)から本体ケーシング(2) 内に吸込まれた室内空気は、
エアフィルタ(26)及び送風機(3) を経て熱交換器(4) に
流された後、この熱交換器(4) において冷媒との間で熱
交換を行って温度調整(冷房運転にあっては冷却、暖房
運転にあっては加熱)され、この温度調整された空調空
気が吹出口(6b)から室内空間に吹出されて該室内空間の
空気調和を行うようにしている。
【0023】さらに、図7および図8に示すように、上
記化粧パネル(6) の前縁部には、上記両水平羽根(11),
(11) をスイングさせるスイング機構(31)が設けられて
いる。該スイング機構(31)は、化粧パネル(6) の前縁部
略中央位置に設けられたモータ(32)と、該モータ(32)の
中心軸(32a) に回転一体に連結され、この中心軸(32a)
に対して偏心する出力軸(33a) を有するクランク(33)
と、内端(一端)同士を両吹出口(6b),(6b) 間の中央位
置で互いに対向させた状態でそれぞれ外端(他端)が吹
出口(6b),(6b) 側に向かって略水平に延び、その長手方
向略中間部が化粧パネル(6) の前縁部縦面にピン(34)を
介して回転自在に支持された左右一対の第1および第2
アーム(35),(36) と、その第2アーム(36)の内端側に設
けられ、上記ピン(34)を支点に第2アーム(36)を上下方
向に往復揺動させるように、該第2アーム(36)に上記出
力軸(33a) からの動力(回転力)を伝達する動力伝達部
(37)と、上記第1および第2アーム(35),(36) の内端同
士の間に設けられ、第1アーム(35)に伴って第2アーム
(36)を上下方向に往復揺動させるように、該両アーム(3
5),(36) の内端同士を噛合させる第1ギヤ部(38)と、そ
れぞれ外端が回転軸(39a) に回転一体に連結され、内端
が上記両アーム(35),(36) の外端に接近するように内方
に延設された延設アーム(39),(39) と、上記両アーム(3
5),(36) の外端と上記延設アーム(39),(39) の内端との
間に設けられ、両アーム(35),(36) の上下方向への往復
揺動により延設アーム(39),(39) (水平羽根(11))を正
逆回転させるように、両アーム(35),(36) の外端と延設
アーム(39),(39) の内端とを噛合させる第2ギヤ部(4
0),(40) とを備えている。上記動力伝達部(37)は、上記
第2アーム(36)の内端側上部より第1アーム(35)側へ突
出する突出部(36a) に形成され、かつ第1アーム(35)側
へ若干斜め上向きに長径な長孔(41)を有してなり、この
長孔(41)内において上記出力軸(33a) が摺動自在に支持
されるようになっている。また、上記第1および第2ギ
ヤ部(38),(40) は、周方向に3つの歯(42a) 〜(42c) を
有する第1ギヤ(42)と、該第1ギヤ(42)の歯(42a) 〜(4
2c) に噛合し、周方向に3つの歯溝(43a) 〜(43c) を有
する第2ギヤ(43)とを備えている。
【0024】ここで、両水平羽根(11),(11) をスイング
させるときのスイング機構(31)の動きについて説明す
る。モータ(32)の中心軸(32a) に対して偏心するクラン
ク(33)の出力軸(33a) からの回転力(動力)が動力伝達
部(37)を介して第2アーム(36)の内端側に伝達され、該
第2アーム(36)が上下方向に往復揺動、つまりピン(34)
を支点にして該アーム(36)の両端をシーソの如く上下方
向に往復揺動させる。このとき、第1アーム(35)は、そ
の内端が第2アーム(36)の内端に第1ギヤ部(38)を介し
て噛合していることから、第2アーム(36)と同様に上下
方向に往復揺動し、両アーム(35),(36) 共に上下方向に
同期して往復揺動する。そして、両アーム(35),(36) 外
端での上下方向への往復揺動は、第2ギヤ部(40),(40)
を介して延設アーム(39),(39) の正逆回転運動に変換さ
れ、この延設アーム(39),(39) を介して両水平羽根(1
1),(11) を軸線(m) 回りに正逆回転させる回転運動に変
