JPH0788962A - 枝管ライニング工法 - Google Patents

枝管ライニング工法

Info

Publication number
JPH0788962A
JPH0788962A JP5240779A JP24077993A JPH0788962A JP H0788962 A JPH0788962 A JP H0788962A JP 5240779 A JP5240779 A JP 5240779A JP 24077993 A JP24077993 A JP 24077993A JP H0788962 A JPH0788962 A JP H0788962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
branch pipe
lining material
pipe lining
main pipe
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5240779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2600056B2 (ja
Inventor
Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
Shigeru Endo
茂 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GET KK
YOKOSHIMA KK
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
GET KK
YOKOSHIMA KK
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GET KK, YOKOSHIMA KK, Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd filed Critical GET KK
Priority to JP5240779A priority Critical patent/JP2600056B2/ja
Publication of JPH0788962A publication Critical patent/JPH0788962A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2600056B2 publication Critical patent/JP2600056B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来要していた圧力バッグを廃し、長大な枝
管ライニング材でもこれを枝管内に容易に反転挿入する
ことができ、作業の簡略化と省力化を図ることができる
枝管ライニング工法を提供すること。 【構成】 硬化性樹脂を含浸し、一端に鍔4Aを有して
成る枝管ライニング材4の鍔4Aを折り返して該枝管ラ
イニング材4を本管1内にセットし、本管1の枝管開口
部周縁に枝管ライニング材4の鍔4A部を押圧して本管
1の枝管開口部を閉じるとともに、本管1内の枝管開口
部を挟む位置に設置された2つのエアーバッグ16,1
7を膨張させて本管1内にエアーバッグ16,17で区
画される加圧空間Sを形成し、該加圧空間Sに圧縮エア
ーを供給して枝管ライニング材4を枝管2内に反転挿入
した後、一方のエアーバッグ16を移動させて該エアー
バッグ16で枝管ライニング材4の下端開口部を密閉
し、その後、枝管ライニング材4を枝管2の内壁に押圧
した状態で、該枝管ライニング材4に含浸された硬化性
樹脂を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、老朽化した枝管の内周
面にライニングを施す枝管ライニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老朽
化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その
内周面にライニングを施して当該管路を補修する管路補
修工法が知られている。
【0003】即ち、上記管路補修工法は、その外面が気
密性の高いフィルムで被覆された可撓性の管状不織布に
硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニング材を流体圧
によって管路内に反転させながら挿入するとともに、管
路内周面に押圧し、この状態を保ったまま管ライニング
材を加温等してこれに含浸された硬化性樹脂を硬化させ
ることによって、管路の内周面にライニングを施す工法
である。
【0004】ところで、本管から分岐する枝管に対して
も上記工法を適用することができるが、その例を図5に
示す。
【0005】即ち、図5は従来の枝管ライニング工法を
示す断面図であり、図中、112は本管101に導入さ
れた圧力バッグであって、この圧力バッグ112と枝管
ライニング材104とは切り離されていなければならな
いため、枝管ライニング材104に圧力を及ぼすための
密閉チューブ140を圧力バッグ112に接続しておく
必要がある。
【0006】而して、圧力バッグ112内に圧縮エアー
等を供給し、密閉チューブ140と枝管ライニング材1
04を枝管102内に反転挿入し、図示の状態を保った
まま枝管ライニング材104を加熱等してこれに含浸さ
