JPH0788738A - テーブル交換式機械加工システム - Google Patents

テーブル交換式機械加工システム

Info

Publication number
JPH0788738A
JPH0788738A JP23375993A JP23375993A JPH0788738A JP H0788738 A JPH0788738 A JP H0788738A JP 23375993 A JP23375993 A JP 23375993A JP 23375993 A JP23375993 A JP 23375993A JP H0788738 A JPH0788738 A JP H0788738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed
exchanging
machine tool
feeding
shaft mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23375993A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Ishii
久夫 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP23375993A priority Critical patent/JPH0788738A/ja
Publication of JPH0788738A publication Critical patent/JPH0788738A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレットを使用しないで工作機械のテーブル
自体を交換することによりクランプ機構を必要とするこ
となくワークの自動交換が可能な機械加工システムを得
ること。 【構成】 工作機械のテーブル12、12Aを、テーブ
ル送り機構14を用いて同工作機械に隣接した第一のテ
ーブル交換装置23または第二のテーブル交換装置26
との間で授受、交換し、同第一のテーブル交換装置23
または第二のテーブル交換装置26を段取りステーショ
ンとしても機能させ得る機械加工システムを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械との間でワー
ク搭載用のテーブルを直接、交換するテーブル交換手段
を有した機械加工システムに関し、特に、機械加工々程
で直交する二軸方向にテーブルを独立に送り移動させる
テーブル送り手段を備えた工作機械を用いてパレットチ
ェンジャによるパレット交換を介してワークを工作機械
のテーブルに授受する従来のワーク交換方式と異なりテ
ーブルを直接、交換することによりワークの交換を行う
ようにしたテーブル交換式機械加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械とパレットチェンジャとを組み
合わせて加工済みワークと未加工ワークとを自動交換し
ながらワークの機械加工を自動的に遂行する機械加工シ
ステムは既に汎用されている。従来の機械加工システム
に用いられた工作機械、特に、ワーク取付け用テーブル
(ワークテーブル)がサドルを介して固定ベッド上に搭
載され、同サドルと共にテーブルが固定ベッドに対して
所定の一軸方向に送り動作し、また、テーブル自体がサ
ドルに対して上記所定の一軸方向と直交した他の一軸方
向に送り動作するように構成されたテーブル移動形の工
作機械の場合、例えば段取りステーションにおいてパレ
ットに未加工ワークの取着、または加工済みワークの取
外しを行い、パレットチェンジャにより当該工作機械の
テーブルとの間でワークが取着されたパレットの交換を
行う方式が採られている。
【0003】そして、テーブル上にパレットごとワーク
を固定して同ワークに対する機械加工が遂行される。こ
のような従来のパレット交換式の機械加工システムで
は、同パレットを機械のテーブルに固定するために、必
然的にクランプ機構がテーブル側に備えられ、パレット
がテーブル上に位置決めされたとき、クランプ機構を作
動させてテーブル上にパレットおよびワークを強固に固
定してから機械加工が遂行される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、パレット
交換式の従来の機械加工システムでは、パレットを機械
のテーブル上にクランプ機構によって強固に固定しよう
とすると、クランプ機構が大型化し、テーブル上の領域
