JPH0788141A - 回転椅子 - Google Patents

回転椅子

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JPH0788141A
JPH0788141A JP5187577A JP18757793A JPH0788141A JP H0788141 A JPH0788141 A JP H0788141A JP 5187577 A JP5187577 A JP 5187577A JP 18757793 A JP18757793 A JP 18757793A JP H0788141 A JPH0788141 A JP H0788141A
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JP
Japan
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base
drive
seat
backrest
hydraulic
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JP5187577A
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English (en)
Inventor
Masao Kato
正夫 加藤
Hiroshi Kato
博 加藤
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SAN BEAM KK
Original Assignee
SAN BEAM KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動機構による基台に対しての座部の回転、
停止固定が良好で、手動によっても回転させやすい回転
椅子。 【構成】 基台3に固定される支持枠52の内周にタイ
ミングベルト53を環状に配置固定する。基台3に対し
て回転自在な支持プレート54の上にモータ56を設
け、このモータ56によって回転するギヤ58を、タイ
ミングベルト53と歯合させる。タイミングベルト53
に対して押圧自在なブレーキパッドを支持プレート54
側に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転椅子に係り、特
に耳鼻科や歯科などの医科診療に適した回転椅子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば従来の医科診療用の回転椅子にお
ける基台と、この基台に対して回転自在に構成される座
部の駆動部は、例えば実公昭62−23480に開示さ
れているように構成されていた。即ち、駆動部における
座部回転用のモータの駆動プーリを下方突出状態に設
け、さらにこれに対応する固定プーリを基台に設け、こ
れら駆動プーリと固定プーリとの間にベルトを掛け渡す
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の構成によれば、温度変化によってベルトが伸びた
り、あるいは経年劣化に伴ってベルトが破断したりし
て、所期の回転機能が得られないことがあった。またベ
ルトとプーリとの間にスリップが生じて、座部を正しく
回転させられなかったり、回転伝達効率が低下するおそ
れもあった。さらに駆動プーリと固定プーリとの間に掛
け渡されているベルトのテンションが大きいため、例え
ば停止位置を手動にて調整する場合、手で回転させるこ
とが事実上不可能であった。しかも座部回転用のモータ
の設置箇所が限定され、設計上不便な点もあった。
【0004】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、温度変化等があっても、回転に支障をきたさ
ず、しかも手動によっても回転させやすく回転伝達効率
の高い回転椅子を提供して上記問題の解決を図ることを
目的とする。
【0005】またこの発明では、さらに肘掛け、座部を
上下動させる機構、背もたれ上部のヘッドレスト、椅子
自体を任意の位置に移動させるためのキャスタについて
も新機構を施して、全体しても使い勝手がよい回転椅子
を提供することをも目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1によれば、基台に対して適宜の駆動機構によって
回転自在な駆動部と、この駆動部上に設けられた座部
と、この座部に設けられた背もたれを有する椅子におい
