JPH0799570A - 画像形成装置及びその方法 - Google Patents

画像形成装置及びその方法

Info

Publication number
JPH0799570A
JPH0799570A JP6094420A JP9442094A JPH0799570A JP H0799570 A JPH0799570 A JP H0799570A JP 6094420 A JP6094420 A JP 6094420A JP 9442094 A JP9442094 A JP 9442094A JP H0799570 A JPH0799570 A JP H0799570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
data
color
resolution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6094420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3542377B2 (ja
Inventor
Atsushi Kashiwabara
淳 柏原
Kaoru Seto
薫 瀬戸
Takashi Kawana
孝 川名
Manabu Takebayashi
学 竹林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP09442094A priority Critical patent/JP3542377B2/ja
Priority to EP94303909A priority patent/EP0633688B1/en
Priority to DE69426658T priority patent/DE69426658T2/de
Priority to CN94108887A priority patent/CN1059063C/zh
Priority to KR1019940012646A priority patent/KR0156956B1/ko
Publication of JPH0799570A publication Critical patent/JPH0799570A/ja
Priority to US08/815,897 priority patent/US5875044A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3542377B2 publication Critical patent/JP3542377B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/58Edge or detail enhancement; Noise or error suppression, e.g. colour misregistration correction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40068Modification of image resolution, i.e. determining the values of picture elements at new relative positions

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像データの解像度を上げる解像度変換を行な
って、高画質を保ったまま、大幅にメモリ容量を減ら
し、かつ、画像のエッジ部を滑らかにする。 【構成】データ圧縮伸張処理部2204から出力される
RGBの多値のビットデータは、画像処理部A(210
1)、あるいは画像処理部B(2102)にいずれかに
送出される。画像処理部Aの色変換処理部205は、エ
ンジンの色再現特性に合わせたマスキング処理及び下色
除去(UCR)処理を行ない、入力された300dpi
のRGBのビットデータをYMCKの多値のビットデー
タに色変換する。また、画像処理部Bは、黒文字検出回
路1251、色信号変換回路1252、スムージング処
理回路1253の3つの機能ブロックにて600piに
解像度変換した画像データを出力する。そして、エンジ
ン部でパルス幅変調を行なって画像の記録を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データの解像度を
変換して画像の質を保ちつつ画像を形成・記録する画像
形成装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタがカラー化され、ユーザ
の様々な表現手段として利用されるようになってきてい
る。特に、電子写真方式を用いたカラーページプリンタ
は、その高品質印字及び高速印字の点で注目されてきて
いる。カラーページプリンタの1つであるフルカラー光
ビームプリンタは、感光体上にビームを主走査方向に走
査して第1の現像を行なった後、転写担持体上の記録紙
等の記録媒体上に転写する工程を第1の工程とし、引き
続き、第2,第3及び第4の工程により多色画像の記録
を行なう。
【0003】一般的には、これら4つの工程にてY(イ
エロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の
各色トナーによりカラー画像を得る電子写真方式のカラ
ーレーザビームプリンタが知られている。特に、近年、
ホストコンピュータから、中間調画像データをディザ法
等にて2値化せずに、各画素当たり8ビット等の多値情
報信号データとして受け、各画素を多値で印字して出力
するプリンタが実用化されている。また、印字解像度と
して、300dpi(ドット/インチ)、600dpi
等のプリンタが開発、製品化されつつある。
【0004】図46は、従来のカラーレーザビームプリ
ンタの構成を示すブロック図である。同図において、符
号201pは、プリンタ202pに接続されるホストコ
ンピュータであり、アプリケーションソフトウェア等に
より作成された画像情報をコマンドまたはデータとし
て、不図示のインタフェースを介してプリンタ202p
内のコントローラ203pに送信する。
【0005】コントローラ203pは、入力されたコマ
ンドまたはデータを、それらに応じて600dpiの画
素に対応した多値(例えば、8ビット)のビットデータ
に展開しながら、逐次、バッファメモリ208pに60
0dpiの多値データとして格納し、1ページ分のデー
タを記憶する。そして、解像度が600dpiのエンジ
ン部207pのプロセスタイミングに応じて、バッファ
メモリ208pから逐次、600dpiの多値の画像信
号をエンジン部に送り、画像信号に応じてレーザを駆動
してカラー画像を得る。
【0006】また、近年、コンピュータの出力装置とし
て、レーザビームプリンタ等の電子写真方式を用いた情
報記憶装置が広く使われるようになってきた。これらの
情報記憶装置は、その高品質印字、静粛性及び高速性等
の多くのメリットにより、デスクトップパブリッシング
(DTP)の分野を急速に拡大させる要因となってきて
いる。
【0007】さらに、電子写真方式のカラープリンタも
開発され、ホストコンピュータやプリンタの画像生成部
であるコントローラ等の高性能化により、従来からのモ
ノクロ印刷のみならずカラー画像を扱い、印刷すること
が実用化され、普及しつつある。このようなカラープリ
ンタによって、階調性のあるフルカラー画像を印刷する
方法としては、ディザ法、濃度パターン法、誤差拡散法
等、いくつかの手法があるが、特にレーザビームプリン
タにおいては、比較的容易に主走査方向の解像度を変え
ることができるという特徴がある。例えば、レーザビー
ムプリンタでは、画像データの値に応じてレーザダイオ
ードの駆動パルス幅を変化させることにより濃淡を表現
するパルス幅変調方式(いわゆる、PWM方式)も採用
されている。
【0008】一方、最近では、モノクロのページプリン
タにおいて、文字や図形のエッジを検出して滑らかにす
るスムージング処理等の高画質化技術を取り入れて画質
の向上を図ることが一般的になってきている。また、印
字機構部であるプリンタエンジンの解像度も、以前は標
準であった240dpi(ドット/インチ)や300d
piに代わって、480dpiや600dpiの高解像
のプリンタが出回わってきており、これに、上記スムー
ジング処理技術を組み合わせることにより、印字品質も
従来のプリンタと比較して飛躍的に向上してきている。
【0009】そこで、より高付加価値のカラープリンタ
においても、文字や図形のような画像に対しては、エッ
ジを滑らかにする高画質化処理を行ない、印字品質を向
上させることが求められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のプリンタでは、扱う信号の情報量が膨大であるた
め、以下のような問題がある。すなわち、各画素毎に階
調情報を持つ画像情報は、(画素数)×(階調ビット
数)という非常に大きな情報量を有する。その場合、プ
リンタの印字プロセスのプロセススピードに合わせて画
像情報が転送されなければならず、また、入力した色空
間の情報を、色材であるY(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン),K(黒)の濃度情報に変換する演
算が必要となる。
【0011】そこで、これらを実行するために、プリン
タ側に最大出力サイズ分、もしくは、それ以上の容量の
バッファメモリを保有し、入力画像情報を一旦このバッ
ファメモリに格納してから、プリンタのタイミング上の
都合に応じてプリンタエンジンにデータを送信し、出力
する装置が実用化されている。しかし、この種のプリン
タでは、メモリ容量が膨大であるため、例えば、600
dpiの解像度で、各画素当たり8ビットの多値の画像
を入力して、A4サイズのデータを印字する場合、必要
となるバッファメモリの容量は、Y,M,C,K各32
Mバイトで、合計128Mバイトになる。
【0012】これは、装置の大幅なコストアップになる
とともに、装置そのものが大型化してしまうという問題
につながり、さらに、データを扱う制御部(CPU)の
処理能力も向上させなければならず、それに伴うコスト
アップをも生じるという問題がある。さらに、上記従来
のカラープリンタでは画像データが多値であり、この多
値画像データより生成したマゼンタ、シアン、イエロ
ー、ブラックの4色のトナーによる像を重ねることによ
って1枚の画像を再現するため、モノクロプリンタにお
けるスムージング処理技術をそのまま適用することはで
きない。
【0013】また、上記従来のカラープリンタにおいて
は、写真の様なイメージ画像を扱うことが多くなるた
め、処理の都合上、これらの画像と文字や図形等の画像
を識別する必要も生じてくる。本発明の目的は、画像デ
ータの解像度を上げるように解像度変換を行なっても、
高画質を保ったまま、大幅にメモリ容量を減らすことが
できる画像形成装置及びその方法を提供することであ
る。
【0014】また、本発明の他の目的は、画像の特徴に
より異なる画像変換論理を適用して解像度変換し、滑ら
かなエッジ画像を得ることができる画像形成装置及びそ
の方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、感光体上に外部から入力
した画像データの潜像を形成し、該潜像を現像して記録
紙上に画像を得る画像形成装置において、前記画像デー
タの中から2値画像データと多値画像データを判別する
手段と、前記判別後の画像データに圧縮・伸張処理を施
す圧縮・伸張手段と、前記圧縮・伸張手段にて伸張して
得られた画像データから第1の解像度を有する第1のビ
ット情報を生成する手段と、前記2値画像データと多値
画像データとで異なる変換処理を適用することで、前記
第1のビット情報を、前記第1の解像度よりも解像度の
高い第2の解像度を有する第2のビット情報に解像度変
換する解像度変換手段とを備え、前記第2ビット情報を
もとに画像形成及び記録を行なう。
【0016】以上の構成において、画像輪郭のシャープ
さやスムーズさが保たれ、かつ、中間調画像の部分では
濃度階調の滑らかさが保たれた状態で、高解像度での印
刷記録を行なうよう機能する。また、請求項7に記載の
発明は、感光体上に外部から入力した画像データの潜像
を形成し、該潜像を現像して記録紙上に画像を得る画像
形成装置において、前記画像データをもとに所定の色画
像データを生成する手段と、前記色画像データに圧縮・
伸張処理を施す圧縮・伸張手段と、前記伸長処理後の色
画像データを複数色の現像材に対応する面順次画像デー
タに変換する手段と、前記面順次画像データの特定画素
及び該特定画素の周囲の所定画素をもとに前記画像デー
タの特徴を検出する検出手段と、前記特徴に基づいて前
記特定画素のデータ値を変更する手段と、前記変更後の
画素を含むことで前記画像データの解像度を変換する解
像度変換手段とを備え、前記解像度変換後の画像データ
をもとに画像形成及び記録を行なう。
【0017】以上の構成において、画像の特徴により異
なる解像度変換が実行し、滑らかなエッジ画像を得るよ
う機能する。さらに、請求項16に記載の発明は、感光
体上に外部から入力した画像データの潜像を形成し、該
潜像を現像して記録紙上に画像を得る画像形成装置にお
いて、前記画像データに対応する色画像データに対して
圧縮・伸張処理を施す圧縮・伸張手段と、前記伸長処理
後の色画像データに第1の解像度変換を施す第1の画像
処理手段と、前記伸長処理後の色画像データに、前記第
1の解像度変換とは異なる第2の解像度変換を施す第2
の画像処理手段と、所定の条件に従って、前記第1の解
像度変換と前記第2の解像度変換とを選択的に実行する
手段とを備える。
【0018】この構成により、異なる解像度変換処理を
選択的に実行して、高品位な画質印字並びに、より滑ら
かなエッジ画像を得るよう機能する。
【0019】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明の第1の実施例に係るカ
ラーレーザビームプリンタ(以下、プリンタという)の
ブロック構成図である。同図において、符号201は、
プリンタ202に接続されるホストコンピュータであ
り、アプリケーションソフトウェア等により作成された
画像情報をコマンドまたはデータD1として、不図示の
インタフェースを介してプリンタ202内のコントロー
ラ203に送信される。コントローラ203は、このコ
マンドまたはデータに応じて、300dpiの画素に対
応したRGBの多値のビットデータD2(例えば、8ビ
ット)に展開する。
【0020】コントロ−ラ203から出力されたビット
データD2はデータ圧縮伸張処理部204へ送られ、そ
こでデータ圧縮されて1ページ分のRGBの多値のビッ
トデータとしてメモリに格納される。そして、データ圧
縮伸張処理部204は、このメモリから、エンジン部2
07のプロセスタイミングに応じて伸張した300dp
iのRGBの多値のビットデータD3を順次、出力す
る。
【0021】上記300dpiのRGBのビットデータ
は、次に色変換処理部205に入力され、色変換処理部
205では、入力された300dpiのRGBの多値の
ビットデータをYMCKの多値のビットデータD4に色
変換する。そして、YMCKの多値のビットデータD4
は、次段の解像度変換処理部206で600dpiの多
値のビットデータに解像度変換され、それをビットデー
タD5としてエンジン部207に出力する。
【0022】なお、このビットデータD5は、エンジン
部207にて、データに応じたパルス幅変調を施され、
それにてレーザを駆動してカラー画像を得る。図2は、
本実施例に係る、600dpiの解像度を有するA4サ
イズの用紙への印字が可能な、8ビットの多値記録を行
なうカラーレーザビームプリンタの断面構成を示す図で
ある。同図において、給紙部101から給紙された用紙
102は、その先端をグリッパ103fにより保持され
て転写ドラム103の外周に保持される。
【0023】像担持体100に光学ユニット107によ
り各色毎に形成された潜像は、各色現像器Dy,Dc,
Dm,Dbにより現像化されて、転写ドラム103の外
周に位置する用紙に複数回、転写されて多色画像が形成
される。その後、用紙102は、転写ドラム103から
分離されて定着ユニット104で定着され、排紙部10
5より排紙トレー部106に排出される。
【0024】ここで、各色現像機は、その両端に回転支
軸を有し、各々がその軸を中心に回転可能となるように
現像器選択機構部108に保持される。各現像器は、そ
の姿勢を一定に維持した状態で現像器選択のための回転
がなされる。そして、選択された現像器が現像位置に移
動後、現像器選択機構部108は、現像器と一体で支点
109bを中心に選択機構保持フレーム109をソレノ
イド109aにより像担持体100方向に移動の位置決
