JPH0323157Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は小型携帯用電気掃除機に関する。

(ロ) 従来の技術 コードレス式の小型携帯用電気掃除機は実開昭
58−160555号公報等で公知であり、また、本出願
人はこのような小型携帯用電気掃除機において低
廉に、簡単に入手の出来るテイツシユペーパー等
の紙フイルターを使用したものを既に提案してい
る（特願昭60−83101号参照）。このものは第５図
に示す如く、収塵凹所３０内に収納された収塵ケ
ース３１内に紙フイルター３２を配設しているも
ので、しかも紙フイルター３２が収塵ケース３１
内に拡開して収納されるように収塵蓋３３の裏面
にフイルター押え突条３４を垂設している。そし
て前記収塵ケース３１はその底面及び側面をフイ
ルター面として有効収塵面積を広げているのであ
るが、前記フイルター押え突条３４がこの左右両
側のフイルター面を覆い、そのため有効収塵面積
が狭くなるという欠点がある。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本案の小型携帯用電気掃除機は、紙フイルター
を、収塵ケースに広い収塵面積を有した状態で収
納し、しかも装着作業を簡単に行なえるようにし
たものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本案の小型携帯用電気掃除機は、前部に上方開
口の収塵凹所を有し、後部にフアンモータを内蔵
した本体と、フイルター部を有し、前記収塵凹所
内に装備される上方開口の収塵ケースと、吸込口
及び一対の紙押えリブを有し、前記収塵ケースに
装備されるフイルター押え体と、前記フイルター
押え体と前記収塵ケースとの間に挟着される紙フ
イルターと、前記本体に枢着されて前記収塵凹所
の上方開口を閉塞する蓋体とから構成し、前記一
対の紙押えリブは前記フイルター押え体の基板か
ら前後方向に垂下形成されると共に、空気通過用
切欠部を有したことを特徴としている。

(ホ) 作用 紙フイルターの装着時に、紙フイルターはフイ
ルター押え体により収塵ケース内に拡開された状
態で配設され、その後蓋体を閉じることによつて
収塵凹所内に収納される。また吸込口から吸い込
まれたゴミは紙フイルター上に集積され、一対の
紙押えリブがあつてもその空気通過用切欠部を通
過して収塵ケース左右のフイルター部に対応する
紙フイルター部分にも集積し、紙フイルターの全
面にわたつてゴミを捕集する。

(ヘ) 実施例 １は小型携帯用電気掃除機の本体で、前方に吸
気孔２を備えた前方壁３を有すると共に後方に把
手４を形成した機器収納部５と、この収納部５の
下底部分を前方に延長して設けた前方下底６の周
囲から側壁７を上方に延設することにより上方開
口で且つ前方に吸込口嵌合用開口８を有した開口
筐体状に構成した収塵凹所９とからなり、前記機
器収納部５内の把手４下方個所には充電式電池１
０を内蔵すると共に前記吸気孔２後方にはフアン
モータ１１を内蔵している。さらに１２は前記機
器収納部５内に配設されたプツシユボタン式の電
源スイツチである。

１３は前記収塵凹所９内に着脱自在に装備され
る上方開口の収塵ケースで、該収塵ケース１３は
前記収塵凹所９に収納したときに該凹所９の上方
開口縁より下方で前記下底６及び側壁７から所定
の間〓を有した状態に位置する網目状の底面フイ
ルター部１４ａ及び側面フイルター部１４ｂをそ
の底面及び側面に設けている。

１５は前記収塵ケース１３に装備されるフイル
ター押え体で、この押え体１５は前記収塵ケース
１３の上方開口を覆う基板１６の裏面に、前記収
塵ケース１３内に入り込む一対の紙押えリブ１
７，１７を前記収塵ケース１３の底面フイルター
部１４ａに向かつて前後方向に垂下形設してお
り、しかもこれらの紙押えリブ１７，１７の中央
には空気通過用切欠部１８，１８をその下端から
上方に向かつて穿設してある。また１９…は前記
フイルター押え体１５の基板１６と紙押えリブ１
７，１７との間に、端面が傾斜するように跨設さ
れた案内リブで、前記紙押えリブ１７，１７の基
板１６に対する補強をすると共に、前記フイルタ
ー押え体１５の収塵ケース１３への嵌め込み時に
前記端面が前記収塵ケース１３の上方開口縁２０
に係合することによりこれら案内リブ１９…でガ
イドされて収塵ケース１３内の所定位置に収納す
るようになつている。また前記紙押えリブ１７，
１７の後端にも前記案内リブ１９…と同様に収納
位置をガイドする傾斜面１７ａを有している。さ
らに前記基板１６の前端には前記吸込口嵌合用開
口８から突出させてこの突出部分の下側にゴミを
前記収塵ケース１３に導くための筒状の吸込口２
１を設けており、この吸込口２１の出口側は開閉
自在なフラツプ板２２で覆われている。

