JPH0785547A - テープ装架装置および磁気変換装置 - Google Patents

テープ装架装置および磁気変換装置

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JPH0785547A
JPH0785547A JP5232794A JP23279493A JPH0785547A JP H0785547 A JPH0785547 A JP H0785547A JP 5232794 A JP5232794 A JP 5232794A JP 23279493 A JP23279493 A JP 23279493A JP H0785547 A JPH0785547 A JP H0785547A
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太一郎 山下
Kazuo Sakai
和夫 酒井
Yasuhiro Nemoto
泰弘 根本
Shigeyuki Furuhata
茂行 古端
Masao Iwakura
正雄 岩倉
Masatoshi Ishikawa
雅俊 石川
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/66Threading; Loading; Automatic self-loading
    • G11B15/665Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container
    • G11B15/6653Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container to pull the record carrier against drum
    • G11B15/6655Threading; Loading; Automatic self-loading by extracting loop of record carrier from container to pull the record carrier against drum using one loading ring, i.e. "C-type"

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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】傾斜したローディングリング上のテープガイド
でテープを引き出し、ローディングリングを回転させて
テープを回転ドラムに一方から巻回すUローディング機
構において、ローディング動作中の薄手テープの損傷を
防止する。 【構成】回転ドラム5と先頭テープガイド23aとの間
に、ローディング動作の間だけ先頭テープガイド23a
の回りを回動しながらテープ4と接し、ローディング完
了時にはテープから退避する補助傾斜ガイド31aを設
け、回転ドラム5と先頭テープガイド23a間のテープ
ひねりが生じるのを防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープリールからテー
プ状記録媒体(以下、テープ)を引き出して回転ドラム
に巻き付け、また回転ドラムに巻き付けられたテープを
テープリールに収納することが必要な、たとえばVTR
等のヘリカルスキャン方式の回転ヘッド式記録再生装置
におけるテープ装架装置に適用される。
【0002】
【従来の技術】回転ドラムを備え、供給側および巻取側
2つのテープリールを内蔵したテープカセットを用いた
ビデオテープレコーダ、あるいは単一のテープリールを
内蔵したテープカートリッジを用いたヘリカルスキャン
形の記録再生装置では、テープカセットまたはテープカ
ートリッジからテープ状記録媒体を引き出し、回転ドラ
ムに所定角度巻き付ける動作を行うことが必要である。
【0003】これらの装置におけるテープ装架装置の一
例として、傾斜平面上を移動するテープガイドによって
テープを引き出し、回転ドラムの片側からテープを巻き
付けるものがある。
【0004】例えば、回転ドラムの周囲に複数のテープ
ガイドを植立した傾斜した円盤状のローディングリング
を回動可能に配置し、ローディングリングを回動すれば
テープガイドでテープを引き出して回転ドラムに巻回す
ことができる。このようなテープ装架装置の場合には、
供給側テープリールから回転ドラムまでのテープ走行経
路、あるいは回転ドラムから巻取側テープリールまでの
テープ走行経路のいずれか一方はテープリールと同一の
水平面であり、高さや傾斜の変化を生じないようにして
いる。もう一方のテープ走行経路では、回転ドラムに螺
旋状に巻き付いてから離脱したテープは傾斜しているた
め、ローディングリングと平行な傾斜したテープ走行面
と、テープリールと同一の水平面との2つのテープ走行
面をもつ。そして、それら2つのテープ走行面の境界に
ある傾斜ポストにテープを巻き付けることで、テープを
ひねることなくテープ走行面を変更させている。このよ
うにローディングリングを設けたテープ装架装置の場
合、ローディングリングとテープ走行経路の干渉を避け
るため、回転ドラムに対してテープは水平面から下降す
る方向に巻き付けられる。従って、ローディングリング
面の傾斜方向も、水平面から下降する方向である。
【0005】上記のテープ装架装置では、まず水平面内
を移動するテープ引き出し手段によってテープリールと
同一面内でテープカセット、またはテープカートリッジ
からテープを引き出して、定められた半ローディング状
態を形成し、しかる後にローディングリングを回転させ
ることによってローディングリング上の先頭テープガイ
ドでテープを引っかけ、例えばテープを巻取側テープリ
ール側から回転ドラムに螺旋状に所定角度まで巻き付け
るように動作させる。このように、ローディングリング
の載置された傾斜平面上を移動するテープガイドによっ
てテープを引き出し、回転ドラムの片側からテープを巻
き付けるものは、ローディング完了時のテープ走行系の
形状からUローディング方式と呼ばれている。
【0006】このようなテープ装架装置では、ローディ
ングリングおよびローディングリング上のテープガイド
はローディング完了状態でのテープ走行面の傾きに合わ
せた値で設計している。そのため、ローディング途中で
はテープにひねりが生じ、テープの上下端面の張力差に
よって、テープの上下端面がわかめ状になる等の損傷を
受け易い。
【0007】このような損傷を防止するために、例えば
テープの傾斜ポストに対する巻付角が、常にローディン
グ完了状態での傾斜ポストへの巻付角に保持されるよう
にローディングリングの回動に応じて傾斜ポストを所定
の点を中心として回転させる機構を持つテープローディ
ング装置が特開昭64−10455号公報に開示されている。
【0008】又、先頭テープガイドがテープに接触し始
める時にだけローディングリング上の先頭テープガイド
の傾斜を垂直に変更する機構を設けたものが特開昭60−
5454号公報及び特開平4−114348号公報に開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】テープのひねりが発生
する要因は、(1)テープの走行経路を水平なテープリ
ール面から、傾斜したローディングリング上のテープガ
イド面に変更するための傾斜ポストに対するテープの巻
き付け角度がローディング動作途中で変動するためと、
(2)ローディング途中での回転ドラムへのテープの巻
付角の変化により、ローディングリング上の先頭テープ
ガイドと回転ドラムの間のテープにひねりが生じるた
め、の二点である。
【0010】上記特開昭64−10455号公報に開示のテー
プローディング装置は、(1)の点に対しては解決でき
るが(2)に示す回転ドラムと先頭テープガイド間に生
じるテープひねりを解消することはできないため、ロー
ディング動作の途中で先頭テープガイド部分で生じるテ
ープ損傷に対しては効果がない。
【0011】また、ローディング動作開始時には、半ロ
ーディング状態で水平なテープリール面にあるテープを
傾斜したローディングリング上の先頭テープガイドで引
き出すことになる。ところが、先頭テープガイドは、下
降方向に傾斜した平面上に植立されているためにテープ
と接触し始める位置ではテープよりも高さが低く、かつ
傾斜したままの姿勢となる。すると、ローディング動作
のたびに先頭テープガイド上端にあるフランジにテープ
が乗り上げるため、テープ損傷の要因となる。
【0012】この点に関し、上記特開昭60−5454号公報
及び特開平4−114348号公報に開示のものがあるが、こ
れら開示されている構成では、先頭テープガイドがテー
プに接触し始めた位置、およびローディング動作完了時
の2点においてはテープガイドの姿勢は適切に保てるも
のの、ローディング動作の途中においては十分ではな
い。
【0013】本発明は、いわゆるUローディング方式に
おいて、ローディング動作またはアンローディング動作
中にローディングリング上の引き出しガイドと回転ドラ
ムとの間に張架された磁気テープ等のテープに生じるひ
ねりを解消し、ローディングまたはアンローディング動
作に伴うテープ損傷を防止して薄手テープの使用を可能
な装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、テープ状記
録媒体を巻回してなるテープリールを固定する固定手段
と、磁気ヘッドを搭載し外周に螺旋状にテープ状記録媒
体を所定角度巻き付ける回転ドラムと、テープリールに
対して傾斜した傾斜平面上を移動可能に支持された複数
のテープガイドと、複数のテープガイドを傾斜平面上の
所定の軌跡に沿って回転ドラムの周囲を移動させる移動
手段とを備え、複数のテープガイドを前記所定の軌跡に
沿って移動し、複数のテープガイドのうちの先頭のテー
プガイドでテープ状記録媒体をテープリールから引き出
しながらテープ状記録媒体を回転ドラムに所定角度まで
螺旋状に巻回すローディング動作と、複数のテープガイ
ドを所定の軌跡に沿ってローディング動作と逆方向に移
