JPH079022U - 分岐接続箱 - Google Patents

分岐接続箱

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JPH079022U
JPH079022U JP3496693U JP3496693U JPH079022U JP H079022 U JPH079022 U JP H079022U JP 3496693 U JP3496693 U JP 3496693U JP 3496693 U JP3496693 U JP 3496693U JP H079022 U JPH079022 U JP H079022U
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busbar
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バスバーの管理が容易で金型費用が低減し、
かつ分岐接続の自由度が向上する分岐接続箱を提供す
る。 【構成】 同一形状の複数枚のバスバー分割片(4a,
4b,4c,4d)を1セットとし、各バスバー分割片
の回路を、必要な回路パターンとなるようにカット部
(4f,4g)で切断した後、各バスバー分割片の雄端
子をケース外部に臨ませる。また、同一形状の4枚のバ
スバー分割片を1セットとし、雄端子(4i)をケース
外部の四方に臨ませる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用ワイヤハーネスのコネクタを差込み接続して、回路を分岐 する分岐接続箱に関し、特に、分岐回路を構成するバスバーの管理の容易化及び 該バスバーを製作するための金型費用の低減を図ると共に、分岐接続の自由度の 向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用ワイヤハーネスを種々の電装品に分岐接続するのに用いられる分岐接 続箱は、分岐接続点を1箇所に集中させて、配線を合理的かつ経済的に分岐接続 するものであり、ワイヤハーネスの高密度化に伴って、車種別又は用途別に種々 の形式のものが開発されている。
【0003】 上記分岐接続箱のケースには、車種別又は用途別に応じた分岐回路を構成する バスバーが収容され、該バスバーには、ワイヤハーネスの雌コネクタを差込み接 続する雄端子が設けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の分岐接続箱では、車種別又は用途別に応じた回路パター ンを形成したバスバーを用いるため、バスバーの種類が増加して管理が煩わしい うえ、バスバー毎に専用の金型が必要となるため、金型費用が高くなるという問 題がある。また、バスバーの成形上の理由から雄端子をケース外部の相対向する 二方のみしか臨ませられないので、雌コネクタの分岐接続の自由度が制限される という問題がある。
【0005】 本考案は上記問題を解消するためになされたもので、バスバーの管理が容易で 金型費用が低減し、かつ分岐接続の自由度が向上する分岐接続箱を提供すること を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、切断可能なカット部で連結した複数の 回路部に、外向きの雄端子をそれぞれ形成してなる同一形状の複数枚のバスバー 分割片を設け、該各バスバー分割片の回路部を、ケース内部の同一平面上に、相 互に重なり合わないように配置して、雄端子をケース外部に臨ませたことを特徴 とする分岐接続箱を提供するものである。
【0007】 具体的には、本考案の分岐接続箱は、四角形状のケース内部を縦横に4等分し て同一平面上に4箇所のケース分割部を形成する一方、切断可能なカット部で連 結した複数の回路部の外向きの二辺に、外向きの雄端子をそれぞれ形成してなる 同一形状の4枚のバスバー分割片を設け、該各バスバー分割片の回路部を、上記 ケース内部の各ケース分割部に、相互に重なり合わないように配置して、雄端子 をケース外部の四方に臨ませたことを特徴としている。
