JPH079207B2 - クランクケース掃気式2ストロークエンジン内の空気質量を決定する方法及び装置 - Google Patents

クランクケース掃気式2ストロークエンジン内の空気質量を決定する方法及び装置

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JPH079207B2
JPH079207B2 JP3028920A JP2892091A JPH079207B2 JP H079207 B2 JPH079207 B2 JP H079207B2 JP 3028920 A JP3028920 A JP 3028920A JP 2892091 A JP2892091 A JP 2892091A JP H079207 B2 JPH079207 B2 JP H079207B2
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crankcase
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    • G01F1/76Devices for measuring mass flow of a fluid or a fluent solid material
    • G01F1/86Indirect mass flowmeters, e.g. measuring volume flow and density, temperature or pressure
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  • Testing Of Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクケース掃気式
2ストロークエンジンの燃焼室内の空気質量を決定する
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】クランクケース掃気式2
ストロークエンジンにおいては、各シリンダは個々のク
ランクケース室を有し、エンジンの作動サイクルの一部
の期間中に、空気は各クランクケース内へ導入され、エ
ンジンの作動サイクルの一部の期間中に、クランクケー
ス室の容積減少に伴い圧縮され、次いで関連するシリン
ダの燃焼室内へ移送されて燃料と混合せしめられ、点火
に供せられる。
【0003】このようなエンジンの流出物及び挙動特性
を有効に制御するためには、シリンダ内での燃焼のとき
に使用される空気質量を知る必要がある。この情報が分
かれば、それに基づき空燃比を調整して所望の流出物及
び挙動特性を達成することができる。
【0004】従来のホットワイヤ型又はホットフィルム
型のセンサは、シリンダ毎の合計空気流量を測定するた
めに、2ストロークエンジンと一緒に用いることができ
る。しかし、これらのセンサは比較的高価で、こわれ易
く、空気流内のほこりによりすぐに汚れてしまう。クラ
ンクケース掃気式2ストロークエンジン内での従来の空
気流量センサの使用を排除するための及びシリンダ毎の
個々の空気流量を見積もるための代替技術が提案されて
いる。これらの技術は米国特許第4,920,790号
及び同第4,920,789号各明細書に開示されてい
る。いずれの場合も、クランクケース室内にトラップさ
れる空気の質量は、シリンダの燃焼室へ空気を移送する
前に、クランクケース室内での空気の圧縮期間中の空気
の圧力、容積及び温度の関数として決定される。上記米
国特許においては、クランクケース室と燃焼室との間で
の空気の不完全移送及びシリンダの排気ポートを閉鎖す
る前に燃焼室から漏洩する空気量を考慮して、修正因子
を使用する。
【0005】
【発明の構成並びに作用効果】本発明は、クランクケー
ス室と燃焼室との間での空気の不完全移送のための修正
を必要とせずに、関連するクランクケース室内の空気の
圧力、容積及び温度の導き出された表示に基づき、クラ
ンクケース掃気式2ストロークエンジンのシリンダ内で
燃焼に使用される空気の質量を決定する技術に関連す
る。
【0006】本発明によれば、エンジンのクランクケー
ス室内へ空気を導入する期間と、導入した空気をクラン
クケース室内にトラップさせ、その後クランクケース室
の容積減少に伴って空気を圧縮する期間と、圧縮された
導入空気をエンジンの燃焼室へ移送する期間とを有する
作動サイクルを持ったクランクケース掃気式2ストロー
クエンジンの燃焼室内の空気の質量を決定する方法が提
供され、その特徴とするところは、空気がクランクケー
