JP2885141B2 - 空気調和装置の風向調整装置 - Google Patents

空気調和装置の風向調整装置

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JP2885141B2
JP2885141B2 JP7197502A JP19750295A JP2885141B2 JP 2885141 B2 JP2885141 B2 JP 2885141B2 JP 7197502 A JP7197502 A JP 7197502A JP 19750295 A JP19750295 A JP 19750295A JP 2885141 B2 JP2885141 B2 JP 2885141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の風
向調整装置に関し、詳しくは、空気吹出口からの空調空
気の吹出し方向を変更する風向調整羽根をスイングさせ
るスイング機構に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、天井埋込型などの空気調和装置
には、ケーシング内に少なくとも利用側熱交換器および
ファンが設けられ、そのケーシングの下部に互いに所定
間隔隔て平行に延びる一対の空気吹出口が設けられてい
る。また、該両空気吹出口には、空調空気の吹出し方向
を変更可能とするように軸回りにスイングする風向調整
羽根が設けられているとともに、その風向調整羽根をス
イングさせるスイング機構が設けられている。
【0003】そして、上記スイング機構としては、例え
ば、実開平2−96554号公報に開示され、図5およ
び図6にも示すもののように、両空気吹出口(a1),(a2)
間の中央位置に出力軸(b1)を有するモータ(b) と、該出
力軸(b1)に固着され、180°の位相差を有する第1お
よび第2支軸(c1),(c2) を備えたクランク(c) と、一端
を上記第1および第2支軸(c1),(c2) に回動自在に支持
した状態でそれぞれ他端が空気吹出口(a1),(a2) 側に延
びる一対の第1リンク(d1),(d2) と、下端が風向調整羽
根(e1),(e2) に回動自在に支持され、上端が上記第1リ
ンク(d1),(d2)の他端に回動自在に支持された第2リン
ク(f1),(f2) とを備え、モータ(b) の出力軸(b1)の回転
に伴い第1および第2支軸(c1),(c2) を出力軸(b1)周り
に回転させて、両第1リンク(d1),(d2) を略水平方向に
往復運動させることで、各風向調整羽根(e1),(e2) を第
2リンク(f1),(f2) を介してスイングさせるようにした
ものが従来より知られている。この場合、モータ(b) の
出力軸(b1)は、各風向調整羽根(e1),(e2) を真下向きに
位置付けた左右均衡位置において起立する第2リンク(f
1),(f2) の上端同士(風向調整羽根(e1),(e2) の軸同
士)をつなぐ水平線(g) 上の中間に位置しており、各風
向調整羽根(e1),(e2) を左右対称となるように同調させ
てスイング動作させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
スイング機構では、モータ(b) の回転力により左右方向
(水平方向)に往復揺動する第1リンク(d1),(d2) を介
して第2リンク(f1),(f2) を左右方向に傾倒させること
で風向調整羽根(e1),(e2) をスイング(回動)させるの
で、第2リンク(f1),(f2) を上方向きに起立状態で配す
る必要がある上、その第2リンク(f1),(f2) の上端同士
をつなぐ水平線(g) 上に出力軸(b1)を位置付けてモータ
(b) を配する必要があり、スイング機構は、その高さ方
向に寸法を要して嵩高いものとなる。しかも、スイング
機構の可動部として複数のリンク(d1),(d2),(f1),(f2)
が用いられているため、その各リンク(d1),(d2),(f1),
(f2)両端の回動支持部において摩擦が発生し、モータ
