JPH0794393A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH0794393A
JPH0794393A JP5234842A JP23484293A JPH0794393A JP H0794393 A JPH0794393 A JP H0794393A JP 5234842 A JP5234842 A JP 5234842A JP 23484293 A JP23484293 A JP 23484293A JP H0794393 A JPH0794393 A JP H0794393A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レチクルパターンや照明条件の変更直後でも
良好な結像特性でパターン露光を行うことを可能とす
る。 【構成】 主制御装置50は、ターレット板7等によっ
て設定された照明条件でレチクルRのパターンをウェハ
Wに露光している間、その照明条件に対応した演算パラ
メータを用いて投影光学系PLの結像特性の変化量を計
算する。駆動素子制御部53は、投影光学系PLの結像
特性が所定値に維持されるように、先に計算された変化
量に基づいて駆動素子25、27、29を駆動制御す
る。さらに主制御装置50は、レチクルRのパターン、
又は照明条件を変更したとき、変更前に投影光学系PL
に蓄積されたエネルギー量に応じて生じる結像特性の不
連続量に基づいてその変化量を計算、補正する。 【効果】 照明条件変更後直ちに露光を開始してスルー
プットの低下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体集積回路
や液晶デバイス製造用の高精度な結像特性が要求される
投影露光装置に関し、特に投影光学系の結像性能の維持
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等の回路パターンを形成する
ためのフォトリソグラフィ工程においては、通常、レチ
クル(マスク)に形成されたパターンを基板(半導体ウ
ェハやガラスプレート等)上に転写する方法が採用され
る。基板上には感光性のフォトレジストが塗布されてお
り、照射光像、すなわちレチクルパチーンの透明部分の
パターン形状に応じて、フォトレジストに回路パターン
が転写される。投影露光装置(例えばステッパー等)で
は、レチクルパターンの像が投影光学系を介してウェハ
上に結像投影される。
【0003】この種の装置においては、レチクル上のパ
ターンが存在する面のフーリエ変換面となる照明光学系
の面(以後、照明光学系の瞳面と称す)、もしくはその
近傍の面内において、照明光束を照明光学系の光軸を中
心としたほぼ円形(あるいは矩形)に制限してレチクル
を照明する構成を採っていた。このため、照明光束はレ
チクルに対してほぼ垂直に近い角度で入射していた。ま
た、この装置に使用されるレチクル(石英等のガラス基
板)上には、照明光束に対する透過率がほぼ100%で
ある透過部(基板裸面部)と、透過率がほぼ0%である
遮光部(クロム等)とで構成された回路パターンが描か
れていた。
【0004】さて、従来の露光方法においてより微細な
パターンを露光転写するためには、より短い波長の露光
光源を使用するか、あるいはより開口数の大きな投影光
学系を使用する必要があった。しかしながら、露光光源
を現在より短波長化(例えば200nm以下)すること
は、透過光学部材として使用可能な適当な光学材料が存
在しないこと、大光量の得られる安定した光源がないこ
と等の理由により現時点では困難である。また、投影光
学系の開口数は現状でも既に理論的限界に近く、これ以
上の大開口化はほぼ絶望的である。仮に現状以上の大開
口化が可能であるとしても、±λ/NA2 で定まる焦点
深度は開口数の増加に伴って急激に減少するため、実使
用に必要な焦点深度がより小さくなり、実用的な露光装
置となり得ないといった問題がある。
【0005】そこで、レチクルの回路パターンの透過部
分のうち、特定の部分からの透過光の位相を、他の透過
部からの透過光に対してπ(rad)だけずらす、位相シフ
ター(誘電体薄膜等)を備えた位相シフトレチクルを使
用することも提案されている。位相シフトレチクルにつ
いては、例えば特公昭62−50811号公報に開示さ
れており、この位相シフトレチクルを使用すると、通常
レチクル(光透過部と遮光部のみで構成された従来型の
レチクル)を使用する場合に比べてより微細なパターン
の転写が可能となる。すなわち、解像力を向上させる効
果がある。この位相シフトレチクルを使用する場合に
は、照明光学系の開口数(コヒーレンスファクターσ)
の最適化が必要となる。尚、位相シフトレチクルについ
てはこれまでに種々の方式が提案されているが、代表的
なものは空間周波数変調型(特公昭62−50811号
公報)、ハーフトーン型(特開平4−162039号公
報)、シフター遮光型、エッジ強調型である。
【0006】また、最近では照明条件の最適化、あるい
は露光方法の工夫等によって微細パターンの転写を可能
とする試みがなされており、例えば特定線幅のパターン
に対して最適な照明光学系の開口数(σ値)と投影光学
系の開口数(N.A.)との組み合わせをパターン線幅毎に選
択することによって、解像度や焦点深度を向上させる方
法が提案されている。さらに、照明光学系の瞳面、又は
その近傍面内における照明光束の光量分布を輪帯状に規
定して、レチクルパターンに照明光束を照射する輪帯照
明法(特開昭61−91662号公報)、あるいは照明
光学系の瞳面、又はその近傍面内における照明光束の光
量分布を、照明光学系の光軸から所定量だけ偏心した少
なくとも1つの位置で極大として、レチクルパターンに
対して照明光束を所定角度だけ傾斜させて照射する変形
光源法、又は傾斜照明法(特開平4−101148号公
報、特開平4−408096号公報)等も提案されてい
る。しかしながら、以上のいずれの方法においても、全
てのレチクルパターン、すなわちその線幅や形状に対し
て有効であるのではなく、レチクルまたはそのパターン
毎に最適な照明方法や条件を選択する必要があり、投影
露光装置としては照明光学系における照明条件(σ値
等)を可変とする構造が必要となる。
【0007】ところで投影露光装置においては、近年ま
すます投影光学系の結像特性(投影倍率、フォーカス位
置等)を高精度に一定値に維持することが要求されるよ
うになってきており、このため様々な結像特性の補正方
法が提案されて実用化されている。この中でも特に投影
光学系の露光光吸収による結像特性の変動を補正する方
法については、例えば特開昭60−78454号公報に
開示されている。この開示された方法では、投影光学系
への露光光(i線、KrFエキシマレーザ等)の入射に
伴って投影光学系に蓄積されるエネルギー量(熱量)を
逐次計算し、この蓄積エネルギー量による結像特性の変
化量を求め、所定の補正機構により結像特性を微調整す
るものが提案されている。この補正機構としては、例え
ば投影光学系を構成する複数のレンズエレメントのうち
2つのレンズエレメントに挟まれた空間を密封し、この
密封空間の圧力を調整する方式等がある。
【0008】さて、前述の如き照明光学系の照明条件を
変更する場合、あるいはレチクル交換を行う、又はレチ
