JPH0323155Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案はコードレス式の小型携帯用電気掃除機に
関する。

(ロ) 従来の技術 例えば特開昭58−160555号公報に示されるコー
ドレス式の小型携帯用電気掃除機は、本体前方に
取り付けた収塵ケース内に、該電気掃除機専用の
形状のフイルター装置を配設し、ゴミ捨てはこの
フイルター装置を取り外して行なうようになつて
いる。しかし乍らこの従来例においてはゴミ捨て
毎にフイルター装置を掃除しなければならないの
で取り扱いが面倒であると共に、専用のフイルタ
ー装置が必要であるから製造費用が高くつき且つ
使用者が入手するのが難しいという欠点がある。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本案はフイルター装置として使用者が低廉に且
つ容易に入手可能な紙フイルターを使用すると共
にゴミ捨て時における該フイルターの取換・装着
作業が簡単且つ確実に行なえるようにし、しかも
塵埃の捕集効率のよい小型携帯用電気掃除機を得
ることを目的とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本案の小型携帯用電気掃除機は前部に上面開口
の収塵室を有し、後部にフアンモータ及び電池を
内蔵した本体と、この上面開口を覆うように前記
本体に開閉自在に取り付けられた蓋体と、前記収
塵室の上面開口に配設されて前記蓋体との間に装
着されるシート状紙フイルターとを有し、前記蓋
体の裏面には吸引筒及び左右の突条を前記蓋体と
一帯成形して設け、前記収塵室の両側壁はその上
端面が前記吸込筒及び突条と前記蓋体の側縁部と
の間に入り込んで前記紙フイルターの周端部を挟
持したことを特徴としている。

(ホ) 作用 収塵室の上面開口に載置装着されたシート状紙
フイルターは、収塵室の両側壁の上端部が前記吸
込筒及び突条と、蓋体の覆い片との間に入り込む
ことにより、端部が突条から吸込筒の両側壁まで
廻り込んで前記上面開口の周縁を完全に閉塞し、
蓋体と本体の収塵室との間で確実に挟持装着され
る。

(ヘ) 実施例 １は小型携帯用電気掃除機の本体で、前壁２に
吸気口３を穿設すると共に後方に把手４を形成し
た機器収納部５と、この機器収納部５の下底をさ
らに前方に延長させることにより該機器収納部５
の前方に連設した上面開口６の収塵室７とからな
り、前記機器収納部５内の把手４下方個所には充
電式電池８を内蔵すると共に前記前壁２後方には
フアンモータ９がフアンを前記吸気口３に対向さ
せる如く配置して内蔵してある。さらに１０は前
記機器収納部５内に配設された電源スイツチで、
把手４の上方部分に取り付けられた押しボタン１
１によつて開閉作動される。そして前記収塵室７
は下底の左右両端から上方に延設した左右両側壁
１２ａ，１２ｂと、下底の前端から、後述する吸
込筒１３の下面１３ａに対峙するように上方に延
設した吸込筒受け１４と、前記前壁２とから構成
されており、従つて左右両側壁１２ａ，１２ｂの
上端面１５ａ，１５ｂは前記吸込筒受け１４より
下底からの高さが高くなつている。

１６は前記前壁２の前方個所に着脱自在に装着
された二次フイルターで、微細な塵埃を捕集す
る。

１７は前記本体１の収塵室７の上面開口６を覆
う蓋体で、前記本体１の前壁２上方にヒンジ機構
を介して開閉自在に取り付けられているものであ
る。そしてこの蓋体１７はその左右の端面に、前
記上面開口６を覆つた状態で前記収塵室７の左右
両側壁１２ａ，１２ｂを覆うように構成した左右
の側縁片１８ａ，１８ｂを垂下して形成すると共
に、その裏面には前方に吸込口１９を有した吸込
筒１３とこの吸込筒１３の左右両側面に連らなつ
て、且つ前記収塵室７内に入り込むように垂下し
た左右の突条２０ａ，２０ｂとを該蓋体１７と一
体成形して設けてある。従つてこれらの吸込筒１
３の左右両側面及び左右の突条２０ａ，２０ｂと
前記左右の側縁片１８ａ，１８ｂとの間には溝部
２１ａ，２１ｂが構成されており、蓋体１７が前
記上面開口６を覆うときに前記吸込筒１３の下面
１３ａは前記吸込筒受け１４に当接し、この状態
で前記収塵室７の左右両側壁１２ａ，１２ｂの上
端面１５ａ，１５ｂは前記溝部２１ａ，２１ｂの
天井面２２ａ，２２ｂに当接する。

