JPH0789242B2 - 高彩度の色再現性に優れたトナーインキシステムを用いた電子印刷法 - Google Patents

高彩度の色再現性に優れたトナーインキシステムを用いた電子印刷法

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JPH0789242B2
JPH0789242B2 JP1245424A JP24542489A JPH0789242B2 JP H0789242 B2 JPH0789242 B2 JP H0789242B2 JP 1245424 A JP1245424 A JP 1245424A JP 24542489 A JP24542489 A JP 24542489A JP H0789242 B2 JPH0789242 B2 JP H0789242B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は6色の一次色トナーインキと墨トナーインキの
7色のトナーインキからなる高彩度の色再現性に優れた
トナーインキシステムを用いた電子印刷法に関する。
[従来の技術] 電子印刷の技術は電子写真複写機、静電記録機、エレク
トロファックス機、プリンターなどに近年著しい技術革
新がつづき、色彩の観点からみても黒色のモノクローム
印刷から有彩色モノカラー印刷、さらにフルカラー印刷
へと進み、トナーインキもそれらの革新に対応するよう
に改良が行われている。しかし、フルカラー印刷用のト
ナーインキの色相は、乾式、湿式とも、長年、黄、紅、
藍の3色ないしさらに墨を加えた4色構成に変わりがな
く、個々の色についても新しい発色範囲の広い色素の開
発も困難であるのが現状である。
そこで、現状のフルカラー電子印刷は黄、紅、藍の3原
色による2色ずつの刷り重ねで赤、緑、青紫の光の3原
色に相当する色を再現するシステムによっている。
[発明が解決しようとする課題] 上記の3色又は4色構成のフルカラー電子印刷の場合は
減色混合と並置混合の併用によって広範囲の色再現を行
っているが、トナーインキの3原色が理想的な分光反射
率分布を備えていないため、発色の範囲に制約を生じ、
特に一次色(黄・紅・藍)と二次色(赤・緑・青紫)の
中間の色、たとえば橙・黄緑・青緑・群青色・紫・赤紫
の色相で彩度の高い色の発色が不十分である。
このような欠点を補うためにさらに3色の原色を加え
て、上記の発色不良の部分を補おうとしたのが、本発明
のシステムである。
本発明の現状のフルカラー電子印刷のシステムを残して
3色を補う方法により、現存の色素により高彩度の色再
現性に優れたフルカラー電子印刷法を提供することを目
的とするものである。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、標準条件で電子印刷した場合のベタ
印刷面のXYZ表色系による色度(JIS Z−8701 XYZ表
色系及びX10、Y10、Z10表色系による色の表示方法によ
る)が、 紅トナーインキでY12〜22%、x0.35〜0.46、y0.18〜0.2
6 橙トナーインキでY26〜36%、x0.51〜0.58、y0.34〜0.4
5 黄トナーインキでY60〜75%、x0.40〜0.46、y0.47〜0.5
5 緑トナーインキでY25〜43%、x0.15〜0.22、y0.34〜0.4
1 藍トナーインキでY15〜27%、x0.10〜0.19、y0.15〜0.2
3 紫トナーインキでY4〜20%、x0.18〜0.26、y0.05〜0.18 墨トナーインキでY2〜8%、x0.25〜0.34、y0.25〜0.34 の範囲内にあり、かつトナーインキの主成分色素が、紅
色トナーインキは赤色色素、橙色トナーインキは橙色色
素又は赤色色素と黄色色素の混合物、黄色トナーインキ
は黄色色素は、緑色トナーインキは緑色色素又は青色色
素と黄色色素の混合物、藍色トナーインキ青色色素、紫
色トナーインキは紫色色素又は赤色色素の青色色素の混
合物、墨色トナーインキは黒色色素又は3色以上の有彩
色色素の混合物である7色のトナーインキからなり、色
環上で互いに隣接する2色の有彩色トナーインキと墨ト
ナーインキの刷り重ねあるいは隣接する3色の有彩色ト
ナーインキの刷り重ねを印刷面の部分によって使い分け
ることを特徴とする高彩度の色再現性に優れたトナーイ
