JPH0660240U - 電気接続箱内の電気回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで形成できる、電気接続箱内の電気
回路を提供する。 【構成】 中間に分岐導体２を有し、端末に接続端子
３，４を設けたバスバーユニット１の複数個を、前記接
続端子３，４により接続して形成した電気接続箱内の電
気回路。 【効果】 １種類又は数種類の小型のバスバーユニット
１を接続することにより形成できるので、電気回路形成
用の打抜金型の費用が節減され、経済的である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、低コストで形成可能な自動車用電気接続箱内の電気回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】

電気接続箱内の電気回路は、図４にその平面図を示したように、個々の回路毎 に異なった形状のバスバー11で構成されており、バスバー11間をヒューズ装着部 ９を介して接続する場合等は破線で示したように下層のバスバー11と接続する等 立体的に配設され、その構造は複雑であった。 このようなバスバー11は金属条を打ち抜いて一度に成形したり、個々のバスバ ー11を種々の形状に加工して成形されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述のように、従来の電気回路は、種々形状のバスバー11から形成されていた 為に、バスバー11の作製に多大の手間と費用が掛かっていた。特にバスバー11を 打抜成形する場合は、バスバー11の形状が多種多様の為に、金型の作製に多額の 費用を要していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決した低コストの電気接続箱内の電気回路を提供する もので、その構成は、中間に分岐導体を有し、端末に接続端子を設けたバスバー ユニットの複数個を、前記接続端子により接続して形成したことを特徴とするも のである。

【０００５】 本考案において、バスバーユニットの形状は、中間に分岐導体が形成されたも のである。 バスバーユニットの分岐導体を適宜切断除去して用いると、１種類のバスバー ユニットで、種々パターンの電気回路に対応できる。又分岐導体の付根部分を手 で折れるように径を狭めておくと、切断に治具を要さず好便である。

【０００６】 本考案において、分岐導体の端末に設ける接続端子は任意の形状とすることが できるが、成形が容易な形状の端子が好ましい。又バスバーユニットの各々の分 岐導体の端末に設ける接続端子の雄雌の別は任意であるが、雄雌端子の配置パタ ーンが同じバスバーユニットを多数用意しておくと便利である。又本考案の電気 回路は、通常の電気回路の一部に置き換えて用いることも可能である。

【０００７】 尚、分岐導体の端末に接続端子を設けないバスバーユニットを、別の接続端子 を用いて接続して電気回路を形成することも可能であるが、接続作業並びに接続 端子の管理に手間がかかる。

【０００８】

【作用】

本考案の電気接続箱の電気回路は、１種類又は数種類の小型のバスバーユニッ トを接続することにより形成したものなので、電気回路形成の為の打抜用金型費 用が節減される。又バスバーユニットの分岐導体の端末には接続端子が設けられ ているので、接続作業が容易である。

【０００９】

【実施例】

以下に、本考案を、実施例により詳細に説明する。 図１は、本考案の電気接続箱内の電気回路を構成するバスバーユニットの実施 例を示す斜視図である。 このバスバーユニット１は、３本の分岐導体２を有するＹ字状のもので、前記 分岐導体２の各々の端末にはファストンタイプの雌端子３又は端部を直角に折曲 げたタブ状の雄端子４が設けられている。 このバスバーユニット１は側面からみると、Ｚ字状に成形されている。これに より、バスバーユニット１を平板上に載せて接続する際、雄雌端子の軸が平板に 対し直角に向き接続がし易くなる。

【００１０】 図２は、図１に示したバスバーユニットの接続端子成形前の平面図である。 Ｙ字状打抜基板５の一端部６には左右方向に張出しがあり、この張出部分７は 中央に向けてカールされてファストンタイプの雌端子に成形される。又他端部８ は点線部分から先を上方に直角に折曲げられてタブ状の雄端子に成形される。

【００１１】 図３イ，ロは、図１に示したバスバーユニットの複数個を接続して構成したヒ ューズを有する電気回路の実施例を示すそれぞれ平面図及び前記平面図のＡ−Ａ 矢視図である。 電気回路の左端の３個のバスバーユニット１が、上端の雄端子４と下端の雌端 子３との間で次々に接続がなされて、第一ブロックを形成している。この第一ブ ロックのバスバーユニット１の右側の上端の雄端子４にはそれぞれ、上下を逆向 きにして接続されたＹ字状バスバーユニット１，11の第二〜第四ブロックがヒュ ーズ装着部９を介して接続されている。第二〜第三ブロックのバスバーユニット 11及び第四ブロックの一部を残すバスバーユニット11は、一本の分岐導体が切断 除去されて用いられている。

【００１２】 以上、分岐導体の数が３本のＹ字状のバスバーユニットについて説明したが、 本考案の電気回路には、分岐導体の数が４本のＸ字状や＋字状のバスバーユニッ ト、又は分岐導体が５本以上のもの等、分岐導体数及び形状が任意のバスバーユ ニットが適用できる。

【００１３】

【効果】

以上述べたように、本考案の電気接続箱の電気回路は、１種類又は数種類の小 型のバスバーユニットを接続することにより形成できるので、電気回路形成用の 打抜金型の費用が節減され、経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電気接続箱内の電気回路にて用いるバ
スバーユニットの実施例を示す斜視図である。

【図２】図１に示したバスバーユニットの接続端子成形
前の平面図である。

【図３】図１に示したバスバーユニットを用いたヒュー
ズを有する電気回路の実施例を示す平面図及び前記平面
図のＡ−Ａ矢視図である。

【図４】従来の電気接続箱内の電気回路の平面図であ
る。

【符号の説明】

１ バスバーユニット ２ 分岐導体 ３ ファストンタイプの雌端子 ４ タブ状の雄端子 ５ Ｙ字状打抜基板 ６ Ｙ字状バスバーユニットの下端部 ７ 張出部分 ８ Ｙ字状バスバーユニットの上端部 ９ ヒューズ装着部 10 帯状導体 11 バスバーユニット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中間に分岐導体を有し、端末に接続端子
   を設けたバスバーユニットの複数個を、前記接続端子に
   より接続して形成したことを特徴とする電気接続箱内の
   電気回路。