JPH0796673A - レーザーマーキング方法 - Google Patents

レーザーマーキング方法

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JPH0796673A
JPH0796673A JP6181030A JP18103094A JPH0796673A JP H0796673 A JPH0796673 A JP H0796673A JP 6181030 A JP6181030 A JP 6181030A JP 18103094 A JP18103094 A JP 18103094A JP H0796673 A JPH0796673 A JP H0796673A
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color
parts
laser
marking
laser marking
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JP6181030A
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English (en)
Inventor
Shoichi Hayashibara
昌一 林原
Haruki Niimoto
昭樹 新本
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Kansai Paint Co Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、発色剤と顕色剤からなる発色系に
於て、5μm以下の薄膜でも、或は高速でマークする場
合でも、鮮明に発色して、且つ、非破壊のマーキングが
可能なレーザーマーキング方法の開発を目的とする。 【構成】 発色剤、顕色剤、及び900〜1000cm-1
の範囲に赤外吸収スペクトルの吸収ピークを有する無機
化合物を必須成分として含有するレーザーマーキング組
成物を基材に塗布して発色層を形成させた後、該発色層
にレーザー光を照射することを特徴とするレーザーマー
キング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザーマーキング方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発色剤と顕色剤による呈色反応を利用
し、熱によって両物質を溶融、接触せしめて発色像を得
るようにした感熱記録体は知られている。この様な感熱
記録体の記録方式としては、発熱素子を有する記録ヘッ
ド(サーマルヘッド)を発色層上で密着操作させて記録
する方式が一般的である。しかし、この様な方式の場
合、ヘッドの摩耗、ヘッド面へのカス付着、或はヘッド
と発色層とが粘着してスティッキングを生じる等種々の
問題が発生する。更に、記録速度がサーマルヘッドの放
熱時間に依存するため高速印字が難しく、又、熱拡散に
よる発色像の解像度にも限界がある。
【0003】一方、近年、IC、抵抗体、コンデンサ、
インダクター等の電子部品、リレー、スウィッチ、コネ
クター、印刷回路基板等の電気部品、電気製品のハウジ
ング、自動車部品、機械部品、ケーブル、シート、包装
シート、カード、食品或は医薬品等の各種容器、容器類
のキャップ等の表面へメーカー名、物品名、製造年月
日、ロット番号等の文字や記号をリアルタイムにマーキ
ングするためのレーザーマーキング方式が、その高速
性、微細なマーキングが可能といった利点を有すること
から、種々の分野で用いられつつある。しかしながら、
この場合、主として基材表面の必要な部分にのみレーザ
ー光を照射し、加熱することにより基材を変質又は除去
させるか、或は基材表面にコーティングされた皮膜にレ
ーザーを照射して皮膜のみを除去し、基材のレーザー照
射部分と非照射部分との間でコントラストをつけること
でマーキングする、即ち、破壊によりマーキングする方
法が殆どである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様なレーザーマー
キング方法を、前述の発色剤と顕色剤の系に適用した場
合、発色部が、場合に依っては基材までが破壊されてし
まい必要なマークが得られない。また、レーザーのエネ
ルギーを低くして発色部、或は基材の破壊を防止しよう
とすると、特に発色層が5μm以下の薄膜の場合や30
〜40ショット/secの高速でマークしようとした場
合、ショット当りのエネルギーが1.0J/cm2 以下に
なるため、充分な発色濃度が得られないという問題点を
有している。本発明は、発色剤と顕色剤からなる発色系
に於て、5μm以下の薄膜でも、或は高速でマークする