クルブラインド(照明視野絞り)を駆動することにより
レチクルパターンを変更する場合、投影光学系の瞳面、
又はその近傍のレンズエレメントでは上記変更に伴って
その透過光量の分布が変化し得る。瞳面近傍ではもとも
と照明光が集中して通過するため、ここでの光量分布が
変化すると、投影光学系の照明光吸収による結像特性の
変動に大きな影響を及ぼすことになる。そこで、例えば
特開昭62−229838号公報に開示されているよう
に、照明光吸収による投影光学系の結像特性の変化量を
計算するのに用いられる演算パラメータを照明条件毎に
修正(変更)し、この修正パラメータ(すなわち変更後
の照明条件に最適な演算パラメータ)を用いて照明条件
の変更に伴う結像特性の変化を正確に求めて補正を行う
ことが考えられていた。また、投影光学系が照明光吸収
の影響を受けていない状態においても、光束の通過位置
の差からくる微妙な投影光学系の収差条件により結像特
性が変化することもある。このため、照明条件の変更に
応じて結像特性の補正量に一定量のオフセットをかける
方式も考えられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如く修正パラメータを用いて結像特性の補正を行う場
合、長期的な立場で見れば何ら問題はない。ところが、
投影光学系の熱蓄積という現象は過去の履歴を持ってい
る。このため、レチクルやそのパターンに対応して照明
条件を変更したとき、直ちに新たな照明条件のもとで修
正された演算パラメータに従って結像特性の変化量の算
出、及び補正を行うと、変更前の照明条件に応じた履歴
が投影光学系に残っており、単に演算パラメータを修正
しただけではこの履歴分が考慮されないため、この履歴
が残っている間は結像特性を補正する上で不都合が生じ
る。
【0010】まず第1の不都合は、変更前の照明条件に
よって発生した熱分布のため、新しい(変更後の)照明
条件のもとでの結像特性が、前述のオフセット成分を考
慮に入れて求めたとしても、実際の結像特性と一致しな
いことである。つまり、オフセット成分は投影光学系が
照明光吸収の影響を受けない状態のものであるため、変
更前の照明光吸収の影響が残っていると、さらにその影
響分だけオフセットを与える必要がある、すなわち照明
条件変更前後で結像特性の変化量が不連続となる。その
ため、照明条件変更に続けて結像特性の補正を行うこと
ができない。
【0011】次に第2の不都合は、仮りに上記第1の不
都合を何らかの方法で解決したとしても、新しい照明条
件のもとで露光を行うと発生する。つまり、照明条件の
変更直後は、投影光学系の瞳面近傍のレンズエレメント
において、前の照明条件のもとで熱分布状態と新たな照
明条件のもとでの熱分布状態とが重なり合ってどちらの
熱分布でもない状態となっており、いずれの照明条件の
もとでの演算パラメータで結像特性の変化量の計算を行
っても、その計算結果は実際の結像特性の変化量と一致
しない。このような過渡的状態での結像特性(すなわち
投影光学系の熱分布状態)は、単純に両者の和として表
すことができず、この過渡的状態における結像特性の変
化量を正確に計算、補正することは非常に困難である。
従って、上記の如き過渡的状態のもとでウェハへのパタ
ーン露光を実行しても、所期の特性を満足する回路パタ
ーンを得ることはできない。
【0012】そこで、例えばレチクル、又はそのパター
ンに対応して照明条件を変更したときに、変更前の照明
条件のもとでの投影光学系の照明光吸収による結像特性
の変化量が所定の許容値以下となる、換言すれば変更前
に投影光学系に蓄積されたエネルギー量(履歴)の結像
特性に対する影響が無視し得る程度となるまで、感光基
板に対する露光動作を停止した後、新たな照明条件のも
とで投影光学系の結像特性を制御しながら露光動作を行
うことが提案されている。この方法によれば、照明条件
変更時の不連続状態、あるいは過渡的状態のもとでは露
光動作が行われないため、投影光学系の結像特性を照明
条件毎に厳密に制御することが可能となる。しかしなが
ら、この方法では照明条件やレチクルパターンを変更す
る(すなわち投影光学系の瞳面での光量分布が変化す
る)たびに露光動作を停止しなければならない。このた
め、露光装置のスループットが大幅に低下し、とても実
用的な方法であるとは言えない。
【0013】また、照明条件変更後の過渡的状態におい
ては、例えば特公平3−40934号公報、特開平4−
348019号公報に開示されているように、ウエハス
テージ上の基準マークを用いて投影光学系の結像特性を
逐次計測するようにし、この計測結果に基づいて結像特
性を適宜補正しながら露光を行っていくことが考えられ
る。しかしながら、この方法では結像特性を正確に計測
するため、レチクル、又はウエハステージ上の基準マー
クから発生して投影光学系を通過する照明光の瞳面内で
の光量分布を、露光時に投影光学系を通過する露光光の
瞳面内での光量分布に一致させると良いが、そのために
計測手段(マーク検出系)が複雑化、大型化するという
問題が生じる。さらに、この方法でも露光動作を中断し
て結像特性を計測しなければならず、露光装置のスルー
プットの低下は避けられない。
【0014】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
であり、レチクルパターン(位相シフターの有無、周期
性、微細度等)や照明条件(照明光学系の開口数(σ
値)、投影光学系の開口数、輪帯照明、傾斜照明等)を
変更しても、生産性を損なうことく常に高精度の結像特
性のもとで感光基板に対するパターン露光を行うことが
できる投影露光装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる問題点を解決する
ため本発明においては、光源(1)からの照明光(I
L)をマスク(R)に照射する照明光学系(1〜12)
と、マスクのパターンの像を感光基板(W)上に結像投
影する投影光学系(PL)と、投影光学系の結像特性を
可変とする第1調整手段(25、27、29)とを備え
た投影露光装置において、照明光学系中のマスクのパタ
ーンに対するフーリエ変換面(FTP)内での照明光の
強度分布を変化させることにより、マスクのパターンに
対する照明条件を可変とする第2調整手段(7、又は
8)と;第2調整手段によって設定された照明条件のも
とでマスクのパターンを感光基板に露光している間、所
定の計算パラメータを用いて投影光学系の結像特性の補
正量を計算する演算手段(50)と;投影光学系の結像
特性が所定値に維持されるように、計算された補正量に
基づいて第1調整手段を制御する制御手段(53)と;
マスクのパターンと照明条件との少なくとも一方を変更
して感光基板に対する露光を行うとき、変更前の露光に
よって投影光学系に蓄積されたエネルギー量に基づい
て、制御手段によって設定される結像特性を補正する補
正手段(50)とを設けることとした。
【0016】
【作用】本発明においては、レチクルパターンや照明条
件の変更に伴って投影光学系の瞳面内での光量分布が変
化したとき、変更直後は、変更前に投影光学系に蓄積
されたエネルギー量(熱蓄積量)によって結像特性の変
化が不連続となる、及び変更前後の2つの条件下での
熱蓄積量の単純な和(線形和)として結像特性を求める
