JP2616649B2 - 磁気テープ案内装置 - Google Patents

磁気テープ案内装置

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JP2616649B2
JP2616649B2 JP4311171A JP31117192A JP2616649B2 JP 2616649 B2 JP2616649 B2 JP 2616649B2 JP 4311171 A JP4311171 A JP 4311171A JP 31117192 A JP31117192 A JP 31117192A JP 2616649 B2 JP2616649 B2 JP 2616649B2
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裕之 高田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープを回転ドラ
ムに所定の角度に亘って螺旋状に巻き付けて記録及び/
又は再生する磁気記録及び/又は再生装置において、特
にテープローディング時に磁気テープを回転ドラム方向
に案内する磁気テープ案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ・テープレコーダ(VT
R),回転式デジタル・オーディオ・テープレコーダ
(R−DAT)などの磁気記録及び/又は再生装置は、
据え置き型及び携帯型共に小型軽量化がめざましく進ん
でいる。これに伴って、磁気記録及び/又は再生装置に
使用されるテープカセットも小型化が図られ、更に、磁
気テープへの高密度記録が図られているため、磁気テー
プは薄くなり剛性が低くなる傾向である。
【0003】一般的に上記磁気記録及び/又は再生装置
では、テープカセットから磁気テープを引き出して、磁
気ヘッドを備えた回転ドラムに磁気テープを所定の角度
に亘って螺旋状に巻き付けながら、回転する磁気ヘッド
によりヘリカルスキャンして記録及び/又は再生するこ
とが周知である。
【0004】図11は従来の磁気記録及び/又は再生装
置を示した構成図であり、(A)はテープアンローディ
ング状態を示し、(B)はテープローディング完了状態
を示した図、図12は図11に示したローディングべー
スに支持されたテープ案内部材を拡大して示した図、図
13は図12に示したテープ案内部材に磁気テープが異
常に添接した状態を示した図であり、(A)はフランジ
部で磁気テープが座屈した状態を示し、(B)はフラン
ジ部に磁気テープが乗り上げた状態を示した図である。
【0005】図11(A)に示した従来の磁気記録及び
/又は再生装置10(以下、装置本体10とも記す)に
おいて、装置本体10内のシヤーシベース11上の手前
側には、磁気テープTを収納したテープカセット1が装
着されている。このテープカセット1は、テープアンロ
ーディング状態で、供給リール2から出た磁気テープT
が前面に設けた供給側及び巻取側のテープガイド3,4
に掛け渡されて巻取リール5に巻かれている。
【0006】また、テープカセット1の前面側で供給側
のテープガイド3と巻取側のテープガイド4とを挟んで
底面側を大きく肉抜きした開口部1aが形成されてお
り、この開口部1aには磁気テープTをテープカセット
1外の所定のテープパスに引き出す装置本体10側のテ
ープローディング構成部材が複数図示位置で待機してい
る。
【0007】ここで、例えば装置本体10側の複数のテ
ープローディング構成部材として、供給側ではテンショ
ンアーム12に支持されたテンションローラ13と、ロ
ーディングべース14Aに支持されたフランジ付きのテ
ープ案内部材15A及び傾斜ポール16Aとが開口部1
a内に入り込み、一方、巻取側ではローディングべース
14Bに支持された傾斜ポール16B及びフランジ付き
のテープ案内部材15Bと、ピンチローラアーム17に
支持されたピンチローラ18と、ティクアップローラア
ーム19に支持されたティクアップローラ20とが開口
部1a内に入り込んでいる。
【0008】また、シャーシべース11上の奥方には、
磁気ヘッド(図示せず)を備えた回転ドラム21が回転
自在に設けられており、この回転ドラム21を中心とし
て左右に上記ローディングべース14A,14Bを開口
部1aから回転ドラム方向に案内する案内溝22A,2
2Bが形成され、更に回転ドラム21の右方には磁気テ
ープTをピンチローラ18との間で挟持しながら走行す
るキャプスタン23が設けられている。
【0009】そして、テープアンローディング時にテー
プカセット1の開口部1aに入り込んだ上記テープロー
ディング構成部材を、図11(B)に示した如く、テー
プローディング時にそれぞれ所定の位置まで移動させ、
磁気テープTを回転ドラム21に所定の角度に亘って螺
旋状に巻き付けながら所定のテープパスに装填し、且
つ、磁気テープTをピンチローラ18とキャプスタン2
3とにより挟持しながら走行して回転ドラム21と一体
に回転する磁気ヘッド(図示せず)により記録及び/又
は再生を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の磁気記録及び/又は再生装置10において、図12
に拡大して示したように、ローディングべース14に支
持されたフランジ付きのテープ案内部材15(15A,
15B)は、磁気テープTが添接する磁気テープ添接部
15bと、磁気テープTの上下の端部を規制する円形の
上フランジ部15a,円形の下フランジ部15cと、支
持部15dとを備えており、上フランジ部15aと下フ
ランジ部15c間の磁気テープ添接部15bの長さは、
磁気テープTの巾Wとほぼ同等に形成されている。尚、
下フランジ部15cの下端に形成したネジ部15c
磁気テープ高さ調整用である。
