JPH0791474B2 - シリコーンゴム組成物及び硬化物 - Google Patents

シリコーンゴム組成物及び硬化物

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JPH0791474B2
JPH0791474B2 JP23822990A JP23822990A JPH0791474B2 JP H0791474 B2 JPH0791474 B2 JP H0791474B2 JP 23822990 A JP23822990 A JP 23822990A JP 23822990 A JP23822990 A JP 23822990A JP H0791474 B2 JPH0791474 B2 JP H0791474B2
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silicone rubber
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、加工性及び作業性に優れ、かつ低硬度の硬化
物を与えるシリコーンゴム組成物及びその硬化物に関す
る。
従来の技術及び発明が解決しようとする課題 シリコーンゴム組成物は、硬化物が耐熱性、耐候性、耐
久性、離型性、電気的特性などに優れているために様々
な形に加工成形され、建築材料、電気・電子部品、自動
車部品、OA機器部品など様々な分野で使用されている。
近年、特に普及のめざましいOA機器においては、複写
機、プリンター等でシリコーンゴム組成物が大量に使用
されており、この分野においてシリコーンゴム組成物は
耐熱性、離型性、圧縮永久歪などに優れた硬化物を与え
るのでロール材料として無くてはならないものになって
いる。
しかしながら、シリコーンロール材料では、硬さ(JIS
−A)40以下の低硬度材料が要求されているが、かかる
低硬度の硬化物を与えるシリコーンゴム組成物は、シリ
コーンポリマー(生ゴム)に充填剤を比較的少なめに加
えて製造するため、シリコーンゴム組成物の加工成形時
の作業性に劣り、部品製造の経済性が悪いという問題が
あった。
また、シリコーンポリマー(生ゴム)にシリカ充填剤を
配合すると物理的特性に優れたシリコーンゴム組成物を
得ることができることは知られているが、シリカ充填剤
を配合するためには、通常、両末端にシラノール基を有
するオルガノポリシロキサンの低分子体をウエッターと
して使用するため、シリカ充填剤を配合したシリコーン
ゴム組成物は可塑度が低く、表面が粘着感のあるものと
なり、ロール加工性や押し出し加工性が悪くなってしま
う等の欠点を有していた。
従って、低硬度シリコーンゴム組成物の加工性及び作業
性の改善が望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、加工性及び
作業性に優れ、低硬度の硬化物を与えるシリコーンゴム
組成物及びその硬化物を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び作用 本発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、下記一般式(1) (但し、式中Rは置換又は非置換の一価炭化水素基を表
わし、かつ、R基全体の0.0001〜0.5モル%はアルケニ
ル基である。また、aは1.95〜2.05の範囲の数であ
る。) で表わされる重合度が3000以上のオルガノポリシロキサ
ンと、比表面積50m2/g以上の微粉末シリカを含むシリコ
ーンゴム組成物に対し、ウエッターとして下記一般式
(2) (但し、式中R1は置換又は非置換の一価炭化水素基であ
り、Xは水素原子、アルキル基及びアルコキシアルキル
基から選ばれる基であり、b,c,dはそれぞれ0≦b<0.
