JPH08100558A - ドアチェックリンク機構のカバー構造 - Google Patents

ドアチェックリンク機構のカバー構造

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JPH08100558A
JPH08100558A JP23732994A JP23732994A JPH08100558A JP H08100558 A JPH08100558 A JP H08100558A JP 23732994 A JP23732994 A JP 23732994A JP 23732994 A JP23732994 A JP 23732994A JP H08100558 A JPH08100558 A JP H08100558A
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勝 山田
Takeshi Sano
剛 佐野
Yoko Watanabe
陽子 渡辺
Toshihiko Ito
俊彦 伊藤
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Nihon Plast Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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TOUSEN PURASUTO KK
Nihon Plast Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アームおよチェックブロックの防水、防塵を
完璧にして、錆発生によるドアチェック作動の非円滑化
および摺動異音の発生を防止する。 【構成】 ドア本体7の内側でアーム1およびチェック
ブロック12を内包する直状の有底筒型に形成した可撓
性部材からなるカバー部材20を前記チェックブロック
12の装着部に固定し、該カバー部材20の胴部中間部
にはアーム1の動きに追従させるために波形が該カバー
部材軸方向に延びる第1蛇腹部22を形成し、開口側端
部には拡径を自由に行わせるために波形が該カバー部材
周方向に延びる第2蛇腹部23を形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドアの半開位置を保持す
ると共に、ドアの全開位置を規制する自動車用ドアチェ
ックリンク機構のカバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアには、例えば1991年9
月 日産自動車(株)発行 新型車解説書 U13型系
車の紹介D−34頁に示されているようにドアチェック
リンク機構を付設し、このドアチェックリンク機構によ
ってドアの半開保持とドアの全開規制とを行って、乗降
性を向上させるようにしている。
【0003】このドアチェックリンク機構は、車体開口
縁部のドアヒンジ側の側縁部に一端が回動自在に軸支さ
れて、ドア本体のドアヒンジ側の端壁を貫通してドア本
体内へ突出した金属プレートからなるアーム部と、前記
端壁のアーム貫通部分の裏側に装着されて該アームを貫
通させ、アームを摺動自在に保持するチェックブロック
とを備えていて、ドアを開扉することにより前記アーム
がドア本体内から引き出され、該アームに形成したビー
ド部がチェックブロックのチェック部材を乗り越えるこ
とにより所要のチェック力を得て、前述のようにドアを
半開位置に保持し、また、アーム自由端に設けたストッ
パがチェックブロックに係止してドアの全開規制を行う
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アームおよびチェック
ブロックはドア本体内に露出して配設されているため、
これらアームおよびチェックブロックにドア本体のウエ
スト開口部から侵入する雨水や洗車水および塵埃等が付
着して錆びが発生し易い傾向にあり、この錆発生によっ
てアームとチェック部材との摺動性が低下して円滑なド
アチェック作動が阻害されると共に、不快な摺動異音を
発生してしまう。
【0005】そこで、本発明はアーム及びチェックブロ
ックに雨水や塵埃等が付着するのを確実に回避して保護
することができ、これらアームおよびチェックブロック
の錆発生をなくして円滑なドアチェック作動の確保と、
摺動異音の発生を防止することができて、品質感および
