JPH056945Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電気掃除機の吸込口の改良に関す
るものである。

〔従来の技術〕

電気掃除機の中には吸込口を本体ケースの上面
に位置させて設けたものが知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、一般にこの種の電気掃除機は、
吸込口から吸塵ホースを外すと、吸込口が本体ケ
ースの上面にそのまま開口してしまうため、不衛
生であるばかりか、見映えも悪いという課題があ
つた。

この考案はかかる課題を解決するためになされ
たもので、シヤツターにより吸込口を開閉できる
ようにするとともに、掃除機を静置させる時にシ
ヤツターが自然に開くことがなく、しかも、この
シヤツターをコンパクトに収納できるようにした
電気掃除機を提供することを目的としたものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

この考案に係る電気掃除機は、本体ケースに取
付けられ、吸塵ホースを着脱自在に装着する吸込
口が設けられた蓋体と、上記吸込口に対向して該
蓋体内方に配設されたホース接続体と、上記蓋体
の下面側に沿つて設けられるとともに上記ホース
接続体の上面に摺動自在に係合し、上記吸込口を
開閉させる収納可能なシヤツターとを備えた電気
掃除機において、上記シヤツターを、上下に位置
する２枚のシヤツターとし、一方のシヤツターを
他方のシヤツターの開閉動作に連動させ、かつ上
記シヤツターは上記蓋体の傾斜部に設けられ該シ
ヤツターを開くときは傾斜部の低部から高部に向
つて該シヤツターを摺動させることを特徴とする
電気掃除機である。

〔作用〕

この考案は、吸込口に設けられたシヤツターを
蓋体の傾斜部に沿わせて設けたため、掃除機を静
置させたときに、シヤツターが自然に開くことが
なくなる。

〔実施例〕

以下この考案の一実施例を図面について説明す
る。１は後部に電動送風機２とコードリールを内
装し、前部に上面を開口した集塵室を形成した本
体ケースで、後部両側に車輪３を、前部下面にキ
ヤスター４をそれぞれ装着している。５は本体ケ
ース１に一端が枢着された蓋体で、集塵室の上面
開口を開閉自在に覆つている。蓋体５は、上面に
吸塵ホース６の一端を挿通する吸込口７を設ける
とともに、この吸込口７に対向して蓋体内部に貫
通孔８を有するホース接続体９が配設されてい
る。吸塵ホース６を着脱自在に装着する上記吸込
口７は、前方に向けて下がつて形成されている蓋
体５の上面傾斜部に設けられている。１０は貫通
孔８を塞ぐゴムからなる弁板で、放射状に切れ目
を有する。１１は、蓋体５の傾斜部の下面側に沿
つて設けられ、ホース接続体９の上部に位置する
シヤツターであり、吸込口７を開閉させるととも
に、後部側（図中右方側）に収納可能になつてい
る。

また、第２図に示す如く、このシヤツター１１
は、吸込口７をほぼ２分した大きさに等しい２枚
のシヤツター１１ａ，１１ｂからなり、これが上
下に重なるよう配設され、下部シヤツター１１ｂ
を上部シヤツター１１ａの開閉動作に連動させる
ように構成している。即ち、上部シヤツター１１
ａは一端に吸込口７から外方へ突出するつまみ１
２を一体に設けるとともに他端に下向きの係合部
１３を設けており、一方下部シヤツター１１ｂは
一端に上部シヤツター１１ａの係合部１３と係合
する上向きの係合部１４を設けるとともに他端に
吸込口７の口縁部と係合する上向きの係合部１５
を設けている。さらに、下部シヤツター１１ｂは
下面に複数の案内用リブ１６を形成し、この案内
用リブ１６をホース接続体９の上面に形成した案
内用溝１７に係合させている（第４図参照）。

以上の構造において、吸塵ホース６を吸込口７
に接続していないときには、第３図に示す如く開
放状態にあるシヤツター１１のまず上部シヤツタ
ー１１ａのつまみ１２を持つてスライドさせる
と、係合部１３が下部シヤツター１１ｂの係合部
１４と係合してこれをスライドさせ、上部シヤツ
ター１１ａのつまみ１２側端部が吸込口７の口縁
部に当接すると、同時に下部シヤツター１１ｂの
係合部１５が吸込口７の口縁部と係合して吸込口
７が閉じられる。一方、シヤツター１１を開くと
きには、上部シヤツター１１ａをつまみ１２を持
つて逆方向にスライドすると、他端係合部１３が
下部シヤツター１１ｂの係合部１５を押してこれ
を一緒にスライドし、第３図に示す如くシヤツタ
ー１１を蓋体２の内側に収納できるから、吸込口
７が開放され、吸塵ホース６を接続することが可
能となる。

〔考案の効果〕

以上のようにこの考案によれば、吸塵ホースを
接続していないとき、吸込口をシヤツターにて閉
じることができるから、衛生的でしかも体裁がよ
くなるものであり、しかもこのシヤツターは傾斜
させて設けられているので、掃除機の収納の際等
に該掃除機を静置させたときにシヤツターが自然
に開くことがなく、さらに、シヤツターを２分割
としたので、スライド方向の収納スペースが小さ
くてすみ、本体ケースを全体にコンパクトにする
ことができるなどの実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示した電気掃除
機の外観側面図、第２図はその吸込口部分の要部
断面図、第３図はその動作を示す要部断面図、第
４図は正面断面図である。 １……本体ケース、５……蓋体、６……吸塵ホ
ース、７……吸込口、９……ホース接続体、１１
……シヤツター、１１ａ……上部シヤツター、１
１ｂ……下部シヤツター、１７……案内用溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケースに取付けられ、吸塵ホースを着脱自
   在に装着する吸込口が設けられた蓋体と、上記吸
   込口に対向して該蓋体内方に配設されたホース接
   続体と、上記蓋体の下面側に沿つて設けられると
   ともに上記ホース接続体の上面に摺動自在に係合
   し、上記吸込口を開閉させる収納可能なシヤツタ
   ーとを備えた電気掃除機において、上記シヤツタ
   ーを、上下に位置する２枚のシヤツターとし、一
   方のシヤツターを他方のシヤツターの開閉動作に
   連動させ、かつ上記シヤツターは上記蓋体の傾斜
   部に設けられ該シヤツターを開くときは傾斜部の
   低部から高部に向にて該シヤツターを摺動させる
   ことを特徴とする電気掃除機。