JP2536647B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2536647B2
JP2536647B2 JP2027439A JP2743990A JP2536647B2 JP 2536647 B2 JP2536647 B2 JP 2536647B2 JP 2027439 A JP2027439 A JP 2027439A JP 2743990 A JP2743990 A JP 2743990A JP 2536647 B2 JP2536647 B2 JP 2536647B2
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寿一 池田
善人 松田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、天井等の高所に設置される空気調和機に関
し、さらに詳しくは、かかる空気調和機における空気吹
出部分の構造に関するものである。
(従来の技術) この種空気調和機においては、ケーシングの前面およ
び下面に互いに隣接する空気吹出口をそれぞれ形成し、
ケーシング内に配設した風量分配部材の傾きにより前面
空気吹出口と下面空気吹出口とから吹き出される風量を
制御するようにしたものは、既に良く知られている(例
えば、実公昭58-39322号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来例の場合、風量分配部材は駆動手段により自
動的に駆動せしめられるようになっていて、前面空気吹
出口と下面空気吹出口とから吹き出される調和空気流の
分配割合が可変とされているが、前面空気吹出口に付設
されている水平羽根は、手動可変タイプとされているた
め、前面空気吹出口から吹き出される調和空気の方向を
随時変えることが難しい構造となっている。そのため、
前面空気吹出口と下面空気吹出口とからの吹出調和空気
流の分配割合を可変として運転している場合であって
も、前面空気吹出口から吹き出される調和空気の方向は
固定とされることが多くなるところから、室内に調和空
気流の到達し得ない領域が部分的に生じるおそれがあ
り、快適な室内居住空間を得ることが難しいという問題
がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、前面空
気吹出口と下面空気吹出口から吹き出される調和空気の
分配を行う風量分配羽根のみならず前面空気吹出口から
吹き出される調和空気の吹出方向を調整する水平羽根も
自動的に駆動し得るようにすることにより、使用者の要
求に対応した快適な室内居住空間を得られるようにする
ことを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段
として、図面に示すように、前向きに開口する前面空気
吹出口3と下向きに開口する下面空気吹出口4とが互い
に隣接した状態で設けられているケーシング1内に、フ
ァン5および熱交換器7を配設してなる空気調和機にお
いて、前記前面空気吹出口3に、該前面空気吹出口3か
らの吹出空気流の角度を可変とすべく角度可変とされた
水平羽根10を設け且つ該水平羽根10の角度を可変となす
べく作用する第1駆動手段12を付設するとともに、前記
ケーシング1内に、前記ファン5からの吐出空気流を前
面空気吹出口3および下面空気吹出口4の全域に対して
複数の分配割合で分配すべく位置決めされる風量分配羽
根20を、前記両空気吹出口3,4を往復する方向に揺動可
能に設け、且つ該風量分配羽根20を複数の分配割合位置
に割り出し駆動させるべく作用する第2駆動手段26を付
設している。
請求項2の発明では、上記課題を解決するための手段
として、図面に示すように、前記請求項1記載の空気調
和機において、前記水平羽根10が複数の位置決め角度へ
の割り出し駆動あるいは複数の角度範囲におけるスイン
グ駆動のいずれかを選択し得るように前記第1駆動手段
12を制御する第1制御手段36と、前記風量分配羽根20が
複数の分配割合位置への割り出し駆動あるいは複数の分
配割合範囲におけるスイング駆動のいずれかを選択し得
るように前記第2駆動手段26を制御する第2制御手段37
とを付設している。
請求項3の発明では、上記課題を解決するための手段
として、図面に示すように、前記請求項2記載の空気調
和機において、前記第1制御手段36および第2制御手段
37により水平羽根10および風量分配羽根20がスイング駆
動を選択されている場合には、前記水平羽根10および風
量分配羽根20のうちの一方がスイング駆動中においては
他方を所定の分配割合位置あるいは所定角度に位置決め