場合でも、鮮明に発色して、且つ、非破壊のマーキング
が可能なレーザーマーキング方法の開発を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記したよ
うな課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に
到ったものである。即ち、本発明は、(1) 発色剤、顕
色剤、及び900〜1000cm-1の範囲に赤外吸収スペ
クトルの吸収ピークを有する無機化合物を必須成分とし
て含有する組成物を基材に塗布して発色層を形成させた
後、該発色層にレーザー光を照射することを特徴とする
レーザーマーキング方法、(2) 900〜1000cm-1
の範囲に赤外吸収スペクトルの吸収ピークを有する無機
化合物が水酸化アルミニウムである上記(1) のレーザー
マーキング方法、(3) 上記(1) 記載の組成物の固形分
全量に対する無機化合物の割合が5−40重量%である
上記(1) 又は(2) のレーザーマーキング方法、(4) 基
材がシート状のものである上記(1) 〜(3) のレーザーマ
ーキング方法、(5) シート状の基材が紙類又はフィル
ム類である上記(4) のレーザーマーキング方法、(6)
発色層の厚さ(乾燥後)が1〜15μmである上記(1)
のレーザーマーキング方法、(7) レーザー光が赤外線
レーザーである上記(1) のレーザーマーキング方法、
(8) 発色剤、顕色剤、及び900〜1000cm-1の範
囲に赤外吸収スペクトルの吸収ピークを有する無機化合
物を必須成分として含有するレーザーマーキング組成
物、(9) 上記(8) 記載のレーザーマーキング組成物か
らなる発色層を有する物品、(10) 発色層の厚さが1〜
15μmである上記(9) の物品、(11) 物品がラベル又
は包装用物品である上記(9) 又は(10)の物品、に関す
る。
【0006】本発明で用いられる組成物(レーザーマー
キング組成物)は発色剤、顕色剤、及び900〜100
0cm-1の範囲に赤外吸収スペクトルの吸収ピークを有す
る無機化合物を必須成分として含有する。発色剤と顕色
剤は特に限定されるものではなく、通常、感熱記録体で
用いられる発色剤、顕色剤が用いられる。
【0007】本発明で用いうる発色剤の具体例として
は、3,3′−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3
−イル)フタリド、3,3′−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチ
ルピロール−3−イル)−6−ジエチルアミノフタリド
等のトリアリルメタンフタリド系染料、4,4′−ビス
−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジルエーテル、N
−ハロフェニルロイコオーラミン等のジフェニルメタン
系染料、ベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン
系染料、3−メチル−ナフト(6′−メトキシベンゾ)
スピロピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン
等のスピロ系染料、ローダミン−B−アニリノラクタ
ム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム等のラ
クタム系染料、3−ジエチルアミノ−7−o−フルオロ
アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−o−フ
ルオロアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
o−クロロアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−p−クロロアニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−(N−シク
ロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジブチルア
ミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、等
のフルオラン系染料が挙げられる。このうちフルオラン
系染料が特に好ましい。
【0008】本発明で用いうる顕色剤の具体例としては
4,4′−スルフォニルジフェノール、ビス−(3−ア
リル−4−ヒドロキシフェニル)スルフォン、2,
2′,6,6′−テトラメチル−4,4′−スルフォニ
ルジフェノール、2,2′,6,6′−テトラブロモ−