2,0≦c<0.2,1<d≦4の範囲の数である。) で表わされる有機珪素化合物と、下記一般式(3) (但し、式中R2は脂肪族不飽和基を含まない置換又は非
置換の一価炭化水素基であり、R3はアルケニル基、アク
リル基又はメタクリル基であり、Yは水素原子、アルキ
ル基及びアルコキシアルキル基から選ばれる基であり、
e,f,gはそれぞれ1.8<e<2.2,0.004<f<0.2,0≦g<
0.2の範囲の数である。) で表わされる重合度が20〜500であるオルガノポリシロ
キサンとを一般式(2)の化合物/一般式(3)のオル
ガノポリシロキサンが重量比で0.005〜0.5となるような
割合で反応させることにより得られる有機珪素化合物と
を配合することにより、可塑度が高く、押出し成形性が
良好で、優れた加工性及び作業性を有し、圧縮永久歪も
小さく、低硬度の硬化物を与えるシリコーンゴム組成物
が得られることを見い出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、 (I)上記(1)式の重合度が3000以上のオルガノポリ
シロキサンと、 (II)上記(2)式の有機珪素化合物と、上記(3)式
の重合度が20〜500のオルガノポリシロキサンとを
(2)式の化合物/(3)式の化合物が重量比で0.005
〜0.5となるような割合で反応させることにより得られ
る有機珪素化合物と、 (III)比表面積50m2/g以上の微粉末シリカとを主成分
とするシリコーンゴム組成物及びこれを硬化させること
により得られる硬化物を提供する。
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明の第一必須成分は、下記一般式(1) で示されるオルガノポリシロキサンである。
ここで、R基は置換又は非置換の一価炭化水素基、好ま
しくは炭素数1〜10のものであり、R基全体の0.001〜
0.5モル%、特に0.01〜0.3モル%がビニル基,アリル基
等のアルケニル基であることが必要である。このアルケ
ニル基の含有量が上記範囲よりも少ない場合には、オル
ガノポリシロキサンの硬化性が不十分となり、また上記
範囲よりも多い場合には、該組成物から得られる硬化物
が硬くなるばかりではなく、特性(特には耐熱性)が悪
くなる。また、上記アルケニル基以外のR基としては、
例えばメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基等の
アルキル基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;
フェニル基,トリル基等のアリール基;ベンジル基,β
−フェニルエチル基等のアラルキル基、並びにこれらの
炭化水素基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全
部が弗素、塩素等のハロゲン原子やシアノ基で置換され
た基(例えば、3,3,3−トリフルオロプロピル基、クロ
ロメチル基、シアノエチル基)等を挙げることができ
る。
なお、アルケニル基以外のR基はメチル基であることが
一般的であるが、耐寒性、耐放射線性、透明性が要求さ
れる場合には、R基として最大20モル%のフェニル基を
含むことが好適である。更に、耐油、耐ガソリン性が要
求される場合には、R基としてシアノエチル基や3,3,3
−トリフルオロプロピル基が含まれることが好適であ
る。
また、前記組成式(1)において、aは1.95〜2.05の数
であり、好ましくは1.98〜2.01である。aが1.95未満の
オルガノポリシロキサンは重合度3,000以上に合成する
ことが容易ではなく、またaが2.05を超えるオルガノポ
リシロキサンは、重合度3,000以上のものを再現性良く
安定に合成することが容易ではない。
このオルガノポリシロキサンは、十分な機械的強度をだ
すために、重合度が3,000以上、好ましくは5,000〜10,0
00である。
本発明に用いるオルガノポリシロキサンは、実質的に
は、ジオルガノポリシロキサン単位から構成されるが、
トリオルガノシロキシ単位、モノオルガノシロキサン単
位、およびSiO2単位を少量含んでいてもよく、また分子
鎖末端は水酸基、トリオルガノシロキシ単位で封鎖され
ていてもよい。
本発明では、第二必須成分として下記一般式(2) (但し、式中R1は置換又は非置換の一価炭化水素基であ
り、Xは水素原子、アルキル基及びアルコキシアルキル
基から選ばれる基であり、b,c,dはそれぞれ0≦b<0.