すべく作用する第3制御手段38を付設している。
請求項4の発明では、上記課題を解決するための手段
として、図面に示すように、前記請求項1、2および3
記載の空気調和機において、前記第1および第2駆動手
段12,26を、前記前面空気吹出口3の相対向する両側壁3
a,3aにそれぞれ配設している。
(作用) 請求項1の発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
即ち、第1駆動手段12の作用により水平羽根10の角度
が自動的に可変とされるとともに、第2駆動手段26の作
用により風量分配羽根20が自動的に複数の分配割合位置
に割り出し駆動せしめられることとなる。
請求項2の発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
即ち、第1制御手段36の作用によって、第1駆動手段
12による水平羽根10の駆動は、複数の位置決め角度への
割り出し駆動あるいは複数の角度範囲におけるスイング
駆動のいずれかとされるとともに、第2制御手段37の作
用によって、第2駆動手段26による風量分配羽根20の駆
動は、複数の分配割合位置への割り出し駆動あるいは複
数の分配割合範囲におけるスイング駆動のいずれかとさ
れる。
請求項3の発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
即ち、第3制御手段38の作用によって、第1制御手段
36および第2制御手段37により水平羽根10および風量分
配羽根20がスイング駆動を選択せしめられている場合に
は、水平羽根10および風量分配羽根20のうちの一方がス
イング駆動中においては他方が所定の分配割合位置ある
いは所定角度に位置決めされることとなる。
請求項4の発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
即ち、第1および第2駆動手段12,26を、前記前面空
気吹出口3の相対向する両側壁3a,3aにそれぞれ配設す
るようにしたことにより、駆動時における第1および第
2駆動手段12,26の干渉が回避される。
(発明の効果) 請求項1の発明によれば、前向きに開口する前面空気
吹出口3と下向きに開口する下面空気吹出口4とが互い
に隣接した状態で設けられているケーシング1内に、フ
ァン5および熱交換器7を配設してなる空気調和機にお
いて、前記前面空気吹出口3に、該前面空気吹出口3か
らの吹出空気流の角度を可変とすべく角度可変とされた
水平羽根10を設け且つ該水平羽根10の角度を可変となす
べく作用する第1駆動手段12を付設するとともに、前記
ケーシング1内に、前記ファン5からの吐出空気流を前
面空気吹出口3および下面空気吹出口4の全域に対して
複数の分配割合で分配すべく位置決めされる風量分配羽
根20を、前記両空気吹出口3,4を往復する方向に揺動可
能に設け、且つ該風量分配羽根20を複数の分配割合位置
に割り出し駆動させるべく作用する第2駆動手段26を付
設したので、第1駆動手段12の作用により水平羽根10の
角度が自動的に可変とされるとともに、第2駆動手段26
の作用により風量分配羽根20が自動的に複数の分配割合
位置に割り出し駆動せしめられることとなり、使用者の
要求にきめこまかく対応した室内空気調和を容易に得る
ことができるという優れた効果がある。
請求項2の発明によれば、請求項1記載の空気調和機
において、水平羽根10が複数の位置決め角度への割り出
し駆動あるいは複数の角度範囲におけるスイング駆動の
いずれかを選択し得るように第1駆動手段12を制御する
第1制御手段36と、前記風量分配羽根20が複数の分配割
合位置への割り出し駆動あるいは複数の分配割合範囲に
おけるスイング駆動のいずれかを選択し得るように第2
駆動手段26を制御する第2制御手段37とを付設して、第
1制御手段36の作用によって、第1駆動手段12による水
平羽根10の駆動を、複数の位置決め角度への割り出し駆
動あるいは複数の角度範囲におけるスイング駆動のいず
れかとなすとともに、第2制御手段37の作用によって、
第2駆動手段26による風量分配羽根20の駆動を、複数の
分配割合位置への割り出し駆動あるいは複数の分配割合
範囲におけるスイング駆動のいずれかとなるようにした
ので、使用者の要求に対応した調和空気流の吹出角度調
整および風量分配が行えることとなり、室内のあらゆる
個所へ調和空気流を供給することができ、より一層快適
な居住空間が得られるという優れた効果がある。
請求項3の発明によれば、請求項2記載の空気調和機
において、第1制御手段36および第2制御手段37により
水平羽根10および風量分配羽根20がスイング駆動を選択
