JPH0789999B2

JPH0789999B2 - 電気掃除機

Info

Publication number: JPH0789999B2
Application number: JP62243474A
Authority: JP
Inventors: 忠雄藤波
Original assignee: Tec Corp
Current assignee: Tec Corp
Priority date: 1987-09-28
Filing date: 1987-09-28
Publication date: 1995-10-04
Anticipated expiration: 2010-10-04
Also published as: JPS6485625A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、電動送風機収納部に連通する集塵部を開閉す
る開閉蓋を設けた電気掃除機に関する。

（従来の技術）従来、この種の電気掃除機としては、例えば実開昭60−
9447号公報に記載の構成が知られている。

この実開昭60−9447号公報に記載の電気掃除機は、掃除
機本体の集塵部と電動送風機収納部との間の仕切り壁に
幅5mm程度の通気孔を形成した格子状の通気部が形成さ
れ、集塵部の開放時に妄りに指などが電動収納部に内蔵
された電動送風機のファン部に入らないようにした構造
が採られている。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、上記実開昭60−9447号公報に記載の従来
の電気掃除機において、集塵部と電動送風機収納部との
間の仕切り壁に形成した格子状の通気部には、スプー
ン、箸などの細長いものは挿入できるため、電動送風機
のファン部に接続する危険性がある。

本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、集塵部の
開放時には集塵部と電動送風機収納部とを連通させる開
口部を閉塞し、集塵部の開放時に集塵部から電動送風機
収納部に異物が挿入することを防止する電気掃除機を提
供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）本発明の電気掃除機は、集塵部と、この集塵部に開口部
を介して連通し電動送風機を収納する電動送風機収納部
と、前記集塵部を開閉する開閉蓋とを有する掃除機本体
を備え、前記開閉蓋が前記集塵部を開閉する開閉動作に
連動し、前記集塵部の開放時に前記開口部を閉じるとと
もに前記集塵部の閉塞時に前記開口部を開放する開閉体
を備えたものである。

（作用）本発明の電気掃除機は、掃除機本体の集塵部を開閉する
開閉蓋を集塵部内の塵埃を取り出すなどで開放した際、
開閉蓋の集塵部を開閉する開閉動作に連動する開閉体
が、集塵部と電動送風機収納部とを連通する開口部を閉
塞し、集塵部から電動送風機収納部側に異物が入り込む
ことが防止される一方、開閉蓋の集塵部を閉塞する時に
連動して開閉体が開口部を開放し、電動送風機による吸
い込みが可能となる。

（実施例）以下、本発明の電気掃除機の一実施例の構成を第１図な
いし第５図を参照して説明する。

１は掃除機本体で、この掃除機本体１は、前部に吸込口
２に連通する集塵部３を形成し、この集塵部３の後部に
仕切り壁４にて仕切られた電動送風機収納部５を形成し
ている。そして、この電動送風機収納部５には仕切り壁
４の後側に位置して通気路６が形成され、この通気路６
に吸込み側を臨ませた電動送風機７が緩衝ゴム８にて吸
込み側と排気側とが気密に保持されて電動送風機収納部
５に収納されている。

また、集塵部３および通気路６は上面が開口され、この
開口縁には気密性を保持するパッキング９が取り付けら
れている。そして、この通気路６の集塵部３との連通部
となる開口部としての上面開口部6aは幅方向に細長い矩
形状となっている。また、掃除機本体１には、集塵部３
の上面開口部および通気路６の上方を開閉自在に覆う開
閉蓋10が設けられている。

そして、この開閉蓋10は、掃除機本体１の通気路６の上
端両側に形成した軸支部11の軸支穴12に軸支される軸13
を有し、集塵部３の上面開口部および通気路６の上方を
開閉自在に取り付けられている。さらに、開閉蓋10には
先端部に掃除機本体１の前面に形成した突起状の係止部
14に係脱自在に係止されるクランプ15が回動自在に設け
られ、このクランプ15を係止部14に係止した状態で、開
閉蓋10の周縁部がパッキング９に密着して集塵部３の上
面開口部および通気路６の上方が気密に閉塞されるよう
になっている。