２３は前記本体１の収塵凹所９の上方開口及び
フイルター押え体１５の吸込口２１上方部分を覆
う収塵蓋体で、前記本体１の前方壁３両側上方に
蝶番機構２４を介して回動自在に取り付けられて
いるもので、しかも左右の垂下片２５ａ，２５ｂ
を両端部分に有している。

２６は市販のテイツシユペーパー又はキツチン
ペーパーをそのまま利用してなる紙フイルター
で、この紙フイルター２６は前記収塵凹所９内に
装備した収塵ケース１３の上方開口にその中央部
分を載置し、前記フイルター押え体１５を該収塵
ケース１３内に嵌め込むことによつてこのフイル
ター押え体１５の紙押え用リブ１７，１７が前記
中央部分を収塵ケース１３内に拡開して広い収塵
空間を有した状態で前記収塵ケース１３内に導入
されて前記フイルター押え体１５と前記収塵ケー
ス１３との間に挟着される。そして紙フイルター
２６の周端部２６ａを前記フイルター押え体１５
の基板１６表面に折り返し、前記収塵蓋体２３を
閉じることにより前記周端部２６ａがフイルター
押え体１５と前記蓋体２３との間に保持される。

而して、把手４を手で持つて電源スイツチ１２
をオンすれば、充電式電池１０電源でフアンモー
タ１１が駆動され、従つてゴミは吸込口２１から
吸い込まれて紙フイルター２６で捕集されるもの
で、このとき紙フイルター２６はその紙表面が前
記収塵ケース１３の内側に密着することによつて
該収塵ケース１３で保形され且つ補強され、さら
に吸い込まれたゴミは前記フイルター押え体１５
の紙押えリブ１７，１７の切欠部１８，１８を介
して紙フイルター２６の左右両側部分にも集積さ
れるので紙フイルター２６の全面にわたつてゴミ
を効率良く捕集できる。

そしてゴミ捨て時には収塵蓋体２３を収塵凹所
９から回動させて開き、紙フイルター２６の周端
部２６ａを開いてからフイルター押え体１５を取
り外し、前記周端部２６ａを持つて、紙フイルタ
ー２６ごとゴミを取り出し、廃棄すればよい。

(ト) 考案の効果 本案によれば、紙フイルターはフイルター押え
体により収塵ケース内に簡単に装着されると共
に、紙フイルターを収塵ケース内に拡開するため
の紙押えリブには空気通過用切欠部があるから紙
押えリブに関係なく紙フイルターの収塵面積を広
くとれ、ゴミ捨て回数を少なくすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも小型携帯用電気掃除機に関し、第
１図は本案実施例の断面側面図、第２図は同縦断
面図、第３図は同全体斜視図、第４図は同収塵蓋
体を開いた状態の全体斜視図、第５図は従来例の
全体斜視図である。 ９……収塵凹所、１……本体、１３……収塵ケ
ース、２１……吸込口、１７……紙押えリブ、１
５……フイルター押え体、２６……紙フイルタ
ー、２３……収塵蓋体、１８……空気通過用切欠
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前部に上方開口の収塵凹所を有し、後部にフア
   ンモータを内蔵した本体と、フイルター部を有
   し、前記収塵凹所内に装備される上方開口の収塵
   ケースと、吸込口及び一対の紙押えリブを有し、
   前記収塵ケースに装備されるフイルター押え体
   と、前記フイルター押え体と前記収塵ケースとの
   間に挟着される紙フイルターと、前記本体に枢着
   されて前記収塵凹所の上方開口を閉塞する蓋体と
   ら構成し、前記一対の紙押えリブは前記フイルタ
   ー押え体の基板から前後方向に垂下形成されると
   共に、空気通過用切欠部を有したことを特徴とす
   る小型携帯用電気掃除機。