されている場合には、前記水平羽根10および風量分配羽
根20のうちの一方がスイング駆動中においては他方を所
定の分配割合位置あるいは所定角度に位置決めすべく作
用する第3制御手段38を付設して、第3制御手段38の作
用によって、第1制御手段36および第2制御手段37によ
り水平羽根10および風量分配羽根20がスイング駆動を選
択せしめられている場合には、水平羽根10および風量分
配羽根20のうちの一方がスイング駆動中においては他方
が所定の分配割合位置あるいは所定角度に位置決めされ
得るようにしたので、快適な室内居住空間を得るための
第1制御手段36による水平羽根10の駆動制御と、第2制
御手段37による風量分配羽根20の駆動制御とを円滑に行
うことができるという優れた効果がある。
請求項4の発明によれば、請求項1、2および3記載
の空気調和機において、第1および第2駆動手段12,26
を、前記前面空気吹出口3の相対向する両側壁3a,3aに
それぞれ配設するようにしたので、駆動時における第1
および第2駆動手段12,26の干渉が回避できるととも
に、二つの駆動手段12,26を用いる場合における駆動手
段設置スペースの省スペース化が図れるという効果もあ
る。
(実施例) 以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を
説明する。
本実施例の空気調和機Aは、第1図図示の如く、下面
後部に空気吸込口2を、前面および下面前部にそれぞれ
前面および下面空気吹出口3,4を有するケーシング1内
に、ファン5、電気ヒータ6および熱交換器7を配設し
て構成され、天井等の高所より吊持具8を用いて吊り下
げ状態にて使用される天吊タイプとされている。そし
て、この空気調和機Aにおいては、前記空気吸込口2か
ら吸い込まれた吸込空気W0を、前記電気ヒータ6および
(あるいは)熱交換器7の加熱あるいは冷却作用により
調和空気Wとなした後、前面空気吹出口3および(ある
いは)下面空気吹出口4から室内へ吹き出すようになっ
ている。
前記空気吸込口2には、吸込グリル9が着脱自在に設
けられる一方、前記前面および下面空気吹出口3,4は、
ケーシング1の前部下端角部を境として互いに隣接せし
められている。
前記前面空気吹出口3には、該前面空気吹出口3の全
域から吹き出される調和空気Wの吹出角度(即ち、水平
方向に対する傾斜角)を調整するための3枚の水平羽根
10,10,10が回動自在に設けられている。そして、該各水
平羽根10は、回動中心となる枢軸11,11を介して前記前
面空気吹出口3の両側壁3a,3aに回動自在に枢支されて
おり、該側壁3a,3aのうちの一方側に配設されている第
1駆動手段12により、水平に対する傾斜角θ(第7図参
照)が可変となるように駆動されることとなっている
(第2図参照)。該第1駆動手段12は、第4図図示の如
く、ステップモータ13を駆動源としており、前記各水平
羽根10,10,10の一方の枢軸11,11,11に対して一端をそれ
ぞれ枢着された揺動アーム14,14,14相互を連結杆15を介
して連動可能に連結し且つ前記揺動アーム14,14,14のう
ちの一つと前記ステップモータ13の回転軸13aに枢着さ
れたクランクアーム16とを第1および第2リンク17,18
を介して連結することによって構成されている。そし
て、前記ステップモータ13の回転に伴って、水平羽根1
0,10,10が枢軸11,11,11を揺動中心として矢印X方向に
揺動せしめられるようになっている。符号19はステップ
モータ13を取り付けるためのモータ取付台である。
一方、前記ケーシング1内において前記前面および下
面空気吹出口3,4と対向する位置には、ファン5からの
調和空気Wを前面空気吹出口3および下面空気吹出口4
の全域に対して複数の分配割合で分配すべく位置決めさ
れる風量分配羽根20が、前記両空気吹出口3,4を往復す
る方向に揺動可能に設けられている。
前記風量分配羽根20は、2枚の羽根片20a,20aにより
内向きに凸な円弧状を呈する如く構成され、前面空気吹
出口3および下面空気吹出口4を選択的に全閉状態とな
し得るようにされている。
前記羽根片20a,20aにおける隣接部位両端には、第5
図図示の如く、各羽根片20a,20aを固定するための支軸2
1,21,21,21が突設せしめられており、これら支軸21,21,
21,21は、前記羽根片20a,20aの両端側にあってケーシン
グ1に対して揺動自在に支持されている羽根取付具22,2
2の支持アナログ23,23,23,23に固定状態で支持されてい
る。
前記各羽根取付具22は、ケーシング1に対して回動自
在に枢支される回動軸24を有する腕杆部22aと、該腕杆