ス室内でトラップされ圧縮されているときの作動サイク
ルの部分において、クランクケース室内の空気の圧力、
容積及び温度を表す値を得て、これら圧力、容積及び温
度の値からクランクケース室内にトラップされた空気の
質量を決定する工程と、燃焼室への空気の移送が実質上
完了した後にクランクケース室内に残存している空気の
圧力、容積及び温度を表す値を得て、これら圧力、容積
及び温度の値からクランクケース室内に残存している空
気の質量を決定する工程と、クランクケース室内にトラ
ップされた空気質量とクランクケース室内に残存してい
る空気質量との間の差の関数として燃焼室へ移送された
空気の質量を見積もる工程とを有することである。
【0007】一実施例において、この方法は、クランク
ケース室内での空気の圧縮期間中にこの室内にトラップ
された空気の質量(MT)をまず決定し、次いで、燃焼
室への空気の移送の直後にクランクケース室内に残存し
ている空気の質量(MR)を決定することにより、達成
される。次いで、燃焼室へ実際に移送される空気の質量
を、クランクケース室内のトラップされた空気質量と残
存空気質量との間の差(MT−MR)の関数として直接決
定する。従って、クランクケース室と燃焼室との間での
不完全空気移送を考慮するための修正は必要でない。
【0008】このため、本発明においては、排気ポート
が閉じる前にシリンダの燃焼室から漏洩する空気量を考
慮した単一の修正因子を用いるだけで、燃焼空気質量を
精確に決定できる。
【0009】クランクケース室内での圧縮期間中の及び
関連する燃焼室への空気移送後のクランクケース室内の
空気質量は、理想気体法則M=PV/RT(ここに、
M、P、V、T、Rはそれぞれ、エンジンの作動サイク
ル期間中の適当な時期に決定されたクランクケース室内
の空気の質量、圧力、容積、温度及び気体定数である)
に従って決定するのが好ましい。その結果、クランクケ
ース室内の空気質量は、普通のマイクロプロセッサ作動
式のエンジン制御装置において処理時間を殆ど必要とし
ない比較的簡単な代数学的関係を用いて計算できる。
【0010】一実施例において、燃焼室へ移送される空
気質量は、クランクケース室でトラップされた空気質量
と残存空気質量との差の所定の一次関数である式α+β
(MT−MR)に基づき決定される。従って、移送される
空気質量を予測するときに定数α、βのための値が異な
るエンジン作動条件下で得られた(測定され計算され
た)空気流量データに関連する最適ライン(best-fit li
ne) に対応するように選択されているので、一層高い精
度が得られる。
【0011】クランクケース室の空気の温度はエンジン
内に誘導される空気の温度の関数として決定するのが便
利である。これは、クランクケース室内の空気温度が吸
入空気の温度に等しいと仮定することにより、または
(クランクケース室内の空気の膨張及び圧縮が等エント
ロピー的に行われると仮定することにより)クランクケ
ース室内の空気温度と吸入空気温度との間の一層精確な
機能上の関係を使用することにより、達成される。これ
により、重要な利点が得られる。その理由は、エンジン
の温度センサが、一般的に、エンジンのサイクル時間に
比べて長い遅れ時間を有するからである。その結果、一
般にはゆっくり変化する吸入空気温度を、エンジンサイ
クルにわたって急激に変化するクランクケース室内の空
気温度よりも一層精確に測定できる。更に、吸入空気温
度を測定するためのセンサは大半の典型的なエンジン制
御装置において既に使用されている。このため、本実施
例においては、クランクケース室内の空気温度を吸入空
気温度の関数として導き出すことにより、付加的なクラ
ンクケース温度センサを必要としない。
【0012】別の実施例においては、クランクケース室
の容積はエンジンサイクル位置の所定の関数として導き
出される。クランクケース室内の容積は、一般的なエン
ジン制御装置においても測定されるようなエンジンのク
ランクシャフトの角度回転から決定される。
【0013】他の実施例においては、クランクケース室
から関連するシリンダへ移送される空気質量のための値
は、排気ポートが閉じる前にシリンダから漏洩する空気
を考慮して修正される。従って、燃焼に使用される空気
質量のための精確な見積もりを得ることができる。
【0014】本発明の別の形態によれば、エンジンのク
ランクケース室内へ空気を導入する期間と、導入した空
気をクランクケース室内にトラップさせ、その後クラン
クケース室の容積減少に伴って空気を圧縮する期間と、
圧縮された導入空気をエンジンの燃焼室へ移送する期間