れた硬化性樹脂を硬化させた後、密閉チューブ140を
枝管102(枝管ライニング材104)から引き抜け
ば、枝管102は、硬化した枝管ライニング材104に
よってライニングされて補修される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の工法では、枝管ライニング材104の長さの変化に
応じて適当な長さの密閉チューブ140と圧力バッグ1
12をその都度用意しなければならず、これらの取り換
え作業が必要であった。特に、枝管ライニング材104
の長さが10m以上に長くなると、圧力バッグ112自
体の重量が大きくなって、これを本管101内の枝管開
口部まで移動させるために大きな牽引力を要し、作業に
困難を極めていた。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、従来要していた圧力バッグを
廃し、長大な枝管ライニング材でもこれを枝管内に容易
に反転挿入することができ、作業の簡略化と省力化を図
ることができる枝管ライニング工法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、硬化性樹脂を含浸し、一端に鍔を有して成る枝
管ライニング材の鍔部を折り返して該枝管ライニング材
を本管内にセットし、本管の枝管開口部周縁に前記枝管
ライニング材の鍔部を押圧して本管の枝管開口部を閉じ
るとともに、本管内の前記枝管開口部を挟む位置に設置
された2つのエアーバッグを膨張させて本管内にこれら
のエアーバッグで区画される加圧空間を形成し、該加圧
空間に圧力流体を供給して前記枝管ライニング材を枝管
内に本管側から地上に向けて反転挿入した後、該枝管ラ
イニング材の上端部を地上で引き上げてその鍔部を本管
内壁に固定したまま、前記一方のエアーバッグを本管内
で移動させて該エアーバッグで枝管ライニング材の下端
開口部を密閉し、その後、枝管ライニング材の上端を密
閉して該枝管ライニング材を流体圧力によって枝管内壁
に押圧し、この状態を保ったまま枝管ライニング材に含
浸された前記硬化性樹脂を硬化させることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明によれば、本管の枝管開口部を塞ぐ枝管
ライニング材と本管内に設置された2つのエアーバッグ
とによって本管内に加圧空間が形成されるため、この加
圧空間を従来の圧力バッグとして利用することができ、
該加圧空間に圧縮エアー等の圧力流体を供給すれば、枝
管ライニング材は圧力流体の圧力によって反転しながら
枝管内を本管側から地上(上方)に向かって順次反転さ
れていく。
【0011】従って、本発明によれば、従来要していた
圧力バッグが不要となり、特に長さが10m以上の長く
て重い枝管ライニング材を用いる場合にも、長くて重い
圧力バッグを本管内で枝管開口部まで移動させる作業が
不要となり、長大な枝管ライニング材であっても、これ
を枝管内に容易に反転挿入することができ、作業の簡略
及び省力化を図ることができる。
【0012】尚、本管ライニングが施工された後に当該
枝管ライニング工法を施工するようにすれば、枝管ライ
ニング材は本管ライニング材の滑らかな内周面を円滑に
滑りながら移動するため、長くて重い枝管ライニング材
であっても、これを僅かな牽引力で楽に移動させること
ができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0014】図1乃至図3は本発明工法をその工程順に
示す断面図、図4(a)〜(c)は枝管ライニング材の
製造方法をその工程順に示す断面図である。
【0015】図1において、1は地中に埋設された下水
管等の本管、2は本管1から分岐する小径の枝管であっ
て、本管1内には、作業ロボット3、枝管ライニング材
4等が引き込まれており、枝管2内にはモニター用TV
カメラ5が上方から吊り下げられて収納されている。
【0016】尚、本実施例においては、本発明工法によ
って枝管2に対するライニングが施工される以前に、本
管1のライニングが既知の方法によって実施されてお
り、本管1の内周面は本管ライニング材50によってラ
イニングが施され、該本管ライニング材50の枝管開口
部(枝管2が本管1に開口する部分)は作業ロボット3
を用いた切断作業によって切除され、枝管2は本管1内
に開口している。
【0017】ところで、前記作業ロボット3は油圧で駆
動されるものであって、そのヘッド6は図1の矢印方向
に進退するとともに、回転し、該ヘッド6には流体圧力
密閉ノズル7が支持されている。又、作業ロボット3の
上部にはモニター用のTVカメラ8が、側部には照明用
のライト9がそれぞれ取り付けられている。
【0018】一方、前記流体圧力密閉ノズル7には、前
記枝管ライニング材4がセットされている。この枝管ラ
イニング材4は、図4(c)に示すように、その内、外
周面が気密性の高いプラスチックフィルム4a,4bで
被覆された管状不織布4cに未硬化の熱硬化性樹脂を含
浸せしめて構成され、その一端は図示のように折り返さ
れて鍔4Aを構成しており、この鍔4Aが流体圧力密閉
ノズル7上にセットされている。
【0019】ここで、枝管ライニング材4の製造方法を
図4(a)〜(c)に基づいて説明する。
【0020】図4(a)に示すように、外周面が前記プ
ラスチックフィルム4bで被覆された管状不織布4cを
