JPH079828A - 自動車用ストラット式サスペンションにおけるストラットキャップ構造 - Google Patents

自動車用ストラット式サスペンションにおけるストラットキャップ構造

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JPH079828A
JPH079828A JP14998493A JP14998493A JPH079828A JP H079828 A JPH079828 A JP H079828A JP 14998493 A JP14998493 A JP 14998493A JP 14998493 A JP14998493 A JP 14998493A JP H079828 A JPH079828 A JP H079828A
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Naoki Kamiya
直樹 神谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、遮音性の向上を図り得る自動車用
ストラット式サスペンションにおけるストラットキャッ
プ構造を提供することにある。 【構成】 自動車用ストラット式サスペンションのスト
ラットピストンロッドの上部に、ストラットベアリング
を挟んでスプリングシートとシートを設け、該シートの
上部に上記ストラットピストンロッドと同心状に、スト
ラットリバウンドストッパと、ストラットサポートを設
け、これらストラットリバウンドストッパとストラット
サポート相互間に、上記シートの上面に押圧されるスト
ラットマウントゴムを介装し、上記ストラットリバウン
ドストッパの上面にストラットキャップをかぶせた自動
車用ストラット式サスペンションにおけるストラットキ
ャップ構造において、上記ストラットキャップ22の外
周に、下方向に垂れ下がる筒部23を設け、かつ、この
筒部23を軸方向に伸縮可能な蛇腹状に形成し、この筒
部の下端部を上記ストラットサポート20の外側を覆う
ようにして装着したことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ストラット式
サスペンションにおけるストラットキャップ構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は自動車用のマクファーソンストラ
ット式サスペンションのストラットサポート部分を示し
たものである。
【0003】ストラットピストンロッド100の上端部
には、ストラットのスプリング(図示せず)の上端を支
持するスプリングシート101が同軸上に設けられてい
る。このスプリングシート101の上部にはストラット
ベアリング102を介して円盤状のシート103が配置
されている。このシート103の上面には、ストラット
ピストンロッド100と同心状にストラットサポート機
構104が設けられている。
【0004】このストラットサポート機構104は底部
にストラットピストンロッド100の挿通孔105aを
形成した有底筒体状のストラットリバウンドストッパ1
05が、上記シート103とともにストラットピストン
ロッド100の上端ネジ部100aにナット106を介
して固定されている。このストラットリバウンドストッ
パ105の外周には同心状のストラットサポート107
が配設され、このストラットリバウンドストッパ105
とストラットサポート107相互間にはシート103上
面に押圧されるストラットマウントゴム108が設けら
れている。上記スプリングシート101の内側のストラ
ットピストンロッド100にはバンプストッパ109が
設けられている。110はストラットリバウンドストッ
パ105に装着された樹脂性のストラットキャップで、
ストラットリバウンドストッパ105とともに上下動す
るものである。
【0005】このとき、荷重を受けるスプリングの力
は、スプリングシート101→ストラットベアリング1
02→シート103→ストラットマウントゴム108→
ストラットサポート107→車体側に伝達される。一
方、スプリングシート101の動きはストラットリバウ
ンドストッパ105に伝わりストラットピストンロッド
100とともに上下動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、ストラットに荷重がかかって、ストラ
ットマウントゴム108が撓み、ストラットリバウンド
ストッパ105が上にあがるとき、ストラットリバウン
ドストッパ105とストラットサポート107との間隙
がストラットマウントゴム108の撓みによって広が
