JPH079369Y2 - 高圧貫通型磁器コンデンサ - Google Patents
高圧貫通型磁器コンデンサInfo
- Publication number
- JPH079369Y2 JPH079369Y2 JP9100589U JP9100589U JPH079369Y2 JP H079369 Y2 JPH079369 Y2 JP H079369Y2 JP 9100589 U JP9100589 U JP 9100589U JP 9100589 U JP9100589 U JP 9100589U JP H079369 Y2 JPH079369 Y2 JP H079369Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- type porcelain
- porcelain capacitor
- high voltage
- tin
- Prior art date
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高圧貫通型磁器コンデンサに関するものであ
る。
る。
高圧貫通型磁器コンデンサは、電子レンジのマグネトロ
ン管等のフィルタコンデンサとして使用される。
ン管等のフィルタコンデンサとして使用される。
ここで、従来の高圧貫通型磁器コンデンサの一例を第2
図の組立縦断面図をもとに説明すると、高圧貫通型磁器
コンデンサは貫通孔1,2と表電極3,4と裏電極5とを備え
た磁器誘電体6、窓71を備えた接地板7、電極金具8,
9、中心導体10,11にそれぞれタブ12,13をカシメ圧着に
より固着して形成した2本のタブ付中心導体、シリコー
ンチューブ14,15、絶縁ケース16及び絶縁カバー17から
なり、前記シリコーンチューブ14,15を前記中心導体10,
11に挿入被着し、接地板7の外周側に絶縁ケース16を、
内周側には絶縁カバー17をそれぞれ嵌合し、上記各部材
を絶縁樹脂モールド18,19により一体固化して構成され
ていた。
図の組立縦断面図をもとに説明すると、高圧貫通型磁器
コンデンサは貫通孔1,2と表電極3,4と裏電極5とを備え
た磁器誘電体6、窓71を備えた接地板7、電極金具8,
9、中心導体10,11にそれぞれタブ12,13をカシメ圧着に
より固着して形成した2本のタブ付中心導体、シリコー
ンチューブ14,15、絶縁ケース16及び絶縁カバー17から
なり、前記シリコーンチューブ14,15を前記中心導体10,
11に挿入被着し、接地板7の外周側に絶縁ケース16を、
内周側には絶縁カバー17をそれぞれ嵌合し、上記各部材
を絶縁樹脂モールド18,19により一体固化して構成され
ていた。
そして、前記中心導体10,11は鉄材による母材に銅及び
錫のメッキをこの順に施して形成されていた。
錫のメッキをこの順に施して形成されていた。
上記コンデンサ製造工程には、はんだ付け工程を含み、
はんだの融点が180〜200℃であるのに対し、錫の融点が
232℃であるため、はんだ付けの際に錫メッキ層が溶融
して該層が薄くなり、外気中の湿気により(特に日本の
梅雨時期において)母材の鉄材に錆が発生する問題点が
あった。
はんだの融点が180〜200℃であるのに対し、錫の融点が
232℃であるため、はんだ付けの際に錫メッキ層が溶融
して該層が薄くなり、外気中の湿気により(特に日本の
梅雨時期において)母材の鉄材に錆が発生する問題点が
あった。
本考案は、前記銅層と錫層の中間にニッケル層を介在さ
せることにより、上記問題点を解決したものである。
せることにより、上記問題点を解決したものである。
本考案は、磁器誘電体の貫通孔に挿通されるタブ付中心
導体にシリコーンチューブを被着し、全体を絶縁樹脂モ
ールドで一体固化形成した貫通型磁器コンデンサにおい
て、前記中心導体を、鉄材による母材に銅,ニッケル及
び錫の順にメッキを施して形成したことを特徴とする高
圧貫通型磁器コンデンサである。
導体にシリコーンチューブを被着し、全体を絶縁樹脂モ
ールドで一体固化形成した貫通型磁器コンデンサにおい
て、前記中心導体を、鉄材による母材に銅,ニッケル及
び錫の順にメッキを施して形成したことを特徴とする高
圧貫通型磁器コンデンサである。
錫層の下に融点の高いニッケルメッキ(融点1452℃)を
施したので、はんだ付け時に錫メッキ層の溶融があった
としてもその下層のニッケル層,銅層には全く影響がな
く、中心導体に錆が発生する心配がなくなる。
施したので、はんだ付け時に錫メッキ層の溶融があった
としてもその下層のニッケル層,銅層には全く影響がな
く、中心導体に錆が発生する心配がなくなる。
防錆対策のみを考慮すれば、鉄材の母材に銅及びニッケ
ルの2重めっき層を形成すれば十分であるが、ニッケル
メッキ層を最上層にした場合には、はんだ付けのスラッ
クスとして活性度の高い塩素系のものを使用しなければ
ならず、この塩素系のものは高電圧部品には不向きであ
り、したがってニッケル層の上に錫メッキ層を施し3層