動させアンローディング動作を行うことができるテープ
装架装置において、ローディング動作中またはアンロー
ディング動作中に回転ドラムと先頭のテープガイドとの
間に張架されたテープ状記録媒体と当接する、先頭のテ
ープガイドに対して傾斜した補助傾斜ガイドを設けるこ
とにより達成される。
【0015】補助傾斜ガイドは、先頭テープガイドと補
助傾斜ガイドとの間に張架されたテープ状記録媒体が平
面を保持する方向に傾斜している。
【0016】又、補助傾斜ガイドは、先頭テープガイド
と補助傾斜ガイドとの間に張架されたテープ状記録媒体
が平面を保持する方向とは異なる方向に傾斜しているも
のでもよい。
【0017】又、補助傾斜ガイドは、移動手段により回
転ドラムの周囲を回動する支持部材に植立された先頭テ
ープガイドに近接して回動する。
【0018】又、補助傾斜ガイドは先頭テープガイドの
中心軸のまわりに回動可能に軸支された保持部材に植立
されており、先頭テープガイドの移動に伴って保持部材
は先頭テープガイドの中心軸の回りに回動するものでも
よい。
【0019】又、補助傾斜ガイドは、支持部材に植立さ
れた先頭テープガイドが形成する軌跡に対し先頭テープ
ガイドと補助傾斜ガイドとの距離の範囲内で軌跡に沿い
その長手方向に直交する方向に変化する案内溝により、
支持部材の回動に伴い先頭テープガイドの回りを回動す
るものでもよい。
【0020】テープ状記録媒体を引き出し開始する際に
は、先頭テープガイドよりも先行して補助傾斜ガイドが
テープ状記録媒体と接し、かつ補助傾斜ガイドがテープ
状記録媒体と接したときのテープ状記録媒体に対する傾
斜角度が先頭テープガイドのもつ傾斜角度より小なるよ
うにする。
【0021】又、補助傾斜ガイドは、保持部材と一体に
形成した第1のギヤと、他の回転軸の回りに回転可能に
支持されており、かつ第1のギヤと噛み合って回転する
第2のギヤと、第2のギヤと一体として回転可能な駆動
リンクと、駆動リンクにその回転軸から離れた位置に植
立されたリンクピンと、先頭テープガイドの移動する軌
跡に沿って設けられた案内溝をもつ案内板とを備え、リ
ンクピンは案内溝に嵌合し、先頭テープガイドの移動に
伴って案内溝の軌跡に対応して先頭テープガイドの回り
を回動する。
【0022】又、補助傾斜ガイドは、保持部材と一体に
形成した回転可能な駆動リンクと、駆動リンクにその回
転軸から離れた位置に植立された第1のリンクピンと、
駆動リンクにその回転軸から離れた位置で、かつ第1の
リンクピンとは異なる位置に植立された第2のリンクピ
ンと、先頭テープガイドの移動軌跡に沿って設けられた
第1の案内溝と第2の案内溝とをもつ案内板とを備え、
第1のリンクピンと第2のリンクピンはそれぞれ第1の
案内溝と第2の案内溝に嵌合しており、先頭テープガイ
ドの移動に伴い第1のリンクピンと第2のリンクピンが
第1の案内溝と第2の案内溝に沿って移動するに従って
回動するものでもよい。
【0023】又、補助傾斜ガイドは、テープガイドの移
動する傾斜平面に対して傾斜した面内を傾斜可能に支持
されており、テープガイドが移動するのに伴って補助傾
斜ガイドは傾斜面内に傾斜角度が変化するものでもよ
い。
【0024】又、補助傾斜ガイドは、テープガイドの移
動する傾斜平面に対して平行に移動可能に支持されてお
り、テープガイドが移動するのに伴って補助傾斜ガイド
が傾斜平面に沿って移動するものでもよい。
【0025】又、上記目的は、テープ状記録媒体を巻回
してなるテープリールを固定する固定部と、磁気ヘッド
を搭載し外周に螺旋状にテープ状記録媒体を所定角度巻
き付ける回転ドラムと、テープリールに対して傾斜した
傾斜平面上を移動可能に支持された複数のテープガイド
と、複数のテープガイドを傾斜平面上の所定の軌跡に沿
って回転ドラムの周囲を移動させる移動手段とを備え、
複数のテープガイドを所定の軌跡に沿って移動し、複数
のテープガイドのうちの先頭のテープガイドでテープ状
記録媒体をテープリールから引き出しながらテープ状記
録媒体を回転ドラムに所定角度まで螺旋状に巻回すロー
ディング動作と、複数のテープガイドを所定の軌跡に沿
って逆方向に移動させるアンローディング動作を行うこ
とができるテープ装架装置において、ローディング動作
中またはアンローディング動作中に先頭のテープガイド
のみは傾斜平面に対して3次元的に高さと傾斜を変化し
ながら移動することにより達成される。
【0026】又、上記目的は、テープ状記録媒体を巻回
してなる供給側テープリールと巻取側テープリールとを
内蔵するテープカセットを固定するテープカセット固定
手段と、テープリールを駆動するテープリール駆動手段
と、磁気変換器を搭載して外周に螺旋状に所定角度巻き
付いたテープ状記録媒体との間に情報の記録再生を行う
ことが出来る回転ドラムと、磁気変換器に対して情報の
磁気変換を行わせるための信号処理を行なう信号処理手
段と、信号処理手段に従って装置内の磁気変換器やテー
プリール駆動手段等を制御して情報の磁気変換を行う制
御手段と、カセット固定部に固定したテープ状記録媒体
を回転ドラムに装架するテープ装架装置を備えた磁気変
換装置において、テープ装架装置は上記のいずれか記載
のものを用いることにより達成される。
【0027】又、上記目的は、テープ状記録媒体を巻回
してなる供給側テープリールを内蔵するテープカートリ
ッジを固定するテープカートリッジ固定手段と、テープ
状記録媒体を巻取ることができる巻取側テープリール
と、テープリールを駆動するテープリール駆動手段と、
テープカートリッジ内にある供給テープリールに巻回さ
れたテープ状記録媒体の一端に固定されたテープ引き出
し体を移動して巻取テープリールまで導くスレッディン
グ機構と、磁気変換器を搭載して外周に螺旋状に所定角
度巻き付いたテープ状記録媒体との間に情報の磁気変換
を行うことが出来る回転ドラムと、磁気変換器に対して
前報の記録および再生を行わせるための信号処理手段
と、信号処理手段に従って装置内の磁気変換器やテープ
リール駆動手段等を制御して情報の磁気変換を行う制御
手段と、スレッディング機構により導かれたテープ状記
録媒体を回転ドラムに装架するテープ装架装置を備えた
磁気変換装置において、テープ装架装置は上記のいずれ
か記載のものを用いることにより達成される。
【0028】磁気変換器は、磁気情報の記録及び再生を
行なう記録再生ヘッドか、磁気情報の記録を行なう記録
ヘッド又は磁気情報の再生を行なう再生ヘッドであれば
よい。
【0029】
【作用】本発明によれば、テープローディングまたはア
ンローディング動作の間に、回転ドラムからテープガイ
ドの間に張架されたテープに対して、補助傾斜ガイドを
ローディングリングの回動角に応じた適切な角度だけ当
接することにより、テープにひねりが生じないようにす
ることが出来る。
【0030】
【実施例】以下、本発明のテープ装架装置の一実施例を
図面により説明する。◆図1および図2は、本発明によ
るテープ装架装置の第1の実施例の構成を示す平面図で
ある。図1は、テープローディング動作を完了して、テ
ープが回転ドラムに所定角度巻回された状態を示す平面
図である。図2はローディング動作途中の一状態を示す
平面図である。図1と図2において、テープ走行経路の
一部、および回転ドラム、ローディングリング、ローデ
ィングリング上に載置されたテープガイド等は実際には
傾斜しているが、図中ではあたかも全ての部材が同一平
面上に直立してあるかのごとくに図示した。
【0031】図1において、2、3はそれぞれテープ4
を巻回した供給側テープリール及び巻取側テープリー
ル、1は供給側テープリール2と巻取側テープリール3
を内蔵した取り外し可能なテープカセットであって、図
示していない固定手段によって供給側テープリール2と
巻取側テープリール3とともに所定の位置に載置された
状態を示している。5はテープ4を周囲に一定のリード
角をもって所定角度螺旋状に巻回す回転ドラムである。
回転ドラム5には、例えばテープ4が磁気記録テープで
あるとすれば、回転式の磁気記録再生ヘッドが装着さ
れ、磁気記録テープと当接しながら磁気信号の記録ある
いは再生を行うことができる構成になっている。
【0032】ここで、供給側リール2から供給されたテ
ープ4は、供給側リール2と同じ水平面上に配置された
テープガイド6、7、消去ヘッド12、テープガイド
8、9、10、11を経由して回転ドラム5に入射す
る。ここで、テープガイド7は第1の引き出しアーム5
0に設けられており、回動中心51の回りに回動するこ
とができる。また、テープガイド9は第2の引き出しア
ーム52に設けられており、回動中心53の回りに回動
することができる。ここで、テープガイド6、7、8、
9、10、11と消去ヘッド12とは供給側リール2と
同じ水平面上に設けられているため、供給側テープリー
ル2から回転ドラム5のテープ入射点にいたるまでのテ
ープ4にはねじれ、および高さの変化は生じない。
【0033】回転ドラム5上のテープ入射点5aにおい
て、テープ4は回転ドラム5の表面にねじれることなく
正しく接することが必要である。この条件は、回転ドラ
ム5をテープ入射点におけるテープ4の入射方向にリー
ド角に相当する角度だけ傾けることで実現できる。
【0034】18はテープガイドで、テープ4が回転ド
ラム5に所定角度θだけ巻き付いた後にテープ離脱点5
bから離脱したテープ4’のもつ傾斜角と方向角に合わ
せて傾斜して設けられている。19、20はテープ上へ
の制御信号入出力用の固定ヘッド、21はテープガイ
ド、22はテープを搬送するためにテープに搬送力を与
えるキャプスタンであり、これらもテープガイド18と
同じ傾斜角と方向角をもって傾斜している。
【0035】14は周囲にギヤが形成されたローディン
グリングであり、リング支持ローラ15、16、17に
よって、テープガイド18と同じ傾斜角と方向角をもっ
て傾斜しながら回転可能に支持されている。ローディン
グリング14は、ローディングリング14周囲のギヤに
噛み合ったピニオンギヤ59によってモータ58から回
転力を与えられ、回転することができる。
【0036】次に、ローディングリング14上に植立さ