信頼性を向上することができるドアチェックリンク機構
のカバー構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、車
体開口縁部のドアヒンジ側の側縁部に一端が回動自在に
軸支されて、ドア本体のドアヒンジ側の端壁を貫通して
ドア本体内へ突出したアームと、前記端壁のアーム貫通
部分の裏側に装着されて該アームを貫通させ、アームを
摺動自在に保持するチェックブロックとを備えたドアチ
ェックリンク機構において、前記ドア本体内で開口側端
部がチェックブロックの装着部に固定されて、該チェッ
クブロックおよびアームを内包する直状の有底筒型に形
成され可撓性部材からなるカバー部材を設け、該カバー
部材の胴部中間部位に波形が該筒形軸方向に延びる第1
蛇腹部を形成すると共に、該カバー部材の開口側端部の
少くとも対向する一対の側壁に、開口縁から適宜の軸方
向長さで波形が該筒形周方向に延びる第2蛇腹部を形成
したことを特徴としている。
【0007】請求項2にあっては、カバー部材の第1蛇
腹部を第2蛇腹部に近接して設けたことを特徴としてい
る。
【0008】請求項3にあっては、カバー部材の開口側
端部の上下縁に、内側へ曲折成形されてチェックブロッ
クとドア本体の端壁とで挾着固定されるフランジを形成
し、第2蛇腹部を前記開口側端部の左右両側壁に対称的
に設けたことを特徴としている。
【0009】請求項4にあっては、カバー部材の開口側
端部に形成される第2蛇腹部の軸方向長さを蛇腹中央か
ら周方向へ至るにしたがって短かく形成したことを特徴
としいる。
【0010】請求項5にあっては、カバー部材を樹脂材
料によりブロー成形して形成したことを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】請求項1によれば、ドア本体内へ突出したアー
ムおよびドア本体の端壁裏側に装着したチェックブロッ
クは、カバー部材で内包されているからドア本体のウエ
スト開口部から侵入する雨水や塵埃が、これらアームお
よびチェックブロックに付着するのを確実に回避するこ
とができる。
【0012】従って、アームおよびチェックブロックの
錆発生をなくして円滑なドアチェック作動を確保できる
と共に、摺動異音の発生を防止して品質感および信頼性
を向上することができる。
【0013】また、前記アームはド本体の開扉に伴って
ドア本体から引き出され、かつ、全開時にはチェックブ
ロックとアーム自由端が同一軸線上に揃って、アーム自
由端のストッパがチェックブロックに面接触して係止し
て全開規制を行えるようにするため、該アームの軸支点
とドアヒンジ点とを平面視して車幅方向にオフセットし
て配置すると共に、アームを平面視略くの字状に曲折成
形してある関係上、ドアを閉扉するとくの字状に曲折し
たアームの自由端がカバー部材の側壁を押圧するように
なるが、該カバー部材の胴部中間部には波形が軸方向に
延びる第1蛇腹部を形成してあるから、カバー部材の自
由端側がこの第1蛇腹部からアーム自由端による押圧方
向に柔軟に曲折して、アームの車幅方向の揺動に良く追
従し、該アームの動作を拘束するのを回避することがで
きる。
【0014】従って、カバー部材をその車幅方向の幅寸
法がアームを内包し得る最小限の直状筒型に形成でき、
カバー部材がドア本体内の他の機能部品と干渉するのを
回避できて、該カバー部材のレイアウトの自由度を高め
ることができる。
【0015】更に、カバー部材の開口側の端部の少くと
も対向する一対の側壁には、開口縁から適宜の軸方向長
さで波形が周方向に延びる第2蛇腹部を形成してあるか
ら、カバー部材をその開口側端部をチェックブロックに
被せて装着する場合に、第2蛇腹部が周方向に伸び変形
して拡径することができ該チェックブロックへの被着作
業を容易に行うことができる。
【0016】従って、該カバー部材の口径をチェックブ
ロックの外形に合わせて可及的に小さくすることがで
き、カバー部材のコンパクト化を助長することができ
る。
【0017】請求項2によれば、カバー部材の第1蛇腹
部を第2蛇腹部に近接して設けてあるから、カバー部材
の開口側端部の拡径時にこの第1蛇腹部も径方向に弾性
変形して拡径作用を助勢することができ、従って、カバ
ー部材を伸びの小さい可撓性部材でも成形することがで
きて、材料選択の自由度を拡大することができる。
【0018】請求項3によれば、カバー部材を装着する