ンキシステムを用いた電子印刷法である。
(ここに言う色環は第1図に示すものであり、3色の組
合せとは、「紅・橙・墨」、「橙・黄・墨」、「黄・緑
・墨」、「緑・藍・墨」、「藍・紫・墨」、「紫・紅・
墨」、「紅・橙・黄」、「橙・黄・緑」、「黄・緑・
藍」、「緑・藍・紫」、「藍・紫・紅」、「紫・紅・
橙」の12通りを指し、各組合せにおいてはその内の1、
2色が用いられない場合も含む。) 本発明において、3色を追加する場合の色の選び方は、
赤・緑・青紫の光の3原色を当てる方法と、一次色、二
次色からどちらかにずらして3色を選択する方法が考え
られるが、ここでは橙色、青みの緑、紫を選んで本発明
のシステムを構成している。
これにより一次色が6色、二次色が6色となり発色の範
囲が拡がってくる。刷り重ねの場合は減色混合となるた
め、高彩度さを維持するには、主波長が近い色同士を刷
り重ねることが有利であるため、6色の一次色をもつこ
とは鮮やかさのキープに有力な手段として働く。本発明
のシステムではさらに暗い色をつくるために墨色トナー
インキを組み合わせて、7色によるセットトナーインキ
となる。
本発明の印刷法では、7色セットトナーインキによって
ひとつの色表現システムが構成されている。このカラー
システムは、墨色トナーインクの濃度を縦軸とした十二
角錐、あるいは表現の仕方によってはダビデの星形錐の
形をもつ色立体として表現できる(第2図参照)。
この色立体では、周辺に高彩度色をめぐらし、この中心
に向かって徐々に明度が上がり中心の白色点(紙の色)
に収れんする清色領域を頂上にもち、無彩色軸を下に向
かうにしたがって徐々に墨の濃度レベルが増大する同一
ブラックレベル色平面が積み重なり、墨色トナーインキ
の濃度が大きくなるに従い同一ブラックレベル色平面の
面積は小さくなり、やがて、墨100%で1点に収れんす
る。
この色立体においては、隣接する2つの一次色を刷り重
ねによって中間色が表現されるため、従来の黄、紅、藍
のような全く離れた3色の刷り重ねから生ずるような色
の濁りが比較的少ない。従って、色の明るさあるいは色
の濁りは、墨色トナーインキ濃度にほぼ依存する。
そして、この色立体は一次色の隣接2色と墨の濃度の3
因子のみによって規定されるカラーシステムである。従
ってひとつの色の表示は三つの記号量によって表現され
る。
その例を示すと[紅100%・橙0%・墨0%]、[橙50
%・黄50%・墨0%]、[緑80%・藍20%・墨10%]な
どの表現となる。
本発明において使用されるトナーインキについて説明す
る。
本発明に使用されるトナーインキは従来公知の乾式及び
湿式の電子写真トナーインキと同様に色素、樹脂分散媒
あるいは有機液体分散媒及び必要な添加剤、助剤などよ
りなっている。
本発明に使用される7色のトナーインキは、各々標準条
件で電子印刷した場合のベタ印刷面のXYZ表色系による
色度(JIS Z−8701 XYZ表色及びX10、Y10、Z10表色
系による色の表示方法による)が、 紅トナーインキでY12〜22%、x0.35〜0.46、y0.18〜0.2
6 橙トナーインキでY26〜36%、x0.51〜0.58、y0.34〜0.4
5 黄トナーインキでY60〜75%、x0.40〜0.46、y0.47〜0.5
5 緑トナーインキでY25〜43%、x0.15〜0.22、y0.34〜0.4
1 藍トナーインキでY15〜27%、x0.10〜0.19、y0.15〜0.2
3 紫トナーインキでY4〜20%、x0.18〜0.26、y0.05〜0.18 墨トナーインキでY2〜8%、x0.25〜0.34、y0.25〜0.34 の範囲内にあり、かつトナーインキの主成分色素が、紅
色トナーインキは赤色色素、橙色トナーインキは橙色色
素又は赤色色素と黄色色素の混合物、黄色トナーインキ
は黄色色素、緑色トナーインキは緑色色素又は青色色素
と黄色色素の混合物、藍色トナーインキは青色色素、紫
色トナーインキは紫色色素又は赤色色素と青色色素の混
合物、墨色トナーインキは黒色色素又は3色以上の有彩
色色素の混合物である7色のトナーインキである。
本発明に使用される色素について説明する。
色素としては顔料、油溶性染料、分散性染料などから選
んで使用される。従来公知の有彩色又は黒色のアゾ系、
アゾメチン基を含むアゾ系、アゾメチン系、アンスラキ