(b) の出力軸(b1)と風向調整羽根(e1),(e2) の軸との間
での伝達ロスが大きくなって、モータ(b) の負荷が増大
する。さらに、上記従来のスイング機構では、第1およ
び第2支軸(c1),(c2) 回りに各リンク(d1),(d2),(f1),
(f2) を回動させて風向調整羽根(e1),(e2) をスイング
させているので、各風向調整羽根(e1),(e2) を左右対称
に同調させる上で、各支軸(c1),(c2) および各リンク(d
1),(d2),(f1),(f2) を左右対称に動かす必要があり、そ
のため、モータ(b) を上記水平線(g) 上の中間に出力軸
(b1)を位置付ける必要があり、モータ(b) の取付位置が
左右中間位置のみと規定されていた。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、モータの出力軸の回転運
動を上下方向の往復運動に変換してから再度回転運動に
変換して風向調整羽根をスイングさせるギヤ駆動方式の
スイング機構を構成し、リンクを廃止してスイング機構
の高さ方向のコンパクト化を図り、かつリンク両端の回
動支持部での摩擦による伝達ロスを小さくしてモータの
負荷を抑制するとともに、モータの中間位置への位置付
けを不要にしてモータ取付位置の自由度を拡大させるこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、ケーシン
グ(2) 内に少なくとも利用側熱交換器(4) およびファン
(3) が設けられており、上記ケーシング(2) の下部に互
いに所定間隔隔て平行に延びる一対の空気吹出口(6b),
(6b) が設けられ、該両空気吹出口(6b),(6b) に、空調
空気の吹出し方向を変更可能とするように軸(11a) 回り
にスイングする風向調整羽根(11),(11) が設けられてい
るとともに、その風向調整羽根(11),(11) をスイングさ
せるスイング機構(31)が設けられた空気調和装置の風向
調整装置を前提とする。そして、上記スイング機構(31)
に、出力軸(33a) が中心軸(32a) に対して偏心するモー
タ(32)と、一端を両空気吹出口(6b),(6b) 間の中央位置
で互いに対向させた状態でそれぞれ他端が空気吹出口(6
b)側に延び、その長手方向中途部がケーシング(2) に回
転自在に支持された一対のアーム(35),(36) と、該両ア
ーム(35),(36) のうちの一方のアーム(35)に設けられ、
この一方のアーム(35)を長手方向中途部を支点にして上
下方向に往復揺動させるように、該一方のアーム(35)に
上記出力軸(33a)からの動力を伝達する動力伝達部(37)
と、上記両アーム(35),(36) の一端同士の間に設けら
れ、一方のアーム(35)に伴って他方のアーム(36)を上下
方向に往復揺動させるように、該両アーム(35),(36) の
一端同士を噛合させる第1ギヤ部(38)と、上記両アーム
(35),(36) の他端と風向調整羽根(11)の軸(11a) との間
に設けられ、両アーム(35),(36) の上下方向への往復揺
動により風向調整羽根(11),(11) の軸(11a) を正逆回転
させるように、両アーム(35),(36) の他端と風向調整羽
根(11),(11) の軸(11a) とを噛合させる第2ギヤ部(40)
とを備える構成としたものである。
【0007】この構成により、請求項1記載の発明で
は、たとえば左右一対の両風向調整羽根(11),(11) をス
イングさせる場合、モータ(32)の中心軸(32a) に対して
偏心する出力軸(33a) からの回転力(動力)が動力伝達
部(37)を介して一方のアーム(35)に伝達され、該一方の
アーム(35)が上下方向に往復揺動、つまり該アーム(35)
の中途部を支点にして両端をシーソの如く上下方向に往
復揺動させる。このとき、他方のアーム(36)は、その一
端が一方のアーム(35)の一端に第1ギヤ部(38)を介して
噛合していることから、一方のアーム(35)と同様に上下
方向に往復揺動し、両アーム(35),(36) 共に上下方向に