【0011】このテープ案内部材15(15A,15
B)が図11(B)に示したテープローディング完了位
置に到達した際には、テープ案内部材15が理論テープ
パス通りに所定の位置で、且つ、回転ドラム21に対し
て所定の高さに保持されるので、例えば薄い磁気テープ
Tを走行させても図12に示したようにテープ案内部材
15の上フランジ部15b,下フランジ部15cによっ
て上下を規制されて回転ドラム21に対して所定の高さ
位置で且つ所定の角度に亘って螺旋状に問題なく巻き付
けることができる。尚、回転ドラム21に対する高さ位
置は供給側と巻取側とそれぞれ設定されている。
【0012】しかしながら、テープ案内部材15(15
A,15B)が図11(A)に示したテープアンローデ
ィング状態から図11(B)に示したテープローディン
グ完了状態へ移動するテープローディング途中では、テ
ープ案内部材15の上下の高さが理論値より大きく外れ
ることがあり、この場合下記のような問題を起こすこと
が多い。即ち、図13(A)に示したように上フランジ
部15aによって磁気テープTの上端部が座屈を起こし
たり、あるいは、図13(B)に示したように上フラン
ジ部15aに磁気テープTの上端部が乗り上げることが
生じる場合がある。勿論、図示を省略するが、下フラン
ジ部15c側でも上記と同様な現象が発生する場合があ
る。従って、磁気テープTのフランジ部座屈現象,磁気
テープTのフランジ部乗り上げ現象により、テープダメ
ージが発生し、これにより記録及び/又は再生に悪影響
を及ぼすと共に、磁気テープTの耐久性が劣化するなど
の問題が生じている。とくに、磁気テープTへの高密度
記録が図られるに伴い、磁気テープTの厚みが薄くなる
と、上記磁気テープTのフランジ部座屈現象,磁気テー
プTのフランジ部乗り上げ現象により、テープダメージ
が顕著となっている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、磁気記録及び/
又は再生装置のシヤーシべース上に設けた案内溝に沿っ
て移動するローディングべースにテープ案内部材を立設
し、該テープ案内部材に磁気テープを添接しながら該テ
ープ案内部材をテープアンローディング位置から回転ド
ラム方向に移動することにより、該磁気テープを回転ド
ラムに所定の角度に亘って螺旋状に巻き付ける磁気テー
プ案内装置であって、磁気テープ添接部を有すると共
に、該磁気テープ添接部の端部にフランジ部を一部分鍔
状に突出形成し、支持部を介して前記ローディングべー
スに回動可能に支持したテープ案内部材と、前記テープ
案内部材がテープローディング完了直前位置に至った
際、前記テープ案内部材に形成した前記フランジ部の鍔
の向きを前記ローディングべースに対して回動させるテ
ープ案内部材回動手段とを具備してなり、前記テープ案
内部材がテープアンローディング位置、及び回転ドラム
方向に移動するテープローディング途中では、前記フラ
ンジ部の鍔を前記磁気テープの端部から回避させ、前記
テープ案内部材がテープローディング完了直前位置に至
った際、前記テープ案内部材回動手段により前記フラン
ジ部を回動せしめて、前記フランジ部の鍔で前記磁気テ
ープの端部を規制するよう構成したことを特徴とする磁
気テープ案内装置である。
【0014】また、第2の発明は、請求項1記載におい
て、前記テープ案内部材回動手段は、前記テープ案内部
材の支持部に固着した回動部材と、テープローディング
完了直前の前記案内溝終端近傍に設けた係合部材とで接
離自在に係合するよう構成したことを特徴とする磁気テ
ープ案内装置である。
【0015】また、第3の発明は、請求項1記載及び請
求項2記載において、前記テープ案内部材の支持部を第
1,第2支持部に上下2段に分割し、前記回動部材を固
着した上側の第1支持部を下側の第2支持部に回動自在
に軸支すると共に、前記第2支持部を前記ローディング
べースに螺合させて、該第2支持部に固着したギアを回
動させることにより前記テープ案内部材の高さ調整を可
能としたことを特徴とする磁気テープ案内装置である。
【0016】更に、第4の発明は、磁気記録及び/又は
再生装置のシヤーシべース上に設けた案内溝に沿って移
動するローディングべースにテープ案内部材を立設し、
該テープ案内部材に磁気テープを添接しながら該テープ
案内部材をテープアンローディング位置から回転ドラム
方向に移動することにより、該磁気テープを回転ドラム
に所定の角度に亘って螺旋状に巻き付ける磁気テープ案
内装置であって、磁気テープ添接部を有すると共に、該
磁気テープ添接部の端部にフランジ部を一部分鍔状に突
出形成し、且つ、該フランジ部の鍔の向きを所定の方向
に位置決めして前記ローディングべースに支持したテー
プ案内部材と、前記テープ案内部材がテープローディン
グ完了直前位置に至った際、前記ローディングべースを
回動して前記テープ案内部材に形成した前記フランジ部
の鍔の向きを変えるローディングべース回動手段とを具
備してなり、前記テープ案内部材がテープアンローディ
ング位置、及び回転ドラム方向に移動するテープローデ
ィング途中では、前記フランジ部の鍔を前記磁気テープ
の端部から回避させ、前記テープ案内部材がテープロー
ディング完了直前位置に至った際、前記ローディングべ
ース回動手段により前記ローディングべースを回動せし
めて、前記フランジ部の鍔で前記磁気テープの端部を規
制するよう構成したことを特徴とする磁気テープ案内装
置である。
【0017】
【実施例】以下に本発明に係わる磁気テープ案内装置の
一実施例を図1乃至図10を参照して<第1実施例の磁
気テープ案内装置>,<第2実施例の磁気テープ案内装
置>,<第3実施例の磁気テープ案内装置>の順に詳細
に説明する。
【0018】<第1実施例の磁気テープ案内装置>図1