ノン系、フタロシアニン系、ペリノン・ペリレ系、イン
ジゴ・チオインジゴ系、ジオキサジン系、キナクリドン
系、イソトインドリノン系、アニリンブラック系の色素
及び酸化鉄系、スピネル型構造系、カーボンブラック系
顔料などであり、白色の酸化チタン系顔料である。
色素としては帯電性、荷電の安定性などの電気的特性に
対する影響から、たとえば酸性染料の多価金属塩である
レーキ顔料よりはそのような親水性基を有しない水不溶
性色素が好ましい。また、耐光性、耐移行性、耐薬品性
などの堅牢性の点で顔料が好ましい。
上記の色素のうち、特に好ましい色素としてはたとえ
ば、赤色色素としてはC.I.ピグメントレッド5、122、1
46、149、176、177、185、C.I.ピグメントバイオレット
19などであり、橙色色素としてはC.I.ピグメントオレン
ジ13、16、34、38、43、48、60、61、3−(4′−アミ
ノフェニルイミノ)−1−オキソ−4,5,6,7−テトラク
ロルイインドリンをジアゾ化し、アセトアセト(4′−
クロル−2′,5′−ジメトキシ)アニライドとカップリ
ング反応を行って得た橙色のアゾメチン基を有するアゾ
顔料、3−[4′−アミノ−(2−メチル−5−クロ
ル)−フェニルイミノ]−1−オキソ−4,5,6,7−テト
ラクロルイソインドリンをジアゾ化し、アセトアセト2,
4−ジメチルアニライドとカップリング反応を行って得
た橙色のアゾメチン基を有するアゾ顔料などであり、黄
色色素としてはC.I.ピグメントイエロー14、17、24、8
1、93、108、109、113、128、151、166、167、5、3−
[4′−(4″,5″,6″,7″テトラクロルフタルイミ
ド)−フェニルイミノ]−1−オキソ−4,5,6,7−テト
ラクロルイソシンドリンなどであり、緑色色素としては
C.I.ピグメントグリーン7、36などであり、青色色素と
してはC.I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、15:3、1
5:4、16、モノ−及びポリ−フタルイミドメチル銅フタ
ロシアニン、モノ−及びポリ−アルキルアミノスルホニ
ル銅フタロシアニンなどであり、紫色色素としてはC.I.
ピグメントバイオレット23、32、C.I.ピグメントレッド
88などであり、黒色色素としてはC.I.ピグメントブラッ
ク6、7、11、3−(4′−アミノフェニルイミノ)−
1−オキソ−4,5,6,7−テトラクロルインドリンをジア
ゾ化し、2−ヒドロキシ−α−ベンゾカルバゾール−3
−カルボ−(4′−メトキシ)アニライドとカップリン
グ反応を行って得た黒色のアゾメチン基を有するアゾ顔
料、3−(4′−アミノフェニルイミノ)−1−オキソ
−4,5,6,7−テトラクロルイソインドリンをジアゾ化
し、2−ヒドロキシ−α−ベンゾカルバゾール−3−ア
ルボ−(2′,4′−ジメトキシ−5′−クロル)−アニ
ライドとカップリング反応を行って得た黒色のアゾメチ
ン基を有するアゾ顔料などである。
橙色色素としては光吸収性と光透過性のバランス、色の
鮮明性、諸堅牢性の点で橙色のアゾメチン基を有する不
溶性アゾ顔料が好ましい。
色素は前記したように単独で使用されるほか二種ないし
それ以上の組合せでも使用される。
たとえば、紅色トナーインキには紫味の赤色色素を、橙
色トナーインキには橙色色素又は黄味の赤色色素と黄色
色素の混合物を、黄色トナーインキには緑味の黄色色素
を、緑色トナーインキには緑色色素又は緑味の青色色素
と緑味の黄色色素の混合物を、藍色トナーインキには緑
味の青色色素又はそれに白色顔料を加えたものを、紫色
トナーインキには紫色色素又は紫味の赤色色素と赤味の
青色色素の混合物を、墨色トナーインキには黒色色素又
は青色色素と赤色色素と黄色色素とのあるいは青色色素
と紫色素と茶色色素との黒色混合物などが使用される。
また、黒色色素としては光吸収性と光透過性のバラン
ス、色素の鮮明性などの点で水不溶性有機色素の単独な
いし混合による黒色色素が好ましい。単独の黒色色素と
してはたとえば、黒色の不溶性アゾ顔料、特に上記した
黒色アゾメチン基を有するアゾ顔料が緒堅牢性も高く好
ましいものである。
本発明において、樹脂分散媒は、上記色素の分散媒体で
あり、またトナーインキとして使用される際には色素の
固着剤として作用するものであり、従来使用されてきた
