JPH07913A - 塗装金属体 - Google Patents

塗装金属体

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Publication number
JPH07913A
JPH07913A JP14659093A JP14659093A JPH07913A JP H07913 A JPH07913 A JP H07913A JP 14659093 A JP14659093 A JP 14659093A JP 14659093 A JP14659093 A JP 14659093A JP H07913 A JPH07913 A JP H07913A
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JP
Japan
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coating
zinc
film
coating film
metal body
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Pending
Application number
JP14659093A
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English (en)
Inventor
Itaru Mori
格 森
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Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
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Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
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Publication of JPH07913A publication Critical patent/JPH07913A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】主としてトンネルの内装板、橋梁用防護柵、道
路柵、標識支柱等の道路関連製品、及び建築物の内外装
等に使用され、耐久性等に優れた塗装金属体を提供す
る。 【構成】金属体1上に金属被膜2を形成し、該金属被膜
2上にシリコーン化合物を主成分とする塗膜3が形成さ
れた塗装金属体であって、前記金属被膜2を、アルミニ
ウムが50〜60重量%含有された亜鉛ーアルミニウム
合金から形成することにより、該金属被膜2に含有され
たアルミニウムにより金属被膜2とシリコーン化合物を
主成分とする塗膜3との付着性を向上させ、且つ安価な
亜鉛により防錆効果を具備させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主としてトンネルの内装
板、橋梁用防護柵、道路柵、標識支柱等の道路関連製
品、及び建築物の内外装等に使用され、耐久性等に優れ
た塗装金属体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネルの内装板、橋梁用防護
柵、道路柵、標識支柱等の道路関連製品、及び建築物の
内外装等、高い耐久性が要求される用途に使用されるも
のとして、金属体にシリコーン化合物を主成分とする塗
膜が形成された塗装金属体が使用されている。該塗装金
属体は、シリコーン化合物の優れたはっ水性、耐候性、
耐食性、耐薬品性、付着性等を利用して、耐久性および
耐汚染性等を向上させたものである。前記塗装金属体
は、金属体表面に前記塗膜が直接形成されたものや、予
め金属体表面に亜鉛やアルミニウム等の金属被膜を形成
し、その被膜上に前記塗膜を形成して耐食性をさらに向
上させたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き亜鉛から形
成された金属被膜上にシリコーン化合物を主成分とする
塗膜を形成した従来の塗装金属体にあっては、亜鉛が比
較的安価であり、また亜鉛が優れた防錆効果を有してい
る等の理由から、広く一般的に使用されている。しかし
ながら該塗装金属体は、前記塗膜と亜鉛被膜面との付着
性が必ずしも良くないため、一般に付着性を向上させる
ために、使用される用途によっては、製作に際して予め
亜鉛被膜面をブラスト研磨等の機械的処理により表面を
粗化面にしたり、亜鉛被膜面に付着性の良いエポキシ等
のプライマーを塗布する等の前処理をする必要があっ
た。そのために製造が複雑であり、また付着性に関して
も前処理しているにもかかわらず必ずしも充分なもので
はなかった。さらに外観面についても前処理により形成
された亜鉛被膜の粗化面が塗膜表面に現れて塗膜の平滑
性が損なわれたり、金属体とプライマーと塗膜との各相
互間の熱膨張係数の相違から塗膜にひび割れを生じるこ
ともあった。
【0004】またアルミニウムから形成された金属被膜
上にシリコーン化合物を主成分とする塗膜を形成した塗
装金属体にあっては、アルミニウム被膜に対するシリコ
ーン化合物の付着性は前記亜鉛の場合よりも優れている
ものの、高価であり、又傷が付きやすく、表面の酸化被
膜に金属体に達する傷が付いたり欠陥のある所では、錆
を防ぐことはできなかった。
【0005】本発明は、従来の塗装金属体が有していた
上記の問題点を解消し、金属体上に形成された金属被膜
とシリコーン化合物を主成分とする塗膜との付着性を向
上させることにより、さらに優れた耐食性を具備せしめ
た塗装金属体を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわち、こ
の発明に係る塗装金属体は、金属体上に金属被膜を形成
し、該金属被膜上にシリコーン化合物を主成分とする塗
膜が形成された塗装金属体であって、前記金属被膜が亜
鉛ーアルミニウム合金から形成されたことを特徴として
いる。
【0007】本発明は、上記の如く金属体上の金属被膜
を亜鉛ーアルミニウム合金から形成し、該金属被膜に含
有されたアルミニウムにより金属被膜とシリコーン化合
物を主成分とする塗膜との付着性を向上させ、且つ安価
な亜鉛により防錆効果を具備させる等、亜鉛とアルミニ
ウムの両特性を効果的に利用したものである。
【0008】本発明における前記亜鉛ーアルミニウム合
金の亜鉛とアルミニウムとの配合組成は特に限定される
ものではない。しかしアルミニウムの含有量が多ければ
塗膜との付着性が向上するが、高価となり、且つ傷等の
発生により防錆効果が低下し、一方亜鉛の含有量が多け
れば、安価となるが塗膜との付着性が低下するため、好
適な アルミニウムの含有割合は、全重量に対して50
〜60重量%とされる。なお該亜鉛ーアルミニウム合金
には、適宜微量のけい素やマグネシウム等が配合され、
合金の流動性を向上させたり、粒間腐食の抑制がなされ
ているのが好ましい。
【0009】なお前記亜鉛ーアルミニウム合金を使用し
て金属体上に金属被膜を形成する方法は、特に限定され
るものではなく、一般に行われている電気メッキ、化学
メッキ、溶融メッキ、金属溶射、クラッド等の適宜方法
が適用される。
【0010】なお前記金属被膜の表面は、シリコーン化
合物を主成分とする塗膜との付着性をさらに向上させる
ために予め脱脂処理をおこなってよごれや油分を除くと
共に化成処理によるリン酸塩等のリン酸塩皮膜が形成さ
れていてもよい。なおプライマー処理は行ってもよい
が、行わなくてもよい。
【0011】本発明に使用される金属体としては、鋼、
アルミニウム、銅、亜鉛等の金属やそれらの合金から作
製され、その形状は平板状、角柱や円柱のような柱状
等、どの様な形状であってもよく、また柱状のものにあ
っては、管状、棒状その他いかなる異形断面であっても
よい。
【0012】前記シリコーン化合物を主成分とする塗膜
とは、一般にはシリコーン樹脂等のシロキサン結合を主
鎖とする有機けい素化合物単体、もしくは有機けい素化
合物とアルキッド、エポキシ、アクリル、ポリエステ
ル、フェノール、メラミン、ウレタン等の変性有機物と
の反応によって得られるシリコン変性ゾルの如きもの
に、適宜顔料、染料、充填剤、ガラスビーズ、ガラスフ
レーク、酸化チタン、その他改質剤等が添加された塗料
から形成されるものである。該塗料は着色されていても
よいし、透明であってもよく、又常温硬化型であっても
よいし、焼付け型であってもよい。さらに上記変性有機
物の含有率は有機けい素化合物に較べて少ない方が燃焼
時におけるガス発生量が少なくなるので好ましい。該塗
料により前記金属被膜上に塗膜を形成するには、該塗料
をスブレー塗り、刷毛塗り、ローラー塗り等の適宜方法
により金属被膜上に塗布して硬化させればよい。
【0013】
【作用】本発明の塗装金属体は、シリコーン化合物を主
成分とする塗膜が形成されているので、シリコーン化合
物が有する優れたはっ水性、耐候性、耐食性、耐薬品
性、付着性等により耐久性および耐汚染性に優れてい
る。また前記塗膜は金属体上に直接形成されておらず、
金属体上に形成された金属被膜上に形成され、しかも該
金属被膜が亜鉛ーアルミニウム合金から形成されている
ので、前記合金に含有されたアルミニウムにより該金属
被膜と塗膜との付着性が向上され、且つ安価な亜鉛によ
り優れた防錆効果も具備されることから、前記塗膜と相
まって防錆効果が二重に補完されている。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明
する。
【0015】まず、図1の如く鋼板からなる金属体1の
表面に、アルミニウムを55重量%含有する亜鉛ーアル
ミニウム合金を溶融メッキして金属被膜2を形成し、次
いで脱脂、化成処理し、該金属被膜2面にシリコーン化
合物を主成分とする塗料(大八化学株式会社製 TS4
01)を塗布して乾燥した後、180℃20分で焼き付
け硬化して10μm厚の塗膜3を形成し、実施例1の本
発明塗装金属体を得た。
【0016】次にアルミニウムの含有量が5重量%の亜
鉛ーアルミニウム合金を使用して金属被膜2を形成した
以外は、実施例1と同様にして実施例2の本発明塗装金
属体を得た。
【0017】次に比較例として、アルミニウムが含有さ
れていない亜鉛のみで金属被膜を形成した以外は、実施
例1と同様にして従来の塗装金属体を得た。
【0018】次に上記実施例1,2及び比較例の塗装金
属体について金属被膜とシリコーン化合物を主成分とす
る塗膜との付着性を調べ、その結果を表1に示した。表
1において、初期付着性と煮沸10時間後の付着性につ
いては、碁盤目試験を行い、その結果は、いずれも元の
ます目の数である100を分母にして、剥がれずに残っ
たます目の数を分子で示した。又塩水噴霧1000時間
後の付着性については、クロスカット部からの剥離を調
べ、クロスカット部からふくれ等の剥離が生じている範
囲をmmで示した。
【0019】
【表1】
【0020】以上表1の示す通り、比較例に較べ本発明
実施例1,2による塗装金属体は、初期付着性、煮沸1
0時間後の付着性、塩水噴霧1000時間後の付着性い
ずれにおいても優れていることが判った。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の塗装金属体
は、シリコーン化合物を主成分とする塗膜が形成されて
いるので、シリコーン化合物が有する優れたはっ水性、
耐候性、耐食性、耐薬品性、付着性等により耐久性およ
び耐汚染性に優れている。また前記塗膜は金属体上に直
接形成されておらず、金属体上に形成された金属被膜上
に形成され、しかも該金属被膜が亜鉛ーアルミニウム合
金から形成されているので、前記合金に含有されたアル
ミニウムにより該金属被膜と塗膜との付着性が向上さ
れ、且つ安価な亜鉛により優れた防錆効果も具備される
ことから、前記塗膜と相まって防錆効果が二重に補完さ
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装金属体の一実施例を示す断面説明
図である。
【符号の説明】
1 金属体 2 金属被覆 3 塗膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属体上に金属被膜を形成し、該金属被
    膜上にシリコーン化合物を主成分とする塗膜が形成され
    た塗装金属体であって、前記金属被膜が、アルミニウム
    を50〜60重量%含有する亜鉛ーアルミニウム合金か
    ら形成されたことを特徴とする塗装金属体。
JP14659093A 1993-06-17 1993-06-17 塗装金属体 Pending JPH07913A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14659093A JPH07913A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 塗装金属体

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JP14659093A JPH07913A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 塗装金属体

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JPH07913A true JPH07913A (ja) 1995-01-06

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ID=15411160

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JP14659093A Pending JPH07913A (ja) 1993-06-17 1993-06-17 塗装金属体

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