て、基台側の内周にギヤ歯を環状に配置固定し、当該ギ
ヤ歯と歯合するギヤを有する駆動機構を、駆動部側に設
けたことを特徴とする、回転椅子が提供される。
【0007】請求項2では、基台に対して適宜の駆動機
構によって回転自在な駆動部と、この駆動部上に設けら
れた座部と、この座部に設けられた背もたれを有する椅
子において、基台側の内周にタイミングベルトを環状に
配置固定し、当該タイミングベルトと歯合するギヤを有
する駆動機構を、駆動部側に設けたことを特徴とする、
回転椅子が提供される。
【0008】請求項3では、背もたれ部の両側に、肘か
けの基部がラチェット機構を介して回動自在に設けられ
ていることを特徴とする回転椅子が提供される。
【0009】請求項4によれば、座部が多段式の油圧シ
リンダを介して駆動部上に設けられ、前記油圧シリンダ
は駆動部側に設けた油圧装置によって作動される如く構
成されていることを特徴とする回転椅子が提供される。
【0010】請求項5では、さらに基台の下面に、適宜
数の油圧昇降機構が設けられ、この油圧昇降機構は、基
台側に固定されるシリンダと、駆動部側に設けた油圧装
置からの油圧によってこのシリンダ内を摺動自在なピス
トン部材とを有し、前記ピストン部材下面にはボール体
が回転自在に保持されていることを特徴とする、回転椅
子が提供される。
【0011】請求項6によれば、叙上の各背もたれ部の
上部に、ロック機構を介してヘッドレストが設けられ、
このロック機構はハウジングの両端に、各断面外周が略
円形である背もたれ部側の支持体とヘッドレスト側の支
持体とが夫々嵌入される嵌入孔を有し、これら2つの嵌
入孔相互間にスリットが設けられ、ロック機構に設けら
れた押圧部材によって、前記スリットが拡大自在となる
如く構成されていることを特徴とする、回転椅子が提供
される。
【0012】
【作用】請求項1によれば、基台側の内周にギヤ歯が環
状に配置固定され、ちょうど内歯車が基台内周に形成さ
れたことになる。そしてギヤ歯と歯合するギヤを有する
駆動機構が駆動部側に設けられているので、駆動機構の
作動によってそのギヤが回転すると、その回転力がギヤ
歯を介して基台側に伝達されるが、基台は床面等に設置
されるものであるから、結局駆動機構側、即ち駆動部が
基台に対して回転する。
【0013】かかる場合、回転力はギヤとギヤ歯との歯
合に拠っているから、従来のベルト・プーリによる伝達
よりも伝達効率が高くしかもスリップ等は生じない。温
度変化による影響も直接ない。もちろんベルトによるテ
ンションもなく、手動によって駆動部を基台に対して回
転させることも容易である。
【0014】請求項2では、上記ギヤ歯をタイミングベ
ルトによって確保しているので、回転が静粛に成され
る。しかもこのタイミングベルトの歯側に対して押圧自
在なブレーキパッドが駆動部側に設けられているから、
ブレーキパッドをタイミングベルト側に押圧させること
により、歯山は押しつぶされて、摩擦係数が増大し、そ
れによって強力な制動力が得られる。したがって任意の
位置にて、駆動部を基台に対して強固に固定させること
ができる。
【0015】請求項3では、肘かけの基部がラチェット
機構を介して回転自在に設けられているので、肘をのせ
ても肘かけの設定角度が不意に変化することはない。
【0016】請求項4によれば、座部が多段式の油圧シ
リンダを介して駆動部に設けられているから、座部の上
下動の範囲を大きくすることが可能である。
【0017】請求項5では、基台の下面に、適宜数の油
圧昇降機構が設けられ、この油圧昇降機構は、基台側に
固定されるシリンダと、駆動部側に設けた油圧装置から
の油圧によってこのシリンダ内を摺動自在なピストン部
材とを有し、前記ピストン部材下面にはボール体が回転
自在に保持されているので、油圧によってピストン部材
を基台の下面から突出させて、基台をピストン部材下面
のボール体に支持させることにより、基台、即ち回転椅
子全体を容易に移動させることが可能である。
【0018】請求項6によれば、常態においては、背も
たれ部側の支持体とヘッドレスト側の支持体とが、夫々
嵌入によるロック状態となっている。そして押圧部材に
よって、スリットが拡大させると、嵌入孔の内径が拡大
して嵌入状態が弛緩され、それによって背もたれ部側の
支持体とヘッドレスト側の支持体とが、夫々嵌入孔内で
回転自在となって、ロック状態が解除される。そして再
びロック状態に戻すには、前記押圧を解除すれば、スリ
ットがもとの状態になり、それに伴って嵌入孔の内径も
収縮して、再び背もたれ部側の支持体とヘッドレスト側