は本発明に係わる第1実施例の磁気テープ案内装置を採
用した磁気記録及び/又は再生装置を示した構成図であ
り、(A)はテープアンローディング状態及びテープロ
ーディング途中状態を示した図、(B)はテープローデ
ィング完了状態を示した図、図2は本発明に係わる第1
実施例の磁気テープ案内装置の構成を示すと共に、同磁
気テープ案内装置のテープローディング途中状態を拡大
して示した図であり、(A)は上面図,(B)は側面
図、図3は同磁気テープ案内装置のテープローディング
完了状態を拡大して示した図であり、(A)は上面図,
(B)は側面図、図4はテープローディング途中時に磁
気テープがテープ案内部材に添接している状態を拡大し
て示した図であり、(A)は上面図,(B)は側面図、
図5はテープローディング完了時に磁気テープがテープ
案内部材に添接している状態を拡大して示した図であ
り、(A)は上面図,(B)は側面図である。
【0019】第1実施例の磁気テープ案内装置40(4
0A,40B)は、先に従来例で説明した磁気記録及び
/又は再生装置10における一対のローディングべース
14(14A,14B)に夫々支持されたフランジ付き
のテープ案内部材15(15A,15B)に置換して供
給側と巻取側に一対設けて構成したものである。尚、説
明の便宜上、先に示した従来例の構成部材と同一の構成
部材に対しては同一の符号を付し、且つ、先に示した構
成部材は必要に応じて適宜説明し、従来例と異なる構成
部材に新たな符号を付して説明する。
【0020】図1(A),(B)に示した第1実施例の
磁気テープ案内装置40(40A,40B)を採用した
磁気記録及び/又は再生装置30において、シャーシベ
ース11上で回転ドラム21を中心として供給側の案内
溝22Aには磁気テープ案内装置40Aが回転ドラム方
向に移動自在に設けられ、一方、巻取側の案内溝22B
には磁気テープ案内装置40Bが回転ドラム方向に移動
自在に設けられている。また、ローディングべース41
(41A,41B)には、前記と同様に傾斜ポール16
(16A,16B)が支持されているが、この傾斜ポー
ル16は磁気テープTを回転ドラム21に所定の角度に
亘って螺旋状に巻き付けるために設けたものであり、ロ
ーディングべース41に必ずしも取り付ける必要もな
く、例えば回転ドラム21の磁気テープ入口及び出口近
傍に設置しても良いものであり、以下の説明では図示を
省略する。
【0021】ここで、図2乃至図5を用いて第1実施例
の磁気テープ案内装置40(40A,40B)について
説明する。尚、図示において、補助符号Aは供給側を示
し、補助符号Bは巻取側を示しているものであり、以下
の説明では補助符号A,Bを除いて説明する。
【0022】図2において、上記案内溝22に嵌合した
ローディングべース41の上面には、テープ案内部材4
2が回動自在に立設されている。このテープ案内部材4
2は、図4にも一部拡大して示したように、磁気テープ
Tが添接する円筒状の磁気テープ添接部42bの上下端
部に、磁気テープTの上端部を一時的に高さ規制する上
フランジ部42a及び磁気テープTの下端部を一時的に
高さ規制する下フランジ部42cが互いに対向して一部
分鍔状に突出形成されている。これらの上フランジ部4
2a及び下フランジ部42cに一部分鍔状に突出形成し
た鍔を、以下、上フランジ鍔部42a及び下フランジ鍔
部42cと記して説明する。また、上フランジ鍔部42
a及び上フランジ鍔部42cには、磁気テープTが挿入
又は離脱し易いように入り口に夫々テーパ部42a
42cが形成されている。また、テープ案内部材42
を構成する上フランジ鍔部42a,磁気テープ添接部4
2b,下フランジ鍔部42cは、3者42a〜42cを
一体的に形成する場合と、上フランジ鍔部42aと下フ
ランジ鍔部42cとを対向させて中継軸(図示せず)を
介して両者42a,42cを連結し、且つ、中継軸を中
心に磁気テープ添接部42bのみを回転させる場合とが
あり、どちらでも良い。
【0023】また、上フランジ鍔部42a及び下フラン
ジ鍔部42cにおいて、鍔状に突出形成されていない部
分は、磁気テープ添接部42bの延長線とほぼ同一線上
に磁気テープTが添接できるように磁気テープ添接部4
2a,42cが形成されており、後述するように磁
気テープTが磁気テープ添接部42a,42b,42
に添接した時には磁気テープTの上下端部が高さ方
向に規制されないようになっている。一方、鍔状に突出
形成された上フランジ鍔部42aと下フランジ鍔部42
cとの間の磁気テープ添接部42bの長さLは、磁気テ
ープTの巾Wとほぼ同一寸法に形成されており、後述す
るように磁気テープ添接部42bに添接した磁気テープ
Tの上下端部が上フランジ鍔部42aと下フランジ鍔部
42c間で高さ方向に規制されるようになっている。
【0024】再び図2に戻り、上記テープ案内部材42
をローディングべース41に対して回動自在に支持する
ために、下フランジ鍔部42c側は円筒状の第1支持部
42dに一体的に固着しており、更に第1支持部42d
の下端側が円筒状の第2支持部42eに回動自在に支持
されて、第2支持部42eがローディングべース41に
支持されている。即ち、テープ案内部材42の支持部
は、ローディングべース41に対して第1,第2支持部
42d,42eに上下2段に分割形成されている。即
ち、上側の第1支持部42dに形成した段付き状回動軸
部42dは、下側の第2支持部42eの中央に貫通し
て形成した軸孔42eに回動自在に軸支されており、
且つ、下側の第2支持部42eに形成したネジ部42e
がローディングべース41に形成したネジ孔41aに
螺合している。尚、第1支持部42dの段付き状回動軸
部42dは第2支持部42eの軸孔42eから抜け
ないように段付き状回動軸部42dの下端にEリング
(図示せず)などが嵌められている。