めをする。
【0025】ここで、上記構成をとるカラーレーザビー
ムプリンタの動作について詳しく説明する。まず、帯電
器111によって、感光体ドラム100が所定の極性に
均一に帯電され、レーザビーム光Lによる露光によっ
て、感光体ドラム100上に、例えば、マゼンタの第1
の潜像が形成される。続いて、マゼンタの現像器Dmに
のみ、所要の現像バイアス電圧が印加されることでマゼ
ンタの潜像が現像され、感光体ドラム100上に、マゼ
ンタの第1のトナー像が形成される。
【0026】一方、所定のタイミングで転写紙Pが給紙
され、その先端が転写開始位置に達する直前に、トナー
と反対極性(例えば、プラス極性)の転写バイアス電圧
(+1.8KV)が転写ドラム103に印加される。そ
して、感光体ドラム100上の第1のトナー像が転写紙
Pに転写されるとともに、転写紙Pが転写ドラム103
の表面に静電吸着される。その後、感光体ドラム100
からは、クリーナ112によって、残留するマゼンタト
ナーが除去され、次の色の潜像形成及び現像工程に備え
る。
【0027】次に、感光体ドラム100上に、レーザビ
ーム光Lによりシアンの第2の潜像が形成され、シアン
の現像器Dcにより、感光体ドラム100上の第2の潜
像が現像されてシアンの第2のトナー像が形成される。
そして、このシアンの第2のトナー像は、先に転写紙P
に転写されたマゼンタの第1のトナー像の位置に合わせ
られて転写紙Pに転写される。なお、この2色目のトナ
ー像の転写においては、転写紙Pが転写部に達する直前
に、転写ドラム103に、+2.1KVのバイアス電圧
が印加される。
【0028】同様にして、イエロー,ブラックの第3,
第4の各潜像が感光体ドラム100上に順次、形成さ
れ、それぞれが現像器Dy,Dbによって現像される。
そして、転写紙Pに先に転写されたトナー像と位置を合
わせされてイエロー,ブラックの第3,第4の各トナー
像が順次、転写され、結果として、転写紙P上に4色の
トナー像が重なった状態で画像が形成される。
【0029】上記の3色目,4色目のトナー像の転写に
おいては、転写紙Pが転写部に達する直前に、転写ドラ
ム103に、+2.5KV〜+3.0KVのバイアス電
圧がそれぞれ印加される。このように、各色のトナー像
の転写を行なう毎に転写バイアス電圧を高くしていくの
は、転写効率の低下を防止するためである。なお、この
転写効率の低下の主な原因は、転写紙が、転写後に感光
体ドラム100から離れるときに、気中放電により転写
紙表面が転写バイアス電圧と逆極性に帯電し(転写紙を
担持している転写ドラム表面も、若干帯電する)、この
帯電電荷が転写毎に蓄積されるため、転写バイアス電圧
を一定にすると、転写の度に転写電界が低下していくこ
とにある。
【0030】上記の4色目の転写の際に、転写紙の先端
が転写開始位置に達したとき(その直前,直後を含
む)、交流電圧として5.5KV(実効値であり、その
周波数は500Hz)に、第4のトナー像の転写時に印加
された転写バイアス電圧と同極性で、かつ、同電位の直
流バイアス電圧+3.0KVを重畳させて帯電器111
に印加する。
【0031】このように、4色目の転写の際、転写紙の
先端が転写開始位置に達したときに帯電器111を動作
させるのは、転写ムラを防止するためである。特に、フ
ルカラー画像の転写においては、僅かな転写ムラが発生
しても色の違いとして目立ちやすく、従って、上述した
ように、帯電器111に所要のバイアス電圧を印加して
放電動作を行なわせることが必要となる。
【0032】その後、4色のトナー像が重畳転写された
転写紙Pの先端部が分離位置に近づくと、分離爪113
が接近して、その先端が転写ドラム103の表面に接触
し、転写紙Pを転写ドラム103から分離させる。この
分離爪113の先端は、転写紙Pの後端が転写ドラム1
03を離れるまで、転写ドラム103の表面と接触状態
を保ち、その後に転写ドラム103から離れてもとの位
置に戻る。
【0033】また、帯電器111は、上記のように転写
紙の先端が最終色の転写開始位置に達したときから、転
写紙の後端が転写ドラム103を離れるまで作動し、転
写紙上の蓄積電荷(トナーと反対極性)を除電して、分
離爪113による転写紙の分離を容易にするとともに、
分離時の気中放電を減少させる。なお、転写紙の後端
が、転写終了位置(感光ドラム100と転写ドラム10
3とが形成するニップ部の出口)に達したとき、転写ド
ラム103に印加される転写バイアス電圧をオフ(接地
電位)にする。また、これと同時に、帯電器111に印
加していたバイアス電圧をオフにする。
【0034】最後に、転写ドラム103から分離された
転写紙Pは定着ユニット104に搬送され、ここで、転
写紙上のトナー像が定着されてから、排紙トレイ115
上に排出される。次に、本実施例におけるレーザビーム
走査装置の動作を説明する。図2の光学ユニット107
であり、半導体レーザ120、ポリゴンミラー121、
スキャナモータ122、レンズ123、ミラー125に
より構成される。そして、記録紙Pの給紙に同期して、
1ページ分の画像信号VDOが半導体レーザ120へ出
力され、画像信号VDOにより変調された光ビームL
が、スキャナモータ122により回転されるポリゴンミ
ラー121に向けて出射される。
【0035】半導体レーザ120から出射された光ビー
ムLは、レンズ123、ミラー125により感光ドラム
100に導かれ、また、光ビームが出射されると、走査
軸上に配置された不図示の検出器により光ビームLが検
出され、水平同期信号となるビームディテクト信号BD
が出力される。その結果、光ビームLにより、BD信号
に同期して感光ドラム100が走査露光され、静電潜像
が形成される。
【0036】図3は、本実施例における画像データの送
出タイミングを示すタイミングチャートである。同図に
おいて、/PRNT信号(符号/は、信号がlow active
であることを意味する)は、上記のコントローラ203
より出力され、エンジン部207に対してプリント動作
を指示する信号である。また、/TOP信号は、/PR
INT信号に応答してエンジン部207がコントローラ
203に対して出力する副走査方向の同期信号であり、
1ページのカラー記録に対して、M(マゼンタ),C
(シアン),Y(イエロー),K(ブラック)の各トナ
ーに対応したプロセスタイミングに応じて、図示のよう
に4パルス出力される。
【0037】/LSYNCは主走査方向の同期信号で、
エンジン部207で生成されたBD信号に対応した信号
として生成され、データ圧縮伸張処理部204及び解像
度変換処理部206へ出力される。また、/VDO信号
は、/LSYNC信号に同期してデータ圧縮伸張処理部
204で伸張され、かつ、色変換処理部205で色変換
される。
【0038】さらに、上記の/VDO信号は、解像度変
換処理部206で解像度変換された600dpiの多値
(8ビット)の画像信号であり、上述のように、4パル
スの/TOP信号の内、1つ目の/TOP信号に応答し
てM(マゼンタ)、2つ目の/TOP信号に応答してC
(シアン)、3つ目の/TOP信号に応答してY(イエ
ロー)、そして、4つ目のTOP信号に応答してK(ブ
ラック)の/VDO信号を出力する。
【0039】以下、図1に示すデータ圧縮伸張処理部2
04について詳細に説明する。図4は、データ圧縮伸張
処理部204のブロック構成図である。同図において、
入力制御部151は、PCL言語やポストスクリプト言
語等のページ記述言語のインタプリタを搭載した、図1
に示すコントローラ203にてアプリケーションソフト
等で作成されたRGBのデータを、300dpiの8ビ
ットの多値のビットデータに展開されたデータD2を入
力し、そのデータを圧縮処理部153に送る。
【0040】圧縮伸張制御部152は、上記の入力制御
部151から、300dpiの解像度に対する画像サイ
ズの情報を受信し、目標の圧縮率を設定して圧縮処理を
制御する。また、圧縮処理部153は、公知の符号化ブ
ロックであり、入力制御部151からのRGBの300
dpiの解像度の画像情報を入力して、画像の冗長度を
減らして符号化する。そして、メモリ154は、圧縮処
理部153からの符号化、及び圧縮された300dpi
の解像度の画像データを格納する。
【0041】言うまでもなくメモリ154は、本実施例
に係るプリンタの最大サイズ分のメモリ容量よりも少な
い容量、例えば、2.7Mバイトのメモリで構成され
る。伸張処理部155は、圧縮伸張制御部152から、
その制御に用いた因子、例えば、目標圧縮率、各ブロッ
クの割当符号量等の情報を受信して、それに基づいてメ
モリ154から符号を取り出し、プリンタエンジンのタ
イミング上の都合に合わせて復号して、RGBの300
dpiの伸張された画像データD3を生成する。
【0042】図5は、図4に示すデータ圧縮伸張処理部
における、データ入力からメモリ格納までの動作手順を
示すフローチャートである。同図において、ステップS
1では、画像サイズ情報の入力、つまり、圧縮伸張制御
部152が、入力制御部151から情報を受信する処理
である。ここで、画像サイズとしては、画像領域が長方
形の場合、<横画素数>、<縦画素数>という形式で、
接続したホストコンピュータ等から受信する方式や、<
画像領域の面積>という形式で受信する方式等がある。
いずれにしても、画像情報よりも先にヘッダ情報として
受信する。
【0043】次に、ステップS2で、圧縮伸張制御部1
52にて目標の圧縮率を設定する。この目標圧縮率は、
入力したサイズの画像情報を、プリンタが所有している
メモリ容量一杯に効率よく圧縮するために設定される。
例えば、プリンタの最大画像サイズ分のメモリ容量を
A、プリンタの所有しているメモリ容量をB、入力した
画像サイズ分のメモリ容量をCとすると、目標圧縮率を
C/Bに設定する。
【0044】ステップS3では、各ブロック当たりの符
号量を設定する。ここでは、画像をブロック化してブロ
ック内で直交変換等を利用して圧縮する方式について説
明する。入力した画像のブロック化により、例えば、画
像領域がX個のブロックに分割されたとすると、目標圧
縮率により、各ブロックB/X分の符号に固定長符号化
する。このXの値は、最大画像サイズ分のブロック数の
固定値ではなく、入力した画像サイズに応じて変化する
ので、各ブロックのB/X分の符号量も変化する。
【0045】そして、決定した各ブロック当たりの符号
量によって、量子化の条件、例えば、ブロック内の直交
変換係数の各成分に対する量子化割当ビット数等が選択
され、その情報が圧縮伸張制御部152から圧縮処理部
153、さらに、伸張処理部155へ送信される。続い
て、ステップS4,S5で、縮処理部153は画像情報
を一部、入力、バッファへの格納を行なう。続いて、圧
縮伸張制御部152によって設定された量子化条件に従
って符号化を行ない(ステップS6)、発生した符号を
メモリ154へ格納する(ステップS7)。
【0046】ステップS8では、入力サイズの全画像の
符号化が終了したか否かを判定し、その結果がNOの場
合、上記ステップS4からステップS7の処理を繰り返
す。このようにして、入力サイズ分の画像情報をプリン
タに内蔵したメモリに格納する。伸張時には、伸張処理
部155が、圧縮処理部153からの量子化条件の情報
に基づいて、プリンタエンジンのタイミングに同期して
復号する。このとき、復調されたRGBの300dpi
の画像信号は、図3のタイミングチャートにて示される
ように、M,C,Y,Kの各々に対する/TOP信号に
応じてRGBの同一ページの信号D3が、次段の色変換
処理部205に対して4回出力される。
【0047】このような圧縮・伸張を行なうことによっ
て、一般的には、大きな画像劣化を生じることなく、約
1/12程度にメモリ容量を削減することが可能であ
る。なお、本実施例では、上述のように、文字・図形デ
ータも自然画データも、同一の圧縮率で圧縮する例を説
明したが、より高画質を保って、より高圧縮率を達成す
る方法として、圧縮の前に文字・図形データと自然画デ
ータとを判別して分離し、文字・図形データに対しては
画像劣化のない、または非常に少ない圧縮方法を適用
し、また、自然画データに対しては、多少画像劣化が生
じても、より高圧縮率を実現できる圧縮方法を用いて圧
縮したデータをメモリに格納して、伸張時には、復調後
の両データを合成するようにしてもよい。図6は、本実
施例に係る色変換処理部205のブロック図を示す。同
図において、300dpiの画像信号D3(RGB、各
8ビットのデータ)は、色変換回路209に入力され
る。この色変換回路は、パラメータROM210からパ
ラメータを入力して演算、またはルックアップテーブル
変換により、上述した/TOP信号に応じて、1パルス
目に対応して8ビットのM信号を生成する。
【0048】また、/TOP信号の2パルス目に対応し
て8ビットのC信号を生成し、/TOP信号の3パルス
目に対応して8ビットのY信号を生成する。さらに、/
TOP信号の4パルス目に対応して8ビットのK信号を
生成する。この過程で、エンジンの色再現特性に合わせ
てマスキング処理及び下色除去(UCR)の処理が行な
われ、色変換される。そして、これらの300dpiの
YMCK信号D4は、解像度変換処理部206へ送られ
る。
【0049】図16は、300dpiの印字密度におけ
る1ライン上の印字位置と階調変化との関係を示すもの
である。この図に示すような画像データを、そのまま6
00dpiの解像度を有するプリンタエンジンで印字す
ると、出力画像の大きさは縦・横ともに1/2になって
しまう。そこで、本実施例に係る解像度変換処理部20
6では、ドット構成を縦・横ともに2倍に引き延ばす処
理を行なう。
【0050】しかし、図17に示すように、300dp
iの画像データのドット構成を、単に縦・横ともに2倍
に引き延ばして600dpiの画像データに変換する処
理を行なった場合、出力画像は大きくなるが、画質(階
調の滑らかさ)は、300dpiの画像に比べて変化が
ないので、解像度が600dpiのエンジンが本来有す
る能力を十分に発揮できないことになる。
【0051】また、300dpiの印字密度におけるペ
ージ情報の中には、自然画像等の中間調画像と文字、図
形等の2値的画像が混在している。これを一律のアルゴ
リズムで600dpiの印字密度の画像データに変換し
たのでは、画質の性質に応じた最適な画質が得られな
い。つまり、中間調画像には濃度階調の再現性や滑らか
さが必要であり、2値的画像には、輪郭のシャープさや
輪郭のスムーズさの再現が必要であること等が、この方
法では考慮されないことになる。
【0052】本実施例では、上記の不都合を改善して、
2値的画像部分では輪郭のシャープさや輪郭のスムーズ
さを再現するとともに、中間調画像部分での濃度階調の
滑らかな再現を可能にした高品位の画質印字を可能にす
る。図7は、本実施例に係る解像度変換処理部206の
ブロック構成図である。同図に示す解像度変換処理部で
は、色変換処理部205から送られてくるM,C,Y,
Kの各々について、つまり、1パルス目の/TOP信号
に対応して送出される8ビットのM信号、次に2パルス
目の/TOP信号に対応して送出される8ビットのC信
号、次の3パルス目の/TOP信号に対応して送出され
る8ビットのY信号、また、次の4パルス目の/TOP
信号に対応して送出される8ビットのK信号に対して、
各々、後述する補間処理を行なう。
【0053】図7において、水平同期信号発生回路4
は、入力されるビームディテクト信号(BD信号)をカ
ウントし、BD信号を2カウントする度に1つの水平同
期信号HSYNC(主走査方向の同期信号)を出力す
る。一方、色変換処理部205は、水平同期信号HSY
NCを受けて復調した、300dpi,8ビットの多値
画像データVDO(VDO0〜VDO7)と、画像クロ
ック信号VCLKを送出する。そして、解像度変換処理
部206は、入力された300dpiで8ビットの画像
データVDOと画像クロック信号VCLKとから、60
0dpi,8ビットの画像データを生成し、記録を行な
う。
【0054】周波数逓倍回路1は、入力した画像クロッ
ク信号VCLKの周波数を逓倍して、2倍の周波数のク
ロック信号VCLK’を得る。また、発信回路5は、画
像クロック信号VCLKの4倍の周波数のクロック信号
LCLKを発生する。そして、切り換え回路11〜13
は、これらクロック信号VCLK’、またはLCLKを
選択して、それを各ラインメモリ6〜8(各々が8ビッ
トの深さを有する)に読み書き用クロック信号を供給す
る。
【0055】補間回路17は、入力した300dpi用
の画像データVDOの間に補間データを生成・挿入する
ことにより、主走査方向について600dpi用の画像
データを形成する。また、デマルチプレクサ2は、補間
回路17によりデータ補間された画像データをラインメ
モリ6〜8に分配する。なお、これらラインメモリ6〜