場合、その開口側端部をその上下縁のフランジをチェッ
クブロックの前面に廻り込ませて被着する際に、左右両
側壁に第2蛇腹部を対称的に設けてあるから該開口側端
部を上下方向へ容易に拡径できて、前記フランジをチェ
ックブロックの前面上下部に容易に廻り込ませることが
でき、これらチェックブロックをドア本体の端壁に締結
固定することによって、前記フランジをこれらチェック
ブロックとドア本体の端壁とでしっかりと挾着してカバ
ー部材を固定することができる。
【0019】また、第2蛇腹部をカバー部材の開口側端
部の左右両側壁に対称的に設けて、カバー部材を左右対
称形状に形成してるあるから、該カバー部材を左右のド
ア本体に共用化できてコスト的に有利となる。
【0020】請求項4によれば、カバー部材の開口側端
部に設けた第2蛇腹部の軸方向長さを、蛇腹中央から周
方向へ至るにしたがって短かく形成してあるから、該第
2蛇腹部をカバー部材の開口側端部をテーパ状に拡径す
るのに必要最小限の範囲に形成して、該開口側端部の保
形強度が低下するのを回避することができる。
【0021】請求項5によれば、カバー部材を樹脂材料
によりブロー成形してあるから、第1蛇腹部と第2蛇腹
部の波形方向が異なっていても容易に一体成形すること
ができて、コスト的に有利に得ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0023】図1〜4において、1は2枚の帯板状の金
属プレート2,3を接合して形成したアームで、その一
端をピン4により車体開口縁部5のドアヒンジ側の縁部
5aに設けたブラケット6に水平に回動自在に軸支し、
かつ、ドア本体7のドアヒンジ側の端壁8に設けた開口
部9を通してドア本体7内に突出配置してある。
【0024】アーム1のドア本体7内に突出した端部に
は、ピン10により抜け止めされて、ドア本体7の全開
位置を規制するストッパ11を配設してある。
【0025】ストッパ11はラバーストッパ11aとそ
のホルダ11bとからなり、ラバーストッパ11aが後
述するチェックブロック12のハウジング13に面接触
して弾接することによりドア本体7の全開位置を規制す
る。
【0026】金属プレート2,3には複数個のビード部
2a,2bおよび3a,3bを対称的に形成して、ドア
チェック位置をビード部2a,3aとビード部2b,3
bとの間、およびビード部2b,3bとストッパ11と
の間に確定するようにしてある。
【0027】ドア本体7の端壁8の裏側には、開口部9
を閉塞し、かつ、アーム1を挿通して該アーム1を摺動
自在に保持するチェックブロック12を装着してある。
【0028】チェックブロック12はダストシール16
を介して開口部9の周縁に上下フランジ部13aをボル
ト17で締結固定したハウジング13と、ハウジング1
3内に配設され、アーム1の上下面に摺接して該アーム
1を保持する一対のチェック部材14と、これらチェッ
ク部材14をアーム1面に押圧するバンパーラバーもし
くはスプリング等の弾性体15とを備えている。
【0029】ここで、前記アーム1はドア本体7の開扉
に伴ってドア本体7から引き出されてドアチェックし得
るように、その一端のピン4による軸支点を図外のドア
ヒンジ点と平面視して車幅方向、具体的にはドアヒンジ
点よりも内側へオフセットして配置してある。
【0030】また、該アーム1は前述のようにピン4の
軸支点とドアヒンジ点とが車幅方向にオフセットしてい
るため、ドア本体7の全開時にはチェックブロック12
とアーム1の自由端とが同一軸線上に揃って、アーム1
の自由端のストッパ11がチェックブロック12に適正
に面接触して係止して全開規制を行えるようにするた
め、該アーム1をその略中央部分で平面略くの字状に曲
折成形してある。
【0031】このドアチェックリンク機構によれば、ド
ア本体7の開扉時にチェック部材14がビード部2a,
3aを乗り越えた位置でドア本体7の半開位置を保持
し、チェック部材14がビード部2b,3bを乗り越え
てハウジング13がストッパ11に衝接した位置でドア
本体7の全開規制を行って該全開位置を保持する。
【0032】20は可撓性部材、例えば適宜の樹脂材料
でブロー成形したカバー部材で、後端を閉止した直状の
有底筒型に形成してあり、開口側の端部を前記チェック
ブロック12の装着部に固定して、該チェックブロック
12およびアーム1を内包している。