【0025】また、上側の第1支持部42dの外周には
回動部材となる第1ギア43が同軸的に固着されてお
り、この第1ギア43は回転ドラム21側の案内溝22
の終端近傍に沿って設けた係合部材となるラック44に
接離自在に噛合(係合)できるようになっており、両者
43,44が噛合した時には、テープ案内部材42が段
付き状回動軸部42d,軸孔42eを中心に回動で
き、このテープ案内部材42の回動によって上フランジ
鍔部42a及び下フランジ鍔部42cの向きが変えられ
る構造になっている。従って、第1実施例では、第1支
持部42dに固着した第1ギア43と、回転ドラム21
側の案内溝22の終端近傍に沿って設けたラック44と
がテープ案内部材42をローディングべース41に対し
て回動するテープ案内部材回動手段となっている。
【0026】更に、下側の第2支持部42eの外周には
第1ギア43より一回り径が大きい第2ギア45が同軸
的に固着されており、この第2ギア45には後述する磁
気テープ高さ調整用ジグ46のギア46aが噛合できる
ようになっており、両者45,46が噛合した時には、
テープ案内部材42がネジ螺合を介して磁気テープTの
高さ方向の調整ができる構造になっている。
【0027】次に、上記構成よる第1実施例の磁気テー
プ案内装置40(40A,40B)の動作について図1
乃至図5を用いて説明する。
【0028】まず、図1(A)及び図2並びに図4に示
したように、ローディングべース41に回動自在に支持
された磁気テープ案内装置40がテープカセット1の開
口部1a内に待機したテープアンローディング状態及び
テープカセット1から磁気テープTを引き出して回転ド
ラム方向に移動するテープローディング途中では、テー
プ案内部材42の上フランジ鍔部42a及び下フランジ
鍔部42cの向きがローディングべース41の進行方向
とはほぼ逆方向に向いて磁気テープTから回避している
ので、引き出された磁気テープTは鍔状に突出形成され
ていない磁気テープ添接部42a,42cに添接で
きるようになり、これにより磁気テープTは、その巾に
応じて磁気テープ添接部42a,42b又は磁気テー
プ添接部42b,42cに添接するので、磁気テープ
Tの上下端部が高さ方向に規制されないようになる。
【0029】その後、案内溝22に沿ってローディング
べース41に支持されたテープ案内部材42が回転ドラ
ム21に接近し、テープローディング完了直前位置に至
ると、図1(B)及び図3並びに図5に示したように、
テープ案内部材42の第1支持部42dに固着した第1
ギア43が回転ドラム21側の案内溝22の終端近傍に
沿って設けたラック44と噛合することにより、テープ
案内部材42が段付き状回動軸部42d,軸孔42e
との軸着状態により時計方向(矢印方向)に回動す
る。このテープ案内部材42の回動により、上フランジ
鍔部42aと下フランジ鍔部42cとがローディングべ
ース41の進行方向に向くので、磁気テープ添接部42
bに添接している磁気テープTの上下端部は上フランジ
鍔部42aと下フランジ鍔部42cとで上下方向の高さ
が規制され、即ち、磁気テープTの上下端部が回転ドラ
ム21に対して正規な高さに規制される。これにより、
磁気テープTは回転ドラム21に対して従来と同様に所
定の高さ位置に巻き付けることができる。
【0030】尚、記録及び/又は再生が完了して、磁気
テープTがテープカセット1に再び収納される時には、
ローディングべース41に支持されたテープ案内部材4
2が案内溝22に沿ってテープカセット1方向に戻り、
且つ、回転ドラム21近傍では第1支持部41dに固着
した第1ギア43がラック44と噛合しながら反時計方
向(矢印方向とは逆方向)に回転しながら戻るので、図
1(A)の状態に再び戻る。
【0031】また、上記第1実施例では、磁気テープT
の端部を規制する方法として、磁気テープTの上端部及
び下端部を上フランジ鍔部42aと下フランジ鍔部42
cとで同時に規制するよう説明したが、これに限ること
なく、磁気テープTの上端部又は下端部のいずれか一方
のみを規制する方法もあり、この場合には規制する側の
端部のみがテープローディング完了直前位置に到達した
時に規制できるよう上フランジ鍔部42a又は下フラン
ジ鍔部42cを夫々適宜設ければ良い。
【0032】尚、生産ライン上で磁気テープTの走行高
さを調整する場合は、図3に示したように、テープ案内
部材42の第1支持部41dに固着した第1ギア43を
ラック44と噛合させた位置で、ローディングべース4
1に穿設した孔41bに磁気テープ高さ調整用ジグ46
の先端部を差し込み、磁気テープ高さ調整用ジグ46の
ギア46aを第2支持部41eに固着した第2ギア45
に噛合させることにより、第2ギア45の回動を介して
テープ案内部材42全体をネジ部42e,ネジ孔41
aを介して上下動させて磁気テープTの高さ調整が可能
となる。この時、第1ギア43はラック44と噛合させ
ているので、上フランジ鍔部42a及び下フランジ鍔部
42c部が回動することなくテープ案内部材42の高さ
を調整できる。このように磁気テープTの走行高さ調整
は、テープ案内部材42の上フランジ鍔部42a及び下
フランジ鍔部42cの回動方向に影響されることなく、
磁気テープTの高さ調整を行うことができる利点があ
る。
【0033】上記のように構成した供給側及び巻取側の
磁気テープ案内装置40(40A,40B)において、
テープ案内部材42がテープアンローディング状態及び
回転ドラム方向に向かうテープローディング途中では、
テープ案内部材42に添接している磁気テープTが理論
テープパスの高さからずれても、磁気テープTの上下の
端部が上フランジ鍔部42a及び/又は下フランジ鍔部
42cに規制されないよう回避させたので、従来のよう