8は、主走査600dpiに相当する各1ライン分のメ
モリ容量を有する。
【0056】デバイス制御回路3は、BD信号に基づい
て1ライン毎の繰り返しで各ブロックを制御する。すな
わち、デマルチプレクサ2によって、補間後の画像デー
タVDOを順次、ラインメモリ6〜8に分配させるとと
もに、切り換え回路11〜13により、選択したライン
メモリにクロック信号VCLK’によって画像データV
DOを書き込むように制御する。
【0057】また、現在、書き込み中の状態ではない他
の2つのラインメモリからは、既に書き込みを終了した
画像データがクロック信号LCLKによって読み出され
る。この動作はライン毎に順次、行なわれ、例えば、ラ
インメモリ6へのデータ書き込み時には、ラインメモリ
7,8はデータの読み出し動作を行ない、ラインメモリ
7へのデータ書き込み動作が行なわれているときには、
ラインメモリ8,6からはデータの読み出し動作を行な
う。また、次のラインでは、ラインメモリ8にデータ書
き込み動作を行ない、このとき、ラインメモリ6,7か
らはデータ読み出し動作を行なう。
【0058】データセレクタ14,15は、ラインメモ
リ6〜8の読み出し信号を各々選択して出力する。例え
ば、ラインメモリ6が書き込み動作を、また、ラインメ
モリ7,8が読み出し動作を行なうときには、データセ
レクタ14はラインメモリ7の読み出しデータD2を選
択して、一連の画像データDS1を出力し、データセレ
クタ15は、ラインメモリ8の読み出しデータD3を選
択して、一連の画像データDS2を出力する。
【0059】補間回路10は、単一、または複数の画像
データDS1とDS2とを比較判別、あるいは数値演算
し、その結果得られた画像(補間)データQを出力す
る。また、ラインメモリ9は、1ライン分の画像データ
Qを記憶する。そして、データセレクタ16は、ライン
メモリ6〜9から読み出される画像データD1〜D4の
いずれか一つを選択して、それを画像データVDO’と
して出力する。
【0060】なお、デバイス制御回路3は、ラインメモ
リ6〜8,9の読み書き制御、及びデータセレクタ14
〜16の選択制御をも行なう。また、図8は、図7に示
す解像度変換処理部206の動作タイミングチャートで
ある。図9は、図7に示す補間回路17のブロック構成
を示す。同図に示す補間回路17は、画像データの水平
方向のデータ補間を行なう。
【0061】図9において、フリップフロップ18は、
クロック信号VCLKを2分周してクロック信号1/2
VCLKを出力する。また、画像データVDOの最上位
ビットVDO7は、クロック信号1/2VCLKにより
ラッチ回路19のラッチ23とラッチ24に交互にラッ
チされる。同様にして、画像データの他のビットVDO
6〜VDO0も、それぞれラッチ回路20〜22内の各
々2つのラッチに交互にラッチされる。その結果、ラッ
チ回路19〜22には、現時点の画像データとそれより
1つ前の時点の画像データが記憶される。
【0062】全加算器25は、2つの連続する画像デー
タの内容を加算する。そして、加算結果の全9ビットの
内、上位8ビットをとることにより、その加算値は1/
2になり、連続する2画像データの平均値が決まる。ま
た、セレクト回路26は、切り換え端子27〜30の切
り換え制御を行なうことにより、1つ前の時点の画像デ
ータ、中間の平均値データ、現時点の画像データを順
次、出力する。
【0063】これにより、600dpiの解像度を有す
るエンジンの各2ドット分のエリアには、それぞれ画像
データと補間データが割り当てられ、主走査方向の解像
度も600dpiになる。例えば、図16に示す300
dpi,8ビットのデータは、図18に示すように、6
00dpiで8ビットのデータに変換され、結果として
階調に滑らかさを生じることになる。
【0064】図10は、図7に示した補間回路10のブ
ロック構成図である。同図において、画像データDS1
とDS2は、それぞれ8ビット7ステージのシフトレジ
スタ17,18に入力される。また、論理回路19は、
シフトレジスタ17に蓄えた画像データA〜G、及びシ
フトレジスタ18に蓄えた画像データa〜gの内容を入
力して、それらに対応する8ビットの補間データQを出
力する。
【0065】そこで、本実施例に係る補間回路10にお
けるデータ補間処理を説明する。図11は、補間回路1
0において、画像データA〜G及び画像データa〜g
と、補間すべき注目画素Qとの相対位置関係を示してい
る。つまり、補間すべき注目画素Qは、画像データA〜
G及びa〜gに挟まれるラインの中間に位置する。ま
た、図12は、補間回路10を構成する論理回路19に
おける、論理演算処理及び数値演算処理を示したフロー
チャートである。同図において、ステップS21では、
注目画素Qの上下に位置する画素D及び画素dの内容を
判別し、それらがともに、”FF”h(:hは、16進
表示を示す)、または、”00”hであるか、あるい
は、”FF”hと”00”hの組み合わせであるか否か
を調べる。
【0066】そして、判別結果がYESのときは、注目
画素として文字,図形等の2値的画像データを生成すべ
きと判断し、処理をステップS22に進める。ステップ
S22では、各8ビットの画像データA〜G及び画像デ
ータa〜gを、各1ビットの2値データA’〜G’及び
2値データa’〜g’に変換する。すなわち、画像デー
タの内容が”FF”hの画素については、それを論理1
に変換し、内容が”00”h〜”FE”hの画素につい
ては、論理0に変換する。そして、ステップS23で
は、1ビットの補間データQ’を、以下の論理式に従っ
て補間生成する。
【0067】 Q’={(B’+F’)*b’*c’*d’*e’*f’} +{(b’+f’)*B’*C’*D’*E’*F’} +(C’+E’)*c’*d’*e’ +(c’+e’)*C’*D’*E’ +(D’+d’) +{A’*B’*C’*D’*E’*F’*G’} +{a’*b’*c’*d’*e’*f’*g’} ここで、+:論理和,*:論理積である。
【0068】ステップS24では、2値補間データQ’
を多値補間データQに逆変換する。つまり、データQ’
が論理1のときは、多値補間データQ=”FF”hと
し、論理0のときは、Q=”00”hとする。そして、
ステップS26では、ステップS25で得られた多値補
間データQを出力する。なお、ステップS21での判別
結果がNOのときは、上下の画素D,dのいずれかに、
画像データ”01”h〜”FE”hが含まれる場合であ
り、注目画素として写真等の多値画像データを生成すべ
きと判断して、ステップS25に進む。そこでは、数値
演算により、上下の画素データD,dの平均値Q=(D
+d)/2を補間生成する。そして、ステップS26
で、その多値補間データQを出力する。
【0069】上記の処理により、例えば、図19に示す
300dpiの解像度で形成されたアルファベット
「a」の画像データは、図20に示すように、600d
piのデータ補間された画像データになる。なお、この
データ補間された、600dpi,8ビットの画像デー
タは、後述するエンジン部207内のパルス幅変調回路
に送られる。
【0070】図13は、本実施例に係るエンジン部20
7のブロック構成図であり、同図に示すように、本エン
ジン部207は、パルス幅変調回路及び画像記録部にて
構成される。図13において、ルックアップテーブル
(LUT)42は、解像度変換処理部206内のデータ
セレクタ16からの8ビットの画像データ(VDO’)
400に対してガンマ補正変換を行なう。また、D/A
変換器32では、ガンマ補正後の画像データ401をア
ナログ画像信号402に変換する。
【0071】一方、タイミング発生回路34は、ビーム
検出器41の検出出力に基づく水平同期(BD)信号4
07、及びこのBD信号に基づく同期クロック信号40
9に同期したタイミング信号408を発生する。また、
三角波発生回路35は、タイミング信号408に従って
三角波信号405を発生する。コンパレータ36は、上
記のアナログ画像信号402と三角波信号405を比較
することにより、アナログ画像信号402の濃度をパル
ス幅変調したPWM信号403を発生する。また、駆動
回路37は、コンパレータ36からの出力であるPWM
信号403に従って、半導体レーザ38をパルス駆動す
る。
【0072】このようにして、半導体レーザ38より発
射したレーザビームは、高速回転するポリゴンミラー1
21によって感光ドラム100上に主走査されるととも
に、所定速度で回転する感光ドラム100によって副走
査される。そして、いわゆる、ラスタスキャン方式によ
り感光体ドラム100の一様に帯電された面上に入力画
像データVDO’の潜像を形成する。この潜像は、次に
現像手段で顕像化され、転写紙に転写されることで、6
00dpi,8ビットの記録画像を得る。
【0073】図14,図15は、図13に示すエンジン
部の動作タイミングチャートである。図14に示すよう
に、各BD信号407の間に所定画素数(ここでは、6
00dpi)のタイミング信号408が発生し、このタ
イミング信号408に同期して三角波信号405が発生
する。そして、コンパレータ36は、図15に示すよう
に、三角波信号405のレベルがアナログ画像信号40
2のレベルを越える区間において論理1レベルとなるよ
うに出力信号(PWM信号)403を形成する。つま
り、コンパレータ36からは、アナログ画像信号402
の濃度レベルに応じたパルス幅(中間調)のPWM信号
403が発生し、このPWM信号によってレーザ駆動、
及び画像記録が行なわれる。
【0074】以上説明したように、本実施例によれば、
300dpiの画像データから600dpiの画像デー
タを生成する際、注目画素周辺の画像データが2値的表
現に属するときは、2値論理演算によって注目画素の補
間データを生成し、また、画像データが多値的表現の画
像に属すると判断されたときには、数値演算によって注
目画素の補間データを生成することで、入力した300
dpiの画像データから、2値的画像の部分では、2値
画像が有する特徴である輪郭のシャープさ、輪郭のスム
ーズさが保たれ、かつ、中間調画像の部分では濃度階調
の滑らかさが保たれた状態で、同一サイズの600dp
iの印刷記録を行なうことができる。
【0075】また、300dpiで画像データを展開
し、その解像度変換において600dpiの画像データ
に補間変換することにより、メモリ容量を1/4に削減
でき、さらに、圧縮・伸張することによりメモリ容量を
1/12にできるので、バッファメモリとして128M
バイト(600dpiで画像データを展開した場合のメ
モリ容量)のメモリが必要な場合、それを1/(4×1
2)=1/48、つまり、2.7Mバイトの容量で済む
ので、装置の大幅なコスト軽減が達成できるとともに、
画像展開スピードも300dpiで展開できるので4倍
速くすることができる。
【0076】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。そこで、以下、上記実施例の変形例について説明
する。例えば、上記の実施例では、2値的画像と多値的
画像を”FF”h,”00”hの比較参照データで判別
しているが、これを”FF”〜”F0”、または”1
0”〜”0”のデータを2値的データとし、”EF”
〜”11”のデータを多値的データとして処理してもよ
い。
【0077】また、多値的画像データに対して、補間デ
ータとして演算した近傍画素データの平均値を用いた
が、これに周囲の濃度勾配の状況をも加味、判断して補
間値を変更してもよい。このようにすることによって、
多値的画像に対して階調の変化が緩やかな部分の補間処
理は、周囲の画素データの平均値とし、また、階調の変
化の急な部分の補間処理は、図形の輪郭を保存するよう
な演算値とすることができ、自然画像の中に存在するエ
ッジ部分の輪郭をぼかすことなく鮮明化して補間するこ
とが可能となる。
【0078】また、多値的画像データの処理回路を簡略
化するため、演算せずに、単に周囲の画素の一つの画素
データと同一の画素データとして補間するようにしても
よい。この場合、画質の向上はないが、より簡単な回路
で画像サイズを補正することができる。他方、データ圧
縮伸張処理部204のメモリ154の容量を、さらに増
設可能とし、メモリの増設ができない場合には、コント
ローラ203は、300dpiで画像データを展開し、
図1に示す構成をとる上記実施例に係るプリンタにて6
00dpiのデータに変換後、印字するようにする。ま
た、メモリの容量が所定容量以上増設された場合には、
コントローラ203は、600dpiで画像データを展
開して、図1に示す解像度変換処理部206における解
像度変換処理をスキップするようにすれば、メモリ容量
に応じた高画質画像を得ることが可能となる。
【0079】また、上記実施例では、データ圧縮伸張処
理部204に入力される画像データD2をRGB信号と
したが、これをYMCKの画像データD2として入力
し、このYMCKの画像データを圧縮してメモリに格納
し、エンジン部のプロセスタイミングに応じて各/TO
P信号に対して、M,C,Y,Kの順に伸張した画像デ
ータD3を色変換処理部を介さずに解像度変換処理部2
06に入力するようにしもよい。なお、この場合には、
コントローラ203が、画像データを展開する際、YM
CKの色データに変換して展開することになる。
【0080】さらに、上記実施例では、印字密度が30
0dpiのデータを圧縮・伸張した後に、300dpi
のデータを600dpiのデータに変換しているが、例
えば、400dpiのデータを入力して800dpiの
データに変換してもよいし、300dpiのデータを9
00dpiのデータに変換してもよい。また、データ補
間するドット数を1ドットとしたが、複数ドットの補
間、あるいは8ビットより低い7ビット,6ビット,5
ビット,4ビット,3ビット,2ビット等の画像データ
を扱うようにしてもよい。プリンタエンジンについて
も、レーザビームプリンタに限らず、LEDプリンタ,
インクジェットプリンタ,熱転写プリンタ,昇華型プリ
ンタ等であってもよいし、画像記録変調方式はパルス幅
変調方式でなくても、輝度変調方式であってもよい。 [第2実施例]以下、本発明の第2の実施例について説
明する。
【0081】図21は、本発明の第2実施例に係るカラ
ーレーザビームプリンタの接続形態の概要を示す図であ
る。なお、本実施例に係るカラーレーザビームプリンタ
は、600dpiの解像度を有するプリンタであるとす
る。図21に示すように、カラーレーザビームプリンタ
1501は、外部のホストコンピュータ1502から送
られる、プリンタ言語で記述されたコードデータやイメ
ージデータを受け、これらのデータに基づいて、1ペー
ジ分のマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの多値画
像データを生成するビデオコントローラ1200(以
下、単にコントローラともいう)と、入力多値画像デー
タに応じて変調したレーザビームを感光ドラム上に走査
することにより潜像を形成し、これを記録紙に転写した
後、定着させるという一連の電子写真プロセスによる記
録を行なうプリンタエンジン1100(以下、単にエン
ジンともいう)より構成される。なお、上述のように、
エンジン1100は600dpiの解像度を有する。
【0082】そして、上記のビデオコントローラ120
0とプリンタエンジン1100は、インターフェイス信
号線1300によって接続されている。次に、本実施例
に係るカラーレーザビームプリンタにおけるカラー画像
形成過程について説明する。図22は、本実施例に係る
カラーレーザビームプリンタのビデオコントローラの構
成を示すブロック図である。
【0083】最初に、図22に示す主なインターフェイ
ス信号について説明する。なお、信号名に付された符号
/は、その信号が論理的にlow activeであることを意味
する。/RDY信号は、コントローラ1200に対して
エンジン1100から送出される信号であり、エンジン
1100が、後述する/PRNT信号を受ければ、いつ
でもプリント動作を開始できる状態、または、プリンタ
動作を継続できる状態にあることを示す信号である。
【0084】/PRNT信号は、エンジン1100に対
してコントローラ1200から送出される信号であり、
プリント動作の開始、または、プリント動作の継続を指
示する信号である。/TOP信号は、副走査(垂直走
査)方向の同期信号であって、コントローラ1200に
対してエンジン1100から送出される。
【0085】/LSYNC信号は、主走査(水平走査)
方向の同期信号であって、コントローラ1200に対し
てエンジン1100から送出される。/VDO7〜/V
DO0信号は、エンジン1100に対してコントローラ
1200から送出される画像信号であり、エンジン11
00が印字すべき画像濃度情報を示す。/VDO7が最