の支持体とが、夫々嵌入によるロック状態となる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づき説明す
れば、図1は本実施例にかかる医科診療用の回転椅子1
の全体を示しており、基本的な構成についていうと、こ
の回転椅子1は、床面2に直接据置設置される基台3、
基台3に対して回転自在に設けられた駆動部4、駆動部
4の上に固定された座部5、座部5の後方にてこの座部
5と回動自在に設けられた背もたれ部6、座部5の前方
下方にてこの座部と回動自在に設けられたフットレスト
7、背もたれ部6の両側にその基部が回動自在に設けら
れた肘かけ8、背もたれ部6の上部にて、ロック部材9
を介して設けられたヘッドレスト10によって構成され
ている。
【0020】ロック部材9は図2に示したようにように
構成されている。即ち、本体11の下端部近傍には、背
もたれ部6の上端部に設けられた支持材12の嵌入部1
3が嵌入される嵌入孔14が設けられ、一方上端部近傍
には、ヘッドレスト10の支持材15の嵌入部16が嵌
入される嵌入孔17が設けられている。そしてこの本体
11における中央部には、各嵌入孔14、17に渡るス
リット18が設けられている。従ってこのスリット18
を拡大すれば、上記嵌入孔14、17の内径は拡大し、
上記各支持材12、15は図中の矢印方向に回動自在と
なる。
【0021】以上の構成を有する本体11内に、スリッ
ト18を拡大するための押圧機構が組み込まれている。
即ち、まず本体11の右側の窓部19の正面壁と背面壁
との間にシャフト20が渡され、このシャフト20にプ
ッシュカム21が当該シャフト20を中心として揺動自
在になるように設けられている。このプッシュカム21
は略中央部が右側に台形を形成するように折曲された形
態を有し、この折曲部分の下端近傍に前記シャフト20
が遊貫している。窓部19内の上方には、押圧機構たる
プッシュソレノイド22が固定されており、その押圧部
23は上記プッシュカム21上端部の右側面に当接して
いる。
【0022】また上記プッシュカム21における折曲部
分上端近傍には、リターンプッシュカム24がプッシュ
カム21に対して回動自在に設けられている。そしてこ
のリターンプッシュカム21の一端部が本体11の左側
部と螺着されている。
【0023】一方プッシュカム21の下端部には、押圧
部25が設けられて、その先端部は、本体11の右側部
に固定された筒体の26の内部に被押圧部と当接してい
る。
【0024】かかる構成のロック部材9によれば、プッ
シュソレノイド22に通電して、押圧部23を突出させ
てプッシュカム21の上端を押圧させれば、それに応じ
てプッシュカム21はシャフト20を中心として揺動
し、スリット18が拡大されて、上記嵌入孔14、17
の内径は拡大し、上記各支持材12、15は図中の矢印
方向に回動自在となるものである。したがって、常態、
即ちプッシュソレノイド22に通電していないときがロ
ック状態であり、各部材等の耐久性が向上しており、ま
たプッシュソレノイド22に通電するだけで、ヘッドレ
スト10を自由な位置に移動させることができるので、
その取扱いも容易となっている。
【0025】肘かけ8は図3にその要部を示したように
構成されている。即ち、まず背もたれ部6に固定されて
その両側から水平方向に突出したシャフト31に対して
中空形状の肘かけ本体32が回転自在に設けられてい
る。そしてこの肘かけ本体32の内部の所定位置にピン
33が固定され、フック34の一端部が回転自在に設け
られている。また肘かけ本体32の内部の他の位置にも
ピン35が設けられ、コイルスプリング36の一端部が
当該ピン35に係止され、このコイルスプリング36の
他端部は、フック34の略中央部に係止されている。従
って、フック34の他端部はシャフト31側へと付勢さ
れている。
【0026】そしてこのフック34の他端部には爪37
が形成され、シャフト31の外周所定角度の範囲に形成
された歯体38と噛み合わされている。かかる構成によ
ってラチェット機構が構成される。
【0027】一方このフック34の後方には、その開口
部に係止体39を有する孔40が設けられ、この孔40
内に、肘かけ本体32の後部からスプリングピン機構を
もって螺貫された調節部材41の突子42が挿入されて
いる。また突子42は孔40の奥行きよりも小さい大き
さを有している。
【0028】従って、調節部材41がシャフト39側に
一杯に押し込まれているときには、肘かけ8は背もたれ
部6に対して絶対固定状態にあり、調節部材41をゆる
