JPS6345232Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一般家庭において使用する格納蓋を有
する電気掃除機に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、この種の電気掃除機においては、第１図
〜第２図に示すように、本体１上面に格納部２を
設け、さらにこの格納部２を覆う格納蓋３を本体
１に開閉自在に設けるとともに、格納蓋３に形成
した係子孔４に相対して係合する引掛部５を有す
る格納蓋尾錠６を本体１上面に設けた凹部７に設
けており、格納蓋３の開閉は前記格納蓋尾錠６を
構成する押釦８を押すことにより、胴部９に一体
に形成された付勢部１０を押釦子８が第１図右方
向に移動させて、係子孔４と引掛部５の係合を解
き、格納蓋３を開けることができるようにしてい
るのが一般であつた。しかし、胴部９は、通常コ
スト面から部品点数を押えるため付勢部１０を一
体に形成することにより、付勢部１０と引掛部５
を可動させる必要から一端を開口する溝部１１を
形成する必要があり、従つて、第２図に示すよう
に、本体凹部７に取付けた状態では、外観上内部
構造が露呈し、特に本体１上面でしかも操作部位
でもあることから美観上問題であり、その上、開
口部から塵埃の侵入することにより、尾錠動作に
障害を起こしたり、付勢部１０に操作時に指の爪
等が当たることによつて付勢部が傷つき尾錠動作
を不良にするといつた直接の機能上の問題があつ
た。また、組立時、凹部７に取付ける時凹部７に
は何の案内もなく組立作業に手間取るといつたこ
とや、組立作業時の挿入方向の誤まりという生産
面での問題も生じていた。

考案の目的 本考案はこのような従来の問題を解消したもの
で、外観の向上とともに機能上の障害をなくし、
組立作業性の向上をはかつた電気掃除機を提供す
るものである。

考案の構成 本考案の電気掃除機は、本体と、この本体上部
に形成された吸込口アタツチメント等の格納部
と、この格納部を覆い前記本体の上部に開閉自在
に取付けられた格納蓋と、本体の上部に取付られ
た格納蓋尾錠を有し、上記格納蓋尾錠は押釦子と
係留子とから成り、上記係留子は出没自在に押釦
子を内設するとともに、前記本体に形成された凹
状の係合部に嵌合する胴部と、前記格納蓋に形成
された係子孔に相対して係合する引掛部と、この
引掛部を前記係子孔に向つて付勢し、かつ前記押
釦子を本体外方へ付勢する付勢部とを一体に形成
し、上記胴部と付勢部とは一端を開口する溝によ
つて互いに自在に機能するようにし、さらに前記
本体の凹状係合部に小壁を設け、上記係留子の溝
及び付勢部を覆うことで所期の目的を達成したも
のである。

実施例の説明 以下、添付図面に基づいて本考案の一実施例に
ついて説明する。第３図〜第１０図において、本
体１２は電動送風機１３を内設しており、排気孔
パツキン１４より排気孔１５を通じて排気をし、
同時に負圧部であるホース（図示せず）の接続口
１６から集塵袋１７、集塵箱１８を経て吸気され
る。本体１２の上部には逆込具などのアタツチメ
ント１９の格納部２０を形成している。２１はこ
の格納部２０を覆い、本体１２の上部に開閉自在
に取付られた格納蓋であり、２２は格納蓋尾錠で
ある。

２３は格納蓋尾錠２２を構成する押釦子、２４
は同じく係留子である。２５は本体１２に形成し
た凹状の係合部であり、係留子２４の胴部２６に
爪２７及び穴２８にて嵌合係止される。２９は格
納蓋２１に形成された係止穴であり、係留子２４
の引掛部３０と係合する。この引掛部３０を係止
穴２９に向かつて付勢する付勢部３１は溝３２に
よつて自在に機能するようにしている。３３は前
記本体１２の凹状の係合部２５に形成した小壁で
あり、上記係留子２４の溝３２、付勢部３１、引
掛部３０を除いた殆どを覆う。また３４は押釦子
２３に形成した傾斜リブであり、係留子２４の付
勢部３１の上部に形成した三角リブ３５と摺動状
態に当接する。３６は押釦子２３の係止爪であ
り、係留子２４の胴部の係止窓３７と上下摺動自
在に係合する。