れているテープガイド類について説明するが、ローディ
ングリング14の回転によって各テープガイドが移動し
た状態を区別するために、符号にaからkの添字を付け
る。図1に示すローディング動作完了状態では添字aと
する。
【0037】23aは先頭テープガイドであり、ローデ
ィングリング14上に植立されているテープガイドの中
では最も先行してテープ4の引き出しを行う。24a、
25a、26aはテープガイドであり、これらはローデ
ィングリング14上に植立されている。ローディングリ
ング14と同様、先頭テープガイド23a、テープガイ
ド24a、25a、26aも、テープガイド18と同じ
傾斜角と方向角をもって傾斜している。30aはピンチ
ローラであり、キャプスタン22に対してテープ4を挟
んで圧接されている。
【0038】27は傾斜ポストであり、テープ4を適切
に巻回すことによって、ローディングリング14上にあ
るテープガイド23a、24a、25a、26aに巻回
されたテープ4の走行経路、すなわち回転ドラム5上の
テープ離脱点5bから離脱したテープ4’のもつ傾斜角
と方向角に合わせて傾斜して走行しているテープ4を、
巻取側テープリール3と同じ水平面に変更することが出
来る。28、29は巻取側テープリール3と同一面上に
設けられたテープガイドであり、テープ4を巻取側テー
プリール3に案内する。傾斜ポスト27とテープガイド
28は第3の引き出しアーム54上に設けられており、
回動中心55の回りに回動することができる。32aは
テープガイド23aの軸と同心に回転自在に軸支された
支持リンクであり、一方にはテープガイド23aに対し
て傾斜した、補助傾斜ガイド31aが植立されている。
【0039】40は支持リンク32および補助傾斜ガイ
ド31をローディングリング14の回動に伴って回転さ
せるための案内溝である。
【0040】図2は、図1に示したローディング完了状
態を基準として、ローディングリング14を時計方向に
150゜回動させた時のローディング途中状態を示す平
面図である。添字はfとする。図1と比べ、ローディン
グリング14の回動に伴って、ローディングリング14
上に設けられている先頭テープガイド23f、テープガ
イド24f、25f、26fも回動しており、回転ドラ
ム5に対するテープ4の巻き付け角はθ1となってい
る。テープガイド25f、26fにはもはやテープ4は
巻き付かない状態である。案内溝40はほぼローディン
グリング14に対して螺旋状をしており、ローディング
リング14の回動に従って支持リンク32fと支持リン
ク32f上に植立された補助傾斜ガイド31fが回動す
る。ここで、ローディング動作の途中において補助傾斜
ガイド31fにテープ4を巻き付ける効果を説明する。
【0041】先に図1を用いて説明したように、ローデ
ィングリング14と、ローディングリング14上に設け
られている先頭テープガイド23、およびテープガイド
24、25、26の傾斜角と方向角は、テープ4が回転
ドラム5に所定角度θだけ巻き付いたときのテープ4の
離脱点5bでの傾斜角と方向角と合致するように定めら
れている。この傾斜角と方向角はローディング動作中に
おいて、ローディングリング14をいかに回転させても
変わらないため、図2に示したようにローディングリン
グ14を150゜回動させた場合も含めて一連のローデ
ィング動作に渡って常に一定である。一方、回転ドラム
5に対するテープ4の巻き付け角はθ1となり、θと比
べて減少している。テープ4は回転ドラム5に対して一
定のリード角をもって螺旋状に巻き付いているため、巻
付角θ1に対応したテープ4の離脱点5cにおけるテー
プ4の傾斜角と方向角はローディング完了状態での傾斜
角、方向角とは異なる。ところで、先頭テープガイド2
3f上のテープ4は、先頭テープガイド23fに設けら
れたフランジによって走行高さを規制される。よって、
4f’に示すように回転ドラム5から先頭テープガイド
23fとの間に直接テープ4を張架した場合には、テー
プ4f’は回転ドラム5側と先頭テープガイド23f側
とで傾斜角および方向角とが異なるために、この間では
テープ上端側でのテープ長と、テープ下端側でのテープ
長が等しくならない。すると、テープ4f’は、例えば
テープ4f’の下側端面のみが強く張って上側端面が緩
んだ、強い下側張り状態となる。強い下側張り状態のま
までテープ4を引き出せば、強く張った下側端面ではフ
ランジに強く押しつけられ、逆に緩んだ上側端面はたる
んだ状態でフランジに接触するため座屈しやすく、テー
プ4の端面が傷められやすい。このことは、長時間記録
のためにテープ4の薄手化を図る際には大きな障害とな
るものである。ローディング動作時に望ましいのは、先
頭テープガイド23fに対してテープ4が常に均一に巻
き付けられて、ひねりが生じないことであるのは言うま
でもない。
【0042】ここで、回転ドラム5上のテープ離脱点5
cと先頭テープガイド23fとの間に補助傾斜ガイド3
1fを設けた場合について説明する。補助傾斜ガイド3
1fは先頭テープガイド23fに対して大略矢印S方向
に傾斜している。ここでは、テープ4は4fに示すよう
に張架される。ここで、補助傾斜ガイド31fの傾斜と
テープ4の巻付角を適切に設定すれば、テープ4は回転
ドラム5から離脱して先頭テープガイド23fに至るま
での間で補助傾斜ガイド31fに巻き付くことによっ
て、テープ4下端側とテープ4上端側でのテープ長を等
しくすることができる。すると、補助傾斜ガイド31f
が無い場合に生じる下側突っ張りをちょうど打ち消し
て、先頭テープガイド23fに対してテープ4が均一に
巻き付けられる条件を得ることができる。ローディング
動作の全域に渡って上記条件を満足することができれ
ば、常にテープ4に無理がかからないために、テープ4
の損傷を防止した、信頼性の高いテープ装架装置を提供
することができる。
【0043】ここで、図3及び図4によって補助傾斜ガ
イド31の傾斜について説明する。図3、図4は先頭テ
ープガイド23と補助傾斜ガイド31を示す平面図であ
り、先頭テープガイド23に垂直な方向から見たもので
ある。図3及び図4において、S矢印の方向が補助傾斜
ガイド31の傾斜方向を示しているものとする。図3
は、先頭テープガイド23から補助傾斜ガイド31に張
架されたテープ4’の方向と補助傾斜ガイド31の傾斜
方向、すなわちS方向を合致させたもので、テープガイ
ド23と補助傾斜ガイド31間のテープ4は平面を保っ
た状態である。このような状態のことを単純傾斜である
と称する。
【0044】これに対して図4においては、補助傾斜ガ
イド31の傾斜方向、すなわちS方向は、先頭テープガ
イド23から補助傾斜ガイド31に張架されたテープ
4’の方向とは異なっている。このように補助傾斜ガイ
ド31を傾斜させた場合には、テープ4にねじれが生じ
る。このような状態のことを傾斜・ねじり複合であると
称する。
【0045】これらの補助傾斜ガイド31の傾斜方向の
相違について比較すると、図3に示した単純傾斜の場合
と比べ、図4に示した傾斜・ねじり複合の場合の方が補
正傾斜ガイド31に巻き付く前後でのテープ4の走行方
向の変化が大きくなる。すなわち、単純傾斜と比べて傾
斜・ねじり複合の方が、少ない傾斜角度で同じ補正効果
が得られることを示している。
【0046】次に、ローディング動作の全域に渡って先
頭テープガイド23に対してテープ4を均一に巻き付け
る補助傾斜ガイド31の具体例について説明する。
【0047】補助傾斜ガイド31の回動動作の適正位置
を求めるために、コンピュータによるシミュレーション
を利用した。これは、ローディングまたはアンローディ
ング動作途中の各状態毎にテープ走行経路上のひねりの
程度を計算し、テープ走行経路にひねりがある場合に
は、それをテープガイドに対するテープ走行高さのずれ
として計算するものである。その計算方法は、次のよう
な考え方によるものである。
【0048】いま、テープ走行経路にひねりがある場合
を想定すると、その時のテープはフランジによって無理
に走行位置を規制されている状態に過ぎない。仮に全て
のテープガイドにテープ走行高さを規定するためのフラ
ンジが無いものとすると、テープはフランジで規制され
る走行位置ではなくて、ひねりが最小となる位置を走行
しようとする。テープ走行経路をひねりが最小となる条
件のもとで幾何学的に解析すれば、この、ひねりが最小
となるテープ走行位置を求めることができる。その結
果、ひねりが最小となるテープ走行位置と、フランジで
規定される走行位置とのずれ、すなわちテープ走行高さ
ずれを計算すれば、そのずれの大きさがテープひねりの
大きさを表している、と考えられる。
【0049】すなわち、テープ走行高さずれが大きけれ
ば、テープひねりが大きく、テープ損傷が起こりやすい
ローディング経路であり、逆にテープ走行高さずれがテ
ープ走行経路の全体に渡って小さければ、テープひねり
が少なく、テープ損傷が少ない適正なローディング経路
である、と判断できる。
【0050】実施例における計算では、回転ドラム5の
直径を76mm、テープ4の回転ドラムに対する巻付角を
最大196゜、リード角を4.9゜とする。図4を用い
て補助傾斜ガイド31の傾斜姿勢の一例を説明すると、
先頭テープガイド23に対して傾斜方向角ψを約12
゜、傾斜角度を6゜としている。すなわち、傾斜・ねじ
り複合の補助傾斜ガイドである。計算手順としては、ロ
ーディングリング14の各回動角毎に、このような傾斜
姿勢をもった補助傾斜ガイド31を先頭テープガイド2
3の回りに回動させ、先に説明したテープ走行高さずれ
ができるだけ小さくなるような補助傾斜ガイド31の回
動角を求めた。
【0051】そのような補助傾斜ガイド31の適正な回
動角を、テープ走行高さずれの計算結果を用いて表1お
よび図5、図6によって説明する。
【0052】
【表1】
【0053】表1および図5は、ローディング動作の全
体に渡る補助傾斜ガイド31の適正な回動角と、その時
のテープ走行高さずれ等の計算結果を示したものであ
る。図6は、表1と図5に対応したローディングリング
14の各回動位置で、補助傾斜ガイド31が先頭テープ