な磁気テープTのフランジ部座屈現象,磁気テープTの
フランジ部乗り上げ現象によるテープダメージが生じな
い。これにより、磁気記録及び/又は再生装置30内で
は磁気テープTへの記録及び/又は再生が良好に行われ
ると共に、磁気テープTの耐久性が向上する。また、磁
気テープTへの高密度記録が図られるに伴い、磁気テー
プTの厚みが薄くなった場合でもテープローティング途
中で何等の支障も生じない。また、磁気記録及び/又は
再生装置30を設計する際、テープローティング途中の
磁気テープTの高さを厳しく追い込む必要がないので、
磁気記録及び/又は再生装置30の設計の自由度が増
す。更に、上記構成による磁気テープ案内装置40(4
0A,40B)の構造は簡単であるので、信頼性の高い
テープローディングを行うことができる利点がある。勿
論、テープ案内部材42がテープローディング完了位置
に到達した時には、磁気テープTの端部が上フランジ鍔
部42a及び/又は下フランジ鍔部42cにより規制さ
れるので、磁気テープTは回転ドラム21に対して従来
と同様に所定の高さ位置に巻き付けることができる。
【0034】<第2実施例の磁気テープ案内装置>図6
は本発明に係わる第2実施例の磁気テープ案内装置の構
成を示すと共に、同磁気テープ案内装置のテープローデ
ィング途中状態を拡大して示した図であり、(A)は上
面図,(B)は側面図、図7は同磁気テープ案内装置の
テープローディング完了状態を拡大して示した図であ
り、(A)は上面図,(B)は側面図である。
【0035】第2実施例の磁気テープ案内装置50(5
0A,50B)は、先に説明した第1実施例の磁気テー
プ案内装置40(40A,40B)と同様に、テープ案
内部材42(42A,42B)をローディングべース4
1(41A,41B)に対して回動自在に支持する技術
思想を同じくするものの、テープ案内部材42を回動さ
せるテープ案内部材回動手段が異なっている。尚、説明
の都合上、第1実施例と同一機能の構成部材に対して説
明を省略すると共に、第1実施例と異なる機能の構成部
材に対してのみ説明する。また、この第2実施例でも、
補助符号Aは供給側を示し、補助符号Bは巻取側を示し
ているものであり、以下の説明では補助符号A,Bを除
いて説明する。
【0036】図6及び図7に示した第2実施例の磁気テ
ープ案内装置50(50A,50B)では、テープ案内
部材42を構成する上フランジ鍔部42a,磁気テープ
添接部42b,下フランジ鍔部42c,第1支持部42
d,第2支持部42eが第1実施例と同様に形成されて
いる。ここで、第1実施例と異なる点は、テープ案内部
材42の第1支持部42dの外周に回動部材となるピン
51が突出して固着され、このピン51は回転ドラム2
1側の案内溝22の終端近傍に沿って設けた係合部材5
2に接離自在に係合できるようになっており、両者5
1,52が係合した時には、テープ案内部材42が段付
き状回動軸部42d,軸孔42eを中心に回動で
き、このテープ案内部材42の回動によって上フランジ
鍔部42a及び下フランジ鍔部42cの向きが変えられ
る構造になっている。従って、第2実施例では、第1支
持部42dに固着したピン51と、回転ドラム21側の
案内溝22の終端近傍に沿って設けた係合部材52とが
テープ案内部材42をローディングべース41に対して
回動するテープ案内部材回動手段となっている。尚、テ
ープ案内部材42の第1支持部41dは、トーションバ
ネ(図示せず)などにより常に図6の反時計方向(矢印
方向)に付勢されている。
【0037】次に、上記構成による第2実施例の磁気テ
ープ案内装置50(50A,50B)の動作について図
6乃至図7を用いて説明する。
【0038】まず、図6に示したように、磁気テープ案
内装置50がテープカセット1(図1)の開口部1a内
に待機したテープアンローディング状態及び磁気テープ
案内装置50がテープカセット1から磁気テープTを引
き出して回転ドラム方向に移動するテープローディング
途中では、テープ案内部材42の上フランジ鍔部42a
及び下フランジ鍔部42cの向きが磁気テープTから回
避した方向に向いているので、引き出された磁気テープ
Tは鍔状に突出形成されていない磁気テープ添接部42
,42cに添接できるようになり、これにより磁
気テープTはその巾に応じて磁気テープ添接部42
,42b又は磁気テープ添接部42b,42c
添接するので、磁気テープTの端部が高さ方向に規制さ
れない。
【0039】その後、案内溝22に沿ってローディング
べース41に支持されたテープ案内部材42が回転ドラ
ム21に接近し、テープローディング完了直前位置に至
ると、図7に示したように、テープ案内部材42の第1
支持部42dに固着したピン51が回転ドラム21側の
案内溝22の終端近傍に沿って設けた係合部材52と係
合することにより、テープ案内部材42が段付き状回動
軸部42d,軸孔42eとの軸着状態により時計方
向(矢印方向)に回動する。このテープ案内部材42の
回動により、上フランジ鍔部42aと下フランジ鍔部4
2cとが進行方向に向くので、磁気テープ添接部42b
に添接している磁気テープTの上下端部は上フランジ鍔
部42aと下フランジ鍔部42cとで高さ方向に規制さ
れ、即ち、磁気テープTの上下端部が回転ドラム21に
対して正規な高さに規制される。これにより、磁気テー
プTは回転ドラム21に対して従来と同様に所定の高さ
位置に巻き付けることができる。
【0040】この第2実施例の磁気テープ案内装置50
(50A,50B)でも第1実施例の磁気テープ案内装
置40(40A,40B)と同様な効果が得られること
は明白である。
【0041】<第3実施例の磁気テープ案内装置>図8
は本発明に係わる第3実施例の磁気テープ案内装置の構
成及び動作を説明するための図であり、(A)はテープ