ことができないという問題が生じる。そして、問題
(すなわち2つの熱蓄積量の単純和として計算を行うこ
と)によって生じる結像特性の補正誤差は、問題(す
なわち変更前の熱蓄積という履歴)によって生じる補正
誤差に比べて小さく、かつ単純和として結像特性を計算
してもその誤差は小さいことに着目した。そこで、本発
明では問題による補正誤差の発生を防止するために、
上記変更前の露光による投影光学系の熱蓄積量に基づい
て、制御手段によって第1調整手段を制御することで設
定される結像特性を補正するようにした。このため、問
題による補正誤差を零に抑えることはできないもの
の、その誤差は小さく、その一方で問題による補正誤
差は生じないので、上記変更後直ちに露光を開始して
も、良好な結像特性のもとで感光基板に対するパターン
露光を行うことができる。また、変更後に露光動作を停
止、又は中断する必要がなく、露光装置のスループット
が低下することもない。
【0017】
【実施例】図1は本発明の実施例による投影露光装置の
概略的な構成を示す平面図である。図1において、超高
圧水銀ランプ1はレジスト層を感光するような波長域の
照明光(i線等)ILを発生する。露光用照明光源とし
ては、水銀ランプ等の輝線の他、KrF、ArFエキシ
マレーザ等のレーザ光源、あるいはYAGレーザ等の高
調波を用いても良い。照明光ILは楕円鏡2で反射して
その第2焦点f0 に集光した後、コールドミラー5、及
びコリメータレンズ等を含む集光光学系6を介してオプ
チカルインテグレータ(フライアイレンズ群)7Aに入
射する。フライアイレンズ群7Aの射出面近傍には、照
明光学系の開口数NAILを可変とするための可変開口絞
り(σ絞り)8が配置されている。ここで、フライアイ
レンズ群7Aは、その射出面(正確には2次光源像が形
成される面)がレチクルパターンに対するフーリエ変換
面(照明光学系の瞳面)FTPと一致するように、光軸
AXと垂直な面内方向に配置されている。また、第2焦
点f0 の近傍には、モータ4によって照明光ILの光路
の閉鎖、開放を行うシャッター(例えば4枚羽根のロー
タリーシャッター)3が配置される。
【0018】ところで本実施例では、図2に示すように
4種類のフライアイレンズ群7A、(7B1 、7
2 )、(7C1 、7C2 )、(7D1 〜7D4 )が9
0°間隔で、回転軸7aを中心として回転自在な保持部
材(ターレット板)7に設けられている。フライアイレ
ンズ群7Aは通常照明法を採用するときに使用され、そ
れ以外の3組のフライアイレンズ群は、例えば特開平4
−225357号公報に開示されているように変形光源
法(傾斜照明法)を採用するときに使用される。駆動系
54は、主制御装置50からの指令に従ってターレット
板7を回転し、所望のフライアイレンズ群を照明光路中
に配置する。従って、可変開口絞り8、又はターレット
板7及び駆動系54によって、レチクルパターンの種類
(例えば位相シフターの有無、周期性パターンや孤立パ
ターンの有無等)や形成条件(線幅、ピッチ、デューテ
ィ)等に応じて照明条件を変更することが可能となって
いる。
【0019】通常、照明条件はレチクル交換、又は可変
ブラインド10の駆動に伴い、ウェハWに転写すべきレ
チクルパターンの種類、形成条件等が変化したときに変
更される。例えば、通常レチクル、位相シフトレチク
ル、及び遮光部と光透過部とで形成されたパターンと位
相シフトパターンとが混在するレチクル(以下、混在レ
チクルと呼ぶ)を相互に交換するとき、又は同一種類の
レチクルに交換してもその形成条件(さらに位相シフト
レチクルでは空間周波数変調型等のタイプ)が異なると
き、あるいは可変ブラインド10により照明視野を切り
替えて同一レチクル内の種類や形成条件が異なるパター
ンを使用するとき、照明条件は変更される。
【0020】尚、可変開口絞り8やターレット板7は本
発明の第2調整手段に相当するが、第2調整手段は輪帯
絞りや変形光源絞りを含む複数の開口絞りを有する保持
部材を駆動して任意の開口絞りを照明光学系の瞳面、又
はその近傍に配置する機構、あるいはフライアイレンズ
群に入射する照明光束の断面形状や大きさ(光束径)を
可変とするための光学系(例えばズームレンズ系)でも
構わない。要は、照明光学系の瞳面(フーリエ変換面)
内での照明光の強度分布を変化させるものであれば、い
かなるものであっても良い。
【0021】さて、フライアイレンズ7Aを射出した照
明光ILは、リレーレンズ9、11、可変ブラインド
(視野絞り)10、及びメインコンデンサーレンズ12
を通過してミラー13で反射され、レチクルRのパター
ン領域PAをほぼ均一な照度で照明する。可変ブライン
ド10の面はレチクルRのパターン面と共役関係にある
ので、モータ(不図示)により可変ブラインド10を構
成する複数の可動ブレードを開閉させて開口部の大き
さ、形状を変えることによって、レチクルRの照明視野
を任意に設定することができる。レチクルRはレチクル
ホルダ14に保持され、ホルダ14は伸縮可能な複数
(図1では2つのみ図示)の駆動素子29によって、水
平面内で2次元移動可能なレチクルステージRS上に載
置されている。従って、駆動素子制御部53によって駆
動素子29の各伸縮量を制御することによって、レチク
ルRを光軸方向に平行移動させるとともに、光軸と垂直
な面に対して任意方向に傾斜させることが可能となって
いる。詳しくは後で述べるが、上記構成によって投影光
学系の結像特性、特に糸巻型や樽型のディストーション
を補正することができる。尚、レチクルRはパターン領
域PAの中心点が光軸AXと一致するように位置決めさ
れる。
【0022】レチクルRのパターン領域PAを通過した
照明光ILは、両側テレセントリックな投影光学系PL
に入射し、投影光学系PLはレチクルRの回路パターン
の投影像を、表面にレジスト層が形成され、その表面が
最良結像面とほぼ一致するように保持されたウェハW上
の1つのショット領域に重ね合わせて投影(結像)す
る。尚、本実施例では投影光学系PLを構成する一部の
レンズエレメント(図中では20と21、22)の各々
を独立に駆動することが可能となっており、投影光学系
PLの結像特性、例えば投影倍率、ディストーション、
像面湾曲、非点収差等を補正することができる(詳細後
述)。また、投影光学系PLの瞳面Ep、もしくはその
近傍面内には可変開口絞り32が設けられており、これ
によって投影光学系PLの開口数NAを変更できるよう
に構成されている。
【0023】ウェハWはウェハホルダ(θテーブル)1
6に真空吸着され、このホルダ16を介してウェハステ
ージWS上に保持されている。ウェハステージWSは、
モータ17により投影光学系PLの最良結像面に対して
任意方向に傾斜可能で、かつ光軸方向(Z方向)に微動
可能であるとともに、ステップアンドリピート方式で2
次元移動可能に構成されており、ウェハW上の1つのシ
ュット領域に対するレチクルRの転写露光が終了する
と、次のショット位置までステッピングされる。尚、ウ
ェハステージWSの構成等については、例えば特開昭6
2−274201号公報に開示されている。ウェハステ
ージWSの端部には干渉計18からのレーザビームを反
射する移動鏡19が固定されており、ウェハステージW
Sの2次元的な位置は干渉計18によって、例えば0.