2,0≦c<0.2,1<d≦4の範囲の数である。) で表わされる有機珪素化合物と、下記一般式(3) (但し、式中R2は脂肪族不飽和基を含まない置換又は非
置換の一価炭化水素基であり、R3はアルケニル基、アク
リル基又はメタクリル基であり、Yは水素原子、アルキ
ル基及びアルコキシアルキル基から選ばれる基であり、
e,f,gはそれぞれ1.8<e<2.2,0.004<f<0.2,0≦g<
0.2の範囲の数である。) で表わされる重合度が20〜500であるオルガノポリシロ
キサンとを反応させることにより得られる有機珪素化合
物を配合する。この有機珪素化合物は上述の第一必須成
分と後述する第三必須成分とをコンパウンディングする
時のウエッター成分として有効なものであり、本発明で
は上述したように(2)式の化合物と(3)式の化合物
とが反応結合した有機珪素化合物を配合することによ
り、良好な押出し成形性、低圧縮永久歪性を有する組成
物を得ることができる。この場合、単に(2)式の化合
物と(3)式の化合物とを混合させただけで反応結合さ
せないと、良好な押出し成形性、低圧縮永久歪性が得ら
れず、本発明の目的を達成し得ない。
ここで、(2)式中のR1は炭素数が1〜10であることが
好ましく、例えばメチル基,エチル基,プロピル基,ブ
チル基などのアルキル基、ビニル基,アリル基,ブテニ
ル基などのアルケニル基、フェニル基,トリル基などの
アリール基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル
基、ベンジル基,β−フェニルエチル基等のアラルキル
基またはこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子,シアノ基などで置換したク
ロロメチル基,γ−トリフルオロプロピル基,シアノエ
チル基などから選択される同一又は異種の非置換又は置
換1価炭化水素基であり、Xは水素原子、メチル基,エ
チル基,プロピル基等の好ましくは炭素数1〜6のアル
キル基及びメトキシメチル基,メトキシエチル基,エト
キシメチル基,エトキシエチル基等の好ましくはアルコ
キシ基の炭素数が1〜6でアルキル基の炭素数が1〜6
のアルコキシアルキル基から選ばれる基である。また、
bは0≦b<0.2、好ましくは0≦b<0.1、cは0≦c
<0.2、好ましくは0≦c<0.1、dは1<d≦4、好ま
しくは2<d<3の範囲の数である。
更に、(3)式中のR2は脂肪族不飽和基を含まない置換
又は非置換の一価炭化水素基、好ましくは炭素数1〜10
のものであり、例えばメチル基,エチル基,プロピル
基,ブチル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等のシ
クロアルキル基;フェニル基,トリル基等のアリール
基;ベンジル基,β−フェニルエチル基等のアラルキル
基、並びにこれらの炭化水素基の炭素原子に結合した水
素原子の一部又は全部が弗素、塩素等のハロゲン原子や
シアノ基で置換された基(例えば、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル基、クロロメチル基、シアノエチル基)等を
挙げることができ、好ましくはR2の50%以上がメチル基
である。また、R3はビニル基,アリル基,ブテニル基等
の好ましくは炭素数2〜4のアルケニル基、アクリル基
又はメタクリル基であり、YはXと同様の水素原子、メ
チル基,エチル基,プロピル基等のアルキル基及びメト
キシメチル基,メトキシエチル基,エトキシメチル基,
エトキシエチル基等のアルコキシアルキル基から選ばれ
る基である。なお、XとYとは互に同一であっても異な
っていてもよい。更に、eは1.8<e<2.2、好ましくは
1.95<e<2.05、fは0.004<f<0.2、好ましくは0.00
5<f<0.1、gは0≦g<0.2、好ましくは0≦g<0.1
の範囲の数である。
なお、この(3)式のオルガノポリシロキサンは実質的
にジオルガノポリシロキサン単位、モノオルガノシロキ
サン単位、SiO2単位を含んだものであってもよいが、こ
れは全有機基中の0.02〜20モル%はビニル基のようなア
ルケニル基を含むものであることが好ましい。このアル
ケニル基含有量が0.02モル%未満では目的とする良好な
低圧縮永久歪特性が得られない場合があり、また、20モ
ル%を越えると得られたシリコーンゴムの硬さが高くな
