JPH0799620B2 - 半導体メモリ装置 - Google Patents

半導体メモリ装置

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JPH0799620B2
JPH0799620B2 JP3179209A JP17920991A JPH0799620B2 JP H0799620 B2 JPH0799620 B2 JP H0799620B2 JP 3179209 A JP3179209 A JP 3179209A JP 17920991 A JP17920991 A JP 17920991A JP H0799620 B2 JPH0799620 B2 JP H0799620B2
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清男 伊藤
陵一 堀
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速、高S/Nでチッ
プ面積の縮少可能な半導体メモリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今後半導体メモリが高
集積・大容量化されるにつれて、メモリアレーの占める
面積ならびにこのメモリアレー自身が直接関係する速度
あるいはS/Nに十分配慮した設計がますます重要にな
る。しかし従来方式では不十分であったが、この従来例
を、1トランジスタMOSメモリを例に説明する。
【0004】図1は、XとYデコーダ(XDEC,YD
EC)をほぼ同じ位置に配置することによって、後述す
るような、XDECとYDECを分離した方式に比べて
デコーダ部の面積を減少させた例である。しかし欠点と
しては、センスアンプの制御信号φy用の制御線YC
が、図2に示すようにメモリアレー内を途中で直角に曲
がること、この制御線の材料が、ワード線とデータ線の
材料と同じなので、この制御線の分だけ、実効的なメモ
リセル面積が大となる。したがってデコーダ面積は小に
なっても、メモリアレー面積が大となり、結果的にチッ
プ面積の縮少は望めない。デコーダの制御が複雑で誤
操作の原因となる、電気的に平衡すべきデータ対線D
0,D0 ̄が空間的に離れている方式のセル(open deta
line arrangementあるいは1交点セルと称す)なので雑
音が大きい ことなどがあげられる。図3は上記欠点を
解消するための方式である。すなわち、YDECとXD
ECを分離し、センスアンプSAに近接してレイアウト
されたYDECで選択されたφyが出力し、これでSA
の出力を制御し、共通の出力線I/O,I/O ̄ ̄ ̄に
出力させる方式である。しかし本方式の欠点は、YD
EC,I/O線、SAを、メモリアレーMA1とMA
2、あるいはMA3とMA4の中点にレイアウトするの
で、レイアウト困難である上に、レイアウト上からみ
て、データ対称D0,D0 ̄に容量の不平衡が生じ易くな
り雑音が大きくなる、データ線の容量を小にして、S
A入力端への読み出し信号を大にする目的で、1本のデ
ータ線を2n分割(本図ではn=2)すると、YDE
C,I/O線、SAともn組必要となり、nが大になる
ほど面積が増大する、1交点セルなので雑音が大き
い、ことなどがあげられる。図4は、SAとYDECを
近接してレイアウトすることの困雑さを解消するため
に、YDECをチップの片端に配置した例である。しか
し欠点としては、SAの出力を制御するφy用の制御
線YCは、図5に示すように、データ線D0,D0 ̄と同
じ配線層で形成され、このYCがMA1内を走るので、
MA1の面積がその分だけ大きくなる、本来なら、Y
Cには、SAを制御するだけの機能をもてばよいよら、
MA2側は不要である。しかし、D0,D0 ̄の電気的平
衡を保つために、MA2側にも必要となる。したがっ
て、MA2もMA1と同様に面積が大となる、1交点
セルなので雑音が大きい、I/O線が2対必要であ
る、などがあげられる。図6は他の従来例である。デー
タ対線が近接してレイアウトされているメモリセル(fo
lded dataline arrargement、あるいは2交点セルと称
す)なので一般に高S/Nであり、またSAをYDEC
とI/O線とは無関係にMA1とMA2の片端に配置で
きるので、レイアウトが容易である。しかし欠点として
は、データ線の容量を小にして、SA入力端への読み出
し信号を大にする目的で、1本のデータ線を2n分割
(本例ではn=2)すると、I/O線とSAはn組、Y
