JPH08100105A - 積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板 - Google Patents

積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板

Info

Publication number
JPH08100105A
JPH08100105A JP23292594A JP23292594A JPH08100105A JP H08100105 A JPH08100105 A JP H08100105A JP 23292594 A JP23292594 A JP 23292594A JP 23292594 A JP23292594 A JP 23292594A JP H08100105 A JPH08100105 A JP H08100105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenol
weight
parts
salt compound
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23292594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nomura
佳宏 野村
Toshiyuki Otori
利行 大鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP23292594A priority Critical patent/JPH08100105A/ja
Publication of JPH08100105A publication Critical patent/JPH08100105A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0373Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 フェノールホルムアルデヒド樹脂100重量
部に対し、有機金属塩化合物を0.1〜20重量部添加
したことを特徴とする積層板用樹脂組成物、及びこの樹
脂成分を積層板用基材に含浸乾燥し積層成形することを
特徴とするフェノール樹脂積層板の製造方法。 【効果】 室温付近での保存安定性に優れ、且つ短い積
層成形時間でも硬化性に優れ、打抜き加工性、機械的特
性、電気的特性、耐水性が良好であり、印刷配線板に好
適に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室温付近での安定性に優
れ、且つ高温での硬化性に優れた、速硬化性フェノール
樹脂積層板用樹脂組成物及び積層板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、絶縁材料、特に通信機及び電子機
器に使用される民生用フェノール樹脂積層板及び銅張積
層板は、加工設備の自動化、省エネルギーの観点から常
温又は常温付近の比較的低温での打抜き加工性の優れた
ものが要求されている。このため、通常、積層板用樹脂
としては各種のアルキルフェノールをフェノールと併用
し、更に乾性油等で変性したフェノール・ホルムアルデ
ヒド樹脂が使用されている。
【0003】しかし、乾性油による変性は、乾性油と反
応したフェノールのオルソ位、パラ位の反応性を低下さ
せ、更に乾性油鎖による立体障害は架橋構造をとりにく
くするために、乾性油で変性したフェノール・ホルムア
ルデヒド樹脂は硬化速度が遅い。更に乾性油による変性
では、乾性油の重合物が生成するため、架橋間鎖長が長
くなり、架橋密度も低下させる。このために積層板中の
樹脂は短い積層成形時間では硬化不足になりやすく、耐
熱性、機械強度、電気的特性、耐水性等の特性が低下す
る。又、打抜き加工の際には、架橋密度が低いため層間
剥離等が発生しやすい。しかし、一方で生産性の向上の
ため、短時間の加熱成形により所期の性能を発揮するこ
とが求められている。この目的で最近ではワニスに各種
の触媒を添加する形で短時間の加熱成形を可能としてい
る事例(例えば特開昭50−84690号公報)がある
が、これらの触媒を用いると、加熱成形時の硬化性は向
上する反面、室温付近で放置しただけでも樹脂化反応が
進行し、結果として樹脂の積層基材への含浸不良を起こ
し上記特性を低下させる。このように室温付近でのワニ
スの保存性と高温での速硬化性を両立させることは困難
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の乾性
油変性フェノール・ホルムアルデヒド樹脂の硬化速度が
遅く短時間の加熱成形では十分な性能が得られないとい
う問題点と高温で反応性に富んでも室温付近での安定性
が無いという問題点とを解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、室温付近でのワニスの保
存安定性に優れ、且つ短い積層成形時間でも硬化性に優
れ、打抜き加工性、機械的特性、電気的特性、耐水性の
良好なフェノール樹脂積層板用樹脂組成物及びこれを用
いた積層板を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、乾性油変性フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂を60〜90重量%含
有するフェノール・ホルムアルデヒド樹脂100重量部
に対し、有機金属塩化合物を0.1〜20重量部添加し
た積層板用樹脂組成物であり、またこれを積層板用基材
に含浸乾燥させ積層した後、積層成形することにより得
られる上記の優れた特性を有するフェノール樹脂積層板
である。
【0006】本発明において用いられる有機金属塩化合
物としては、鉄、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、
亜鉛等のアセチルアセトン塩、ナフテン酸塩、オクチル
酸塩が挙げられ、その内の1つあるいはいくつかを併用
することが必要である。
【0007】乾性油変性フェノール・ホルムアルデヒド
樹脂は乾性油とフェノール類とを酸触媒存在下で反応さ
せ、更にホルムアルデヒドと塩基触媒存在下で反応させ
てレゾール化することにより合成できる。乾性油として
は桐油、アマニ油、ヒマシ油等が用いられ、フェノール
類としてはフェノール、クレゾール又はノニルフェノー
ル等の炭素数1〜20のアルキルフェノール等が用いら
れる。
【0008】前記酸触媒としては、パラトルエンスルホ
ン酸等の有機酸が用いられる。又、乾性油とフェノール
との反応物とホルムアルデヒドとを反応させる塩基触媒
としては、アンモニア水やトリエチルアミン等のアミン
類が用いられる。
【0009】本発明の積層板は有機金属塩触媒を有機溶
媒に溶解した後、そのまま乾性油変性フェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂に添加溶解してワニスとし、クラフト
紙等の基材に含浸乾燥し通常3〜10枚積層して加熱加