アンローディング状態を示し,(B)はテープローディ
ング途中状態を示し,(C)はテープローディング完了
状態を示した図、図9は同磁気テープ案内装置のテープ
ローディング途中状態を拡大して示した図であり、
(A)は上面図,(B)は側面図、図10は同磁気テー
プ案内装置のテープローディング完了状態を拡大して示
した図であり、(A)は上面図,(B)は側面図であ
る。
【0042】第3実施例の磁気テープ案内装置60は、
前記第1,第2実施例と同様にテープアンローディング
状態及びテープローディング途中状態で磁気テープTの
端部を規制しない技術思想を備えているが、ここではテ
ープ案内部材を回動させることなく、テープ案内部材を
支持したローディングべースを回動するよう構成したも
のである。尚、説明の都合上、第3実施例の磁気テープ
案内装置60では供給側に設けた状態のみを説明し、供
給側とほぼ対称な巻取側は必要に応じて設ければ良く、
図示及び説明を省略する。
【0043】図8乃至図10に示した第3実施例の磁気
テープ案内装置60では、供給側のローディングべース
61の上面にテープ案内部材62が立設されている。上
記テープ案内部材62は、磁気テープTが添接する円筒
状の磁気テープ添接部62bの上下端部に、磁気テープ
Tの上端部を一時的に高さ規制する上フランジ部62a
及び磁気テープTの下端部を一時的に高さ規制する下フ
ランジ部62cが互いに対向して一部分鍔状に突出形成
されている。これらの上フランジ部62a及び下フラン
ジ部62cに一部分鍔状に突出形成した鍔を、以下、上
フランジ鍔部62a及び下フランジ鍔部62cと記して
説明する。また、上フランジ鍔部62a及び下フランジ
鍔部62cには、磁気テープTが挿入又は離脱し易いよ
うに入り口に夫々テーパ部62a,62cが形成さ
れている。また、下フランジ鍔部62c側は支持部62
dに固着され、且つ、支持部62dはローディングべー
ス61に固着されている。この際、上フランジ鍔部62
a及び下フランジ鍔部62cの向きはローディングべー
ス61の回転ドラム方向の進行方向に対してほぼ逆方向
に突出するように所定の方向に位置決めされている。
尚、下フランジ鍔部62cをローディングべース61側
に延出してローディングべース61に直接固着しても良
い。また、テープ案内部材62を構成する上フランジ鍔
部62a,磁気テープ添接部62b,下フランジ鍔部6
2cは、3者62a〜62cを一体的に形成する場合
と、上フランジ鍔部62aと下フランジ鍔部62cとを
対向させて中継軸(図示せず)を介して両者62a,6
2cを連結し、且つ、中継軸を中心に磁気テープ添接部
62bのみを回転させる場合とがあり、どちらでも良
い。
【0044】また、上フランジ鍔部62a及び下フラン
ジ鍔部62cにおいて、鍔状に突出形成されていない部
分は、磁気テープ添接部62bの延長線とほぼ同一線上
に磁気テープTが添接できるように磁気テープ添接部6
2a,62cが形成されており、後述するように磁
気テープTが磁気テープ添接部62a,62b,62
に添接した時には磁気テープTの上下端部が高さ方
向に規制されないようになっている。
【0045】また、ローディングべース61を案内する
案内溝63が回転ドラム21側の終端近傍で二股状に別
れて形成されており、即ち、単一な案内溝63aから二
股状の案内溝63b,63cに分岐形成されており、案
内溝63bは回転ドラム21に接近し、案内溝63cは
回転ドラム21から遠ざかるように形成されている。こ
の際、ローディングべース61の下面に形成した突部6
1a,61bが案内溝63に嵌合している。
【0046】また、ローディングべース61は、第1,
第2アーム64,65に連結されており、即ち、第1ア
ーム64の一端がピン66を介してローディングべース
61に回動自在に連結され、第1アーム64の他端がピ
ン67を介して第2アーム65の一端に回動自在に連結
され、第2アーム65の他端はシャーシベース(図示せ
ず)に固着したシャフト68に回動自在に軸支されてい
る。また、図示しない手段によって回動するポール68
が設けられている。
【0047】上記構成部材のうちで回転ドラム21側の
終端近傍で二股状に別れた案内溝63b,63cと、ロ
ーディングべース61に連結した第1,第2アーム6
4,65とがローディングべース61を回動するローデ
ィングべース材回動手段となっており、このローディン
グべース61の回動によりテープ案内部材62の上フラ
ンジ鍔部62a及び下フランジ鍔部62cの向きが変え
られる構造になっている。
【0048】次に、上記構成による第3実施例の磁気テ
ープ案内装置60の動作について図8乃至図10を用い
て説明する。
【0049】まず、図8(A)に示したように、磁気テ
ープ案内装置60がテープカセット1(図1)の開口部
1a内に待機したテープアンローディング状態では、ロ
ーディングべース61が単一な案内溝63aに嵌合して
おり、テープ案内部材62の上フランジ鍔部62a及び
下フランジ鍔部62cの向きはローディングべース61
の回転ドラム方向の進行方向に対してほぼ逆方向に突出
しているので、テープ案内部材62の磁気テープ添接部
62a,62b,62c(図9)に磁気テープTが
添接できるよう対向して待機している。
【0050】次に、図8(B)及び図9に示したよう
に、磁気テープ案内装置60がテープカセット1から磁
気テープTを引き出して回転ドラム方向に移動するテー
プローディング途中では、図示しない手段によってポー
ル68が先行して回動しながら磁気テープTを引き出
し、且つ、ローディングべース61は少し遅れて単一な
案内溝63aを移動し、先端が回転ドラム21側の案内
溝63aに入り込む。ここでは、テープ案内部材62の
上フランジ鍔部62a及び下フランジ鍔部62cの向き