上位、/VDO0が最下位の計8ビットで表わされる。
エンジン1100では、/VDO7〜/VDO0信号が
‘00H’(Hは16進を意味する)で、現像中のトナ
ー色の最大濃度で印字し、‘FFH’で印字を行なわな
い。
【0086】/IMCHR信号は、画像属性を示す信号
であり、エンジン1100に対してコントローラ120
0から送出される。この信号が「真」であるときは、階
調性を重視する画像であることを示し、「偽」であると
きは、解像度を重視する画像であることを示す。また、
エンジン1100では、この信号が「真」であるとき
は、PWMの線数(濃度を表す単位)を200線/イン
チ(以下の記述では、「/インチ」を省略する)として
印字を行ない、この信号が「偽」であるときは、PWM
の線数を600線として印字を行なう。
【0087】VCLK信号は、画像信号/VDO7〜/
VDO0、及び、画像属性信号/IMCHRの転送クロ
ック信号であり、エンジン1100に対してコントロー
ラ1200から送出される。コントローラ1100は、
このVCLK信号の立ち上りエッジに同期して/VDO
7〜/VDO0信号、及び、/IMCHR信号を送出す
る。
【0088】図22に示すビデオコントローラ1200
において、符号1201はホストインターフェイスで、
上述のホストコンピュータとの通信を行ない、プリンタ
固有の言語で記述されたコードデータやイメージデータ
を受ける。1202は、コントローラ1200の全体の
制御を司るCPU、1203は、CPU1202の制御
プログラムやフォントデータ等を格納しているROM、
1204は、CPU1202のワークエリアとなるRA
Mである。
【0089】符号1206は圧縮伸張回路で、RGB8
ビットの多値画像情報を圧縮/伸張する機能を有する。
1205はページメモリで、圧縮伸張回路1206で圧
縮された印字1ページ分のRGB多値画像データを格納
する。また、1207は画像処理部で、圧縮伸張回路1
206で伸張されたRGB多値画像情報を、プリンタエ
ンジン1100の印字トナー色であるマゼンタ(M)、
シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の多
値画像情報に変換し、さらに、600dpiのスムーズ
化された情報に変換して、上記画像属性信号/IMCH
Rを生成する機能を有する。
【0090】符号1208はプリンタインターフェイス
で、プリンタエンジン1100とのインターフェイス回
路である。1209は操作パネルで、オペレータは、こ
のパネルを操作することにより、プリンタに対する各種
設定を直接、行なうことができる。なお、コントローラ
1200内の各ブロック間のデータのやり取りは、デー
タバス1210を介して行なわれる。
【0091】上記の構成をとるコントローラにおいて、
ホストインターフェイス1201から入力したコードデ
ータは、所定の描画アルゴリズムにより、文字や図形、
あるいはイメージ画像についての300dpi、各色8
ビットのRGB多値画像データに展開される。そして、
展開されたRGBの画像データは、圧縮伸張回路120
6で圧縮される。
【0092】圧縮伸張回路1206は、例えば、JPE
Gアルゴリズムにより入力画像データを圧縮し、プリン
ト動作時には、圧縮したデータをリアルタイムに伸張し
ながら出力する。なお、上述のように、圧縮された画像
データは、ページメモリ1205に格納される。このよ
うにして1ページ分の圧縮画像データがページメモリ1
205に準備できると、ビデオコントローラ1200
は、プリンタエンジン1100からの/RDY信号が
「真」であれば、/PRNT信号を「真」にして、プリ
ンタエンジン1100に対して印字動作の開始を指示す
る。
【0093】次に、本実施例に係るプリンタエンジン1
100の動作について説明する。図23はプリンタエン
ジンの横断面図であり、図24は、プリンタエンジンの
画像信号の流れを示す図である。図23に示すプリンタ
エンジン1100は、/PRNT信号を受け取ると、不
図示の駆動手段により、感光ドラム1106及び転写ド
ラム1108を、図中の矢印方向に回転させる。続い
て、ローラ帯電器1109の帯電を開始し、感光ドラム
1106を所定の電位に均一に帯電する。
【0094】次に、給紙ローラ1111によって、記録
用紙カセット1110から記録用紙1128が転写ドラ
ム1108に給紙される。この転写ドラム1108は、
中空の支持体上に誘電体シートを張ったもので、感光ド
ラム1106と同一速度で矢印方向に回転する。そし
て、転写ドラム1108に記録用紙1128が供給され
ると、転写ドラム1108の支持体上に設けられたグリ
ッパ1112によって記録用紙1128が保持され、吸
着ローラ1113、及び、吸着用帯電器1114によ
り、記録用紙1128を転写ドラム1108に吸着させ
る。
【0095】同時に、現像装置の支持体1115を回転
させて、支持体1115に支持された4つの現像装置1
116M,1116C,1116Y,1116Bkの
内、第1のトナーであるマゼンタのトナーが入った現像
装置1116Mを感光ドラム1106に対向させる。な
お、現像装置1116Cにはシアンのトナーが入ってお
り、現像装置1116Yにはイエローのトナーが、ま
た、現像装置1116Bkにはブラックのトナーが入っ
ている。
【0096】一方、プリンタエンジン1100は、転写
ドラム1106に吸着された記録用紙1128の先端を
検出器1117によって検出し、所定のタイミングで垂
直同期信号/TOPを発生して、それをコントローラ1
200に送出する。コントローラ1200は、印字ペー
ジに対する最初の/TOP信号を受け取ると、ページメ
モリー1205に格納されている圧縮画像データの読出
しを開始する。読み出されるデータは、圧縮伸張回路1
206にて、もとのRGB各8ビット、計24ビットの
画像データにリアルタイムに伸張され、画像処理部12
07に入力される。
【0097】画像処理部1207では、300dpiの
RGB各8ビットの入力画像データから第1の印字色で
あるマゼンタのデータが、300dpi、8ビットで生
成され、さらに、600dpi、8ビットのスムーズ化
されたデータに変換される。同時に、各画素に対する画
像属性信号/IMCHRが生成される。なお、このスム
ージング処理部1207における処理の詳細については
後述する。
【0098】上記のごとく生成された600dpiの画
像データは、画像信号/VDO7〜/VDO0として、
画像属性信号/IMCHRとともに、VCLK信号に同
期してプリンタエンジン1100に送出される。コント
ローラより出力された/VDO7〜/VDO0信号、及
び、/IMCHR信号は、図24に示すように、パルス
幅変調回路1101に入力され、画像データのレベルに
応じたパルス幅を有するレーザー駆動信号VDOとな
る。
【0099】図24において、上記レーザ駆動信号VD
Oに応じて駆動されるレーザダイオード1103からの
レーザビーム1127は、不図示のモータにより矢印方
向に回転駆動される回転多面鏡1104にて偏向され、
光路上に配置された結像レンズ1105を経て、感光ド
ラム1106上を主走査方向に走査することで、感光ド
ラム1106上に潜像を形成する。
【0100】このとき、ビームディテクタ1107は、
レーザビームの走査開始点を検出し、この検出信号か
ら、主走査の画像書き出しタイミングを決定するための
水平同期信号である/LSYNC信号が生成される。図
25は、本実施例に係るパルス幅変調回路1101の内
部構成を示すブロック図である。同図において、符号1
129はラインメモリーである。このラインメモリー1
129は、トグルバッファ形式に構成されており、独立
したクロックによって書き込みと読み出しを同時に行な
うことが可能な構成となっている。
【0101】符号1130はクロック発生回路で、水平
同期信号/HSYNCに同期したパターンクロック信号
PCLK、及びPCLKを1/3分周したクロック信号
(1/3)PCLKを生成する。PCLKは、600d
piの1ドット印字に対応する周期を有する。また、1
131はγ補正回路、1132はD/A変換回路、11
33は位相制御回路、1134,1135は三角波発生
回路、1136,1137はコンパレータ、1138は
セレクタ、1139はDフリップフロップである。
【0102】ここで、パルス幅変調回路1101の動作
について説明する。最初に、主走査1ライン分の/VD
O7〜/VDO0信号、及び/IMCHR信号が、クロ
ック信号VCLKによりラインメモリ1129に書き込
まれる。第1ラインの書き込みが完了すると、次のライ
ンの水平同期信号/HSYNCにより、ラインメモリ1
129の書き込みのバンク切替えが行なわれる。また、
次の第2ラインの信号の書き込みが行なわれると同時
に、既に書き込まれている第1のラインのデータが、上
記パターンクロック信号PCLKにより読み出される。
【0103】読み出された/VDO7〜/VDO0信
号、及び/IMCHR信号は、γ補正回路1131に入
力される。このγ補正回路1131では、/VDO7〜
/VDO0信号に対し、/IMCHR信号で指定される
PWMの線数に応じてプリンタエンジンのプロセス条件
に最適なγ変換を行なう。そして、γ変換された8ビッ
トの画像信号/VDO7〜/VDO0は、その値に応じ
て、D/A変換回路1132でアナログ電圧に変換さ
れ、アナログビデオ信号AVDとなる。
【0104】このとき、D/A変換回路1132は、画
像信号/VDO7〜/VDO0の値が00Hで最小電圧
を発生し、また、値がFFHで最大電圧を発生する。そ
して、上記のアナログビデオ信号AVDは、コンパレー
タ1136,1137の負入力端子に入力される。な
お、コンパレータ1136,1137の正入力端子に
は、それぞれ三角波発生回路1134からの出力TRI
1、及び三角波発生回路1135からの出力TRI2が
入力される。
【0105】三角波発生回路1134は、例えば、図2
6に示すような構成をとる。同図において、切り換えス
イッチ1152には、上記のパターンクロック信号PC
LKを、位相制御回路1133で位相変化させたクロッ
ク信号PCLK’が入力されている。また、スイッチ1
152では、クロックPCLK’が論理Hレベルのとき
は、a端とc端が接続され、電流源1150からの電流
Iがコンデンサ1153に流れる。これにより、コンデ
ンサ153には所定量の電荷がチャージされ、その端子
間電圧値Vは、直線的に増加する。
【0106】クロックPCLK’が論理Lレベルになる
と、スイッチ1150のb端とc端とが接続され、電流
源1151に電流Iが流れ込み、コンデンサ1153に
蓄積された電荷が放電されて、上記の電圧値Vは、直線
的に減少する。以上のようにして、PCLKと等しい周
期を有する三角波信号TRI1が得られる。なお、三角
波発生回路1135も三角波発生回路1134と同様な
構成をとるが、入力クロックが1/3PCLK’である
ため、出力される三角波信号TRI2の周期は、(1/
3)PCLKと等しい、すなわち、TRI1の3倍とな
る。
【0107】コンパレータ1136,1137では、そ
れぞれ上記のアナログビデオ信号AVDと三角波信号T
RI1とが、また、アナログビデオ信号AVDとTRI
2の電圧レベルとが比較され、それぞれの出力として、
パルス幅変調信号PWM1とPWM2が得られる。一般
に中間調記録においては、ある濃度を再現するための画
素の単位を線数と呼ぶ。パルス幅変調処理においては、
多値画像データと比較される三角波信号の周期が線数と
なる。従って、上記のパルス幅変調信号PWM1の線数
は600線/インチ、パルス幅変調信号PWM2の線数
は200線/インチとなる。電子写真プロセスの特性
上、600線/インチのPWM1は、解像度においては
優れるが階調の再現性では劣り、逆に、200線/イン
チのPWM2は、解像度においては劣るが階調の再現性
においては優れる、という特徴を有する。
【0108】次に、パルス幅変調信号PWM1,PWM
2は、セレクタ1138に入力され、それらは、画像属
性信号/IMCHRに応じて選択される。具体的には、
/IMCHRが「真」、すなわち、論理Lレベルのとき
は、階調性において優れるPWM2が選択される。ま
た、/IMCHRが「偽」、すなわち、論理Hレベルの
ときは、解像度において優れるPWM1が選択される。
【0109】そして、このようにして選択された信号
は、レーザ駆動信号VDOとしてレーザドライバに送出
される。なお、後述する現像時において、レーザ駆動信
号VDOのパルス幅に応じて画像の濃淡が再現される。
また、図27は、パルス幅変調回路1101のタイミン
グチャートである。本実施例に係るカラーレーザビーム
プリンタでは、上述の主走査方向の動作が繰り返され
て、1ページ分のマゼンタの潜像が感光ドラム1106
上に形成されていく。
【0110】なお、パターンクロック信号PCLKの位
相が各主走査において同じ場合、形成される画像が縦
(副走査)方向につながり、特にPWMの線数が200
線のときに、それが縦すじとなって目立ってしまう。そ
こで、図25に示す位相制御回路1133によって、各
主走査毎にパターンクロック信号PCLKの位相をクロ
ック1周期の範囲内でずらすことにより、これを防止し
ている。
【0111】ここで、図23に戻り、トナー像の形成及
び現像について詳細に説明する。感光ドラム1106上
に形成された潜像は、マゼンタのトナーが入った現像装
置1116Mによって現像され、マゼンタのトナー像と
なる。このマゼンタのトナー像は、転写用帯電器111
9によって、回転する転写ローラ1108に吸着されて
いる記録用紙1128に転写される。この際、転写され
ずに感光ドラム1106上に残ったトナーは、クリーニ
ング装置1125によって除去される。この動作によ
り、記録用紙1128上に1ページ分のマゼンタのトナ
ー像が形成される。
【0112】次に、現像装置の支持体1115を回転さ
せて、第2のトナーであるシアンのトナーが入った現像
装置1116Cを感光ドラム1106上に対向させる。
そして、マゼンタの場合と同様、転写ローラ1108に
吸着されたまま回転する記録用紙1128の先端を検出
器1117で検出し、垂直同期信号/TOPを発生して
ビデオコントローラ1200に送出する。
【0113】これを受けてビデオコントローラ1200
は、ページメモリ1205から圧縮画像データを読み出
し、圧縮伸張回路1206にて、もとのRGB、各8ビ
ットの画像データにリアルタイムに伸張して、画像処理
部1207に入力する。画像処理部1207では、RG
B、各8ビットの入力画像データから、第2の印字色で
あるシアンのデータ及び画像属性信号/IMCHRが生
成される。以下、上記と同様の動作により、記録用紙1
128上にはマゼンタのトナー像に重ねてシアンのトナ
ー像が転写される。
【0114】同様に、第3のトナーであるイエロー、第
4のトナーであるブラックのトナー像が記録用紙112
8上に重ねて転写され、フルカラーのトナー像となる。
そして、これら4色のトナー像がすべて転写された記録
用紙1128は、分離帯電器1120を経て、分離爪1
121によって転写ドラム1108から剥され、搬送手
段1122により定着装置1123に供給される。ま
た、このとき、転写ドラムクリーナ1126によって転
写ドラム表面の清掃が行なわれる。
【0115】記録用紙上のトナー像は、定着装置112
3で加熱、加圧されることによって熔融固着され、最終
的なカラー出力画像となる。そして、記録の終了した記
録用紙は、排紙トレイ1124に排紙される。次に、図
22に示す画像処理部1207における画像処理につい
て詳細に説明する。
【0116】図28は、画像処理部1207の構成を示
すブロック図である。同図に示すように、画像処理部1
207は、3つの機能ブロックに分けられる。すなわ
ち、黒文字検出回路1251、色信号変換回路125
2、そして、スムージング処理回路1253である。以
下、上記各ブロックについて説明する。
【0117】図29は、黒文字検出回路1251の構成
を示すブロック図である。この黒文字検出回路は、白地
に描かれた黒単位の文字、あるいは図形を検出するため
の回路である。カラーレーザビームプリンタにおいて
は、通常は、M,C,Y,Bkのトナーを重ねて印字す
ることによって「黒色(またはグレー)」を再現する。
これは「黒色」をBkトナー1色で再現した場合、周囲
に比べて黒の部分の濃度が低下してしまうため、特に写
真等のイメージ画像で不自然な画像となってしまうのを
防止するためである。
【0118】しかしながら、白地に描かれた黒単色の文
字、あるいは図形の場合は、複数色のトナーが重ねると
各色印字の微小な印字ずれの影響で、画像のエッジ部分
に他の色で縁取りされたようになってしまう等の原因に
より、画質の低下を招いてしまうことになる。このよう
な文字や図形の場合、周囲との濃度差を考慮する必要は