01μm程度の分解能で常時検出される。
【0024】また、ウェハステージWS上には基準部材
15と照射量モニタ(光電センサ)33とが共に、ウェ
ハWの表面位置とほぼ一致するように設けられている。
基準部材15の表面には、投影光学系PLのイメージフ
ィールド内の任意の位置での焦点位置を検出するために
用いられる格子パターンが形成されている。光電センサ
33は、例えば投影光学系PLのイメージフィールド、
又はレチクルパターンの投影領域とほぼ同じ面積の受光
面を備えた光検出器で構成され、この照射量に関する光
情報を主制御装置50に出力する。この光情報は、投影
光学系PLの結像特性の変化量を求めるための基礎デー
タとなる。
【0025】さらに、図1中には投影光学系PLの最良
結像面に向けてピンホール、あるいはスリットの像形成
するための結像光束を、光軸AXに対して斜め方向より
供給する照射光学系30と、その結像光束のウェハWの
表面での反射光束をビームを介して受光する受光光学系
31から成る斜入射方式の焦点検出系が設けられてい
る。この焦点検出系の構成等については、例えば特開昭
60−168112号公報に開示されおり、ウェハ表面
の結像面に対する上下方向(Z方向)の位置を検出し、
ウェハWと投影光学系PLとの合焦状態を検出するもの
である。尚、本実施例では結像面が零点基準となるよう
に、予め受光光学系31の内部に設けられた不図示の平
行平板ガラス(プレーンパラレル)の角度が調整され、
焦点検出系のキャリブレーションが行われるものとす
る。また、例えば特開昭58−113706号公報に開
示されているような水平位置検出系を用いる、あるいは
投影光学系PLのイメージフィールド内の任意の複数の
位置での焦点位置を検出可能できるように焦点検出系を
構成する(例えば複数のスリット像をイメージフィール
ド内に形成する)ことによって、ウェハW上の所定領域
の結像面に対する傾きを検出可能に構成しているものと
する。
【0026】ところで、図1には装置全体を統括制御す
る主制御装置50と、レチクルRが投影光学系PLの直
上に搬送される途中でレチクルパターンの脇に形成され
た名称を表すバーコードBCを読み取るバーコードリー
ダ52と、オペレータからのコマンドやデータを入力す
るキーボード51と、フライアイレンズ群7Aを含む複
数のフライアイレンズ群が固定された保持部材(ターレ
ット板)7を駆動するための駆動系(モータ、ギャトレ
ン等)54とが設けられている。主制御装置50内に
は、この投影露光装置(例えばステッパー)で扱うべき
複数枚のレチクルの名称と、各名称に対応したステッパ
ーの動作パラメータとが予め登録されている。そして、
主制御装置50はバーコードリーダ52がレチクルバー
コードBCを読み取ると、その名称に対応した動作パラ
メータの1つとして、予め登録されている照明条件(レ
チクルパターンの種類、形成条件等に対応)に最も見合
ったフライアイレンズ群を保持部材7の中から1つ選択
して、所定の駆動指令を駆動系54に出力する。さら
に、上記名称に対応して動作パラメータとして、先に選
択されたフライアイレンズ群のもとでの可変開口絞り
8、32及び可変ブラインド10の最適な設定条件、及
び投影光学系PLの結像特性を後述の補正機構によって
補正するために用いられる演算パラメータ(詳細後述)
も登録されており、これらの条件設定もフライアイレン
ズ群の設定と同時に行われる。これによって、レチクル
ステージRS上に載置されたレチクルRに対して最適な
照明条件が設定されることになる。以上の動作は、キー
ボード51からオペレータがコマンドとデータを主制御
装置50へ直接入力することによっても実行できる。
【0027】さらに主制御装置50は、可変開口絞り
8、又は保持部材7によって設定された照明条件のもと
でレチクルパターンをウェハWに露光している間、その
照明条件(正確にはレチクルパターンの種類、形成条件
等も考慮した投影光学系PLの瞳面内での光量分布)に
対応した演算パラメータを用いて投影光学系PLの結像
特性の補正量を計算する。そして、制御部53は主制御
装置50で計算された補正量を入力し、投影光学系PL
の結像特性が所定値に維持されるように駆動素子25、
27、29の各々を独立に駆動制御する。また、主制御
装置50はレチクルパターンと照明条件との少なくとも
一方を変更して投影光学系PLの瞳面内での光量分布が
変化したとき、変更前の照明条件のもとで投影光学系P
Lに蓄積されたエネルギー量(熱蓄積量)に基づいて、
制御部53によって設定される結像特性を補正する。具
体的には、主制御装置50は変更前の熱蓄積量に応じた
結像特性の変動量を算出し、この算出した変動量に基づ
いて、先の演算パラメータに従って計算した補正量を修
正する。これにより、制御部53はこの修正された補正
量に応じて駆動素子25、27、29を駆動することに
なり、投影光学系PLの結像特性は変更前の熱蓄積量が
残存していても高精度に維持される。尚、主制御装置5
0は変更直後から所定時間毎に結像特性の変動量を算出
し、変更前の熱蓄積量、又は結像特性の変動量が所定値
以下となった時点で補正量の修正を停止する。
【0028】次に、投影光学系PLの結像特性の補正機
構(第1調整手段)について説明する。図1に示すよう
に、本実施例では駆動素子制御部53によってレチクル
R、レンズエレメント20、(21、22)の各々を独
立に駆動することにより、投影光学系PLの結像特性を
補正することが可能となっている。投影光学系PLの結
像特性としては、焦点位置、投影倍率、ディストーショ
ン、像面湾曲、球面収差、非点収差等があり、これらの
値を個々に補正することは可能であるが、本実施例で
は、説明を簡単にするため、特に両側テレセントリック
な投影光学系における焦点位置、投影倍率、ディストー
ション、及び像面湾曲の補正を行う場合について説明す
る。尚、本実施例ではレチクルRの移動により樽型、又
は糸巻型のディストーションを補正する。
【0029】さて、レチクルRに最も近い第1群のレン
ズエレメント20は支持部材24に固定され、第2群の
レンズエレメント(21、22)は支持部材26に固定
されている。レンズエレメント23より下部のレンズエ
レメントは、投影光学系PLの鏡筒部28に固定されて
いる。尚、本実施例において投影光学系PLの光軸AX
とは、鏡筒部28に固定されているレンズエレメントの
光軸を指すものとする。
【0030】支持部材24は伸縮可能な複数(例えば3
つで、図中では2つの図示)の駆動素子25によって支
持部材26に連結され、支持部材26は伸縮可能な複数
の駆動素子27によって鏡筒部28に連結されている。
駆動素子25、27、29としては、例えば電歪素子、
磁歪素子が用いられ、駆動素子に与える電圧、又は磁界
に応じた駆動素子の変位量を予め求めておく。ここでは
図示していないが、駆動素子のヒステリシス性を考慮
し、容量型変位センサ、差動トランス等の位置検出器を
駆動素子に設け、駆動素子に与える電圧または磁界に対
応した駆動素子の位置をモニタして高精度な駆動を可能
としている。
【0031】ここで、レンズエレメント20、(21、
22)の各々を光軸方向に平行移動した場合、その移動
量に対応した変化率で投影倍率M、像面湾曲C、及び焦
点位置Fの各々が変化する。レンズエレメント20の駆
動量をx1 、レンズエレメント(21、22)を駆動量
をx2 とすると、投影倍率M、像面湾曲C、及び焦点位
置Fの変化量ΔM、ΔC、ΔFの各々は、次式で表され
る。
【0032】
【数1】 ΔM=CM1×x1 +CM2+x2
【0033】
【数2】 ΔC=CC1×x1 +CC2+x2
【0034】
【数3】 ΔF=CF1×x1 +CF2+x2 尚、CM1、CM2、CC1、CC2、CF1、CF2は各変位量の
レンズエレメントの駆動量に対する変化量を表す定数で
ある。ところで、上述した如く焦点検出系30、31は
投影光学系の最適焦点位置を零点基準として、最適焦点
位置に対するウェハ表面のずれ量を検出するものであ
る。従って、焦点検出系30、31に対して電気的、又
は光学的に適当なオフセット量x3 を与えると、この焦
点検出系30、31を用いてウェハ表面の位置決めを行
