JPH079746B2 - テ−プカ−トリツジ - Google Patents

テ−プカ−トリツジ

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JPH079746B2
JPH079746B2 JP19331587A JP19331587A JPH079746B2 JP H079746 B2 JPH079746 B2 JP H079746B2 JP 19331587 A JP19331587 A JP 19331587A JP 19331587 A JP19331587 A JP 19331587A JP H079746 B2 JPH079746 B2 JP H079746B2
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JP
Japan
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side wall
lock
case
main body
boss
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JP19331587A
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光 水谷
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Hitachi Maxell Energy Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,本体ケースの前面にテープ保護用の前蓋を
備え,かつ本体ケースの側壁の内側に前蓋を閉じ姿勢に
保持するロック具を備えたテープカートリッジに係り,
該ロック具をロック位置方向に弾圧付勢するばね部材の
ばね圧で本体ケースの側壁に変形が及ぶことを防止する
にある。
〔従来の技術〕
この種のテープカートリッジとして,例えば第6図およ
び第7図に示すものがある。これは,いわゆるVHS−C
型と称されるものであり,プラスチック製の上下ケース
1a・1bを突き合わせてなる本体ケース1の内部左右にテ
ープ2が巻かれるテープリール3・4を回転自在に収容
配置してあり,一方のテープリール4は下フランジ4aを
有する。この下フランジ4aの円周に設けたギヤの一部
は,本体ケース1の側壁9に形成した切欠部9aに露出し
ていて,ビデオカメラあるいはVTR等の本機に装填した
とき本機側のギヤと噛み合う。
本体ケース1の前面側にはテープ保護用の前蓋6を横軸
7まわりに開閉回転自在に枢着してあり,本体ケース1
内に前蓋6を閉じ姿勢に保持するロック具10を備えてい
る。
そのロック具10は,第7図に示すごとく上ケース1aの前
記切欠部9aを有する側壁9の内面に沿って略平行に配置
され,ロック具10の先端のロック爪13が前蓋6の側片6b
の内面に設けた凹部21に係合し,ロック具10の後端に設
けた解除突起14が側壁9の開口部16から外方へ突出して
いる。そして,ロック具10を常に側壁9の内面に沿うロ
ック位置方向に弾圧付勢するばね部材22が装着されてい
る。テープカートリッジを本機に装填すると,本機側の
解除操作部材が解除突起14をケース内方に押し込み,こ
れでロック具10はロック爪13が前蓋6の凹部21から外れ
る内方のアンロック位置に移動操作される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の形態を採るテープカートリッジでは,ロック具10
が装着される側のケース側壁9に変形を生じやすく,本
機に装填することが困難ないし不可能になる事態が生じ
る。
すなわち,ロック具10は、不使用時に前蓋6のロック状
態を確実に保持する必要上,側壁9の内面に対しばね部
材22で強く押しつけられている。しかも,その側壁9に
は前述の解除突起14が突出する開口部16,更にはテープ
リール4の下フランジ4aの円周ギヤの一部が臨む切欠部
9aを有する場合は,側壁9がケース内方からの前記ばね
荷重により撓み易い片持ちばり形態となる。また側壁9
の厚みはロック具10の組み込みスペースをできるだけ確
保するために薄い。従って,特にテープカートリッジが
高温環境下に置かれたとき,前記側壁9が第7図中,仮
想線Sで示すごとくケース外方へ反り変形しやすく,こ
の変形により外形寸法に狂いが生じて本機に出し入れす
ることが困難ないし不可能になっていたのである。
常温下においても,テープカートリッジの左右側壁9・