ガイド23の回りに回動しながらローディングまたはア
ンローディング動作をしている様子を示す、ローディン
グリング14に対して垂直な方向から見た平面図であ
る。図6において、テープガイド8、9、10、11お
よび回転ドラム5はローディングリング14に対して垂
直ではないたが、本図では全ての部材があたかも同一平
面上にあるかのごとくに図示している。
【0054】表1、図5、図6において、添字aからk
は、ローディングまたはアンローディング動作中のロー
ディングリング14の回動に伴う先頭テープガイド2
3、ならびに補助傾斜ガイド31の位置を示している。
ここで、添字kは、補助傾斜ガイド31がテープ4に当
接し始めた状態を示しているが、この状態ではテープ4
は回転ドラム5には巻き付いておらず、テープ走行高さ
ずれは発生しないので、表1および図5の計算結果には
含めていない。また、図6においては、添字jの状態を
描くと図象が重なって見にくいため、省略してある。
【0055】ここで、これまでと同様にローディング完
了状態を添字aとし、その時のローディングリング14
の回動角を0゜とする。ローディングまたはアンローデ
ィング動作途中はローディング動作完了状態を基準とし
て、ローディングリング14が時計回りに回転した回動
角で表し、これを(イ)項に示す。すなわち、添字aか
らj方向への動作はアンローディング動作を示し、回転
ドラム5へのテープ巻付角は減少する。逆に、添字jか
らaへの動作はローディング動作を示している。(ロ)
項には、各ローディングリング14回動角における回転
ドラム5へのテープ巻付角を示す。(ハ)項に示した補
助傾斜ガイド31の回動角は、ローディングリング14
に対して、ローディング動作完了時を基準として、時計
回りに補助傾斜ガイド31が先頭テープガイド23の回
りに回動した角度を示している。(ニ)項は、その時の
テープ4の補助傾斜ガイド31への巻付角を示したもの
である。ここに示したように、jからaに至るまでのロ
ーディング動作途中では、jからhまでローディングリ
ング14が回動してテープ4が回転ドラム5に巻き付く
のに従って補助傾斜ガイド31へのテープ4の巻付角は
次第に大きくなり、hの時に巻付角の最大値かつ極大値
となり、さらにhからaへローディングリング14が回
動するに従って補助傾斜ガイド31へのテープ4の巻付
角は次第に小さくなるのが適正であることを示してい
る。
【0056】(ホ)項と(ヘ)項はそれぞれ補助傾斜ガ
イド31がある場合と無い場合のテープ走行高さずれの
計算値を示している。テープ走行高さずれは全てのテー
プガイドにおける値が計算されるものであるが、ここで
は代表値として、全テープガイドのうちの最大値を示し
ている。これらのテープ走行高さずれは、先に説明した
ように、あくまでも全てのテープガイドにテープ走行高
さを規定するためのフランジが無いものと仮定して計算
した結果であって、実際のローディング動作、あるいは
アンローディング動作においてはフランジによってテー
プ走行位置は規制されるため、ここに示した数値に相当
するだけ実際にテープがずれる訳ではない。しかし、テ
ープにはテープ走行高さずれの計算結果に相当するだけ
のひねりが生じていることを表している。
【0057】図5は、横軸にローディングリング14の
回動角をとり、縦軸に表1における(ホ)項と(ヘ)項
に示したそれぞれのローディングリング14の回動角に
おけるテープ走行高さずれの計算値を示したものであ
る。ここで、破線は(ヘ)項(本発明による補助傾斜ガ
イド31が無い場合)であり、実線は(ホ)項(本発明
による補助傾斜ガイド31がある場合)である。図5よ
り明らかなように、補助傾斜ガイド31が無い場合に
は、ローディングリング回動角が210゜近傍で約30
mmのテープ走行高さずれが生じる。このことは、大きな
テープひねりが生じており、薄手テープの場合にはテー
プ損傷が発生することを示している。それに対して、補
助傾斜ガイド31を設けてテープ走行高さずれができる
だけ小さくなるように先頭テープガイド23のまわりを
適正に回動させた場合には、同じローディングリング回
動角でも高さずれを1mm以下にまで低減でき、テープひ
ねりを解消してテープ損傷の少ないテープ装架装置を得
ることができることがわかる。次に、先頭テープガイド
23によるテープ引き出し動作開始時のテープ損傷を防
止する構成について図7及び図8を用いて説明する。図
7は半ローディング状態からのテープ引き出し動作開始
時を示す平面図であり、図8は図7をM方向から回転ド
ラム側を見た側面図である。図8において、13は回転
ドラム5上に設けてあるリードであって、テープ4が回
転ドラム5に螺旋状に所定角度巻き付いた際に、テープ
4を精度良く位置決めするための段差である。また、
4’は、図1に示したローディング動作完了時に、回転
ドラム5上のテープ離脱点5bから離脱したテープ4が
走行する走行面を示している。
【0058】図7におけるテープ4の走行経路4kは半
ローディング状態を示している。テープカセット1内に
収容されていたテープ4は、第1の引き出しアーム5
0、第2の引き出しアーム52、第3の引き出しアーム
54をそれぞれA,B,C方向に回動することによっ
て、テープガイド7、テープガイド9、傾斜ポスト27
およびテープガイド28によってテープリール面内で水
平に引き出され、半ローディング状態のテープ4kを形
成する。
【0059】ところで、半ローディング状態にあるテー
プ4kを回転ドラム5に巻き付けるには、テープリール
面上で水平になっているテープ4kをローディングリン
グ14上にある先頭のテープガイドで引き出す必要があ
る。しかし、図8に示すように、ローディングリング1
4も先頭テープガイド23kも傾斜している上、先頭テ
ープガイド23kがテープ4kに接触し始める位置では
先頭テープガイド23kの高さはテープ4kより低い位
置となる。そのため、仮に補助傾斜ガイド31kが無
く、先頭テープガイド23kによって直接テープ4kを
引き出す場合には、テープ4kの上端は先頭テープガイ
ド23kの上側フランジ60に乗り上げ、テープ4kに
は不均一な張力が生じる。さらに、先頭テープガイド2
3kはローディングリング14の傾斜角度に相当する角
度だけ傾斜したままの姿勢でテープ4kの引き出しを開
始する。このようにテープ4kは無理に斜めに引き出さ
れる上、上側フランジ60に乗り上げた部分ではテープ
4kが損傷し易い。このことは特に、長時間記録を目的
として薄手テープを使用する場合には顕著であり、ロー
ディング動作またはアンローディング動作におけるテー
プ損傷がテープ薄手化を妨げる要因となっている。
【0060】一方、本発明によって補助傾斜ガイド31
kを設けた場合には、先頭テープガイド23kに対する
補助傾斜ガイド31kの回動方向を適正にして、図7、
図8に示すようにテープリール面上にあるテープ4kに
対して、先頭テープガイド23kよりも先行して補助傾
斜ガイド31kが接するようにすることができる。この
場合には、図8に示すように、補助傾斜ガイド31kの
傾斜を先頭テープガイド23kより小さくして、テープ
4に対して垂直に近い状態で接することができる。さら
に、補助傾斜ガイド31kにはフランジが無く、テープ
4kにほぼ均一に接するため、テープ引き出し開始時の
テープ4の損傷を防止することができる。 次に、上に
示した補助傾斜ガイド31の回動動作を行う機構の構成
について図9から図11を用いて説明する。図9はロー
ディングリング14に対して垂直な方向から見た平面
図、図10は図9のA−A断面図、図11はB−B断面
図である。
【0061】図9から図11において、先頭テープガイ
ド23の軸33はローディングリング14に固定されて
おり、支持リンク32は軸33に回転自在に軸支され、
周囲には第1のギヤ34が設けられている。第1のギヤ
34には第2のギヤ35が噛み合っており、第2のギヤ
35がローディングリング14に固定された軸受け41
によって回動自由に支持された回転中心軸36の回りに
回転すれば、第1のギヤ34が回転し、支持リンク32
と支持リンク32上に植立された補助傾斜ガイド31も
同時にテープガイド23の軸33の回りに回転する。回
転中心軸36のローディングリング14に対する反対側
にある一方の端には、駆動リンク37が設けられてお
り、駆動リンク37にはリンクピン38が設けられてい
る。39は案内溝40をもつ案内板で、装置本体に固定
されており、ローディングリング14が回転しても移動
しない構造である。案内溝40にはリンクピン38が嵌
合しており、リンクピン38は案内溝40に沿って移動
することができる構造である。また、ピンチローラ30
は図示していない支持手段によって、ローディングリン
グ14上に支持されており、ローディング動作完了時に
は、キャプスタン22に対してテープ4を挟んで圧接さ
れる。
【0062】つぎに、表1および図5に示した補助傾斜
ガイド31の動作を実現するための案内溝40の形状の
一例について説明する。図12は図6に示した補助傾斜
ガイド31の動作と、図9から11に示した補助傾斜ガ
イド31の回動機構を重ねて示したものである。図12
において、テープガイド8、9、10、11および回転
ドラム5はローディングリング14に対して垂直ではな
いが、本図では全ての部材があたかも同一平面上にある
かのごとくに図示している。さらに、補助傾斜ガイド3
1も図6に示すように傾斜しているが、図12では図が
煩雑になるのを防ぐため、直立しているかのごとく図示
している。ここでは、一例として第2のギヤ35と第1
のギヤ34の歯数比を2:1としている。図12に示す
ように、各ローディングリング14の回動角に応じたリ
ンクピン38の位置を連続曲線でつなぐことにより、図
5および表1に示した補助傾斜ガイド31の先頭テープ
ガイド23まわりの回転動作を実現することができる。
【0063】次に、これらの動作について説明する。こ
こではローディング動作について説明するが、アンロー
ディング動作はこの逆動作となる。
【0064】まず、供給側テープリール2と巻取側テー
プリール3を内蔵したテープカセット1を所定の位置に