前記鍔4Aを上にして垂直に垂らし、チューブ状の前記
プラスチックフィルム4aを鍔4Aから上方に立設す
る。
【0021】尚、鍔4Aの一部4A−1に含浸された熱
硬化性樹脂は予め硬化されており、該硬化部分4A−1
は所定の形状(本管1の内壁形状に沿う円弧曲面状)を
保っている。そして、鍔4Aの硬化部分4A−1の上面
には、熱硬化性樹脂を含浸していないリング状の不織布
10が接着されており、鍔4Aの外周部分は、熱硬化性
樹脂を含浸していないリング状の不織布4A−2で構成
されており、両不織布10,4A−2には熱硬化性樹脂
がライニングの施工直前に含浸せしめられる。
【0022】ところで、枝管ライニング材4の鍔4Aの
硬化部分4A−1には、熱伝導率の高い水酸化アルミニ
ウム等の金属粉を充填材として添加した熱硬化性樹脂を
含浸させてこれを硬化させても良い。
【0023】而して、鍔4Aの上方に立設された前記プ
ラスチックフィルム4a内に、樹脂ホース11から熱硬
化性樹脂12を注入し、真空ポンプ13を駆動して、管
状不織布4cの下端部に差し込まれた真空ホース14か
ら管状不織布4cを真空引きすると、プラスチックフィ
ルム4a内に注入された前記熱硬化性樹脂12が管状不
織布4c内に順次含浸されていく。
【0024】上述のようにして管状不織布4cに熱硬化
性樹脂12がその全長に亘って含浸されると、図4
(b)に示すように、プラスチックフィルム4aを管状
不織布4c内に折り返して挿入し、その折り返した部分
に注水ホース15から水を注入すると、鎖線にて示すよ
うに、プラスチックフィルム4aは水の自重によって反
転しながら管状不織布4c内に順次挿入されていく。
【0025】そして、上記プラスチックフィルム4aの
管状不織布4c内への反転挿入が終了すると、図4
(c)に示す枝管ライング材4が得られる。
【0026】尚、前記プラスチックフィルム4a,4b
としてはポリエチレン、塩化ビニル、ビニロン、ポリウ
レタン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ナ
イロン共重合体等のフィルムが用いられ、前記管状不織
布4cの材質としてはポリエステル、ナイロン、アクリ
ル、ビニロン等が用いられる。又、前記熱硬化性樹脂1
2としては不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂等が用い
られる。
【0027】而して、前述のようにその鍔4A部分が流
体圧力密閉ノズル7にセットされた枝管ライニング材4
の他の未反転部分は、図1に示すように、流体圧力密閉
ノズル7を通って本管1内に延設されている。
【0028】一方、図1に示すように、本管1内の枝管
開口部を挟む位置には膨張・収縮自在な2つのエアーバ
ッグ16,17が設置されており、一方のエアーバッグ
16にはエアーホース18を介してコンプレッサー19
が接続されるとともに、真空ホース20を介して真空ポ
ンプ21が接続されている。同様に、他方のエアーバッ
グ17にもエアーホース22を介してコンプレッサー2
3が接続されるとともに、真空ホース24を介して真空
ポンプ25が接続されている。
【0029】尚、前記作業ロボット3に接続された油圧
ホース26、前記TVカメラ8に接続された電気ケーブ
ル27及びライト9に接続された電気ケーブル28は、
図示のように、前記エアーバッグ17を気密に貫通して
いる。
【0030】ところで、前記作業ロボット3とエアーバ
ッグ16,17とは牽引ロープ29,30によってそれ
ぞれ連結されており、一方のエアーバッグ16には牽引
ロープ31の一端が取り付けられている。
【0031】次に、本発明に係る枝管ライニング工法を
図1乃至図3に従って説明する。
【0032】例えば、前記油圧ホース26と電気ケーブ
ル27,28を図1の右方に引くと、エアーバッグ1
6,17や作業ロボット3及び該作業ロボット3に支持
された流体圧力密閉ノズル7と枝管ライニング材4が本
管1(本管ライニング材50)内を図1の右方に一体的
に移動する。この場合、前述のように本管1の内周面が
本管ライニング材50によって既にライニングされてい
るため、枝管ライニング材4は本管ライニング材50の
滑らかな内周面を円滑に滑りながら移動する。このた
め、枝管ライニング材4が長くて重い場合であっても、
該枝管ライニング材4を僅かな牽引力で楽に移動させる
ことができる。
【0033】而して、TVカメラ5,8によって枝管2
及び本管1内をモニタリングしながら、図1に示すよう
に枝管ライニング材4の鍔4A部分を枝管2の開口部に
位置決めした後、作業ロボット3のヘッド6を上動させ
て枝管ライニング材4の鍔4Aを本管1の内壁に押圧し
てこれを密着させる。
【0034】次に、両コンプレッサー19,23を駆動
して圧縮エアーをエアーホース18,22を介してエア
ーバッグ16,17に供給すると、これらのエアーバッ
グ16,17が膨張してこれらが図1に示すように本管
1の内壁に密に押圧されるため、本管1内には、枝管2
の開口部を塞ぐ枝管ライニング材4とエアーバッグ1
6,17で区画される加圧空間Sが形成され、該加圧空
間S内には枝管ライニング材4と流体圧力密閉ノズル7
及び作業ロボット3が収容される。
【0035】而して、上記加圧空間S内には、コンプレ
ッサー32から導出するエアーホース33が臨んでお
り、コンプレッサー32を駆動して圧縮エアーをエアー
ホース33を介して加圧空間S内に供給すると、加圧空