換して伝達されることで、両水平羽根(11),(11) が左右
対称に同調してスイングする。
【0025】そして、図4に示すように、上記両支持手
段(12),(13) のうちの化粧パネル(6) の後側に位置する
第1支持手段(12)は、水平羽根(11)の後端面に対向する
化粧パネル(6) の後側対向面に設けられた筒状の後側軸
受部材(53)と、上記水平羽根(11)の後端面に設けられ、
上記化粧パネル(6) の後側対向面に対向する対向部材(5
2)とを備えてなる。上記対向部材(52)には、その対向部
材(52)の対向面(後面)より軸線(m) 上を外方へ突出す
る後側支持軸(52a) (支持軸)が設けられている一方、
上記後側軸受部材(53)には、上記後側支持軸(52a) を軸
線(m) 方向に挿入可能とする軸孔 (53a)が設けられてい
る。
【0026】一方、図1ないし図3に示すように、化粧
パネル(6) の前側に位置する第2支持手段(13)は、水平
羽根(11)の前端面に対向する化粧パネル(6) の前側対向
面に軸線(m) 回りに回動自在に挿入された軸受部材とし
ての合成樹脂製の前側軸受部材(56)と、上記水平羽根(1
1)の前端面に固着され、軸線(m) 上を外方へ突出する前
側支持軸(55a) (支持軸)を有してなる合成樹脂製の羽
根側部材(55)とを備えてなる。上記前側軸受部材(56)に
は、上記前側支持軸(55a) と同一軸線(m) 上において、
上記スイング機構(31)の延設アーム(39)の回転軸(39a)
を回転一体に連結する連結部(51)が前端側に、筒部(54)
が後端側にそれぞれ設けられている。該筒部(54)には、
上記前側支持軸(55a) を軸線(m) 方向に挿入可能とする
軸孔(54a) が設けられている。上記前側支持軸(55a) お
よび軸孔(54a) は、前側支持軸(55a) を軸孔(54a) に挿
入させた状態で第1支持手段(12)の軸孔(53a) に対して
後側支持軸(52a) を挿入可能、つまり後側支持軸(52a)
の挿入量分以上のさらなる前側支持軸(55a) の挿入移動
を可能とするように、後側支持軸(52a) および軸孔(53
a) よりも軸線(m) 方向前方に長く形成されている。そ
して、上記前側軸受部材(56)の後端側には、軸孔(54a)
内において前側支持軸(55a) を軸線(m) 回りに回転不能
に規制する回転規制手段(57)と、上記軸孔(54a) 内に前
側支持軸(55a)を挿入した状態から該前側支持軸(55a)
をその軸孔(54a) よりも奥側(連結部(51)側)の延長軸
孔(54b) 内にさらに挿入させたときに水平羽根(11)を第
1支持手段(12)側に長手方向に押圧(付勢)する付勢手
段(58)とが一体的に形成されている。
【0027】上記回転規制手段(57)は、上記前側支持軸
(55a) の周面において互いに180°位相ずれした2箇
所より半径方向外方に突出するフィン状の凸部(57a),(5
7a)と、上記軸孔(54a) 周囲に対応する筒部(54)に穿設
され、該各凸部(57a) を前側支持軸(55a) の挿入方向に
移動可能にかつその軸線(m) 回りに回転不能に係合する
ように、軸線(m) 方向に延びる2条の溝部(57b),(57b)
とを備えてなる。また、上記付勢手段(58)は、前側軸受
部材(56)の略中央部に基端が一体的に連結されて上方に
半円弧を描いて湾曲したのち先端を下方に延設しその先
端側(自由端側)においてばね力を発揮するように撓み
得る逆U字状に形成されている。この付勢手段(58)の先
端が当接する羽根側部材(55)の前端面には、付勢手段(5
8)の先端側(湾曲部分)を無理なく縮径方向に撓ませか
つ付勢手段(58)による付勢力が前側支持軸(55a) の延長
軸孔(54b) 側への移動に伴い漸増するように略三角錐形
状に切り欠いた切欠部(55b) が設けられている。
【0028】また、図5および図6に示すように、上記
各水平羽根(11)は、各吹出口(6b)の長手方向略中央位置
において中央支持手段(61)(同一構成となるので図では
一方のみを示す)を介して化粧パネル(6) に回動自在に