を独占するため、テーブル上のパレット搭載領域、つま
り、加工領域が減少する結果となると同時にテーブルの
送り動作時の移動質量が増加してテーブル送り機構の駆
動モータに掛かる負荷が増大する。他方、上記クランプ
機構を可及的に小型化しようとすると、ワークが取着さ
れたパレットを固定するための固定力で低下し、依っ
て、ワークの切削加工過程でびびりが生じてしまう欠点
がある。
【0005】また、パレット交換式の機械加工システム
の場合には、パレットチェンジャやパレット搬送システ
ム等を組み入れることから、大量生産システムには有効
であるが、小規模の機械加工システムを構成する場合に
は、コンパクト性に欠け、従ってコスト高になる傾向が
ある。
【0006】依って、本発明の目的は、特に、ワークテ
ーブルが送り動作によって直交する二軸方向に移動可能
な構成を有した工作機械を用いてワークの自動交換が可
能なコンパクトな機械加工システムを構成せんとするも
のである。
【0007】本発明の他の目的は、工作機械、特に、テ
ーブルが送り機構によって所定の軸方向に移動可能なテ
ーブル移動形工作機械を用い、かつ、テーブルの送り機
構をワークの自動交換にも併用可能な機械加工システム
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
のパレット交換式の加工システムが採用した機械のテー
ブル上にパレットを着脱自在に交換する方式に代えて、
機械のテーブル自体を直接、テーブル送り機構の送り動
作を利用して交換可能にした構成にしたものである。
【0009】すなわち、本発明によれば、ワークを搭載
するテーブルを直交する二軸方向に送り移動可能に備え
た工作機械を用いた機械加工システムにおいて、前記テ
ーブルに直接係合可能な送り軸機構を備え、該テーブル
を工作機械の前記直交二軸方向の一方の軸方向に前進、
後退移動させることができる第一のテーブル送り手段
と、前記第一のテーブル送り手段を介して前記テーブル
を工作機械の前記直交二軸方向の他方の軸方向に前進、
後退移動させる送り軸機構を有した第二のテーブル送り
手段と、前記第一のテーブル送り手段の一端に隣接、配
置され、該第一のテーブル送り手段による送りで移動さ
れた前記テーブルを該第一のテーブル送り手段の前記送
り軸機構と同軸に設けられ、かつ該送り軸との間でテー
ブル授受が可能な第一のテーブル交換用送り軸機構を有
した第一のテーブル交換手段と、前記工作機械の前記第
二のテーブル送り手段の送り軸方向と平行な軸線方向に
おける前記第一のテーブル交換手段との並設位置に配設
され、前記第一のテーブル送り手段の送り軸機構と同軸
に設けられ、かつ該送り軸機構との間でテーブル授受が
可能な第二のテーブル交換用送り軸機構を有した第二の
テーブル交換手段と、を具備して構成され、第一、第二
のテーブル交換手段と前記第一のテーブル送り手段との
間でテーブルを直接、授受、交換するようにしたテーブ
ル交換式機械加工システムが提供される。
【0010】更に、本発明によれば、ワークを搭載する
テーブルを直交する二軸方向に送り移動可能に備えた工
作機械を用いた機械加工システムにおいて、前記テーブ
ルに直接係合可能な送り軸機構を備え、該テーブルを工
作機械の前記直交二軸方向の一方の軸方向に前進、後退
移動させることができる第一のテーブル送り手段と、前
記第一のテーブル送り手段を介して前記テーブルを工作
機械の前記直交二軸方向の他方の軸方向に前進、後退移
動させる送り軸機構を有した第二のテーブル送り手段
と、前記第一のテーブル送り手段の一端に隣接、配置さ
れ、該第一のテーブル送り手段による送りで移動された
前記テーブルを該第一のテーブル送り手段の前記送り軸
機構と同軸に設けられ、かつ該送り軸との間でテーブル
授受が可能な第一のテーブル交換用送り軸機構を有した
第一のテーブル交換手段と、前記第一のテーブル送り手
段の送り軸方向における前記第一のテーブル交換手段と
反対側に、かつ、前記工作機械の前記第二のテーブル送
り手段の送り軸方向と平行な軸線方向における定位置に
設けられ、前記第一のテーブル送り手段の送り軸機構と
同軸に設けられると共に該送り軸機構との間でテーブル
授受が可能な第二のテーブル交換用送り軸機構を有した
第二のテーブル交換手段と、を具備して構成され、第
一、第二のテーブル交換手段と前記第一のテーブル送り
手段との間でテーブルを直接、授受、交換するようにし
たテーブル交換式機械加工システムが提供される。
【0011】