とを有する作動サイクルを持ったクランクケース掃気式
2ストロークエンジンの燃焼室内の空気の質量を決定す
る装置が提供され、その特徴とするところは、クランク
ケース室内の圧力、容積及び温度をそれぞれ感知する圧
力センサ、容積センサ及び温度センサと;空気がクラン
クケース室内でトラップされ圧縮されているときの作動
サイクルの部分の期間中に各センサにより得られた空気
の圧力、容積及び温度の測定値から、クランクケース室
内にトラップされた空気の質量を決定し、燃焼室への空
気の移送が実質上完了した後に得られた圧力の測定値か
らクランクケース室内に残存している空気の質量を決定
し、クランクケース室内にトラップされた空気質量とク
ランクケース室内に残存している空気質量との間の差の
関数として、燃焼室へ移送される空気の質量を見積もる
ようになった処理手段と;を備えたことである。
【0015】クランクケース室内の空気の圧力はクラン
クケース室内に配置した普通の圧力センサから導き出す
のが好ましい。このためには、シリンダの空気質量の決
定を可能にするように普通のコンピュータ作動式のエン
ジン制御装置に比較的安価な圧力トランスジューサを付
加するだけでよい。
【0016】本発明は、燃焼に使用されるシリンダ内の
見積もった空気質量に基づき燃料供給又はエンジン吸入
空気を規制するような空気又は燃料ベースの2ストロー
クエンジン制御装置にも同様に適用できる。
【0017】
【実施例】第1図には、シリンダ14を明示するため一
部を破断した状態のクランクケース掃気式2ストローク
エンジン10を示す。ピストン12がシリンダ14の壁
の内部に位置し、ロッド16はピストン12をクランク
ケース室18内に位置した回転クランクシャフト(図示
せず)に連結している。エンジン10には、スロットル
22を有する空気吸入マニホルド20及び排気マニフォ
ルド24が接続されている。シリンダ14は、このシリ
ンダ14の壁に設けた排気ポート26を介して排気マニ
ホルド24に連通している。吸入マニホルド20はリー
ド弁逆止め機構28を介してシリンダ14及びクランク
ケース室18に連通し、この機構28はクランクケース
ポート32をシリンダ14の壁に設けた入口ポート34
に接続する共通空気移送通路30に開口している。シリ
ンダ14は燃焼室40内へ突出した点火プラグ36と電
気ソレノイド作動式の燃料インゼクタ38を具備する。
既知の種々のセンサがエンジン10に関連していて、エ
ンジン制御に関する典型的な信号を提供する。この実施
例を理解するのに有用なセンサのみを以下説明する。空
気吸入マニホルド20内に位置した温度センサ44はマ
ニホルド内の空気温度(MAT)を測定するためのもの
である。電磁センサ48、50は、エンジンのクランク
シヤフトの端部に取り付けたリングギヤ52及びデイス
ク54上の歯の運動をそれぞれ感知することにより、ク
ランクシャフトの回転位置(ANGLE)及びシリンダ
14のための上死点位置(TDC)を表示するパルス信
号を提供する。シリンダ14内の上死点からのクランク
シャフトの回転角度は、TDCパルス後にANGLE信
号内に生じたパルス数を計数し、次いでこの計数値にリ
ングギヤ52の歯の角度間隔を乗算することにより、得
ることができる。1分当りの回転数(RPM)で表され
るエンジン速度は、一定の時間間隔内に生じるTDCパ
ルスの数を計数し、次いでこれに適当な変換定数を乗算
することにより、得られる。
【0018】コンピュータ56は普通のデジタルコンピ
ュータであり、中央処理ユニット、ランダムアクセスメ
モリー(RAM)、読出し専用メモリー(ROM)、ア
ナログ・デジタルコンバータ、入力/出力回路、及びク
ロック回路を有する。前述の種々のセンサからの信号は
図示の経路を流れてコンピュータ56へ入力される。こ
れらの入力を使用して、コンピュータ56は適当な普通
の計算を実行し、燃料インゼクタ38への出力(燃料信
号)及び点火装置58への出力(点火進行信号)を提供
する。
【0019】点火装置58は高電圧点火信号を発生し、
この信号は、コンピュータ56により提供された点火進
行信号とANGLE入力信号及びTDC入力信号により
与えられたエンジンのクランクシャフトの位置とにより
判定されるが如き適当な時期に、点火プラグ36へ印加
される。点火装置58は標準のディストリビュータ又は
他の適当な装置を有するとよい。
【0020】次に、シリンダ14内で生じるサイクルに
基づきエンジン10の作動を説明する。アップストロー
ク(上方運動)期間中、ピストン12はシリンダ14内