めて突子42の孔40内における移動範囲にてこれを少
し引けば、肘かけ8は背もたれ部6に対して、ラチェッ
ト機構による係止状態となる。そして調節部材41をコ
イルスプリング36の付勢に抗してさらに引けば、突子
42が係止体39と係止されているから、フック34は
図中の左側一杯に移動し、爪37は常に歯体38から外
れるようになる。その結果、肘かけ8は背もたれ部6に
対して回動フリーの関係となる。
【0029】肘かけ8は以上のように構成されているか
ら、従来の締め付け固定や単なるラチェット機構に較べ
て、まず絶対固定性が強固である。しかも任意角度への
調整も、調節部材41の2段階の締緩によって、これを
簡単に行うことが可能となっている。
【0030】さらに駆動部4の基台3に対する駆動回転
自在性は、図4、図5に示した構成によって実現されて
いる。即ち基台3は、図4、図6に示したような形態を
有し、その中央部の穴部には、基台プレート51が固定
されている。そしてこの穴部の周縁部には、内周が円形
に成形された支持枠52が固着され、当該内周部にウレ
タン性のタイミングベルト53が環状に配設固定されて
いる。
【0031】一方駆動部4全体は、支持プレート54に
よって支持されており、さらにこの支持プレート54
は、基台3の穴部の周縁部でベアリング55を介して回
転自在に支持されている。
【0032】そしてこの支持プレート54上には、モー
タ56が設けられ、このモータ56の回転駆動は、適宜
の減速機57を介して、前記タイミングベルト53と歯
合するギヤ58に伝達される。従ってモータ56を作動
させると、ギヤ58が回転し、それによって支持プレー
ト54全体が支持枠52、即ち基台3に対して回転する
ものである。従って、従来のプーリ・ベルト機構による
回転と較べると、ロスがなく、しかも温度変化等に左右
されず、また手動によっても回転自在である。
【0033】また支持プレート54上には、ブレーキ装
置59が固定されており、このブレーキ装置59は、タ
イミングベルト53側へと押圧自在なブレーキパッド6
0が設けられている。このブレーキパッド60ウレタン
材で構成されており、図7に示したように、常態におい
てはタイミングベルト53側へと押圧されてその歯山を
つぶして極めて強力な制動が実現されているが、モータ
56を作動させた場合には、図8のように後退して、支
持プレート54のタイミングベルト53に対する制動を
解除して、支持プレート54全体の基台3に対する回転
自在性を確保する構成となっている。
【0034】さらに本実施例では、ブレーキパッド60
の作動はモータ56の作動スイッチと連動しており、作
動スイッチをONさせると、ブレーキパッド60の後退
に対して約0.3秒遅れでモータ56が作動するように
制御されている。従って、モータ56に過負荷がかかる
おそれはない。
【0035】また座部5を昇降させる昇降機構は次のよ
うに構成されている。即ち、図4、図6に示したように
支持プレート54の中央に、まず筒状の固定筒61が固
定され、この固定筒61内に略筒状の第1昇降部62が
摺動自在に挿入され、さらにこの第1昇降部62内に第
2昇降部63が摺動自在に挿入され、第2昇降部63の
上部が座部5の下面に固定されている。
【0036】固定筒61と第1昇降部62との間には、
その両サイドに油圧シリンダ64、65が設けられてい
る。また第1昇降部62と第2昇降部63との間には、
その内側にて、油圧シリンダ機構(図示せず)が設けら
れている。これら各油圧シリンダ64、65及び油圧シ
リンダ機構は、支持プレート54上に設けられた油圧装
置66によって作動し、さらにかかる油圧機構に要する
油は、第2昇降部63内に設けられている中空筒状のオ
イルタンク67に蓄えられている。
【0037】そして油圧装置66を作動させると、まず
油圧シリンダ64、65によって第1昇降部62が上昇
し、その上昇限度に達すると、次いで第2昇降部63が
上昇する。このように2段に上昇させることによって、
全体として極めて長いストロークが確保されている。
【0038】ちなみに発明者が製作した実機において
は、第1昇降部62によって235mm、第2昇降部63
によって200mm、全体として合計435mmのストロー
クが得られた。それゆえ座部5の上下動の範囲が極めて
大きいものである。しかも各第1昇降部62と第2昇降
部63が収縮している状態においては、極めてコンパク
トになっている。またオイルタンク67も第2昇降部6
3内に納められているから、この点でも全体としてコン