また、開閉蓋10の軸13が設けられた側である基端には、
通気路６の上面開口部6aの縁に沿って回動する縦断面が
突弧状に形成された開閉体16が一体的に形成されてい
る。そして、この開閉体16は、開閉蓋10の開放時、すな
わち開閉蓋10が集塵部３の上面開口部および通気路６の
上方を開放する際に、通気路６の上面開口部6aの縁に沿
って回動して、パッキング９に接触して通気路６の上面
開口部6aを閉塞する。また、開閉蓋10の閉塞時、すなわ
ち開閉蓋10が集塵部３の上面開口部および通気路６の上
方を覆う際に、集塵部３との連通部となる通気路６の上
面開口部6aを開放し、上面開口部6aが開口する通気路６
を介して電動送風機収納部５が集塵部３に連通されるよ
うになっている。さらに、この開閉体16には、開閉蓋10
の閉塞時に集塵部３の上方の開閉蓋10の内面に沿って流
れる空気流を通気路６に案内する弧状面17aを形成した
案内部17が設けられている。そして、この開閉体16の両
端面に開閉蓋10を回動自在に軸支する軸13が設けられて
いる。

一方、掃除機本体１には、電動送風機７の電源回路を開
閉するスイッチ接点18が設けられている。さらに、掃除
機本体１には、スイッチ接点18を開閉させる作動子20
が、開閉蓋10の基部に接触されるようにスプリング21に
て付勢され、開閉蓋10の閉塞時には作動子20がスプリン
グ21により突出されてスイッチ接点18を閉成し、開閉蓋
10の開放時は作動子20がスプリング21に抗して後退され
スイッチ接点18を開放するようになっている。

また、集塵部３は、フィルタ22が着脱自在に装着される
ようになっている。

次に、上記実施例の作用を説明する。

掃除機本体１の集塵部３の上面開口部を開閉蓋10を閉塞
すると、第１図に示すように、開閉体16は通気路６の集
塵部３との連通部となる上面開口部6aを開き、この時作
動子20は押圧を解かれ、スプリング21により進出してス
イッチ接点18を閉成し、電動送風機７の電源回路を閉成
する。

そして、この状態で、図示しない主スイッチを閉成する
と電動送風機７は駆動され、吸込口２に接続した図示し
ない吸込口体およびホースから塵埃とともに空気が吸入
され、フィルタ22にて濾過された空気は集塵部３の上面
開口部から開閉蓋10の内面に沿って流れ、案内部17の弧
状面17aに沿って通気路６の上面開口部6aから通気路６
に流れ、電動送風機７の吸込み部に吸い込まれる。な
お、集塵部３の上方の開閉蓋10の内面に沿って通気路６
に流れる空気は、案内部17の弧状面17aに沿って円滑に
流れるため、騒音が低く、また集塵部３と通気路６との
連通部となる上面開口部6aは格子状部がなく、空気抵抗
が少なく、空気流が円滑となり、さらにこの通気路６の
上面開口部6aは細長い矩形状となり、前後方向の幅が狭
くても比較的に広い面積となり、空気抵抗を少なくして
空気流の流れを円滑にできる。

また、フィルタ22の交換などで開閉蓋10を開くと、第２
図に示すように、開閉体16が通気路６の上面開口部6aを
閉じ、電動送風機７の吸込み側が閉塞されるため、集塵
部３と電動送風機収納部５とを連通する通気路６の上面
開口部6aから電動送風機７のファン部に手が触れたり、
異物が入り込むことを防止できる。この時、作動子20は
スプリング21の付勢に抗して押圧されてスイッチ接点18
が開放され、電動送風機７の電源回路が開放されて、通
気路６が閉じられたままで電動送風機７が駆動して焼損
することを防止できる。