DECはn/2組必要となり、nが大になるほど、すな
わち高集積化、大容量化されるほど面積が大となる。
【0005】図7は他の従来例である。利点としては、
2交点セルのレイアウトだから、データ線を2分割し、
MOSTQ0,Q1,Q0 ̄,Q1 ̄で選択すれば、その中
点でセンスできる。したがってメモリセルMCからのS
A入力端への読み出し信号は、データ線の容量が分割に
よって半分となるから、従来方式(図6)の2倍にでき
る。欠点としては、レイアウトは2交点セルだが、動
作は1交点セルなので雑音が大きい。I/O線のとり
出しが片側なので、MA1側のメモリセルMCへの書き
こみ動作が、I/O線からQ1 ̄とQ0ならびにQ1とQ0
 ̄を介して行われるので低速である、読み出し時に、
増幅された信号が、Q1 ̄とQy ̄、ならびにQ0とQy
介して、I/O ̄ ̄,I/Oに出力されるので低速であ
る、2交点セルのレイアウトでは、データ線ピッチが
1交点セルのはほぼ2倍なので、YDECとI/O線を
MA1とMA2の中点であるSA部に配置できない。し
たがって上記のように低速になる、I/O線をMA1
側からもとり出そうとすると、上記の低速の欠点は解決
できる。しかしI/O線とYDECの分だけ面積が増大
する、などである。尚本従来例はIEEE J.Solid-State C
ircuits,vol. SC-15,No.5,Oct. 1980, P.831に記載
されている。
【0006】図8は従来の他の例で、詳細はISSCC81 Te
chnical Digest,P.84に記載されている。利点は、2交
点セルなので、低雑音である上に、データ線を2分割
し、その中点でセンスできる。すなわちSA入力端への
読み出し信号は従来方式(図6)の2倍にできる、こと
である。しかし欠点としては、I/O線のとり出しが
片側だから、MA1に属するメモリセルMCへの書きこ
み動作が、Qy ̄とQ1とQ0、ならびにQyとQ1 ̄とQ0
 ̄を介して行われるので低速である。読み出し時に、
増幅された信号が、Q1とQy ̄ならびにQ1 ̄とQyを介
して、I/O線に出力されるので、読み出し動作が低速
である、2交点セルでは、データ線ピッチが1交点セ
ルの2倍なので、YDECとI/O線をMA1とMA2
の中点であるSA部に配置できない。したがって上記の
ように低速となる、I/O線をMA1例からもとり出
そうとすると、上記の低速の欠点は解決できる。しかし
I/O線とYDEC分だけ面積が増大する、などがあげ
られる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、チップ
面積を有効に活用した高集積の半導体メモリ装置を提供
することにある。 かかる目的を達成するための本発明の
代表的な実施形態による半導体メモリ装置は、 複数のワ
ード線(W)と、該複数のワード線(W)と交叉するよ
うに配置された複数のデータ線対(D ,D  ̄ ̄;D
’,D ’ ̄ ̄ ̄)と、上記複数のワード線のうちの
一本のワード線と上記複数のデータ線対のうちの一対の
データ線対とが交叉する二つの部分のうち一方に設けら
れたメモリセルとを有する折り返しデータ線方式の第1
と第2のメモリアレー(MA,MA’)と、 上記第1の
メモリアレー(MA)のデータ線対(D ,D  ̄ ̄)
と上記第2のメモリアレー(MA’)のデータ線対(D
’,D ’ ̄ ̄ ̄)とに共通に設けられるとともに上
記第1のメモリアレー(MA)の上記データ線対
(D ,D  ̄ ̄)と上記第2のメモリアレー(M
A’)の上記データ線対(D ’,D ’ ̄ ̄ ̄)との
間に配置された共通データ線対(CD ,CD  ̄ ̄)
と、 上記第1のメモリアレー(MA)の上記データ線対
(D ,D  ̄ ̄)と上記共通データ線対(CD ,C
 ̄ ̄)とを接続する第1のスイッチ手段(GC)
と、 上記第2のメモリアレー(MA’)の上記データ線
対(D ’,D ’ ̄ ̄ ̄)と上記共通データ線対(C
,CD  ̄ ̄)とを接続する第2のスイッチ手段
(GC’)と、 上記共通データ線対に現われる信号を増
幅する如く上記共通データ線対(CD ,CD  ̄ ̄)
にその二入力が接続された増幅器(SA)と、 上記共通
データ線対(CD ,CD  ̄ ̄)と接続された第3の
スイッチ手段(SW)と、 上記第3のスイッチ手段(S
W)を介して上記共通データ線対(CD ,CD
 ̄)に接続された共通信号線対(I/O,I/O ̄ ̄
 ̄)と、 上記第1のスイッチ手段(GC)と上記第2の