同期して往復揺動する。そして、両アーム(35),(36) 他
端での上下方向への往復揺動は、第2ギヤ部(40)を介し
て両風向調整羽根(11),(11) の軸(11a) に該軸(11a) を
正逆回転させる回転運動に変換して伝達され、両風向調
整羽根(11),(11) が左右対称に同調して軸(11a) 回りに
スイングする。
【0008】このように、モータ(32)の回転力によりア
ーム(35),(36) の中途部を支点にして両端をシーソの如
く上下方向に往復揺動させ、そのアーム(35),(36) の他
端の上下方向への往復揺動を第2ギヤ部(40)を介して風
向調整羽根(11),(11) の軸(11a) の回転運動に変換して
いるので、両アーム(35),(36) を共に略水平に配して該
両アーム(35),(36) の上下方向への往復揺動を可及的に
小さな移動量に抑えることが可能となり、スイング機構
(31)の高さ方向の寸法を抑えることができる。しかも、
スイング機構(31)は、第1ギヤ部(38)および第2ギヤ部
(40)により動力が伝達されるので、複数のリンクを用い
た場合の各リンク両端の回動支持部での摩擦の発生など
が防止され、モータ(32)の出力軸(33a) と風向調整羽根
(11),(11) の軸(11a) との間での伝達ロスが小さくなっ
て、モータ(32)の負荷が抑制される。さらに、両アーム
(35),(36) が第1ギヤ部(38)により同期して左右対称に
往復揺動することから、モータ(32)の出力軸(33a) から
の動力を一方のアーム(35)に伝達する動力伝達部(37)
は、その一方のアーム(35)に動力伝達可能な位置であれ
ばどこに設けられていても良く、各リンクを左右対称に
動かす上で必要であったモータの中間位置への位置付け
を不要にし、モータ(32)を左右側方にずらせて取り付け
ることが可能となる。
【0009】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の第1および第2ギヤ部(38),(40)
を特定し、それぞれ周方向に少なくとも3つ以上の奇数
の歯(42a) 〜(42c) を有する第1ギヤ(42)と、該第1ギ
ヤ(42)の歯(42a) 〜(42c) に噛合し、周方向に少なくと
も3つ以上の奇数の歯溝(43a) 〜(43c) を有する第2ギ
ヤ(43)とを備える。そして、上記第1ギヤ(42)の中央の
歯(42b) を、上記第2ギヤ(43)の中央の歯溝(43b) にの
み噛合するような歯幅に形成する構成としたものであ
る。
【0010】この構成により、請求項2記載の発明で
は、第1および第2ギヤ部(38),(40)を組み付ける場
合、その両ギヤ部(38),(40) の第1ギヤ(42)の中央の歯
(42b) を第2ギヤ(43)の中央の歯溝(43b) に噛合させて
組み付けられる。その場合、第1ギヤ(42)の中央の歯(4
2b) の歯幅を、たとえば周方向に大きくした形状にする
ことで、この第1ギヤ(42)の中央の歯(42b) が第2ギヤ
(43)の中央の歯溝(43b) 以外に噛合することが防止さ
れ、第1ギヤ部(38)および第2ギヤ部(40)のギヤ(42),
(43) 同士の組付ミスなどが確実に防止される。
【0011】さらに、請求項3記載の発明が講じた解決
手段は、請求項1または請求項2記載の発明の動力伝達
部(37)を特定し、一方のアーム(35)の一端側において出
力軸(33a) を摺動自在に支持する長孔(41)を有してなる
構成としたものである。
【0012】この構成により、請求項3記載の発明で
は、モータ(32)の出力軸(33a) からの動力が、第1ギヤ
部(38)近傍でかつ該アーム(35)の上下方向への最大往復
揺動位置において無駄なく伝達され、モータ(32)の負荷
が効果的に抑制される。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図4は本例に係る天井埋込型空気調
和装置(1) を室内側より視た斜視図であり、図3は図4
におけるY−Y線に沿った断面の拡大図である。この図
3に示すように、本空気調和装置(1)は、天井(R) に形