ものが全て使用される。
たとえば、乾式電子写真トナーインキ用としてはポリス
チレン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体、(メタ)
アクリル酸エステル重合体及び共重合体、スチレン−ジ
エン系共重合体、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂などの付加重合系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキ
シ系樹脂などの縮合系樹脂が使用され、また湿式電子写
真トナーインキ用としては(メタ)アクリル酸エステル
重合体及び共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステル共重合体などの付加重合系樹脂、アルキッド樹
脂、ポリエステル樹脂などの縮合系樹脂などが使用され
る。
また湿式の液状トナーインキの媒体として使用する場合
には従来公知の高絶縁性の石油系溶剤、たとえばアイソ
パーH、アイソパーG(エッソスタンダード株式会
社)、シェルゾール71(シェル石油株式会社)及びケロ
シンなどが使用される。
またさらに必要に応じて従来公知の電荷制御剤、クリー
ニング剤、トナーインキの流動性の向上剤、強磁性材料
などを使用することができる。
トナーインキ中の色素の含有量は色素が有機顔料か、無
機顔料か、油性染料かで着色力に差があり、一概に決め
られないが、乾式のトナーインキの場合の色素の含有量
はおよそ15%〜0.5%、好ましくは10%〜1%位であ
り、湿式のトナーインキの場合はおよそ0.01%〜0.5
%、好ましくは0.02%〜0.1%位である。
乾式トナーインキの製造は従来公知の如く色素、樹脂分
散媒、必要に応じて電荷制御剤などを混合し、混練分散
機にて充分に混練し分散させ、必要に応じて調色を行
う。冷却御粗砕してのちジェットミルなどで微粉砕し、
さらに所望の粒度に分級し、必要に応じて流動化剤、キ
ャリヤーの強磁性材料などと混合して製造する。色素な
どはあらかじめ高濃度に充分練肉して分散させたものを
使用することも好ましい方法である。
湿式トナーインキの製造は従来公知の如くボールミル、
連続媒体分散機などの湿式分散機を用いてあらかじめ色
素、特に顔料を高絶縁性の石油系溶剤中に電荷制御剤、
樹脂分散剤などと共に高濃度に分散させて製造する。つ
いで所望の濃度に希釈して使用する。
[実施例] 次に実施例をあげて、本発明を具体的に説明する。な
お、文中に部又は%とあるのは重量基準である。
実施例1 青色顔料−1(C.I.ピグメントブルー−15:3)を3.4
部、スチレン−メタクリル系共重合樹脂(樹脂−1、軟
化点約110℃、ガラス転移点約56℃、GPC法重量平均分子
量約9万)93.6部及びクロム錯塩系負電荷制御剤(制御
剤−1)3部を充分混練し、分散させた。冷却後組成し
てのちジェットミルで微粉砕し、さらに5〜30ミクロン
に分級し、ついで常法に従い、流動化剤としてコロイダ
ルシリカを添加し、充分混合し、キャリヤーの磁性鉄粉
と混合し、藍色の電子写真用負電荷乾式トナーインキを
得た。さらに上記の青色顔料に代えて下記の各種の顔料
を使用し、下記の処方にて上記の方法に従い、紅色、橙
色、黄色、緑色、紫色、墨色の6色の乾式トナーインキ
を得た。
上記において赤色顔料−1はC.I.ピグメントレッド12
2、橙色顔料−1は3−(4′−アミノフェニルイミ
ノ)−1−オキソ−4,5,6,7−テトラクロルソインドリ
ンをジアゾ化し、アセトアセト(4′−クロル−2′,
5′−ジメトキシ)アニライドとカップリング反応を行
い、橙色のアゾメチン基を有するアゾ顔料であり、黄色
顔料−1はC.I.ピグメントイエロー17、緑色顔料−1は
C.I.ピグメントグリーン36、紫色顔料−1はC.I.ピグメ
ントバイオレット23、黒色顔料−1は3−(4′−アミ
ノフェニルイミノ)−1−オキソ−4,5,6,7−テトラク
ロルイソインドリンをジアゾ化し、2−ヒドロキシ−α
−ベンゾカルバゾール−3−カルボ−(4′−メトキ
シ)アニライドとカップリング反応を行って得た黒色の
アゾメチン基を有するアゾ顔料である。
負電荷現像用フルカラー電子写真複写機に上記の7色の
負電荷乾式トナーインキを装填し、6色の有彩色の単独
