JPH0655719A - フェノール樹脂積層板の製造法 - Google Patents

フェノール樹脂積層板の製造法

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JPH0655719A
JPH0655719A JP21031892A JP21031892A JPH0655719A JP H0655719 A JPH0655719 A JP H0655719A JP 21031892 A JP21031892 A JP 21031892A JP 21031892 A JP21031892 A JP 21031892A JP H0655719 A JPH0655719 A JP H0655719A
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JP
Japan
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resin
drying oil
pts
laminate
polyamide resin
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Application number
JP21031892A
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English (en)
Inventor
Mikio Ito
幹雄 伊藤
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ダイマー酸とジエチレントリアミンやトリエ
チレンテトラミンなどのポリアミンを反応させて得られ
るポリアミド樹脂を乾性油変性フェノール・ホルムアル
デヒド樹脂100重量部に対し、10重量部添加した樹
脂成分を積層板用基材に含浸乾燥し、積層成形すること
を特徴とするフェノール樹脂積層板の製造法。 【効果】 硬化性に優れ、打抜き加工性、電気的特性、
機械的特性が良好であり、印刷配線板に好適に用いるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷配線基板、電気絶縁
基板等に用いられるフェノール樹脂積層板の製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近、絶縁材料特に通信機及び電子機器
に使用される積層板及び銅張積層板は、加工設備の自動
化、省エネルギー等の観点から常温又は常温付近の比較
的低温での打抜き加工性の優れたものが要求されてい
る。このため、通常、積層板用樹脂としては各種のアル
キルフェノールをフェノールと併用し、乾性油等で変性
したフェノール・ホルムアルデヒド樹脂が使用されてい
る。
【0003】しかし、乾性油で変性したフェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂は乾性油による変性のため硬化速度
が遅く、架橋密度も低下するため、積層板中の樹脂は硬
化不足になりやすく、耐熱性、機械強度、耐水性等の特
性が低下する。また打抜き加工の際には、架橋密度が低
いため層間剥離等が発生しやすい。即ち、従来の乾性油
−フェノール類の反応物は乾性油に対するフェノールの
付加モル数が低く、また乾性油の重合物を生成するた
め、ホルムアルデヒドとの反応、即ち樹脂化反応及び硬
化反応において反応速度及び硬化速度が低下し、諸特性
低下の原因になっていた。
【0004】この硬化性改良法としてフェノールとホル
ムアルデヒドとを酸触媒の存在下で反応させた反応生成
物を乾性油変性フェノール・ホルムアルデヒド樹脂に添
加する方法(特開昭61−121932号公報)が提案
されている。この方法により若干の硬化性向上はみられ
るが、打抜き加工性、強靭性等の点において最近積層板
に要求されているレベルに対し未だ不十分なものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、硬化性に優
れ、打抜き加工性、電気的特性、機械的特性の良好なフ
ェノール樹脂積層板の製造法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリアミド樹
脂を乾性油変性フェノール・ホルムアルデヒド樹脂10
0重量部に対し、3〜50重量部添加した樹脂成分を積
層板用基材に含浸乾燥し、積層成形することにより、上
記の優れた特性を有するフェノール樹脂積層板を製造す
ることを特徴とするものである。
【0007】本発明において用いられるポリアミド樹脂
は、通常エポキシ樹脂の硬化剤として使用されているも
のであり、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸
を加熱重合して得られるダイマー酸とジエチレントリア
ミンやトリエチレンテトラミンなどのポリアミンを反応
させて得られる半固体ないし粘稠な液体の樹脂であり、
このようなものとしては、例えば、トーマイド225
X、トーマイド245、トーマイド2400(以上、富
士化成製)、ラッカマイドTD−982、ラッカマイド
TD−984(以上、大日本インキ化学工業製)、ポリ
マイドL−15−3、ポリマイドL−45−3(以上、
三洋化成製)等が挙げられる。
【0008】乾性油変性フェノール・ホルムアルデヒド
樹脂は、乾性油とフェノール類とを酸触媒で反応させ、
更にホルムアルデヒドと塩基性触媒存在下で反応させて
レゾール化することにより合成できる。乾性油として
は、桐油、亜麻仁油、脱水ヒマシ油、カシューナッツ油
等が用いられる。フェノール類としては、フェノールあ
るいはクレゾール、プロピルフェノール、ブチルフェノ
ール、ノニルフェノール、カシューダイマー等のC1
20のアルキルフェノール等が用いられる。
【0009】前記酸触媒としては、三弗化硼素、塩酸、
硫酸等の無機酸や、蓚酸、酢酸、パラトルエンスルホン
酸等の有機酸が用いられる。また、乾性油とフェノール
との反応物とホルムアルデヒドとを反応させる塩基性触
媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の一
価又は二価の酸化物又は水酸化物あるいはアンモニア水
やトリエチルアミン等のアミン類が用いられる。
【0010】本発明の積層板は、ポリアミド樹脂を有機
溶剤に溶解した後あるいはそのまま乾性油変性フェノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂に添加溶解してワニスとし、
クラフト紙、リンター紙、ガラス布、ガラス不織布、ポ
リエステル布、アラミド繊維布、帆布等の基材に含浸乾
燥し、通常3〜10枚積層して加熱加圧成形することに
より得ることができる。
【0011】乾性油変性フェノール・ホルムアルデヒド
樹脂に対するポリアミド樹脂の添加量は、乾性油変性フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂100重量部に対し
て、3〜50重量部が好ましく、更に好ましくは5〜3
0重量部である。3重量部より少ないと硬化性向上効果
が少なく、50重量部を越えると打抜き加工性が低下す
る傾向がある。
【0012】なお、本発明において、前記成分以外の樹
脂を全樹脂成分中50%以内で配合してもよい。このよ
うな樹脂としては未変性のノボラック樹脂あるいはレゾ
ール樹脂、アルキルフェノールのレゾール樹脂、各種変
性フェノール樹脂などである。
【0013】
【作用】本発明で得られるフェノール樹脂積層板は、そ
のワニス用樹脂成分中に含まれるポリアミド樹脂が熱に
より重合する、あるいは乾性油の二重結合と反応すると
考えられる。そのため、乾性油変性フェノール・ホルム
アルデヒド樹脂では生成しない新しい結合が生まれ、適
度に架橋密度を上げるため、硬化性に優れ、打抜き加工
性、電気特性及び機械的特性が良好となっていると考え
られる。
【0014】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を説明する。 (合成例1)フェノール1200g、桐油800g、バ
ラトルエンスルホン酸5gの混合物を80℃で3時間反
応させた。次いでこれにトルエン800gとトリエタノ
ールアミン20gを添加して希釈、中和後、パラホルム
アルデヒド500g、25%アンモニア水30gを添加
し、90〜100℃で4時間反応させ、次いで減圧下で
脱水、脱トルエンを行い、トルエン1000gとメタノ
ール1000gを添加して希釈し、樹脂分50重量%の
桐油変性フェノール・ホルムアルデヒド樹脂(樹脂1)
を得た。
【0015】(合成例2)フェノール1000g、37
%ホルマリン9800g、トリエチルアミン20gを混
合して60℃で2時間反応させ、次いで減圧下で濃縮
し、これをメタノール/水=80/20の混合剤で希釈
して樹脂分50重量%の水溶性低分子フェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂(樹脂2)を得た。
【0016】(実施例1)合成例2で得られた樹脂2を
クラフト紙に含浸して乾燥し、樹脂分10.5%の処理紙
を得た。次いでこの処理紙に、合成例1で得られた樹脂
1の固形分100重量%に対し、ポリアミド樹脂とし
て、トーマイド225X(アミン化:300)10重量
%を添加して得たワニスを含浸して乾燥し、全樹脂分5
0%のプリプレグを得た。これを8枚積層し、片側に3
5μmの銅箔を重ね合わせ、160℃、80kg/cm2
積層条件で60分加熱圧着して、厚さ1.6mmのフェノー
ル樹脂積層板を製造した。
【0016】(実施例2)合成例1で得られた樹脂1の
固形分100重量%に対し、ポリアミド樹脂として、ト
ーマイド2500(アミン化:330)10重量%を添
加してワニスを得た。以下実施例1と同一の方法でフェ
ノール樹脂積層板を製造した。
【0017】(比較例)合成例1で得られた樹脂1をワ
ニスとし、以下実施例1と同一の方法でフェノール樹脂
積層板を製造した。以上の実施例及び比較例で得られた
フェノール樹脂積層板の諸特性を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られたフェノ
ール樹脂積層板は、表1の結果から明らかなように硬化
性に優れ、打抜き加工性、電気的特性、機械的特性が良
好であり、印刷配線板に好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 77:00)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド樹脂を乾性油変性フェノール
    ・ホルムアルデヒド樹脂100重量部に対し、3〜50
    重量部添加した樹脂成分を積層板用基材に含浸乾燥し、
    積層成形することを特徴とするフェノール樹脂積層板の
    製造法。
JP21031892A 1992-08-06 1992-08-06 フェノール樹脂積層板の製造法 Pending JPH0655719A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21031892A JPH0655719A (ja) 1992-08-06 1992-08-06 フェノール樹脂積層板の製造法

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JP21031892A JPH0655719A (ja) 1992-08-06 1992-08-06 フェノール樹脂積層板の製造法

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JPH0655719A true JPH0655719A (ja) 1994-03-01

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JP21031892A Pending JPH0655719A (ja) 1992-08-06 1992-08-06 フェノール樹脂積層板の製造法

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