パクトになっており、しかも意匠的にも好ましいもので
ある。
【0039】一方基台3の下面には、支持枠52と共に
固定されるシリンダ型ボールキャスタ71が対角線上
に、計4カ所に設けられている。このシリンダ型ボール
キャスタ71は、図9に示したように構成されている。
即ち筒状のシリンダ72の上部には、Oリング73を介
して上端が閉口した略筒状のシリンダヘッド74が螺着
されており、このシリンダヘッド74がボルト75によ
って、基台3と支持枠52に対して締め付け固定されて
いる。なおシリンダ72は、その下端面と基台3の下面
とが面一となるように固定される。そしてシリンダヘッ
ド74の内側に設けられた凹部76に通じ、かつ油圧回
路と接続される流路77が、このシリンダヘッド74設
けられている。
【0040】上記シリンダ72内に摺動自在に設けられ
たピストン部材81の外周には、2カ所にそれぞれOリ
ング82、83が設けられており、これによって、この
ピストン部材81は、シリンダ72の内周に対する水密
性を確保している。
【0041】ピストン部材81の下面側には、凹部84
が形成され、この凹部84内にスチール性のボール体8
5の上部1/2が収納され、さらにこの凹部84の開口
周縁部には、ボール体85側へと湾曲した略環状の保持
部86が形成されている。上記凹部84内の角隅部に
は、小径のスチールボール87が複数個配置されてお
り、その表面がボール体85の表面と接触している。ま
たシリンダ72の下方内周部には、平面略C型のストッ
パ88が設けられている。
【0042】また前記流路77へ供給される油圧は、既
述のオイルタンク67の油が使用され、支持プレート5
4上の油圧装置66によって供給される。その供給経路
は、図4に示したように、スリップリング装置91のシ
ャフト92の内部から、基台プレート51に設けられた
支持体93を介して形成されている。
【0043】そして油圧装置66を作動させると、流路
77から凹部76を通じてその油圧がピストン部材81
の上端面にかかり、それによってピストン部材81が押
し下げられ、図9のように、ボール体85がシリンダ7
2の下端面から突出する。そうすると、油圧の反力によ
って基台3が持ち上がってボール体85のみが床面2と
接触し、結局基台3、即ち回転椅子1全体はボール体8
5によって支持されるようになる。
【0044】それゆえ回転椅子13を任意の方向に移動
させることが可能になる。かかる場合、凹部84内角隅
部には、小径のスチールボール87が設けられ、その表
面がボール体85の表面と接触しているので、ボール体
85の回転は極めてスムーズになっており、重量が大き
い回転椅子1を容易に移動させることが可能である。
【0045】さらにまたシリンダヘッド74の下面側に
は、凹部76が設けられているから、油圧回路によって
油圧をかけてピストン部材81を押し下げる場合、最初
からこの凹部7の面積に対応する部分でピストン部材8
1に圧力がかかるので、その初期動作もスムーズであ
る。
【0046】以上のように、上記実施例にかかる回転椅
子1は、座部の基台に対する駆動回転性及び停止性、ヘ
ッドレストの取扱い、肘かけの取扱い、座部の大きい上
下動、さらには椅子全体の移動容易性が夫々良好であ
り、全体として極めて使い勝手のよい、すぐれた回転椅
子となっている。
【0047】
【発明の効果】請求項1によれば、ギヤの歯合によって
駆動部の回転が実現されるから、ベルト・プーリによる
伝達よりも伝達効率が高くしかもスリップ等は生じな
い。温度変化による影響もなく、長期間に渡って安定し
た駆動部の回転が得られる。もちろんベルトによるテン
ションもないので、手動によって駆動部を基台に対して
回転させることも容易である。
【0048】請求項2では、上記請求項1にかかる回転
椅子における駆動部を、任意の位置にて基台に対して強
固に固定させることが容易である。しかも回転が静粛に
なされる。
【0049】請求項3では、肘かけの設定角度が不意に
変化することはない。
【0050】請求項4によれば、座部が多段式の油圧シ
リンダを介して駆動部に設けられているから、従来の一
段式のものと較べて座部の上下動の範囲を大きくするこ
とが可能である。
【0051】請求項5では、回転椅子全体を据置設置し
たり、またこれを容易に移動させることが可能である。
【0052】請求項6によれば、常態においては、背も
たれ部側の支持体とヘッドレスト側の支持体とが、夫々
嵌入によるロック状態となっており、押圧部材によっ
て、スリットが拡大させた状態がアンロック状態であ