の色や隣り合った2色の有彩色の間の色相の色出しを行
った。従来方式の藍色、紅色、黄色の3色のトナーイン
キによる色再現に比べて上記の6色のトナーインキによ
る色の色相は明るく、鮮明で冴えており、また色の再現
性に非常に優れていた。さらに墨色を加えて明度を下げ
た色相の色出しも色の再現性に優れていた。またカラー
印刷物やカラー写真を複写したがいずれもオリジナル原
稿を良く再現し、優れた複写物を与えた。また耐光性な
どの物性に優れた堅牢性を示した。
第3図に上記の7色のフルカラートナーインキの一次色
のベタ印刷面及び二次色のベタ刷り重ね印刷面の分光反
射曲線を示す。
第4図に従来方式の4色のフルカラートナーインキの一
次色のベタ印刷面及び二次色のベタ刷り重ね印刷面の分
光反射曲線を示す。
これらのグラフでは反射率が100%に近いほど色は明る
く、形がシャープなほど鮮やかなはっきりした色という
ことができる。
第1表は上記の7色のフルカラートナーインキのベタ印
刷面及び隣接する2色の有彩色インキのベタ刷り重ね印
刷面のマンセル値、主波長及び色の純度を示している。
第2表は従来より用いられている方式の4色フルカラー
トナーインキのベタ印刷面及び隣接する2色の有彩色イ
ンキのベタ刷り重ね印刷面のマンセル値、主波長及び色
の純度を示している。
実施例2 実施例1で述べた方法にしたがって実施例1で使用した
スチレン−メタクリル系共重合体樹脂に代えてビスフェ
ノールA系ポリエステル樹脂(樹脂−2、軟化点約100
℃)を使用して7色の負電荷乾式トナーインキを得た。
実施例1と同様に負電荷現像用フルカラー電子写真複写
機に上記の7色のトナーインキを装填し、6色の有彩色
の単独の色や隣り合った2色の有彩色の間の色相の色出
しを行った。従来方式の3色のトナーインキによる色再
現に比べて色相は明るく、鮮明で冴えており、また色の
再現性に優れていた。さらに墨色を加えて明度を下げた
色相の色出しも色の再現性に優れていた。またカラー印
刷物やカラー印刷を複写したがいずれもオリジナル原稿
を良く再現し、優れた複写物を与えた。また耐光性など
の物性に優れた堅牢性を示した。
実施例3 実施例1で述べた方法にしたがって実施例1で使用した
スチレン−メタクリル系共重合樹脂及び負電荷制御剤に
代えて正電荷用三級基を有するスチレン−メタクリル系
共重合樹脂(樹脂−3、軟化点約100℃)を使用した7
色の負電荷乾式トナーインキを得た。
正電荷現像用フルカラー電子写真複写機に上記の7色の
トナーインキを装填し、6色の有彩色の単独の色や隣り
合った2色の有彩色の間の色相の色出しを行った。従来
方式の3色のトナーインキによる色再現に比べて上記の
6色のトナーインキによる色の色相は明るく、鮮明で冴
えており、また色の再現性に非常に優れていた。さらに
墨色を加えて明度を下げた色相の色出しも色の再現性に
優れていた。またカラー印刷物やカラー写真を複写した
がいずれもオリジナル原稿を良く再現し、優れた複写物
を与えた。また耐光性などの物性に優れた堅牢性を示し
た。
実施例4 実施例1で使用した7色の顔料を下記の処方にてガラス
ビーズを加えてペイントシェイカーにて20時間振とう分
散せしめ濃厚着色液を調製した。
上記において樹脂−3は脂肪族炭化水素溶剤に可溶なア
クリル系樹脂であり、また溶剤はアイソパーGである。
この濃厚着色液5部をアイソパーG1リットル中に加えて
分散させて電子写真湿式現像剤を得た。
フルカラー湿式電子写真複写機に上記で得た7色の現像
液を装填し、6色の単独の色や隣り合った2色の有彩色
の間の色相の色出しを行った。従来方式の藍色、紅色、
黄色の3色の現像剤による色再現に比べて上記の6色の
現像剤による色の色相は明るく、鮮明で冴えており、ま
た色の再現性に非常に優れていた。さらに墨色を加えて
明度を下げた色の再現性に優れていた。またカラー印刷
物やカラー写真を複写したがいずれもオリジナル原稿を
良く再現し、優れた複写物を与えた。また耐光性などの
物性に優れた堅牢性を示した。
[発明の効果] 本発明の方法では、XYZ表色系による色度が特定の範囲
に入るような、7色のトナーインキ、即ち、紅インキ、
橙インキ、黄インキ、緑インキ、藍インキ、紫インキ及
び墨インキを用い色環上で互いに隣接する2色の有彩色
インキと墨インキの3色あるいは隣接する3色の有彩色