うことによって、レンズエレメント20、(21、2
2)の駆動に伴う焦点位置ずれを補正することが可能と
なる。このとき、上記数式3は次式のように表される。
【0035】
【数4】 ΔF=CF1×x1 +CF2+x2 +x
3 同様に、レチクルRを光軸方向に平行移動した場合、そ
の移動量に対応した変化率でディストーションD、及び
焦点位置Fの各々が変化する。レチクルRの駆動量をx
4 とすると、ディストーションD、及び焦点位置Fの変
化量ΔD、ΔFの各々は、次式で表される。
【0036】
【数5】 ΔD=CD4×x4
【0037】
【数6】 ΔF=CF1×x1 +CF2+x2 +x
3 +CF4+x4 尚、CD4、CF4は各変化量のレチクルRの駆動量に対す
る変化率を表す定数である。以上のことから、数式1、
2、5、6において駆動量x1 〜x4 を設定することに
よって、変化量ΔM、ΔC、ΔD、ΔFを任意に補正す
ることができる。尚、ここでは4種類の結像特性を同時
に補正する場合について述べたが、投影光学系の結像特
性のうち照明光吸収による結像特性の変化量が無視し得
る程度のものであれば、上記補正を行う必要はない。一
方、本実施例で述べた4種類以外の結像特性が大きく変
化する場合には、その結像特性についての補正を行う必
要がある。また、本実施例では結像特性補正機構として
のレチクルR及びレンズエレメントの移動により補正す
る例を示したが、本実施例で好適な補正機構は他のいか
なる方式であっても良く、例えば2つのレンズエレメン
トに挟まれた空間を密封し、この密封空間の圧力を調整
する方式を採用しても構わない。
【0038】ここで、本実施例では駆動素子制御部53
によって、レチクルR、及びレンズエレメント20、
(21、22)を移動可能としているが、特にレンズエ
レメント20(21、22)は投影倍率、ディストーシ
ョン、像面湾曲及び非点収差等の各特性に与える影響が
他のレンズエレメントに比べて大きく制御し易くなって
いる。また、本実施例では移動可能なレンズエレメント
を2群構成としたが、3群以上としても良く、この場合
には他の諸収差の変動を抑えつつレンズエレメントの移
動範囲を大きくでき、しかも種々の形状歪み(台形、菱
形等のディストーション)、像面湾曲、及び非点収差に
対応可能となる。上記構成の補正機構を採用することに
よって、露光光吸収による投影光学系PLの結像特性の
変動に対しても十分対応できる。
【0039】以上の構成によって、駆動素子制御部53
は主制御装置50から与えられる駆動指令に対応した量
だけ2群のレンズエレメント20、(21、22)及び
レチクルRの周縁3点乃至4点を独立して光軸方向に移
動できる。この結果、2群のレンズエレメント20、
(21、22)及びレチクルRの各々を光軸方向に平行
移動させるとともに、光軸AXと垂直な面に対して任意
方向に傾斜させることが可能となっている。
【0040】次に、本実施例による投影露光装置の動作
について説明する。まず、投影光学系PLの結像特性の
変化量の計算方法について簡単に説明する。尚、本実施
例では4種類の結像特性、すなわち投影倍率、像面湾
曲、ディストーション、及び焦点位置を扱うものとした
が、これらの結像特性は発生メカニズムが異なり、その
変動特性が互いに異なる可能性があるため、個々の結像
特性を独立に計算する必要がある。しかしながら、これ
らの結像特性の計算方法は同一であるため、ここでは投
影倍率を例に挙げて説明を行うものとする。以後の説明
は全て投影倍率を例に挙げて説明するが、他の収差でも
全く同一の方法を用いることができる。
【0041】一般に、物体に熱が吸収されるときの物体
温度は、物体に吸収される熱量と物体から放出される熱
量とのつりあいで求められる。これは、一般に1次遅れ
系と呼ばれるもので、投影倍率の変化特性も同様の振る
舞いをすると考えられる。1次遅れ系の変動特性を図3
に示す。図3は一定時間に一定量の照明光が投影光学系
PLに照射されるときの投影倍率の変化特性を表してい
る。図3に示す変化特性は、照射エネルギーに対する最
終的な投影倍率の変化量ΔMの割合ΔM/E、及び時間
的な変化を表す時定数Tの2つの値で決定できる。図3
において、時定数Tは最終的な変化量ΔMに対してΔM
×(1−e-1)だけ変化する時間で表せる。つまり、時
定数Tが小さい程、速い変化となる。割合ΔM/E及び
時定数Tは、実際に投影光学系PLに照明光を照射しつ
つ投影倍率を測定することによって、図3のような変化
特性を求めれば良い。つまり、図3のような特性データ
をとり、このデータから計算で求める。実際には、投影
光学系PLの構造が複雑であるため、図3に示すように
単純な変化特性を示すことはなく、いくつかの1次遅れ
の和として表される場合もあるが、本実施例では説明を
簡単にするため、単純な変化特性を示す場合について説
明する。
【0042】さて、図1においてレチクルRの交換時に
ウェハステージWSを駆動して光電センサ33を投影光
学系PLに光軸位置まで移動し、投影光学系PLに入射
する照明光の光量を測定する。次に、主制御装置50は
予め求めておいた割合ΔM/E、時定数T、光電センサ
33にて検出される照射エネルギー、及びシャッター3
の開閉時間に基づいて、逐次投影倍率の変化量を演算に
て算出する。
【0043】ここで、本実施例による結像特性の計算原
理についてもう少し詳しく説明する。図3のように一定
の照射エネルギーEで投影光学系PLが照射される場合
(実際の露光動作ではありえないが)について図4に基
づいて説明を行うが、ここではエネルギー照射中のある
時刻t1 について考える。図4(a)において、時刻t
1 における投影倍率の変化量をΔM1 とすると、時刻t
0 〜t1 間のエネルギー照射によって発生した変化量は
図4(b)のように減衰していく。図4(b)では、時
刻t1 より後の適当な時刻t2 までの変化量の減衰の様
子を示している。図4(b)の減衰曲線は、時刻t1
照射を中止した場合の投影倍率の減衰曲線と全く等しい
ものであり、ΔM1 ×e-(t-t1)/Tで表せる。一方、時
刻t1 〜t2 間のエネルギー照射による投影倍率変化を
図4(c)に示す。図4(c)は時刻t1 で倍率変化量
が零であった時の変化特性と全く等しいものであり、こ
の曲線はΔM×(1−e-(t-t1)/T )で表せる。すなわ
ち、図4(a)中の時刻t0 からの変化特性と等しい。
従って、図4(a)における時刻t1 〜t2 までの間の
倍率変化特性は、図4(b)と図4(c)とを単純に加
えたものである。すなわち時刻t1 〜t2 では、減衰す
る変化量と増加する変化量とを独立に加法により合成で
きることより、線形和の関係が成り立っていると言え
る。
【0044】また、主制御装置50内部の計算もこの原
理に基づいている。通常、主制御装置50はデジタル計
算機を含み、この計算機によって倍率変化を常に計算で
求めているが、その1つの方法として、図4中の時刻t
1 とt2 を微少時間にとり、その微少時間中に投影光学
系へ入射するエネルギーは一様であると仮定し、常に図
4(b)、(c)の関係を独立に演算で求めて倍率変化
を計算する方法が考えられる。これは次式のように表せ
る。
【0045】
【数7】
【0046】添字k、k+1は繰り返し計算の回数、Δ
tは微少時間を表している。また、飽和レベルΔMは入
射エネルギーEk で照射を続けたとき、入射エネルギー
kと変化率ΔM/Eとの積で表せる。但し、入射エネ
ルギーEk は微小時間Δt内の平均エネルギーである。
ここで、図5を参照して照明条件を変更した場合につい
ての説明を行う。図5は、照明光学系の瞳面内での光量
分布、すなわちフライアイレンズ群及び可変開口絞り8
を射出した照明光の強度分布を表しており、これは投影
光学系PLの瞳面Epにおける光量分布にほぼ一致す
る。但し、レチクルRが位相シフトレチクルや混在レチ
クル等の特別な場合、投影光学系PLの光量分布は照明
光学系の光量分布と一致しないが、予めレチクルパター
ンの種類、形成条件等をバーコードリーダBC、又はキ
ーボード51から主制御装置50へ入力しておくことに
より、投影光学系PLの瞳面Epでの光量分布を推定す
ることができる。以下では説明を簡単にするため、図5