4,4′−スルフォニルジフェノール、4,4′−イソ
プロピリデンジフェノール、ビス−(p−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、1,1−ビス−(p−ヒドロキシフェ
ニル)−シクロヘキサン等のビスフェノール類、p−オ
クチルフェノール、p−フェニルフェノール、4−
(4′−イソプロポキシフェニル)スルフォニルフェノ
ール等のモノフェノール類、p−ヒドロキシ安息香酸ベ
ンジル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、5−ヒドロ
キシイソフタル酸ジエチル、3,5−ジ−tert−ブ
チルサリチル酸、サリチル酸、β−ヒドロキシナフタレ
ンカルボン酸ベンジル等の芳香族カルボン酸誘導体、及
びカルボン酸に於いてはその多価金属塩、ノボラック型
フェノール樹脂、活性白土、酸性白土、アタパルジャイ
ト、珪酸アルミニウム等の無機酸性物質が挙げられる
が、特に好ましくはビスフェノール類である。
【0009】また、フェノール重合体も好ましい顕色剤
である。このフェノール重合体としては、例えばp−ビ
ニルフェノールのホモポリマー(マルカリカーM:丸善
石油化学(株)製)、p−ビニルフェノールとメタクリ
ル酸2−ヒドロキシエチルの共重合体(マルカリンカー
CHM:丸善石油化学(株)製)、p−ビニルフェノー
ルとメタクリル酸メチルの共重合体(マルカリンカーC
MM:丸善石油化学(株)製)、p−ビニルフェノール
の臭素化物(マルカリンカーMB:丸善石油化学(株)
製)、p−ビニルフェノールとスチレンの共重合体(マ
ルカリンカーCST:丸善石油化学(株)製)、p−ビ
ニルフェノールとフェニルマレイミドの共重合体、p−
ビニルフェノールとマレイン酸の共重合体、p−ビニル
フェノールとフマル酸の共重合体等のポリp−ビニルフ
ェノール類(これらの重合体はいずれも丸善石油化学
(株)製)、ジシクロペンタジエンとフェノールとの共
重合体、ジシクロペンタジエンとクレゾール類との共重
合体、ジシクロペンタジエンとジフェノールとの共重合
体、フェノールアラルキル類(三井東圧化学(株)製、
ミレックスXL)等が挙げられる。
【0010】本発明で用いられる900〜1000cm-1
の範囲に赤外吸収スペクトルの吸収ピークを有する無機
化合物は、上記範囲に吸収ピークがあればその吸収強度
に関係なく使用でき、その具体例としては例えば水酸化
アルミニウム、ワラストナイト、ベントナイト、含水シ
リカ、珪酸カルシウム、タルク、カオリン、クレー等の
各種無機化合物が挙げられるが、特に好ましくは水酸化
アルミニウムである。これらの無機化合物は2種以上を
混合して用いても良い。
【0011】本発明の組成物中の発色剤、顕色剤及び9
00〜1000cm-1の範囲に赤外吸収スペクトルの吸収
ピークを有する無機化合物の使用比率は、用いられる発
色剤、顕色剤及び該無機化合物の種類に応じて適宜選択
されるもので、特に限定するものではないが、一般的に
は発色剤1重量部に対して、顕色剤が好ましくは1〜5
0重量部、より好ましくは1.5〜10重量部、該無機
化合物が好ましくは1〜50重量部、より好ましくは
1.5〜10重量部用いられる。また、本発明のレーザ
ーマーキング組成物中の上記各成分の割合は、該組成物
中の固形分全量に対し、発色剤が5〜30重量%、より
好ましくは10〜25重量%、さらに好ましくは10〜
20重量%、顕色剤が10〜60重量%、より好ましく
は20〜50重量%、更に好ましくは30〜45重量
%、該無機化合物が好ましくは5〜40重量%、より好
ましくは10〜30重量%、更に好ましくは15〜25
重量%の範囲である。なお、該無機化合物の割合は15
〜20重量%が経済的である。
【0012】本発明の組成物には、基材への塗布を容易
にするため、バインダーや各種の助剤を添加することが
できる。バインダーとしては、例えばデンプン類、ヒド
ロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、スチレン・無水マレイン酸
共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレ
ン・アクリル酸エステル共重合体エマルジョン、スチレ
ン・アクリル酸エステル・アクリル酸共重合体エマルジ
ョン、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン、ス
チレン・ブタジエン・無水マレイン酸、アクリル酸エス
テル共重合体エマルジョン等があげられる。その添加量
は該組成物中の全固形分の2〜40重量%、好ましくは
5〜25重量%程度がよい。
【0013】各種の助剤としては、例えばジオクチルス
ルフォコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフォ
ン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルナト
リウム塩、脂肪酸金属塩等の分散剤、ベンゾフェノン
系、トリアゾール系等の紫外線吸収剤、酸化チタン等の
隠蔽剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色剤などがあげら
れる。又、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、
ミツロウ、セラックロウなどの動物性ワックス類、カル
ナウバワックスなどの植物性ワックス類、モンタンワッ
クスなどの鉱物性ワックス類、パラフィンワックス、石
油ワックス、高級脂肪酸エステル類、塩素化パラフィ
ン、合成パラフィン、アセト酢酸アニリド類、ジフェニ
ルアミン類、カルバゾール類、脂肪酸アニリド類、ジメ
チルテレフタレート、ジフェニルフタレート等のカルボ
ン酸エステル類、ベンゼンスルフォン酸アニリド等のス
ルフォン酸アミド類、p−トルエンスルフォン酸フェノ
キシエチルエステル、ベンゼンスルフォン酸フェニルエ
ステルなどのスルフォン酸エステル類、ビス−(4−ア
リルオキシフェニル)スルフォン、ビス−(4−ペンチ
ルフェニル)スルフォン等のジフェニルスルフォン類、
1−ベンジルオキシナフタレン、2−ベンゾイルオキシ
ナフタレン等のナフトール誘導体、N−ステアリル尿素
などの尿素誘導体、4−アセチルアセトフェノン、オク
タデカン−2,17−ジオン等のジケトン化合物、1,
2−m−クレジルオキシエタン等のエーテル類が増感剤
として適宜用いられる。
【0014】本発明で用いられる基材は紙、合成樹脂、
金属等特に制限はないが、シート状のものが好ましく、
例えば紙、合成紙、合成樹脂フィルム、金属蒸着された
紙、金属蒸着された合成紙、金属蒸着されたフィルム等
が用途に応じて適宜使用される。
【0015】本発明のレーザーマーキング組成物は、発
色剤、顕色剤、及び900〜1000cm-1の範囲に赤外
吸収スペクトルの吸収ピークを有する無機化合物を必須
成分とし、さらに必要に応じ上記のバインダーや各種助
剤を、好ましくはそれぞれ別個に微粒子化処理を施した
後、混合することにより得られる。混合の際、水等の分
散媒体を使用することができる。本発明方法を実施する
には、例えば次のようにすればよい。即ち、本発明の組
成物の各成分を水に分散させて、又バインダーは溶解さ
せて本発明の組成物からなる塗布液とし、次いで該塗布
液を基材に塗布し、乾燥して発色層を形成させた後、該
発色層にレーザー光を照射すればよい。
【0016】ここで使用する塗布液の調製には、一般に
水を分散媒体とし、ボールミル、アトライター、サンド
グラインダー等の分散機により発色剤と顕色剤を一緒に
又は別個に分散した塗布液として調製されるが、900
〜1000cm-1の範囲に赤外吸収スペクトルの吸収ピー
クを有する無機化合物はこれらの分散工程で同時に分散
させても良く、或は別個に上記分散機を用いて分散化後
発色剤及び/又は顕色剤の塗布液中に添加しても良い。
これら分散化された発色剤、顕色剤及び本発明の無機化
合物の分散化後の平均粒径は、通常2μm以下、特に好
ましくは1μm以下である。又、各種の添加剤も発色
剤、顕色剤等と同様、各種分散機で分散化されて用いら
れるが、その平均粒径は発色剤、顕色剤と同じく通常2
μm以下、特に好ましくは1μm以下である。
【0017】塗布後の基材への塗布は特に限定されるも
のではなく、従来から周知の技術、例えば塗布液を支持
体に塗布する方法では、エアーナイフコーター、ブレー
ドコーター、グラビア印刷機等の適当な塗装装置を用い
て行われる。特に、本発明の組成物がラベル印刷分野で
用いられる場合にはグラビア印刷が好ましい。又、塗布
後乾燥して得られる塗膜(発色層)の厚さについても特
に限定されるものではないが、好ましくは1〜15μm
の範囲である。特に、ラベル分野で使用される場合は、
より好ましくは1〜5μm、さらに好ましくは2〜4μ
m程度がよい。更に、発色部の退色を保護するために、
水系及び/又は溶剤系のオーバープリント(OP)ニ
ス、ポリビニルアルコール、アクリルエマルジョン等の
各種の造膜可能な高分子化合物を用いて、保護膜を上記
塗膜上に形成してもよい。
【0018】本発明の組成物からなる発色層を有する物
品としては、例えばラベル、包装紙、包装用フィルム、
紙製もしくはプラスチック製の包装容器等の包装用物
品、紙製、プラスチック製又は金属製の缶等があげられ
る。発色層に照射するレーザー光としては、出力が0.