インキを刷り重ねることによって色再現をなす電子写真
印刷法であるため、従来の黄、紅、藍の3原色ナーイン
キを刷り重ね、補助的に墨インキを用いる方法に比較し
てくすみが少なく、高彩度の色表現ができる利点があ
る。
従って、本発明の電子写真印刷法は印刷物、カラー写真
の複写やテレビジョンやビデオの映像のハードコピーで
の記録などのフルカラー印刷にきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は6色の一次色トナーインキの色環上の位置関係
を示し、隣接する2色あるいは3色の組合せおよび反対
色の関係が明確になるようにしている。図の中の記号は
M…紅トナーインキ、O…橙トナーインキ、Y…黄トナ
ーインキ、G…緑トナーインキ、C…藍トナーインキ、
V…紫トナーインキ、B…墨トナーインキの色を示し、
以下の図においても同一である。 第2図は本発明の電子印刷法によって表現できる色空間
の形−色立体を示している。 第3図は本発明の7色のトナーインキで電子印刷した場
合のベタ印刷面および隣接する2色の有彩色トナーイン
キのベタ塗り重ね印刷面の分光反射率曲線を示してい
る。 第4図は従来より用いられている4色トナーインキのベ
タ印刷面および隣接する2色の有彩色トナーインキのベ
タ刷り重ね印刷面の分光反射率曲線を示している。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準条件で電子印刷した場合のベタ印刷面
    のXYZ表色系による色度(JIS Z−8701XYZ表色系及び
    X10、Y10、Z10表色系による色の表示方法による)が、 紅トナーインキでY12〜22%、x0.35〜0.46、y0.18〜0.2
    6 橙トナーインキでY26〜36%、x0.51〜0.58、y0.34〜0.4
    5 黄トナーインキでY60〜75%、x0.40〜0.46、y0.47〜0.5
    5 緑トナーインキでY25〜43%、x0.15〜0.22、y0.34〜0.4
    1 藍トナーインキでY15〜27%、x0.10〜0.19、y0.15〜0.2
    3 紫トナーインキでY4〜20%、x0.18〜0.26、y0.05〜0.18 墨トナーインキでY2〜8%、x0.25〜0.34、y0.25〜0.34 の範囲内にあり、かつトナーインキの主成分色素が、紅
    色トナーインキは赤色色素、橙色トナーインキは橙色色
    素又は赤色色素と黄色色素の混合物、黄色トナーインキ
    は黄色色素は、緑色トナーインキは緑色色素又は青色色
    素と黄色色素の混合物、藍色トナーインキは青色色素、
    紫色トナーインキは紫色色素又は赤色色素と青色色素の
    混合物、墨色トナーインキは黒色色素又は3色以上の有
    彩色色素の混合物である7色のトナーインキからなり、
    色環上で互いに隣接する2色の有彩色トナーインキと墨
    トナーインキの刷り重ねあるいは隣接する3色の有彩色
    トナーインキの刷り重ねを印刷面の部分によって使い分
    けることを特徴とする高彩度の色再現性に優れたトナー
    インキシステムを用いた電子印刷法。 (ここに言う色環は第1図に示すものであり、3色の組
    合せとは、「紅・橙・墨」、「橙・黄・墨」、「黄・緑
    ・墨」、「緑・藍・墨」、「藍・紫・墨」、「紫・紅・
    墨」、「紅・橙・黄」、「橙・黄・緑」、「黄・緑・
    藍」、「緑・藍・紫」、「藍・紫・紅」、「紫・紅・
    橙」の12通りを指し、各組合せにおいてはその内の1、
    2色が用いられない場合も含む。)
  2. 【請求項2】トナーインキの主成分色素が水不溶性顔料
    である請求項1記載の電子印刷法。
  3. 【請求項3】橙色トナーインキの主成分色素が橙色のア
    ゾメチン基を有する不溶性アゾ顔料である請求項1記載
    の電子印刷法。
  4. 【請求項4】墨色トナーインキの主成分色素が黒色の不
    溶性アゾ顔料である請求項1記載の電子印刷法。
  5. 【請求項5】墨色トナーインキの主成分色素が黒色のア
    ゾメチン基を有する不溶性アゾ顔料である請求項1記載
    の電子印刷法。
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