メッキとしたものである。
ルの2重めっき層を形成すれば十分であるが、ニッケル
メッキ層を最上層にした場合には、はんだ付けのスラッ
クスとして活性度の高い塩素系のものを使用しなければ
ならず、この塩素系のものは高電圧部品には不向きであ
り、したがってニッケル層の上に錫メッキ層を施し3層
メッキとしたものである。
本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、タブ12
(13)付の中心導体10(11)は、第1図(a)に示すと
おりで、その形状及びコンデンサの全体構造は第2図に
示す従来例と同様である。
(13)付の中心導体10(11)は、第1図(a)に示すと
おりで、その形状及びコンデンサの全体構造は第2図に
示す従来例と同様である。
そして、前記中心導体10は、第1図(b)に示すように
鉄材の母材に順に銅メッキ,ニッケルメッキ及び錫メッ
キを施して形成されている。
鉄材の母材に順に銅メッキ,ニッケルメッキ及び錫メッ
キを施して形成されている。
本考案のコンデンサでは、中心導体を鉄材の母材に銅,
ニッケル及び錫の3層メッキを施したから、コンデンサ
製造工程におけるはんだ付け時に錫メッキ層が溶融する
ことがあっても、ニッケルメッキ層により防錆効果が得
られるので、前記はんだ付けに起因する中心導体の錆発
生はなくなるものである。
ニッケル及び錫の3層メッキを施したから、コンデンサ
製造工程におけるはんだ付け時に錫メッキ層が溶融する
ことがあっても、ニッケルメッキ層により防錆効果が得
られるので、前記はんだ付けに起因する中心導体の錆発
生はなくなるものである。
第1図(a)は本考案の実施例に係るタブ付中心導体の
斜視図、第1図(b)は第1図(a)A部の拡大縦断面
図、第2図は従来例の高圧貫通型磁器コンデンサの組立
縦断面図である。 10,11……中心導体、12,13……タブ。
斜視図、第1図(b)は第1図(a)A部の拡大縦断面
図、第2図は従来例の高圧貫通型磁器コンデンサの組立
縦断面図である。 10,11……中心導体、12,13……タブ。
フロントページの続き (72)考案者 伊藤 滋 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)考案者 矢作 正博 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−128621(JP,U) 実開 昭62−128622(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】磁器誘電体の貫通孔に挿通されるタブ付中
心導体にシリコーンチューブを被着し、全体を絶縁樹脂
モールドで一体固化形成した貫通型磁器コンデンサにお
いて、前記中心導体を、鉄材による母材に銅,ニッケル
及び錫の順にメッキを施して形成したことを特徴とする
高圧貫通型磁器コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9100589U JPH079369Y2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 高圧貫通型磁器コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9100589U JPH079369Y2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 高圧貫通型磁器コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0330424U JPH0330424U (ja) | 1991-03-26 |
JPH079369Y2 true JPH079369Y2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=31640509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9100589U Expired - Fee Related JPH079369Y2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 高圧貫通型磁器コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079369Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-03 JP JP9100589U patent/JPH079369Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0330424U (ja) | 1991-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |