JPH0812730B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0812730B2
JPH0812730B2 JP58037659A JP3765983A JPH0812730B2 JP H0812730 B2 JPH0812730 B2 JP H0812730B2 JP 58037659 A JP58037659 A JP 58037659A JP 3765983 A JP3765983 A JP 3765983A JP H0812730 B2 JPH0812730 B2 JP H0812730B2
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rotary head
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cassette
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/61Guiding record carrier on drum, e.g. drum containing rotating heads

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  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、VTR等の磁気記録再生装置に関するもので
ある。
従来例の構成とその問題点 平行な2リールカセットを用いたVTRでは、回転ヘッ
ドドラムに対してテープを斜めに巻き付けて映像信号の
記録再生を行うものであるので、回転ヘッドドラムの両
側で捻れるテープを、カセット内テープと同様の状態に
戻す必要がある。従来提案されたテープローディング方
式に、Mローディング方式とUローディング方式とがあ
るが、それぞれ一長一短がある。Mローディングでは、
Uローディングに対して装置の小型化に有利なテープパ
スであることは周知の事実である。しかしMローディン
グは、回転ヘッドドラムの出入口に配した傾斜ポストで
全てのテープの捻れを解消するという基本設計であるた
め、その2本の傾斜ポストへの巻き付けが大となり、走
行負荷がUローディングに対して非常に大きいという宿
命を背負っている。
第1図に従来のMローディングテープパスを示す。テ
ープカセット1の供給リール2を出たテープは、カセッ
トポスト3a、3b、テンションポスト4、ガイドローラ
5、全幅消去ヘッド6、インピーダンスローラ7、ガイ
ドローラ8、傾斜ポスト9に至る。その傾斜ポスト9か
ら回転ヘッドドラム11にθ1だけ巻回されたテープは、
再び傾斜ポスト12、ガイドローラ13、音声消去ヘッド1
4、オーディオコントロールヘッド15、固定ガイドポス
ト16、キャプスタン17、ピンチローラ18、ガイドローラ
19、カセットポスト20a、20b、巻取リール21に巻き取ら
れる。
回転ヘッドドラム11にはテープがネジのように下降し
ながら(N点がL点よりも低くなるように)らせん状に
巻回されているため、この回転ヘッドドラム11から離れ
るテープT1、T2は、捻れが生じている。捻れが生じてい
るということは、テープT1、T2はある方向に傾斜して案
内されているということであり、このままでは、カセッ
ト内へテープを導くことはできない。傾斜ポスト9、12
というのは、回転ヘッドドラム11と同様ある一定角度
で、テープがらせん状に巻回しているポストであり、こ
のポストに巻き付くことでテープの捻れ条件が変化す
る。捻れ条件とは、テープがどの方向にどれだけの角度
傾斜して案内されているかという条件である。そのため
この捻れ条件が変化する傾斜ポスト9、12を使って回転
ヘッドドラム11で生じたその捻れを解消することができ
る。この傾斜ポスト9、12に巻回することでテープは、
カセット内へと導くことができるようになる。設計者
は、このMローディングテープパスを設計するに当た
り、回転ヘッドドラム11を何度傾斜させるかを決定しな
ければならない。
回転ヘッドドラム11にらせん状に巻回するということ
は、テープが入る点「L」と出る点「N」は高さ差が当
然生じるということである。テープT1とT2をカセット内
のテープ高さと同じ高さにしなければ、それぞれ傾斜ポ
ストを配置することはできない。それは、傾斜ポスト
9、12は捻れは解消することができるが、高さ差を解消
する効果はほとんど期待できないからである。よって、
回転ヘッドドラム11を傾斜させることで、「L」点と
「N」点の相対高さ差を少なくしてやるのである。その
ためには、当然「L」点が「N」点よりも高いわけだか
らK方向に傾斜させなければならないということにな
る。そうして適当な回転ヘッドドラム11の傾斜角度を選
択することで傾斜ポスト9、12の配置を最適化して、コ
ンパクトな走行系を実現することができる。
設計者がMローディング走行系の設計で唯一選択でき
るのは、この回転ヘッドドラム11の傾斜角だけである。
回転ヘッドドラム11へのテープの巻付角、そして、らせ
ん状に巻き付けるテープのその角度(一般的にはトラッ
ク角度もしくはリード角度という)、回転ヘッドドラム
11の直径はすでに各フォーマットで規格化されているも
のであり、設計者が選択できるものではない。唯一残さ
れている回転ヘッドドラム11の傾斜角もコンパクトさを
求めていけば、必然的に答えは決まってしまう。という
ことは、Mローディングテープパスは、テープフォーマ
ットが決まれば必然的にその全てのパラメータは決定さ
れてしまい、設計者によって特徴ある走行系が生まれる
という余地は全く残されていない。
その結果、傾斜ポスト9、12への捻れ解消のめに必要
なテープ巻付角も一義的に決定されてしまう。カセット
ポスト3a、3b、テンションポスト4、ガイドローラ5、
インピーダンスローラ7、ガイドローラ8、ガイドロー
ラ13、ガイドローラ19、カセットポスト20a、20b等のポ
ストは、全てテープ走行平面と垂直に構成されているた
め、回転ローラーポストを使用することができるが、傾
斜ポストは、固定ポストとしなければならない。固定ポ
ストであるため回転ポストに比較して走行負荷が大きく
なる。回転ヘッドドラム11部では、良好なヘッドタッチ
を得るためある一定のテープテンションが必要だが、そ
れ以外の走行系部分ではそれ以上のテンション増加は極
力避けなければならない。
記録再生時には、テープは傾斜ポスト9から回転ヘッ
ドドラム11、そして傾斜ポスト12へと走行する。よっ
て、回転ヘッドドラム11で必要なテンションをテープに
与えた後、その後のテンションの増加を極力押さえるに
は、回転ヘッドドラム11以降の走行系ポストでのテンシ
ョン増加を減らすことが重要となる。つまり、傾斜ポス
ト12へのテープ巻付角を減らすことが望まれるわけであ
る。この様にテンションの増加を極力押さえようとする
のは、テープ高張力化でのスティックスリップでジッタ
ーが発生する、また今後の長時間記録やVTRシステムの
軽量小型化が進んだ時、薄いテープの使用が予想される
が、その薄手テープでの許容応力を越えてしまう等の問
題が生じることを避けるためである。
しかし、前述したように、Mローディングテープパス
は、その条件がほとんど決まってしまい、傾斜ポストへ
の巻付角を小さくして低走行負荷の実現を図ることはで
きなかった。
また、この一義的に決まってしまうMローディングテ
ープパスをテープローディング時のテープダメージとい
う観点から次に考える。Mローディングテープパスでは
テープTは、回転ヘッドドラム11にL点からN点まで巻
き付け、その巻付角をθ1としたとき、その巻付角θ1
1/2の巻付角θ2のポイントP点と回転ヘッドドラムの回
転中心Wを結ぶ直線(Y(+)とY(−)を結ぶ直線)
を中心として回転ヘッドドラム11はK方向に(X(+)
とX(−)を結ぶ直線に平行な方向)傾斜している。こ
のP点で回転ヘッドドラム11に巻回しているテープの中
心高さは、カセット内のテープ中心高さと同じである。
第2図に示すのは、回転ヘッドドラム11にのみ着目し
て回転ヘッドドラム11の回転中心軸をY軸にとって回転
ヘッドドラムを展開した図であり、テープ下端面を案内
するリード部11aが回転ヘッドドラム11の取り付け面11b
から一定角度で直線的に設けられていることがわかる。
第3図に示すのは、このテープを案内するリード部の高
さを、カセット1の底面基準で表現したもので、X軸は
テープの巻付角をY軸にはそのリード部の高さをとった
ものである。つまり、回転ヘッドドラム11がK方向に傾
斜しているが、その傾斜によって、第2図のように本来
直線的に変化するリード部が、この第3図に示すように
サインカーブに似た変化を示す。X=0の位置は、テー
プカセット内のテープ下端面高さを示す。前述したよう
に、P点での回転ヘッドドラム11に巻回しているテープ
中心高さがカセット内テープ中心高さと同じであるとい
うことから、当然、その点における下端面高さもP点と
カセット内では同じとなる(つまりP点ではX=0とな
る)。リード部は第2図に示すように「L」点から
「N」点へは単純に下降していたが、第3図では、
「L」点は「N」点よりも低く「L」点から「N」点へ
は全体として上昇するという全く逆の変化となる。これ
は、Mローディングテープパスを第1図のようにコンパ
クトにまとめるために選択する回転ヘッドドラム11の傾
斜角が第2図に示すリード部の角度(リード角)の約2
倍の角度となるためである。例えば8ミリビデオでは、
リード角は4.885度で回転ヘッドドラムの傾斜角は11度
となる。
その結果、P点から「N」点までの領域ではリード部
の高さが全域に渡ってカセット内テープの下端面より高
い位置となる。Mローディングテープパスはカセット底
面と平行な平面でテープをカセットから引き出す。つま
り、ガイドローラ8及び13が先導してカセット内テープ
を引き出し回転ヘッドドラム11にテープを巻き付けてい
くが、このガイドローラ8、13はカセットの底面と平行
な平面を移動する。よって、テープ引き出し(テープロ
ーディング動作)及び、テープ収納(テープアンローデ
ィング動作)中は、リードの高さに関係なくこのガイド
ローラ8、13でテープの高さが決まる。よって、テープ
ローディング中、アンローディング中でのテープと回転
ヘッドドラム11のリードとの関係はP点から「N」点の
範囲では第4図に示すようにテープの磁性面がリード部
に圧接された状態となる。この事でテープに傷が発生す
るなどのトラブルが生じる。テープが薄手化すればする
ほどこの問題は大きな問題となり、前述のテープ走行負
荷の問題と相まってMローディングテープパスは薄手テ
ープにとって非常に相性の悪いテープパスとなってい
る。
発明の目的 本発明は、このMローディングテープパスの長所であ
るパラレルローディング、つまり、テープローディング
軌跡が、テープカセットの取り付け面と平行なる平面で
行われる点、及び小型軽量薄型化が有利な点を継続しつ
つ、その欠点であるテープ走行負荷の軽減、テープダメ
ージの改善を図った新しいテープパスを持つ磁気記録再
生装置を提供しようとするものである。
発明の構成 本発明の磁気記録再生装置は、テープカセットの底面
に垂直な軸に対して回転中心軸が所定角度傾斜して固定
された回転ヘッドドラムと、巻回されるテープの高さが
テープカセットにおけるテープ高さとほぼ同一高さとな
るように傾斜テープ案内部材を回転ヘッドドラムのテー
プ入口側と出口側にそれぞれ設けてなるテープカセット
から磁気テープを引き出して回転ヘッドドラムに斜めに
所定角度巻回するテープローディング手段を有する磁気
記録再生装置であって、磁気テープの回転ヘッドドラム
への巻き付き開始点におけるテープカセットの供給リー
ル側から回転ヘッドドラムに進入する磁気テープに対す
る垂線と回転ヘッドドラムの傾斜中心軸が成す角度
θx、前記回転ヘッドドラムへの前記磁気テープの全巻
き付け角をθ1と定義したとき θ1>θx>θ1/2 となるように回転ヘッドドラムの傾斜方向を設定すると
ともに、回転ヘッドドラムの傾斜中心軸と回転中心軸を
含む平面上の回転ヘッドドラムに巻回された磁気テープ
の中心の高さが前記テープカセット内の磁気テープの中
心の高さよりも低くなるように前記回転ヘッドドラムを
固定したことを特徴とする。
実施例の説明 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。第5図は、本発明の一実施例であり、第1図と同一
物については同一番号を付して説明を省略する。第5図
の実施例と第1図の従来例との異なる点は、ポスト9と
回転ヘッドドラム11との間にガイドローラ810を設けた
点、Kの方向を異ならせた点、P点におけるテープ高さ
を異ならせた点である。また、θ3は特許請求の範囲で
いうところのθxと同義であり、磁気テープの回転ヘッ
ドドラムへの巻き付け開始点Lにおけるテープカセット
の供給リール側から回転ヘッドドラムに進入する磁気テ
ープに対する垂線と回転ヘッドドラムの傾斜中心軸Yが
成す角度を意味している。なお、ガイドローラ10は本発
明において必ずしも必要とするものではない。
ガイドローラ10を設けない状態でテープパスについ
て、基本的な点を従来との関係において第6図〜第8図
により説明する。
第6図に示すのは、傾斜ポスト9近傍のテープ状態で
ある。供給リール2から傾斜ポスト9に至るテープT
は、カセット1内テープと同じ高さである。従来例の第
3図で説明したように回転ヘッドドラム11の傾斜により
「L」点が、カセット1内テープ高さよりも低い位置に
あるため、傾斜ポスト9から回転ヘッドドラム11に至る
テープT1は、下降している事になる。このテープT1がG
方向にηの角度だけ傾斜しているとするならば、このG
と90度方向から見た第6図(a)に示すように表現する
ことができる。この2つのテープTとT1は、そのテープ
中心線が「D」で交差する事となる。この点「D」を含
んでテープT1の傾斜方向ベクトル「G」に直角なライン
「F」(以下このラインをガイドラインと称する)上に
おけるどの位置でも、テープT1のテープ中心高さが、カ
セット1内テープTと同一高さとなる。前述したよう
に、傾斜ポスト9の位置は、テープ高さが解消される
(テープT1とテープTの高さが同じになる)位置である
事が条件となるため、第6図に示すように傾斜ポスト9
とガードラインFの位置は近接した位置となる。また、
テープT1は回転ヘッドドラム11の離間点「L」から接線
で延長されるため、このテープT1とガードライン「F」
との交点は一義的に決まってしまう。このテープT1とガ
ードライン「F」のなす角をSとした時、テープの捻れ
を解消するために必要な傾斜ポスト9へのテープ巻き付
け角は2Sとなる。
次に第7図にて、ガードラインの変化をテープパス設
計手順に従って説明する。まず、第1図の従来のMロー
ディングテープパスを示すと、そのガードラインはE及
びFとなる。この時の回転ヘッドドラム11はポイントP
と回転ヘッドドラム11の回転中心を結ぶ直線Y軸を傾斜
中心軸として、X軸の(−)方向へ傾斜させている。ポ
イントPは傾斜中心軸Yと回転ヘッドドラム11の回転中
心軸を含む平面での回転ヘッドドラム11に巻回している
テープのテープ中心点である。そのポイント「P」はテ
ープの回転ヘッドドラム11への巻付角θ1の1/2の巻付角
θ2の位置(θ2=θ1/2)である。また、ポイントPに
おけるテープ中心高さは、カセット1内テープ中心高さ
と同一である。この条件のテープパスでは、「L」から
「P」までのテープパ巻付角が「P」から「N」までの
巻付角と等しいため傾斜ポスト9、12へのテープ巻付角
は同一となる。次に、回転ヘッドドラム11へのテープ巻
き付け角θ1はそのままで、(つまり、テープ離間点
「L」、「N」点は固定したまま)傾斜中心軸をY軸よ
りも少しだけ反時計方向に回転させたY1にとる。このY1
軸と回転ヘッドドラム11の回転中心軸を含む平面での回
転ヘッドドラム11に巻回しているテープのテープ中心点
P1もまた、カセット1内テープ中心高さと同一である。
「L」点と「P1」点間のテープ巻付角θ4は、θ2(θ1/
2)>θ4という関係となる。よって、この条件のテープ
パスでは、「L」から「P1」までのテープ巻付角θ4
θ2よりも大きくなり、ガードラインがFからF1へと反
時計方向に相対的に回動するため、この新ガードライン
F1と、テープT1の成す角がβよりも大きいβ1となり、
傾斜ポスト9へのテープ巻付角が増加する。またガード
ラインの位置はFからF1へと「L」点に近接するため、
図示していないが傾斜ポストの位置が「L」点に近接さ
せて設けなければならなくなる。
さらに回転ヘッドドラム11へのテープ巻き付け角度θ
1はそのままで、傾斜中心軸をY1軸よりもさらに少しだ
け反時計方向に回転させたY2にとる。このY2軸と回転ヘ
ッドドラム11の回転中心軸を含む平面での回転ヘッドド
ラム11に巻回しているテープのテープ中心点P2もまた、
カセット1内テープ中心高さと同一である。「L」点と
「P2」点間のテープ巻付角θ5は、θ2(θ1/2)<θ4
θ5という関係となる。よって、この条件のテープパス
では、ガードラインがF1からF2へと反時計方向にさらに
相対的に回動し、「L」点にもさらに近接する。新ガー
ドラインF2と。テープT1の成す角がβ1よりも大きいβ2
となるため、傾斜ポストへの巻付角が増大する。
一方、「N」点側のガードラインは、傾斜中心軸がY
軸からY1軸、Y2軸と変えることにより、ガードライン
は、EからE1、E2と「N」点から離間しながら反時計方
向に回動した位置をとる。よって、傾斜ポスト12の位置
は12、12−1、12−2と「N」から離間していく。また
ガードラインE、E1、E2とテープT2の成す角が、α>α
1>α2となり、傾斜ポスト12へのテープ巻付角は減少し
ていく。
この様に、傾斜中心軸をY、Y1、Y2と「N」点側へ移
動させる事により、傾斜ポスト12のテープ巻付角は減少
することがわかる。しかし、ガードラインが「L」点側
では近接しすぎて配置が不可能になる。また「N」点側
では離間しすぎてしまい、傾斜ポストを配置することは
可能だが、テープパスが非常に大きくなり、Mローディ
ングテープパスの特徴である小型化を実現できなくな
る。この問題を解決する手段を第8図で説明する。
ガードラインとは、第6図で説明したように、カセッ
ト1内テープTのテープ中心線とテープT1のテープ中心