部22aの端部に連接され且つ前記羽根片20a,20aの側端部
をガードする羽根保持部22bとからなっており、該羽根
保持部22bに、前記支持穴23,23が形成されている。そし
て、前記両羽根取付具22,22は、それらの腕杆部22a,22a
間を回動軸24,24と同一軸線上において連結する連結杆2
5を介して連結され、両羽根取付具22,22が回動軸24,24
を揺動中心として同期揺動をなすようにされている。
又、前記羽根取付具22,22のうちの一方側には、風量
分配羽根20を揺動させるための第2駆動手段26が付設さ
れている。該第2駆動手段26は、スイングモータ27を駆
動源としており、該スイングモータ27と前記羽根取付具
22における羽根保持部22bに突設されたピン28とをリン
ク29,30を介して連結することにより構成されている。
そして、該スイングモータ27の駆動に伴って羽根取付具
22(換言すれば、風量分配羽根20)が、回動軸24,24を
揺動中心として前記両空気吹出口3,4を往復する方向に
揺動しせめられるようになっている。なお、本実施例に
おいては、前記第2駆動手段26は、前記前面空気吹出口
3の他方の側壁3a(即ち、第1駆動手段12が配設されて
いる側壁と対向する側壁)に配設されている。かく構成
したことにより、駆動時における第1および第2駆動手
段12,26の干渉を回避されるとともに、二つの駆動手段1
2,26を用いる場合における駆動手段設置スペースの省ス
ペース化が図れる。
第5図において、符号31はリンク29,30を連結するた
めのビス、32はブッシュである。
ついで、図示の空気調和機の作用を説明する。
この空気調和機Aにおいては、空気吸込口2から吸い
込まれ、熱交換器6により冷却あるいは加熱されて冷風
あるいは温風とされた調和空気Wを前面空気吹出口3お
よび下面空気吹出口4から吹き出すことにより、室内の
冷房あるいは暖房が行なわれる。
そして、前面空気吹出口3からの調和空気Wの吹出方
向は、ステップモータ13の駆動による水平羽根10,10,10
の傾斜角θにより決定されるが、本実施例では次の5モ
ードとされる。
(イ) モードI 各水平羽根10は第7図において風向表示S0で示すよう
に水平状態(即ち、傾斜角θ=0°)とされており、調
和空気Wは水平方向に吹き出されることとなっている。
(ロ) モードII 各水平羽根10は第7図おいて風向表示S1で示すように
傾斜角θ=15°とされており、調和空気Wは下向きに約
15°傾斜した方向に吹き出されることとなっている。
(ハ) モードIII 各水平羽根10は第7図において風向表示S2で示すよう
に傾斜角θ=30°とされており、調和空気Wは下向きに
約30°傾斜した方向に吹き出されることとなっている。
(ニ) モードIV 各水平羽根10は第7図において風向表示S3で示すよう
に傾斜角θ=45°とされており、調和空気Wは下向きに
約45°傾斜した方向に吹き出されることとなっている。
(ホ) モードV 各水平羽根10は第7図において風向表示S0からS3まで
の角度範囲(即ち、傾斜角θ=0°〜45°)を往復する
如くスイングせしめられることとなっており、調和空気
Wは前記角度範囲における往復スイング吹出とされるこ
ととなっている。
一方、前面空気吹出口3および下面空気吹出口4への
風量分配は、スイングモータ27の駆動による回動軸24,2
4を揺動中心とした風量分配羽根20の揺動により行なわ
れるが、本実施例では次の5モードとされる。
(a) モードI′ 風量分配羽根20は、第7図において割合表示P0で示す
ように、下面空気吹出口4を全閉する位置に位置決めさ
れており、調和空気Wの100%が、前面空気吹出口3か
ら吹き出されることとなっている。即ち、前吹出100%
(換言すれば、下吹出0%)とされる。
(b) モードII′ 風量分配羽根20は、第7図において割合表示P1で示す
ように、前面空気吹出口3と下面空気吹出口4との間に
あって稍下面空気吹出口4より位置決めされており、調
和空気Wは、前面空気吹出口3へ70%、下面空気吹出口
4へ30%の割合で分配されることとなっている。即ち、
前吹出70%(換言すれば、下吹出30%)とされる。
(c) モードIII′ 風量分配羽根20は、第7図において割合表示P2で示す
ように、前面空気吹出口3と下面空気吹出口4との間に
あって稍前面空気吹出口3よりに位置決めされており、
調和空気Wは、前面空気吹出口3へ30%、下面空気吹出
口4へ70%の割合で分配されることとなっている。即
ち、前吹出30%(換言すれば、下吹出70%)とされる。
(d) モードIV′ 風量分配羽根20は、第7図において割合表示P3で示す
ように、前面空気吹出口4を全閉する位置に位置決めさ