【0033】カバー部材20は後述する第1蛇腹部22
から後端側の略後半部を断面方形に形成してあり、ま
た、開口側の端部はチェックブロック12をハウジング
13の上下フランジ部13aまで内包し得るように上下
方向に長円形の断面に形成してある。
【0034】このカバー部材20の開口側端部の上下縁
には、内側へ曲折成形されたフランジ21を形成してあ
り、このフランジ21をチェックブロック12の上下フ
ランジ部13aの前面に廻り込ませて、ボルト17で締
結固定された上下フランジ部13aとドア本体7の端壁
8とで挾着して固定してある。
【0035】カバー部材20の胴部中間部位には波形が
該カバー部材軸方向に延びる第1蛇腹部22を形成して
あると共に、開口側端部には例えば左右両側壁の中央部
分に、開口縁から適宜の軸方向長さで波形が該カバー部
材周方向に延びる第2蛇腹部23を形成してある。
【0036】本実施例では前記第1蛇腹部22を第2蛇
腹部23に近接して設けてある。
【0037】また、この第2蛇腹部23はその軸方向長
さを蛇腹中央から周方向へ至るにしたがって、即ち、こ
の実施例では蛇腹中央から上下方向へ至るに従って短か
く形成してある。
【0038】以上の実施例構造によれば、ドア本体7内
へ突出したアーム1およびドア本体7の端壁8の裏側に
装着したチェックブロック12は、樹脂製のカバー部材
20で完全に内包されているから、ドア本体7のウエス
ト開口部Wから侵入する雨水や塵埃等が、これらアーム
1およびチェックブロック12に付着することがなく、
防水、防塵を完璧に行えてアーム1およびチェックブロ
ック12を保護することができる。
【0039】従って、アーム1およびチェックブロック
12の錆発生がなく、円滑なドアチェック作動を確保で
きると共に、摺動異音の発生を防止して品質感および信
頼性を一段と向上することができる。
【0040】また、カバー部材20はその開口側端部の
左右両側壁の中央部分に、開口縁から適宜の軸方向長さ
で波形が周方向に延びる第2蛇腹部23を形成してある
から、上下縁のフランジ21をチェックブロック12の
上下フランジ部13aの前面に廻り込ませて開口側端部
をチェックブロック12に被着させる場合、開口部を左
右の第2蛇腹部23で上下方向に伸ばして、開口側端部
をテーパ状に拡径することができる。
【0041】従って、前記被着作業を容易に行えると共
にフランジ21をドア本体7の端壁8とチェックブロッ
ク12の上下フランジ部13aとで挾み込んで、カバー
部材20を確実、かつ、簡単に装着することができる。
【0042】特に、本実施例では第1蛇腹部22を第2
蛇腹部23に近接して設けてあるから、前記カバー部材
20の開口の拡径時にはこの第1蛇腹部22の前端部分
も径方向に弾性変形して拡径作用を助勢でき、前述の被
着作業をより一層容易に行うことができる。
【0043】このようにカバー部材20の開口側端部を
自由に拡径できてチェックブロック12への被着作業を
容易に行えることから、該カバー部材20の口径をチェ
ックブロック12の外形に合わせて可及的に小さくして
コンパクト化を図ることができる。
【0044】しかも、第1蛇腹部22によって拡径作用
を助勢することができるから、カバー部材20を伸びの
小さい樹脂材料でも成形することができて、材料選択の
自由度を拡大することもできる。
【0045】また、前記第2蛇腹部23はその軸方向長
さを蛇腹中央から上下方向へ至るにしたがって短かく形
成してあるから、この第2蛇腹部23をカバー部材20
の開口側端部を上下にテーパ状に拡径するのに必要な最
小限の範囲に形成して、該開口側端部の保形強度が低下
するのを回避でき、従って、カバー部材20の装着安定
性を十分に保持することができる。
【0046】更に、該第2蛇腹部23をカバー部材20
の開口側端部の左右両側壁に対称的に設けてあるから、
カバー部材20が左右対称形状となり、従って、該カバ
ー部材20を左右のドア本体7に共用することができる
利点がある。
【0047】一方、ドア本体7を全閉にした場合、アー
ム1の軸支点がドアヒンジ点から車幅方向にオフセット
していることと、該アーム1を平面くの字状に曲折して
形成してあることにより、該アーム1の自由端側がドア
インナパネル側へ移動して、後端のストッパ11でカバ
ー部材20の側壁を押圧するようになるが、該カバー部
材20の胴部中間部には波形が軸方向に延びる第1蛇腹
部22を形成してあるから、カバー部材20の自由端側
