JPH0786504A - Crネットワーク及びその製造方法 - Google Patents

Crネットワーク及びその製造方法

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JPH0786504A
JPH0786504A JP5250171A JP25017193A JPH0786504A JP H0786504 A JPH0786504 A JP H0786504A JP 5250171 A JP5250171 A JP 5250171A JP 25017193 A JP25017193 A JP 25017193A JP H0786504 A JPH0786504 A JP H0786504A
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JP
Japan
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electrode
capacitor
chip
resistance
network
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JP5250171A
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English (en)
Inventor
Shinichi Makita
紳一 牧田
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Koa Corp
Original Assignee
Koa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抵抗体の抵抗値、許容差、温度係数等の特性
値のバラツキを小さくすることができ、且つ安定性の優
れたチップ型CRネットワーク及びその製造方法を提供
する。 【構成】 チップ状の絶縁基板1と、該基板1上に配置
されたコンデンサ素子(C)と抵抗素子(R)と、該コ
ンデンサ素子の接続電極8と、該抵抗素子の接続電極6
と、該コンデンサ素子(C)と該抵抗素子(R)の中間
部に設けられ、且つ両者に接続された中間電極7とから
なり、前記抵抗素子(R)は、同一のスクリーン又はマ
スクによって形成された該中間電極7と前記抵抗素子の
接続電極6とにまたがって形成された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCRネットワーク及びそ
の製造方法に係り、特にコンデンサ(C)と抵抗(R)
をチップ状の絶縁基板上に一体化させたチップ型CRネ
ットワーク(素子)の構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやVTR等に大量のコンデ
ンサや抵抗器がチップ部品として使用されている。更に
高密度実装、小型化の要求が高まっており、個別部品と
しての抵抗やコンデンサ等の回路部品をチップ部品とし
て一体化させたチップ型CR素子が、これ等回路部品を
搭載する製品全体の低価格化や高性能化に多大の効果を
あげてきている。
【0003】図6は従来のチップ型CR素子の構造を示
す。チップ状の絶縁基板1は左右両端にコンデンサ素子
の接続電極2及び抵抗素子の接続電極6を備えている。
電極2は、コンデンサ(C)の下部電極を兼ねており、
誘電体膜3を挟んで上部電極4との構成により、厚膜コ
ンデンサCが形成されている。更に電極4と電極6は抵
抗体5とそれぞれ接続されており、厚膜抵抗素子(R)
が形成されている。ここで、電極4は厚膜コンデンサ
(C)の上部電極と厚膜抵抗素子(R)の一端の電極と
を兼ねており、抵抗RとコンデンサCの中間電極とし
て、直列に接続された構造となっている。絶縁基板1の
両端面11,12には、それぞれ電極2,6に接続され
た端面電極を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来のチップ型CR素子の構造では抵抗体の抵抗値、許容
差、温度係数等の特性値のバラツキが大きく、生産性上
の問題がある上に、使用上の特性値の安定性に欠ける
為、原価の上昇と使用上の制約を招くという問題を有し
ていた。
【0005】本発明は、係る従来技術の問題点に鑑みて
為されたもので、抵抗体の抵抗値、許容差、温度係数等
の特性値のバラツキを小さくすることができ、且つ安定
性の優れたチップ型CR素子及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のチップ型CR素
子は、チップ状の絶縁基板と、該基板上に配置されたコ
ンデンサ素子(C)と抵抗素子(R)と、該コンデンサ
素子の接続電極と、該抵抗素子の接続電極と、該コンデ
ンサ素子(C)と該抵抗素子(R)の中間部に設けら
れ、且つ両者に接続された中間電極とからなり、前記抵
抗素子(R)は、同一のスクリーン又はマスクによって
形成された該中間電極と前記抵抗素子の接続電極とにま
たがって形成されたものであることを特徴とする。
【0007】
【作用】厚膜抵抗素子の両端の接続電極と中間電極と
は、1枚のスクリーンによって同時に印刷する方式によ
り、絶縁基板上に形成される為、該両電極間の距離が一
定となる。このため、厚膜抵抗体5のパターン幅とで形
成される、抵抗値を決定する矩形の面積が極めて精度の
高いものとなる。該両電極が厚膜製造プロセスに於いて