成された開口(H) に挿入配置されており、下方に開放す
る本体ケーシング(2) (ケーシング)が天井裏空間(S)
に据付けられている。この本体ケーシング(2) は、前後
方向(図3では手前奥方向)に長く左右方向(図3では
左右方向)に短い長方形状の天板(2a)と該天板(2a)の外
縁部から下方に延びる側板(2b)とを備えている。また、
本体ケーシング(2) 内の中央部には送風機(3) (ファ
ン)が配設されている。この送風機(3) は前後方向に延
びる軸を有するシロッコファンで成っており、図示しな
いファンモータの駆動力を受けてファンロータが回転
し、側方から吸込んだ空気を上方に吐出する。また、こ
の送風機(3) の外周囲には熱交換器(4),(4) (利用側熱
交換器)が配設されている。この熱交換器(4) は、図示
しない室外機に冷媒配管(4a)を介して連結され、冷房運
転時には蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機
能し、送風機(3) から吐出された空気との間で熱交換を
行って該空気を温度調整する。また、熱交換器(4) の下
側にはドレンパン(5) が配設されており、冷房運転時に
熱交換器(4) で発生した凝縮水をドレンとして回収排出
するようになっている。このドレンパン(5) に回収した
ドレンは、ドレン排水管(5a)を介して本体ケーシング
(2) 外つまり屋外に排出されるようになっている。
【0014】また、本体ケーシング(2) の下端部には、
中央部に開口(6a)を有する化粧パネル(6) が設けられて
いる。該化粧パネル(6) の開口(6a)の周縁には支持枠
(7) が設けられ、この支持枠(7) よりも左右方向外側に
位置する化粧パネル(6) の左右両側部には、本体ケーシ
ング(2) 内で温度調整した空気を吹き出すための左右一
対の吹出口(6b)(6b)(空気吹出口)が前後方向に延びて
設けられている。この各吹出口(6b)は、化粧パネル(6)
の外側縁部を形成する外側部材(8a)と、該外側部材(8a)
に対して所定間隔を存した内側位置において平行に延び
る内側部材(8b)との間に形成されている。一方、支持枠
(7) の内側つまり開口(6a)には、矩形状の吸込グリル
(9) が設けられ、この支持枠(7) と吸込グリル(9) とが
互いに対向する左右両側部間には、本体ケーシング(2)
内に室内空気を吸い込むための左右一対の吸込口(6c),
(6c) が互いに平行に前後方向に延びて設けられてい
る。また、上記各吹出口(6b)の中央部には、該各吹出口
(6b)から室内空間へ吹き出される空調空気の吹出し方向
を変更可能にする風向調整羽根としての水平羽根(11)が
軸(1a)回りにスイング可能に配設されている。この水平
羽根(11)は、前後方向に長尺な樹脂製板材よりなり、断
面の外縁が円弧状に湾曲された所謂流線羽根で構成され
ている。
【0015】また、上記支持枠(7) の前後方向内側と吸
込グリル(9) とが互いに対向する前後両側部間には、支
持枠(7) に吸込グリル(9) を取り付けるための支持手段
(10),(10) が設けられている。該支持手段(10)は、上記
支持枠(7) の前後両側部左右両位置よりそれぞれ前後方
向内方向きに突出する左右一対のピン部材(6d),(6d)
と、上記吸込グリル(9) の四隅に設けられ、該吸込グリ
ル(9) が化粧パネル(6)の開口(6a)内にあるときに上記
両ピン部材(6d),(6d) を係合させる係合溝(23),(24) を
有する左右一対の第1及び第2係合部(21),(22) とを備
えている。
【0016】また、上記第1及び第2係合部(21),(22)
には、その係合溝(23),(24) に対して上記両ピン部材(6
d),(6d) のうちのいずれか一方のピン部材(6d)を先に係
合させた状態で残る他方のピン部材(6d)をあとから係
合、または一方のピン部材(6d)を先に離脱させた状態で
残る他方のピン部材(6d)をあとから離脱させる開孔(23
a),(24a) が設けられている。また、上記係合溝(23),(2