る。これによって、間隙を通して、ストラット作動音、
ロードノイズ等が室内に侵入しやすくなり、遮音性が保
たれなくなる。
【0007】本発明は上記課題を解決し、遮音性の向上
を図り得る自動車用ストラット式サスペンションにおけ
るストラットキャップ構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、自動車用ストラット式サスペンションのスト
ラットピストンロッドの上部に、ストラットベアリング
を挟んでスプリングシートとシートを設け、該シートの
上部に上記ストラットピストンロッドと同心状に、スト
ラットリバウンドストッパと、ストラットサポートを設
け、これらストラットリバウンドストッパとストラット
サポート相互間に、上記シートの上面に押圧されるスト
ラットマウントゴムを介装し、上記ストラットリバウン
ドストッパの上面にストラットキャップをかぶせた自動
車用ストラット式サスペンションにおけるストラットキ
ャップ構造において、上記ストラットキャップの外周
に、下方向に垂れ下がる筒部を設け、かつ、この筒部を
軸方向に伸縮可能な蛇腹状に形成し、この筒部の下端部
を上記ストラットサポートの外側を覆うようにして装着
したことにある。
【0009】
【作用】ストラットの動きによってストラットサポート
に対してストラットリバウンドストッパが上昇する。こ
のとき、ストラットリバウンドストッパの動きに応じて
ストラットキャップが上昇するが、ストラットキャップ
に、ストラットサポートの外側を覆う蛇腹状の筒部が設
けられているため、ストラットキャップの蛇腹状の筒部
は伸縮し、ストラットリバウンドストッパとストラット
サポート相互間に間隙が生じるのを防止する。
【0010】
【実施例】以下、図1および図2を参照しながら、本発
明の一実施例を詳細に説明する。図1は自動車用のマク
ファーソンストラット式サスペンションを示したもので
ある。1は車輪、2は車輪に設けられたナックルで、ナ
ックルアーム3によって操舵されるものである。4はボ
ールジョイント5を介して車輪1に連結されたロアアー
ムで、車体6側に支持されている。ナックル2にはスト
ラット7の下端部を支持するクランプ8が設けられてお
り、ストラット7はストラットシリンダ9と、このスト
ラットシリンダ9と同軸に設けられたストラットピスト
ンロッド10と、ストラットシリンダ9の外側に同軸に
設けられたスプリング11とで構成されている。このス
トラット7はストラットピストンロッド10の上端部に
設けられたストラットサポート機構12によって車体6
下面側に支持されている。
【0011】上記ストラットピストンロッド10の上端
部には、スプリング11の上端を支持する筒状のスプリ
ングシート13が同軸に設けられており、このスプリン
グシート13は下端部を外側に広げて段部を形成し、こ
の段部でダストブーツ14とともにスプリング11の上
端を係止している。
【0012】上記スプリングシート13の上面にはスト
ラットベアリング15が配設されており、このストラッ
トベアリング15は円盤状のシート16とスプリングシ
ート13相互間に配置されて、ハンドルを操作したとき
に、回転して車体側と車輪側の相対的な回転変位を吸収
するものである。
【0013】上記シート16の上面には、底面にストラ
ットピストンロッド10を挿通する挿通孔17を設けた
逆ハット状のストラットリバウンドストッパ18が設け
られている。
【0014】このストラットリバウンドストッパ18の
挿通孔17にストラットピストンロッド10のネジ部1
0aが挿通されており、かつ、このストラットリバウン
ドストッパ18の底面がシート16とともにナット19
を介してストラットピストンロッド10に共締めされて
いる。ストラットリバウンドストッパ18の外側には同
心状にストラットサポート20が配設されており、この
ストラットリバウンドストッパ18とストラットサポー
ト20相互間にはストラットマウントゴム21が設けら
れている。ストラットマウントゴム21はストラットリ
バウンドストッパ18とストラットサポート20の半径
方向と上下方向の緩衝用に配設されたもので、ストラッ
トリバウンドストッパ18の外側に同心状に配置され、
ストラットサポート20によって外周側を係止されてい
る。22はストラットリバウンドストッパ18の上面に
装着されたストラットキャップであり、このストラット
キャップ22は、図3ないし図5に示すように、ストラ
ットキャップ22の外周に、下方向に垂れ下がる筒部2
3を設け、かつ、この筒部23を軸方向に伸縮可能な蛇
腹状に形成し、この筒部23の下端部24が上記ストラ
ットサポート20の外側を覆うようにして、ストラット