ないので、Bkトナー1色による印字の方が好ましい。
このため、黒文字検出回路1251では、白地に描かれ
た黒単色の文字あるいは図形を検出し、検出結果に応じ
た黒文字検出信号BLACKを出力する。
【0119】そこで、図29に示す黒文字検出回路12
51の動作を説明する。なお、この黒文字検出回路12
51には、上述の圧縮伸張回路1206で伸張した30
0dpi、各8ビットのRGB画像信号が、転送クロッ
ク(1/2)VCLKに同期して入力される。図29に
おいて、符号1254はグレー検出回路で、当該画素の
データが黒(グレーを含む)であることを検出し、それ
に対応する検出信号GRAYを出力する。具体的には、
画像データが、R=G=B(FFHの場合を除く)の場
合がグレーであるので、これを検出する。そして、検出
信号GRAYは、AND回路1256を介してJK−フ
リップフロップ1259のJ入力端子に入力され、同時
に、NOT回路1257を介してJK−フリップフロッ
プ1259のK入力端子に入力される。
【0120】符号1255は白検出回路で、当該画素の
データが白であることを検出し、その結果、検出信号W
HITEを出力する。具体的には、R=G=B=FFH
の場合が白であるので、これを検出する。そして、検出
信号WHITEは、Dフリップフロップ1258で、上
記の転送クロック信号(1/2)VCLKの1周期分だ
け遅延され、AND回路1256に入力される。
【0121】このような構成により、AND回路125
6は、主走査方向に隣接する画素のデータが白から黒
(グレー)に変化した箇所で、JK−フリップフロップ
1259のJ入力がセットされるよう出力を行ない、次
のクロックにより、検出信号BLACKが「真」とな
る。一方、グレー検出回路1254からは、当該画素の
データがR=G=B以外の値になったとき、JK−フリ
ップフロップ1259のK入力がセットされる出力がな
され、次のクロックにより、検出信号BLACKは
「偽」となる。このようにして生成された黒文字検出信
号BLACKは、タイミングを合わせるために、Dフリ
ップフロップ群1260で1クロック遅延されたRGB
画像データとともに、転送クロック(1/2)VCLK
に同期して出力される。
【0122】上記のRGB画像データ及び黒文字検出信
号BLACKは、次に、図28に示す色信号変換回路1
252に入力される。この色信号変換回路1252は、
入力データをM,C,Y,Bkの8ビットの画像データ
/D7〜/D0に変換する。この変換は、上記各々の面
に対する/TOP信号に同期して、M,C,Y,Bkの
順に行なわれる。
【0123】このとき、画素データがR=G=Bである
画素に対しては、黒文字検出信号BLACKが「真」で
あるときは、Bkトナー1色のデータに変換し、それ以
外のときは、M,C,Y,Bkのトナーを組み合わせた
データに変換する。ただし、黒文字処理指定信号BKO
FFが「真」のときは、黒文字検出信号BLACKにか
かわらず、M,C,Y,Bkの各トナーを組み合わせた
データに変換する。
【0124】続いて、変換されたM,C,Y,Bkの3
00dpi、8ビットの画像データ/D7〜/D0は、
スムージング回路1253に入力される。このスムージ
ング回路1253は、300dpiの入力データを、6
00dpiのスムージングされたデータに変更し、さら
に、画像属性信号/IMCHRを生成する機能を有す
る。
【0125】図30は、スムージング回路1253の構
成を示すブロック図である。同図において、符号1´〜
9´はラインメモリLM1〜LM9で、上記M,C,
Y,Bkの面順次8ビットの画像データ/D7〜/D0
を、スムージング処理のために一時的に記憶する。これ
らの内、LM1〜LM6は、/D7〜/D0の8ビット
を、また、LM7〜LM9は、後述する2ビットの2値
化信号を、それぞれ300dpiで主走査1ライン分記
憶可能な容量を有する。また、符号10´は、ラインメ
モリ1´〜9´の書き込みや読み出しのタイミング制御
や同期クロック信号の生成等、スムージング処理回路1
253全体の動作を制御する制御回路である。
【0126】符号11´は、2入力A,Bの内の一方を
選択して、それを端子Yに出力するセレクタ群である。
また、16a〜16gは2値化回路で、8ビットの入力
画像データに基づいて、後述する2ビットの2値化デー
タLIGHT及びDARKを生成する。そして、12´
は、スムージング処理の際、注目画素Mの周囲9ドット
×9ラインの画素の、前記2値化データを参照するため
のシフトレジスタ群で、前記画像データを主走査方向に
シフトしながら出力する。
【0127】符号14´はスムージング論理回路で、シ
フトレジスタ群12´からのデータに基づいて、注目画
素Mの画像データを変換し、それを、プリンタエンジン
に送出する600dpi、8ビットの画像信号/VDO
7〜/VDO0として出力する。また、本回路で画像属
性信号/IMCHRの生成も行なわれ、上記画像信号/
VDO7〜/VDO0とともにプリンタエンジンに出力
される。また、13´はトグル・フリップフロップ、1
5´はAND回路である。
【0128】このように、上述した300dpiで展開
されたM,C,Y,Bk面順次8ビットの画像データ/
D7〜/D0は、制御回路10´で生成される300d
piの画像クロック信号1/2VCLKに同期して、ス
ムージング処理回路1253に取り込まれる。そこで、
本スムージング処理回路1253における処理について
詳細に説明する。
【0129】ビデオコントローラ1200内部では、水
平同期信号/LSYNCBとしてプリンタエンジン11
00からの/LSYNC信号を1ラインおきに間引いた
信号を用いる。すなわち、ビデオコントローラ1200
は、300dpiのコントローラとして動作する。ま
た、セレクタ11´は、エンジンから水平同期信号/L
SYNCが入力される毎に、すなわち、エンジンの1主
走査毎に入力が切り替わり、エンジンでの奇数ライン目
の印字時ではA入力が、また、偶数ライン目の印字時で
はB入力が選択される。
【0130】上述のように、ビデオコントローラ120
0からエンジン1100に対して/PRNT信号が出力
された後、最初の垂直同期信号/TOPに同期して、第
1色のマゼンタの300dpi、8ビットの画像データ
/D7〜/D0が、300dpiの画像クロック信号
(1/2)VCLKに同期して、1ライン毎にスムージ
ング処理回路1253に入力する。そして、スムージン
グ処理回路1253に入力したマゼンタの第1ライン目
のデータは、セレクタ11´を介して2値化回路16a
に入力される。
【0131】図31は、2値化回路16aの構成を示す
ブロック図である。同図に示す2値化回路16aでは、
入力多値データを所定値と比較することにより2値化を
行なう。すなわち、符号31´,32´は、8ビットの
デジタルコンパレータで、各々8ビットの入力信号Pと
Qを比較し、P>Qの場合に、その出力が論理「H」と
なる。以下、その動作を説明する。
【0132】上記の8ビットの入力画像データ/D7〜
/D0は、NOT回路33´を介してコンパレータ31
´のQ入力、及びコンパレータ32´のP入力に入力さ
れる。コンパレータ31´では、P入力に、あらかじめ
設定されている所定値「0FH」と、上記の入力画像デ
ータとの比較が行なわれる。この段階では、画像データ
の値が「00H」のとき最低濃度、また、「FFH」の
とき最高濃度であることを示す。
【0133】従って、コンパレータ31´の出力が
「H」となるのは、画像データが「0FH」よりも低濃
度を示す場合である。なお、コンパレータ31´の出力
は、当該画素が低濃度であることを示す信号LIGHT
として出力される。一方、コンパレータ32´では、Q
入力に、あらかじめ設定されている所定値「F0H」
と、上記の入力画像データとの比較が行なわれる。従っ
て、コンパレータ32´の出力が「H」となるのは、画
像データが「F0H」よりも高濃度を示す場合である。
なお、コンパレータ32´の出力は、当該画素が高濃度
であることを示す信号DARKとして出力される。
【0134】2値化回路16b〜16gについても、上
記2値化回路16aと同様な構成を有するため、ここで
は、それらの説明を省略する。2値化回路16aの出力
信号DARK,LIGHTの2ビットは、シフトレジス
タ群12´の第1ラインに入力される。また、これと同
時に、印字1ライン目の画像データである/D7〜/D
0の8ビットが、ラインメモリLM1に書き込まれる。
【0135】次に、エンジンから主走査第2ライン目の
水平同期信号/LSYNCがスムージング処理回路12
53に入力されると、上述のように、セレクタ11´の
入力がB側に切り替わる。従って、ラインメモリLM1
から読み出される第1ライン目のデータL1は、再び、
ラインメモリLM1の同じアドレスに書き込まれると同
時に、2値化回路16aで2値化されて、シフトレジス
タ12´の第1ラインに入力される。このとき、コント
ローラ内部には、水平同期信号/LSYNCBが送られ
ないため、画像データの出力は行なわれない。
【0136】さらに、エンジンから主走査第3ライン目
の水平同期信号/LSYNCがスムージング処理回路1
253に入力されると、セレクタ11´への入力が、再
びA側に切り替わる。このとき、コントローラ内部から
みると、第2ライン目の水平同期信号/LSYNCBが
送られてくるので、これに同期して300dpiで展開
された第2ライン目の画像データを画像メモリから読み
出す。
【0137】読み出された画像データは、上記と同様、
マゼンタの8ビットデータに変換され、画像クロック信
号VCLKに同期してスムージング処理回路1253に
入力される。この第2ライン目のデータL2の入力と同
時に、ラインメモリLM1に格納されていた第1ライン
目の同じ位置のデータが読み出される。そして、入力し
た第2ライン目のデータL2は、セレクタ11´を通っ
てラインメモリLM1に、また、ラインメモリLM1か
ら読み出された第1ライン目のデータL1は、ラインメ
モリLM2の同じアドレスに書き込まれる。
【0138】同時に、第2ライン目のデータL2は、2
値化回路16aにて、また、第1ライン目のデータL1
は2値化回路16bで、上記の2値化が行なわれ、その
結果得られる2ビットの2値化信号は、それぞれが、シ
フトレジスタ12´の第1ライン及び第2ラインに入力
される。このようにして、各ラインメモリLM1〜LM
9には、300dpiで展開された同じラインの画像デ
ータの書き込みと読み出しが、シフトしながら2度づつ
行なわれていく。このとき、LM1〜LM6には、/D
7〜/D0の8ビットが格納されるが、LM7〜LM9
には、上記2値化回路で2値化された2ビットの信号L
IGHT,DARKのみが格納される。
【0139】以上のように、シフトレジスタ12´へ
は、連続する300dpiの9ライン分の同じデータ
が、主走査2ラインの間、入力されることになる。そし
て、シフトレジスタ12´からは、注目画素Mの周囲9
ドット×9ラインの81画素のデータが出力される。こ
の出力データは、注目画素M、及び注目画素Mの右、
下、右斜め下に隣接する3画素の計4画素に関しては、
/D7〜/D0及び2値化信号LIGHT,DARKの
計10ビット、それ以外の画素に関しては、2値化信号
LIGHT,DARKの2ビットのデータである。
【0140】上記の81画素のデータは、次に、スムー
ジング論理回路14´に入力される。このスムージング
論理回路14´では、図32に示すように、300dp
iで展開された注目画素Mの周辺の参照して画像の特徴
を検出し、注目画素Mの画像データを、高画質化された
600dpiの4つのデータM1,M2,M3,M4に
変換する。
【0141】図33は、スムージング論理回路14´の
概略構成を示すブロック図である。上記変換の論理は、
画像のエッジ部とそれ以外の部分で異なり、図33のエ
ッジスムージング論理回路21´では、エッジ部に対応
する論理で変換が行なわれ、また、階調スムージング論
理回路22´では、エッジ部以外に対応する論理で変換
が行なわれる。
【0142】最初に、エッジスムージング論理回路21
´における論理、すなわち、注目画素Mが画像のエッジ
部であるときの変換論理について説明する。この場合、
シフトレジスタ12´の出力データを、あらかじめ定め
られている複数のビットマップパターンと照合すること
により変換が行なわれる。このビットマップパターン
は、前記注目画素M及びその周辺の画素が画像のエッジ
を形成していることを検出するものである。図34に、
エッジスムージング処理におけるデータ変形例を示す。
【0143】図34において、符号「●」は、上記2値
化信号のDARKが「真」、すなわち論理「H」である
ことを示し、「○」は、上記2値化信号のLIGHTが
「真」、すなわち論理「H」であることを示している。
なお、その他の、「●」、「○」いずれでもない画素
は、どのようなデータでも構わない。また、図34にお
ける「%」の表記は、600dpiの1ドットを最高濃
度で印字する場合のレーザ駆動パルス幅に対する変更デ
ータによるレーザ駆動パルスの比率を示している。当該
変更画素に対する多値データは、上記パルス幅変調回路
によって、図34に示すパルスに変調される値に変更さ
れる。
【0144】例えば、図34の(a)のような場合、注
目画素Mは、水平(主走査方向)に近い斜線の一部かつ
高濃度側の変化点であるとみなし、図示のように、60
0dpiのデータに変換する。一方、図34の(b)の
ような場合は、注目画素Mは、水平に近い斜線の一部か
つ低濃度側の変化点であるとみなし、図示のように、6
00dpiのデータに変換する。さらに、図34の
(c)のような場合は、注目画素Mは、水平に近い斜線
の一部かつ高濃度側であり、変化点から1ドット離れて
いるので、図示のように、600dpiのデータに変換
する。
【0145】また、本実施例では、注目画素Mが垂直
(副走査方向)に近い斜線の一部である場合のビットマ
ップパターンも用意されており、これと一致したときに
も、同様にデータの変換が行なわれる。この変換の際、
エンジンの奇数ライン印字時に、上半分のM1及びM2
の2つのデータが生成され、偶数ライン印字時に、下半
分のM3及びM4の2つのデータが生成される。
【0146】このように、本実施例では、注目画素Mの
データは、上記のような多数のビットマップパターンと
照合され、両者が一致した場合には所定の変換がなされ
る。エッジスムージング論理回路21´における変換処
理の有無は、ESON信号(図28参照)によって指定
でき、ESON信号が「偽」のときは、エッジスムージ
ング論理回路21´からは、注目画素Mの元データ/D
7〜/D0がそのまま出力される。従って、この場合
は、300dpiのデータを主走査、副走査ともに単純
に2倍に拡大したデータが出力される。
【0147】図35は、上記のエッジスムージング処理
にて得られる画像を模式的に示す図である。同図の
(a)は、300dpiで展開された元データ、(b)
は、エッジスムージング論理回路21´で変換されたデ
ータに基づいて印字された画像を表わしている。また、
ここでは、格子の1マスは300dpiの単位を示して
いる。
【0148】図35に示すように、エッジの近傍に小ド
ットを付加すると、電子写真プロセスの特性上、この小
ドットの部分がぼけることによって、同図(b)にて点
線で示すような滑らかな画像が得られる。つまり、元デ
ータが300dpiであっても、スムージング処理にて
600dpiのデータに変換することにより、滑らかな
エッジ画像が得られる。なお、図35では、画像の高濃
度部のデータが00H、低濃度のデータがFFHの場合
を示している。
【0149】次に、階調スムージング論理回路22´に
おける論理、すなわち、注目画素Mが画像のエッジ部で
ないときの変換論理について説明する。図36は、本実
施例における階調スムージング処理のデータ変換を説明
するための図である。この場合に処理の対象となるの
は、図36に示すように、注目画素M及び注目画素Mの
周囲に隣接する8つの画素A〜H全ての画素について、
2値化信号LIGHT、またはDARKのいずれもが
「偽」となる場合である。この条件に合ったとき、注目
画素Mから変換される4つの600dpiのデータM
1,M2,M3,M4は、以下の式により算出される。
すなわち、 M1=M M2=(M+E)/2 M3=(M+G)/2 M4=(M+H)/2 なお、上記の式において、アルファベットは、各画素の
画像データ値を示す。すなわち、変換後の4つのデータ
の内、M1は元データであるMとし、M2,M3,M4
については、それぞれ注目画素Mの右、下、右斜め下に
隣接する画素のデータと元データMの平均値で置き換え
る。
【0150】この階調スムージング論理回路22´にお
ける変換処理の有無は、TSON信号(図28参照)に