装着すると、テープガイド7、9、28および傾斜ガイ
ド27はそれぞれ図7に示した7p、9p、28p、2
7pの位置にあり、テープカセット1の内部に位置して
いる。次に、第1の引き出しアーム50、第2の引き出
しアーム52、および第3の引き出しアーム54がそれ
ぞれの回転中心51、53、55のまわりに図7に示し
た矢印A、B、C方向に回動し、図7に示した半ローデ
ィング状態のテープ4kを形成する。
【0065】次に、モータ58によって、ピニオンギヤ
59を時計回りに回転させる。ピニオンギヤ59はロー
ディングリング14の外周に設けられたギヤと噛み合っ
ているため、ローディングリング14は反時計回りに回
転する。
【0066】ローディングリング14が回転すると、案
内板39は固定されているため、案内板39とローディ
ングリング14とは相対的に回転する。案内溝40はロ
ーディングリング14に対してほぼ螺旋状になってお
り、案内板39に設けられた案内溝40にリンクピン3
8が嵌合しているため、ローディングリング14の回転
に伴ってリンクピン38はローディングリング14上の
回転軸36の回りに回転する。従って、駆動リンク37
と第2のギヤ35はともに回転軸36回りに回動する。
駆動リンク37の回動は第2のギヤ35から第1のギヤ
34に伝達され、支持リンク32と支持リンク32上に
植立された補助傾斜ガイド31が回動し、半ローディン
グ状態のテープ4kを引き出して、回転ドラム5に反時
計方向に巻き付け始める。
【0067】ローディングリング14が回動するに伴っ
て、ローディングリング14上にあるテープガイド2
4、25、26が順次テープ4に巻回されていき、テー
プ4は回転ドラム5に巻き付けられていく。
【0068】図1に示すように、ローディング動作が完
了するまでローディングリング14が回動したら、ピン
チローラ30がキャプスタン軸22に対して圧接され、
キャプスタン軸22を回転させればテープ4はキャプス
タン軸22の回転速度に従って走行する。
【0069】ここで、回転ドラム5上に設けられた記録
再生ヘッドを用いれば、テープ4との間に情報の記録再
生を行うことができる。
【0070】次に、支持リンク32および補助傾斜ガイ
ド31をローディングリング14上で回動させる他の機
構の実施例について説明する。
【0071】図13は支持リンク32および補助傾斜ガ
イド31をローディングリング14上で回動させる他の
機構の斜視図、図14、図15は支持リンク32および
補助傾斜ガイド31の回動動作を示すローディングリン
グに垂直な方向からみた平面図である。図14、図15
において、テープガイド8、9、10、11、回転ドラ
ム5および補助傾斜ガイド31はローディングリング1
4に対して垂直ではないたが、本図では全ての部材があ
たかも同一平面上にあるかのごとくに図示している。
【0072】図13において、65、66はそれぞれ第
1の駆動リンクおよび第2の駆動リンクであり、72は
ローディングリング14上に回転自在に設けられた回転
中心軸であり、第1の駆動リンク65と第2の駆動リン
ク66は一体となって回転中心軸72の回りを回転す
る。67は第1の駆動リンク65に設けられた第1のリ
ンクピン、68は第2の駆動リンク66に設けられた第
2のリンクピンである。69は固定して支持された案内
板であり、70、71は案内板69に設けられた第1の
案内溝と第2の案内溝である。第1のリンクピン67は
第1の案内溝70と嵌合しており、第2のリンクピン6
8は第2の案内溝71と嵌合している。支持リンク3
2、補助傾斜ガイド31および先頭テープガイド23は
回転中心軸72に固定されており、第1の駆動リンク6
5と第2の駆動リンク66と一体となって回転する。
【0073】ここで、第1のリンクピン67の長さは第
2のリンクピン68よりも長くし、第1の案内溝70は
第2の案内溝71より深くしている。このようにすれ
ば、第1の案内溝70と第2の案内溝71との交差位置
73を第1のリンクピン67が通過する際にも、第1の
リンクピン67は第1の案内溝70とのみ嵌合している
状態となるため、がたを防止することができる。
【0074】ここで、ローディングリング14が回動す
れば、回転中心軸72はローディングリング14ととも
に回動し、第1のリンクピン67および第2のリンクピ
ン68はそれぞれ第1の案内溝70および第2の案内溝
71に沿って移動する。すると、第1の駆動リンク65
と第2の駆動リンク66と支持リンク32および補助傾
斜ガイド31は回転中心軸72のまわりに回動する。
【0075】次に図14を用いてローディング動作の全
体に渡る第1の駆動リンク65と第2の駆動リンク66
と支持リンク32および補助傾斜ガイド31の動作と、
第1の案内溝70および第2の案内溝71の形状につい
て説明する。図14においては、一例として、第1の駆
動リンク65と第2の駆動リンク66は回転中心軸72
に対して90゜開いており、また支持リンク32は第1
の駆動リンク65と第2の駆動リンク66の丁度中間位
置にある。また、回転中心軸72からの第1のリンクピ
ン67または第2のリンクピン68までの距離はそれぞ
れ等しいものとしているが、これらの寸法関係は必ずし
も本実施例の通りである必要はなく、周囲部品との位置
関係や、駆動リンク32の全回動角度に応じて適切に定
めれば良い。
【0076】ここで、支持リンク32および補助傾斜ガ
イド31の動作は図6と同じであり、それぞれのローデ
ィングリング14の回動角に応じた支持リンク32の回
動角に応じて、第1のリンクピン67および第2のリン
クピン68の位置が定まる。それぞれの位置を図6と同
様にaからiまでの添字を添付して示す。これらの位置
を滑らかな連続曲線で結ぶことで、第1の案内溝70お
よび第2の案内溝71の形状を定めることができる。
【0077】つぎに、案内溝が本実施例のように2本必
要であることを説明する。いま、図14において第1の
リンクピン67と第1の案内溝70に着目すると、添字
hの時には第1のリンクピン67hは先頭テープガイド
23hよりも先行しているが、添字fの時には、先頭テ
ープガイド23fの方が第1のリンクピン67fよりも
先行している。その中間にある添字gの時には、第1の
リンクピン67gは第1の案内溝70に対してほぼ直角
になっている。すなわち、添字fから添字hに至るまで
の間で、第1のリンクピン67は第1の案内溝70とな
す角が90゜となる点を乗り越える必要がある。このよ
うな動作は、1本の案内溝と1つのリンクピンによる構
造では動作させることはできない。案内溝を2本設け、
本実施例に示した構造とすれば、補助傾斜ガイド31を
ローディング動作中にほぼ180゜回転させることがで
き、図9から図11に示した機構と同様に補助傾斜ガイ
ド31の適切な回転動作を実現できる。
【0078】このように、2本の案内溝を設けると、リ
ンクピン2ヶ所と支持リンク32の回転中心と併せて3
ヶ所が拘束されることになるため、回転動作がロックす
る恐れがあるように見える。しかし、実際にはこれら2
本の案内溝はその両方が同時に機能する必要はないの
で、そのようなことは避けられる。そのことを図14と
図15を用いて説明する。図15は図14と同一の図で
あるが、第1の案内溝70上の(ロ)部、第2の案内溝
71上の(イ)、(ハ)部にはハッチングを施してい
る。
【0079】いま、図14の第1のリンクピン67hと
第2のリンクピン68hに図示するように、第1のリン
クピン67と第1の案内溝70とのなす角αと、第2の
リンクピン68と第2の案内溝71とのなす角βとを考
えると、もともと第1のリンクピン67と第2のリンク
ピン68とが回転中心に対して互いに90゜開いている
ために、αとβのいずれかは45゜以下となり、他方は
45゜以上となる。ここで、αとβのいずれか小さい方
のみでリンクピンが案内溝に嵌合し、大きい方はリンク
ピンが案内溝と当接しないようにすれば、同時に3ヶ所
が拘束されて回転動作がロックすることは無い。図15
において、ハッチングした領域は、リンクピンと案内溝
とのなす角が45゜以上となる領域であり、この領域で
は案内溝幅をリンクピンの直径よりも大きくすればよ
い。このようにしても、第1のリンクピン67か第2の
リンクピン68のいずれか片方は図15のハッチング領
域の外にあってそれぞれの案内溝に嵌合した状態にある
ため、ローディングリング14の回転動作の全域に渡っ
て補助傾斜ガイド31の所定の回転動作を実現すること
ができる。
【0080】なお、上記実施例では、補助傾斜ガイド3
1が先頭テープガイド23の回転中心軸33の回りを回
動する一例を示したが、必ずしもその必要はなく、補助
傾斜ガイド31が先頭テープガイド23とは異なる中心
軸の回りを回動する構造であってもよい。
【0081】尚、上記実施例においては、補助傾斜ガイ
ド31を回動させるための溝をローディングリングの裏
側に配置した例について述べたが、補助傾斜ガイド回動
溝はローディングリングに対し同じ側、例えば補助傾斜
ガイド31をローディングリングと挟むように配置して
もよい。
【0082】次に、本発明の第2の実施例として補助傾
斜ガイド31を用いたテープ装架装置について図16か
ら図19を用いて説明する。
【0083】図16は、補助傾斜ガイド31を用いたテ
ープ装架装置の第2の実施例における補助傾斜ガイド3
1の傾斜動作機構を示す平面図、図17は図16におけ
るCC断面図である。◆図16、図17において、90
は補助傾斜ガイド31を植立したガイドベースであり、
91はローディングリング14に平行に支持されたガイ
ドシャフトである。ガイドベース90はガイドシャフト
91の周囲を回転自在に支持されている。92はガイド
ベース90に植立された揺動シャフト、93はローディ
ングリング14の内周に沿って固定されたガイド部材、
94はガイド部材93の外周側面に設けられた案内溝で
ある。揺動シャフト92は案内溝94に嵌合されてお
り、ローディングリング14が回動することによってロ
ーディングリング14に対する案内溝94の高さが変化
すれば、ガイドシャフト91のまわりに揺動シャフト9