支持されている。該中央支持手段(61)は、水平羽根(11)
の背面側における吹出口(6b)の長手方向略中央位置つま
り化粧パネル(6) の上端部前後方向略中間部において外
側部材(8a)および内側部材(8b)の間に跨がるように一体
的に設けられた断面略L字状の連結部材(62)と、該連結
部材(62)の縦壁(62b) 前面より上記両支持軸(52a),(55
a) と同一軸線(m) 上に軸芯を有して前方へ突出する中
央支持軸(62a) と、該中央支持軸(62a) に対応する水平
羽根(11)の前後方向略中央位置に一体的に設けられ、中
央支持軸(62a) を挿入可能とするように、上記前側支持
軸(55a) および後側支持軸(52a) と同一軸線(m) 上に中
心を有して開口する軸孔(63a) を有してなる支持部材(6
3)とを備えている。上記連結部材(62)は、締結具として
のネジ(64)の締結により本体ケーシング(2) に取り付け
られて、化粧パネル(6) の前後方向略中間部での本体ケ
ーシング(2) に対する締結固定がなされるようになって
いる。この場合、第1支持手段(12)の軸孔(53a) に対す
る後側支持軸(52a) の挿入量、および中央支持手段(61)
の軸孔(63a) に対する中央支持軸(62a) の挿入量は、前
側支持軸(55a)を軸孔(54a) 内に既に挿入した状態(図
3に一点鎖線で示す状態)から前側支持軸(55a) を延長
軸孔(54b) 側挿入限界位置(図3に二点鎖線で示す位
置)まで挿入する際の挿入量よりも若干少なめに設定さ
れ、この前側支持軸(55a) を延長軸孔(54b) 側に挿入移
動させることで、後側支持軸(52a) の軸孔(53a) に対す
る挿入、および中央支持軸(62a) の軸孔(63a) に対する
挿入を可能にしている。また、付勢手段(58)による付勢
力は、前側支持軸(55a) を延長軸孔(54b) 側に挿入させ
ることで水平羽根(11)に作用し、この付勢力によって、
後側支持軸(52a) の軸孔(53a) からの離脱、および中央
支持軸(62a) の軸孔(63a) からの離脱を不能にしてい
る。さらに、付勢手段(58)の付勢力による前側支持軸(5
5a) の反挿入方向への移動は、後側支持軸(52a) 基端部
の軸孔(53a) 周縁に対する当接、および中央支持軸(62
a) 基端部の軸孔(63a) 周縁に対する当接により、延長
軸孔(54b)内に止まるように規制され、第1および中央
支持手段(12),(61) に水平羽根(11)を介して付勢力が作
用するようになっている。
【0029】したがって、上記実施の形態では、水平羽
根(11)を取り外す場合、空気吹出口(6b)を介して作業者
が水平羽根(11)を把持し、第2支持手段(13)の前側支持
軸(55a) を付勢手段(58)の付勢力に抗して軸孔(54a) よ
りも奥の延長軸孔(54b) に挿入移動させるように水平羽
根(11)を第2支持手段(13)側にスライド移動させ、この
延長軸孔(54b) への支持軸(55a) の挿入移動により、第
1支持手段(12)の後側支持軸(52a) が反挿入方向に移動
して軸孔(53a) から離脱すると共に、中央支持手段(61)
の中央支持軸(62a) も軸孔(63a) から離脱し、第1支持
手段(12)による後側支持軸(52a) と軸孔(53a) との挿入
支持関係、および中央支持手段(61)による中央支持軸(6
2a) と軸孔(63a) との挿入支持関係が共に解除されて水
平羽根(11)の後端側および中央部がフリー状態(取外し
た状態)となる。そして、第2支持手段(13)の支持軸(5
5a) を今度は反挿入方向に移動させて軸孔(54a) から離
脱させるように水平羽根(11)を第1支持手段(12)側にス
ライド移動させることで、第2支持手段(13)による水平
羽根(11)の前端側での挿入支持関係も解除されて水平羽
根(11)が空気吹出口(6b)から取り外される。
【0030】また、水平羽根(11)を取り付ける場合、作
業者が水平羽根(11)を把持して空気吹出口(6b)より第2
支持手段(13)の前側支持軸(55a) を軸孔(54a) に挿入さ