よって指定でき、TSON信号が「偽」のときは、階調
スムージング論理回路22´からは、注目画素Mの元デ
ータ/D7〜/D0がそのまま出力される。従って、こ
の場合は、300dpiのデータを主走査、副走査とも
に単純に2倍に拡大したデータとして出力される。
【0151】図37は、上記の階調スムージング処理に
て得られる画像を模式的に示す図である。同図の(a)
は、300dpiで展開された元データ、また、(b)
は、階調スムージング論理回路22´で変換されたデー
タに基づいて印字された画像を表わしている。このよう
に、元データの隣接する画素の平均値で補間することに
よって、より滑らかな階調性を得ることができる。
【0152】スムージング論理回路14´では、画像属
性信号/IMCHRの生成も行なわれる。すなわち、図
33に示すように、注目画素Mの2値化信号LIGHT
及びDARKは、OR回路24´に入力され、上記2値
化信号のいずれかが「真」である画素については、画像
属性信号/IMCHRを「偽」、すなわち論理「H」と
し、それ以外の画素については、画像属性信号/IMC
HRを「真」、すなわち論理「L」として生成する。
【0153】上記のエッジスムージング論理回路21´
で変換されたデータ、及び階調スムージング論理回路2
2´で変換されたデータは、セレクタ23´に入力され
る。このセレクタ23´の選択信号としては、画像属性
信号/IMCHRが用いられる。つまり、画像属性信号
/IMCHRが「偽」である画素に対しては、エッジス
ムージング論理回路21´で変換されたデータが選択さ
れ、/IMCHRが「真」である画素に対しては、階調
スムージング論理回路22´で変換されたデータが選択
される。そして、このように選択された600dpi、
8ビットのデータは、画像信号/VDO7〜/VDO0
として画像クロックVCLKに同期して画像属性信号/
IMCHRとともにプリンタエンジン1100に送出さ
れる。
【0154】図38は、ページメモリ1205から読み
出され、色信号変換回路1252で変換されてスムージ
ング論理回路14´に入力される各色毎の300dpi
の画像データを、主走査第1ラインより順にL1,L
2,…としたときの、上記の処理タイミングを示すタイ
ミングチャートである。なお、同図において、LM1〜
LM9には、ラインメモリから読み出されるデータを示
している。
【0155】このようにして600dpiのデータに変
換された画像信号を受けたプリンタエンジンでは、上述
のように、電子写真プロセスによる画像形成が行なわれ
る。そして、マゼンタについての1ページ分の画像形成
が完了すると、続いて、シアン、イエロー、ブラックの
順に各色毎に同様の処理が行なわれ、最終的にフルカラ
ー画像となる。
【0156】以上説明したように、本実施例によれば、
300dpiのカラー多値画像データについて、注目画
素周辺の画素の値より検出した画像の特徴をもとに、画
像がエッジ部に相当する場合と非エッジ部に相当する場
合とで、異なる画像変換論理を適用して600dpiの
平滑化したデータに変換することで、滑らかなエッジ画
像を得ることができ、印字品質の向上が可能となる。
【0157】なお、上記実施例では、マゼンタ、シア
ン、イエロー、ブラックの4つのイメージプレーンに対
して同じ変換論理を適用しているが、各色毎に人間の視
覚特性も異なるので、プレーンによって変換論理を変え
てもよい。その場合は、コントローラで現在処理中の色
を示す信号をスムージング処理部に入力して論理を切り
換えるようにする。
【0158】さらに、変換論理を複数用意しておき、環
境等に応じてユーザが選択可能とするようにしてもよ
い。以下、上記第2実施例の変形例について説明する。 <変形例1>本変形例に係るカラーレーザビームプリン
タは、上記第2実施例に係るカラーレーザビームプリン
タとは、エッジスムージング処理の変換アルゴリズム及
び画像属性信号/IMCHRが「偽」である場合のパル
ス幅変調回路での処理が異なる。
【0159】すなわち、上記第2実施例では、ページメ
モリに展開された300dpiの多値画像データをスム
ージング処理回路で600dpiのデータに変換し、/
IMCHRが「偽」である画素については600線のP
WMで印字しているが、本変形例においては、画像属性
信号/IMCHRが「偽」の場合は、画像データは多値
として、濃度レベルを示す信号ではなく、主走査方向に
2400dpi単位でレーザをON/OFF制御するた
めの位置指定信号として用いる。
【0160】図39は、本変形例に係るカラーレーザビ
ームプリンタを構成するパルス幅変調回路のブロック図
である。なお、同図において、図25に示す上記第2の
実施例に係るパルス幅変調回路と同一機能を有するもの
については同一番号を付し、ここでは、それらの説明を
省略する。図39において、符号1160は4to1の
パラレル−シリアル変換回路、1161はクロック発生
回路である。このクロック発生回路1161は、上記第
2実施例におけるクロックと同様のPCLK、(1/
3)PCLKの他、PCLKの4倍の周波数のクロック
信号4PCLKを出力する。
【0161】本パルス幅変調回路では、注目画素Mを中
心とする主走査9ドット×副走査9ラインの計81画素
のデータが、スムージング処理回路1253のスムージ
ング論理回路14´に入力される。なお、上記実施例と
同様、ここで入力されるデータは、注目画素M及びその
右、下、右斜め下に隣接する3画素の計4画素に関して
は、多値画像データ/D7〜/D0及び2値化信号LI
GHT,DARKの計10ビット、それ以外の画素に関
しては、2値化信号LIGHT,DARKの計2ビット
である。
【0162】スムージング論理回路14´のエッジスム
ージング論理回路21´では、図40に示すように、注
目画素Mの周辺の画素を参照して画像のエッジを検出
し、所定のエッジがスムーズになるように、注目画素M
の画像データを主走査の密度を8倍、副走査の密度を2
倍にした16個の2値データM1a,M1b,M1c,
M1d,M1e,M1f,M1g,M1h,M2a,M
2b,M2c,M2d,M2e,M2f,M2g,M2
hに変換する。 従って、変換後のデータの主走査密度
は2400dpi、副走査密度は600dpiとなる。
【0163】上記の変換は、上記第2実施例と同様、シ
フトレジスタ12´の出力データをあらかじめ定められ
ている複数のビットマップパターンと照合することによ
り行なわれる。図41は、その一例を示す図である。ま
た、変換後のデータについては、プリンタエンジンの奇
数ライン印字時にM1a〜M1hを、偶数ライン印字時
にM2a〜M2hを送出する。この際、信号線として/
VDO7〜/VDO4の上位4ビットを用い、600d
pi単位で主走査の奇数ドット目にM1a〜M1d(M
2a〜M2d)を、偶数ドット目にM1e〜M1h(M
2e〜M2h)を割り当てて送出する。そして、画像属
性信号/IMCHRとともに、画像クロックVCLKに
同期してプリンタエンジンに送出する。
【0164】このようにしてプリンタエンジンに入力さ
れた画像信号は、次にパルス幅変調回路1101に入力
され、そのラインメモリ1129を介して、上位4ビッ
トの/VDO7〜/VDO4がパラレル−シリアル変換
回路1160に入力される。このパラレル−シリアル変
換回路1160は、上記4ビットのパラレルデータをク
ロック発生回路1161で生成したパターンクロック信
号PCLKの4倍の周波数のクロック信号4PCLKで
シリアルデータSVDOに変換する。
【0165】そして、変換されたSVDO信号は、セレ
クタ1138を介して、レーザ駆動信号VDOとしてレ
ーザドライバに送出され、所定の印字が行なわれる。こ
のとき、画像属性信号/IMCHRが「真」である場合
は、上記第2実施例と同様に200線のPWMで多値印
字が行なわれる。なお、図42及び図43は、本変形例
におけるエッジ部分の印字画像を模式的に示した図であ
る。
【0166】このように、本変形例においては、スムー
ジングによる変換時に主走査2400dpi、副走査6
00dpi単位で任意にドットの位置を制御することが
できるので、特に垂直に近い斜線のスムージングに有効
である。 <変形例2>次に、上記第2実施例の変形例2について
説明する。
【0167】上記第2の実施例及びその変形例1では、
コントローラで生成するRGBの多値画像データの密度
が300dpiの場合について説明した。ここでは、ペ
ージメモリ1205の記憶容量や画像の種類に応じて、
多値画像データを600dpiでも展開可能な構成にし
た例について説明する。なお、上記第2実施例に係るカ
ラーレーザビームプリンタと同様の構成部分について
は、その説明を省略する。
【0168】本変形例におけるビデオコントローラは、
上記第2実施例と同様の構成において、CPU1202
が、RGB画像データを300dpiで展開するか60
0dpiで展開するかの判断をする。この判断は、ペー
ジメモリ1205の記憶容量と圧縮伸張回路1206に
おける圧縮率の関係によって行なわれる。すなわち、ペ
ージメモリ1205が、600dpiのデータを所定値
より小さい圧縮率(例えば、1/20)で格納可能な場
合は、画像データを600dpiで展開し、それ以外の
場合は、画像データを300dpiで展開する。また、
ホストコンピュータや操作パネル1209によりオペレ
ータが解像度を指定することもできる。
【0169】図44は、本変形例に係るスムージング処
理回路1253の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、符号17´〜19´はセレクタ、20´は、6
00dpi動作時の画像属性信号生成回路である。その
他の構成要素は、図30に示す、上記第2実施例に係る
スムージング処理回路と同様である。図44に示すスム
ージング処理回路1253には、データの解像度を示す
信号/HRES0が入力される。この/HRES0が
「真」である場合は、データの解像度が600dpiで
あることを示す。この場合、セレクタ17´〜19´
は、A入力側が選択されている。
【0170】すなわち、コントローラ内部で使用する画
像クロック信号VCLKBとして600dpiのクロッ
クVCLKが用いられ、また、垂直同期信号として、エ
ンジンからの/LSYCN信号がそのまま用いられる。
そして、600dpi、各8ビットのRGB信号/D7
〜D0は、VCLKB信号に同期して画像属性信号生成
回路19´に入力される。
【0171】この画像属性信号生成回路19´では、上
記第2実施例と同様、当該印字画素の値が0FH以下、
または、F0H以上のときに、/IMCHR信号を
「偽」として生成する。そして、上記画像データととも
にプリンタエンジンに送出される。なお、/HRES0
が「偽」である場合は、データの解像度が300dpi
であることを示し、そのときの動作は、上記第2実施例
と同様である。
【0172】このように、本変形例では、安価な基本モ
デルにメモリを追加することにより、600dpiのコ
ントローラにグレードアップが可能となる。 [第3実施例]以下、本発明に係る第3の実施例につい
て説明する。図45は、本発明の第3の実施例に係るカ
ラーレーザビームプリンタ(以下、プリンタという)の
ブロック構成図である。なお、ここでは、上記第1実施
例、及び第2実施例に係るプリンタと同一構成要素には
同一符号を付してある。
【0173】図45において、符号2201は、プリン
タ2202に接続されるホストコンピュータであり、ア
プリケーションソフトウェア等により作成された画像情
報をコマンドまたはコードデータやイメージデータとし
て、不図示のインタフェースを介してプリンタ2202
内のコントローラ2203に送信する。コントローラ2
203は、これらのコマンドまたはデータに応じて、3
00dpiの画素に対応したRGBの多値のビットデー
タ(例えば、8ビット)に展開する。
【0174】コントロ−ラ2203から出力されたビッ
トデータは、データ圧縮伸張処理部2204へ送られ、
そこでデータ圧縮されて1ページ分のRGBの多値のビ
ットデータとして不図示のメモリに格納される。そし
て、データ圧縮伸張処理部2204は、このメモリか
ら、エンジン部2207の処理タイミングに応じて伸張
した300dpiのRGBの多値のビットデータを順
次、出力する。
【0175】符号2205は、データ圧縮伸張処理部2
204から出力されるRGBの多値のビットデータを、
後述する画像処理部A(2101)あるいは画像処理部
B(2102)に送出する際の切換えを行なう切換部で
ある。なお、ここでの切換えは、ユーザによる指定、あ
るいは、あらかじめプリンタに設定された指定に従い、
処理対象となる画像の特徴として、自然画像等の中間調
画像と文字、図形等の2値的画像が混在している場合
は、出力端子A側への切換えが行なわれて画像処理部A
が選択され、また、文字や図形を含む画像に対しては、
出力端子Bへの切換えにて画像処理部Bが選択される。
【0176】画像処理部Aは、上記第1実施例に係る色
変換処理部205及び解像度変換処理部206と同一構
成、並びに同一機構を有しており、色変換処理部205
は、エンジンの色再現特性に合わせたマスキング処理及
び下色除去(UCR)処理を行なうことで、入力された
300dpiのRGBのビットデータをYMCKの多値
のビットデータに色変換する。
【0177】そして、このYMCKの多値のビットデー
タは、次段の解像度変換処理部206で、上記第1実施
例と同様な方法にて、600dpiの多値のビットデー
タに解像度変換され、変換後のビットデータはエンジン
部2207に出力される。一方、画像処理部Bは、上記
第2実施例に係る画像処理部1207と同様、黒文字検
出回路1251、色信号変換回路1252、そして、ス
ムージング処理回路1253の3つの機能ブロックにて
構成され、上記第2実施例における処理と同一処理に
て、600dpiに解像度変換した画像データを出力す
る。
【0178】なお、本実施例に係るプリンタにおいて
も、画像処理部Aあるいは画像処理部Bから出力される
ビットデータは、エンジン部2207にて、そのデータ
に応じたパルス幅変調を施され、その変調後の信号にて
レーザを駆動することでカラー画像を得る。以上説明し
たように、本実施例によれば、2つの画像処理部を選択
的に切換えて、異なる解像度変換処理を実行すること
で、2値的画像部分では輪郭のシャープさや輪郭のスム
ーズさを再現し、中間調画像部分では濃度階調の滑らか
な再現を可能にして高品位な画質印字を可能にするとと
もに、画像がエッジ部に相当する場合と非エッジ部に相
当する場合とで、異なる画像変換論理を適用して、文字
や図形を含む画像データを高解像度の平滑化したデータ
に変換することで、より滑らかなエッジ画像を得ること
ができる。
【0179】本発明は、複数の機器から構成されるシス
テムに適用しても1つの機器から成る装置に適用しても
良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0180】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像輪郭のシャープさやスムーズさが保たれ、かつ、中
間調画像の部分では濃度階調の滑らかさが保たれた状態
で、高解像度での印刷記録を行なうことができる。さら
に、画像データを圧縮するのみならず、補間処理にてそ
の解像度を変換することで、画像データの高圧縮を達成
して画像メモリ容量を減らすとともに、画像の画質を維
持できる。
【0181】また、他の発明によれば、画像の特徴によ
り異なる解像度変換を実行することで、滑らかなエッジ
画像を得ることができる。さらに、他の発明によれば、
2つの画像処理部を選択的に切換えて、異なる解像度変
換処理を実行することで、高品位な画質印字を可能にす
るとともに、画像の特徴により異なる画像変換論理を適
用することで、高解像度の、より滑らかなエッジ画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るカラー画像形成装
置のブロック構成図である。
【図2】第1実施例に係るカラー画像形成装置の断面構
成図である。
【図3】第1実施例における画像記録のタイミングチャ
ートである。
【図4】第1実施例に係るデータ圧縮伸張処理部のブロ
ック構成図である。
【図5】データ圧縮伸張処理部における処理手順を示す
フローチャートである。
【図6】第1実施例に係る色変換処理部のブロック構成
図である。
【図7】第1実施例に係る解像度変換処理部のブロック
構成図である。
【図8】解像度変換処理部の動作タイミングチャートで
ある。
【図9】解像度変換処理部を構成する補間回路17のブ
ロック図である。
【図10】解像度変換処理部を構成する補間回路10の
ブロック図である。
【図11】補間回路10におけるデータ補間処理を説明
するための図である。