4J/cm2 ・パルス以上、好ましくは0.5J/cm2
パルス以上のパルス型レーザー或は出力0.4J/cm2
以上のスキャンニング型レーザーが好ましい。用いられ
るレーザーとしては、炭酸ガスレーザー、YAGレーザ
ー、エキシマレーザー等が挙げられるが、TEA型炭酸
ガスレーザー等の赤外線レーザーが特に好ましい。
【0019】
【実施例】次に実施例によって、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明がこれらの実施例のみに限定される
ものではない。
【0020】参考例1 3−ジエチルアミノ−7−o−フルオロアニリノフルオ
ラン33.5部、10%ポリビニルアルコール水溶液5
0.0部、水16.5部から成る混合物をサンドグライ
ンダーを用いて2時間分散化処理して、平均粒径が約
0.8μmの発色剤の分散液(A)を得た。
【0021】参考例2 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノ
フルオラン35.0部、10%ポリビニルアルコール水
溶液50.0部、水15.0部から成る混合物をサンド
グラインダーを用いて2時間分散化処理して、平均粒径
が約0.8μmの発色剤の分散液(B)を得た。
【0022】参考例3 ビス−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルフ
ォン40部、10%ポリビニルアルコール50部、水1
0部からなる混合物をサンドグラインダーを用いて2時
間分散化処理して、平均粒径が約0.8μmの顕色剤の
分散液(C)を得た。
【0023】参考例4 4−p−イソプロピルオキシフェニルスルフォニルフェ
ノール40部、10%ポリビニルアルコール50部、水
10部からなる混合物をサンドグラインダーを用いて2
時間分散化処理して、平均粒径が約0.8μmの顕色剤
の分散液(D)を得た。
【0024】参考例5 水酸化アルミニウム60部、12.5%ポリビニルアル
コール40部からなる混合物をサンドグラインダーを用
いて2時間分散化処理して、平均粒径が約1μmの水酸
化アルミニウムの分散液(E)を得た。
【0025】参考例6 酸化チタン50.0部、10%ポリビニルアルコール水
溶液50.0部から成る混合物をサンドグラインダーを
用いて2時間分散化処理して、酸化チタンの分散液
(F)を得た。
【0026】参考例7 3−ジエチルアミノ−7−o−クロロアニリノフルオラ
ン35.0部、10%ポリビニルアルコール水溶液5
0.0部、水15部から成る混合物をサンドグラインダ
ーを用いて2時間分散化処理して、平均粒径が約0.8
μの発色剤の分散液(G)を得た。
【0027】参考例8 2,2′,6,6′−テトラメチル−4,4′−ジフェ
ノールスルフォン35.0部、10%ポリビニルアルコ
ール水溶液50.0部、水15部から成る混合物をサン
ドグラインダーを用いて2時間分散化処理して、平均粒
径が約0.8μの顕色剤の分散液(H)を得た。
【0028】参考例9 2,2′、6,6′−テトラブロモ−4,4′−ジフェ
ノールスルフォン35.0部、10%ポリビニルアルコ
ール水溶液50.0部、水15部から成る混合物をサン
ドグラインダーを用いて2時間分散化処理して、平均粒
径が約0.8μの顕色剤の分散液(I)を得た。
【0029】参考例10 ポリp−ビニルフェノールの臭素化物(マルカリンカー
MB、丸善石油化学製、軟化点210℃)35.0部、
10%ポリビニルアルコール水溶液50.0部、水15
部から成る混合物をサンドグラインダーを用いて2時間
分散化処理して、平均粒径が約0.8μの顕色剤の分散
液(J)を得た。
【0030】実施例1 分散液(A)、(C)、(E)、40%エチレンアクリ
ル酸エステル・アクリル酸共重合体エマルジョンを2.