せ、該前側支持軸(55a) を付勢手段(58)の付勢力に抗し
て軸孔(54a) の延長軸孔(54b) 側にさらに挿入移動させ
るように水平羽根(11)を第2支持手段(13)側にスライド
移動させる。この延長軸孔(54b) への前側支持軸(55a)
の挿入移動により、第1支持手段(12)の後側支持軸(52
a) および軸孔(53a) と、中央支持手段(61)の中央支持
軸(62a) および軸孔(63a) とは互いに対向する状態、つ
まり後側支持軸(52a) が軸孔(53a) に、中央支持軸(62
a) が軸孔(63a) にそれぞれ挿入可能な挿入直前状態と
なり、水平羽根(11)を付勢手段(58)の付勢力により第1
支持手段(12)側にスライド移動させることで、第1支持
手段(12)の後側支持軸(52a) が軸孔(53a) 内に挿入され
て該後側支持軸(52a) と軸孔(53a) とによる挿入支持関
係、および中央支持手段(61)の中央支持軸(62a) が軸孔
(63a) 内に挿入されて該中央支持軸(62a) と軸孔(63a)
とによる挿入支持関係も成立されて、水平羽根(11)が空
気吹出口(6b)に取り付けられる。
【0031】このように、水平羽根(11)が空気吹出口(6
b)を介して取り付けられることにより、ケーシング(X)
を分解して各支持手段(12),(13),(61)を取り外す必要が
なく、水平羽根(11)の取外し時および取付時に工具を不
するととともに、ケーシング(X) を分解するといっ
た大掛かりな組立作業も不要にし、水平羽根(11)の組付
性の向上を図ることができる。また、水平羽根(11)を取
り外すときに工具および大掛かりな組立作業が不要とな
ることで、水平羽根(11)のメンテナンス性も飛躍的に高
めることができる。しかも、ケーシング(X) が空気吹出
口(6b)の長手方向に長尺となっていても、風向調整羽根
(11)を取り外してケーシング(X) の長手方向中央部を空
気吹出口(6b)を介して天井(R) などに支持することが可
能となり、長尺な本体ケーシングの支持剛性を向上させ
ることができる。
【0032】さらに、上記実施の形態では、前側軸受部
材(56)は、その前端側にスイング機構(31)の延設アーム
(39)の回転軸(39a) を回転一体に連結する連結部(51)が
設けられている一方、後端側に前側支持軸(55a) の挿入
可能な軸孔(54a) を有する筒部(54)が設けられ、この軸
孔(54a) 内において前側支持軸(55a) を回転不能に規制
する回転規制手段(57)が設けられているので、スイング
機構(31)の回転軸(39a) からの回転力を、回転規制手段
(57)によって支持軸(55a) と軸孔(54a) との間の回転を
規制した状態で第2支持手段(13)を介して風向調整羽根
(11)に確実に伝達することができる。しかも、上記回転
規制手段(57)は、支持軸(55a) 周面の各凸部(57a) と、
軸孔(54a) 周囲の2条の溝部(57b) とを備えてなるの
で、スイング機構(31)の回転軸(39a) からの回転力を水
平羽根(11)に確実に伝達する伝達部の構成を、凸部(57
a) と溝部(57b) との係合関係により簡単なものにする
ことができる。また、上記実施の形態では、付勢手段(5
8)が前側軸受部材(56)に一体形成されて先端部が羽根側
部材(55)(水平羽根(11))の端面に当接するように構成
されているので、水平羽根(11)の着脱時に付勢手段の別
途組付が不要となり、水平羽根(11)の着脱作業性をさら
に向上させることができる。
【0033】しかも、上記実施の形態では、各水平羽根
(11),(11) が、中央支持軸(62a) を軸孔(63a) に挿入さ
せる中央支持手段(61)を介して長手方向中央位置で本体
ケーシング(2) に回動自在に支持されていることによ
り、長尺な水平羽根(11)であっても撓むことなく効果的
に支持され、水平羽根(11)の軸芯が直線状に保たれて水
平羽根(11)のスイングを円滑に行うことができる。
【0034】また、ケーシング(X) は、本体ケーシング
(2) と、該本体ケーシング(2) の前面に対して着脱自在