次に、他の実施例の構成を第６図および第７図を参照し
て説明する。

なお、この第６図および第７図に示す実施例において、
第１図ないし第５図に示す実施例と同一構造部分を同一
符号を付して説明する。

この第６図および第７図に示す実施例は、集塵部３と電
動送風機収納部５に連通した通気路６との間の仕切り壁
４の上部に、幅方向に細長矩形窓孔状の連通部である開
口部23が開口形成されている。また、この仕切り壁４の
通気路６側には、仕切り壁４の通気路６側の面に沿って
上下方向に摺動する板状の開閉体24が設けられている。
そして、この開閉体24には、下降時に開口部23と連通す
る細長矩形窓孔状の開口25が形成され、この開閉体24は
常時スプリング26にて上方に付勢されこの開閉体24は上
昇状態では開口部23を閉塞するようになっている。

また、集塵部３の上面開口部を開閉する開閉蓋10の基部
には、開閉体24の上縁に接触係合するカム面27が形成さ
れ、開閉蓋10の閉塞時には開閉体24は下降され、開口25
は開口部23と連通され、開閉蓋10の開放時には開閉体24
は上昇され、開口部23は開閉体24で閉塞されるようにな
っている。

次に、上記第６図および第７図に示す実施例の作用につ
いて説明する。

第６図に示すように、開閉蓋10が集塵部３の上面開口部
を閉じると、開閉蓋10のカム面27にて開閉体24がスプリ
ング26に抗して下降され、開口25は開口部23に連通され
る。そして、電動送風機７を駆動することにより吸い込
まれた塵埃はフィルタ22にて捕捉され、このフィルタ22
にて濾過された空気は集塵部３と電動送風機収納部５と
を連通する通気路６の間の仕切り壁４の開口部23から開
閉体24の開口25を通過して通気路６に流れ、電動送風機
６の吸込み部に吸い込まれる。

また、フィルタ22の交換などで開閉蓋10を開くと、カム
面27にて押圧されていた開閉体24はスプリング26にて押
圧され、第７図に示すように、開閉体24が開口部23を閉
じ、電動送風機７の吸込み側が閉塞され、集塵部３から
開口部23を介して電動送風機７のファン部に手が触れた
り、異物が入り込むことを防止できる。

（発明の効果）本発明の電気掃除機によれば、集塵部を開閉する開閉蓋
に、集塵部と電動送風機収納部とを連通する開口部を開
閉蓋の集塵部を開閉する開閉動作に連動して開閉する開
閉体を設け、開閉蓋の集塵部を開放する時に開口部を閉
じるとともに開閉蓋の集塵部を閉塞する時に開口部を開
放するようにしたため、開閉蓋による集塵部の開放時に
開口部が閉塞され、開放する集塵部から電動送風機収納
部に異物が挿入することを防止でき、安全性を向上でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電気掃除機の一部の縦
断側面図、第２図は同上開閉蓋を開いた状態の縦断側面
図、第３図は同上分解斜視図、第４図は同上開閉蓋の内
側からの斜視図、第５図は同上電気掃除機の斜視図、第
６図は他の実施例を示す電気掃除機の一部の縦断側面
図、第７図は同上開閉蓋を開いた状態の縦断側面図であ
る。１……掃除機本体、３……集塵部、５……電動送風機収
納部、６……通気路、6a……開口部としての上面開口
部、７……電動送風機、10……開閉蓋、16,24……開閉
体、23……開口部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】集塵部と、この集塵部に開口部を介して連
通し電動送風機を収納する電動送風機収納部と、前記集
塵部を開閉する開閉蓋とを有する掃除機本体を備え、前記開閉蓋が前記集塵部を開閉する開閉動作に連動し、
前記集塵部の開放時に前記開口部を閉じるとともに前記
集塵部の閉塞時に前記開口部を開放する開閉体を備えたことを特徴とする電気掃除機。