り、耐熱性が低下する場合がある。
更に、このオルガノポリシロキサンの重合度は20〜50
0、好ましくは40〜200であるが、この領域外では良好な
押出し性が得られない。
上記(2)式の有機珪素化合物と(3)式のオルガノポ
リシロキサンとは、重量比で(2)式の化合物/(3)
式の化合物を0.005〜0.5、好ましくは0.05〜0.3の割合
で混合して反応させるものである。
更に、(2)式の化合物と(3)式の化合物とを反応さ
せる方法としては、例えば(2)式の有機珪素化合物に
ヒドロシリル基を有するシロキサン単位を酸平衡下で導
入し、それに(3)式のオルガノポリシロキサンのアル
ケニル基を白金の存在下で付加反応させる方法、(2)
式の有機珪素化合物の水素基或いはアルコキシ基と
(3)式のオルガノポリシロキサンの末端アルコキシ
基、水酸基とを脱水或いは脱アルコール縮合させる方法
などが挙げられるが、これらの方法に限定されるもので
はない。
なお、この第二必須成分である有機珪素化合物の配合量
は、第一必須成分のオルガノポリシロキサン100重量部
に対して0.1〜20重量部、特に1〜10重量部とすること
が好ましく、配合量が0.1重量部に満たないと第三必須
成分の微粉末シリカをうまく配合できない場合があり、
20重量部を越えるとシリコーンゴム組成物の硬化後の物
理的特性が悪くなってしまう場合がある。
次に、本発明の第三必須成分である微粉末シリカは、充
填剤として配合されるもので、この微粉末シリカとして
は、シリコーンゴム組成物の硬化物に適度の硬さを与え
ると共に、引っ張り強さ等の機械的な強度を向上させる
ため、BET比表面積が50m2/g以上、好ましくは100〜400m
2/gのものを使用する。
更に、微粉末シリカはその1次粒子の平均粒径が0.005
〜10μm、特に0.01〜1μmであることが好ましい。
このような微粉末シリカとしては、具体的にヒュームド
シリカ、焼成シリカ、沈降シリカ等が挙げられ、これら
のうちの1種を単独で又は2種以上を組合せて用いても
よい。
また、これらの微粉末シリカは例えば鎖状オルガノポリ
シロキサン、環状オルガノポリシロキサン、ヘキサメチ
ルジシラザン、ジクロルジメチルシラン等で表面処理し
てもよい。なお、表面処理は通常の方法で行なうことが
できる。
微粉末シリカの配合量は、第一必須成分のオルガノポリ
シロキサン100重量部に対して5〜100重量部、特に10〜
50重量部の割合とすることが好ましく、この範囲より多
く配合されても、また少なく配合されても、シリコーン
ゴム組成物の加工性が悪くなってしまったり、十分な機
械的強度を有する硬化物が得られなくなってしまう場合
がある。
本発明のシリコーンゴム組成物は、そのコンパウンド化
方法は特に制限されないが、通常は上述した必須成分を
ニーダー等の混練装置に仕込み、室温で配合した後、10
0〜200℃の温度に加熱して1〜5時間の範囲で熱処理す
ることにより得ることができる。
また、本発明のシリコーンゴム組成物は、従来から公知
のヒドロシリル化反応を利用する方法、有機過酸化物を
触媒として加硫させる方法等により硬化させることがで
きる。
本発明組成物をヒドロシリル化反応を利用して硬化させ
る場合には、硬化剤としてオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンと白金族金属系触媒とを組合せて使用するこ
とが好ましい。この場合、オルガノハイドロジェンポリ
シロキサンとしては、一分子中に2個以上のSiH基を有
するオルガノポリシロキサンであればよく、直鎖状、環
状、分枝状の何れであってもよい。また、このようなSi
H基は、ポリシロキサン鎖の末端にあってもよいし、途
中にあってもよい。かかるオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンは、(1)式のオルガノポリシロキサンのア
ルケニル基1モル当たりSiH基が0.5〜3モル、特に1〜
2モルの割合となるような量で使用することが好まし
い。
更に、同時に使用される白金族金属系触媒は、(1)式
のオルガノポリシロキサン中のアルケニル基とオルガノ
ハイドロジェンポリシロキサン中のSiH基とのヒドロシ
リル化反応の触媒として作用するもので、(1)式のオ
ルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンの合計量に対して、通常0.1〜1000ppm、特に1