スイッチ手段(GC’)とを制 御する第1のデコード手
段(XDEC)と、 上記第3のスイッチ手段(SW)を
制御する第2のデコード手段(YDEC)と、 上記第2
のデコード手段(YDEC)と上記第3のスイッチ手段
(SW)との間に接続されるとともに上記第3のスイッ
チ手段(SW)を制御する制御線(YC)とを具備して
なり、 上記メモリセルは、1つの容量と1つのトランジ
スタとを有し、 上記第1のメモリアレー(MA)の上記
データ線対(D ,D  ̄ ̄)は上記第2のデコード手
段(YDEC)と上記第3のスイッチ手段(SW)との
間に配置され、 上記制御線(YC)は、上記第1のメモ
リアレー(MA)の上記デタータ線対(D ,D
 ̄)を構成する導電層の上に絶縁膜を介して設けられた
他の導電層により構成されるとともに、上記第1のメモ
リアレー(MA)の上記データ線対(D ,D  ̄ ̄)
に略平行となる如く上記第1のメモリアレー(MA)の
上に配置されてなることを特徴とする(図17参照)。
すなわち、第1と第2のメモリアレーに共通の共通信号
線対を有し、第1と第2のメモリアレーのデータ線対と
共通信号線対を接続する第3のスイッチ手段が第1と第
2のメモリアレーの間に配置されるとともに、第1のメ
モリアレーが第2のデコード手段と第3のスイッチ手段
との間に配置され、第3のスイッチ手段を制御する制御
線が、第1のメモリアレーのデータ線対を構成する導電
層の上に絶縁膜を介して設けられた他の導電層により構
成されるとともに、第1のメモリアレーの折り返しデー
タ線方式のデータ線対に略平行となる如く第1のメモリ
アレー上に配置されてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【0009】
【作用】本発明の代表的な実施形態によれば、以下のよ
うな作用効果がある。 (1)共通信号線から見て、第1のメモリアレーのデー
タ線対と第2のメモリアレーのデータ線対のバランスが
とれるため、どちらのメモリアレーからの読み出しに対
しても読み出し時間のアンバランスがない。 (2)第2デコード手段が第1のメモリアレーと第2の
メモリアレーの間に配置されないため、メモリアレー部
の面積縮小が図れる。 (3)制御線が、第1のメモリアレーのデータ線対を構
成する導電層の上に絶縁膜を介して設けられた他の導電
層により構成されるため、メモリアレーの面積を増大さ
せることがない。 (4)制御線が折り返しデータ線方式のデータ線対に略
平行に配置されているので、データ線対の両データ線に
対して制御線からの雑音が同相となり、雑音の影響が小
さい。
【0010】
【実施例】以下実施例を用いて説明する。
【0011】図9は本発明の概念を示したものである。
すなわち、ワード線Wとデータ線Dijでマトリクスを構
成してメモリアレーを形成するメモリにおいて、1本の
データ線を図示するようにD00,D01,D02,D03のよ
うに分割し、分割した各データ線の一部に、Yデコーダ
とYドライバ(図中ではYDEC)による出力制御信号
YC0で制御されるスイッチSW00,SW01,SW02
SW03を設け、他に属する分割されたデータ線(たとえ
ばD10)と共通な共通入出力線I/O0,I/O1,I
/O2,I/O3との間でデータの授受を行うようにし
たものである。こうすることによって、データ線が細分
化されるために、Xデコーダとワードドライバ(図中で
はXDECにて総称)で選択ワード線Wに現われたワー
ド電圧によってメモリセルMCからデータ線D00に高速
で高出力電圧の読み出し信号が得られる。本方式では細
分化することによるチップ面積の増加は抑えられる。す
なわち従来例(図3)のように各スイッチ部分にYDE
Cをレイアウトする必要がなく、細分化されたデータ線
に共通なYDECでまに合うからである。
【0012】さらに図9で、YCをDijと異なる製造工
程で形成すれば、立体配線が可能となるから、メモリア
レーの面積増加はない。たとえばワード線をポリSiあ
るいはMoなどの金属で、Dijの主要部を第1層目のA
1で、YCを第2層目のA1で形成することも考えられ
る。あるいはワード線を第1層目のA1で、Dijの主要
部をpoly Siあるいは拡散層で形成し、YCを第2層
目のA1で形成することも考えられる。これは第10,
11の1トランジスタセルに示すようにメモリセル(図
10は2交点セル、11図は1交点セル)によって異な
るわけであるが、要するに立体配線を行えばよい。
【0013】即ち、図12に示す1交点セルの場合の従
来例aと本発明b、及び図13に示す2交点セルの場合