間Sの内圧が高まり、加圧空間S内に収容された枝管ラ
イニング材4は圧縮エアーの圧力を受けて図1に鎖線に
て示すように反転しながら枝管2内を本管1から地上側
(上方)へ向かって順次挿入されていく。
【0036】以上のように、本実施例においては、本管
1の枝管開口部を塞ぐ枝管ライニング材4と本管1内に
設置された2つのエアーバッグ16,17とによって本
管1内に加圧空間Sが形成されるため、この加圧空間S
を従来の圧力バッグ(図5参照)として利用することが
できる。
【0037】従って、本実施例によれば、従来要してい
た圧力バッグが不要となり、特に長さが10m以上の長
くて重い枝管ライニング材4を用いる場合にも、長くて
重い圧力バッグを本管1内で枝管2の開口部まで移動さ
せる作業が不要となり、枝管ライニング材4が長大で重
いものであっても、これを枝管2内に容易に反転挿入す
ることができ、作業の簡略化及び省力化を図ることがで
きる。
【0038】前述のようにして枝管ライニング材4の枝
管2内への反転挿入がその全長に亘って終了すると、該
枝管ライニング材4の上端部を地上で引き上げてその鍔
4A部を本管1の内壁に固定する。
【0039】次に、前記両真空ポンプ21,25を駆動
してエアーバッグ16,17内の圧縮エアーをそれぞれ
真空ホース20,24を介して強制的に抜くと、エアー
バッグ16,17は収縮してその体積が小さくなる。そ
して、この状態から前記油圧ホース26と電気ケーブル
27,28を図1の右方に更に引き、エアーバッグ16
を枝管2の開口部位置まで移動させ、コンプレッサー1
9を再び駆動して圧縮エアーをエアーホース18を介し
てエアーバッグ16内に再度供給する。すると、図2に
示すように、エアーバッグ16は膨張して枝管ライニン
グ材4の下端開口部を密閉する。
【0040】尚、図2に示すように、エアーバッグ16
の後方(図2の左方)には、ソリ34が前記牽引ロープ
31によって連結されており、このソリ34にはモニタ
ー用のTVカメラ35と照明用のライト36が支持され
るとともに、牽引ロープ37が取り付けられている。従
って、エアーバッグ16の位置決め等の作業は、TVカ
メラ35によって本管1内をモニタリングしながら行な
われる。
【0041】上述のように枝管ライニング材4の下端開
口部がエアーバッグ16によって密閉されると、図2に
示すように、枝管ライニング材4の上端に圧力カップ3
8を取り付ける。この圧力カップ38には、コンプレッ
サー39から導出するエアーパイプ40が接続されると
ともに、ボイラー41から導出する温水ホース42が気
密に貫通しており、該温水ホース42は枝管ライニング
材4の内部に引き込まれている。
【0042】尚、枝管2の桝部2aにおいて、枝管ライ
ニング材4の上端部はエルボ状のガイドパイプ43によ
って直角に曲げられて上方に略垂直に立設されている。
又、前記圧力カップ38には、圧力計44が取り付けら
れている。
【0043】而して、コンプレッサー39を駆動して圧
縮エアーをエアーパイプ40を介して枝管ライニング材
4内に供給すると、枝管ライニング材4は圧縮エアーの
圧力によって膨張して枝管2の内周壁に押圧される。
【0044】次に上記状態を保ったまま、前記ボイラー
41を駆動し、枝管ライニング材4内に導入された温水
ホース42から温水を枝管ライニング材4内に供給すれ
ば、枝管ライニング材4に含浸された熱硬化性樹脂が温
水によって加温されて硬化し、枝管2は、硬化した枝管
ライニング材4によってその内周面がライニングされて
補修される。
【0045】尚、本実施例では、枝管ライニング材4の
鍔4A部分に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸する不織布1
0,4A−2(図4参照)を設けたため、これらの不織
布10,4A−2に含浸された熱硬化性樹脂が硬化する
ことによって、鍔4Aが本管ライニング材50の内周面
に良好に接着され、該鍔4Aが本管ライニング材50に
接合一体化される。この場合、前述のように鍔4Aの硬
化部分4A−1に含浸される熱硬化性樹脂に水酸化アル
ミニウム等の熱伝導率の高い金属粉を充填材として添加
しておけば、温水の熱が効率良く不織布10,4A−2
に伝達されてこれらに含浸された熱硬化性樹脂が迅速に
硬化する。或いは、エアーバッグ16内に温風等の熱媒
を供給すれば、該熱媒からの熱によって不織布10,4
A−2に含浸された熱硬化性樹脂が加熱されるため、該
熱硬化性樹脂が迅速に硬化する。
【0046】而して、前述のように枝管ライニング材4
が硬化すると、該枝管ライニング材4内の温水を抜き取
るとともに、真空ポンプ21を再度駆動してエアーバッ
グ16内の圧縮エアーを抜くと、該エアーバッグ16は
収縮する。
【0047】そして、その後、作業ロボット3やエアー
バッグ16,17等を本管1内から取り除くと、図3に
示すように、硬化した枝管ライニング材4だけが枝管2
内に残り、枝管2はこの枝管ライニング材4によってラ
イニングされて補修され、ここに枝管2に対する一連の
補修作業が終了する。
【0048】尚、以上の実施例では、枝管ライニング材
4には熱硬化性樹脂を含浸させ、この熱硬化性樹脂を温
水によって加熱して硬化させる例について述べたが、枝
管ライニング材4に含浸される硬化性樹脂としては、光
によって硬化する光硬化性樹脂等を用いても良い。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、硬化性樹脂を含浸し、一端に鍔を有して成る枝管