【0008】
【作用】
本考案の分岐接続箱では、同一形状の複数枚のバスバー分割片を1セットとし 、各バスバー分割片の回路部を、必要な回路パターンとなるようにカット部で切 断した後、各バスバー分割片の雄端子をケース外部に臨ませる。これにより、同 一形状の複数枚のバスバー分割片の回路部をカット部で切断するだけで、車種別 又は用途別に応じた回路パターンを形成できるから、同一金型で1種類のバスバ ー分割片を成形するだけでよく、バスバーの管理が容易になると共に、金型費用 を低減する。
【0009】 また、本考案では、同一形状の4枚のバスバー分割片を1セットとし、雄端子 (雄コネクタ)をケース外部の四方に臨ませる構成とした場合には、雌コネクタ の分岐接続の自由度が向上する。
【0010】 さらに、上記バスバー分割片は、ケース内部に多段で配置することができ、上 下段及び同段の各バスバー分割片は連結ピン等でそれぞれ連結(接続)すること ができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 図1から図5に示すように、分岐接続箱1は、正四角形状のアッパーケース2 aとロアケース2bとを備え、各ケース2a,2bの側部の四面には、四方に突 出する雄コネクタ部2c,…,2cをそれぞれ設けている。各雄コネクタ部2c の外面には、ロック爪2dとロック穴2eを設けており、アッパーケース2aと ロアケース2bは、ロック爪2dとロック穴2eの係合により一体的にロックさ れる。
【0012】 上記各ケース2a,2bの内部には、図5及び図6に示すように、正四角形状 の絶縁板3を介設しており、該絶縁板3のアッパーケース2a側の表面3aと、 ロアケース2b側の裏面3bにそれぞれバスバー4A,4Bを配置している。
【0013】 上記絶縁板3は、図6に二点鎖線a,bで示すように、表面3aと裏面3bが それぞれ縦横に4等分されて、表面3aと裏面3bのそれぞれに、同一平面上に 4箇所のケース分割部3c,…,3cを形成している。また、上記バスバー4A ,4Bは、図4及び図6に示すように上記ケース分割部3cに対応して、それぞ れ4枚のバスバー分割片4a〜4dに分割されている。各バスバー分割片4a〜 4dは上記表面3aと裏面3bの各ケース分割部3cに、後述する回路部4eが 相互に重なり合わないように配置される。
【0014】 各バスバー分割片4a〜4dは、略L字形状の5本の回路部4e,…,4eを 、切断可能なカット部4f,…,4f(図4のハッチング参照)でそれぞれ連結 してなり、各回路部4eの屈曲部分にも切断可能なカット部4g(同上)を設け ている。また、該各回路部4eの適所には、後述する連結ピン6,7をかしめる ためのかしめ用穴4h,…,4hを設けている。さらに、回路部4eには、外向 きの二辺に雄端子4i,…,4iをそれぞれ形成しており、該各雄端子4iは、 上記各ケース2a,2bの四方から外部へ突出して、雄コネクタ部2c内に臨ん でいる。
【0015】 上記各バスバー分割片4a〜4dは、同一形状であり、同一金型で成形するこ とができる。即ち、例えば、バスバー分割片4aを金型で成形し、該バスバー分 割片4aを図4において左側へ180度で反転させれば、バスバー分割片4bと なり、同様に、左下方へ180度で反転させれば、バスバー分割片4cとなり、 下方へ180度で反転させれば、バスバー分割片4dとなる。
【0016】 従って、上記絶縁板3の表面3aのケース分割部3cに、4枚1セットでバス バー分割片4a〜4dを所定の向きで嵌め合わせると、上段にバスバー4Aが配 置され、同様に、裏面3bのケース分割部3cに、4枚1セットでバスバー分割 片4a〜4dを所定の向きで嵌め合わせると、下段にバスバー4Bが配置される 。よって、上記2段のバスバー4A,4Bでは、同一形状のバスバー分割片4a 〜4dを計8枚用いることになる。