の本発明a,bに於て、本発明ではYC(図中破線)を
ワード線Wやデータ線Dを設ける層とは別の層に設ける
ことにより、レイアウト上の問題やYCを設けることに
よるセル面積増大の問題を解決したのである。
【0014】更に、図14及び図15は2交点セルにお
いて、データ対線2組で1本のYCを共有する例であ
る。図14は同じサブアレー内の隣接対線と共有した場
合で、bはaのデータ線を2分割してI/Oを中間に配
置した例である。図15は、異なるサブアレー内の対線
とYCを共有したもので、bは上記同様にデータ対線を
さらに2分割した例である。
【0015】また、図16は、2交点セルを用いた図9
の具体例であり、図17は図16のさらに詳細な具体例
を示す。すなわち図16は、データ対線、Dij,Dij
と他のデータ対線D′ij,D′ij ̄ ̄に共通に差動増幅
器(センスアンプ:以下SAと略す)を配置した例であ
る。SAを共通にしXDECで制御されるゲートコント
ロールGCを介してDij,Dij ̄あるいはD′ij,D′
ij ̄ ̄に結線し、いずれか一方の、選択されたメモリセ
ルMCに属するGCをONにすれば、MCからの読み出
し信号電圧は図8同様に十分得られる。その信号電圧は
各SAで増幅され、この増幅された信号は、YDECで
制御されて出力されるYCによって制御される。たとえ
ばYC0が選択された結果、YC0にパルス電圧が現われ
ると、YC0によって制御されるSAの出力だけが各I
/O線I/O0,I/O1,……に現われ、さらにリー
ド/ライトコントロール回路(RWC)によって、アド
レス信号Aと書き込み読み出し制御信号WEに制御され
たデータ出力Doutがチップ外部にとり出される。書き
こみも同様に、チップ外部からのデータ入力Diが選択
されたI/O線に入力されて、選択されたMCに入力さ
れることによって行われる。
【0016】図17及び図18を用いてさらに詳細に説
明する。まずプリチャージ信号φpによって全ノード
(D0,D0 ̄,CD0,CD0 ̄ ̄,D′0,D′0 ̄ ̄な
ど)が高電位にプリチャージされた後、XDECによっ
てワード線Wが選択されてワードパルスφwが出力され
ると、それに接続されるMCが選択されて、それに対応
したデータ線(たとえばD0)に、MCの記憶容量Cs
データ線の容量とで決定される微少信号電圧が出力され
る。同時にダミーセルDCからも、φDWをONすること
によってCD0に参照電圧が発生する。尚、ワード線が
選択される以前に、選択されるMCが属さないゲートコ
ントロールGC′は、GCL′はプリチャージ時の高レ
ベルから低レベルにすることによってOFFとなり、G
CはONのままとなっている。したがっとD0,CD0
はMCからの情報に対応した信号電圧が、D0 ̄,CD0
 ̄ ̄にはDCからの参照電圧が現われる。この参照電圧
は、DCの容量がCs/2に選ばれているために、MC
の情報“1”“0”に対応してD0,CD0に現われる読
み出し電圧の中間に設定されるから、センスアンプSA
の入力端には、情報“1”、“0”に対応した微妙な変
動電圧が常に現われることになる。その後に起動パルス
φaによってSAを動作させて上記の差動電圧を増幅す
る。その後でYデコーダYDECで選択されたYCにφ
yが出力され、増幅された差動電圧は、スイッチSWを
経てI/O線に差動でとり出される。本回路の特長は、
図8のようにI/O線のとり出しが片側ではなく、M
AとMA′の中間になっているので高速に読み出し書き
込み動作ができる、プリチャージ回路PCや、DCが
MA,MA′に共通化されているのでそれだけ面積が小
になる、ことである。もちろんこれらの回路を共通にせ
ずに従来のように各MA,MA′に配置することもでき
る。尚図18は電源電圧Vcc=5Vの例であり、φp
GCL,GCL′が7.5Vなのは、データ線D0,D0
 ̄に同じ電圧がプリチャージされるように、十分高電圧
を与えるためである。また、φW,φDWを7.5Vにして
いるのは、ワード線をコンデンサで7.5Vに昇圧する
ことによって、メモリセルからの読み出し電圧を高くと
るためである。このための具体的回路はよく知られてい
るので図中には省略してある。またφyが7.5Vなの
は、CD0,CD0 ̄ ̄からI/O,I/O ̄ ̄に高速に
信号がとり出せるように、SW内のMOSTのgmを高
めるためである。φyを7.5Vに昇圧する方式は、本発
明の方式に特有なものなので図19〜21に具体的に示
した。すなわち従来は、図6のようなデータ線D0,D0