れており、調和空気Wの100%が下面空気吹出口3から
吹き出されることとなっている。即ち、前吹出0%(換
言すれば、下吹出100%)とされる。
(e) モードV′ 風量分配羽根20は、第7図において割合表示P0からP3
までの角度範囲を往復する如くスイングせしめられるこ
ととなっており、調和空気Wは、前吹出100〜0%(換
言すれば、下吹出0〜100%)の間で連続的に分配され
ることとなっている。
しかして、本実施例の空気調和機においては、前記第
1および第2駆動手段12,26の駆動制御を行うための制
御装置33が付設されている。
該制御装置33は、例えばマイクロコンピュータ等から
なっており、第1駆動手段12のための第1入力手段34お
よび第2駆動手段26のための第2入力手段35からの入力
信号に基づいて作用する各種機能手段を有している。
即ち、前記制御装置33は、第6図図示の如く、前記第
1入力手段34からの入力信号に基づいて、前記水平羽根
10,10,10が複数の位置決め角度への割り出し駆動(即
ち、モードI〜IV)あるいは複数の角度範囲におけるス
イング駆動(即ち、モードV)のいずれかを選択し得る
ように前記第1駆動手段12を制御する第1制御手段36
と、前記第2入力手段35からの入力信号に基づいて、前
記風量分配羽根20が複数の分配割合位置への割り出し駆
動(即ち、モードI′〜IV′)あるいは複数の分配割合
範囲におけるスイング駆動(即ち、モードV′)のいず
れかを選択し得るように前記第2駆動手段26を制御する
第2制御手段37と、前記第1制御手段36および第2制御
手段37により水平羽根10,10,10および風量分配羽根20が
スイング駆動(即ち、モードVおよびV′)を選択され
ている場合には、水平羽根10,10,10および風量分配羽根
20のうちの一方がスイング駆動中においては他方を所定
の分配割合位置(例えば、モードI′の位置)あるいは
所定角度(例えば、モードIVの位置)に位置決めすべく
作用する第3制御手段38とを備えている。
本実施例の場合、前記第1制御手段36は、冷房運転時
においては、第1入力手段34からの信号入力毎に水平羽
根10,10,10の動作をモードIからモードVに順次移行せ
しめた後、モードIに復帰せしめる如く第1駆動手段12
(具体的には、ステップモータ13)を駆動制御し、暖房
運転時においては、第1入力手段34からの信号入力毎に
水平羽根10,10,10の動作をモードIからモードVに順次
移行せしめた後、逆にモードVからモードIに復帰せし
める如く第1駆動手段12(具体的には、ステップモータ
13)を駆動制御する如く作用する。
また、本実施例の場合、前記第2制御手段37は、冷房
運転時においては、第2入力手段35からの信号入力毎に
風量分配羽根20の動作をモードI′からモードV′に順
次移行せしめた後、モードI′に復帰せしめる如く第2
駆動手段26(具体的には、スイングモータ27)を駆動制
御し、暖房運転時においては、第2入力手段35からの信
号入力毎に風量分配羽根20の動作をモードIからモード
Vに順次移行せしめた後、モードIIを経てモードIへと
順次復帰せしめる如く第2駆動手段26(具体的には、ス
イングモータ27)を駆動制御する如く作用する。
ついで、上記の如く構成された制御装置33の作用を説
明する。
即ち、水平羽根10,10,10および風量分配羽根20は、第
1および第2入力手段34,35からの入力信号に応じてそ
れぞれ上記した各モードに従って動作せしめられるが、
第1制御手段36および第2制御手段37により水平羽根1
0,10,10および風量分配羽根20がスイング駆動(即ち、
モードVおよびV′)を選択されている場合には次のよ
うに作動する。
まず、風量分配羽根20が前吹出100%(換言すれば、
下吹出0%)の位置(即ち、モードI′の位置)に位置
決めされ、その状態のもとに水平羽根10,10,10が傾斜角
0°から傾斜角45°までスイング駆動される。この場
合、第8図に(イ)〜(ニ)で示すような調和空気Wの
吹き出しが得られる。そして、水平羽根10,10,10が傾斜
角45°の位置までスイング駆動されると、水平羽根10,1
0,10,は当該位置(即ち、モードIVの位置)に位置決め
され、その状態のもとに風量分配羽根20が前吹出70%
(換言すれば、下吹出30%)から前吹出0%(換言すれ
ば、下吹出100%)までスイング駆動される。この場
合、第8図に(ホ)〜(ト)で示すような調和空気Wの
吹き出しが得られる。その後は、前記と逆に水平羽根1
0,10,10が傾斜角45°の位置に位置決めされ、その状態
のもとに風量分配羽根20が前吹出30%(換言すれば、下