の各光量分布は投影光学系PLの瞳面Epでの光量分布
を表しているものとする。
【0047】さて、レチクルパターンの変更に伴って通
常照明法を変形光源法に変更する、すなわちターレット
板7を回転してフライアイレンズ群7Aをフライアイレ
ンズ群(7D1 〜7D4 )に交換したとき、投影光学系
PLの瞳面Epではその光量分布が図5(a)から図5
(c)へ変化することになる。図5(a)はフライアイ
レンズ群7A、及び可変開口絞り8を使用する通常照明
法を採用した場合(条件)の光量分布を示し、図5
(c)はフライアイレンズ群(7D1 〜7D4 )を使用
する変形光源法を採用した場合(条件)の光量分布を
示している。尚、図5(b)は照明条件変更直後の過渡
的状態(通常照明の履歴がある状態)での光量分布を模
式的に示したものである。
【0048】図5は、厳密には瞳面Ep、ないしその近
傍での光量分布を表すが、大まかに言えばレチクルRに
近い部分を除いて投影光学系PL内部のどの部分におい
ても似たような光量分布を示す。つまり、瞳面Epの光
量分布が変化するということは投影光学系PLのほぼ全
体に渡って光量分布が変化することを意味している。さ
らに光量分布が変化するということは、投影光学系に入
射するエネルギー量の総和が等しくても、投影光学系P
Lのエネルギー吸収に伴う温度上昇の特性が異なる、換
言すれば投影光学系の各光学エレメントの温度分布が異
なるということであり、前述の説明では割合ΔM/E及
び時定数Tが照明条件(正確には瞳面Epでの光量分
布)によって異なるということである。このため、ター
レット板7や可変開口絞り8等によって照明条件(照明
光学系の瞳面を通過する照明光の強度分布)を変更す
る、あるいはレチクル交換、又は可変ブラインド10の
駆動によってレチクルパターンを変更して、投影光学系
PLの瞳面Epを通過する照明光の強度分布(光量分
布)が変化すると、所定の演算パラメータ、すなわち割
合ΔM/E及び時定数Tを変更した上で投影光学系PL
の結像特性を計算する必要がある。
【0049】しかしながら、主制御装置50での計算は
漸化式を用いるため、常に現在の倍率変化量ΔMk がわ
からなければ次の変化量ΔMk+1 を計算できないが、照
明条件変更直後には変更前の照射履歴によって倍率変化
量が不明となる。つまり、照明条件の状態で投影光学
系が照射されたまま、照明条件のもとで露光を行った
ときの倍率変化は、従来の計算では求まらない。これ
は、投影光学系が照射の影響を受けていないときに照明
条件を変更したときの変化量とは全く別で、照射の影響
の受け具合、すなわち投影光学系の温度上昇の具合によ
って変わってくる。従って、実際の現象としては照明条
件変更後、倍率等の結像特性が不連続になるため、以下
では結像特性の不連続(不都合)と呼ぶことにする。
【0050】また、主制御装置50での計算は前述した
図4の説明にあるように減衰分と増加分とが線形和にな
るということを前提になされるものであるが、照明条件
変更直後の過渡的状態では減衰分は変更前の照明条件に
従い、増加分は変更後の照明条件に従って変化すること
になり、減衰分と増加分とが独立でない。このため、減
衰分と増加分とが線形和になるとは言えない。すなわ
ち、図5(b)のように両者の影響が混在している状態
では、照明条件の影響と照明条件の影響は別のもの
であるから、両者の影響を図4と同様に単純な加算とし
て表すことはできない(不都合)。
【0051】以上をまとめると、レチクルパターンや照
明条件の変更直後では、結像特性の不連続、線形和
が成り立たないという2つの不都合がある。本発明は主
にを解決するためのものである。もう一度、照明条件
を変更したときの投影倍率変化の様子を図6を参照して
説明する。まず、時刻t0 より照明条件(通常照明
法)の状態で露光を開始すると、図6のように投影倍率
は変化していく。実際には、ステップアンドリピート動
作、ウェハ交換等によって図6のように滑らかな直線と
はならないが、平均的に見ると図6のように一定エネル
ギーで連続的に照射された場合と同様に変化量ΔMが増
えていく。そして、時刻t1 において保持部材7を回転
して、照明条件を条件(変形光源法)の状態に切り換
える。ここで、時刻t1 における変更前の照明条件での
投影倍率の変化量をdとする。また、投影光学系PLが
照射の影響を受けていないとき(冷却状態)の照明条件
と条件との倍率差をa(符号は負)とする。これ
は、冷却状態においても投影光学系PLを通過する光束
の位置が異なることによって、投影光学系PLの微妙な
収差条件の影響の受け方が異なるために発生するもので
ある。これだけしか考慮しないと、照明条件変更後の投
影倍率は(d+a)、すなわちΔM1 となる。しかしな
がら、前述した結像特性の不連続による変化量bが存在
しており、この変化量bによって条件2にとっての投影
倍率は(d+a+b)=ΔM2 となる。これが先の不都
合である。
【0052】また、図6中の点線は、変更前の熱蓄積量
の影響がなく、時刻t1 より条件2の状態で露光を開始
したときの投影倍率の変化量を示しているが、実際の倍
率は変更前の照明条件のもとでの熱蓄積量の減衰に従っ
て実線のように変化していく。すなわち、照明条件変更
(時刻t1 )後から図6中の実線と点線とが重なる時刻
までの間が、先の不都合によって投影倍率の変化量が
理論上計算ができないところである。但し、投影光学系
PL内部の熱分布を正確に計算すれば、倍率変化量は理
論上計算できるが、その計算量が膨大となり現実的では
ない。従って、従来の方法では不連続量bが考慮されな
いため、投影倍率の変化量は図6の一点鎖線のように計
算され、補正誤差が発生することになる。
【0053】以下、本発明の実施例による結像特性の補
正方法について説明する。まず、前述の不都合に関す
る補正方法について述べる。本実施例では前述した結像
特性の不連続量bを予め求めておき、これを考慮して結
像特性の変化量を求めるようにする。すなわち、照明条
件変更直後の倍率変化量(d+a+b)は、変更前の照
明条件のもとで投影光学系PLを照射して、変更後の
照明条件で露光した場合の倍率変化量に相当する。こ
のため、照明条件のもとで投影光学系PLを照射した
後、照明条件を変更して直ちに条件のもとでパターン
露光を実行する。このとき、照明条件ではレチクルパ
ターンをウェハに露光する必要はなく、単に投影光学系
PLに照明光を入射させれば良い。また、照明条件、
では実露光用のレチクルを使用する必要はないが、照
明条件では変更直後の倍率変化量を求めるために複数
の計測用マークが形成されたレチクルを用いるようにす
る。次に、現像処理を行った後、例えば投影露光装置の
アライメントセンサーを用いて、ウェハ上のショット領
域毎に複数の計測用マークのレジスト像を検出する。そ
して、ウェハステージWSの移動座標系(直交座標系X
Y)上での各レジスト像の座標位置に基づいて照明条件
変更直後の倍率変化量を求め、その変化特性を主制御装
置50に記憶しておく。この変化特性も前述の割合ΔM
/E及び時定数Tで表すことができ、この割合ΔM/E
及び時定数Tを主制御装置50に格納する。これによ
り、照明条件変更時の不連続量b、すなわち倍率変化量
(d+a+b)が求まる。ここで、不連続量bは、(1)
照明条件のもとで投影光学系PLを照射した後にその
条件で露光を行ったときの倍率変化量と、(2) 照明条
件のもとで投影光学系PLを照射した後に照明条件
で露光を行ったときの倍率変化量との差分である。従っ
て、主制御装置50は照明条件のもとで露光を開始す
ると同時に、所定の演算パラメータを用いて倍率変化量
(1) 、(2) の各々を独立に逐次計算する。このとき、倍
率変化量(1) は従来通り照明条件に最適な演算パラメ
ータを用いて計算し、倍率変化量(2) は前述の試し焼き
により求めた変化特性、すなわち演算パラメータ(ΔM
/E、T)を用いて計算することになる。そして、主制
御装置50は照明条件を変更した時点、正確には露光を
再開する直前での倍率変化量(1) 、(2) の差分を不連続
量bとして求める。また、露光動作の再開直前での倍率
変化量(1) は前述の変化量dに相当し、冷却状態での照
明条件ととの倍率差aは予め記憶されていることか
ら、主制御装置50は照明条件変更時の倍率変化量(d
+a+b)を求めることができる。これにより、前述の
不都合が解決されることになる。
【0054】ここで、結像特性(変化量)の不連続量b
は前述した倍率変化量(1) 、(2) の差分であり、両者の
変化特性は互いに異なるために一定値とはならない。こ
のため、前述の如く倍率変化量(1) 、(2) を独立に計算
して不連続量bを求めなければならない。しかしなが
ら、主制御装置50で倍率変化量(1) 、(2) を独立に計
算すると、その計算量が増大して負荷が大きくなる。そ
こで、不連続量bは前述の倍率変化量(1) に比例すると
見做し、その比例係数(定数)を記憶しておくようにし
て上記計算を単純化しても良い。すなわち主制御装置5
0は、前述の倍率変化量(1) のみを逐次計算しておくよ
うにし、露光動作の再開直前での倍率変化量(1) に先の
比例係数を乗じた値を不連続量bとして求めるようにし
ても良い。このとき、不連続量bの値は正確であるとは
言えないが、実用上問題にならないと考えられる。
【0055】また、倍率変化量(2) を計算するための演
算パラメータ(ΔM/E、T)を求めるとき、例えば特
開平1−179317号公報に開示されているように、
投影露光装置とコータディベロッパーとをインライン化
しておき、主制御装置50が全体の動作を統括制御して
前述の試し焼き、現像、計測を自動的に行うようにして
も良い。このとき、オペレータは照明条件、に関す
る情報をキーボード51を介して主制御装置50に入力
するだけで良い。
【0056】さらに、前述した試し焼きを行う代わり
に、例えば特開昭59−94032号公報に開示されて
いるように、ウェハステージWS上に光透過性の基準パ
ターン(スリットパターン)を設けるとともに、その下
に光電検出器を配置しておく。そして、照明条件のも
とで投影光学系PLを照射した後、照明条件を変更して
直ちに条件のもとでレチクルに照明光を照射して、レ
チクル上の複数の基準マークの投影像の各々をスリット
パターンを介して光電検出器で順次検出し、各投影像の
直交座標系XY上での座標位置に基づいて照明条件変更
直後の倍率変化量を求めるようにしても良い。
【0057】次に、前述の不都合に関する補正方法に
ついて述べる。本実施例では不都合を厳密には解決で
きないが、以下の方法で便宜的に不都合による結像特
性の補正誤差を低減できる。これを図7を参照して説明
する。図7(a)は図6中の照明条件変更時(時刻
1 )付近の倍率変化量を表している。本実施例では、
変更前の照明条件(時刻t1 以前)での履歴による投
影倍率の変化量(減衰分)と、変更後の照明条件(時
刻t1 以降)のもとでの露光による投影倍率の変化量
(増加分)とを独立に計算し、両者を単純に加算して変
更直後の倍率変化量を求めるものである。つまり、理論
上は倍率変化量を線形和として求めることはできない
が、線形和として計算してもその誤差(図7(a)中の
e)は小さいので、本実施例では線形和として計算を行
って倍率変化量を求めてしまおうというものである。具
体的には、減衰分に関しては、図7(b)中に実線で示
すように、先に求めた照明条件変更直後の倍率変化量
(d+a+b)が前述の試し焼き等により求めた変化特
性に従って減衰していくと考え、その変化特性、すなわ
ち前述の倍率変化量(2) を計算するための演算パラメー
タ(ΔM/E、T)に従って逐次計算する。一方、増加
分に関しては、図7(c)に示すように倍率変化量
(a)が照明条件での投影倍率の変化特性に従って増
加していくと考え、従来通り照明条件に最適な演算パ
ラメータに従って逐次計算する。そして、両者を加算し
て倍率変化量(図7(a)中の一点鎖線に相当)を求め
る。ここで求めた倍率変化量は、変更直後の実際の倍率
変化量(図7(a)中の実線)に対して誤差eをもつこ
とになるが、この誤差eは小さく、前述の不都合は実
用上解決されたことになる。
【0058】ここで、減衰分に関しては前述の倍率変化
量(2) を計算するための演算パラメータに従って計算す
るものとしたが、例えば照明条件変更直後の倍率変化量
(d+a+b)が照明条件での投影倍率の変化特性に
従って減衰していくと考え、照明条件を変更した時点で
演算パラメータも全て切り換えて、前述の増加分と同様
に照明条件に最適な演算パラメータに従って減衰分を
計算するようにしても良い。このとき、倍率変化量(d
+a+b)は図7(b)中に点線で示すように減衰する
ものとして計算で求められるが、図7(b)中の実線に
対して大きな誤差は発生していない。これは、同一の投
影光学系であれば、照明条件を変更してもそんなに大き
く減衰率(時定数でも同じ意味)は変わらないためであ
る。つまり、前記の不都合とではの影響が大きい
ため、が解決できればは便宜的手法でも実用上問題
がない程度に低減できると言える。
【0059】ところで、照明条件ととを交互に変更
して使用するとき、条件から条件に変更する場合と
条件から条件に変更する場合とで、不連続量bは符
号が逆で量が等しくなっているとは限らない。このた
め、照明条件で投影光学系を照射した後、照明条件を
変更して条件で露光を行ったときの変化特性と、照明
条件で投影光学系を照射した後、照明条件を変更して
条件で露光を行ったときの変化特性とを別々に求めて
記憶しておく必要がある。従って、照明条件の組み合わ
せの数が増えると、各照明条件毎の変化特性(演算パラ
メータ)に加えて、上記のような組み合わせ毎の変化特
性も求めておかなければならないので、膨大な量のデー
タ取りが必要となる。このため、最も使用頻度が高い条
件間のみ本発明の手法を用いてその変化特性を求めるよ
うにし、他の条件間は従来通り変更前の影響が減衰する
まで露光動作を停止するという方法を用いてもよい。
【0060】また、現在使用している照明条件のもとで
結像特性をリアルタイムに測定できる場合(例えば特開
昭59−94032号公報に開示されたような空間像計
測を使用する場合等)には、本発明によらなくても誤差
なく結像特性を補正できるが、露光中に測定は行えず、
さらに測定により生産性が低下する。このため、本発明
の手法と併用して、測定間を本発明の手法で補間してい
くようにしても良い。例えば、所定枚数のウェハの露光
処理が終了するたびに結像特性を実測してその補正を行
い、所定枚数のウェハの処理中は前述の如く結像特性の
変化量を計算してその補正を行うようにしても良い。
【0061】さらに、例えば特開平4−348019号
公報に開示されているように、ウェハステージ上の基準
板に形成したスリットパターンにその下方から露光用照
明光とほぼ同一波長域の光を照射するとともに、スリッ
トパターン、及び投影光学系を通過してレチクルのパタ
ーン面で反射した光を投影光学系、及びスリットパター
ンを介して光電検出し、ウェハステージを投影光学系の
光軸方向に微動したときにその光電信号のレベルが最大
となる位置をベストフォーカス位置として求める焦点検
出系が知られている。この種の焦点検出系では、スリッ
トパターンに照明光を照射する照明光学系中にその照明
条件を変更するための機構が設けられておらず、常に一
定の照明条件のもとでスリットパターンを照明して焦点
位置を検出することになる。従って、レチクルに対する
照明条件を変更した直後の過渡的状態では、この焦点検
出系でも焦点位置を正確に測定することはできない。そ
こで、前述の過渡的状態ではこの焦点検出系による測定
値を本発明の手法を利用して補正するようにしても良
い。尚、スリットパターンに対する照明条件を変更可能
な機構を有する焦点検出系であっても、過渡的状態では
その測定値を本発明の手法を利用して補正すると良い。
また、ここでは焦点検出系を例に挙げたが、それ以外の
結像特性を検出する系でも同様である。要は、露光用照
明光学系とは別の照明光学系を用いて基準マークを照明
し、当該マークから発生して投影光学系を通過した光を
光電検出して結像特性を求める系であれば、本発明の手
法を利用してその測定値を補正すると良い。
【0062】次に、本実施例の露光動作について簡単に
説明する。図1において、主制御装置50はバーコード