ライニング材の鍔部を折り返して該枝管ライニング材を
本管内にセットし、本管の枝管開口部周縁に前記枝管ラ
イニング材の鍔部を押圧して本管の枝管開口部を閉じる
とともに、本管内の前記枝管開口部を挟む位置に設置さ
れた2つのエアーバッグを膨張させて本管内にこれらの
エアーバッグで区画される加圧空間を形成し、該加圧空
間に圧力流体を供給して前記枝管ライニング材を枝管内
に本管側から地上に向けて反転挿入した後、該枝管ライ
ニング材の上端部を地上で引き上げてその鍔部を本管内
壁に固定したまま、前記一方のエアーバッグを本管内で
移動させて該エアーバッグで枝管ライニング材の下端開
口部を密閉し、その後、枝管ライニング材の上端を密閉
して該枝管ライニング材を流体圧力によって枝管内壁に
押圧し、この状態を保ったまま枝管ライニング材に含浸
された前記硬化性樹脂を硬化させるようにしたため、従
来要していた圧力バッグを廃し、長大な枝管ライニング
材でもこれを枝管内に容易に反転挿入することができ、
作業の簡略化と省力化を図ることができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法をその工程順に示す断面図である。
【図2】本発明工法をその工程順に示す断面図である。
【図3】本発明工法をその工程順に示す断面図である。
【図4】(a)〜(c)は枝管ライニング材の製造方法
をその工程順に示す断面図である。
【図5】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本管 2 枝管 3 作業ロボット 4 枝管ライニング材 4A 枝管ライニング材の鍔 4A−1 鍔の硬化部分 4A−2 不織布 7 流体圧力密閉ノズル 10 不織布 16,17 エアーバッグ 50 本管ライニング材 S 加圧空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有限 会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県岩井市大字富田1431番地株式会社ゲ ット内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性樹脂を含浸し、一端に鍔を有して
    成る枝管ライニング材の鍔部を折り返して該枝管ライニ
    ング材を本管内にセットし、本管の枝管開口部周縁に前
    記枝管ライニング材の鍔部を押圧して本管の枝管開口部
    を閉じるとともに、本管内の前記枝管開口部を挟む位置
    に設置された2つのエアーバッグを膨張させて本管内に
    これらのエアーバッグで区画される加圧空間を形成し、
    該加圧空間に圧力流体を供給して前記枝管ライニング材
    を枝管内に本管側から地上に向けて反転挿入した後、該
    枝管ライニング材の上端部を地上で引き上げてその鍔部
    を本管内壁に固定したまま、前記一方のエアーバッグを
    本管内で移動させて該エアーバッグで枝管ライニング材
    の下端開口部を密閉し、その後、枝管ライニング材の上
    端を密閉して該枝管ライニング材を流体圧力によって枝
    管内壁に押圧し、この状態を保ったまま枝管ライニング
    材に含浸された前記硬化性樹脂を硬化させることを特徴
    とする枝管ライニング工法。
  2. 【請求項2】 硬化性樹脂を含浸して成る本管ライニン
    グ材を用いて本管のライニングを施工し、本管内に導入
    された作業ロボットによって本管ライニング材の枝管開
    口部を切除した後、前記作業ロボットを用いて施工され
    ることを特徴とする請求項1記載の枝管ライニング工
    法。
  3. 【請求項3】 前記枝管ライニング材の鍔の一部に未硬
    化部分を形成しておき、枝管のライニング施工直前に枝
    管ライニング材の前記未硬化部分に硬化性樹脂を含浸さ
    せることを特徴とする請求項1又は2記載の枝管ライニ
    ング工法。
  4. 【請求項4】 前記枝管ライニング材の鍔の硬化部分
    は、熱伝導率の高い金属粉等の充填材を添加して成る硬
    化性樹脂を含浸させてこれを硬化させることによって形
    成されることを特徴とする請求項1,2又は3記載の枝
    管ライニング工法。
JP5240779A 1993-09-28 1993-09-28 枝管ライニング工法 Expired - Lifetime JP2600056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5240779A JP2600056B2 (ja) 1993-09-28 1993-09-28 枝管ライニング工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5240779A JP2600056B2 (ja) 1993-09-28 1993-09-28 枝管ライニング工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0788962A true JPH0788962A (ja) 1995-04-04
JP2600056B2 JP2600056B2 (ja) 1997-04-16

Family