がこの第1蛇腹部22からアーム1の後端による押圧方
向に柔軟に屈曲して、アーム1の前記車幅方向の揺動に
良く追従し、アーム1の動作を拘束することはない。
【0048】従って、カバー部材20をその車幅方向の
幅寸法がアーム1を内包し得る最小限の直状筒型とする
ことができ、カバー部材20がドア本体7内の他の機能
部品と干渉するのを回避できて、該カバー部材20のレ
イアウトの自由度を高めることができる。
【0049】因みに、図5に示すように例えばカバー部
材30を、アーム11を内包し得る最小限の幅で直状筒
型に形成し、カバー部材30の開口側端部に形成したフ
ランジ部31をドア本体7の端壁8とチェックブロック
12の上下フランジ部13aとの間に挾んでボルト17
で共締め固定して装着した場合(ドア本体7、チェック
ブロック12等は図1,2参照)、ドア本体7の全閉時
にはアーム1の後端のストッパ11でカバー部材30の
側壁が押圧されて破損してしまうことから、該カバー部
材30の幅方向の拡がりを許容するためにその上下壁に
スリット32を形成する必要が生じる。
【0050】しかし、このようにカバー部材30の上下
壁にスリット32を形成したのでは、該スリット32か
ら雨水や塵埃等が侵入して所期の目的を達成できなくな
ってしまう。
【0051】また、この不具合を回避するためカバー部
材30の幅を拡大して、ドア本体7の全閉時にアーム1
の後端のストッパ11がカバー部材30の側壁に干渉し
ないようにすると、該カバー部材30が大型化してドア
本体7内の他の機能部品との干渉の問題が生じ、何れの
場合も実用に供し得ない。
【0052】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。
【0053】(1)ドア本体内へ突出したアーム及びド
ア本体の端壁裏側に装着したチェックブロックは、直状
の有底筒型に形成した可撓性部材からなるカバー部材で
完全に内包してあるから、ドア本体のウエスト開口部か
ら侵入する雨水や塵埃等がこれらアームおよびチェック
ブロックに付着することなく、防水,防塵を完璧に行え
てアームおよびチェックブロックを保護することができ
る。この結果、アームおよびチェックブロックの錆発生
がなく、円滑なドアチェック作動を確保できると共に、
摺動異音の発生を防止しできて品質感および信頼性を一
段と向上することができる。
【0054】(2)カバー部材の胴部中間部には波形が
該カバー部材軸方向へ延びる第1蛇腹部を形成してある
から、アーム軸支点がドアヒンジ点と車幅方向にオフセ
ットしていることと、該アームが平面視略くの字状に形
成されていることによって、ドア本体の全閉時にアーム
の自由端側が車幅方向へ移動してカバー部材の側壁を押
圧しても、該カバー部材が第1蛇腹部から押圧方向へ柔
軟に屈曲変形してアームの動きに良く追従でき、アーム
の動作を拘束するのを回避することがてきる。
【0055】(3)カバー部材が第1蛇腹部より柔軟に
屈曲変形してアームの動きに追従できるから、カバー部
材をその車幅方向の幅寸法がアームを内包し得る最小限
の直状筒型とすることができ、カバー部材がドア本体内
の他の機能部品と干渉するのを回避できて、該カバー部
材のレイアウトの自由度を高めることができる。
【0056】(4)カバー部材の開口側の端部の少くと
も対向する一対の側壁には、開口縁から適宜の軸方向長
さで波形が該カバー部材周方向に延びる第2蛇腹部を形
成してあるから、カバー部材をその開口側端部をチェッ
クブロックに被せて装着する場合に、第2蛇腹部が周方
向に伸び変形して拡径することができて、該チェックブ
ロックへの被着作業を容易に行うことがてきる。
【0057】(5)カバー部材の開口側端部を第2蛇腹
部により拡径してチェックブロックへ容易に被冠できる
から、該カバー部材の口径をチェックブロックの外形に
合わせて可及的に小さくすることができ、カバー部材の
コンパクト化を助長できてそのレイアウトをより一層容
易に行うことができる。
【0058】(6)カバー部材の第1蛇腹部を第2蛇腹
部に近接して設けることより、カバー部材の開口側端部
の拡径時にこの第1蛇腹部も径方向に弾性変形して拡径
作用を助勢することができるから、カバー部材を伸びの
小さい可撓性部材でも成形することが可能となり、材料
選択の自由度を拡大することができる。
【0059】(7)カバー部材の開口側端部の上下縁に