【作用】上述の構成によれば、第一、第二のテーブル送
り手段と、第一、第二のテーブル交換手段の共動によ
り、工作機械のテーブルを機械本体に対して着脱自在に
して、テーブルの自動交換を行うことにより、ワークの
自動交換を行うようにしたものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す幾つかの実施
例に基づいて、更に、詳細に説明する。図1は、本発明
の1実施例に係るテーブル交換式機械加工システムの構
成を示す平面図、図2は、同システムの図1における矢
視2−2から見た側面図、図3は、図1の矢視3−3か
ら見た側面図、図4の(a)、(b)は、本発明が適用
可能な工作機械の基本的な構成を示す側面図と正面図、
図5は図1に示した実施例の送り機構の変形実施例を示
した略示側面図、図6(a)、(b)は、本発明の他の
実施例に係るテーブル交換式機械加工システムの構成を
示す平面図と矢視6−6による側面図である。
【0013】先ず、図4の(a)、(b)を参照する
と、本発明が適用可能な工作機械の構成が図示されてい
る。同工作機械は、機械のベッド6上にコラム7が固
定、立設され、同コラム7には主軸頭8が、ベッド6に
接近又は離反する上下軸方向(Z軸方向)に移動可能に
設けられ、この主軸頭8には主軸9が備えられ、同主軸
9に加工具Tが着脱自在に取付けられるようになってい
る。また、ベッド6上にはサドル11が矢印Yで示すY
軸方向にテーブル送り機構による送り動作によってワー
クテーブル(以下、単にテーブルと言う)12を搭載し
た状態で移動可能に設けられ、またサドル11上のテー
ブル12が矢印Xで示す上記Y軸方向とは直交したX軸
方向にテーブル送り機構による送り動作によってサドル
11に対して相対的に移動可能に設けられている。上述
したX、Y軸方向のテーブル送り機構は周知の直線案内
手段とボールねじ機構、駆動モータ等から構成されてい
る。すなわち、図4の工作機械は、テーブル移動形の工
作機械である。
【0014】そして、このテーブル移動形工作機械に適
用される本発明の第一の実施例が図1〜図3に図示され
ている。図1〜図3を参照すると、工作機械のテーブル
を交換することにより、ワークの自動交換を行い得るよ
うにする構成の要部が図示されている。本実施例におい
て、テーブル12Aは図4に示されたテーブル移動形工
作機械のワーク搭載用テーブルである。図示のように、
テーブル12Aは、工作機械上では、テーブル送り機構
14によりX軸方向に移動可能に構成され、図示されて
いないが、サドルと共に別のテーブル送り機構によりX
軸に直交したY軸方向にも移動可能に構成されている。
上記のテーブル送り機構14は、テーブル12Aの下面
の両側に互いに平行に配設された直線案内装置15a、
15bと、両直線案内装置15a、15bの略中間に設
けられたボールねじ軸機構16とによって形成され、直
線案内装置15a、15bは、テーブル12Aの下面の
左右に設けられた摺動脚17a、17bが案内レール1
8a、18bに沿って円滑に摺動するように構成されて
いる。
【0015】他方、ボールねじ軸機構16は、一本のボ
ールねじ軸16aにテーブル12Aの下面に設けられた
ボールナット16bが螺合し、ボールねじ軸16aの一
端に結合されたサーボモータ等の駆動モータMxにより
ボールねじ軸16aを回転駆動すると、ボールナット1
6bとの噛合部で回転−直動変換作用が行われてテーブ
ル12AはX軸方向に移動することができるようになっ
ている。さて、本実施例によると、テーブル送り機構1
4の一端側(開放端側)に接近し、かつ案内装置及び送
り軸共に同軸となるように配置された1対の直線案内レ
ール21a、21bと、一本のボールねじ軸22aが設
けられ、該ボールねじ軸22aは上記ボールねじ軸16
aと同じねじ諸元(ピッチ径、リード角等)を有するよ
うに予め形成されている。そして、ボールねじ軸22a
もテーブル12Aとの対向端と反対側に駆動モータMx
aが結合され、同駆動モータMxaはボールねじ軸16
aを駆動する駆動モータMxと同期作動によりボールね
じ軸22aの回転駆動する構成になっている。
【0016】そして、これらの1対の直線案内レール2
1a、21bと、駆動モータMxaにより回転駆動され
るボールねじ軸22aとにより、テーブル12Aを機械
側から離脱させて待機させ得ると共に要時に再び同テー
ブル12Aを機械側に渡すことが可能な第一のテーブル
交換装置23を形成している。すなわち、機械側のテー