 ̄から高速でI/O線に信号をとり出す為に図19のよ
うな回路が用いられている。本回路の欠点はQtとQt
のゲート電圧が、非選択の場合にフローティング状態に
なることである。しかしたとえフローティングになって
いても、このゲートからの引出線は短いために、結合電
圧が現われてQt,Qt ̄が非選択のはずなのにONにな
ることはない。しかしこの回路を本発明にそのまま使う
わけにはいかない。なぜならYCはメモリアレー内をか
なり長く走る配線になり結合電圧も増大するからであ
る。そこで図20及び図21の回路を用いればよい。Q
1とQ2により非選択YCは低インピーダンスでアース電
位になるので結合電圧はYCにほとんど現われない。
【0017】図22は、図17において、YCとデータ
対線D0,D0 ̄との結合容量を等しくし、D0とD0 ̄の
容量を等しくして等価的に雑音を減少させるための一実
施例である。2交点セルの場合には、図10に示すよう
に、YCをD0,D0 ̄の中間にレイアウトしたとして
も、層が異なるために、製造工程でおこるマスクずれに
よってD0,D0 ̄の容量が異なってしまい、これが雑音
源にもなる。そこでマスクずれがおきても、YCを対線
(D0,D0 ̄)内のいずれか一方のデータ線に奇数回交
叉させる(図では1回交叉)ことによって、D0,D0
ともにC0+C1の容量を等しく分かつことができる。図
23は他の一実施例で、対線同志を奇数回交叉させた例
である。
【0018】図24は、図16及び図17の実施例にお
いて、SWがYCだけで制御されるのに対して、YCと
XDECによって制御されるIOCで制御される例であ
る。すなわち選択されたXとYの交点に存在するSWの
みがONとなるから図16のI/O0,I/O1などに
任意に出力をとり出すことができる。これは前もってI
/O0,I/O1をデコードできることを意味するか
ら、RWCに簡略化された回路が採用できる。
【0019】図25は、図24を拡張することによっ
て、YCを各データ対線対応ではなく、2組のデータ対
線対応に設けた例である。こうすることによってYCの
配線本数が半分、すなわち配線ピッチはこれまでの実施
例の2倍に拡がるので製造が容易となる。本回路の動作
は、図24と同様に、IOC0,IOC1とYCとの一
致が取れたSWのみがONとなるが、ここでは、IOC
0とIOC1にX系アドレス信号の他にY系アドレス信
号の情報が含まれている点で異なる。すなわち、データ
線D0,D0 ̄の対が選ばれるときは、IOC0データ線
1,D1 ̄の対が選ばれるときは、IOC1がX,YD
ECによって選択される(通常は信号“1”が出力され
る)。なお、上に述べたX系、Y系アドレス信号とは、
単純に平面的な2次点の配置におけるX,Yを意味する
ものであり、メモリの論理的なアドレスとは区別される
べきものであることは言うまでもない。
【0020】なお、ここでは2組のデータ対線対応にY
Cを設けたが、任意の組数のデータ対線に対応して設け
ることのできることは言うまでもない。
【0021】図26は、上記同様のYCの配線ピッチを
たとえば2倍に拡げる別の実施例であり、ここでは、I
/O線を2組設け、CDO,CDO ̄ ̄ ̄にはI/O−
0,I/O−0 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,CD1,CD1 ̄ ̄ ̄は、
I/O−1,I/O−1 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄をSWによって接続
し、外部との信号授受を行なう構成になっている。この
2組のI/O線は、たとえば図9で述べたRWCによっ
てそのいずれかを選択して、Di,Doutと接続する
が、この他にDi,Doutを複数本設け選択動作なし
に、直接Di、Doutとの接続することも可能であ
る。
【0022】本実施例によっても、図25と同様にYC
の配線ピッチを拡げることができ、製造が容異になる。
【0023】さてこれまでの実施例は、図9,16及び
17を基本としてきたが、図1に示すようにX,Yデコ
ーダを近接に配置した構成がとれることも明らかであ
る。図27はそのための一実施例である。ここでは、前
に述べた図17の実施例において、X,Yデコーダを共
用した例を示したが、他の実施例においても同様に適用
可能なことは言うまでもない。
【0024】同図のXDEC,Y−DECは図28に示
すように、時間帯を分けてXデコーダの動作AおよびY
デコーダの動作Bを行なう。WD,YDによってこの出