内側に向くフランジを形成し、第2蛇腹部を該開口側端
部の両側壁に対称的に設けることにより、前記フランジ
をチェックブロックの前面に廻り込ませて被着する際
に、該開口側端部を上下方向へ容易に拡径できて被着作
業することができ、前記フランジをチェックブロックと
ドア本体の端壁とでしっかりと挾着してカバー部材を確
実に取付けることができる。
【0060】(8)第2蛇腹部をカバー部材の開口側端
部の左右両側壁に対称的に設けることにより、該カバー
部材が左右対称形状となるから、該カバー部材に取付け
方向性がなく左右のドア本体に共用化できてコスト的に
有利となる。
【0061】(9)カバー部材の開口側端部に設けた第
2蛇腹部の軸方向長さを、蛇腹中央から周方向へ至るに
したがって短かく形成することにより、該第2蛇腹部を
カバー部材の開口側端部をテーパ状に拡径するのに必要
な最小限の範囲に形成して、該開口側端部の保形強度が
低下するのを回避でき、従って、カバー部材の装着安定
性を十分に保持することができる。
【0062】(10)カバー部材を樹脂材料によりブロ
ー成形して形成すれば、第1蛇腹部と第2蛇腹部の波形
方向が異なっていても容易に一体成形することができ
て、コカスト的に有利に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す水平断面図。
【図2】同実施例の縦断面図。
【図3】同実施例のカバー部材の斜視図。
【図4】同実施例の構造を採用した自動車のドア周りの
側面図。
【図5】本発明に至る過程で考えられたカバー部材の斜
視図。
【符号の説明】
1 アーム 4 アームの軸支点 5 車体開口縁部 7 ドア本体 8 ドア本体の端壁 12 チェックブロック 20 カバー部材 22 第1蛇腹部 23 第2蛇腹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 剛 静岡県富士市前田字畑田316番地の1 東 泉プラスト株式会社内 (72)発明者 渡辺 陽子 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内 (72)発明者 伊藤 俊彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体開口縁部のドアヒンジ側の側縁部に
    一端が回動自在に軸支されて、ドア本体のドアヒンジ側
    の端壁を貫通してドア本体内へ突出したアームと、前記
    端壁のアーム貫通部分の裏側に装着されてアームを貫通
    させ、アームを摺動自在に保持するチェックブロックを
    備えたドアチェックリンク機構において、前記ドア本体
    内で開口側端部がチェックブロックの装着部に固定され
    て、該チェックブロックおよびアームを内包する直状の
    有底筒型に形成され可撓性部材からなるカバー部材を設
    け、該カバー部材の胴部中間部位に波形が該筒形軸方向
    に延びる第1蛇腹部を形成すると共に、該カバー部材の
    開口側端部の少くとも対向する一対の側壁に、開口縁か
    ら適宜の軸方向長さで波形が該筒形周方向に延びる第2
    蛇腹部を形成したことを特徴とするドアチェックリンク
    機構のカバー構造。
  2. 【請求項2】 第1蛇腹部を第2蛇腹部に近接して設け
    たことを特徴とする請求項1記載のドアチェックリンク
    機構のカバー構造。
  3. 【請求項3】 カバー部材の開口側端部の上下縁に、内
    側へ曲折成形されてチェックブロックとドア本体の端壁
    とで挾着固定されるフランジを形成し、第2蛇腹部を前
    記開口側端部の左右両側壁に対称的に設けたことを特徴
    とする請求項1,2記載のドアチェックリンク機構のカ
    バー構造。
  4. 【請求項4】 第2蛇腹部の軸方向長さを蛇腹中央から
    周方向へ至るにしたがって短かく形成したことを特徴と
    する請求項1〜3の何れかに記載のドアチェックリンク
    機構のカバー構造。
  5. 【請求項5】 カバー部材を樹脂材料によりブロー成形
    して形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載のドアチェックリンク機構のカバー構造。
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