でその最下方位置から上死点へ向かって移動する。ピス
トン12の上方運動期間中、空気入口ポート34及び排
気ポート26は閉じていて燃焼室40から遮断され、そ
の後、空気はリード弁28を介してクランクケース室1
8内へ導入される。ピストン12の上方での燃焼室40
内の空気はインゼクタ38からの燃料と混合せしめら
れ、点火プラグ36がアップストロークの上限近傍で混
合物を点火するまで圧縮される。燃焼が開始すると、ピ
ストン12はダウンストロークを開始し、リード弁28
が閉じているためにクランクケース室18の容積及びこ
の室内の空気の容積を減少させる。ダウンストロークの
下限に近付くと、ピストン12は排気ポート26を開放
して燃焼した燃料を解放し、次いで入口ポート34を開
放して、クランクケース室18内の圧縮空気を空気移送
通路30を通してシリンダ14内へ流入させる。ピスト
ン12がシリンダ14内の最下側地点に到達したときに
新たなサイクルが開始する。
【0021】クランクケース掃気式2ストロークエンジ
ン10の流出物及び挙動特性を有効に制御するために
は、燃焼時にシリンダ14内で利用される空気の質量を
知る必要がある。この情報が分かれば、空燃比を調整し
て所望の流出物及び挙動特性を達成することができる。
【0022】次に、本実施例を作動させるための数式に
ついて説明する。クランクケース室18内の空気圧力が
臨界圧力を越えないので、クランクケース室内の空気質
量はいずれの時点においても理想気体法則の式 M=PV/RT (1) から得られるものと仮定できる。ここに、M、P、V、
T、Rはそれぞれ、エンジンの作動サイクル期間中の特
定時におけるクランクケース室内の空気の質量、圧力、
容積、温度及び気体定数である。
【0023】クランクケース室内の空気の温度Tを測定
するために普通の温度センサを使用することができる。
しかし、温度センサはエンジンのサイクル時間に比べて
長い応答時間を有するため、クランクケース室内の温度
の精確な測定を困難にする。従って、クランクケース室
内の空気温度の実際の測定は行わず、これに代わるもの
を使用する。
【0024】第1の近似としては、クランクケース室内
の空気温度が吸入マニホルドからエンジン内へ導入され
る空気の温度TINに等しいと仮定する。この近似を数式
1に適用した場合、クランクケース室内の空気質量の見
積もり値は次の数式2 M=PV/RTIN (2) で与えられ、クランクケース室の空気温度を知る必要が
なくなる。
【0025】クランクケース室の空気温度のための一層
精確な見積もりは、圧縮行程が熱伝達率に比べて比較的
速いということを認識することにより、得られる。この
ため、クランクケース室18からの正味の熱伝達は無視
でき、クランクケース室内の空気の圧縮及び膨張は実質
上等エントロピー的に行われるものとみなすことができ
る。従って、クランクケース室内の空気温度は次の数式
【0026】
【0027】で近似させることができ、ここにPINは吸
入マニホルド20内の空気の圧力、γは一定容積での比
熱に対する一定圧力での空気の比熱の割合を表す。空気
に対しては、γは約1.4である。上記数式3は、分数
指数を含むのでその計算が面倒であり、重大な誤差を伴
うことなく、0.8ないし1.3の圧力比(P/PIN
の範囲に対して数式3の最良の適合(fit)を表す次の数
式4で示す一次曲線により更に簡潔化できる。
【0028】 T=TIN[0.732+0.268(P/PIN)] (4) この数式4のTを数式1に代入すると、 M=PV/{PTIN[0.732+0.268(P/PIN)]} (5) が得られ、これは、エンジンの作動サイクル期間中の任
意の時点におけるクランクケース室内の空気質量を表
す。数式5はクランクケース室での温度センサの使用の
必要性を排除し、空気質量Mを見積もるに際して数式2
よりも一層の精確さを与えることができる。しかし、吸
入空気の温度及び圧力を知る必要がある。
【0029】クランクケース室18内でトラップされ圧
縮される空気の質量Mは、(リード弁28が閉じピスト
ン12がその上死点を通過した後で入口ポート34が開
く前に生じる)θ=θTとなったときのエンジン回転期
間中の時点で、数式2又は5を評価することにより、決
定できる。同様に、シリンダ14への空気の移送が実質
上完了した後にクランクケース室内に残存している空気
の質量MRは、(入口ポート34の閉鎖時近傍で、実質
的な量の新たな空気がリード弁28を通してクランクケ
ース室内へ流入する前に生じる)θ=θRのエンジン回
転時に、数式2又は5を評価することにより、決定でき
る。
【0030】上述のトラップされた空気質量及び残存す
る空気質量に関して、クランクケース室18から燃焼室
40へ移送される空気質量Mのための見積もり値は、次
の数式6により与えられる。
【0031】 M=MT−MR (6) しかし、上記数式6は、少ない流量ではエンジンの空気
流量を僅かに過剰予測(見積もり)することが判った。
これは、一層少ない流量ではクランクケース室内の空気
密度を低下させるクランクケース室からの熱伝達に起因
すること明白である。このような不都合は、理想気体法
則の数式2又は5に基づいて予測した空気流量と実際に
測定した空気流量データとの間の最良の適合を得るよう
な次の一次数式7を使用することにより、最小化でき
る。
【0032】 M=α+β(MT−MR) (7) 一次曲線の回帰(regression)即ち曲りを分析して、多
数の異なるエンジン速度及び負荷条件に対する測定空気
流データ及び予測空気流データに基づくα、βのための
最良適合値を決定する。
【0033】数式2又は5、及び数式7に従い空気質量
Mを見積もるに必要な計算を遂行するために、コンピュ
ータ56は、必要な情報を引き出せる適当なエンジンの
センサから適正な入力信号を受ける。好ましい実施例に
おいては、クランクケース室の圧力の表示は、クランク
ケース室18内に位置していてコンピュータ56への入
力として信号CCPを発生する圧力トランスジューサ4
6により、提供される。圧力センサ46はクランクケー
ス室18内の空気圧力の変化を感知できる任意の適当な
型式の圧力トランスジューサでよい。
【0034】マニホルド温度センサ44は吸入空気温度
を表すMAT信号を提供し、この信号に基づき、コンピ
ュータ56は、クランクケース室内の空気温度のための
一層精確な見積もりが必要な場合には、数式2又は5で
必要なTINのための値を導き出すことができる。同様
に、マニホルド圧力センサ42はマニホルド空気圧力を
表すMAP信号を提供し、この信号に基づき、コンピュ
ータ56は数式5に必要な如きPIN のための値を導き
出すことができる。
【0035】クランクケース室の容積Vのための値は、
エンジンの回転角度θT、θR時に、数式2又は5に従っ
て質量MT、MRをそれぞれ計算するために必要である。
回転角度θT、θRに対応する容積はエンジンの物理的構
造に基づき知ることができ、角度θT、θRの関数として
メモリー内に検索テーブルとして記憶される。上述のよ
うに、コンピュータ56はセンサ48、50により提供
されたANGLE信号及びTDC信号からエンジンのク
ランクシャフトの回転角度θを導き出し、コンピュータ
56内にθとして記憶した値を連続的にアップデートす
る。
【0036】数式2又は5、及び数式6により修正され
た如き理想気体法則を使用して求めた質量Mはシリンダ
毎に及びサイクル毎にエンジン内へ流入する空気の質量
を表す。値Mを燃焼に使用するシリンダ毎の空気質量に
精確に変換するためには、エンジンのトラッピング効率
を知る必要がある。シリンダで燃焼に使用される空気質
量M′は次の数式8により与えられる。
【0037】 M′=MηT (8) ここに、ηTは、シリンダの入口ポート及び排気ポート
が閉じた後の燃焼室内に実際捕捉されるシリンダ内へ流
入した空気質量の百分率を表すエンジンのトラッピング
効率である。エンジンのトラッピング効率は既知で、エ
ンジンの速度及び負荷に応じて変化する。従来は、エン
ジンの動力計を使用して、(エンジン負荷及びエンジン
速度(RPM)に関連する)見積もった空気流量Mの関
数としてトラッピング効率を測定していた。測定したト
ラッピング効率値は値M、RPMの関数としてメモリー
内に検索テーブルとして通常記憶される。
【0038】上述の実施例は3シリンダ、1.2リット
ルの2ストロークエンジンにてテストされた。このエン
ジンのシリンダの吸入ポートは上死点(ATDC)後θ
=120°で開き、ATDC後θ=240°で閉じた。
この特定なエンジンに対して、ATDC後θT=65゜及
びθR=255°のエンジン回転角度でそれぞれ質量
T、MRを計算したときに、測定空気流量と見積もり空
気流量との間の最良修正が得られた。
【0039】別の実施例においては、クランクケース室
内の空気温度は吸入空気温度TINに等しいと仮定し、ク
ランクケース室内の空気質量MT、MRは数式2として修
正された如き理想気体法則に従い計算した。この実施例
に対しては、測定空気流量データ及び見積もり空気流量
データの最良適合は、グラム/シリンダ/サイクルとし
ての値Mのために数式7でα=−0.291、β=0.