〜100ppm(白金金属として)の範囲で使用される。かか
る白金族金属系触媒としては、例えば米国特許第2,970,
150号に記載されている微粉末金属白金触媒、米国特許
第2,823,218号に記載されている塩化白金酸触媒、米国
特許第3,159,601号及び同3,159,662号に記載されている
白金−炭化水素錯化合物、米国特許第3,516,946号に記
載されている塩化白金酸−オレフィン錯化合物、米国特
許第3,775,452号及び同3,814,780号に記載されている白
金−ビニルシロキサン錯体などを使用することができ
る。
本発明の組成物をヒドロシリル化反応により硬化させる
場合には、室温における保存安定性が良好でかつ適度な
ポットライフを保持するためにメチルビニルシクロテト
ラシロキサン、アセチレンアルコール類等の反応制御剤
を添加することが望ましく、ヒドロシリル化反応は60〜
400℃の温度で1分〜5時間程度加熱して行なうことが
好適である。
また、有機過酸化物を触媒とする場合には、有機過酸化
物を通常、オルガノポリシロキサン100重量部当たり0.0
1〜3重量部、特に0.05〜1重量部配合し、100〜400℃
の温度で1分〜5時間程度加熱することによって硬化す
ることができる。該有機過酸化物としては、過酸化物硬
化型シリコーンゴムを硬化させるために通常使用される
ものであれば特に制限無く用いることができ、例えばベ
ンゾイルパーオキサイド、ビス(2,4−ジクロロベンゾ
イル)パーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサ
ン、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート、ジクミルパーオキサイド
等が挙げられ,これらは1種を単独で又は2種以上を組
合せて用いてもよい。
本発明の組成物は、シリコーンゴム組成物に適宜配合さ
れるそれ自体公知のゴム配合剤を添加してもよい。ゴム
配合剤としては、例えば粉砕シリカ、けいそう土、酸化
鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、カーボンブラック、酸化バ
リウム、酸化マグネシウム、水酸化セリュウム、炭酸カ
ルシュウム、炭酸マグネシュウム、炭酸亜鉛、アスベス
ト、ガラスウール、微粉マイカ、溶融シリカ粉末等が挙
げられる。更に、必要に応じて顔料、染料、老化防止
剤、酸化防止剤、帯電防止剤や酸化アンチモン、塩化パ
ラフィンなどの難燃剤、窒化ホウ素、酸化アルミニュウ
ムなどの熱伝導性向上剤などを配合しても何ら差支えな
い。
発明の効果 本発明のシリコーンゴム組成物は、押出し性が良好で、
加工性及び作業性に優れ、低圧縮永久歪で低硬度の硬化
物を与えるもので、複写機、プリンター等のOA機器のロ
ール材料などとして有用である。更に、本発明のシリコ
ーンゴム組成物はウィリアムス可塑度が高いため、建築
用ガスケット、FAXロール、医療用チューブ等の押し出
し成型の材料として好適である以外に、ラバーコンタク
ト、乳首、等速ジョイントブーツ、プラグブーツ、アノ
ードキャップ、電線等の材料としも好適である。
<実施例、比較例> 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。なお、以下の例において部はいずれも重量部であ
る。
〔実施例1〕 エチルシリケート40(コルコート(株)製)10部に1,3,
5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン0.6部を添加
し、更にトリフロロメタンスルホン酸1000ppmを添加し
て、4時間窒素気流下で撹拌した。次いで、炭酸水素ナ
トリウムで中和し、硫酸マグネシウムで脱水過した
後、トルエンで希釈した。
これを(CH32SiO単位96.92mol%及び両末端を封鎖す
る(CH3(CH2=CH)SiO1/2単位3.08mol%よりなる
オルガノポリシロキサン(重合度65)50部と塩化白金酸
オクチルアルコール溶液(白金分として100ppmを含む)
との100℃に加熱した混合溶液内に滴下した。そして100
℃,10Torrの減圧下にてトルエンをストリップし、生成
物を得た。得られた生成物2部を(CH32SiO単位99.82