サポート20の外側に設けられた車体6部分に配設され
ている。
【0015】次に、上記構成による本発明の作用を説明
する。上記マクファーソンストラット式サスペンション
は、ハンドルを回転してナックルアーム3を操作する
と、ストラットベアリング15の作動で車体6に対して
車輪1を操舵する。荷重を受けるスプリング11の力
は、スプリングシート13→ストラットベアリング15
→シート16→ストラットマウントゴム21→ストラッ
トサポート20に伝達される。このとき、ストラットリ
バウンドストッパ18はストラットピストンロッド10
とともに上方に延びて、ストラットサポート20から離
れようとする。
【0016】このとき、ストラットキャップ22はスト
ラットリバウンドストッパ18とともに上方に移動する
が、ストラットキャップ22の下端部24はストラット
サポート20の下方部の車体6側にとどまっているの
で、ストラットキャップ22の周面の蛇腹状部分が延び
て車体6側との間に間隙を生じるのを防止する。したが
って、ストラットから生じるノイズ等が車体6側に伝達
されるのを防ぐことができる。こうして、上記実施例に
よると、高い遮音性能を上げることができる。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による自動車
用ストラット式サスペンションにおけるストラットキャ
ップ構造によれば次のような効果を奏することができ
る。自動車用ストラット式サスペンションのストラット
ピストンロッドの上部に、ストラットベアリングを挟ん
でスプリングシートとシートを設け、該シートの上部に
上記ストラットピストンロッドと同心状に、ストラット
リバウンドストッパと、ストラットサポートを設け、こ
れらストラットリバウンドストッパとストラットサポー
ト相互間に、上記シートの上面に押圧されるストラット
マウントゴムを介装し、上記ストラットリバウンドスト
ッパの上面にストラットキャップをかぶせた自動車用ス
トラット式サスペンションにおけるストラットキャップ
構造において、上記ストラットキャップの外周に、下方
向に垂れ下がる筒部を設け、かつ、この筒部を軸方向に
伸縮可能な蛇腹状に形成し、この筒部の下端部を上記ス
トラットサポートの外側を覆うようにして装着したの
で、ストラットリバウンドストッパの上下動に応じてス
トラットキャップの周面が伸縮して、車体との間に間隙
を生じないことから、遮音性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用ストラット式サスペンシ
ョンにおけるストラットキャップ構造の一実施例を示す
断面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】ストラットキャップを示す正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】従来の自動車用ストラット式サスペンションに
おけるストラットキャップ構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ストラットピストンロッド 11 スプリング 12 ストラットサポート機構 13 スプリングシート 15 ストラットベアリング 16 シート 18 ストラットリバウンドストッパ 20 ストラットサポート 21 ストラットマウントゴム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用ストラット式サスペンションの
    ストラットピストンロッドの上部に、ストラットベアリ
    ングを挟んでスプリングシートとシートを設け、該シー
    トの上部に上記ストラットピストンロッドと同心状に、
    ストラットリバウンドストッパと、ストラットサポート
    を設け、これらストラットリバウンドストッパとストラ
    ットサポート相互間に、上記シートの上面に押圧される
    ストラットマウントゴムを介装し、上記ストラットリバ
    ウンドストッパの上面にストラットキャップをかぶせた
    自動車用ストラット式サスペンションにおけるストラッ
    トキャップ構造において、上記ストラットキャップの外
    周に、下方向に垂れ下がる筒部を設け、かつ、この筒部
    を軸方向に伸縮可能な蛇腹状に形成し、この筒部の下端
    部を上記ストラットサポートの外側を覆うようにして装
    着したことを特徴とする自動車用ストラット式サスペン
    ションにおけるストラットキャップ構造。
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