る。この種のロック装置では通常アンロック状態の時間
の方が格段に短いことを考えると、従来と比べればはる
かに耐久性が向上している。また両状態の切換は押圧機
構の作動及びその解除で済むから、極めて簡単である。
それゆえヘッドレストの取扱い操作が楽になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる回転椅子の側面図である。
【図2】実施例において使用したヘッドレストを支持す
るロック部材の一部断面説明図である。
【図3】実施例において使用した肘かけのラチェット機
構を示すの要部断面説明図である。
【図4】実施例における基台に対する駆動部の駆動系を
示す要部断面説明図である。
【図5】実施例における基台の斜視図である。
【図6】実施例における座部の昇降機構を示す要部側面
図である。
【図7】実施例において使用したブレーキパッドがタイ
ミングベルトを押圧している状態を示す説明図である。
【図8】実施例において使用したブレーキパッドがタイ
ミングベルトから離れた状態を示す説明図である。
【図9】実施例において使用したシリンダ型ボールキャ
スタの断面図である。
【符号の説明】
1 回転椅子 3 基台 4 駆動部 5 座部 6 背もたれ部 8 肘かけ 9 ロック部材 10 ヘッドレスト 11 本体 12、13 嵌入孔 18 スリット 22 プッシュソレノイド 31 シャフト 34 フック 36 コイルスプリング 37 爪 38 歯 53 タイミングベルト 54 駆動プレート 56 モータ 58 ギヤ 59 ブレーキ装置 60 ブレーキパッド 61 固定筒 62 第1昇降部 63 第2昇降部 65 油圧シリンダ 66 油圧装置 67 オイルタンク 71 シリンダ型ボールキャスタ 72 シリンダ 81 ピストン部材 85 ボール体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に対して適宜の駆動機構によって回
    転自在な駆動部と、この駆動部上に設けられた座部と、
    この座部に設けられた背もたれを有する椅子において、
    基台側の内周にギヤ歯を環状に配置固定し、当該ギヤ歯
    と歯合するギヤを有する駆動機構を、駆動部側に設けた
    ことを特徴とする、回転椅子。
  2. 【請求項2】 基台に対して適宜の駆動機構によって回
    転自在な駆動部と、この駆動部上に設けられた座部と、
    この座部に設けられた背もたれを有する椅子において、
    基台側の内周にタイミングベルトを環状に配置固定し、
    当該タイミングベルトと歯合するギヤを有する駆動機構
    を、駆動部側に設けたことを特徴とする、回転椅子。
  3. 【請求項3】 背もたれ部の両側に、肘かけの基部がラ
    チェット機構を介して回動自在に設けられていることを
    特徴とする、請求項1又は2に記載の回転椅子。
  4. 【請求項4】 座部は多段式の油圧シリンダを介して駆
    動部上に設けられ、前記油圧シリンダは駆動部側に設け
    た油圧装置によって作動される如く構成されていること
    を特徴とする、請求項1、2又は3に記載の回転椅子。
  5. 【請求項5】 基台の下面に、適宜数の油圧昇降機構が
    設けられ、この油圧昇降機構は、基台側に固定されるシ
    リンダと、駆動部側に設けた油圧装置からの油圧によっ
    てこのシリンダ内を摺動自在なピストン部材とを有し、
    前記ピストン部材下面にはボール体が回転自在に保持さ
    れていることを特徴とする、請求項1、2、3又は4に
    記載の回転椅子。
  6. 【請求項6】 背もたれ部の上部に、ロック機構を介し
    てヘッドレストが設けられ、このロック機構はハウジン
    グの両端に、各断面外周が略円形である背もたれ部側の
    支持体とヘッドレスト側の支持体とが夫々嵌入される嵌
    入孔を有し、これら2つの嵌入孔相互間にスリットが設
    けられ、ロック機構に設けられた押圧部材によって、前
    記スリットが拡大自在となる如く構成されていることを
    特徴とする、請求項1、2、3、4又は5に記載の回転
    椅子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220039159A (ko) * 2020-09-22 2022-03-29 (주)한맥토탈시스템 의료용 진료의자

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