840に設定することにより得られた。
【0040】他の実施例においては、クランクケース室
内の空気温度は数式4により見積もり、クランクケース
室内の空気質量MT、MRは数式5として修正した如き理
想気体法則に従って計算した。この実施例に対しては、
測定空気流量データ及び見積もり空気流量データのため
の数式7での最良適合は、α=0.0571、β=1.
117の値を使用して得た。
【0041】上述のパラメータに対する最適値は各エン
ジン構造にとって特定のものであり、構造が異なれば、
最適な角度θT、θR及び修正係数α、βを決定するため
に動力計に対して個々の校正(キャリブレーション)が
必要となる。
【0042】図2を参照して、燃焼に使用されるシリン
ダ内の空気質量を見積もる際にコンピュータ56により
実行されるルーチンの一実施例を示す簡潔なフローチャ
ートを説明する。エンジンが始動した後、コンピュータ
56内のすべてのカウンタ、フラッグ、レジスタ及びタ
イマが初期化され、ROMに記憶されたシステムの初期
値はRAM内のPOM指定記憶位置に入る。この予備初
期化の後、コンピュータ56は主エンジンループ制御プ
ログラムを連続的に実行する。図2に示すルーチンは主
制御プログラムの一部に含まれ、コンピュータ56がこ
の制御プログラムを遂行するときに実行される。
【0043】ステップ60でルーチンが開始し、ルーチ
ンは決定ステップ62へ進み、このステップで、クラン
クシャフトの回転角度θのために現在記憶されている値
を0°と比較し、エンジンが上死点にあるか否かを判定
する。エンジンが上死点にあれば、ルーチンはステップ
64を実行し、その外は、ルーチンは決定ステップ66
へ進む。
【0044】ステップ64では、コンピュータ56はそ
れぞれのマニホルド温度センサ44及びマニホルド圧力
センサ42からの入力信号MAT、MAPをサンプリン
グすることにより、吸入空気の温度TIN及び圧力PIN
値を読取り、記憶する。マニホルド圧力センサ44の代
わりに、圧力PINは、クランクケース圧力センサ46か
らの信号CCPをサンプリングすることにより見積もる
ことができる。エンジンが上死点TDCにある場合、ク
ランクケース室の圧力信号CCPは吸入マニホルド20
内の圧力を近似的に表す。その理由は、リード弁28が
まだ閉じておらず、ピストン12がクランクケース室1
8内の空気をまだ圧縮していないからである。ステップ
64を終了した後、ルーチンは決定ステップ66へ進
む。
【0045】ステップ66においては、クランクシャフ
トの回転角度θのための現在の値が角度θTと比較さ
れ、クランクシャフトがクランクケース室内にトラップ
された空気質量MTの計算に適する回転角度に到達した
か否かを判定する。θ=θTの場合は、ルーチンはステ
ップ68ないし74を実行し、その外は、ルーチンはス
テップ76へ進む。
【0046】ステップ68が実行された場合、コンピュ
ータ56は、クランクケース圧力センサ46により提供
された信号CCPをサンプリングすることにより、回転
角度θTに関連するクランクケース室内の空気圧力を読
取り、記憶する。
【0047】次に、ステップ70において、回転角度θ
Tに関連するクランクケース室の容積V(θT)のための
値がメモリー内に記憶したテーブルから検索される。次
いで、ルーチンはステップ72へ進む。
【0048】ステップ72においては、クランクケース
室内の温度のための値を計算する。クランクケース室内
の温度が吸入空気温度に等しいと仮定すると、温度Tは
単に温度TINに等しくなるように設定される。一方、ク
ランクケース室の温度が温度TINに等しくないと仮定す
ると、温度Tはステップ64、68で得られたTIN、P
IN、Pの値を使用して数式4に従い計算される。
【0049】ステップ72が完了した後、ルーチンはス
テップ74へ進み、このステップでは、クランクケース
室内にトラップされた空気質量MTのための見積もり値
は、ステップ68、72で求めたP、V、Tの値を理想
気体法則の数式2に代入することにより、計算される。
質量MTを決定するために理想気体法則を使用したが、
他の法則又は関係を使用してもよい。例えば、数式2を
使用してクランクケース室での圧縮期間中の数個の回転
位置でクランクケース室にトラップされた空気質量を計
算し、次いでこれらの計算した値を平均して質量MT
ための最終見積もり値を得ることにより、一層の精確さ
が得られる。代わりに、クランクケース室内でトラップ
された空気質量は、前述の米国特許第4,920,79
0号及び同第4,920,789号各明細書に開示され
ているように、クランクケース室での圧縮期間中に減少
している容積に関してクランクケース室の圧力を積分す
ることにより、決定することもできる。質量MTTのため
の値を計算し記憶した後、ルーチンは決定ステップ76
へ進む。
【0050】決定ステップ76においては、クランクシ
ャフトの回転角度θのための現在の値を角度θRと比較