は図8(A)の状態をそのまま保持されているので、磁
気テープTは鍔状に突出形成されていない磁気テープ添
接部62a,62cに添接できるようになり、これ
により磁気テープTはその巾に応じて磁気テープ添接部
62a,62b又は磁気テープ添接部62b,62c
に添接するので、磁気テープTの端部が高さ方向に規
制されない。
【0051】その後、テープ案内部材60が回転ドラム
21に接近し、テープローディング完了直前位置に至る
と、次に、図8(C)及び図10に示したように、ロー
ディングべース61の先端が回転ドラム21側の案内溝
63bに嵌合し、第1,第2アーム64,65の回動と
連動してローディングべース61の後端が回転ドラム2
1側から遠ざかった案内溝63cに嵌合するので、ロー
ディングべース61が時計方向に徐々に回動する。この
ローディングべース61の回動により、テープ案内部材
62の上フランジ鍔部62a及び下フランジ鍔部62c
の向きがローディングべース61と一体となって変わ
る。従って、磁気テープ添接部62bに添接している磁
気テープTの上下端部は上フランジ鍔部62aと下フラ
ンジ鍔部62cとで高さ方向に規制され、即ち、磁気テ
ープTの上下端部が回転ドラム21に対して正規な高さ
に規制される。これにより、磁気テープTは回転ドラム
21に対して従来と同様に所定の高さ位置に巻き付ける
ことができる。
【0052】この第3実施例の磁気テープ案内装置60
でも第1実施例の磁気テープ案内装置40(40A,4
0B)と同様な効果が得られることは明白であると共
に、第3実施例のテープ案内部材62の構造が簡単とな
る。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる磁気テープ
案内装置によると、請求項1及び請求項2記載において
は、テープ案内部材がテープアンローディング状態及び
回転ドラム方向に向かうテープローディング途中では、
テープ案内部材に添接している磁気テープTが理論テー
プパスの高さからずれても、磁気テープTの端部がテー
プ案内部材に形成したフランジ部の鍔に規制されないよ
うにしたので、従来のような磁気テープのフランジ部座
屈現象,磁気テープのフランジ部乗り上げ現象によるテ
ープダメージが生じない。これにより、磁気記録及び/
又は再生装置内では磁気テープへの記録及び/又は再生
が良好に行われると共に、磁気テープの耐久性が向上す
る。また、磁気テープへの高密度記録が図られるに伴
い、磁気テープの厚みが薄くなった場合でもテープロー
ティング途中で何等の支障も生じない。また、磁気記録
及び/又は再生装置を設計する際、テープローティング
途中の磁気テープの高さを厳しく追い込む必要がないの
で、磁気記録及び/又は再生装置の設計の自由度が増
す。更に、上記構成による磁気テープ案内装置の構造は
簡単であるので、信頼性の高いテープローディングを行
うことができる利点がある。勿論、テープ案内部材がテ
ープローディング完了位置に到達した時には、磁気テー
プの端部がテープ案内部材に形成したフランジ部の鍔に
より規制されるので、磁気テープは回転ドラムに対して
従来と同様に所定の高さ位置に巻き付けることができ
る。
【0054】また、請求項3記載においては、テープ案
内部材に形成したフランジ部の鍔の回動方向に影響され
ることなく、磁気テープの高さ調整を行うことができる
利点がある。
【0055】更に、請求項4記載においては、請求項1
及び請求項2記載とほぼ同様な効果が効果が得られると
共に、テープ案内部材の構造が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例の磁気テープ案内装
置を採用した磁気記録及び/又は再生装置を示した構成
図であり、(A)はテープアンローディング状態及びテ
ープローディング途中状態を示した図、(B)はテープ
ローディング完了状態を示した図である。
【図2】本発明に係わる第1実施例の磁気テープ案内装
置の構成を示すと共に、同磁気テープ案内装置のテープ
ローディング途中状態を拡大して示した図であり、
(A)は上面図,(B)は側面図である。
【図3】第1実施例の磁気テープ案内装置のテープロー
ディング完了状態を拡大して示した図であり、(A)は
上面図,(B)は側面図である。
【図4】テープローディング途中時に磁気テープがテー
プ案内部材に添接している状態を拡大して示した図であ
り、(A)は上面図,(B)は側面図である。
【図5】テープローディング完了時に磁気テープがテー
プ案内部材に添接している状態を拡大して示した図であ
り、(A)は上面図,(B)は側面図である。
【図6】本発明に係わる第2実施例の磁気テープ案内装
置の構成を示すと共に、同磁気テープ案内装置のテープ
ローディング途中状態を拡大して示した図であり、
(A)は上面図,(B)は側面図である。
【図7】第2実施例の磁気テープ案内装置のテープロー
ディング完了状態を拡大して示した図であり、(A)は
上面図,(B)は側面図である。
【図8】本発明に係わる第3実施例の磁気テープ案内装
置の構成及び動作を説明するための図であり、(A)は
テープアンローディング状態を示し,(B)はテープロ
ーディング途中状態を示し,(C)はテープローディン
グ完了状態を示した図である。
【図9】第3実施例の磁気テープ案内装置のテープロー
ディング途中状態を拡大して示した図であり、(A)は
上面図,(B)は側面図である。
【図10】第3実施例の磁気テープ案内装置のテープロ
ーディング完了状態を拡大して示した図であり、(A)
は上面図,(B)は側面図である。
【図11】従来の磁気記録及び/又は再生装置を示した
構成図であり、(A)はテープアンローディング状態を
示し、(B)はテープローディング完了状態を示した図
である。
【図12】図11に示したローディングべースに支持さ