圧成形することにより得ることができる。
【0010】フェノール・ホルムアルデヒド樹脂に対す
る有機金属塩化合物の添加量はフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂固形分100重量部に対して、0.1〜20
重量部が好ましく、更に好ましくは1〜20重量部であ
る。0.1重量部より少ないと硬化性向上効果が少な
く、20重量部を越えると、室温付近でのワニスの保存
安定性が失われ、又プリプレグの可使用期間が極端に短
くなり、工業的な価値が著しく減少する。
【0011】又、本発明では、耐燃性を付与するために
難燃剤を添加混合した場合についても本発明の効果は阻
害されないので難燃剤の使用は限定されない。
【0012】
【作用】本発明で得られるフェノール樹脂積層板は、そ
のワニス用樹脂成分中に含まれる有機金属塩化合物の高
温での触媒作用により架橋速度(特に乾性油変性レゾー
ルの架橋速度)が増加し、短い成形時間でも十分な架橋
密度が得られるため、硬化性に優れ、打抜き加工性、機
械的特性、電気的特性、耐水性が良好となっていると考
えられる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0014】(合成例1)フェノール1000g、桐油
840g、パラトルエンスルホン酸1gの混合物を90
℃で1時間反応させた。次いで、これに25%アンモニ
ア水15gを添加して中和後、37%ホルマリン150
0g、エチレンジアミン3gを添加し100℃で3時間
反応させ、次いで減圧下で脱水を行い、トルエン400
g、メタノール800gを添加して希釈し、樹脂分50
%の桐油変性フェノール・ホルムアルデヒド樹脂(樹脂
1)を得た。
【0015】(合成例2)フェノール1000g、37
%ホルマリン1550g、トリエチルアミン80gを混
合して70℃で3時間反応させ、次いで減圧下で脱水を
行い、メタノール700gを添加して希釈し、樹脂分5
0%の低分子フェノール・ホルムアルデヒド樹脂(樹脂
2)を得た。
【0016】(実施例1)合成例1、2で得られた樹脂
1、2をそれぞれ1000g、220gを混合し、次い
でこのワニスの固形分100重量部に対して、有機金属
塩化合物としてアセチルアセトンコバルト(II)5重量
部を添加混合して得られたワニスを、クラフト紙に含浸
乾燥して全樹脂分50%のプリプレグを得た。
【0017】(実施例2)有機金属塩化合物としてアセ
チルアセトンコバルト(II)をワニス固形分100重量
部に対して、8重量部添加混合する点を除き、上記実施
例1の方法と同様にして、全樹脂分50%のプリプレグ
を得た。
【0018】(実施例3)有機金属塩化合物として、ア
セチルアセトン銅(II)をワニス固形分100重量部に
対して、6重量部添加混合する点を除き、上記実施例1
の方法と同様にして、全樹脂分50%のプリプレグを得
た。
【0019】(実施例4)有機金属塩化合物として、ア
セチルアセトンニッケル(II)をワニス固形分100重
量部に対して、7重量部添加混合する点を除き、上記実
施例1の方法と同様にして、全樹脂分50%のプリプレ
グを得た。
【0020】(実施例5)有機金属塩化合物として、ナ
フテン酸亜鉛をワニス固形分100重量部に対して、3
重量部添加混合する点を除き、上記実施例1の方法と同
様にして、全樹脂分50%のプリプレグを得た。
【0021】(実施例6)有機金属塩化合物として、ナ
フテン酸コバルトをワニス固形分100重量部に対し
て、4重量部添加混合する点を除き、上記実施例1の方
法と同様にして、全樹脂分50%のプリプレグを得た。
【0022】(実施例7)有機金属塩化合物として、ア
セチルアセトンコバルト(II)をワニス固形分100重
量部に対して、0.4重量部添加混合する点を除き、上
記実施例1の方法と同様にして、全樹脂分50%のプリ
プレグを得た。
【0023】(実施例8)有機金属塩化合物として、ア
セチルアセトンコバルト(II)をワニス固形分100重
量部に対して、14重量部添加混合する点を除き、上記
実施例1の方法と同様にして、全樹脂分50%のプリプ
レグを得た。
【0024】(比較例1)有機金属塩化合物として、ア
セチルアセトンコバルト(II)をワニス固形分100重
量部に対して、21重量部添加混合する点を除き、上記
実施例1の方法と同様にして、全樹脂分50%のプリプ
レグを得た。
【0025】(比較例2)有機金属塩化合物を添加混合
しない点を除き、上記実施例1の方法と同様にして、全
樹脂分50%のプリプレグを得た。
【0026】(比較例3)有機金属塩化合物のかわりに
アミンのジアミノジフェニルメタンをワニス固形分10
0重量部に対して、4重量部添加混合する点を除き、上
記実施例1の方法と同様にして、全樹脂分50%のプリ
プレグを得た。
【0027】以上の実施例1〜8及び比較例1〜3で得
られたプリプレグを作成してから20℃40%RHの雰
囲気中で1週間保存後、それぞれについて8枚ずつ、片
側に厚さ35μmの銅箔とを重ね合わせ、これを上下そ
れぞれクッション10枚、ステンレス板1枚ではさみ、
80kg/cm2で1枚押しにして加熱加圧成形を行なっ
た。なお、実施例1〜8及び比較例1については図1の
2に示す昇温曲線で加熱し、比較例2、3については図
1の1及び2に示す昇温曲線で加熱し、厚さ1.6mmの
フェノール樹脂積層板を得た。
【0028】以下、実施例、比較例で得られたプリプレ
グを加熱加圧成形して得られたフェノール樹脂積層板の
諸特性及び、ワニスの積層基材への含浸性の評価結果を
表1及び表2に示す。又室温でのワニスの保存安定性の
評価として、上記実施例及び、比較例のプリプレグ化す
る前のワニスを30℃40%RHの雰囲気中で3週間放
置し、直後と3週間後で150℃のゲルタイムの比較を
行った。その結果を表1及び表2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】比較例1は無機酸又は有機金属塩化合物の
添加量が多過ぎるために、室温での樹脂化が進行して積
層基材への含浸性が低下し、又プリプレグの保管中に樹
脂化反応が進行して樹脂の流動性がなくなり、正常な板
とならなかった。比較例2は有機金属塩化合物を添加し
ていないために架橋密度が上がらず加熱加圧時間を長く
した場合でも打抜き加工性は不良となった。比較例3は
有機金属塩化合物のかわりにアミンのジアミノジフェニ
ルメタンを添加したところ昇温曲線が図1の1では打抜
き加工性は良好となったが昇温曲線が図1の2では不良
となった。
【0032】
【発明の効果】本発明により得られたフェノール樹脂積
層板は表1の結果から明らかなように室温付近でのワニ
スの保存安定性に優れ、且つ短い積層成形時間でも硬化
性に優れ、打抜き加工性、機械的特性、電気的特性、耐
水性が良好であり、印刷配線板に好適に用いることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における積層板製造方法の加熱
昇温曲線を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/098 5/56