4) は、吸込グリル(9) の取付時に係合溝(23)(または
(24))に先に係合する一方のピン部材(6d)、または吸込
グリル(9) の取外し時に一方のピン部材(6d)を係合溝(2
3)(または(24))から先に離脱させた状態で係合状態に
ある上記他方のピン部材(6d)を支点にして吸込グリル
(9) を回動自在に支持するように、左右対称に形成され
ている。つまり、吸込グリル(9) は、左右の両ピン部材
(6d),(6d) のうちのいずれかのピン部材(6d)が係合溝(2
3),(24) に対して係合状態にあるときにそのピン部材(6
d)を支点にして回動自在に支持されている。
【0017】さらに、本体ケーシング(2) 内における吸
込口(6c),(6c) に対向した位置にはエアフィルタ(26)が
設けられて、本体ケーシング(2) 内への塵埃の侵入を防
止している。そして、この各吹出口(6b)により、上記熱
交換器(4) において生成された空調空気を室内空間に供
給するようになっている。このようにして、吸込口(6
c)、エアフィルタ(26)、送風機(3) 、熱交換器(4) 、吹
出口(6b)に亘って空気流通路(A) が形成されている。こ
の場合、空調運転時には、送風機(3) が駆動され、吸込
口(6b)から本体ケーシング(2) 内に吸込まれた室内空気
は、エアフィルタ(26)及び送風機(3) を経て熱交換器
(4) に流された後、この熱交換器(4) において冷媒との
間で熱交換を行って温度調整(冷房運転にあっては冷
却、暖房運転にあっては加熱)され、この温度調整され
た空調空気が吹出口(6d)から室内空間に吹出されて該室
内空間の空気調和を行うようにしている。
【0018】そして、本発明の特徴部分として、図1お
よび図2に示すように、上記本体ケーシング(2) の前縁
部には、上記両水平羽根(11),(11) をスイングさせるス
イング機構(31)が設けられている。該スイング機構(31)
は、本体ケーシング(2) の前縁部略中央位置に設けられ
たモータ(32)と、該モータ(32)の中心軸(32a) に回転一
体に連結され、この中心軸(32a) に対して偏心する出力
軸(33a) を有するクランク(33)と、内端(一端)同士を
両吹出口(6b),(6b) 間の中央位置で互いに対向させた状
態でそれぞれ外端(他端)が吹出口(6b),(6b) 側に向か
って略水平に延び、その長手方向略中間部が本体ケーシ
ング(2) の前縁部縦面にピン(34)を介して回転自在に支
持された左右一対の第1および第2アーム(35),(36)
と、その第2アーム(36)の内端側に設けられ、上記ピン
(34)を支点に第2アーム(36)を上下方向に往復揺動させ
るように、該第2アーム(36)に上記出力軸(33a) からの
動力(回転力)を伝達する動力伝達部(37)と、上記第1
および第2アーム(35),(36)の内端同士の間に設けら
れ、第1アーム(35)に伴って第2アーム(36)を上下方向
に往復揺動させるように、該両アーム(35),(36) の内端
同士を噛合させる第1ギヤ部(38)と、それぞれ外端が上
記両水平羽根(11),(11) の軸(11a) に回転一体に連結さ
れ、内端が上記両アーム(35),(36) の外端に接近するよ
うに内方に延設された延設アーム(39),(39) と、上記両
アーム(35),(36) の外端と上記延設アーム(39),(39) の
内端との間に設けられ、両アーム(35),(36) の上下方向
への往復揺動により延設アーム(39),(39) (水平羽根(1
1))を正逆回転させるように、両アーム(35),(36) の外
端と延設アーム(39),(39) の内端とを噛合させる第2ギ
ヤ部(40),(40) とを備えている。上記動力伝達部(37)
は、上記第2アーム(36)の内端側上部より第1アーム(3
5)側へ突出する突出部(36a) に形成され、かつ第1アー
ム(35)側へ若干斜め上向きに長径な長孔(41)を有してな
り、この長孔(41)内において上記出力軸(33a) が摺動自
在に支持されるようになっている。また、上記第1およ