【0017】 上記絶縁板3の表面3aと裏面3bには、上記各バスバー分割片4a〜4dを 絶縁板3の各ケース分割部3cに位置決めするためのリブ3dを設け、これらの リブ3dの間に形成される凹部3eにバスバー分割片4a〜4dの回路部4eを 嵌め込むようにしている。また、絶縁板3の外周部には、表面3a及び裏面3b にそれぞれ上記雄端子4iを嵌め込むための凹部3fを設けている。さらに、絶 縁板3の上記各かしめ用穴4hに一致する位置には、貫通穴3g,3hを形成し ている。
【0018】 上段のバスバー4Aを構成するバスバー分割片4a〜4dの各回路部4eと下 段のバスバー4Bを構成するバスバー分割片4a〜4dの各回路部4eを連結( 接続)するときには、図6(A)に示すようなシングル連結ピン6を絶縁板3の 貫通穴3gに貫通させて、該シングル連結ピン6の端部6a,6bをかしめ用穴 4hにかしめる。 なお、必ずしも、図5に示すように絶縁板3の貫通穴3gのすべてにシングル 連結ピン6を貫通させる必要はなく、使用するシングル連結ピン6の数は、バス バー4A,4Bにより形成する回路パターンに応じて適宜設定すればよい。
【0019】 一方、隣り合うバスバー分割片4aと4b,4d、4bと4a,4c、4cと 4b,4d、4dと4a,4cを連結(接続)するときには、図6(B)に示す ようダブル連結ピン7を使用する。このダブル連結ピン7は、上記シングル連結 ピン6と同様の一対のピン部7a,7bを接続部7cで一体に連結してなる。こ のダブル連結ピン7を絶縁板3の貫通穴3hに貫通させて、ピン部7a,7bの 両端を隣り合うバスバー分割片4a〜4dのかしめ用穴4hにそれぞれかしめれ ばこれらのバスバー分割片4a〜4dを接続することができる。 なお、ダブル連結ピン7は、上記のように隣り合うバスバー分割片4a〜4d を接続するのみでなく、形成する回路パターンに応じて、上下左右の4枚のバス バー分割4a〜4dを連結することも可能である。
【0020】 次に、上記構成からなる分岐接続箱の組み立て作業について説明する。 まず、上下2段にバスバー4A,4Bを配置するため、同一金型で成形した同 一形状のバスバー分割片を8枚用意する。
【0021】 そして、4枚1セットのバスバー分割片4a〜4dを図6のバスバー4Aを構 成するように並べると共に、4枚1セットのバスバー分割片4a〜4dを図6の バスバー4Bを構成するように並べる。このとき、車種別又は用途別に応じた回 路パターンを分岐回路を形成するために、各バスバー分割片4a〜4dの回路部 4eのカット部4f,4gの適所を切断する。
【0022】 また、上段と下段のバスバー4A,4Bの各バスバー分割片4a〜4dの各回 路部4eを連結(接続)するときには、シングル連結ピン6を絶縁板3の貫通穴 3fに貫通させる。さらに、隣り合うバスバー分割片4a〜4dを連結(接続) するときには、ダブル連結ピン7を絶縁板3の貫通穴3gに貫通させる。
【0023】 次に、バスバー4Aのバスバー分割片4a〜4dを絶縁板3の表面3aの各ケ ース分割部3cに配置すると共に、バスバー4Bのバスバー分割片4a〜4dを 絶縁板3の裏面3bの各ケース分割部3cに配置して、シングル連結ピン6とダ ブル連結ピン7を各回路部4eのかしめ用穴4hにかしめる。これにより、各バ スバー4A,4Bは、絶縁板3の表面3aと裏面3bに固定される。
【0024】 この状態では、図6に示したように、バスバー分割片4a,4bの外向きの同 じ辺の雄端子4iが第一方向Aを向いて並び、バスバー分割片4b,4cの外向 きの同じ辺の雄端子4iが第2方向Bを向いて並び、バスバー分割片4c,4d の外向きの同じ辺の雄端子4iが第3方向Cを向いて並び、バスバー分割片4d ,4aの外向きの同じ辺の雄端子4iが第4方向Dを向いて並ぶようになる。
【0025】 次に、上記バスバー4A,4Bを配置した絶縁板3を、上記アッパーケース2 aとロアケース2bとの間に介設して、各ケース2a,2bをロック爪2dとロ ック穴2eとの係合により一体的にロックする。このとき、四方向A〜Dの雄端 子4iが各ケース2a,2bの四方から外部へ突出して、各雄コネクタ部2c内 に臨んでいるため、各雄コネクタ部2cには、四方から雌コネクタ8をそれぞれ 差込み接続することができる。