な化粧パネル(6) とで構成され、化粧パネル(6) の上端
部前後方向略中間部において外側部材(8a)および内側部
材(8b)の間に跨がる連結部材(62)を本体ケーシング(2)
に取り付けるネジ(64)の締結によって、化粧パネル(6)
の前後方向略中間部での本体ケーシング(2) に対する締
結固定がなされているので、空気吹出口(6b)を介した締
結具(64)の弛締によって本体ケーシング(2) の下面に対
する化粧パネル(6) の脱着が行え、本体ケーシング(2)
内のメンテナンスを簡単に行うことができる。
【0035】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その他種々の変形の形態を包含するもの
である。例えば、上記実施の形態では、第1支持手段(1
2)を、後側支持軸(52a) を軸孔(53a) に挿入するだけの
支持関係により構成したが、前側支持軸を軸孔に挿入す
るだけの支持関係よりなる第2支持手段を構成し、後側
支持軸を軸孔内に挿入したときに水平羽根を第2支持手
段側に付勢する付勢手段を備えて第1支持手段を構成す
ることで、この第1支持手段側から先に水平羽根の脱着
が行われるようにしても良い。
【0036】また、上記実施の形態では、第1および第
2支持手段(12),(13) を、水平羽根(11)の端面より突出
する軸(52a),(55a) と、その端面に対向する化粧パネル
(6)の対向面に設けられた軸孔(53a),(54a) とで構成し
たが、水平羽根の端面に対向する化粧パネルの対向面よ
り突出する軸と、水平羽根の端面に設けられた軸孔とを
備えてなる第1および第2支持手段が構成されていても
良い。
【0037】さらに、上記実施の形態では、中央支持手
段(61)を、本体ケーシング(2) 側から突出する中央支持
軸(62a) と、水平羽根(11)側に設けた軸孔(63a) とで構
成したが、水平羽根側から突出する中央支持軸と、本体
ケーシング側に設けた軸孔とを備えてなる中央支持手段
が構成されていても良い。また、上記中央支持手段は、
軸線方向複数箇所に設けられていても良い。
【0038】しかも、上記実施の形態では、支持枠(7)
を化粧パネル(6) に設けたが、支持枠が本体ケーシング
の下端部に設けられていても良い。
【0039】さらにまた、上記実施の形態では、空気調
和装置として天井埋込型空気調和装置(1) を適用した場
合について述べたが、天井吊下型空気調和装置又は壁掛
型空気調和装置等を適用しても良いのは勿論である。ま
た、上記実施の形態では、吹出口(6b)を左右2箇所とし
たが、吹出口が、単一または3箇所以上に設けられてい
ても良い。
【0040】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る空気調和装置の風向調整羽根支持構造によれば、第2
支持手段の支持軸を軸孔に挿入した状態で第1支持手段
の支持軸を軸孔に挿入可能にするとともに、風向調整羽
根を付勢手段により第1支持手段に向かう長手方向に押
圧するので、風向調整羽根の付勢手段による両支持手段
での支持を可能にして空気吹出口を介した風向調整羽根
の着脱を可能とし、風向調整羽根の脱着時に工具や大掛
かりな組立作業を不要にして風向調整羽根の組付性の向
上を図ることができるとともに、風向調整羽根のメンテ
ナンス性も飛躍的に向上させることができる。しかも、
ケーシングの長手方向中途部を、風向調整羽根を取り外
した空気吹出口を介して天井などに支持することが可能
となり、長尺なケーシングの支持剛性を図ることができ
る。
【0041】また、ケーシングに対して回動自在な第2
支持手段に、スイング機構を連結すると共に回転規制手
段を設けたので、スイング機構からの回転力を、回転規
制手段によって支持軸と軸孔との間での回転を規制しつ
つ風向調整羽根に確実に伝達することができる。
【0042】請求項2記載の発明における空気調和装置
の風向調整羽根支持構造によれば、第2支持手段の軸受
部材に逆U字状の付勢手段を一体形成し、その自由端部
を風向調整羽根の端面に当接させるので、風向調整羽根