2が回転し、補助傾斜ガイド31が揺動する。
【0084】このような構成とした場合には、先に表1
(ヘ)項に示したテープ走行高さずれに応じて、高さず
れが大きいときには補助傾斜ガイド31の傾斜角度を大
きくし、ローディング動作が完了して高さずれが0とな
った時には補助傾斜ガイド31をローディングリング1
4に対して直立させれば、第1の実施例と同様にローデ
ィング動作中のテープ走行高さずれを低減することがで
きる。
【0085】本発明の第3の実施例を、図18及び19
を用いて説明する。図18は、補助傾斜ガイド31を用
いたテープ装架装置の補助傾斜ガイド31移動機構を示
す平面図、図19は図18におけるDD断面図である。
◆図18、図19において、95は補助傾斜ガイド31
を傾斜して植立したガイドベースであり、96、96’
はローディングリング14に平行に支持されたガイドシ
ャフトである。ガイドベース95はガイドシャフト9
6、96’に沿って直線移動自在に支持されている。9
7はローディングリング14を貫通してガイドベース9
5に植立された駆動シャフト、98はガイドベース95
がガイドシャフト96、96’に沿って直線移動する範
囲で駆動シャフト97が移動するためにローディングリ
ング14に設けられた穴、99はローディングリング1
4に沿って固定されたガイド部材、100はガイド部材
99の上面に設けられた案内溝である。駆動シャフト9
7は案内溝100に嵌合されており、ローディングリン
グ14が回動することによってローディングリング14
に対する案内溝100の位置が変化すれば、ガイドシャ
フト96、96’に沿って駆動シャフト97が直線移動
し、補助傾斜ガイド31も共に直線移動する。補助傾斜
ガイド31は、図19のc方向に移動したときにはテー
プ4の補助傾斜ガイド31への巻付角度は小さくなり、
d方向に移動したときにはテープ4の補助傾斜ガイド3
1への巻付角度は大きくなる。
【0086】このような構成とした場合には、先に表1
(ヘ)項に示したテープ走行高さずれに応じて、高さず
れが大きいときには補助傾斜ガイド31を図19のd方
向に移動して補助傾斜ガイド31に対するテープ4の巻
付角度を大きくし、テープ走行高さずれが小さくなった
時には補助傾斜ガイド31を図19のc方向に移動して
テープ4の巻付角度を小さくすれば、第1の実施例と同
様にローディング動作中のテープ走行高さずれを低減す
ることができる。
【0087】次に、本発明によるテープ装架装置の第4
の実施例について説明する。◆図20は、本発明による
テープ装架装置の第4の実施例を示す平面図であって、
第1の実施例における図2と同様に、ローディングリン
グ14がローディング完了状態から150゜回動した、
ローディング動作の途中状態を示している。なお、図2
0では、図1、図2と同様に、テープ4走行経路の一
部、および回転ドラム5、ローディングリング14、ロ
ーディングリング上に載置されたテープガイド等は実際
には傾斜しているが、図中ではあたかも全ての部材が同
一平面上に直立してあるかのごとくに描かれている。
【0088】図20において、101は先頭テープガイ
ド23を植立した移動部材、102はローディングリン
グ14に設けられた移動部材101の外形よりも大きい
穴であり、移動部材101は前記の穴102の内部に配
置される。110は移動部材101上に植立された駆動
ピンaであり、111はローディングリング14上に植
立された駆動ピンbである。103は、その両端が駆動
ピンa110と駆動ピンb111と嵌合した接続リンク
であり、ローディングリング14と移動部材101とを
接続している。104はローディングリング14に沿っ
て設けられた案内板であり、105は案内板104に設
けられた、案内板104を貫通したガイド穴である。こ
こで、移動部材101は、接続リンク103によってロ
ーディングリング14と接続されているため、ローディ
ングリング14が回動すれば、ローディングリング14
とともに案内板104に設けられたガイド穴105に沿
って移動する構造である。上記以外の構造および動作
は、第1の実施例と同様である。
【0089】次に、先頭テープガイド23および移動部
材101近傍の構造の一例について、図21から図23
によって説明する。図21は、本発明によるテープ装架
装置の第4の実施例における先頭テープガイド近傍を示
す平面図、図22は図21におけるEE断面図、図23
は図21におけるFF断面図である。
【0090】図21、図22、図23において、10
6、107は移動部材101に植立され、ガイド穴10
5に嵌合しているガイドシャフトであり、それぞれのガ
イドシャフトには抜け止め108、109が設けられて
いる。112a、112b、112c、112dは移動
部材101に設けられた突起であり、これらの突起11
2a、112b、112c、112dによって移動部材
101は案内板104と接している。すなわち、移動部
材101は、突起112a、112b、112c、11
2dと抜け止め108、109とによって案内板104
を上下に挟んで支持されている。
【0091】ローディングリング14が回転すると、接
続リンク103によって接続された移動部材101が案
内板104のガイド穴105に沿って移動する。ここ
で、案内板104の高さや傾斜がローディングリング1
4に対して変化すれば、それに伴って移動部材101、
および移動部材101に植立された先頭テープガイド2
3は高さや傾斜を変化させながら3次元的に移動するこ
とができる。
【0092】このような構成とした場合には、先に表1
(ヘ)項に示したテープ走行高さずれに応じて、高さず
れが大きいときには先頭テープガイド23をおおむねロ
ーディング動作の進行方向に傾斜させることによって、
先頭テープガイド23がローディングリング14上に直
立している場合に生じるテープ4の上端と下端との張力
差を無くし、先頭テープガイド23と回転ドラム5との
間に生じるテープ走行高さずれを低減することができ
る。
【0093】次に、第4の実施例において、図7と図8
に対応した、先頭テープガイド23によるテープ引き出
し動作開始時のテープ損傷を防止する構成について図2
4及び図25を用いて説明する。図24は半ローディン
グ状態からのテープ引き出し動作開始時を示す平面図で
あり、図25は図24をN方向から回転ドラム側を見た
側面図である。なお、図24において、回転ドラム5、
ローディングリング14、ローディングリング上に載置
されたテープガイド等は実際には傾斜しているが、図中
ではあたかも全ての部材が同一平面上に直立してあるか
のごとくに図示している。
【0094】図24において、テープ4kは図7と同様
に半ローディング状態にあって、テープリール2および
3と同一の水平面上に張架されており、先頭テープガイ
ド23はテープ4にちょうど接したところである。この
位置において、図25に示すように、先頭テープガイド
23が垂直姿勢となり、かつ先頭テープガイド23の高
さがテープリール2および3と同じ水平面に至るよう案
内板104およびガイド穴105を配置することができ
る。
【0095】このように配置すれば、半ローディング状
態からテープ4を引き出し開始する時に、先頭テープガ
イド23はテープ4に対して同一の高さでかつ直角に当
接することができるため、テープ4がフランジに乗り上
げたり、斜めに引き出されることがない。したがって、
テープ4引き出し開始時のテープ損傷を防止し、信頼性
の高いテープ装架装置を構成することができる。
【0096】テープ4を引き出したのちは先頭テープガ
イド23は次第に傾斜し、ローディング動作途中におい
てはテープ4が均一に先頭テープガイド23に巻回され
るような位置と傾斜となるよう案内板104およびガイ
ド穴105の形状が定められる。
【0097】本発明の第5の実施例として、上記各実施
例のように供給側テープリール2と巻取側テープリール
3の両方がテープカセット1内に内蔵されている構造と
異なる、供給側テープリール2のみがテープカートリッ
ジ内に内蔵されている構造に適用した例を説明する。
【0098】図26は他の実施例において、テープロー
ディング動作を完了して、テープが回転ドラムに所定角
度巻回された状態を示す平面図である。なお、図26で
は、図1、図2、図7と同様に、テープ4走行経路の一
部、および回転ドラム5、ローディングリング14、ロ
ーディングリング上に載置されたテープガイド等は実際
には傾斜しているが、図中ではあたかも全ての部材が同
一平面上に直立してあるかのごとくに図示している。
【0099】図26において、81はテープ4を巻回し
た供給側テープリール、80は供給側テープリール81
を内蔵した取り外し可能なテープカートリッジであっ
て、図示していない固定手段によって供給側テープリー
ル81とともに所定の位置に載置された状態を示してい
る。87は供給側テープリール81に巻回されたテープ
4の一端に設けられたテープ引き出し体、82は取り外
しの出来ない巻取側テープリール、83は回動中心84
のまわりに回転可能に軸支されており、テープ引き出し
体87を把持する把持手段85を一端にもち、テープカ
ートリッジ80からテープ引き出し体87を把持してテ
ープ4を引き出して巻取側テープリール82まで導くス
レッディング手段、86と88は固定テープガイドであ
る。上記以外の構成については、図1、図2で説明した
実施例と同一であり、同一の符号は同一の構成を示して
いる。また、9m、27m、28m、83m、85m、
87mは、それぞれテープガイド9、傾斜ポスト27、
テープガイド28、スレッディング手段83、把持手段
85、およびテープ引き出し体87の、テープ4の装架
動作以前の位置を示している。ここで、86、9m、2
7m、および28mは、把持手段85およびテープ引き
出し体87の移動軌跡89の内側に位置する。
【0100】次に、本実施例の動作について説明する。
◆供給側テープリール81を内蔵したテープカートリッ
ジ80を所定の位置に装着すると、テープ4の一端に装
着されているテープ引き出し体87mがスレッディング
手段83m上にある把持手段85mによって把持され
る。次にスレッディング手段83が回動中心84回りに
時計回り方向に回動し、テープカートリッジ80からテ
ープ4を引き出しながらテープ引き出し体87をその動
作軌跡89に沿って移動させ、巻取側テープリール82
にまで導く。巻取側テープリール82にテープ引き出し
体87が装着されると、テープ4は固定ガイド86、テ
ープガイド9m、固定ガイド28mに巻回され、図26
の4mに示した経路を形成する。しかる後、第2の引き
出しアーム52、第3の引き出しアーム54がそれぞれ
の回転中心53、55の回りに矢印B、Cの方向に回動
し、4kに示した半ローディング位置までテープ4を引
き出す。この図26の4kに示した半ローディング位置
は、図7に示した半ローディング位置と位置関係は同一
である。
【0101】この状態からローディングリング14を回
動させ、第1の実施例と同様に先頭テープガイド23と
補助傾斜ガイド31aを回動させて、テープ4を回転ド
ラム5に所定角度まで螺旋状に巻回す。図27はこのよ
うな動作によってローディング動作が完了した状態を示
しており、回転ドラム5のもつ記録再生ヘッドを用いて
テープ4との間に情報の記録再生を行うことが可能であ
る。
【0102】図26では第1の実施例と同様な構造のみ
を図示しているが、第2から第4の実施例に示した構造
であっても実現できることは言うまでもない。
【0103】なお、ここまでの全ての実施例では、テー
プ4を巻取側テープリール側から回転ドラム5に巻回す
場合についてのみ示したが、例えば回転ドラム5に対す
るテープ4の巻き付けリード角が逆向きであって、テー
プ4を供給側テープリール側から巻き付ける場合でも、
左右が逆の対称形状になるだけで、本実施例と同様に実
現できる。
【0104】図27は、本発明によるテープ装架装置を
含む記録再生装置の一実施例を示す斜視図である。図2
7において、120は記録再生装置の外側カバー、12
1はテープカセット1の出入口、122は操作パネルで
あって、操作手段123および125、表示手段124
を備えている。126はシャーシであって、回転ドラム
5、ローディングリング14等、本発明によるテープ装
架装置全体を載置している。127はテープカセット1
内のテープリールを駆動するテープリール駆動手段、1
28はテープカセット出入口121から挿入されたテー
プカセット1を所定の位置に固定するためのテープカセ
ット固定手段、129は信号処理手段であって、回転ド
ラム5内に設けられた記録及び再生ヘッドに対して信号
の読み出しまたは書き込みを行うことができる。130
は制御手段であって、操作情報を操作手段123および
125から受け取るか、もしくは本発明による記録再生
装置の外部から直接受け取り、表示手段124に対して
表示情報を送出するとともに、信号処理手段129に従
って回転ドラム5とテープリール駆動手段127とロー
ディングリング14等を制御して駆動することができ
る。
【0105】いま、テープカセット1がテープカセット
出入口121から挿入されると、テープカセット1はテ
ープカセット固定手段128によって所定の位置に固定
され、テープカセット1内のテープリール(図示せず)
はテープリール駆動手段127と結合される。次に、制
御手段130からの制御信号によってローディングリン
グ14が回転し、テープカセット1内からテープを引き
出して、回転ドラム5のまわりに巻回すローディング動
作を行う。しかる後、信号処理手段129に従って回転
ドラム5、回転ドラム5内にある記録および再生ヘッ
ド、テープリール駆動手段127、図1、2等で示した
キャプスタン軸22を駆動して、テープ状記録媒体との
間で情報の記録または再生を行うことができる。また、
操作手段123または125からテープカセット1を取
り出す指示を入力された場合には、その操作情報を受け
取った制御手段130は、記録または再生動作を停止さ
せ、ローディングリング14をテープ装架動作時とは逆
方向に回転させるとともに、テープリール駆動手段12
7を駆動してテープ4をテープリールに巻取りながらテ
ープカセット1内に収納する、アンローディング動作を
行う。しかる後、テープカセット1を出入口121から
取り出す。上記一連の動作によって、テープカセット1
内のテープに対して情報の記録または再生を行うことが
できる。ここで、制御手段130に対する操作情報の入
力は操作手段123または125からに限定されること
はなく、本発明による記録再生装置の外部から制御手段
130に直接入力されてもよい。
【0106】ここでは、供給側テープリール2と巻取側
テープリール3の両方を内蔵したテープカセット1を用
いた記録再生装置について説明したが、図26において
説明したテープ装架装置のように供給側テープリール8
1のみを内蔵したテープカートリッジ80を用いる場合
であっても、同様な構成で実現できる。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、テープローディングま
たはアンローディング動作の間に回転ドラムとローディ
ングリング上の先頭テープガイドとの間に張架されたテ
ープに当接する補助傾斜ガイドにテープを適切な角度巻
回すことで、ローディングまたはアンローディング動作
中のテープひねりに起因したテープ損傷を防止できる。
【0108】また、ローディングリングによるテープ引
き出し開始時には、先頭テープガイドに対する補助傾斜
ガイドの回動方向を適正にして、テープリール面上にあ
るテープに対して、先頭テープガイドよりも先行して補
助傾斜ガイドが接するようにすることができる。この場
合には、補助傾斜ガイドの傾斜は先頭テープガイドより
小さくなり、テープに対して垂直に近い状態で接するこ
とができる。さらに、補助傾斜ガイドにはフランジが無
く、テープにほぼ均一に接するため、テープ引き出し開
始時のテープの損傷を防止できる。
【0109】以上の結果、ローディング動作の全域にわ
たって、薄手テープを使用してもテープ損傷のない、信
頼性の高い記録再生装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテープ装架装置の構成を示す平面
図である。
【図2】本発明によるテープ装架装置の構成を示す平面
図である。
【図3】補助傾斜ガイドの傾斜姿勢の例を示す平面図で
ある。
【図4】補助傾斜ガイドの傾斜姿勢の例を示す平面図で
ある。
【図5】ローディング動作中のテープ走行高さずれの計
算結果を示す図である。
【図6】ローディング動作中の先頭テープガイドと補助
傾斜ガイドの位置を示す平面図である。
【図7】本発明によるテープ装架装置の構成を示す平面
図である。
【図8】図7をM方向から見た側面図である。
【図9】補助傾斜ガイドを回動する機構の平面図であ
る。
【図10】図9のAA断面図である。
【図11】図9のBB断面図である。
【図12】ローディング動作中の補助傾斜ガイドの回動
機構の動作を示す平面図である。
【図13】補助傾斜ガイドを回動する他の機構の斜視図
である。
【図14】ローディング動作中の補助傾斜ガイドの回動
機構の動作を示す平面図である。
【図15】ローディング動作中の補助傾斜ガイドの回動
機構の動作を示す平面図である。
【図16】第2の実施例における補助傾斜ガイドの傾斜
機構の平面図である。
【図17】図16のCC断面図である。
【図18】第3の実施例における補助傾斜ガイドの移動
機構の平面図である。
【図19】図18のDD断面図である。
【図20】第4の実施例のテープ装架装置の構成を示す
平面図である。
【図21】第4の実施例における先頭テープガイド近傍
を示す平面図である。
【図22】図21のEE断面図である。
【図23】図21のFF断面図である。
【図24】第4の実施例のテープ装架装置の構成を示す
平面図である。
【図25】第4の実施例のテープ装架装置の構成を示す
側面図である。
【図26】第5の実施例のテープ装架装置の構成を示す
平面図である。
【図27】記録再生装置の斜視図である。
【符号の説明】
1…テープカセット、2…供給側テープリール、3…巻
取側テープリール、4…テープ状記録媒体、5…回転ド
ラム、14…ローディングリング、23…先頭テープガ
イド、24,25,26…テープガイド、27…傾斜ポ
スト、31…補助傾斜ガイド、32…支持リンク、34
…第1のギヤ、35…第2のギヤ、37…駆動リンク、
38…リンクピン、39…案内板、40…案内溝、50
…第1の引き出しアーム、52…第2の引き出しアー
ム、54…第3の引き出しアーム、58…モータ、59
…ピニオンギヤ、65…第1の駆動リンク、66…第2
の駆動リンク、67…第1のリンクピン、68…第2の
リンクピン、69…案内板、70…第1の案内溝、71
…第2の案内溝、80…テープカートリッジ、81…供
給側テープリール、82…巻取側テープリール、83…
スレッディング手段、85…把持手段、87…テープ引
き出し体、89…テープ引き出し体動作軌跡、90…ガ
イドベース、91…ガイドシャフト、93…ガイド部
材、94…案内溝、95…ガイドベース、96,96’
…ガイドシャフト、97…駆動シャフト、99…ガイド
部材、100…案内溝、101…移動部材、103…接
続リンク、104…案内板、105…ガイド穴、10
6,107…ガイドシャフト、110,111…駆動ピ
ン、122…操作パネル、126…シャーシ、127…
テープリール駆動手段、128…テープカセット固定手
段、129…信号処理手段、130…制御手段。
フロントページの続き (72)発明者 古端 茂行 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 岩倉 正雄 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 石川 雅俊 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ状記録媒体を巻回してなるテープリ
    ールを固定する固定手段と、磁気ヘッドを搭載し外周に
    螺旋状にテープ状記録媒体を所定角度巻き付ける回転ド