【図12】補間回路10におけるデータ補間処理手順を
示すフローチャートである。
【図13】第1実施例に係るエンジン部を構成するパル
ス幅変調回路及び画像記録部のブロック図である。
【図14】図13に示すパルス幅変調回路及び画像記録
部の動作タイミング図である。
【図15】図13に示すパルス幅変調回路及び画像記録
部の動作タイミング図である。
【図16】300dpiの印字密度における1ライン上
の印字位置と階調の関係を示す図である。
【図17】600dpiの印字密度における1ライン上
の印字位置と階調変化の関係を示す第1の図である。
【図18】600dpiの印字密度における1ライン上
の印字位置と階調変化の関係を示す第2の図である。
【図19】300dpiのアルファベット「a」の画像
データを模式的に示す図である。
【図20】データ補間された600dpiのアルファベ
ット「a」の画像データを模式的に示す図である。
【図21】本発明の第2の実施例に係るカラーレーザビ
ームプリンタの接続形態の概要を示す図である。
【図22】第2実施例に係るカラーレーザビームプリン
タのビデオコントローラの構成を示すブロック図であ
る。
【図23】第2実施例に係るプリンタエンジンの横断面
図である。
【図24】第2実施例に係るプリンタエンジンでの画像
信号の流れを示す図である。
【図25】第2実施例に係るパルス幅変調回路の内部構
成を示すブロック図である。
【図26】第2の実施例に係る三角波発生回路の構成を
示すブロック図である。
【図27】第2の実施例に係るパルス幅変調回路のタイ
ミングチャートである。
【図28】第2の実施例に係る画像処理部の構成を示す
ブロック図である。
【図29】第2実施例に係る黒文字検出回路の構成を示
すブロック図である。
【図30】第2実施例に係るスムージング回路の構成を
示すブロック図である。
【図31】第2実施例に係る2値化回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図32】第2実施例に係るスムージング論理回路で
の、注目画素Mの画像データの変換を説明する図であ
る。
【図33】第2実施例に係るスムージング論理回路の概
略構成を示すブロック図である。
【図34】第2実施例のエッジスムージング処理におけ
るデータ変形例を示す図である。
【図35】第2実施例に係るエッジスムージング処理に
て得られる画像を模式的に示す図である。
【図36】第2実施例における階調スムージング処理の
データ変換を説明するための図である。
【図37】第2実施例に係る階調スムージング処理にて
得られる画像を模式的に示す図である。
【図38】スムージング処理部での処理タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図39】第2実施例の変形例1に係るカラーレーザビ
ームプリンタを構成するパルス幅変調回路のブロック図
である。
【図40】変形例1に係るエッジスムージング論理回路
での注目画素の画像データ変換を示す図である。
【図41】変形例1におけるシフトレジスタの出力デー
タとビットマップパターンとの照合の例を示す図であ
る。
【図42】変形例1におけるエッジ部分の印字画像を模
式的に示した図である。
【図43】変形例1におけるエッジ部分の印字画像を模
式的に示した図である。
【図44】変形例2に係るスムージング処理回路の構成
を示すブロック図である。
【図45】本発明の第3の実施例に係るカラーレーザビ
ームプリンタの構成を示すブロック図である。
【図46】従来のカラー画像形成装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 周波数逓倍回路 2 デマルチプレクサ 3 デバイス制御回路 4 水平同期信号発生回路 5 発信回路 6〜9 ラインメモリ 14〜16 データセレクタ 10,17 補間回路 11〜13 切り替え回路 151 入力制御部 152 圧縮伸張制御部 153 圧縮処理部 154 メモリ 155 伸張処理部 201 ホストコンピュータ 202 プリンタ 203 コントローラ 204 データ圧縮伸張部 205 色変換処理部 206 解像度変換処理部 207 エンジン部 209 色変換回路 210 パラメータROM 1100 プリンタエンジン 1200 ビデオコントローラ 1201 ホストインターフェイス 1202 CPU 1203 ROM 1204 RAM 1205 ページメモリ 1206 圧縮伸張回路 1207 画像処理部 1208 プリンタインターフェイス 1209 操作パネル 1210 データバス
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 (72)発明者 竹林 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に外部から入力した画像データ
    の潜像を形成し、該潜像を現像して記録紙上に画像を得
    る画像形成装置において、 前記画像データの中から2値画像データと多値画像デー
    タを判別する手段と、 前記判別後の画像データに圧縮・伸張処理を施す圧縮・
    伸張手段と、 前記圧縮・伸張手段にて伸張して得られた画像データか
    ら第1の解像度を有する第1のビット情報を生成する手
    段と、 前記2値画像データと多値画像データとで異なる変換処
    理を適用することで、前記第1のビット情報を、前記第
    1の解像度よりも解像度の高い第2の解像度を有する第
    2のビット情報に解像度変換する解像度変換手段とを備
    え、 前記第2ビット情報をもとに画像形成及び記録を行なう
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記解像度変換処理は、注目画素の近傍
    画素の値をもとに該注目画素の補間データを生成するデ
    ータ補間処理であることを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記データ補間処理は、前記2値画像デ
    ータに対しては論理演算処理を行ない、前記多値画像デ
    ータに対しては数値演算処理を行なうことを特徴とする
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮・伸張手段は、前記多値画像デ
    ータに対しては高圧縮率の圧縮を、また、前記2値画像
    データに対しては低圧縮率の圧縮を施すことを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データはカラー画像データであ
    り、前記解像度変換手段は、該カラー画像データを構成
    するY,M,C,Kの色成分の各色プレーンに対して前
    記解像度変換を実行することを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記2値画像データは文字・図形の画像
    データであり、前記多値画像データは自然画の画像デー
    タであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 感光体上に外部から入力した画像データ
    の潜像を形成し、該潜像を現像して記録紙上に画像を得
    る画像形成装置において、 前記画像データをもとに所定の色画像データを生成する
    手段と、 前記色画像データに圧縮・伸張処理を施す圧縮・伸張手
    段と、 前記伸長処理後の色画像データを複数色の現像材に対応
    する面順次画像データに変換する手段と、 前記面順次画像データの特定画素及び該特定画素の周囲
    の所定画素をもとに前記画像データの特徴を検出する検
    出手段と、 前記特徴に基づいて前記特定画素のデータ値を変更する
    手段と、 前記変更後の画素を含むことで前記画像データの解像度
    を変換する解像度変換手段とを備え、 前記解像度変換後の画像データをもとに画像形成及び記
    録を行なうことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、前記特定画素が前記画
    像データに対応する画像のエッジ部に位置するか、ある
    いは非エッジ部に位置するかの検出を行なうことを特徴
    とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記解像度変換手段は、前記特定画素が
    画像のエッジ部に位置する場合と非エッジ部に位置する
    場合とで異なる解像度変換を施すことを特徴とする請求
    項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記解像度変換手段は、前記特定画素
    が画像のエッジ部に位置する場合、該特定画素と、あら
    かじめ設定した複数のビットマップパターンとの照合を
    行ない、該照合にて該特定画素と該ビットマップパター
    ンとが一致するときに、所定の解像度変換を行なうこと
    を特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記解像度変換手段は、前記特定画素
    が画像の非エッジ部に位置する場合、該特定画素のデー
    タ値とその周囲画素のデータ値との平均値にて該特定画
    素を置き換えることを特徴とする請求項9に記載の画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 さらに、前記色画像データから、前記
    複数色の現像材の内、黒色の現像材単色で記録すべき画
    素を検出する手段を備えることを特徴とする請求項7に
    記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記解像度変換手段は、あらかじめ設
    定した複数のビットマップパターンとの照合により、前
    記特定画素の画素密度を主走査方向及び副走査方向に所
    定量増やすことを特徴とする請求項7に記載の画像形成
    装置。
  14. 【請求項14】 前記解像度変換手段は、前記検出手段
    にて検出した画像のエッジ部の変化点及びその近傍に位
    置する画素のデータ値を変更することを特徴とする請求
    項7に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記画像データはカラー画像データで
    あり、前記解像度変換手段は、該カラー画像データを構
    成するY,M,C,Kの色成分の各色プレーンに対して
    前記解像度の変換を実行することを特徴とする請求項7
    に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 感光体上に外部から入力した画像デー
    タの潜像を形成し、該潜像を現像して記録紙上に画像を
    得る画像形成装置において、 前記画像データに対応する色画像データに対して圧縮・
    伸張処理を施す圧縮・伸張手段と、 前記伸長処理後の色画像データに第1の解像度変換を施
    す第1の画像処理手段と、 前記伸長処理後の色画像データに、前記第1の解像度変
    換とは異なる第2の解像度変換を施す第2の画像処理手
    段と、 所定の条件に従って、前記第1の解像度変換と前記第2
    の解像度変換とを選択的に実行する手段とを備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の画像処理手段は、さらに、
    前記画像データの中から2値画像データと多値画像デー
    タを判別する手段と、 前記伸張処理にて得られた画像データから第1の解像度
    を有する第1のビット情報を生成する手段とを備え、 前記第1の解像度変換は、前記2値画像データと前記多
    値画像データとで異なる変換処理を適用することで、前
    記第1のビット情報を、前記第1の解像度よりも解像度
    の高い第2の解像度を有する第2のビット情報への変換
    であることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】 前記変換処理は、注目画素の近傍画素
    の値をもとに該注目画素の補間データを生成するデータ
    補間処理であり、該データ補間処理では、前記2値画像
    データに対しては論理演算処理を行ない、前記多値画像
    データに対しては数値演算処理を行なうことを特徴とす
    る請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記第2の画像処理手段は、さらに、
    前記伸長処理後の色画像データを複数色の現像材に対応
    する面順次画像データに変換する手段と、 前記面順次画像データの特定画素及び該特定画素の周囲
    の所定画素をもとに前記画像データの特徴を検出する検
    出手段と、 前記特徴に基づいて前記特定画素のデータ値を変更する
    手段とを備え、 前記第2の解像度変換は、前記変更後の画素を含むこと
    で前記画像データの解像度を変換する変換であることを
    特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記検出手段は、前記特定画素が前記
    画像データに対応する画像のエッジ部に位置するか、あ
    るいは非エッジ部に位置するかの検出を行ない、また、
    前記解像度変換手段は、該特定画素が画像のエッジ部に
    位置する場合と非エッジ部に位置する場合とで異なる解
    像度変換を施すことを特徴とする請求項19に記載の画
    像形成装置。
  21. 【請求項21】 感光体上に外部から入力した画像デー
    タの潜像を形成し、該潜像を現像して記録紙上に画像を
    得る画像形成方法において、 前記画像データの中から2値画像データと多値画像デー
    タを判別する工程と、 前記判別後の画像データに圧縮・伸張処理を施す圧縮・
    伸張工程と、 前記圧縮・伸張工程にて伸張して得られた画像データか
    ら第1の解像度を有する第1のビット情報を生成する工
    程と、 前記2値画像データと多値画像データとで異なる変換処
    理を適用することで、前記第1のビット情報を、前記第
    1の解像度よりも解像度の高い第2の解像度を有する第
    2のビット情報に解像度変換する解像度変換工程とを備
    え、 前記第2ビット情報をもとに画像形成及び記録を行なう
    ことを特徴とする画像形成方法。
  22. 【請求項22】 感光体上に外部から入力した画像デー
    タの潜像を形成し、該潜像を現像して記録紙上に画像を
    得る画像形成方法において、 前記画像データをもとに所定の色画像データを生成する
    工程と、 前記色画像データに圧縮・伸張処理を施す圧縮・伸張工
    程と、 前記伸長処理後の色画像データを複数色の現像材に対応
    する面順次画像データに変換する工程と、 前記面順次画像データの特定画素及び該特定画素の周囲
    の所定画素をもとに前記画像データの特徴を検出する検
    出工程と、 前記特徴に基づいて前記特定画素のデータ値を変更する
    工程と、 前記変更後の画素を含むことで前記画像データの解像度
    を変換する解像度変換工程とを備え、 前記解像度変換後の画像データをもとに画像形成及び記
    録を行なうことを特徴とする画像形成方法。
  23. 【請求項23】 感光体上に外部から入力した画像デー
    タの潜像を形成し、該潜像を現像して記録紙上に画像を
    得る画像形成方法において、 前記画像データに対応する色画像データに対して圧縮・
    伸張処理を施す圧縮・伸張工程と、 前記伸長処理後の色画像データに第1の解像度変換を施
    す第1の画像処理工程と、 前記伸長処理後の色画像データに、前記第1の解像度変
    換とは異なる第2の解像度変換を施す第2の画像処理工
    程と、 所定の条件に従って、前記第1の解像度変換と前記第2
    の解像度変換とを選択的に実行する工程とを備えること
    を特徴とする画像形成方法。
JP09442094A 1993-06-04 1994-05-06 画像形成装置及びその方法 Expired - Fee Related JP3542377B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09442094A JP3542377B2 (ja) 1993-06-04 1994-05-06 画像形成装置及びその方法
EP94303909A EP0633688B1 (en) 1993-06-04 1994-05-31 Image forming apparatus and method