し、クランクシャフトがクランクケース室内に残存して
いる空気質量MRの計算にとって適正な回転位置に到達
したか否かを決定する。θ=θRの場合は、ルーチンは
ステップ78へ進み、その外は、ステップ94でルーチ
ンを出て、主エンジンループ制御プログラムに戻る。
【0051】ステップ78が実行された場合は、コンピ
ュータ56は、クランクケース圧力センサ46により提
供された信号CCPをサンプリングすることにより、回
転角度θRに関連するクランクケース室内の空気圧力を
読取り、記憶する。
【0052】次に、ステップ80において、回転角度θ
R に関連するクランクケース室の容積V(θR)のため
の値がメモリーに記憶されたテーブルから検索される。
次いで、ルーチンはステップ82へ進む。
【0053】ステップ72においては、クランクケース
室の温度のための値が計算される。クランクケース室の
温度が吸入空気温度に等しいと仮定するような実施例に
おいては、温度値Tは温度TINに等しくなるように単に
設定される。クランクケース室の温度が温度TINに等し
くないと仮定するような実施例に対しては、温度Tはス
テップ64、78で得られたTIN、PIN、Pの値を使用
して数式4に従い計算される。
【0054】ステップ82が完了した後、ルーチンはス
テップ84へ進み、このステップでは、クランクケース
室の残存空気質量MRのための見積もり値は、ステップ
78、82で求めたP、V、Tの値を理想気体法則に数
式2に代入することにより、計算される。前述のよう
に、クランクケース室内の圧力、容積及び温度に基づく
他の関数を使用することができる。例えば、(吸入ポー
ト34が閉じる近傍で、実質的な量の新たな空気がリー
ド弁28を通してクランクケース室18へ流入する前に
生じる)多数の回転角度において理想気体法則を連続的
に適用することにより得られた結果を平均化することに
よって、質量MRのための一層精確な見積もり値を得る
ことができる。質量MRのための値を計算し、記憶した
後、ルーチンは決定ステップ86へ進む。
【0055】ステップ86においては、次のステップで
使用されるα、βのための値がメモリーから検索され
る。上述のテストにおいて、クランクケース室の空気温
度が温度TINに等しいと仮定するような実施例において
は、α=−0.291、β=0.840であることが判
った。クランクケース室内の温度が数式4のように変化
する実施例では、α=0.0571、β=1.117で
あることが判った。
【0056】次に、ステップ88において、クランクケ
ース室18から燃焼室へ移送される空気質量Mは、ステ
ップ74で求めた空気質量MTとステップ84で求めた
質量MRとの間の差の関数として、数式7に基づき計算
される。
【0057】ステップ88に続いて、エンジン速度RP
M及びステップ88で求めた質量Mの値の関数として、
エンジンのトラッピング効率がメモリー内に記憶された
テーブルから検索される。
【0058】ステップ92においては、ステップ88、
90で求めたM、ηTの値を使用して数式8に従い、燃
焼に使用されるシリンダ内の最終空気質量M′を計算す
る。
【0059】M′に対するこの値はメモリー内に記憶さ
れ、エンジンサイクル毎にアップデートされ、主ループ
制御プログラムの実行期間中にエンジン制御パラメータ
を調整する際に使用される。ステップ92の実行後、ス
テップ94でルーチンを出る。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランクケース掃気式2ストロークエンジンの
1つ及び燃焼に使用される空気質量を見積もるための本
発明の一実施例に係る装置を有するコントローラを示す
概略構成図である。
【図2】燃焼に使用される空気質量を決定する際に図1
のコントローラにより実行されるプログラムインストラ
クションの一実施例を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 クランクケース掃気式2ストロークエンジン 18 クランクケース室 40 燃焼室 44 温度センサ 46 圧力センサ 48、 50 電磁センサ 56 コンピュータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクケース室(18)内
    へ空気を導入する期間と、導入した空気を同クランクケ
    ース室内にトラップさせ、その後同クランクケース室の
    容積減少に伴って空気を圧縮する期間と、圧縮された導
    入空気を前記エンジンの燃焼室(40)へ移送する期間
    とを有する作動サイクルを持ったクランクケース掃気式
    2ストロークエンジンの燃焼室内の空気の質量を決定す
    る方法において、 空気が前記クランクケース室内でトラップされ圧縮され
    ているときの前記作動サイクルの部分において、同クラ