【0026】 上記のように、バスバー4A,4Bの各バスバー分割片4a〜4dは、同一形 状であり、車種別又は用途別に応じた回路パターンを形成するときには、各回路 部4eのカット部4f,4gを切断したり、連結ピン6,7で接続すればよいた め、同一金型で1種類のバスバー分割片を成形するだけでよく、バスバー4A, 4Bの管理が容易になるうえ、バスバーを製作するための金型費用が低減する。
【0027】 また、4枚のバスバー分割片4a〜4dを1セットとし、雄端子4i(雄コネ クタ部2c)をケース外部の四方に臨ませることができるため、雌コネクタ8の 分岐接続の自由度が向上する。
【0028】 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能であ る。 例えば、上記実施例では、ケース2a,2bの側面に横向きの雄コネクタ部2 cを設けたものであったが、図8及び図9に示すように、バスバー4A,4Bの 雄端子4iを上方または下方に折曲させて、雄コネクタ部2cを同方向に折曲さ せれば、上向きまたは下向きに雄コネクタ部2cを設けることができる。
【0029】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案の分岐接続箱は、同一形状の複数枚の バスバー分割片を1セットとし、各バスバー分割片の回路部を、必要な回路パタ ーンとなるようにカット部で切断して、各バスバー分割片の雄端子をケース外部 に臨ませるようにしたから、同一形状の複数枚のバスバー分割片の回路部をカッ ト部で切断するだけで、車種別又は用途別に応じた回路パターンに形成でき、同 一金型で1種類のバスバー分割片を成形するだけでよく、バスバーの管理が容易 になると共に、金型費用を低減することができる。
【0030】 また、同一形状の4枚のバスバー分割片を1セットとし、雄端子(雄コネクタ )をケース外部の四方に臨ませることにより、雌コネクタを四方から差込み接続 することができ、分岐接続の自由度が向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例に係る分岐接続箱を示す一部
破断概略斜視図である。
【図2】 分岐接続箱の平面図である。
【図3】 図2の側面図である。
【図4】 図3のE−E線断面図である。
【図5】 図2のF−F線断面図である。
【図6】 バスバーと絶縁板の分解斜視図である。
【図7】 (A)はシングル連結ピンの正面図、(B)
はダブル連結ピンの正面図である。
【図8】 本考案の変形例に係る分岐接続箱の断面図で
ある。
【図9】 図8のG−G線断面図である。
【符号の説明】
1 分岐接続箱 2a アッパーケース 2b ロアケース 2c 雄コネクタ部 3 絶縁板 3c ケース分割部 4A,4B バスバー 4a〜4d バスバー分割片 4e 回路部 4f,4g カット部 4i 雄端子 6,7 連結ピン 8 雌コネクタ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断可能なカット部で連結した複数の回
    路部に、外向きの雄端子をそれぞれ形成してなる同一形
    状の複数枚のバスバー分割片を設け、該各バスバー分割
    片の回路部を、ケース内部の同一平面上に、相互に重な
    り合わないように配置して、雄端子をケース外部に臨ま
    せたことを特徴とする分岐接続箱。
  2. 【請求項2】 四角形状のケース内部を縦横に4等分し
    て同一平面上に4箇所のケース分割部を形成する一方、
    切断可能なカット部で連結した複数の回路部の外向きの
    二辺に、外向きの雄端子をそれぞれ形成してなる同一形
    状の4枚のバスバー分割片を設け、該各バスバー分割片
    の回路部を、上記ケース内部の各ケース分割部に、相互
    に重なり合わないように配置して、雄端子をケース外部
    の四方に臨ませたことを特徴とする分岐接続箱。
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