ID=17064585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5240779A Expired - Lifetime JP2600056B2 (ja) 1993-09-28 1993-09-28 枝管ライニング工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2600056B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08289432A (ja) * 1995-04-12 1996-11-01 Shonan Gosei Jushi Seisakusho:Kk ケーブル通線兼管路補修工法
JP2005205767A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Kfc Ltd ライニング材及びライニング材の接合構造
WO2012016323A1 (en) * 2010-08-05 2012-02-09 Liqui-Force Sewer Services, Inc. Lateral liner launcher device and method of installation
CN111827407A (zh) * 2020-06-16 2020-10-27 北京恩菲环保技术有限公司 一种城市供水配水管线应急抢修方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08289432A (ja) * 1995-04-12 1996-11-01 Shonan Gosei Jushi Seisakusho:Kk ケーブル通線兼管路補修工法
JP2005205767A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Kfc Ltd ライニング材及びライニング材の接合構造
WO2012016323A1 (en) * 2010-08-05 2012-02-09 Liqui-Force Sewer Services, Inc. Lateral liner launcher device and method of installation
US9023160B2 (en) 2010-08-05 2015-05-05 Liqui-Force Sewer Services Inc. Lateral liner launcher device and method of installation
CN111827407A (zh) * 2020-06-16 2020-10-27 北京恩菲环保技术有限公司 一种城市供水配水管线应急抢修方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2600056B2 (ja) 1997-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2564092B2 (ja) 枝管ライニング工法
JP2528429B2 (ja) 枝管ライニング工法
US7311121B2 (en) Lateral pipe lining material and lateral pipe lining method
US5598873A (en) Branch pipe lining method and liner
KR0178151B1 (ko) 관 라이닝 공법
JPH11245302A (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法
JP2530552B2 (ja) 枝管ライニング工法
JP2600056B2 (ja) 枝管ライニング工法
JP2528430B2 (ja) 枝管ライニング材の製造方法
JP2644437B2 (ja) 枝管ライニング工法
JP2959667B2 (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法
JP2690716B2 (ja) 管部分補修用器材及び管部分補修工法
JP3226262B2 (ja) 枝管ライニング工法
JP2678149B2 (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法
JP2737105B2 (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法
JP2000079637A (ja) 管ライニング工法
JP4560370B2 (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法
JP2806832B2 (ja) ケーブル通線兼管路補修工法
JP3226263B2 (ja) 枝管ライニング材
JP2003311833A (ja) 圧力バッグ及び枝管ライニング工法
JPH1120020A (ja) 枝管ライニング材とこれを用いた枝管ライニング工法
JPH11207820A (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法
JP2003291218A (ja) 圧力バッグ及び枝管ライニング工法
JPH1120021A (ja) 枝管ライニング材とこれを用いた枝管ライニング工法
JP2006071004A (ja) 枝管ライニング材及び枝管ライニング工法