    ンクケース室内の空気の圧力(P)、容積(V)及び温
    度(T)を表す値を得て、これら圧力(P)、容積
    (V)及び温度(T)の値から同クランクケース室内に
    トラップされた空気の質量(MT)を決定する工程と;
    前記燃焼室への空気の移送が実質上完了した後に前記ク
    ランクケース室内に残存している空気の圧力(P)、容
    積(V)及び温度(T)を表す値を得て、これら圧力
    (P)、容積(V)及び温度(T)の値から同クランク
    ケース室内に残存している空気の質量(MR)を決定す
    る工程と;前記クランクケース室内にトラップされた空
    気質量(MT)と同クランクケース室内に残存している
    空気質量(MR)との間の差の関数として前記燃焼室へ
    移送された空気の質量を見積もる工程と;を有すること
    を特徴とする空気質量決定方法。
  2. 【請求項2】 前記燃焼室(40)内にトラップされる
    空気質量(M)の移送量を表すトラッピング効率値を決
    定する工程と;決定したトラッピング効率値に基づき、
    見積もった空気質量(M)を調整する工程と;を有する
    ことを特徴とする請求項1の空気質量決定方法。
  3. 【請求項3】 前記クランクケース室内にトラップされ
    た空気の質量(MT)が理想気体法則に基づき決定され
    ることを特徴とする請求項1又は2の空気質量決定方
    法。
  4. 【請求項4】 前記クランクケース室内に残存している
    空気の質量(MRR)が理想気体法則に基づき決定される
    ことを特徴とする請求項1、2又は3の空気質量決定方
    法。
  5. 【請求項5】 前記燃焼室へ移送される空気の質量
    (M)が、α、βを定数とした場合の式 M=α+β(MT−MR) に基づき決定されることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれかに記載の空気質量決定方法。
  6. 【請求項6】 前記クランクケース室内の空気の温度
    (T)がエンジン内へ導入される空気の温度の関数とし
    て導き出されることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の空気質量決定方法。
  7. 【請求項7】 前記クランクケース室の容積(V)がエ
    ンジンサイクル位置の関数として導き出されることを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の空気質量
    決定方法。
  8. 【請求項8】 前記クランクケース室(18)内の空気
    圧力(P)がエンジンの同クランクケース室内に位置し
    た圧力センサ(46)から導き出されることを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の空気質量決定方
    法。
  9. 【請求項9】 エンジンのクランクケース室(18)内
    へ空気を導入する期間と、導入した空気を同クランクケ
    ース室内にトラップさせ、その後同クランクケース室の
    容積減少に伴って空気を圧縮する期間と、圧縮された導
    入空気を前記エンジンの燃焼室(40)へ移送する期間
    とを有する作動サイクルを持ったクランクケース掃気式
    2ストロークエンジンの燃焼室内の空気の質量を決定す
    る装置において、 前記クランクケース室(18)内の圧力、容積及び温度
    をそれぞれ感知する圧力センサ(46)、容積センサ
    (48、50)及び温度センサ(44)と;空気が前記
    クランクケース室内でトラップされ圧縮されているとき
    の前記作動サイクルの部分の期間中に上記各センサによ
    り得られた空気の圧力、容積及び温度の測定値から、前
    記クランクケース室内にトラップされた空気の質量(M
    T)を決定し、前記燃焼室(40)への空気の移送が実
    質上完了した後に得られた圧力の測定値から同クランク
    ケース室内に残存している空気の質量(MR)を決定
    し、同クランクケース室内にトラップされた空気質量
    (MT)と同クランクケース室内に残存している空気質
    量(MR)との間の差の関数として、同燃焼室へ移送さ
    れる空気の質量を見積もるようになった処理手段(5
    6)と;を備えたことを特徴とする空気質量決定装置。
  10. 【請求項10】 前記処理手段(56)が、前記燃焼室
    内にトラップされる空気質量(M)の移送される量を表
    すトラッピング効率値に基づき、見積もった空気質量
    (M)を調整するようになっていることを特徴とする請
    求項9の空気質量決定装置。
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