び第2ギヤ部(38),(40) は、周方向に3つの歯(42a) 〜
(42c) を有する第1ギヤ(42)と、該第1ギヤ(42)の歯(4
2a) 〜(42c) に噛合し、周方向に3つの歯溝(43a) 〜(4
3c) を有する第2ギヤ(43)とを備えている。上記第1ギ
ヤ(42)の中央の歯(42b) は、上記第2ギヤ(43)の中央の
歯溝(43b) にのみ噛合するように、その歯幅を残る歯(4
2a),(42c) に比して周方向に大きく形成されている。一
方、上記第2ギヤ(43)の中央の歯溝(43b) は、上記第1
ギヤ(42)の中央の歯(42b) に対応するように、その歯溝
幅を残る歯溝(43a),(43c) に比して周方向に大きく形成
されている。
【0019】ここで、両水平羽根(11),(11) をスイング
させるときのスイング機構(31)の動きについて説明す
る。モータ(32)の中心軸(32a) に対して偏心するクラン
ク(33)の出力軸(33a) からの回転力(動力)が動力伝達
部(37)を介して第2アーム(36)の内端側に伝達され、該
第2アーム(36)が上下方向に往復揺動、つまりピン(34)
を支点にして該アーム(36)の両端をシーソの如く上下方
向に往復揺動させる。このとき、第1アーム(35)は、そ
の内端が第2アーム(36)の内端に第1ギヤ部(38)を介し
て噛合していることから、第2アーム(36)と同様に上下
方向に往復揺動し、両アーム(35),(36) 共に上下方向に
同期して往復揺動する。そして、両アーム(35),(36) 外
端での上下方向への往復揺動は、第2ギヤ部(40),(40)
を介して延設アーム(39),(39) の正逆回転運動に変換さ
れ、この延設アーム(39),(39) を介して両水平羽根(1
1),(11) の軸(11a),(11a) を正逆回転させる回転運動に
変換して伝達されることで、両水平羽根(11),(11) が左
右対称に同調して軸(11a) 回りにスイングする。
【0020】したがって、上記実施の形態では、モータ
(32)の回転力によりピン(34)を支点にして第1および第
2アーム(35),(36) の両端をシーソの如く上下方向に往
復揺動させ、そのアーム(35),(36) の外端の上下方向へ
の往復揺動を第2ギヤ部(40)により延設アーム(39),(3
9) を介して水平羽根(11),(11) の軸(11a) 回りの回転
運動に変換しているので、両アーム(35),(36) を共に略
水平に配して該両アーム(35),(36) の上下方向への往復
揺動を可及的に小さな移動量にし、スイング機構(31)の
高さ方向の寸法を抑えてコンパクト化を図ることができ
る。しかも、スイング機構(31)は、第1ギヤ部(38)およ
び第2ギヤ部(40)により動力が伝達されるので、複数の
リンクを用いた場合の各リンク両端の回動支持部での摩
擦の発生などが防止され、クランク(33)(モータ(32))
の出力軸(33a) と水平羽根(11),(11) の軸(11a) との間
での伝達ロスが小さくなって、モータ(32)の負荷を抑制
することができる。さらに、両アーム(35),(36) が第1
ギヤ部(38)により同期して左右対称に往復揺動すること
から、クランク(33)の出力軸(33a) からの動力を第1ア
ーム(35)に伝達する動力伝達部(37)は、その第1アーム
(35)に動力伝達可能な位置であればどこに設けられてい
ても良く、リンク式のスイング機構の場合に各リンクを
左右対称に動かす上で必要であったモータの中間位置へ
の位置付けを不要にし、モータ(32)を左右側方にずらせ
て取り付けることが可能となって、該モータ(32)の取付
位置の自由度を拡大させることができる。
【0021】また、第1および第2ギヤ部(38),(40) を
組み付ける場合、その両ギヤ部(38),(40) の第1ギヤ(4
2)の中央の歯(42b) を第2ギヤ(43)の中央の歯溝(43b)
に噛合させて組み付けられる。その場合、第1ギヤ(42)
の中央の歯(42b) は、その歯幅を周方向に大きくした形
状に形成されているので、この第1ギヤ(42)の中央の歯