上記構成において、動作を説明すれば、格納蓋
２１を開くには、押釦子２３を押し下げると、そ
の傾斜リブ３４が下方に移動し、係留子２４の三
角リブ３５を介して引掛部３０を係子穴２９より
解離させる。よつて、格納蓋２１は係止状態より
解放され、開くことができる。また、格納蓋２１
を閉じるには、係留子２４の引掛部３０上面に当
接して押下げれば、付勢部３１は胴部２６の内側
に傾れ、係止穴２９に引掛部３０が嵌合した時、
付勢部３１は再び胴部２６の内側から外方へ付勢
される。すなわち、係止嵌合することになり格納
蓋２１は閉じて本体１２上にロツクされる。この
時、小壁３３によつて溝３２の上記引掛部３０よ
り下方が覆われているため、前記の動作は引掛部
３０の出没しか見ることは出来ず、すなわち、機
能的には何ら格納蓋２１の開閉及びロツクには悪
影響を与えることなく、開口部を覆いかくすこと
ができる。従がつて、塵埃の開口部への侵入を防
止し、付勢部３０の下方を覆うことからも同付勢
部３０に対する機能部の傷つきを防止する効果が
ある。その上この小壁３３は溝３２内に突出する
ため、組立作業時、本体凹状係合部２５に胴部２
６を方向を誤まることなく案内しつつ挿入でき、
確実な組立を手際良く行えるという効果も有する
ものである。

考案の効果 上記実施例からあきらかなように、本考案の電
気掃除機は、とくに小壁を本体の凹状の格納蓋係
合部に形成したため、格納蓋尾錠への内部への塵
埃の侵入防止、機能部への傷つき防止をはかるこ
とが出来、組立作業時においても本体への格納蓋
尾錠の挿入を案内し、手際よく確実に方向性を守
りつつ行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の電気掃除機の本体上部の格納
部付近の部分断面図であり、第２図は同例の格納
蓋尾錠の斜視図、第３図は本考案の一実施例の電
気掃除機の縦断面図、第４図は上面図、第５図、
第６図、第７図は、それぞれ押釦子、係留子、本
体凹状係合部の同方向より見た斜視図、第８図は
凹状係合部の反対側から見た斜視図、第９図は格
納蓋の係子穴部を裏面から見た斜視図、第１０図
は格納蓋尾錠の組立状態の斜視図である。 １２……本体、１９……吸込口アタツチメン
ト、２０……格納部、２１……格納蓋、２２……
格納蓋尾錠、２３……押釦子、２４……係留子、
２５……凹状係合部、３３……小壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体と、この本体上部に形成された吸込口アタ
   ツチメント等の格納部と、この格納部を覆い前記
   本体の上部に開閉自在に取付られた格納蓋と、本
   体の上部に取付られた格納蓋尾錠を有し、上記格
   納蓋尾錠は押釦子と係留子とから成り、上記係留
   子は出没自在に押釦子を内設するとともに、前記
   本体に形成された凹状の係合部に嵌合する胴部
   と、前記格納蓋に形成された係子孔に相対して係
   合する引掛部と、この引掛部を前記係止孔に向つ
   て付勢し、かつ前記押釦子を本体外方へ付勢する
   付勢部とを一体に形成し、上記胴部と付勢部とは
   一端を開口する溝によつて互いに自在に機能する
   ようにし、さらに前記本体の凹状係合部に小壁を
   設け、上記係留子の溝及び付勢部を覆うようにし
   た電気掃除機。