JP2627275B2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は充電式電気掃除機本体を支持体に装着して大
型のアップライト型電気掃除機として使うことのできる
電気掃除機に関するものである。

（ロ） 従来の技術 充電式電気掃除機を交流式の電気掃除機に搭載したも
のとして特開昭61−56618号公報の親子式電気掃除機が
ある。この公報の場合、掃除機本体の上部に充電式掃除
機を収納する凹部を設けると共に内部には充電器を収納
し、前記充電器には前記凹部の底部より突出する充電用
端子を設けた親電気掃除機を設け、蓄電池を内蔵する充
電式掃除機には前記充電端子と接続する接続部を接続し
親電気掃除機上部に充電式掃除機を着脱自在に搭載収納
するものであり、親電気掃除機と充電式掃除機とは夫々
独立した集塵部を持つ為、全体としての外形寸法が大き
くなってしまい非経済的である。

また特開昭61−76120号公報では一側に吸込口を有す
るとともに内部に電動送風機を有するハンディタイプの
掃除機本体と、この掃除機本体を着脱自在に嵌合する嵌
合部を有し、この嵌合部の一端に前記掃除機本体の吸込
口に連通する延長管を接続するとともに嵌合部の他端に
把手を取付け、前記延長管の先端に吸込口体を接続した
支持体とを備え、前記電動送風機は電源出力が高出力及
び低出力のいずれでも作動し、前記電源出力は掃除機本
体を支持体の嵌合部に嵌合したとき高出力となり、掃除
機本体を支持体の嵌合部から外したとき低出力となる電
気掃除機が開示されている。この場合は一個のモータ、
即ち直流モータのみを備えているだけであるから交流使
用が不可能であり、使用範囲に制限を受けるという問題
点がある。

（ハ） 発明が解決しようとする問題点 本発明が解決しようとする問題点は、充電式と交流式
で使える親子型電気掃除機を開発するに当たり、構成部
品を親機と子機とで共通して使うことにより部品点数の
削減を図り、機器自身をコンパクトに構成することであ
る。

（ニ） 問題点を解決するための手段 吸込口及びフィルターを有する集塵部を有しファン、
直流モータ及び充電電池を内蔵する充電式電気掃除機本
体と、該本体を収容する収容凹所を有すると共に前部に
ワイド吸込口を接続可能な中空の前記本体の収納時に前
記吸込口に連通するように且つ後部に取手棒を介して取
手を取着した支持体とより成り、前記集塵部の底部に逆
止弁を付けた連通孔を形成し、一方の支持体に前記本体
の収納時において該連通孔に連通する開孔を形成すると
共に、前記支持体後部にファン、交流モータを配設し、
該ファンと前記開孔とを連絡するパイプを前記支持体内
に設ける。

（ホ） 作用 充電作用のときは充電式電気掃除機本体を単独或いは
支持体に収容して使い吸込口或いはワイド吸込口から吸
い込んだ塵埃をフィルターによって集塵部内に溜める。

交流使用のときは充電式電気掃除機本体を支持体の収
容凹所に収容して使い、ワイド吸込口→パイプ→吸込口
→集塵部→連通孔→開孔→支持体内のファンを流れる吸
込空気によって塵埃が吸い込まれ、フィルターによって
充電式電気掃除機本体内の集塵部に溜められる。

（ヘ） 実施例 以下本発明の電気掃除機を図面の一実施例について詳
細に説明する。

第２図の側面図、第３図の概観斜視図において（１）
は充電式電気掃除機本体、（２）は該本体（１）を収容
する収容凹所（３）を有する支持体である。前記本体
（１）は後部上面に把持部（４）を有し、この把持部
（４）の前方部に後述する直流モータの駆動を制御する
スイッチ摘み（５）を摺動可能に設け、後述する集塵部
を開閉する開閉蓋（６）を回動可能に枢支して設けてい
る。また本体（１）の後部には突条（７）（８）が設け
られている。

一方の前記支持体（２）はその収納凹所（３）の内壁
に前記本体（１）の突条（８）に係合する突条（９）が
係合され、後部端面に取手棒（10）を介して取手（11）
を接続し、前部に収納された連結パイプ（12）と中空状
の接続パイプ（13）を介してワイド吸込口（14）を接続
している。更に支持体（２）の後部上面に後述する交流
モータの駆動を制御するスイッチ摘み（15）を摺動可能
に設け、同じく後部端面下部より電源コード（16）を取
付けている。前記パイプ（13）とワイド吸込口（14）と
はヒンジ機構部（17）を介して連結されており、該ワイ
ド吸込口（14）はこの接続パイプ（13）に対して所定の
角度範囲内で回動可能とされている。

次に第１図において、前記本体（１）はその前端に逆
止弁（18）の装着された吸込口（19）を装着するととも
に前方内部にフィルタ（20）を収納し、このフィルタ
（20）によって集塵部（21）を形成する。（22）は前記
本体（１）の略中央部に位置し該本体（１）を２つに仕
切るファンカバーであり、一部下向きの開口（23）を有
し、この開口（23）に逆止弁（24）を装着している。
（25）は前記ファンカバー（22）内に回転可能に配設さ
れているファンであり、該ファン（25）の回転中心に回
転軸が嵌合されたDCモータ（26）によって回転駆動せし
められるものである。（27）は前記本体（１）底部に固
定されたプリント基板でモータ（26）の駆動制御回路部
品及び同じく底部に収納された電池（28）の充電回路構
成部品を接続している。また本体（１）の把持部（４）
の内部には前記スイッチ摘み（５）によって開閉制御さ
れるマイクロスイッチ（29）が収納されている。更に本
体（１）の前方底部には連通孔（30）が形成されてお
り、この連通孔（30）に逆止弁（31）が装着されてい
る。