9を指ではさみ持って本機に出し入れするとき,側壁9
を指で強く押圧する力で該側壁9がケース内方へたわみ
変形し,同時にロック具10が側壁9により押しやられて
前蓋6との係合が不慮に解除するおそれもあった。
そこで本発明は,基本的に本体ケース1の前面に前蓋6
を備え,本体ケース1の側壁9の内面側に前蓋6のロッ
ク具10および該ロック具10に弾圧作用するばね部材22を
備えたテープカートリッジにおいて,前記側壁9の変形
防止を図ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は,本体ケース1の側壁9とこれの内方近傍部位
に配設されるばね受け部材19との間に,前記ロック具10
およびこれに弾圧作用するばね部材22をそれぞれ装着
し,該ばね受け部材19と側壁9とは補強リブ24で一体に
連繋する剛体的構造としたものである。
好ましくは,ばね受け部材19として本体ケース1を構成
する上下ケース1a・1bのねじ止め用ボスを利用し,該ボ
スがもつ強度を利用して,ケース側壁9の剛性アップを
図るにある。
〔発明の効果〕
本発明によれば,本体ケース1の側壁9とこれの内方近
傍部位に配設されるばね受け部材19とを補強リブ24で一
体に連繋した構造としてあるので,側壁9に切欠部9aな
どを有する場合にもこれ自体の剛性を著しく高めること
ができ,該側壁9が高温環境下でケース外方へ反り変形
したり,あるいは持つ手による押え荷重でケース内方へ
たわみ変形するのを有効確実に防止できる。
また,ばね受け部材19として,上下ケース1a・1bをねじ
結合するためのねじ止め用ボスを利用するときは,別に
専用のばね受け部材を設ける形態に比べて構造が簡単で
安価に製作できる。しかも,前記側壁9と前記ばね受け
部材19との間にロック具10およびばね部材22を装着する
に必要なスペースも容易に確保することができる。また
上下ケース1a・1bの締結も在来通り難なく行えて,組み
付け性を確保する上においても有利である。
さらに,ロック具10のばね部材22としてばね圧の強いも
のを使用できるから,前蓋ロックの作動の確実性も図り
得る。
〔実施例〕
第1図ないし第5図は本発明に係るテープカートリッジ
の一実施例を示す。
第2図および第3図において,これの本体ケース1はプ
ラスチック製の上ケース1aと下ケース1bを蓋合わせ状に
ねじ結合してなる。本体ケース1の内部左右にテープ2
が巻かれるテープリール3・4を回転自在に収容配置し
てある。テープ2は一方のリール3からケース前面側の
テープローディング用ポケット5に繰り出されて他方の
リール4に巻き取られる。
本体ケース1の前面側には,不使用時にテープ2の外面
側を覆って保護するための前蓋6が開閉回動可能に枢着
されている。
前蓋6は本体ケース1の前面を左右方向にわたって覆う
主壁6aと,主壁6aの左右端からケース後方に向けて連設
した側片6b,6bとを有するプラスチック成形品である。
左右の側片6b・6bが上ケース1aに枢軸7・7(第3図参
照)を介して枢着され,該枢軸7まわりに前蓋6が開閉
回動する。片方の枢軸7に捩りコイルばね8を装着して
あり,これで前蓋6が常に閉じ方向に回動付勢されてい
る。前蓋6の一側片6bの内面側には後述するロック具10
が係脱する凹部21を設けてある。
上下ケース1a,1bの左右の一方の側壁9において,前後
方向の中間部下方に対応する箇所に切欠部9aを形成し,
この切欠部9aから巻取側テープリール4の下フランジ4a
の円周ギヤの一部を露出させて本機側のギヤと噛合でき
るようにしている。
第1図および第3図において,この側壁9の内面側に
は,前蓋6を閉じ姿勢に保持するためのロック具10が側
壁9の前後方向中央箇所より前方の狭溢なスペース内に
納められている。そのロック具10はプラスチック成形品
であり,平たい四角形板からなる基部11と,この基部11
から前方へ延びる板厚方向に撓み変形自在な腕部12とか
らなり,腕部12の先端にロック爪13を外向きに突設し,
基部11の外面側に角錐状の解決突起14を突設してなる。
ロック具10は上ケース1aの側壁9の内面に沿うべく組み
込み,解除突起14を該側壁9の切欠部9aより上部に設け
た開口部16から突出させるとともに,ロック爪13を前蓋
6の凹部21に係合させる。ロック具10は板ばね等からな
るばね部材22の力で常に側壁9の内面に沿うロック位置
に移動付勢され,以て解除突起14の突出状態およびロッ
ク爪13の係合状態が保持される。
いま,テープカートリッジを本機に装填し,本機側の解