ブル送り機構14によってX軸方向の送り動作を付与さ
れたテーブル12Aがボールねじ軸16aの開放端から
離脱するとき、ボールねじ軸22aが同期回転すること
により、直ちにテーブル12Aのボールナット16bに
螺合し、同テーブル12Aを第一のテーブル交換装置2
3で受け取ることが可能になっている。なお、テーブル
12Aがボールねじ軸16aの開放端に達し、同テーブ
ル12Aの下面のボールナット16bが、同軸回転する
ボールねじ軸22aに継続的に螺合して第一のテーブル
交換装置23へ移動するとき、同装置23の左右1対の
直線案内レール21a、21bもテーブル送り機構14
の案内レール18a、18bと同軸に設けられているの
で、テーブル12Aは、円滑に第一のテーブル交換装置
23へ移動することができる。
【0017】さて、本実施例では上述した第一のテーブ
ル交換装置23と並設して当該第一テーブル交換装置2
3と同じ構造で有した第二のテーブル交換装置26が設
けられている。この第二テーブル交換装置26が設けら
れる位置は、上記第一テーブル交換装置23に対してY
軸方向と平行な軸線上に予め選定され、かつ、工作機械
のY軸側のテーブル送り機構によって図示されていない
機械のサドルがY軸方向に移動するときに、上述したテ
ーブル送り機構14の直線案内装置15aとボールねじ
軸機構16のボールねじ軸16aとが直線的に整合可能
な位置に配設されている。すなわち、第二テーブル交換
装置26が有した直線案内レール24a、24bおよび
駆動モータMxbで駆動されるボールねじ軸25aは、
機械側のテーブル送り機構14の直線案内装置15a、
15bにおける案内レール18a、18bおよびボール
ねじ軸16aと同軸状態に整合し得る位置に設けられて
いる。従って、この第二テーブル交換装置26側に予め
テーブル12Aと同じテーブルを備えておけば、第一の
テーブル交換装置23側で工作機械側から離脱させたテ
ーブル12Aに代えて、第二のテーブル交換装置26側
から別の同形のテーブルを機械側に受け渡すことができ
る。もちろん、この場合にも工作機械側のテーブル送り
機構14の駆動モータMxと第二のテーブル交換装置2
6側の駆動モータMxbとは同期駆動され、テーブルが
第二テーブル交換装置26から工作機械側へ円滑に移載
されることは言うまでもない。
【0018】上述した第1の実施例の構成によれば、第
一、第二のテーブル交換装置23および26はテーブル
交換手段を形成すると共に段取りステーションとしても
機能させることができ、両装置23、26の位置でテー
ブル12Aから加工済みのワークを取り外し、また空に
なったテーブル12Aに未加工のワークの取付けを行う
ことができる。
【0019】以上に記載した第一、第二のテーブル交換
装置23、26を図4に示した工作機械に隣接して設け
ることにより、テーブル12A自体を交換しながら、ワ
ーク交換を自動遂行してワークの機械加工を自動的に進
行させることが可能な機械加工システムを構成すること
ができるのである。なお、上述した実施例では、送りね
じ機構14のボールねじ軸16aや第一、第二テーブル
交換装置23、26のボールねじ軸22a、25aが何
ずれも片持ち構造で形成されているが、直線案内装置1
5a、15bや直線案内レール21a,21b、24
a,24bが設けられることにより、円滑なテーブル交
換を実行することができる。そして、このように、テー
ブル自体を交換することにより、従来のパレット交換式
においてパレット交換、位置決め後にクランプ機構でパ
レットを固定する煩瑣が解消され、単に、機械側からテ
ーブル交換装置側へ或いはその反対向きにテーブル移載
作用を機械自体のテーブル送り機構を駆使して実行する
だけで良いので、ワークの自動交換を高能率で達成する
ことができる。
【0020】図5は、上述した第1の実施例の機械加工
システムにおいてボールねじ軸16a、22a、25a
を駆動モータMx、Mxa、Mxbで個別に駆動し、こ
れらを同期的に作動させる構成としたが、これに代えて
近時、種々の産業用途に汎用される直接駆動型モータ、
いわゆる、DDモータを駆動源にして構成することが可
能であることを示した変形実施例を示している。
【0021】この変形実施例では、工作機械のX軸方向
のテーブル送り機構14におけるボールねじ軸27、第
一、第二のテーブル交換装置23、26におけるボール
ねじ軸(第一のテーブル交換装置23のボールねじ軸3
2のみが図示に現れている)が固定支持部31、33等
により非回転に固定支持され、代わりにテーブル12A