(42b) が第2ギヤ(43)の中央の歯溝(43b) 以外に噛合す
ることが防止され、第1ギヤおよび第2ギヤ部(38),(4
0) のギヤ(42),(43) 同士の組付ミスなどを確実に防止
することができる。
【0022】さらに、上記動力伝達部(37)は、第1アー
ム(35)の内端側において出力軸(33a) を摺動自在に支持
する長孔(41)を有してなるので、クランク(33)の出力軸
(33a) からの動力が、第1ギヤ部(38)近傍でかつ第1ア
ーム(35)の上下方向への最大往復揺動位置(内端)にお
いて無駄なく伝達され、モータ(32)の負荷を効果的に抑
制することができる。
【0023】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その他種々の変形形態を包含するもので
ある。例えば、上記実施の形態では、モータ(32)を本体
ケーシング(2) の前縁部略中間位置に設けたが、第2ア
ームの突出部を左側または右側に設けてモータが本体ケ
ーシングの前縁部の左側方または右側方に取り付けられ
るようにしても良い。上記実施の形態では、動力伝達部
(37)(突出部(36a) )を第2アーム(36)に設けたが、動
力伝達部が第1アームに設けられていても良いのは勿論
である。
【0024】また、上記実施の形態では、両アーム(3
5),(36) の外端と延設アーム(39),(39) の内端との間に
第2ギヤ部(40),(40) を設けたが、両アームの外端が第
2ギヤ部を介して水平羽根の軸にダイレクトに動力伝達
可能に連結されるようにしても良い。
【0025】さらに、上記実施の形態では、第1ギヤ(4
2)を3つの歯(42a) 〜(42c) に、第2ギヤ(43)を3つの
歯溝(43a) 〜(43c) にそれぞれ形成したが、第1ギヤが
5つ以上の奇数の歯に、第2ギヤが5つ以上の奇数の歯
溝に形成されていても良く、要は、第1および第2ギヤ
同士の組み付けがその中央の歯および歯溝で位置決めさ
れるためである。
【0026】しかも、上記実施の形態では、支持枠(7)
を化粧パネル(6) に設けたが、支持枠が本体ケーシング
の下端部に設けられていても良い。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る空気調和装置の風向調整装置によれば、モータの出力
軸からの回転力を動力伝達部を介して一方のアームに伝
達し、他方のアームを伴い両アーム共に上下方向に同期
して往復揺動させて、両風向調整羽根の軸を第2ギヤ部
を介して正逆回転運動させ、該両風向調整羽根を左右対
称に同調して軸回りにスイングさせるので、両アームを
共に略水平に配することで該両アームの上下方向への往
復揺動量を可及的に小さくし、スイング機構の高さ方向
の寸法を抑えてコンパクト化を図ることができるととも
に、モータの出力軸と両風向調整羽根の軸との間での伝
達ロスを小さくしてモータの負荷を抑制することができ
る。さらに、両アームを第1ギヤ部により同期して左右
対称に往復揺動させるので、動力伝達部の設置に自由度
をもたせてモータ取付位置の自由度を拡大させることが
できる。
【0028】請求項2記載の発明における空気調和装置
の風向調整装置によれば、第1および第2ギヤ部におい
てその第1ギヤの中央の歯の歯幅を周方向に大きくして
第2ギヤの中央の歯溝のみに噛合するようにしたので、
第1ギヤおよび第2ギヤ部のギヤ同士の組付ミスなどを
確実に防止することができる。
【0029】さらに、請求項3記載の発明における空気
調和装置の風向調整装置によれば、一方のアームの一端
側にて出力軸を摺動自在に支持する長孔を有する動力伝
達部を構成したので、モータの出力軸からの動力を無駄
なく一方のアームに伝達し、モータの負荷を効果的に抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスイング機構を本体
ケーシング前方より視た正面図である。
【図2】スイング機構の平面図である。
【図3】図4のY−Y線における断面図である。
【図4】天井埋込型空気調和装置を室内側から見た斜視