力φxyとφx,φyの一致がとられ、W,YCの出力が形
成される。また図27でWD,YDは単なる論理積の記
号で示してあるが、具体的にはたとえば図20に示すよ
うな回路のように構成される。以上のように形成され
た、W,YDは既に述べた他の実施例と同じように、配
置、配線がなされ、所定の動作を行なう。
【0025】本実施例においても図1の従来技術で指摘
した問題点のうち、のデコーダの制御性に関する問題
点は残るが、WとYCと異なる層の導体で形成し、また
2交点形のメモリセルを用いることにより、,の問
題点は解決でき、実用価値が高くなる。
【0026】なお、図27において、図面右部に示した
XDECにはYデコーダの機能を持たしていないが、こ
れはYCの形成に必要とするデコーダの数が図面左部の
デコーダの数以内であることを仮定したためであり、場
合によっては右部のデコーダにも左部デコーダと同様の
機能を持たせる場合もありうる。また、WDとYDを並
置して設計することが占有面積の関係で困難な場合に
は、YDの回路を複数のデコーダ部に分配して設計する
ことも可能である。
【0027】図29及び図30は、これまで述べてきた
実施例が2交点セルを対象にしてきたのに対して、1交
点セルあるいはフリップフロップ型のスタティック型メ
モリセルに対する実施例である。図29のXDECの配
置について述べる。通常の2交点セルはワード線は比較
的抵抗の高い配線材(たとえば、poly Si)が使用さ
れるので、そのワード線遅延時間が問題となる。そこで
その時間を極力小さく抑えるために、図16のように、
ワード線を分割しその中心にXデコーダやドライバ(X
DECと総称して図示してある)を配置したわけであ
る。これに対し、1交点セルではワード線が抵抗の低い
A1で形成されているために、ワード線を分割する必要
はなく、図29のようにXDECは一端に配置でき、ド
ライバも片側1個でよいために面積が小にできる。した
がって使用するメモリセルに応じてXDECの位置も適
宜変えることができる。
【0028】次に以上の実施例を用いて実際にチップ設
計する場合に問題となる周辺回路の配置について、本発
明と直接関連する具体的実施例を述べる。
【0029】メモリLSIは汎用性が重視されるため
に、世界標準のDIP(Dual in LinePackage)が用い
られる。このDIPには細長いチップ形状のものほど収
容しやすい。一方本発明では、データ線を細分化するこ
とに特長がある。しかしデータ線を細分化するほどデー
タ線方向、つまりYC方向は長くなる。そこでYC方向
をチップ長辺方向に一致させるようにメモリセルを配置
すれば、DIPに収容しやすいメモリを設計できること
になる。図16及び図17を用いたこの場合のチップの
概念図を図31に示す。ここでPRC1,PRC2はア
ドレスバッファ回路やその他の制御回路を示す。
【0030】なお、この場合はYC線がメモリアレーM
0′の上を通るが、末端のメモリアレーMA0の上を通
らないことになる。もしメモリアレーMA0,MA0′が
1交点セルあるいはフリップフロップ型のスタティック
型メモリセルの配置であった場合、対となるデータ線の
一方のみにYC線が並置されることになり、YC線から
の雑音が対となるデータ線の一方のみに与えられること
になる。しかしながら、本実施例では2交点セルすなわ
ち折り返しデータ線方式なので、必ず対となるデータ線
の両方にYC線が並置されることになり、YC線からの
雑音の影響は低減されるという利点をもつ。
【0031】図32は、前述したようにYCのピッチを
拡げ、その中にYCとは異なる信号や給電線をYCと同
じ層を用いて配置した例である。たとえばこの信号が周
辺回路PRC1,PRC2間のやりとりだけに関係する
信号とすれば、メモリアレー内をメモリアレーの面積を
大きくすることなく走らせることができるから、チップ
面積の低減になる。
【0032】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、高速、高集積メモリが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を説明するための図である。
【図2】従来例を説明するための図である。
【図3】従来例を説明するための図である。
【図4】従来例を説明するための図である。
【図5】従来例を説明するための図である。
【図6】従来例を説明するための図である。
【図7】従来例を説明するための図である。
【図8】従来例を説明するための図である。