受ける、熱処理条件等も同一となるため、厚膜抵抗体5
との界面の物理的諸条件も同一となり、抵抗値、許容
差、温度係数等の厚膜抵抗素子(R)の諸特性が、極め
てバラツキの小さいチップ型CR素子を得ることができ
る。
【0008】
【実施例】本発明の第1実施例のチップ型CR素子の構
造を図1に示す。絶縁基板1上には抵抗体Rを構成する
ための接続電極6及び中間電極7が同一スクリーン印刷
により形成されている。該電極6,7にまたがるように
厚膜抵抗体5が接続されており、厚膜抵抗素子(R)が
形成されている。ここで中間電極7の延長する一端はコ
ンデンサCの下部電極を兼ねており、該下部電極7の面
上には誘電体膜3を介して上部電極8が層状に重ねられ
接続されている。即ち電極7と電極8とが誘電体膜3を
挟んで、厚膜コンデンサCを形成しており、該上部電極
の延長する一端は絶縁基板1上の左端のコンデンサの接
続電極8を兼ねた構造となっている。コンデンサの接続
電極8及び抵抗の接続電極6はそれぞれ絶縁基板1の端
面11,12に設けられた端面電極に接続されている。
【0009】以下、本発明の一実施例と従来例との実験
データを表としてまとめたので、これを参照しながら説
明する。
【表1】
【表2】
【0010】表1はチップ型CR素子の抵抗値Rに関す
る実験データである。最大値と最小値の差ΔRは次の通
りであり、 本発明 ΔR=54.6−46.1= 8.5〔Ω〕 従来例 ΔR=60.7−28.7=32.0〔Ω〕 本発明による抵抗値Rのバラツキ幅は従来例のものと比
べ約4分の1と極めて小さい。又同様に許容差を偏差値
3σとして統計処理した値も同様に4分の1と小さいこ
とが明らかであり、本発明が抵抗特性の精度の点で従来
例に比べ優れている。
【0011】表2からチップ型CR素子の抵抗値Rの温
度係数αの最大値と最小値の差Δαは次の通りである。 本発明 Δα=88−52=36〔ppm/cc〕 従来例 Δα=75−(−2)=77〔ppm/cc〕 本発明における温度係数αのバラツキ幅は従来例のもの
と比べ約半分であり、許容差を示す3σ値も57.4に
対して29.8とほぼ2分の1強と同様に優れているこ
とが明らかである。
【0012】図2は、本発明に係る第1実施例のチップ
型CR素子の製造方法を示す説明図である。図4は従来
例のもので本発明と対比して図示してある。図の上部か
ら下部へ第1工程(A)から順に第4工程(D)まで、
フローが示されている。各工程毎に左が平面図、右が断
面図の一対として図示されている。
【0013】図2の第1工程(A)では、絶縁基板1の
上面に斜線で示される中間電極7及び接続電極6を、例
えばAg−Pd系のペーストをスクリーン印刷法により
同時に塗布して、850℃程度の高温の空気中で焼成
し、膜厚10μm程度の厚膜電極を形成する。該電極7
の右半分は抵抗素子(R)の一端の接続電極を兼ねてお
り、電極7の左半分の矩形部はコンデンサCの下部電極
に相当する部分である。
【0014】図2の第2工程(B)では、電極7の左側
半分を覆うように、コンデンサの誘電体膜3を形成する
ために、例えばBaTiO3 系ペーストをスクリーン印
刷法により塗布し、950℃程度の高温の空気中にて焼
成して、膜厚50μm程度の高誘電率の誘電体膜を形成
する。
【0015】図2の第3工程(C)では、コンデンサC
の上部電極を兼ねたコンデンサの接続電極8として、例
えばAg−Pd系ペーストをスクリーン印刷法により塗
布し、850℃程度の高温の空気中にて焼成して、膜厚
10μm程度の厚膜電極を形成する。
【0016】図2の第4工程(D)では、既に形成され
ている厚膜抵抗素子(R)の接続電極6、中間電極7に
またがるように、抵抗体5を、例えばRuO2 系ペース
ト等をスクリーン印刷法により塗布し、空気中で850
℃程度の高温にて焼成し、厚さ10μm程度の厚膜抵抗
体5が形成される。その後、多数のチップがマトリクス
状に配列された基板をブレークして、端面電極を形成す
ることにより本発明の第1実施例のチップ型CR素子が
完成する。
【0017】本実施例のチップ型CR素子の製造方法
が、図4に示す従来例の製造方法と異なる点は以下の通
りである。即ち本実施例においては、絶縁基板1に形成
する厚膜抵抗素子(R)の接続電極6と中間電極7と
が、製造プロセスの第1工程(A)において、1枚のス
クリーンによって同時に印刷され、第1工程から第4工
程に至る熱処理履歴が、850℃、950℃、850
℃、850℃と全く同一である。これに対応する従来例
では、厚膜抵抗素子(R)の接続電極6と中間電極4と
が、電極6は製造プロセスの第1工程(A)において形
成されるのに対し、電極4は第3工程(C)で形成さ
れ、使われるスクリーンは勿論異なる。又熱処理履歴に
関しても、電極6が850℃、950℃、850℃、8
50℃であるのに対し、電極4では、850℃、850
℃だけである。
【0018】図3は、本発明の第2実施例のチップ型C
R素子の製造方法を示す説明図である。第1工程(A)
では、コンデンサ下部電極を兼ねた接続電極2を形成す
る。第2工程(B)では、コンデンサ下部電極上に誘電
体膜3を形成する。そして、第3工程(C)でコンデン
サの上部電極を兼ねた中間電極7と抵抗素子の接続電極
6とを同一スクリーンにより形成する。第4工程(D)
で、電極6,7間にまたがる抵抗体膜を形成する。即
ち、製造プロセス上第3工程(C)において、電極7と
電極6は1枚のスクリーンにより同時に形成され、又熱
処理履歴が共に850℃、850℃と同一である。
【0019】図5は、本発明の第3実施例のチップ型C
Rネットワークの構造を示す説明図であり、(A)は上
面図、(B)は断面図である。本実施例の基本的な構成
は第1実施例と同様であるが、本実施例においては、3
個のコンデンサCと3個の抵抗Rとが搭載されている多
連チップである。中間電極9は全ての抵抗Rとコンデン
サCの中間電極が接続されたものであり、外部への共通
の取出電極として端面電極13に接続されている。本実
施例においても電極6と電極9とは、同一のスクリーン
によって印刷されたものであり、抵抗体Rを精度よく形
成することができる。本実施例の多連CRネットワーク
の製造方法は、第1実施例の製造方法と同様である。
【0020】尚、以上の説明はスクリーン印刷法により
ペーストを塗布して厚膜電極或いは抵抗体等の素子を形
成した構造及び製造方法についてのものである。本発明
の趣旨は、上記実施例にとらわれるものではなく、マス
クを用いて蒸着或いはスパッタリング等により電極或い
は素子を形成する場合にも適用可能なことは勿論のこと
である。尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示
す。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はコンデン
サと抵抗を一体化させたチップ型CR素子において、抵
抗体に接する電極を全て、1枚のスクリーン又はマスク
を使用して、同時に形成することにより構成したもので
ある。従って、抵抗(R)の精度が向上し、チップ型C
R素子として回路的な設計が容易となり、高密度実装の
要求されるチップ型素子の適用範囲をより広げると共
に、品質、生産性を高めより安価な部品供給を可能にす
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のチップ型CR素子の構造
を示す、(A)上面図、(B)断面図。
【図2】本発明の第1実施例のチップ型CR素子の製造
方法を示す説明図。
【図3】本発明の第2実施例のチップ型CR素子の製造
方法を示す説明図。
【図4】従来のチップ型CR素子の製造方法を示す説明
図。
【図5】本発明の第3実施例の多連チップ型CRネット
ワークの構造を示す(A)上面図、(B)断面図。
【図6】従来のチップ型CR素子の構造を示す(A)上
面図、(B)断面図。
【符号の説明】
1 チップ型絶縁基板 2,8 コンデンサ接続電極 3 コンデンサの中間誘電体膜 4,7,9 中間電極 5 抵抗 6 抵抗接続電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ状の絶縁基板と、該基板上に配置
    されたコンデンサ素子(C)及びその接続電極と、抵抗
    素子(R)及びその接続電極と、該コンデンサ素子
    (C)と該抵抗素子(R)の中間部に設けられ、且つ両
    者に接続された中間電極とを備え、前記抵抗素子(R)
    は、同一のスクリーン又はマスクによって形成された前
    記中間電極と前記抵抗素子の接続電極とにまたがって形
    成されたものであることを特徴とするCRネットワー
    ク。
  2. 【請求項2】 前記チップ状の絶縁基板には、複数のコ
    ンデンサ素子(C)及び抵抗素子(R)が配置され、前
    記中間電極は各コンデンサ素子(C)及び抵抗素子
    (R)間に共通に接続されていることを特徴とする請求
    項1記載のCRネットワーク。
  3. 【請求項3】 チップ状の絶縁基板上に抵抗素子の接続
    電極と中間電極とを同一のスクリーン又はマスクにより
    形成する工程と、該中間電極の一部を下部電極として誘
    電体膜を形成する工程と、該誘電体膜の上部電極とコン
    デンサ素子の接続電極とを兼ねた電極を形成する工程
    と、前記抵抗素子の接続電極と中間電極とにまたがって
    抵抗体膜を形成する工程とからなることを特徴とするC
    Rネットワークの製造方法。
  4. 【請求項4】 チップ状の絶縁基板上にコンデンサ素子
    の下部電極を兼ねた接続電極を形成する工程と、該下部
    電極上に誘電体膜を形成する工程と、コンデンサ素子の
    上部電極を兼ねた中間電極と抵抗素子の接続電極とを同
    一のスクリーン又はマスクにより形成する工程と、該抵
    抗素子の接続電極と中間電極とにまたがって抵抗体膜を
    形成する工程とからなることを特徴とするCRネットワ
    ークの製造方法。
JP5250171A 1993-09-10 1993-09-10 Crネットワーク及びその製造方法 Pending JPH0786504A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0590072A (ja) * 1991-09-30 1993-04-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd チツプ複合機能素子

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0590072A (ja) * 1991-09-30 1993-04-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd チツプ複合機能素子

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