リーダ52からレチクルRの名称を入力すると、その名
称に対応付けて登録された動作パラメータに従ってター
レット板7、可変開口絞り8、32、及び可変ブライン
ド10を駆動し、レチクルRのパターンに最適な露光条
件を設定する。ここでは通常照明法を適用するものと
し、フライアイレンズ群7Aが光路中に配置され、かつ
可変開口絞り8によってσ値が所定値に設定される。し
かる後、ステップアンドリピート動作で第1の露光を開
始するとともに、ターレット板7、可変開口絞り8等に
よって設定される照明条件(又は、レチクルパターンの
種類、形成条件との組み合わせに対応した投影光学系P
Lの瞳面Epでの光量分布)に最も見合った演算パラメ
ータ(割合ΔM/E及び時定数T)をメモリから選択
し、この演算パラメータに従って投影光学系PLの結像
特性の変化量を逐次計算する。制御部53は、主制御装
置50で計算された変化量が零となるように駆動素子2
5、27、29を駆動し、投影光学系PLの結像特性を
所定値に高精度に維持する。尚、レチクル名に対応付け
てその演算パラメータをメモリに記憶しておいても良
い。
【0063】さて、所定枚数のウェハWに対する第1露
光が終了すると、主制御装置50は予め定められたプロ
グラムに従ってレチクル交換を行うとともに、バーコー
ドリーダ52が読み取ったレチクル名に対応した動作パ
ラメータに従ってターレット板7、可変開口絞り8、3
2、及び可変ブラインド10を駆動する。ここでは変形
光源法を適用するものとし、フライアイレンズ群(7D
1 〜7D4 )が光路中に配置される。以上の動作中は投
影光学系PLに照明光が入射せず、結像特性の変化量が
減衰していくので、主制御装置50は第2の露光が開始
される直前まで、第1の露光時の減衰特性に対応した演
算パラメータに従って結像特性の変化量dを逐次計算し
ておく。また、主制御装置50は上記動作と並行して、
通常照明法と変形光源法との間の冷却状態での結像特性
の差a、通常照明法を変形光源法に変更したときに生じ
る結像特性の不連続量bを求めるための比例係数、変更
前の熱蓄積量による結像特性の変化量の減衰特性を表す
演算パラメータ(ΔM/E、T)、及び第2の露光時の
照明条件(又は瞳面Epでの光量分布)に最も見合った
演算パラメータをメモリから読み出す。そして、主制御
装置50は第2の露光の開始直前に結像特性の変化量d
に比例係数を乗じて不連続量bを求めて結像特性の変化
量(d+a+b)を計算し、制御部53はこの変化量が
零となるように駆動素子25、27、29を駆動する。
【0064】次に、主制御装置50はシャッター3を開
いて第2の露光を開始すると同時に、前述の減衰特性を
表す演算パラメータに従って結像特性の変化量の減衰分
を計算するとともに、第2の露光に最適な演算パラメー
タに従って結像特性の変化量の増加分を計算し、この減
衰分と増加分とを単純に加算して結像特性の変化量を求
める。さらに制御部53は、主制御装置50で計算され
た変化量が零となるように駆動素子25、27、29を
駆動し、投影光学系PLの結像特性を所定値に高精度に
維持する。従って、照明条件変更直後の過渡的状態であ
っても、結像特性の変化量を零、ないし所定の許容値以
下に抑えることができ、照明条件変更後直ちに露光を開
始しても良好な結像特性のもとでパターン露光を行うこ
とができる。尚、主制御装置50は変更前の熱蓄積量、
又はその熱蓄積量による結像特性の変化量が所定の許容
値以下となる、あるいは第1の露光が終了してから所定
時間経過した時点で前述の減衰分の計算を停止し、第2
の露光による増加分のみを計算して結像特性を補正して
も良い。
【0065】以上の説明では、第1の露光時の減衰特性
を表す演算パラメータに従って結像特性の変化量の減衰
分を計算するものとしたが、例えば第2の露光を開始す
る直前に、主制御装置50で使用する演算パラメータを
第2の露光用の演算パラメータに変更するとともに、第
2の露光時の減衰特性を表す演算パラメータを用いて前
述の減衰分を計算するようにしても良い。
【0066】ところで、本実施例では照明条件を変更す
ることを前提としているが、照明条件は変更せずにレチ
クルパターンのみを変更する場合でも、正確に言えば投
影光学系PLの瞳面Epでの光量分布は変化し得るの
で、上記と全く同様に結像特性の変化量を計算してその
補正を行うようにしても良い。また、照明条件とレチク
ルパターンとの少なくとも一方を変更したときに生じる
結像特性の不連続量が零、ないし所定値以下であるとき
は、予め不連続量を求めて必要はなく、従来通りの方法
で結像特性を計算してその補正を行えば良い。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レチクル
パターン、又は照明条件を変更して投影光学系の瞳面を
通過する照明光の強度分布が変化した直後であっても、
結像特性の不連続量までも考慮してその変化量を計算、
補正するため、結像特性の補正誤差を零、ないし所定の
許容値以下に抑えることができる。従って、変更後直ち
に露光動作を開始してスループットの低下を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による投影露光装置の概略構成
を示す図。
【図2】図1中のフライアイレンズ群の保持部材の具体
的な構成を示す図。
【図3】照明光吸収による投影光学系の結像特性の変化
特性を説明する図。
【図4】照明光吸収による結像特性の変化量の計算法を
説明する図。
【図5】投影光学系の瞳面近傍での光量分布を示す図。
【図6】照明条件変更時の結像特性の変化特性を説明す
る図。
【図7】本発明による照明条件変更時の結像特性の変化
量の計算法を説明する図。
【符号の説明】
7A〜(7D1 〜7D4 ) フライアイレンズ群 8、32 可変開口絞り R レチクル PL 投影光学系 W ウェハ 25、27、29 駆動素子 53 駆動素子制御部 50 主制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの照明光をマスクに照射する照
    明光学系と、前記マスクのパターンの像を感光基板上に
    結像投影する投影光学系と、該投影光学系の結像特性を
    可変とする第1調整手段とを備えた投影露光装置におい
    て、 前記照明光学系中の前記マスクのパターンに対するフー
    リエ変換面内での前記照明光の強度分布を変化させるこ
    とにより、前記マスクのパターンに対する照明条件を可
    変とする第2調整手段と;該第2調整手段によって設定
    された照明条件のもとで前記マスクのパターンを前記感
    光基板に露光している間、所定の計算パラメータを用い
    て前記投影光学系の結像特性の補正量を計算する演算手
    段と;前記投影光学系の結像特性が所定値に維持される
    ように、前記補正量に基づいて前記第1調整手段を制御
    する制御手段と;前記マスクのパターンと前記照明条件
    との少なくとも一方を変更して前記感光基板に対する露
    光を行うとき、該変更前の露光によって前記投影光学系
    に蓄積されたエネルギー量に基づいて、前記制御手段に
    よって設定される結像特性を補正する補正手段とを備え
    たことを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記変更前の蓄積エネ
    ルギー量に応じた前記結像特性の変動量を算出し、該算
    出した変動量に基づいて前記演算手段で計算された補正
    量を修正することにより、前記制御手段によって設定さ
    れる結像特性を補正することを特徴とする請求項1に記
    載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、所定時間毎に前記結像
    特性の変動量を算出し、前記変更前の蓄積エネルギー
    量、又は前記結像特性の変動量が所定値以下となった時
    点で前記補正量の修正を停止することを特徴とする請求
    項2に記載の投影露光装置。
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