の下面に設けられたブラケット28に適宜の回転軸受
(図示略)を介して回転可能に装着したボールナット2
9を同じく上記ブラケット28に装着したDDモータ3
0によって回転駆動し、テーブル12Aをボールねじ軸
27、32等に沿って移動可能に構成し、以てテーブル
12Aを工作機械側から離脱させ、第一、又は第二のテ
ーブル交換装置23、26側へ移載し、逆に第一、又は
第二のテーブル交換装置23、26側から工作機械側へ
移載し得るように構成したものである。この構成によれ
ば、送り動作の駆動源を一台のDDモータ30で形成し
ていることから、上述の図1に示した実施例の場合のよ
うに駆動モータMxとMxaまたはMxとMxbとの間
で互いに同期作動が行われるように制御を行う必要がな
く、駆動系が簡単化される利点を有する。
【0022】図6(a)、(b)は本発明に係る機械加
工システムの他の実施例を示した平面図と側面図であ
る。本実施例が、既述した図1〜図3の実施例と大きく
異なる点は、工作機械のテーブル送り機構14Aや第
一、第二のテーブル交換装置23A、26Aにおいて、
ボールねじ機構を用いた送り機構に代えてラックとピニ
オンとの噛合による歯車機構によって形成されている点
である。また、本実施例では、工作機械のテーブル送り
機構14Aは両端が開放端構造を有し、従って、第一、
第二のテーブル交換装置23A、26Aはテーブル送り
機構14Aの軸方向における両端側に分離、配置された
構成を有している。
【0023】テーブル送り機構14Aは、直線案内装置
の案内レール40a、40bの中間に長尺のラック41
を備え、このラック41にテーブル12Aのブラケット
50により回転自在に支持されたピニオン51が噛合し
た構成を有し、この後者のピニオン51は、DDモータ
52によって回転駆動される構成を有し、テーブル12
Aはピニオン51とラック41との噛合を介して同ラッ
ク41に沿ってX軸方向に送り移動可能な構成になっい
る。従って、テーブル12Aはラック41の両端では、
近接した第一のテーブル交換装置23Aのラック43に
直線案内レール42a、42bの案内に従って円滑に移
載され得るのである。また、同様に、ラック41の反対
側の開放端では第二のテーブル交換装置26Aの直線案
内レール44a、44bの案内に従って円滑にラック4
5にピニオン51が噛合し、移載され得るのである。
【0024】なお、図示されていないが、第一、第二の
テーブル交換装置23A、26Aの何ずれか一方にはテ
ーブル12Aと同様な別のテーブルが予め準備されてお
り、故に、テーブル12Aはこの別のテーブルとの間で
交換され、ワークの自動交換が遂行されることは既述の
図1の実施例と同様である。従って、第一、第二のテー
ブル交換装置23A、26Aがテーブル交換手段と共に
段取りステーションの機能をも遂行し得ることは言うま
でもない。
【0025】
【発明の効果】以上、本発明を諸実施例に基づいて説明
したが、本発明は、従来のパレット交換式の機械加工シ
ステムが採用した機械のテーブル上にパレットを着脱自
在に交換し、以てワークの自動交換を遂行する方式に代
えて、機械のテーブル自体を直接、テーブル送り機構の
送り動作を利用して交換可能にした構成にしたものであ
り、従って、テーブルは工作機械の主要な機能、構造要
素を成すと同時に第一、第二のテーブル交換装置側に待
機した状態ではワークの着脱や適宜の保守等の段取り処
理を受ける構造要素として設けられ、従って、工作機械
上に設定された時には、クランプ機構等による固定手段
で固定される必要がなく、故に、ワークの自動交換を簡
単化し得る効果を有している。また、パレットチェンジ
ャ機構を不要とする点でコンパクトな機械加工システム
を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るテーブル交換式機械加
工システムの構成を示す平面図である。
【図2】同システムの図1における矢視2−2から見た
側面図である。
【図3】図1の矢視3−3から見た側面図である。
【図4】図4の(a)、(b)は、本発明が適用可能な
工作機械の基本的な構成を示す側面図と正面図である。
【図5】図1に示した実施例の送り機構の変形実施例を
示した略示側面図である。
【図6】図6(a)、(b)は、本発明の他の実施例に
係るテーブル交換式機械加工システムの構成を示す平面
図と矢視6−6による側面図である。
【符号の説明】