【図9】本発明を説明するための概念を示す図である。
【図10】メモリセルを説明するための図である。
【図11】メモリセルを説明するための図である。
【図12】従来例(a)と本発明(b)との比較説明す
るための図である。
【図13】本発明の一実施例を示す図である。
【図14】本発明の一実施例を示す図である。
【図15】本発明の一実施例を示す図である。
【図16】本発明の一実施例を示す図である。
【図17】本発明の一実施例を示す図である。
【図18】本発明の一実施例を示す図である。
【図19】本発明の一実施例を示す図である。
【図20】本発明の一実施例を示す図である。
【図21】本発明の一実施例を示す図である。
【図22】本発明の一実施例を示す図である。
【図23】本発明の一実施例を示す図である。
【図24】本発明の一実施例を示す図である。
【図25】本発明の一実施例を示す図である。
【図26】本発明の一実施例を示す図である。
【図27】本発明の一実施例を示す図である。
【図28】本発明の一実施例を示す図である。
【図29】本発明の一実施例を示す図である。
【図30】本発明の一実施例を示す図である。
【図31】本発明の一実施例を示す図である。
【図32】本発明の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
SA…センスアンプ、YC…制御線、MA…メモリアレ
ー、W…ワード線、D…データ線、MC…メモリセル、
SW…スイッチ、DC…ダミーセル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のワード線と、該複数のワード線と交
    叉するように配置された複数のデータ線対と、上記複数
    のワード線のうちの一本のワード線と上記複数のデータ
    線対のうちの一対のデータ線対とが交叉する二つの部分
    のうち一方に設けられたメモリセルとを有する折り返し
    データ線方式の第1と第2のメモリアレーと、 上記第1のメモリアレーのデータ線対と上記第2のメモ
    リアレーのデータ線対とに共通に設けられるとともに上
    記第1のメモリアレーの上記データ線対と上記第2のメ
    モリアレーの上記データ線対との間に配置された共通デ
    ータ線対と、 上記第1のメモリアレーの上記データ線対と上記共通デ
    ータ線対とを接続する第1のスイッチ手段と、 上記第2のメモリアレーの上記データ線対と上記共通デ
    ータ線対とを接続する第2のスイッチ手段と、 上記共通データ線対に現われる信号を増幅する如く上記
    共通データ線対にその二入力が接続された増幅器と、 上記共通データ線対に接続された第3のスイッチ手段
    と、 上記第3のスイッチ手段を介して上記共通データ線対に
    接続された共通信号線対と、 上記第1のスイッチ手段と上記第2のスイッチ手段とを
    制御する第1のデコード手段と、 上記第3のスイッチ手段を制御する第2のデコード手段
    と、 上記第2のデコード手段と上記第3のスイッチ手段との
    間に接続されるとともに上記第3のスイッチ手段を制御
    する制御線とを具備してなり、 上記メモリセルは、1つの容量と1つのトランジスタと
    を有し、 上記第1のメモリアレーの上記データ線対は上記第2の
    デコード手段と上記第3のスイッチ手段との間に配置さ
    れ、 上記制御線は、上記第1のメモリアレーの上記データ線
    対を構成する導電層の上に絶縁膜を介して設けられた他
    の導電層により構成されるとともに、上記第1のメモリ
    アレーの上記データ線対に略平行となる如く上記第1の
    メモリアレー上に配置されてなることを特徴とする半導
    体メモリ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体メモリ装置におい
    て、 上記制御線は上記第1のメモリアレーの上記データ線対
    の一方のデータ線と他方のデータ線との両方のデータ線
    に対してほぼ等しい結合容量となる如く配置されること
    を特徴とする半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2のいずれかに記載の
    半導体メモリ装置において、 上記共通信号線対は上記複数のワード線とほぼ同じ方向
    に配置されることを特徴とする半導体メモリ装置。
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