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾性油変性フェノール・ホルムアルデヒ
    ド樹脂を60〜90重量%含有するフェノール・ホルム
    アルデヒド樹脂100重量部と有機金属塩化合物0.1
    〜20重量部とからなることを特徴とする積層板用樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層板用樹脂組成物を繊
    維シート状基材に含浸乾燥させ積層した後、加熱加圧し
    て一体化成形してなることを特徴とする積層板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の有機金属塩化合物がアセ
    チルアセトン塩である樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の有機金属塩化合物がナフ
    テン酸塩である樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の有機金属塩化合物がオク
    チル酸塩である樹脂組成物。
JP23292594A 1994-09-28 1994-09-28 積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板 Pending JPH08100105A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23292594A JPH08100105A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23292594A JPH08100105A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08100105A true JPH08100105A (ja) 1996-04-16

Family

ID=16946994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23292594A Pending JPH08100105A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08100105A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3947393A (en) Resin composition for laminates and prepared therefrom
JPH08100105A (ja) 積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板
JP3302176B2 (ja) 積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板
JPH0892463A (ja) 積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板
JPH04363240A (ja) フェノール樹脂積層板およびその製造方法
JPH05279496A (ja) フェノール樹脂積層板の製造法
JPH07157576A (ja) 積層板用樹脂組成物および積層板
JPH0892462A (ja) 積層板用樹脂組成物及びこれを用いた積層板
JPH07138452A (ja) 積層板用樹脂組成物および積層板
JPH05230231A (ja) フェノール樹脂積層板の製造法
JPH07173370A (ja) 積層板用樹脂組成物および積層板
JP3065383B2 (ja) フェノール樹脂積層板の製造法
JPH0592504A (ja) フエノール樹脂積層板の製造法
JPH05138793A (ja) フエノール樹脂積層板の製造法
JPH07224134A (ja) フェノール樹脂組成物およびこれを用いた積層板
JPH05138792A (ja) フエノール樹脂積層板の製造法
JPH05220882A (ja) フェノール樹脂積層板の製造法
JPH0655719A (ja) フェノール樹脂積層板の製造法
JPH0680859A (ja) フェノール樹脂組成物
JPH05116265A (ja) フエノール樹脂積層板の製造法
JPS6172029A (ja) 積層板の製造法
JPH05318688A (ja) フェノール樹脂積層板
JPH06293835A (ja) フェノール樹脂積層板の製造法
JPH05154955A (ja) フェノール樹脂積層板の製造法
JPS60137620A (ja) 積層板の製造法