6…ベッド 7…コラム 8…主軸頭 9…主軸 11…サドル 12…テーブル 12A…テーブル 14…テーブル送り機構 15a…直線案内装置 15b…直線案内装置 16…ボールねじ機構 16a…ボールねじ軸 16b…ボールナット 17a…脚 17b…脚 18a…案内レール 18b…案内レール 21a…直線案内レール 21b…直線案内レール 22a…ボールねじ軸 23…第一のテーブル交換装置 23A…第一のテーブル交換装置 24a…直線案内レール 24b…直線案内レール 25a…ボールねじ軸 26…第二のテーブル交換装置 26A…第二のテーブル交換装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを搭載するテーブルを直交する二
    軸方向に送り移動可能に備えた工作機械を用いた機械加
    工システムにおいて、 前記テーブルに直接係合可能な送り軸機構を備え、該テ
    ーブルを工作機械の前記直交二軸方向の一方の軸方向に
    前進、後退移動させることができる第一のテーブル送り
    手段と、 前記第一のテーブル送り手段を介して前記テーブルを工
    作機械の前記直交二軸方向の他方の軸方向に前進、後退
    移動させる送り軸機構を有した第二のテーブル送り手段
    と、 前記第一のテーブル送り手段の一端に隣接、配置され、
    該第一のテーブル送り手段による送り駆動で移動された
    前記テーブルを該第一のテーブル送り手段の前記送り軸
    機構と同軸に設けられ、かつ該送り軸との間でテーブル
    授受が可能な第一のテーブル交換用送り軸機構を有した
    第一のテーブル交換手段と、 前記工作機械の前記第二のテーブル送り手段の送り軸方
    向と平行な軸線方向における前記第一のテーブル交換手
    段と並設して配設され、前記第一のテーブル送り手段の
    送り軸機構と同軸に設けられ、かつ該送り軸機構との間
    でテーブル授受が可能な第二のテーブル交換用送り軸機
    構を有した第二のテーブル交換手段と、を具備して構成
    され、第一、第二のテーブル交換手段と前記第一のテー
    ブル送り手段との間でテーブルを直接、授受、交換する
    ようにしたことを特徴とするテーブル交換式機械加工シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 ワークを搭載するテーブルを直交する二
    軸方向に送り移動可能に備えた工作機械を用いた機械加
    工システムにおいて、 前記テーブルに直接係合可能な送り軸機構を備え、該テ
    ーブルを工作機械の前記直交二軸方向の一方の軸方向に
    前進、後退移動させることができる第一のテーブル送り
    手段と、 前記第一のテーブル送り手段を介して前記テーブルを工
    作機械の前記直交二軸方向の他方の軸方向に前進、後退
    移動させる送り軸機構を有した第二のテーブル送り手段
    と、 前記第一のテーブル送り手段の一端に隣接、配置され、
    該第一のテーブル送り手段による送りで移動された前記
    テーブルを該第一のテーブル送り手段の前記送り軸機構
    と同軸に設けられ、かつ該送り軸との間でテーブル授受
    が可能な第一のテーブル交換用送り軸機構を有した第一
    のテーブル交換手段と、 前記第一のテーブル送り手段の送り軸方向における前記
    第一のテーブル交換手段と反対側に、かつ、前記工作機
    械の前記第二のテーブル送り手段の送り軸方向と平行な
    軸線方向における定位置に設けられ、前記第一のテーブ
    ル送り手段の送り軸機構と同軸に設けられると共に該送
    り軸機構との間でテーブル授受が可能な第二のテーブル
    交換用送り軸機構を有した第二のテーブル交換手段と、
    を具備して構成され、第一、第二のテーブル交換手段と
    前記第一のテーブル送り手段との間でテーブルを直接、
    授受、交換するようにしたことを特徴とするテーブル交
    換式機械加工システム。
JP23375993A 1993-09-20 1993-09-20 テーブル交換式機械加工システム Pending JPH0788738A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23375993A JPH0788738A (ja) 1993-09-20 1993-09-20 テーブル交換式機械加工システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23375993A JPH0788738A (ja) 1993-09-20 1993-09-20 テーブル交換式機械加工システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0788738A true JPH0788738A (ja) 1995-04-04