除操作部材で解除突起14をケース内方へ押圧すると,ロ
ック具10の全体が側壁9の内面から離れるようほぼ平行
に移動し,ロック爪13が前蓋6の凹部21から外れる。ま
た、解除操作部材による押圧力が解かれると,ロック具
10がばね部材22により側壁9の内面に沿う元のロック位
置にまで押し返されてロック爪13が前蓋6の凹部21に係
合し,解除突起14が開口部16から突出する。
前記側壁9の変形防止を図るために,上ケース1aの上壁
17の内面から下向きに一体突設されるねじ止め用ボス19
を利用する。このボス19はテープリール4と側壁9との
間で,かつ開口部16の内方に対応する位置に設定されて
いる。第4図に示すように,ボス19の突出下端は下ケー
ス1bの底壁15から突設したボス18に突き合わせ,ねじ20
を下ケース1bの底外方からボス18に通して上方のボス19
にねじ込むことにより,上ケース1aと下ケース1bとが一
体的にねじ結合される。
上ケース1aにおいて,上壁17の内面の前記ボス19の円周
後部と側壁9とは,ボス19の高さと略同一高さの補強リ
ブ24で一体に連繋する。そして,ロック具10の基部11を
側壁9とボス19との間に配置し,ばね部材22をロック具
10とボス19との間に介装した。
なお,第5図において下ケース1bの底壁15から立壁26を
下フランジ4aとの接当を避けるようボス18に沿って一体
に立ち上げ,該立壁26の上端にロック具受け台27を水平
に一体に形成する。そして,該受け台27の上にロック具
10の基部11を載せることにより,ロック具10を解除突起
14が開口部16内に没入するアンロック位置の方向へ最も
深く押し込んだときも,ロック具10が当該位置より下方
へ落ちることのないように配慮した。また,上下ケース
1a・1bをねじ20で結合することによりロック具受け台27
は補強リブ24の下端面に突き合わされる。
〔別実施態様例〕
ロック具10をロック位置方向に移動付勢する手段として
は,前述したごとき別体のばね部材22に代えて,プラス
チク製のロック具10に薄肉ヒンジで連結される一体成形
ばねを形成し,この一体成形ばね部材でロック具10をロ
ック位置方向に押圧付勢するものであってもよい。
下ケース1b側のねじ止め用ボス18は必ずしも必要とせ
ず,その底壁15にねじ20を通す穴を設けるだけでもよ
く,この場合は上ケース1a側のボス19の下端面を底壁15
の前記穴を有する底壁内面に直接突き合わせことにな
る。前記ボス19がねじ下穴を有する図のごときボスでは
なく,ねじ挿通孔を有するボスであってもよい。
図示例のねじ止め用ボス19は,ばね受け部材の好適例で
あって,本発明でいうばね受け部材はかかるボスに限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明に係るテープカートリッジ
の一実施例を示しており,第1図は要部の横断平面図,
第2図は全体の内部平面図,第3図は要部の側面図,第
4図は第1図におけるA−A線断面図,第5図は要部の
分解斜視図である。 第6図および第7図は従来のテープカートリッジを示し
ており,第6図は外観斜視図,第7図は要部の横断平面
図である。 1……本体ケース, 2……テープ, 3・4……テープリール, 4a……下フランジ, 6……前蓋, 9……本体ケースの側壁, 9a……切欠部, 10……ロック具, 13……ロック爪, 14……解除突起, 16……開口部, 17……上壁, 19……ボス, 20……ねじ, 22……ばね部材, 24……補強リブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結合して
    なる本体ケース1の前面に,前蓋6を開閉回動可能に枢
    着してあり, 本体ケース1の側壁9の内方近傍部位に,ばね受け部材
    19を配設してあり, 該ばね受け部材19と前記側壁9との間に,前蓋6を閉じ
    姿勢に保持するロック具10と,該ロック具10を前記側壁
    9の内面に沿うロック位置方向に弾圧付勢するばね部材
    22とを装着してあり, 前記側壁9と前記ばね受け部材19とを補強リブ24で一体
    に連繋してあることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】ばね受け部材19が,上下ケース1a・1bのね
    じ止め用ボスを兼ねている特許請求の範囲第1項記載の
    テープカートリッジ。
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