れたテープ案内部材を拡大して示した図である。
【図13】図12に示したテープ案内部材に磁気テープ
が異常に添接した状態を示した図であり、(A)はフラ
ンジ部で磁気テープが座屈した状態を示し、(B)はフ
ランジ部に磁気テープが乗り上げた状態を示した図であ
る。
【符号の説明】
11…シヤーシベース、21…回転ドラム、22(22
A,22B)…案内溝、30…磁気記録及び/又は再生
装置、40(40A,40B)…第1実施例の磁気テー
プ案内装置、41(41A,41B)…ローディングべ
ース、42(42A,42B)…テープ案内部材、42
a…上フランジ部(上フランジ鍔部)、42b…磁気テ
ープ添接部、42c…下フランジ部(下フランジ鍔
部)、42d…第1支持部、42d…第2支持部、43
(43A,43B)…回動部材(第1ギア)、44(4
4A,44B)…係合部材(ラック)、43,44…第
1実施例のテープ案内部材回動手段、50(50A,5
0B)…第2実施例の磁気テープ案内装置、51(51
A,51B)…回動部材(ピン)、52(52A,52
B)…係合部材、51,52…第2実施例のテープ案内
部材回動手段、60…第3実施例の磁気テープ案内装
置、61…ローディングべース、62…テープ案内部
材、62a…上フランジ部(上フランジ鍔部)、62b
…磁気テープ添接部、62c…下フランジ部(下フラン
ジ鍔部)、63(63a〜63c)…案内溝、64…第
1アーム、65…第2アーム、63b,63c,64,
65…第3実施例のローディングべース回動手段、T…
磁気テープ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録及び/又は再生装置のシヤーシべ
    ース上に設けた案内溝に沿って移動するローディングべ
    ースにテープ案内部材を立設し、該テープ案内部材に磁
    気テープを添接しながら該テープ案内部材をテープアン
    ローディング位置から回転ドラム方向に移動することに
    より、該磁気テープを回転ドラムに所定の角度に亘って
    螺旋状に巻き付ける磁気テープ案内装置であって、 磁気テープ添接部を有すると共に、該磁気テープ添接部
    の端部にフランジ部を一部分鍔状に突出形成し、支持部
    を介して前記ローディングべースに回動可能に支持した
    テープ案内部材と、 前記テープ案内部材がテープローディング完了直前位置
    に至った際、前記テープ案内部材に形成した前記フラン
    ジ部の鍔の向きを前記ローディングべースに対して回動
    させるテープ案内部材回動手段とを具備してなり、 前記テープ案内部材がテープアンローディング位置、及
    び回転ドラム方向に移動するテープローディング途中で
    は、前記フランジ部の鍔を前記磁気テープの端部から回
    避させ、前記テープ案内部材がテープローディング完了
    直前位置に至った際、前記テープ案内部材回動手段によ
    り前記フランジ部を回動せしめて、前記フランジ部の鍔
    で前記磁気テープの端部を規制するよう構成したことを
    特徴とする磁気テープ案内装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、 前記テープ案内部材回動手段は、前記テープ案内部材の
    支持部に固着した回動部材と、テープローディング完了
    直前の前記案内溝終端近傍に設けた係合部材とで接離自
    在に係合するよう構成したことを特徴とする磁気テープ
    案内装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載及び請求項2記載において、 前記テープ案内部材の支持部を第1,第2支持部に上下
    2段に分割し、前記回動部材を固着した上側の第1支持
    部を下側の第2支持部に回動自在に軸支すると共に、前
    記第2支持部を前記ローディングべースに螺合させて、
    該第2支持部に固着したギアを回動させることにより前
    記テープ案内部材の高さ調整を可能としたことを特徴と
    する磁気テープ案内装置。
  4. 【請求項4】磁気記録及び/又は再生装置のシヤーシべ
    ース上に設けた案内溝に沿って移動するローディングべ
    ースにテープ案内部材を立設し、該テープ案内部材に磁
    気テープを添接しながら該テープ案内部材をテープアン
    ローディング位置から回転ドラム方向に移動することに
    より、該磁気テープを回転ドラムに所定の角度に亘って
    螺旋状に巻き付ける磁気テープ案内装置であって、 磁気テープ添接部を有すると共に、該磁気テープ添接部
    の端部にフランジ部を一部分鍔状に突出形成し、且つ、
    該フランジ部の鍔の向きを所定の方向に位置決めして前
    記ローディングべースに支持したテープ案内部材と、 前記テープ案内部材がテープローディング完了直前位置
    に至った際、前記ローディングべースを回動して前記テ
    ープ案内部材に形成した前記フランジ部の鍔の向きを変
    えるローディングべース回動手段とを具備してなり、 前記テープ案内部材がテープアンローディング位置、及
    び回転ドラム方向に移動するテープローディング途中で
    は、前記フランジ部の鍔を前記磁気テープの端部から回
    避させ、前記テープ案内部材がテープローディング完了
    直前位置に至った際、前記ローディングべース回動手段
    により前記ローディングべースを回動せしめて、前記フ
    ランジ部の鍔で前記磁気テープの端部を規制するよう構
    成したことを特徴とする磁気テープ案内装置。
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