Family

ID=16960135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23375993A Pending JPH0788738A (ja) 1993-09-20 1993-09-20 テーブル交換式機械加工システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0788738A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000047894A1 (fr) * 1999-02-15 2000-08-17 Kazutomi Yokota Dispositif d'aspiration et d'evacuation de liquide trace
EP3424638A1 (en) * 2017-07-04 2019-01-09 Akira Sugiyama Flexible multi-table device
CN114290059A (zh) * 2021-12-20 2022-04-08 济南二机床集团有限公司 一种数控双面卧式铣镗柔性加工装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000047894A1 (fr) * 1999-02-15 2000-08-17 Kazutomi Yokota Dispositif d'aspiration et d'evacuation de liquide trace
EP3424638A1 (en) * 2017-07-04 2019-01-09 Akira Sugiyama Flexible multi-table device
CN114290059A (zh) * 2021-12-20 2022-04-08 济南二机床集团有限公司 一种数控双面卧式铣镗柔性加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS643601B2 (ja)
JP2003001542A (ja) Nc工作機械
JP2001198702A (ja) 複合加工機
KR101713439B1 (ko) 멀티스핀들용 머시닝센터
JPH0788738A (ja) テーブル交換式機械加工システム
JP3691570B2 (ja) レーザー複合加工装置
JP2000117506A (ja) 自動旋盤
JPH05293681A (ja) レーザー加工機
CN211072099U (zh) 一种多齿轮部轴齿双面倒棱机
JP3570694B2 (ja) 工作機械のターンテーブル
JP2001252825A (ja) 多軸タップ加工装置
CN208179124U (zh) 一种相对设置的数控机床
US6387025B1 (en) Machining device equipped with spindle position interchanger and method for interchanging spindle positions
JPH06134602A (ja) 2主軸nc工作機械
JP3231631B2 (ja) 刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台
WO2023067805A1 (ja) 正面2軸旋盤
JP2002011601A (ja) 旋 盤
JPH0620706B2 (ja) パレット交換方法
CN214264639U (zh) 一种对立双主轴卧式五轴车铣复合加工中心
JPH10138063A (ja) ワーク加工装置
JP2007061937A (ja) 2主軸3タレット旋盤
JPH0788701A (ja) 旋削ユニット
JP6745725B2 (ja) 工作機械
CN112743353A (zh) 自动加工小零件的多个对称平面的简易同步铣床
JP2000117541A (ja) 歯車シェービング盤

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511