図である。
【図5】従来例に係る図1相当図である。
【図6】同じく図5のスケルトン図である。
【符号の説明】
(1) 天井埋込型空気調和装置(空気調和装置) (2) 本体ケーシング(ケーシング) (3) 送風機(ファン) (4) 熱交換器(利用側熱交換器) (6b) 吹出口(空気吹出口) (11) 水平羽根(風向調整羽根) (11a) 軸 (31) スイング機構 (32) モータ (32a) 中心軸 (33a) 出力軸 (35) 第1アーム(アーム) (36) 第2アーム(アーム) (37) 動力伝達部 (38) 第1ギヤ部 (40) 第2ギヤ部 (41) 長孔 (42) 第1ギヤ (42a 〜42c) 歯 (43) 第2ギヤ (43a 〜43c) 歯溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(2) 内に少なくとも利用側熱
    交換器(4) およびファン(3) が設けられており、上記ケ
    ーシング(2) の下部に互いに所定間隔隔て平行に延びる
    一対の空気吹出口(6b),(6b) が設けられ、該両空気吹出
    口(6b),(6b)に、空調空気の吹出し方向を変更可能とす
    るように軸(11a) 回りにスイングする風向調整羽根(1
    1),(11) が設けられているとともに、その風向調整羽根
    (11),(11) をスイングさせるスイング機構(31)が設けら
    れた空気調和装置の風向調整装置であって、 上記スイング機構(31)は、 出力軸(33a) が中心軸(32a) に対して偏心するモータ(3
    2)と、 一端を両空気吹出口(6b),(6b) 間の中央位置で互いに対
    向させた状態でそれぞれ他端が空気吹出口(6b)側に延
    び、その長手方向中途部がケーシング(2) に回転自在に
    支持された一対のアーム(35),(36) と、 該両アーム(35),(36) のうちの一方のアーム(35)に設け
    られ、この一方のアーム(35)を長手方向中途部を支点に
    して上下方向に往復揺動させるように、該一方のアーム
    (35)に上記出力軸(33a) からの動力を伝達する動力伝達
    部(37)と、 上記両アーム(35),(36) の一端同士の間に設けられ、一
    方のアーム(35)に伴って他方のアーム(36)を上下方向に
    往復揺動させるように、該両アーム(35),(36)の一端同
    士を噛合させる第1ギヤ部(38)と、 上記両アーム(35),(36) の他端と風向調整羽根(11)の軸
    (11a) との間に設けられ、両アーム(35),(36) の上下方
    向への往復揺動により風向調整羽根(11),(11)の軸(11a)
    を正逆回転させるように、両アーム(35),(36) の他端
    と風向調整羽根(11),(11) の軸(11a) とを噛合させる第
    2ギヤ部(40)とを備えていることを特徴とする空気調和
    装置の風向調整装置。
  2. 【請求項2】 上記第1および第2ギヤ部(38),(40)
    は、それぞれ周方向に少なくとも3つ以上の奇数の歯(4
    2a) 〜(42c) を有する第1ギヤ(42)と、該第1ギヤ(42)
    の歯(42a) 〜(42c) に噛合し、周方向に少なくとも3つ
    以上の奇数の歯溝(43a) 〜(43c) を有する第2ギヤ(43)
    とを備え、上記第1ギヤ(42)の中央の歯(42b) は、上記
    第2ギヤ(43)の中央の歯溝(43b) にのみ噛合するような
    歯幅に形成されている請求項1記載の空気調和装置の風
    向調整装置。
  3. 【請求項3】 上記動力伝達部(37)は、上記一方のアー
    ム(35)の一端側において出力軸(33a) を摺動自在に支持
    する長孔(41)を有してなる請求項1または請求項2記載
    の空気調和装置の風向調整装置。
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