DE69426658T DE69426658T2 (de) 1993-06-04 1994-05-31 Abbildungsgerät und -verfahren
CN94108887A CN1059063C (zh) 1993-06-04 1994-06-03 通过变换图像数据的格式来保证画面质量的图像处理装置及方法
KR1019940012646A KR0156956B1 (ko) 1993-06-04 1994-06-04 화상 형성 장치 및 그 방법
US08/815,897 US5875044A (en) 1993-06-04 1997-03-12 Image forming apparatus and method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-134394 1993-06-04
JP13439493 1993-06-04
JP09442094A JP3542377B2 (ja) 1993-06-04 1994-05-06 画像形成装置及びその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0799570A true JPH0799570A (ja) 1995-04-11
JP3542377B2 JP3542377B2 (ja) 2004-07-14

Family

ID=26435701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09442094A Expired - Fee Related JP3542377B2 (ja) 1993-06-04 1994-05-06 画像形成装置及びその方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5875044A (ja)
EP (1) EP0633688B1 (ja)
JP (1) JP3542377B2 (ja)
KR (1) KR0156956B1 (ja)
CN (1) CN1059063C (ja)
DE (1) DE69426658T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0946511A (ja) * 1995-07-31 1997-02-14 Nec Corp 画像形成装置

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3733166B2 (ja) * 1996-03-11 2006-01-11 キヤノン株式会社 多色画像出力装置及び方法
US6243174B1 (en) * 1996-10-24 2001-06-05 Seiko Epson Corporation Image processing device, color printing device, image processing method and medium recording image processing program
US6027195A (en) * 1996-11-12 2000-02-22 Varis Corporation System and method for synchronizing the piezoelectric clock sources of a plurality of ink jet printheads
US6504949B2 (en) * 1997-08-19 2003-01-07 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method
US6049330A (en) * 1997-08-28 2000-04-11 Oak Technology, Inc. Method and apparatus for optimizing storage of compressed images in memory
US6266154B1 (en) 1998-05-21 2001-07-24 Oak Technology, Inc. Grayscale enhancement system and method
KR100298577B1 (ko) * 1998-12-07 2001-10-29 김충환 히터시일의가열압착장치
US6373481B1 (en) 1999-08-25 2002-04-16 Intel Corporation Method and apparatus for automatic focusing in an image capture system using symmetric FIR filters
US7102764B1 (en) * 1999-11-18 2006-09-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Digital copying machine including photo features function
US6476844B1 (en) 2000-10-12 2002-11-05 Lexmark International, Inc. Method and apparatus for electrophotographic laser video modulation and decode for spot fidelity
US6661531B1 (en) 2000-11-15 2003-12-09 Lexmark International, Inc. Method for adaptively matching print quality and performance in a host based printing system
US6484008B2 (en) * 2000-12-19 2002-11-19 Hewlett-Packard Company Recirculating type paper drive for a direct transfer color printer
US6765695B2 (en) 2001-09-12 2004-07-20 Seiko Epson Corporation Color processing architecture and algorithms for color laser printers
GB2385763B (en) * 2002-02-22 2005-09-07 Sony Uk Ltd Image processing apparatus and method
JP4313051B2 (ja) * 2002-02-27 2009-08-12 株式会社リコー 画像形成装置、課金計数装置、画像形成方法、課金方法、画像形成プログラムおよび課金プログラム
JP3984858B2 (ja) * 2002-05-01 2007-10-03 キヤノン株式会社 画像処理装置及びその制御方法
US6826301B2 (en) * 2002-10-07 2004-11-30 Infocus Corporation Data transmission system and method
US20040080762A1 (en) * 2002-10-25 2004-04-29 Xerox Corporation Half-tone based enhancement of black
US7286819B2 (en) * 2002-10-31 2007-10-23 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus, print control method, and program product
ATE442606T1 (de) * 2003-02-17 2009-09-15 Seiko Epson Corp Scanner
JP2004322375A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Canon Inc 露光量決定方法
JP4412704B2 (ja) * 2003-06-09 2010-02-10 キヤノン株式会社 画像処理方法および装置並びにx線撮影装置
JP4131205B2 (ja) * 2003-07-23 2008-08-13 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置及び画像処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム
US7515758B2 (en) * 2004-02-03 2009-04-07 International Business Machines Corporation Black white image compression having print density control
CN100447684C (zh) * 2004-12-31 2008-12-31 明基电通股份有限公司 将一原始影像复印成m份包含n种样式的副件的影印系统
US7830552B2 (en) * 2005-04-15 2010-11-09 International Business Machines Corporation Black white image scaling having print density control and polarity detection
US20080226164A1 (en) * 2007-03-12 2008-09-18 Seiko Epson Corporation Image data decoding device, image data encoding device, image processing device, and electronic instrument
JP5446635B2 (ja) * 2008-09-16 2014-03-19 株式会社リコー 画像形成装置および画像形成方法
JP5623063B2 (ja) * 2009-11-16 2014-11-12 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその方法
JP5761994B2 (ja) * 2010-12-14 2015-08-12 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP5834672B2 (ja) * 2011-09-16 2015-12-24 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体
CN103021069B (zh) * 2012-11-21 2015-02-18 深圳市兆图电子有限公司 高速票据图像采集处理系统及其采集处理方法
JP7152323B2 (ja) * 2019-01-18 2022-10-12 株式会社ミマキエンジニアリング 印刷システム、画像処理装置、及び印刷方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4303947A (en) * 1978-06-21 1981-12-01 Xerox Corporation Image interpolation system
US4878126A (en) * 1986-02-19 1989-10-31 Canon Kabushiki Kaisha Imgae processing apparatus
JPS62200976A (ja) * 1986-02-28 1987-09-04 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 高分解能2値化画像出力装置
US5031034A (en) * 1988-06-20 1991-07-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming and processing apparatus with identification of character portions of images
EP0359463B1 (en) * 1988-09-08 1997-04-16 Canon Kabushiki Kaisha Dot image data output apparatus
DE69126457T2 (de) * 1990-03-02 1997-11-06 Canon Kk Bildverarbeitungsvorrichtung
US5404233A (en) * 1990-08-28 1995-04-04 Kyocera Corporation Method for smoothing image
JP3059205B2 (ja) * 1990-10-30 2000-07-04 株式会社リコー 画像処理装置
JP3222183B2 (ja) * 1992-02-19 2001-10-22 株式会社リコー 画像処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0946511A (ja) * 1995-07-31 1997-02-14 Nec Corp 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE69426658D1 (de) 2001-03-15
JP3542377B2 (ja) 2004-07-14
CN1103725A (zh) 1995-06-14
KR950001543A (ko) 1995-01-03
EP0633688B1 (en) 2001-02-07
KR0156956B1 (ko) 1998-11-16
EP0633688A3 (en) 1995-04-19
US5875044A (en) 1999-02-23
DE69426658T2 (de) 2001-08-02
EP0633688A2 (en) 1995-01-11
CN1059063C (zh) 2000-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3542377B2 (ja) 画像形成装置及びその方法
US6549657B2 (en) Image processing apparatus and method
US5646670A (en) Color image forming apparatus which reduces toner consumption during image formation
JPH08317210A (ja) 画像処理装置及びその方法
US6271868B1 (en) Multiple-color image output apparatus and method which prevents a toner image on a photosensitive drum from being narrowed in the horizontal direction
JP2000125134A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
EP1077572A2 (en) Image forming apparatus selectively applying a smoothing operation to image data
JPH1155519A (ja) 画像処理方法及びそれを用いた印刷装置
JPH08331401A (ja) カラー画像形成装置
JPH08298597A (ja) 画像処理装置およびその方法
JPH08274969A (ja) 記録装置
JP2004282344A (ja) 画像処理方法
JP3359196B2 (ja) 多色記録装置
JPH0922455A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP3260883B2 (ja) 情報記録装置
JPH09327942A (ja) 画像出力装置及びその制御方法
JPH09284548A (ja) 画像処理装置およびその方法
JPH0818782A (ja) 多色情報記録方法及び装置
JPH0774972A (ja) 画像形成装置
JP2003348354A (ja) 情報処理装置
JPH08331399A (ja) 画像処理装置およびその方法
JPH08174914A (ja) 画像処理装置
JPH02295766A (ja) 画像形成装置
JP2002354257A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、記録媒体およびプログラム
JP2721347B2 (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees