JP3459742B2 - 露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents
露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法Info
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Description
用いたデバイスの製造方法に関し、特にマスク及びウエ
ハを同期して走査しながら投影露光を行う走査型露光装
置に好適なものである。
昨今、リソグラフィー工程に用いられる露光装置は、従
来の露光装置とは大きく異なったシステムが用いられて
きている。
りも波長の短い光を発するエキシマレーザを光源に用い
ることで、微細化の要求に応えている。また、マスクと
ウエハを同期して走査しながら露光を行うステップ&ス
キャン型の走査型露光装置を用いることで、大規模化の
要求に応えている。
ーザは、発光毎に発光強度の変動を伴うパルス光源であ
る。したがって、走査型露光装置の光源にエキシマレー
ザを用いた場合、何らかの方法で露光量を制御し、ウエ
ハを所望の露光量で、均一に露光する必要がある。
ているが、特に走査型露光装置では、露光量制御に関す
る制御パラメータが多いため、露光前にオペレータに対
して、種々の情報を提供することは非常に重要なことで
ある。また、実際にウエハを露光している最中にも、今
どのような処理が行われているか、あるいは何か問題が
生じていないか等の情報をオペレータに対して知らしめ
ることも非常に重要である。
な情報、例えば露光情報を表示手段に表示してオペレー
タに知らせて、良好なる状態で投影露光することのでき
る露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法の提供
を目的としている。
露光装置は、光源手段からのパルス光を照明手段により
スリット状光束に整形して第1物体面上のパターンを照
明し、該第1物体面上のパターンを投影光学系により可
動ステージに載置した第2物体面上に走査手段により該
第1物体と該可動ステージを該スリット状光束の短手方
向に該投影光学系の撮影倍率に対応させた速度比で同期
させて走査させながら投影露光する走査型露光装置にお
いて、ビーム形計測手段により該第1物体面又は第2物
体面を照射するパルス光のビーム強度プロファイル形状
を計測し、該ビーム形計測手段からの信号に基づいて、
主制御手段により露光条件を制御していることを特徴と
している。
て前記ビーム形状計測手段での計測情報を表示する表示
手段を有することを特徴としている。
において前記露光条件は前記走査手段による走査速度、
前記光源手段からの発振周波数とパルス光強度そして前
記照明手段によるスリット状光束の開口形状のうちの少
なくとも1つであることを特徴としている。
段からのパルス光を照明手段によりスリット状光束に整
形して第1物体面上のパターンを照明し、該第1物体面
上のパターンを投影光学系により可動ステージに載置し
た第2物体面上に走査手段により該第1物体と該可動ス
テージを該スリット状光束の短手方向に該投影光学系の
撮影倍率に対応させた速度比で同期させて走査させなが
ら投影露光する走査型露光方法において、投影露光を行
う前に予めビーム形計測手段により該第1物体面又は第
2物体面を照射するパルス光のビーム強度プロファイル
形状を計測し、該第2物体面上における露光ムラを求
め、該露光ムラ又は/及び該露光ムラを補正する補正デ
ータを記憶手段に記憶し、該記憶手段に記憶したデータ
を利用して露光条件を制御していることを特徴としてい
る。
て前記ビーム形状計測手段による前記ビーム強度プロフ
ァイル形状の計測情報を表示手段に表示することと特徴
としている。
において前記露光条件は前記走査手段による走査速度、
前記光源手段からの発振周波数とパルス光強度そして前
記照明手段によるスリット状光束の開口形状のうちの少
なくとも1つであることを特徴としている。
求項1、2又は3の走査型露光装置を用いてデバイスを
製造していることを特徴としている。
求項4、5又は6の走査型露光方法を用いてデバイスを
製造していることを特徴としている。
適用したときの実施形態1の構成概略図である。本実施
形態はパルスの光源から射出された光束を照明光学系を
介してレチクル(マスク)に照射し、レチクル上に形成
されている回路パターンを投影レンズ(投影光学系)に
よって感光体を塗布したウエハ上に走査しながら縮小投
影して焼き付けるステップ&スキャン型の露光装置を示
しており、IC,LSI等の半導体デバイス,CCD等
の撮像デバイス,磁気ヘッド等のデバイスを製造する際
に好適なものである。
のパルスレーザで構成されており、パルス光を供給して
いる。2はビーム整形光学系であり、光源1からの光束
を所定の形状に整形してオプティカルインテグレータ3
の光入射面3aへ入射させている。オプティカルインテ
グレータ3は複数の微小なレンズより成る蠅の眼レンズ
等で構成されており、その光射出面3bの近傍に複数の
2次光源を形成する。4はコンデンサーレンズであり、
オプティカルインテグレータ3の光射出面3b近傍の2
次光源からの光束で可動スリット(マスキングブレー
ド)6をケーラー照明している。
ズ7,ミラー8を介してレチクル(マスク)9を照明す
る。可動スリット6は、レチクル9との光学的に共役な
位置と若干ずらして配置されており、可動スリット6の
開口の形状によりレチクル9の照明領域の形と寸法が規
定される。可動スリット6には、例えばボイスコイルモ
ータ(不図示)が設けられており、可動スリット6を光
軸方向に移動制御することにより、照明領域のデフォー
カス量が変えられる。12は照度モニタAであり、ハー
フミラー5によって分割された露光光の一部の光量を検
出し、露光量演算器102へ信号を出力する。
グレータ3,コンデンサーレンズ4,可動スリット6,
結像レンズ7,ミラー8等により露光光をレチクル9に
供給する照明光学系を構成している。又、照明光学系の
中には不図示の減光手段があり、光源1からの光束の光
量を多段階に調整できる構成となっている。
されており、レチクル面上には回路パターンが形成され
ている。10は投影レンズ(投影光学系)であり、レチ
クル9の回路パターンをウエハ11上に縮小投影する。
ウエハ11の表面には感光体であるレジストを塗布して
おり、3次元に変位するウエハステージ14に載置して
いる。
5を設置しており、これにより投影レンズ10を介して
後述するように露光光のビーム強度プロファイルを計測
している。
クルステージ13とウエハステージ14を投影レンズ1
0による結像倍率と同じ比率の速度で、かつ互いに逆方
向に正確に定速移動するように制御している。露光量演
算器102は照度モニタA12や照度モニタB15から
入力した露光光の強度に応じた電気信号を論理値に変換
して主制御系104に出力する。こうして、照度モニタ
A12や照度モニタB15が得られた情報は、主制御系
104内の記憶手段(メモリ)に記憶される。
計測ができるので、主にスリット6から照射される露光
光の積算値を見積もるために用いられる。照度モニタB
15は露光工程の最初、実際に回路パターンをウエハ1
1に焼き付ける前に投影レンズ10を透過してウエハ1
1を照射する露光光のビーム強度プロファイルを計測す
る為に用いている。
ぞれが受ける光強度の絶対値が異なるため、事前に照度
モニタB15の計測値に対する照度モニタA12の計測
値の相関を求めておく。そうすれば実際の露光に際して
照度モニタA12の計測値から予め求めた相関を利用し
てウエハ上の露光量が求められる。本実施形態において
照度モニタB15はウエハへの露光中には露光光強度の
測定は行っていない。
ウエハ11面上での露光状況(回路パターンの転写の状
況)を把握するために照度モニタA12を露光量に関す
る監視手段として用いている。
量に応じてトリガー信号16、充電電圧信号17を光源
1に対して出力して発光強度及び発光間隔を制御する。
なお、レーザ制御系103がトリガー信号16、充電電
圧信号17を生成する際には露光量演算器102からの
照度モニタ信号108やステージ駆動制御系101から
のステージの現在位置信号107、主制御系104から
の履歴情報等をパラメータとして用いている。
はマンマシンインターフェース若しくはメディアインタ
ーフェースである入力部105より主制御系104へ入
力する。又、照度モニタA12、照度モニタB15から
得られた結果や積算露光量の見積り値等のオペレータへ
の情報は、後に詳述するように、表示部106に表示す
ることができる。
データと露光装置固有のパラメータ及び照度モニタA1
2,B15等の計測手段が計測したデータから走査露光
に必要なパラメータ群を算出しレーザ制御系103やス
テージ駆動制御系101に伝達している。
強度プロファイルを計測し、露光ムラを補正する方法に
ついて説明する。
導体デバイス製造用の走査型露光装置において、露光面
(ウエハ面)上で均一な露光量を得るために、パルス光
(露光光)の発光強度及び発振周波数、ステージの走査
速度、露光光の一発毎のビーム強度プロファイル(照度
分布)等を適切に設定する必要がある。
測定している様子を示した概念図である。同図におい
て、まずCPU201はドライバ回路203に指令を与
え、ウエハステージを駆動して照度モニタB15を露光
光による照明領域の短手方向210に加速し、露光光2
08が照射される領域に達するまでに目標速度に達する
ように加速を行う。
によりウエハステージの現在位置を、結果的には照度モ
ニタB15の現在位置を計測しており、露光光の照射位
置まで照度モニタB15が移動すると、その情報が入力
されてレーザ制御系103は光源1にトリガ信号を送
り、露光光208を発振させる。露光光が照射されてい
る間、照度モニタB15は各移動位置での光強度を計測
しながらビームプロファイル20aの端まで移動する。
照度モニタB15の出力は積分器205で積分され、可
変アンプ206により適切な値に調整され、A/D変換
207を経て、メモリ202に格納される。このとき計
測を行った位置も同時にメモリ202にストックされ
る。
御系104の一部を、ドライバ203,位置計測回路2
04はステージ駆動制御系101の一部を、積分器20
5,可変アンプ206,A/D変換器207は、露光量
演算器の一部をそれぞれ構成している。
光208の照明領域のうちの各短手方向のビームプロフ
ァイルが計測できる。そして、この動作をスリット開口
の長手方向の211でも行うことにより露光光208の
照明領域全域のビームプロファイルが計測できる。
プロファイルは、図3に示すようにグラフィカルな状態
で、あるいは図4に示すようにニューメリカルな状態で
表示部106に表示することができる。オペレータは表
示部106に表示された情報から判断して、照度モニタ
B15の走査速度、測定点数等を再検討することができ
る。
るときにはビームプロファイルを計測するセンサユニッ
ト503とは別に発光強度を計測するセンサを用意し、
そのセンサの出力により毎回のビームプロファイル計測
値を正規化するのがよい。又光源のビーム強度プロファ
イル形状が変動する可能性もあるので、その変化の影響
を少なくする為に数回の計測を行うのが望ましい。
ファイル計測を行う際のフローの説明図である。ビーム
強度プロファイルの形状計測結果としては、位置ベクト
ルと、ビーム強度分布ベクトルの平均値によって正規化
された値という形になる。
の位置を確認する。照度モニタB15の位置と、露光光
が照射される位置とから、ステップ602において照度
モニタB15が載置されたウエハステージの加速度を計
算し、ステップ603でスキャンを開始する。
が露光光の照明領域に達しているか判断され、達してい
る場合には、ステップ605で露光光の発光を開始し、
ステップ606で計測した光強度及び計測を行った位置
を測定し、メモリに記憶する。ステップ607ではセン
サの位置を監視し、露光光の照明領域外に出るとステッ
プ608においてレーザの発光を停止し、続くステップ
609により照度モニタB15のスキャンを停止する。
短手方向にスキャンを行って、短手方向の複数点の強度
を計測した後、照明領域の長手方向に1ステップ移動
し、再び短手方向にスキャンを行って計測するという動
作を繰り返すことにより、照明領域全域のビームプロフ
ァイルを計測することができる。
ビーム強度プロファイルを計測するにあたり露光光のあ
る方向(この図の場合では照明領域の短手方向)よりも
長いCCD等のラインセンサ703を照度モニタB15
に用いることにより、スキャンさせる必要なくビームプ
ロファイル702を計測できる。
イルの計測に使用した場合にはラインセンサが伸びる方
向と直交する方向(図6の場合、照明領域の長手方向7
04)に沿ってラインセンサをスキャンさせるだけで、
露光光のビームプロファイルを計測することができ、ビ
ームプロファイル計測時のプロセスがかなり簡潔なもの
となる。
カバーするラインセンサをビーム強度プロファイルの計
測に用いた場合は、図7に示すように、ラインセンサを
構成する各受光素子(B1〜Bm)が出力するビット総
和値(各受光素子の出力値B1〜Bmの和)から照明領
域長手方向の各位置(P1〜PN)における露光光の照
度(S1〜SN)を求めることができる。さらに、照明
領域長手方向の各位置における計測値を、照度モニタA
12の出力値で正規化することで、露光光の強度変動を
キャンセルすることができ、図8に示すような1パルス
の露光光の照明領域長手方向の照度分布を求めることが
できる。
が受ける露光量は、露光光の走査方向の照度によって決
まることが知られている。したがって、実際の露光の際
には走査方向と直交する方向(以下、単に非走査方向と
いう)の各位置における照度が一定になるように照明領
域の形状(幅)を調整する必要がある。
の、非走査方向のビット総和値(走査方向の照度に対応
する)及び照明領域の幅を表示部106に表示する例を
図10に示す。図10において下方に示した照明領域の
幅は、所定の閾値以上の出力が得られたラインセンサを
構成する各受光素子の実際の幅より求めている。
手順のフローを図11に示す。最初にオペレータは、計
測の際の非走査方向の計測点数、計測範囲などのパラメ
ータを入力する。その他の入力値としては、ラインセン
サにより計測する座標位置、計測ピッチ、計測回数等が
考えられる。入力が終了すると、ラインセンサは計測位
置に移動されて計測を行う。一箇所の計測が終わると、
ラインセンサを非走査方向にステップ移動して再び計測
を行う。計測終了領域まで一通り計測を終了すると、デ
ータを取得してビット総和値の演算、照明領域の推定演
算を行い、図9に示したように演算結果を表示する。
報をもとに、所望の形状に照明領域が調整できたか否か
を判断できる。所望の形状でない場合は、照度分布が均
一になるよう可動スリット6の幅を調整して、再び計
測、演算、表示のフロー繰り返し、照明領域の形状を調
整することになる。なお、所定の照度分布のばらつきの
許容範囲に演算結果が当てはまるよう、装置自身が自動
的に可動スリット6の幅を調整して、前述の計測、演
算、表示のフローを繰り返すような構成でもよい。
の方法で、可動スリット6の組み立て精度計測を行う事
ができる。可動スリット6とラインセンサの位置関係が
図12に示したような状態であった場合、表示部106
に図13のように表示させることで、オペレータが可動
スリット6の位置調整を容易に行うことができる。この
表示を行う際も、照明領域幅の計測と同時に、ラインセ
ンサの計測値に閾値を設けて、その閾値を越えた位置を
可動ステージの位置と判断するとよい。
露光装置にパルス光源を用いて露光を行ったときの走査
方向の各露光位置における露光量分布を表した図であ
る。図中横軸は走査方向における露光位置を表してお
り、縦軸は露光量を示している。又51は一発のパルス
光が露光面に与える露光量を示している。パルス光の強
度プロファイル、走査方向の幅、走査速度の条件が適切
に与えられると図14(A)に示した理想的露光状態5
2の様に露光面には均一の露光量を与えることができ
る。
条件がずれると図14(B)のグラフ53のように露光
面に均一な露光量を与えることができなくなる。これは
事前に予測できる露光ムラということから、以下ここで
は確定的露光ムラと呼ぶことにする。
つきや、ビーム強度プロファイルの変動等の影響により
前述した確定的露光ムラが存在していなくても図14
(C)のグラフ54のような露光ムラを生じることがあ
る。この発光強度ばらつき等に基づいた露光ムラを以
下、ここでは確率的露光ムラと呼ぶことにする。
ったパルス光源を走査型露光装置に用いる際には、確定
的露光ムラだけではなく、確率的露光ムラが存在し、露
光を行う上で問題となるので、確率的露光ムラを含めた
露光ムラを予測、又は計測することが必要である。
度プロファイル、及び予定されるステージ走査速度、光
源の発光周波数が決まれば、計算によって求めることが
できる。本実施形態では、主制御系104内のCPU
が、与えられた条件をもとに上述の計算を行う。
って求めた走査方向の露光量分布の誤差範囲を表示部1
06に表示させた例である。図中、実線は確定的露光ム
ラのみを含んだ露光量分布の幅を示しており、破線は確
定的露光ムラに加え、確率的露光ムラを考慮した露光量
分布の幅を示している。なお、確定的露光ムラを考慮し
た時の露光量分布が幅を持つのは、非走査方向の照度分
布が均一でない場合、非走査方向の各位置によって露光
量が異なるためである。
光条件で計算した結果であり、オペレータは図15
(A)のように表示された計算結果に満足しなければ、
新たに露光条件を入力して再計算させ、図15(B)の
ような計算結果を得ることができる。もちろん、予め設
定された所望の幅内に計算結果が収まるよう、装置自身
が自動的に露光条件を変えて再計算させ、最終的に得ら
れた結果だけを表示させるようにしてもよい。
露光領域をカバーするCCD等のラインセンサを配置
し、ラインセンサに対して実際の露光と同条件で確定を
行い、測定結果を表示部106に表示させる実施形態に
ついて説明する。図16は、そのような場合の装置構成
図である。
に、ラインセンサ801の長手方向と走査方向を一致さ
せるように配する。そしてラインセンサ801を、実露
光時と同条件で走査しながら露光光803を照射するこ
とによって、実際にラインセンサを露光する。このと
き、ラインセンサ801には、確定的露光ムラと確率的
露光ムラとを包含した露光量が与えられることとなり、
走査方向の1つのラインについての露光量分布を計測す
ることができる。1ショットの露光領域全体の露光量分
布を計測する為には、以上のプロセスを、非走査方向の
各位置において、数回行うのが望ましいが、1つのライ
ンを計測すれば、先に求めた露光光の強度プロファイル
分布から、露光面内全体の露光量分布を予測することも
できる。
と一致させ、ラインセンサに対して露光を行い、そのラ
インセンサに対して露光を終了するとラインセンサを走
査方向に移動して別の位置での露光量分布を計測する方
法を用いても良い。又ラインセンサの長手方向と走査方
向を一致させ、1〜数ライン計測を行い、次にラインセ
ンサの長手方向と非走査方向を一致させ、1〜数回計測
を行い、双方の計測結果から露光量分布を算出する方法
を用いても良い。
を行えば、その露光量制御の制御結果を評価することも
できる。その計測結果から、露光を行う際の走査速度、
光源の発光周波数等の制御パラメータの評価を行い、目
標露光精度を実現するパラメータ調整が行える。又、図
15(A),(B)に示したのと同様に表示部106等
にこの計測で明らかになった露光量分布を表示し、オペ
レータが制御パラメータを選択する際に活用するように
してもよい。
分布を計測する際のフローの説明図である。まずステッ
プ901でウエハ面上にセンサを配置し、ステップ90
2で光源の発光周波数、走査速度等の制御パラメータを
指定し、ステップ903でステージを走査させ、ライン
センサに対して実際に露光を行う。そしてステップ90
4においてラインセンサの測定結果及びその計測位置を
取り込み、測定結果は各ビットの値を順次積分してい
く。
露光過程が終了したか判断し、ラインセンサの露光が完
了していない場合にはステップ904へ戻り計測を続
け、ラインセンサに対して一通り計測が完了している場
合には、ステップ906でセンサの位置を移動し、ステ
ップ907で露光領域全体の計測が終わったかどうかを
判断し、終わっていなければステップ904へ戻り再び
計測を行う。終わった場合はステップ908で計測結果
を統計演算(露光面内の露光ムラ、露光量の最大値、最
小値等の算出)する。
表示し、ステップ910で目標とする面内露光精度、露
光量の最大最小値等の条件を満たすか判断し、満たさな
い場合は、発光周波数、走査速度等の制御パラメータを
変え、ステップ902へ戻り同様のプロセスを行う。こ
のプロセスを繰り返すことにより、各種制御パラメータ
を所望の露光精度が得られる適当な値に設定できる。
ることで、装置自身が露光条件を変更させて試行錯誤を
行い、制御パラメータを決定してもよい。
源の発光強度が安定しており(過渡状態になかったり、
光源の制御パラメータを変更しない場合も含む)、かつ
あまり精度を要求しない場合は、一度ウエハ面内の露光
量分布を計算すればステージの走査速度、光源の発光周
波数から、露光量分布を簡易的に算出することもでき
る。
各露光位置における露光量分布を示した図である。同図
は先に算出したあるラインにおける露光光の強度プロフ
ァイルから予想される露光量分布1001とある条件で
実際に露光を行い計測した露光量分布1002とについ
て対応する位置毎の差を求め、その差の標準偏差σ1を
計算する。
1001の3σを満たす曲線1003を描くことができ
る。走査速度や光源の発光周波数が変化して露光面のあ
る1点が受光するパルス数がN1からN2に変化した場
合、標準偏差は
せたときのウエハ面内の露光ムラの3σ値は曲線100
3から曲線1004へと変化し、そのときの3σと併せ
て積算露光量の最大、最小値を検討し、ステージ走査速
度、光源発光周波数を調整することができる。
サをパルス光に対して相対的に走査し、そのときのパル
ス光の位置毎の強度を検出することによりパルス光のス
リット短手方向及び長手方向のビーム強度プロファイル
を明らかにし、その結果と要求される露光精度とから走
査露光を行うにあたっての露光条件、例えば走査速度や
パルス光の発光周波数等を予め決定している。
向において走査方向のラインの照度の和が不均一な場合
に照明領域の幅を変化させたときに発生する確定的露光
ムラを考慮して要求する露光精度を実現することのでき
る走査速度、パルス光の発光周波数を予め決定すること
ができ、高精度の露光プロセスを行うことができる。
ス光の発光強度ばらつきを含めたウエハ面内の確率的露
光ムラも含めた露光量分布を算出することができ、その
結果を用いて要求する露光精度を実現する為の走査速
度、発光周波数を決定することができる。更にビーム強
度プロファイルの測定結果、予想される露光量分布、各
種パラメータの状況等を表示部により観察,確認でき、
入力部により操作することができる。
露光しているのか、そして露光中のショットあるいは既
に露光を終了したショットのパターン焼き付けが良好に
行われたのか否か、等の情報をオペレータに対して知ら
せることも本実施形態の露光装置においては可能であ
る。
に対して表示した場合の一例である。表示画面左側には
ウエハ全体図が表示されている。ウエハ全体図内に記さ
れた小さな長方形の領域は1ショットの露光領域を表し
ており、網掛けで記された領域は既に露光が終了したシ
ョット、斜線で記された領域は現在露光中のショット、
そして黒く塗りつぶされた領域はエラーショットをそれ
ぞれ表している。本実施形態においては、表示画面左上
方から右下方に向けて、ステップ&スキャンを繰り返し
ながら露光が進んでいる。
トの拡大図が表示されている。ここに具体的にどのよう
な表示がなされるかは後程詳述するが、この箇所の表示
によりオペレータは現在露光中のショットがどのような
状態なのかをより詳細に知ることができる。また、オペ
レータが入力部105より装置に対して指示することに
より、この箇所に既に露光を終了したショットの拡大図
を表示することも可能である。その他種々の情報を、オ
ペレータの指示により表示することが可能である。
モニタA12により露光光の光強度を計測し、ひいては
ウエハが受ける露光量を求めている。ここでは、照度モ
ニタA12によって得られた値をもとに、各ショットの
パターン焼き付けが良好に行われたか否かの判定を実露
光中に行い、表示部106に表示する具体的な方法を説
明する。
確定的露光ムラα、許容露光ムラβ、そして照度モニタ
A12の測定値をもとに導出された発光誤差γについ
て、以下の関係の成立を計算する。
の幅L、走査速度vによって
αは、測定したビーム強度プロファイル、発光周波数、
走査速度から前述した方法により計算によって求められ
る値である。βはオペレータが設定する値である。
い場合は、露光エラーが発生しているとCPUは判断す
る。そして、リアルタイムに表示部106に対して、図
20のような表示を行う。
と伸びる実線で表されており、実線上の黒丸は、上述の
条件式から判断された露光エラーが発生していると判断
される箇所である。
を設定し、いずれの条件を満たさなかったのかを図21
のように色分け表示する例も考えられる。また、1ショ
ットの露光領域で複数チップを露光する場合は、1ショ
ットの露光領域内に正常チップと不良チップが混在する
ことがありうる。図22は、このような場合に不良チッ
プが一目で分かるよう表示させた例である。
応して、画面がアニメーション処理されるような場合を
説明したが、計算処理に時間がかかり表示が間に合わな
い時には、露光終了後にまとめて計算を行い、表示する
ことも考えられる。
のではなく、例えば、図23に示すように等高線で露光
量を表示する形態や、不図示であるが色変化により露光
量を表示する形態等も考えられる。
ショット、エラーチップ等のデータは他の工程の製造装
置に対して出力してもよい。データを受けた装置、例え
ば他のレイヤーを露光する露光装置等では、エラーショ
ットに対しては露光を行わない等の処理が可能になり、
製造の効率化が図れる。
利用したデバイスの製造方法の実施形態例を説明する。
の半導体チップ,あるいは液晶パネルやCCD)の製造
のフローを示す。
を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスク(レチクル9)を製作する。一
方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を
用いてウエハ(ウエハ11)を製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマ
スクとウエハとを用いて、リソグラフィー技術によって
ウエハ上に実際の回路を形成する。
ばれ、ステップ4によって作成されたウエハを用いてチ
ップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシン
グ、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ
5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久
性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デ
バイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハ(半導体基
板11)の表面を酸化させる。ステップ12(CVD)
ではウエハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13
(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成す