２３は市販のテイツシユペーパー又はキツチン
ペーパーをそのまま利用してなるシート状紙フイ
ルターで、該紙フイルター２３の周端部２４を前
記収塵室７の上面開口６周縁に配置して蓋体１７
を閉じることにより、前記左右の突条２０ａ，２
０ｂが該紙フイルター２３の中央部分を収塵室７
下底方向に押圧して広い塵埃収納個所を形成す
る。また該シート状紙フイルターの左右端２４
ａ，２４ｂは前記収塵室７の左右両側壁１２ａ，
１２ｂ上端面１５ａ，１５ｂに押圧されて前記吸
込筒１３の左右両側面に対応する個所も含めた全
長にわたつて該溝部２１ａ，２１ｂに入り込み、
これら左右端２４ａ，２４ｂが前記溝部２１ａ，
２１ｂの天井面２２ａ，２２ｂと前記上端面１５
ａ，１５ｂとの間に挟着され、且つ前端２４ｃは
前記吸込筒１３の下面１３ａと前記吸込筒受け１
４との間に挟着され、さらに後端２４ｄは蓋体１
７端部と収塵室７前壁２上端部との間に挟着され
る。このようにして前記紙フイルター２３の周端
部２４は収塵室７の上面開口６縁に確実に挟持装
着される。

而して、把手４を手で握つてスイツチボタン１
１を押圧すれば電源スイツチ１０が閉路し、充電
式電池８電源でフアンモータ９が駆動され、塵埃
は吸込口１９から吸い込まれてシート状紙フイル
ター２３で捕集されるもので、このとき紙フイル
ター２３は周端部２４を確実に挟持装着されるの
で紙フイルター２３端部から収塵室７後方へ塵埃
が漏れ出ることがなく、且つ突条２０ａ，２０ｂ
によつて広い塵埃収納個所を確保しているので、
フイルター面積が広くなり、効率良く塵埃を捕集
できる。また、さらに、微細な塵埃は二次フイル
ター１６で捕集される。

そしてゴミ捨て時には蓋体１７を収塵室７から
回動させて開き、上面開口６縁上にある紙フイル
ター２３の周端部２４を握持して紙フイルター２
３ごと廃棄すればよい。

さらにこのシート状紙フイルター２３は市販の
テイツシユペーパーあるいはキツチンペーパーで
あるからきわめて容易且つ安価に入手できる。

(ト) 考案の効果 本案によればシート状紙フイルターの周端部は
収塵室の上方開口縁に確実に挟持装着されるから
吸い込まれた塵埃は紙フイルターで完全に捕集さ
れ、しかも突条によつてフイルター面積が広くと
られているので効率よく大容量の塵埃を捕集でき
る。またシート状紙フイルターは簡単に取り換え
ができるので、ゴミ捨て作業が簡単に、清潔に行
なえ、取り扱いが非常に簡単になる。さらにシー
ト状紙フイルターはきわめて容易に且つ低廉に入
手できるので、メインテナンス費用が安くなる。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本案の小型携帯用電気掃除機に関
し、第１図は断面側面図、第２図は全体斜視図、
第３図は蓋体を開いた状態の斜視図、第４図は蓋
体を閉じる前の状態の斜視図、第５図はゴミ捨て
状態の斜視図、第６図は第１図のＡ−A′断面図、
第７図は第１図におけるＢ−B′断面図である。 ７……収塵室、１……本体、６……上面開口、
１７……蓋体、２３……シート状紙フイルター、
１３……吸込筒、２０ａ，２０ｂ……左右の突
条、１８ａ，１８ｂ……左右の側縁片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前部に上面開口の収塵室を有し、後部にフアン
   モータ及び電池を内蔵した本体と、この上面開口
   を覆うように前記本体に開閉自在に取り付けられ
   た蓋体と、前記収塵室の上面開口に配設されて前
   記蓋体との間に装着されるシート状紙フイルター
   とを有し、前記蓋体の裏面には吸引筒及び左右の
   突条を前記蓋体と一体成形して設け、前記収塵室
   の両側壁はその上端面が前記吸引筒及び突条と前
   記蓋体の側縁片との間に入り込んで前記紙フイル
   ターの周端部を挟持したことを特徴とする小型携
   帯用電気掃除機。