一方の前記支持体（２）は前方端部に前記ワイド吸込
口（14）の接続パイプ（13）を一端に接続するとともに
他端は収容凹所（３）内の本体（１）前部の吸込口（1
9）に密閉リング（32）を介して連結可能な連結パイプ
（12）を収納すると共に、中央部上面には前記本体
（１）の底部に形設された連通孔（30）に接続可能な開
孔部（33）が形成されている。また支持体（２）の後部
にはACモータ（34）及びファン（35）が垂直方向に並べ
て設けられ、前記開孔部（33）とこのファン（35）とを
継ぐパイプ（36）が支持体（２）底部に沿って配設され
ている。

以上の構成を有する電気掃除機において本体（１）の
みを使った第４図の場合スイッチ摘み（５）を前方ON側
へスライドさせてモータ（26）を電池（28）によって回
転駆動せしめると、ファン（25）が回転し吸込空気流を
発生させる。この吸込空気流はワイド吸込口（14）→接
続パイプ（13）→連結パイプ（12）→ファンカバー（2
2）→本体（１）後部→本体（１）外へと流れる（空気
の流れは図中矢印で示す）。この吸込空気により逆止弁
（18）及び（24）が開放し、一緒に取り込まれた塵埃は
フィルター（20）によって集塵部（21）に溜められる。
溜まったゴミを開閉蓋（６）を開けて集塵部（21）を開
放することによって廃棄する。

また支持体（２）を併用する場合第５図に示す如くス
イッチ摘み（15）を前方ON側へスライドさせてモータ
（34）を電源コード（16）から給電によって直接回転駆
動すると、ファン（35）が回転し吸込空気流を発生させ
る。この吸込空気流はワイド吸込口（14）→接続パイプ
（13）→連結パイプ（12）→連通孔（30）→開孔部（3
3）→パイプ（36）→ファン（35）（空気の流れを矢印
で示す）と流れ支持体（２）後部側面の排気孔（37）よ
り外部に放出される。塵埃は第４図の場合と同様集塵部
（21）へ集められる。

尚第４図において本体（１）を支持体（２）から分離
すれば本体（１）単独でハンドクリーナとして使用する
ことももちろん可能である。

（ト） 発明の効果 本発明は以上の説明の如く、吸込口及びフィルターを
有する集塵部を有しファン、モータ及び充電電池を内蔵
する充電式電気掃除機本体と、該本体を収容する収容凹
所を有すると共に前部にワイド吸込口を接続可能な中空
のパイプを形成し且つ後部に取手棒を介して取手を取着
した支持体とより成り、前記集塵部の底部に逆止弁を付
けた連通孔を形成し、一方の支持体に該連通孔に連通す
る開孔を形成すると共に、前記支持体後部にファン、モ
ータを配設し、該ファンと前記開孔とを連絡するパイプ
を前記支持体内に設けることにより、AC使用の掃除機と
RC使用の掃除機とが集塵部（フィルターを含む）を共用
して分離可能に一体化できるため、ゴミ処理上の手間が
除けると共に全体的な外形寸法を小型化できる効果があ
り、またRC使用の掃除機としてのみ使える効果もある。

また、支持体に掃除機本体を取り付けた状態でフロア
ー型掃除機として使用するとき、AC電源、RC電源を各々
利用して吸引することができ、従って、AC電源、RC電源
使用時共に、同じ使い勝手で使用することができる。そ
して、支持体は、その内部に集塵部と連通するパイプ
を、その後部に交流モータを備えているのでコンパクト
であり、フロアー型掃除機としての使用時、使い勝手が
良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明電気掃除機の側方縦断面図、第２図は同
じく側面図、第３図は同じく概観斜視図、第４図及び第
５図は夫々異なる使用状態を示す要部側方縦断面図であ
る。 （19）……吸込口、（20）……フィルター、（21）……
集塵部、（25）……ファン、（26）……モータ、（28）
……電池、（１）……充電式電気掃除機本体、（３）…
…収容凹所、（14）……ワイド吸込口、（12）……連結
パイプ、（10）……取手棒、（11）……取手、（２）…
…支持体、（31）……逆止弁、（30）……連通孔、（3
3）……開孔、（35）……ファン、（34）……モータ、
（36）……パイプ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】吸込口及びフィルターを有する集塵部を有
   しファン、直流モータ及び充電電池を内蔵する充電式電
   気掃除機本体と、該本体を収納する収納凹所を有すると
   共に前部にワイド吸込口を接続可能な中空のパイプを前
   記本体の収納時に前記吸込口に連通するように形成し且
   つ後部に取手棒を介して取手を取着した支持体とより成
   り、前記集塵部の底部に逆止弁を付けた連通孔を形成
   し、一方の支持体に前記本体の収納時において該連通孔
   に連通する開孔を形成すると共に、前記支持体後部にフ
   ァン、交流モータを配設し、該ファンと前記開孔とを連
   絡するパイプを前記支持体内に設けて成る電気掃除機。