吹出70%)から前吹出100%(換言すれば、下吹出0
%)までスイング駆動された後、風量分配羽根20は前吹
出100%(換言すれば、下吹出0%)の位置に位置決め
され、水平羽根10,10,10が傾斜角30°から傾斜角0°ま
でスイング駆動される。以後は上記作動が繰り返され
る。
本実施例では、水平羽根10,10,10および風量分配羽根
20を上記の如く駆動制御することにより、第8図(イ)
〜(ト)に示すように、室内のあらゆる個所への調和空
気Wの吹き出しが得られることとなり、快適な室内居住
空間が得られることとなるのである。
本発明は、上記実施例の構成に限定されるものではな
く、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計偏光
可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例にかかる空気調和機の縦断面
図、第2図および第3図は第1図図示の空気調和機にお
ける前面空気吹出口の両側壁を示す正面図、第4図は第
1図図示の空気調和機における第1駆動手段の構成を示
す分解斜視図、第5図は第1図図示の空気調和機におけ
る風量分配羽根の構造を示す分解斜視図、第6図は第1
図図示の空気調和機における制御装置の機能ブロック
図、第7図は本発明の実施例にかかる空気調和機にかか
る水平羽根および風量分配羽根の駆動態様を説明するた
めの説明図、第8図(イ)〜(ト)は本発明により得ら
れる調和空気の吹き出し状態を示す略図である。 1……ケーシング 3……前面空気吹出口 3a……側壁 4……下面空気吹出口 5……ファン 7……熱交換器 10……水平羽根 12……第1駆動手段 20……風量分配羽根 26……第2駆動手段 33……制御装置 34……第1入力手段 35……第2入力手段 36……第1制御手段 37……第2制御手段 38……第3制御手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前向きに開口する前面空気吹出口(3)と
    下向きに開口する下面空気吹出口(4)とが互いに隣接
    した状態で設けられているケーシング(1)内に、ファ
    ン(5)および熱交換器(7)を配設してなる空気調和
    機において、前記前面空気吹出口(3)には、該前面空
    気吹出口(3)からの吹出空気流の角度を可変とすべく
    角度可変とされた水平羽根(10)を設け且つ該水平羽根
    (10)の角度を可変となすべく作用する第1駆動手段
    (12)を付設するとともに、前記ケーシング(1)内に
    は、前記ファン(5)からの吹出空気流を前面空気吹出
    口(3)および下面空気吹出口(4)の全域に対して複
    数の分配割合で分配すべく位置決めされる風量分配羽根
    (20)を、前記両空気吹出口(3),(4)を往復する
    方向に揺動可能に設け、且つ該風量分配羽根(20)を複
    数の分配割合位置に割り出し駆動させるべく作用する第
    2駆動手段(26)を付設したことを特徴とする空気調和
    機。
  2. 【請求項2】水平羽根(10)が複数の位置決め角度への
    割り出し駆動あるいは複数の角度範囲におけるスイング
    駆動のいずれかを選択し得るように前記第1駆動手段
    (12)を制御する第1制御手段(36)と、前記風量分配
    羽根(20)が複数の分配割合位置への割り出し駆動ある
    いは複数の分配割合範囲におけるスイング駆動のいずれ
    かを選択し得るように前記第2駆動手段(26)を制御す
    る第2制御手段(37)とを付設したことを特徴とする前
    記請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】前記第1制御手段(36)および第2制御手
    段(37)により水平羽根(10)および風量分配羽根(2
    0)がスイング駆動を選択されている場合には、前記水
    平羽根(10)および風量分配羽根(20)のうちの一方が
    スイング駆動中においては他方を所定の分配割合位置あ
    るいは所定角度に位置決めすべく作用する第3制御手段
    (38)を付設したことを特徴とする前記請求項2記載の
    空気調和機。
  4. 【請求項4】前記第1駆動手段(12)および第2駆動手
    段(26)を、前記前面空気吹出口(3)の相対向する両
    側壁(3a),(3a)にそれぞれ配設したことを特徴とす
    る前記請求項1、2あるいは3記載の空気調和機。
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