5mol%,(CH3)(CH2=CH)SiO単位0.15mol%,(C
H3(CH2=CH)SiO1/2単位0.025mol%からなる平均
重合度が8000のオルガノポリシロキサン生ゴム100部中
に添加し、更にこれに末端シラノール基ジメチルポリシ
ロキサン(重合度10)2部とアエロジル200〔日本アエ
ロジル(株)製フュームドシリカの商品名〕20部を添加
し、ニーダーで混練りし、150℃で2時間加熱処理して
ベースコンパウンド1を作った。
〔実施例2〕 エチルシリケート40(コルコート(株)製)10部に1,3,
5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン0.6部を添加
し、更にトリフロロメタンスルホン酸を1000ppmを添加
して、4時間窒素気流下で撹拌した。次いで、炭酸水素
ナトリウムで中和し、硫酸マグネシウムで脱水過した
後、トルエンで希釈した。
これを(CH32SiO単位98.57mol%及び両末端を封鎖す
る(CH3(CH2=CH)SiO1/2単位1.43mol%よりなる
オルガノポリシロキサン(重合度140)105部と塩化白金
酸オクチルアルコール溶液(白金分として100ppmを含
む)との100℃に加熱した混合溶液内に滴下した。そし
て100℃、10Torrの減圧下にてトルエンをストリップ
し、生成物を得た。得られた生成物2部を(CH32SiO
単位99.825mol%,(CH3)(CH2=CH)SiO単位0.15mol
%,(CH3(CH2=CH)SiO1/2単位0.025mol%からな
る平均重合度が8000のオルガノポリシロキサン生ゴム10
0部中に添加し、更にこれに末端シラノール基ジメチル
ポリシロキサン(重合度10)2部とアエロジル200〔日
本アエロジル(株)製フュームドシリカの商品名〕20部
を添加し、ニーダーで混練りし、150℃で2時間加熱処
理してベースコンパウンド2を作った。
〔実施例3〕 トリメトキシシラン1.5部をトルエン5部で希釈し、こ
れを(CH32SiO単位96.92mol%及び両末端を封鎖する
(CH3(CH2=CH)SiO1/2単位3.08mol%よりなるオ
ルガノポリシロキサン(重合度65)50部と塩化白金酸オ
クチルアルコール溶液(白金分として100ppmを含む)と
の100℃に加熱した混合溶液内に滴下した。そして100
℃,10Torrの減圧下にてトルエンをストリップし、生成
物を得た。得られた生成物2部を(CH32SiO単位99.82
5mol%,(CH3)(CH2=CH)SiO単位0.15mol%,(C
H3(CH2=CH)SiO1/2単位0.025mol%からなる平均
重合度が8000のオルガノポリシロキサン生ゴム100部中
に添加し、更にこれに末端シラノール基ジメチルポリシ
ロキサン(重合度10)2部とアエロジル200〔日本アエ
ロジル(株)製フュームドシリカの商品名〕20部を添加
し、ニーダーで混練りし、150℃で2時間加熱処理して
ベースコンパウンド3を作った。
〔比較例1〕 (CH32SiO単位99.825mol%, (CH3)(CH2=CH)SiO単位0.15mol%,(CH3(CH2
=CH)SiO1/2単位0.025mol%からなる平均重合度が8000
のオルガノポリシロキサン生ゴム100部に、末端シラノ
ール基ジメチルポリシロキサン(重合度10)4部とアエ
ロジル200〔日本アエロジル(株)製フュームドシリカ
の商品名〕20部を添加し、ニーダーで混練りし、150℃
で2時間加熱処理してベースコンパウンド4を作った。
〔比較例2〕 (CH32SiO単位99.825mol%, (CH3)(CH2=CH)SiO単位0.15mol%,(CH3(CH2
=CH)SiO1/2単位0.025mol%からなる平均重合度が8000
のオルガノポリシロキサン生ゴム100部に、エチルポリ
シリケート40を2部、末端シラノール基ジメチルポリシ
ロキサン(重合度10)2部とアエロジル200〔日本アエ
ロジル(株)製フュームドシリカの商品名〕20部を添加
し、ニーダーで混練りし、150℃で2時間加熱処理して
ベースコンパウンド5を作った。
〔比較例3〕 (CH32SiO単位99.825mol%, (CH3)(CH2=CH)SiO単位0.15mol%,(CH3(CH2
=CH)SiO1/2単位0.025mol%からなる平均重合度が8000