着脱時の付勢手段の別途組付を不要にして、風向調整羽
根の着脱作業性をさらに向上させることができる。
【0043】請求項3記載の発明における空気調和装置
の風向調整羽根支持構造によれば、空気吹出口の長手方
向途中位置で中途支持手段を介して風向調整羽根をケー
シングに回動自在に支持することにより、長尺な風向調
整羽根を撓むことなく効果的に支持できる上、風向調整
羽根の軸芯を直線状に保って風向調整羽根のスイングを
円滑に行うことができる。
【0044】請求項4記載の発明における空気調和装置
の風向調整羽根支持構造によれば、風向調整羽根の背面
側における空気吹出口に、本体ケーシングと化粧パネル
とを締結する締結具を設けたので、空気吹出口を介した
締結具の弛締によって化粧パネルの脱着を行うことがで
き、本体ケーシング内のメンテナンスを簡単に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る第2支持手段を吹出
口の前部下方より視た斜視図である。
【図2】第2支持手段の分解斜視図である。
【図3】第2支持手段による水平羽根の取り付け状態を
説明する側面図である。
【図4】第1支持手段を吹出口の後部下方より視た斜視
図である。
【図5】中央支持手段を下方より視た斜視図である。
【図6】中途支持手段付近で切断した吹出口の縦断正面
図である。
【図7】スイング機構を化粧パネル前方より視た正面図
である。
【図8】スイング機構の平面図である。
【図9】図10のY−Y線における断面図である。
【図10】天井埋込型空気調和装置を室内側から視た斜
視図である。
【符号の説明】
(1) 天井埋込型空気調和装置(空気調和装置) (2) 本体ケーシング(ケーシング) (3) 送風機(ファン) (4) 熱交換器 (6) 化粧パネル (6b) 吹出口(空気吹出口) (11) 水平羽根(風向調整羽根) (12) 第1支持手段 (13) 第2支持手段 (31) スイング機構 (52a) 後側支持軸(支持軸) (53a) 軸孔 (54) 筒部 (54a) 軸孔 (55a) 前側支持軸(支持軸) (56) 前側軸受部材(軸受部材) (57) 回転規制手段 (57a) 凸部 (57b) 溝部 (58) 付勢手段 (61) 中央支持手段(中途支持手段) (62a) 中央支持軸(中途支持軸) (63a) 軸孔 (64) ネジ(締結具) (X) ケーシング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−247450(JP,A) 特開 平5−187708(JP,A) 実開 昭63−101745(JP,U) 実開 昭49−69749(JP,U) 実開 平1−136848(JP,U) 実公 昭39−294(JP,Y1) 実公 昭43−11348(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 13/14 F24F 13/15

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(X) 内に少なくとも熱交換器
    (4) およびファン(3) が設けられており、上記ケーシン
    グ(X) に形成された空気吹出口(6b)には、空調空気の吹
    出し方向を変更する風向調整羽根(11)が設けられている
    空気調和装置(1) において、 上記風向調整羽根(11)は、ケーシング(X) に基準端側の
    第1支持手段(12)と自由端側の第2支持手段(13)とによ
    って両端部にて回動自在に取り付けられ、 該両支持手段(12),(13) は、ケーシング(X) および風向
    調整羽根(11)のうちのいずれか一方に形成された支持軸
    (52a),(55a) と、他方に形成されて支持軸(52a),(55a)
    の挿入自在な軸孔(53a),(54a) を有する軸受部材(53),
    (56) とを備え、 上記第1支持手段(12)の支持軸(52a) は、第2支持手段
    (13)の支持軸(55a) を軸孔(54a) に挿入した状態で、軸
    孔(53a) に挿入可能に形成され、 上記第2支持手段(13)は、ケーシング(X) に回動自在に
    設けられ、風向調整羽根(11)をスイングさせるスイング
    機構(31)が連結されると共に、支持軸(55a) と軸孔(54
    a) との間の回転を規制する回転規制手段(57)及び上記
    風向調整羽根(11)を第1支持手段(12)に向かう長手方向
    に押圧する付勢手段(58)を備え、 上記回転規制手段(57)と付勢手段(58)とが、第2支持手
    段(13)の軸受部材(56)に一体的に形成され ていることを
    特徴とする空気調和装置の風向調整羽根支持構造。
  2. 【請求項2】 上記第2支持手段(13)は、風向調整羽根
    (11)の側端面に突出形成された支持軸(55a) と、ケーシ
    ング(X) に設けられ、該支持軸(55a) の挿入可能な軸孔
    (54a) を有する筒部(54)が形成された軸受部材(56)とを
    備える一方、 上記付勢手段(58)は、逆U字状に形成されると共に、上
    記軸受部材(56)に一体形成されて自由端部が風向調整羽
    根(11)の端面に当接するように構成されている 請求項1
    記載の空気調和装置の風向調整羽根支持構造。
  3. 【請求項3】 ケーシング(X) 内に少なくとも熱交換器
    (4) およびファン(3) が設けられており、上記ケーシン
    グ(X) に形成された空気吹出口(6b)には、空調空気の吹
    出し方向を変更する風向調整羽根(11)が設けられている
    空気調和装置(1) において、 上記風向調整羽根(11)は、ケーシング(X) に基準端側の
    第1支持手段(12)と自由端側の第2支持手段(13)とによ
    って両端部にて回動自在に取り付けられるとともに、空
    気吹出口(6b)の長手方向途中位置において中途支持手段
    (61)を介してケーシング(X) に回動自在に支持されてお
    り、 該第1及び第2支持手段(12),(13) は、ケーシング(X)
    および風向調整羽根(11)のうちのいずれか一方に形成さ
    れた支持軸(52a),(55a) と、他方に形成されて支持軸(5
    2a),(55a) の挿入自在な軸孔(53a),(54a) とを備え、中
    途支持手段(61)は、上記ケーシング(X) および各風向調
    整羽根(11)のいずれか一方に形成された中途支持軸(62
    a) と、他方に形成されて中途支持軸(62a) の挿入自在
    な軸孔(63a) とを備え、 上記風向調整羽根(11)を第1支持手段(12)に向かう長手
    方向に押圧する付勢手段(58)が設けられ、 上記第1支持手段(12)の支持軸(52a) と中途支持手段(6
    1)の中途支持軸(62a)とは、第2支持手段(13)の支持軸
    (55a) を軸孔(54a) に挿入した状態で、上記風向調整羽
    根(11)を上記第2支持手段(13)側から第1支持手段(12)
    側に移動させることにより、それぞれ軸孔(53a),(63a)
    に挿入されるように構成されていることを特徴とする
    気調和装置の風向調整羽根支持構造。
  4. 【請求項4】 上記ケーシング(X) は、本体ケーシング
    (2) と、該本体ケーシング(2) の前面に着脱自在に設け
    られ、空気吹出口(6b)を有すると共に風向調整羽根(11)
    が取り付けられた化粧パネル(6) とで構成される一方、 風向調整羽根(11)の背面側における上記空気吹出口(6b)
    には、本体ケーシング(2) と化粧パネル(6) とを締結す
    る締結具(64)が設けられている 請求項3記載の空気調和
    装置の風向調整羽根支持構造。
JP7206165A 1995-08-11 1995-08-11 空気調和装置の風向調整羽根支持構造 Expired - Fee Related JP2996146B2 (ja)

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