    ラムと、前記テープリールに対して傾斜した傾斜平面上
    を移動可能に支持された複数のテープガイドと、前記複
    数のテープガイドを前記傾斜平面上の所定の軌跡に沿っ
    て前記回転ドラムの周囲を移動させる移動手段とを備
    え、前記複数のテープガイドを前記所定の軌跡に沿って
    移動し、前記複数のテープガイドのうちの先頭のテープ
    ガイドで前記テープ状記録媒体をテープリールから引き
    出しながら前記テープ状記録媒体を前記回転ドラムに所
    定角度まで螺旋状に巻回すローディング動作と、前記複
    数のテープガイドを前記所定の軌跡に沿ってローディン
    グ動作と逆方向に移動させアンローディング動作を行う
    ことができるテープ装架装置において、ローディング動
    作中またはアンローディング動作中に前記回転ドラムと
    前記先頭のテープガイドとの間に張架された前記テープ
    状記録媒体と当接する、前記先頭のテープガイドに対し
    て傾斜した補助傾斜ガイドを設けたことを特徴とするテ
    ープ装架装置。
  2. 【請求項2】前記補助傾斜ガイドは、前記先頭テープガ
    イドと前記補助傾斜ガイドとの間に張架された前記テー
    プ状記録媒体が平面を保持する方向に傾斜していること
    を特徴とする請求項1に記載のテープ装架装置。
  3. 【請求項3】前記補助傾斜ガイドは、前記先頭テープガ
    イドと前記補助傾斜ガイドとの間に張架された前記テー
    プ状記録媒体が平面を保持する方向とは異なる方向に傾
    斜していることを特徴とする請求項1に記載のテープ装
    架装置。
  4. 【請求項4】前記補助傾斜ガイドは、前記移動手段によ
    り回転ドラムの周囲を回動する支持部材に植立された前
    記先頭テープガイドに近接して回動することを特徴とす
    る請求項1に記載のテープ装架装置。
  5. 【請求項5】前記補助傾斜ガイドは前記先頭テープガイ
    ドの中心軸のまわりに回動可能に軸支された保持部材に
    植立されており、前記先頭テープガイドの移動に伴って
    前記保持部材は前記先頭テープガイドの中心軸の回りに
    回動することを特徴とする請求項1に記載のテープ装架
    装置。
  6. 【請求項6】前記テープ状記録媒体を引き出し開始する
    際には、前記先頭テープガイドよりも先行して前記補助
    傾斜ガイドが前記テープ状記録媒体と接し、かつ前記補
    助傾斜ガイドが前記テープ状記録媒体と接したときのテ
    ープ状記録媒体に対する傾斜角度が前記先頭テープガイ
    ドのもつ傾斜角度より小なることを特徴とする請求項1
    に記載のテープ装架装置。
  7. 【請求項7】前記補助傾斜ガイドは、前記支持部材に植
    立された前記先頭テープガイドが形成する軌跡に対し先
    頭テープガイドと補助傾斜ガイドとの距離の範囲内で上
    記軌跡に沿いその長手方向に直交する方向に変化する案
    内溝により、前記支持部材の回動に伴い先頭テープガイ
    ドの回りを回動することを特徴とする請求項1に記載の
    テープ装架装置。
  8. 【請求項8】前記保持部材と一体に形成した第1のギヤ
    と、他の回転軸の回りに回転可能に支持されており、か
    つ前記第1のギヤと噛み合って回転する第2のギヤと、
    第2のギヤと一体として回転可能な駆動リンクと、該駆
    動リンクにその回転軸から離れた位置に植立されたリン
    クピンと、前記先頭テープガイドの移動する軌跡に沿っ
    て設けられた案内溝をもつ案内板とを備え、前記リンク
    ピンは前記案内溝に嵌合し、前記先頭テープガイドの移
    動に伴って前記補助傾斜ガイドが前記案内溝の軌跡に対
    応して前記先頭テープガイドの回りを回動することを特
    徴とする請求項4又は5に記載のテープ装架装置。
  9. 【請求項9】前記保持部材と一体に形成した回転可能な
    駆動リンクと、該駆動リンクにその回転軸から離れた位
    置に植立された第1のリンクピンと、該駆動リンクにそ
    の回転軸から離れた位置で、かつ第1のリンクピンとは
    異なる位置に植立された第2のリンクピンと、前記先頭
    テープガイドの移動軌跡に沿って設けられた第1の案内
    溝と第2の案内溝とをもつ案内板とを備え、前記第1の
    リンクピンと第2のリンクピンはそれぞれ前記第1の案
    内溝と前記第2の案内溝に嵌合しており、前記先頭テー
    プガイドの移動に伴い前記第1のリンクピンと第2のリ
    ンクピンが前記第1の案内溝と前記第2の案内溝に沿っ
    て移動するに従って前記補助傾斜ガイドが回動すること
    を特徴とする請求項4又は5に記載のテープ装架装置。
  10. 【請求項10】前記補助傾斜ガイドは前記テープガイド
    の移動する前記傾斜平面に対して傾斜した面内を傾斜可
    能に支持されており、前記テープガイドが移動するのに
    伴って前記補助傾斜ガイドは前記傾斜面内に傾斜角度が
    変化することを特徴とする請求項1に記載のテープ装架
    装置。
  11. 【請求項11】前記補助傾斜ガイドは前記テープガイド
    の移動する前記傾斜平面に対して平行に移動可能に支持
    されており、前記テープガイドが移動するのに伴って、
    前記補助傾斜ガイドが前記傾斜平面に沿って移動するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のテープ装架装置。
  12. 【請求項12】テープ状記録媒体を巻回してなるテープ
    リールを固定する固定部と、磁気ヘッドを搭載し外周に
    螺旋状にテープ状記録媒体を所定角度巻き付ける回転ド
    ラムと、前記テープリールに対して傾斜した傾斜平面上
    を移動可能に支持された複数のテープガイドと、前記複
    数のテープガイドを前記傾斜平面上の所定の軌跡に沿っ
    て前記回転ドラムの周囲を移動させる移動手段とを備
    え、前記複数のテープガイドを前記所定の軌跡に沿って
    移動し、前記複数のテープガイドのうちの先頭のテープ
    ガイドで前記テープ状記録媒体をテープリールから引き
    出しながら前記テープ状記録媒体を前記回転ドラムに所
    定角度まで螺旋状に巻回すローディング動作と、前記複
    数のテープガイドを前記所定の軌跡に沿って逆方向に移
    動させるアンローディング動作を行うことができるテー
    プ装架装置において、ローディング動作中またはアンロ
    ーディング動作中に前記先頭のテープガイドは前記傾斜
    平面に対して3次元的位置を変化させながら移動するこ
    とを特徴とするテープ装架装置。
  13. 【請求項13】前記先頭のテープガイドは、前記先頭の
    テープガイドが前記傾斜平面上を移動する所定の軌跡に
    沿って形成されたガイド溝に倣って3次元的に位置を変
    化させながら移動することを特徴とする請求項12に記
    載のテープ装架装置。
  14. 【請求項14】テープ状記録媒体を巻回してなる供給側
    テープリールと巻取側テープリールとを内蔵するテープ
    カセットを固定するテープカセット固定手段と、前記テ
    ープリールを駆動するテープリール駆動手段と、磁気変
    換器を搭載して外周に螺旋状に所定角度巻き付いたテー
    プ状記録媒体との間に情報の記録再生を行うことが出来
    る回転ドラムと、前記磁気変換器に対して前記情報の磁
    気変換を行わせるための信号処理を行なう信号処理手段
    と、前記信号処理手段に従って装置内の磁気変換器やテ
    ープリール駆動手段等を制御して前記情報の磁気変換を
    行う制御手段と、前記カセット固定部に固定したテープ
    状記録媒体を前記回転ドラムに装架するテープ装架装置
    を備えた磁気変換装置において、前記テープ装架装置は
    請求項1〜13のいずれか記載のものであることを特徴
    とする磁気変換装置。
  15. 【請求項15】テープ状記録媒体を巻回してなる供給側
    テープリールを内蔵するテープカートリッジを固定する
    テープカートリッジ固定手段と、前記テープ状記録媒体
    を巻取ることができる巻取側テープリールと、前記テー
    プリールを駆動するテープリール駆動手段と、前記テー
    プカートリッジ内にある前記供給テープリールに巻回さ
    れた前記テープ状記録媒体の一端に固定されたテープ引
    き出し体を移動して前記巻取テープリールまで導くスレ
    ッディング機構と、磁気変換器を搭載して外周に螺旋状
    に所定角度巻き付いたテープ状記録媒体との間に情報の
    磁気変換を行うことが出来る回転ドラムと、前記磁気変
    換器に対して前記情報の記録および再生を行わせるため
    の信号処理手段と、前記信号処理手段に従って装置内の
    磁気変換器やテープリール駆動手段等を制御して前記情
    報の磁気変換を行う制御手段と、前記スレッディング機
    構により導かれたテープ状記録媒体を前記回転ドラムに
    装架するテープ装架装置を備えた磁気変換装置におい
    て、前記テープ装架装置は請求項1〜13のいずれか記
    載のものであることを特徴とする磁気変換装置。
  16. 【請求項16】前記磁気変換器は、磁気情報の記録及び
    再生を行なう記録再生ヘッドであることを特徴とする請
    求項15または16に記載の磁気変換装置。
  17. 【請求項17】前記磁気変換器は、磁気情報の記録を行
    なう記録ヘッドであることを特徴とする請求項15また
    は16に記載の磁気変換装置。
  18. 【請求項18】前記磁気変換器は、磁気情報の再生を行
    なう再生ヘッドであることを特徴とする請求項15また
    は16に記載の磁気変換装置。
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