のオルガノポリシロキサン生ゴム100部に、(CH3=CH)
2SiO単位96.92mol%及び両末端を封鎖する(CH3(C
H2)SiO1/2単位3.08mol%よりなるオルガノポリシロキ
サン(重合度65)2部、末端シラノール基ジメチルポリ
シロキサン(重合度10)2部とアエロジル200〔日本ア
エロジル(株)製フュームドシリカの商品名〕20部を添
加し、ニーダーで混練りし、150℃で2時間加熱処理し
てベースコンパウンド6を作った。
次に、前記コンパウンド1〜6の可塑度をJISC2137に準
じて測定した。即ち、コンパウンドを再練りしたのち、
10分後に加重をかけ、3分後の高さをダイヤルゲージで
測定した。結果を表1に示す。
更に、前記コンパウンド1及び3〜5の100部にそれぞ
れ、塩化白金酸のオクチルアルコール変性溶液(白金量
1重量%)0.03部、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−
テトラビニルシクロトリシロキサン0.25部、架橋剤*)
11.20部を添加し、170℃で10分プレス加硫した後、200
℃で4時間ポスト加硫した。得られた硬化物の物性を下
記方法で測定した。結果を表2に示す。
*)1平均構造式 硬さ: JIS K 6301のA型に基づいて測定した。
伸び: JIS K 6301に準じて測定した。
引張り強さ: JIS K 6301に準じて測定した。
圧縮永久歪: JIS K 6301に準じて100℃で22時間熱風乾燥機に放置
した後、測定した。
また、前記コンパウンド3,4の100部にそれぞれ2,4−ジ
クロルベンゾイルパーオキサイド0.6部を添加し、120℃
で10分プレス加硫した後、200℃で4時間ポスト加硫し
たものの物性を測定した。結果を表3を示す。
次に、これらの加硫剤を添加したコンパウンドをシリン
ダー直径が40mm/φ10mmφ,シリンダー長さLと直径D
との比がL/D=12,20mmφ/10mmφのダイをとりつけた押
し出し機に供給し、これから室温(15〜30℃)で外形5m
mφの丸棒状のシリコーンゴム成型体を毎分1mで連続的
に押し出し、このものを300℃の熱風を循環させた全長2
mの加熱炉を搬送速度毎分1mで通過させることによって
成型し、押出し成形性を下記基準で評価した。結果を表
4に示す。
表1〜4の結果より、本発明のシリコーンゴム組成物は
加工性及び作業性に優れ、低圧縮永久歪で低硬度の硬化
物を与えるとが確認された。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(I)下記一般式(1) (但し、式中Rは置換又は非置換の一価炭化水素基を表
    わし、かつ、R基全体の0.0001〜0.5モル%はアルケニ
    ル基である。また、aは1.95〜2.05の範囲の数であ
    る。) で表わされる重合度が3000以上のオルガノポリシロキサ
    ンと、 (II)(a)下記一般式(2) (但し、式中R1は置換又は非置換の一価炭化水素基であ
    り、Xは水素原子、アルキル基及びアルコキシアルキル
    基から選ばれる基であり、b,c,dはそれぞれ0≦b<0.
    2,0≦c<0.2,1<d≦4の範囲の数である。) で表わされる有機珪素化合物と、 (b)下記一般式(3) (但し、式中R2は脂肪族不飽和基を含まない置換又は非
    置換の一価炭化水素基であり、R3はアルケニル基、アク
    リル基又はメタクリル基であり、Yは水素原子、アルキ
    ル基及びアルコキシアルキル基から選ばれる基であり、
    e,f,gはそれぞれ1.8<e<2.2,0.004<f<0.2,0≦g<
    0.2の範囲の数である。) で表わされる重合度が20〜500であるオルガノポリシロ
    キサンとを一般式(2)の化合物/一般式(3)のオル
    ガノポリシロキサンが重量比で0.005〜0.5となるような
    割合で反応させることにより得られる有機珪素化合物
    と、 (III)比表面積50m2/g以上の微粉末シリカとを主成分
    とするシリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシリコーンゴム組成物を硬
    化させることにより得られる硬化物。
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