4:5.5:2.0:1.0の割合で混合してマーキン
グ組成物の塗布液とした後No. 3のバーコーターでアル
ミニウム蒸着紙に塗布、50℃で乾燥して約3μmの膜
厚の発色層を有する試験片を得た。
【0031】実施例2 分散液(A)、(C)、(E)、40%エチレン・アク
リル酸エステル・アクリル酸共重合体エマルジョンを
2.4:5.5:2.0:1.0の割合で混合してマー
キング組成物の塗布液とした後No. 3のバーコーターで
アルミニウム蒸着紙に塗布、50℃で乾燥して約3μm
の膜厚の発色層を得、更にこの上に約2μmの膜厚でア
クリレート系OPニスを被覆して試験片とした。
【0032】実施例3〜12 各分散液を表1に示す割合で実施例1と同様に混合して
マーキング組成物の塗布液とした後No. 3のバーコータ
ーでアルミニウム蒸着紙に塗布、50℃で乾燥して約3
μmの膜厚の発色層を有する試験片を得た。なお、表1
中の数字は重量部を意味する。
【0033】比較例1 分散液(A)、(C)、を2.4:5.5の割合で混合
してマーキング組成物の塗布液とした後、No. 3のバー
コーターでアルミニウム蒸着紙に塗布、50℃で乾燥し
て約3μmの膜厚の試験片を得た。
【0034】試験結果 実施例1〜12、及び比較例1で得た試験片を用い、こ
の試験片にパルス型炭酸ガスレーザー(レーザーテクニ
クス製、BLAZAR6000)を用いて、種々のレベ
ルのエネルギーでレーザー光線を1ショットだけ照射し
て、そのマークの鮮明性を評価した。結果を表2に示
す。
【0035】
【表1】 実施例 発色剤 顕色剤 無機化合物 その他 バインダー 水 (注1) 1 (A):2.4 (C):5.5 (E):2.0 1.0 2 (A):2.4 (C):5.5 (E):2.0 1.0 3 (B):2.0 (C):3.0 (E):2.0 1.0 0.4 4 (A):4.8 (C):5.5 (E):3.0 1.5 5 (B):2.4 (D):5.5 (E):0.5 1.0 1.1 6 (A):2.4 (C):5.5 (E):1.5 1.0 0.5 7 (A):2.4 (H):5.5 (E):4.0 (F):2.0 1.0 8 (A):2.4 (I):5.5 (E):4.0 (F):2.0 1.0 9 (G):2.4 (I):5.5 (E):4.0 (F):2.0 1.0 10 (G):2.4 (C):5.5 (E):2.0 (F):1.0 1.0 11 (A):2.4 (C):5.5 (E):2.0 (F):1.0 1.0 12 (A):2.4 (J):5.5 (E):3.0 (F):1.0 1.0 比較例 1 (A):2.4 (C):5.5 1.0 (注1)スチレン・アクリル酸エステル・アクリル酸共重合体
【0036】
【表2】 実 施 例 比較例 レーザーエネルギー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 0.5 J/cm2 ・パルス ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ × 0.6 J/cm2 ・パルス ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × 0.8 J/cm2 ・パルス ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △ 1.0 J/cm2 ・パルス ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎△〜○ 1) 発色の鮮明性は次のようにして判定した。 ×:全く発色しない。 △:微かに発色している。 ○:良好な発色状態である。 ◎:鮮明に発色している。
【0037】
【発明の効果】発色剤と顕色剤とからなる発色系に於
て、発色層が5μm以下の薄膜でも、或はレーザー光の
エネルギーが低い場合(高速でマークする場合)でも、
鮮明に発色して、且つ、非破壊のマーキングが可能なレ
ーザーマーキング方法が開発された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発色剤、顕色剤、及び900〜1000
    cm-1の範囲に赤外吸収スペクトルの吸収ピークを有する
    無機化合物を必須成分として含有する組成物を基材に塗
    布して発色層を形成させた後、該発色層にレーザー光を
    照射することを特徴とするレーザーマーキング方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5897938A (en) * 1996-01-08 1999-04-27 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Laser marking article and laser marking method
JP2002347342A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Nippon Paper Industries Co Ltd レーザー記録型感熱記録体
ES2259519A1 (es) * 2004-10-07 2006-10-01 Universidad De Alicante Sistema de autentificacion por espectro concreto.

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