る。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオン
を打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハ
にレジスト(感材)を塗布する。ステップ16(露光)
では上記露光装置によってマスク(レチクル9)の回路
パターンの像でウエハを露光する。ステップ17(現
像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エ
ッチング)では現像したレジスト以外の部分を削り取
る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済
んで不要となったレジストを取り除く。これらステップ
を繰り返し行うことによりウエハ上に回路パターンが形
成される。
によれば、オペレータや後の工程の製造装置等に適宜必
要な情報を出力することができる。
適宜必要な情報、例えば露光情報を表示手段に表示して
オペレータに知らせて、良好なる状態で投影露光するこ
とのできる露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方
法を達成することができる。
略図
する様子を示した説明図
フィカルな表示の説明図
的な表示の説明図
行う際のフローチャート
を計測する様子を示した説明図
の和を求める方法の説明図
布を示した説明図
て、照度分布を測定する要素を示した説明図
説明図
順のフローチャート
明するための説明図
示した説明図
誤差範囲の表示の説明図
を行う場合の構成図
を行う場合のフローチャート
の3σを表す曲線の説明図
図
図
図
チャート
す説明図
Claims (8)
- 【請求項1】 光源手段からのパルス光を照明手段によ
りスリット状光束に整形して第1物体面上のパターンを
照明し、該第1物体面上のパターンを投影光学系により
可動ステージに載置した第2物体面上に走査手段により
該第1物体と該可動ステージを該スリット状光束の短手
方向に該投影光学系の撮影倍率に対応させた速度比で同
期させて走査させながら投影露光する走査型露光装置に
おいて、ビーム形計測手段により該第1物体面又は第2
物体面を照射するパルス光のビーム強度プロファイル形
状を計測し、該ビーム形計測手段からの信号に基づい
て、主制御手段により露光条件を制御していることを特
徴とする走査型露光装置。 - 【請求項2】 前記ビーム形状計測手段での計測情報を
表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1の
走査型露光装置。 - 【請求項3】 前記露光条件は前記走査手段による走査
速度、前記光源手段からの発振周波数とパルス光強度そ
して前記照明手段によるスリット状光束の開口形状のう
ちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1の
走査型露光装置。 - 【請求項4】 光源手段からのパルス光を照明手段によ
りスリット状光束に整形して第1物体面上のパターンを
照明し、該第1物体面上のパターンを投影光学系により
可動ステージに載置した第2物体面上に走査手段により
該第1物体と該可動ステージを該スリット状光束の短手
方向に該投影光学系の撮影倍率に対応させた速度比で同
期させて走査させながら投影露光する走査型露光方法に
おいて、投影露光を行う前に予めビーム形計測手段によ
り該第1物体面又は第2物体面を照射するパルス光のビ
ーム強度プロファイル形状を計測し、該第2物体面上に
おける露光ムラを求め、該露光ムラ又は/及び該露光ム
ラを補正する補正データを記憶手段に記憶し、該記憶手
段に記憶したデータを利用して露光条件を制御している
ことを特徴とする走査型露光方法。 - 【請求項5】 前記ビーム形状計測手段による前記ビー
ム強度プロファイル形状の計測情報を表示手段に表示す
ることと特徴とする請求項4の走査型露光方法。 - 【請求項6】 前記露光条件は前記走査手段による走査
速度、前記光源手段からの発振周波数とパルス光強度そ
して前記照明手段によるスリット状光束の開口形状のう
ちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項4の
走査型露光方法。 - 【請求項7】 請求項1、2又は3の走査型露光装置を
用いてデバイスを製造していることを特徴とするデバイ
スの製造方法。 - 【請求項8】 請求項4、5又は6の走査型露光方法を
用いてデバイスを製造していることを特徴とするデバイ
スの製造方法。
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