線の交点「D」を含む線であるため、この交点の位置を
変えてやればガードラインを変更してやることができる
ことがわかる。そのためには、カセット1内のテープ高
さを「L」点に対して変更してやれば、交点「D」の位
置が変化する。そしてそのガードラインの変化は、第6
図にあるようようにテープT1の傾斜方向は変化しないか
ら平行移動となることがわかる。
一例として、テープTの高さを「Q」だけテープT1
T2に対して上げてやると次のようにガードラインが変化
する。まず、ガードラインF2はテープT1のテープTに対
する傾きがγ2とすれば、高さQの変更でガードライン
はF2からF3に平行移動して「L」点から離間する。テー
プT2についても同様で、高さQの変更により、傾き角γ
1相当の平行移動が生じてガードラインE2がE3へと
「N」点に近接する。このガードラインの変化により、
傾斜ガイドポスト12−3は、「N」点に近接して配置す
ることが可能となり、テープパスの小型化が改善され
る。一方、傾斜ガイドポストは9は、「L」点から離間
させることができ、配置が可能となる。よって、全体と
してMローディングテープパスとしての特徴である小型
テープパスを維持することができる。ガードラインE3
E2と平行であるため、テープT2と成す角α2は同じであ
るため、傾斜ポスト12−3に巻回されるテープの巻回角
は、従来のMローディングテープパスに比べ、大幅な減
少を図ることができる。
逆に、テープT1とガードラインF3の成す角β2は、従
来のβに比べて大きくなっているので、本パスではガイ
ドローラ10を用いて、ガードラインF3とテープT1との成
す角をβ2からδに減少させた。本発明の目的は、あく
までテープ出口側の傾斜ポスト12への巻付角減少にあ
る。例えばテープ入口側にガイドローラ10を使用せず
に、直接傾斜ポストへ巻き付けて巻付角が上昇したとし
ても、テープ入口側はテープ出口側に比較して、本来数
段にテープ張力が小さいので、テンションの絶対値とし
て評価するならば、本発明の目的に反するものではな
い。
前述したガードラインF、Eの平行移動での高さQの
変化は、具体的には回転ヘッドドラム11を現状の高さの
まま保持して、テープカセット1の高さを従来よりQだ
け高くすることである。今までは、(第7図では)P
点、P1点、P2点は、テープカセット1内のテープ中心高
さと同じであったが、この点P2での高さが、テープカセ
ット1内テープ中心高さよりもQだけ低くなった事にな
る。
第9図で、テープダメージに関連ある、リード部の高
さについて説明する。第9図は、第3図と同様にこのテ
ープを案内するリード部の高さを、カセット1の底面基
準で表現したもので、X軸はテープの巻付角をY軸には
そのリード部の高さをとったものである。X=0の位置
は、テープカセット内のテープ下端面高さを示す。P2
での回転ヘッドドラム11に巻回しているテープ中心高さ
がカセット内テープ中心高さよりもQだけ低い。P2点に
おけるテープ下端面高さもカセット内テープの下端面高
さよりも低くなる。(X=0がカセット内テープ下端面
高さである)そのため、従来はP点でカセット内テープ
高さと同一高さであったが、本実施例によれば、P2点よ
りもさらに「N」点に近い位置P3でカセット内テープ高
さと同一になる。その結果、従来は、P点から「N」点
までの領域ではリード部の高さが全域に渡ってカセット
内テープの下端面より高い位置となっていたが、本実施
例では、その範囲が従来に比べ非常に狭くなっている。
よって、テープ引き出し(テープローディング動作)及
び、テープ収納(テープアンローディング動作)中のテ
ープダメージが発生する頻度が少なくなり、薄いテープ
に優しいテープパスとすることができる。
第10図に具体的テープローディング機構について説明
する。回転ヘッドドラム11の外周に3個のリングホルダ
ー23に支持された2枚のリングA24とB25がある。リング
A24、リングB25共に、外周には駆動体(図示せず)と結
合して駆動力を伝達される、共に同径の歯車が形成さ
れ、一部分に、その歯車より外方にボートピンA26、ボ
ートピンB27を一体的に備えている。ボートピンA26に
は、ボートレバー28の長孔部28aが係合すると共に、ボ
ートバネA29により、ボートレバー28に回転ピン30で回
動自在なレフトボート31を、ストッパーA32に弾性的に
付勢している。ボートレバー28の一端にはガイドローラ
5が設けられ、また、その近傍にレフトボート31を反時
計方向に付勢するボートバネB33が設けられている。レ
フトボート31には、ガイドローラ8、10、傾斜ポスト9
が設けられ、ストッパーA32に対しては、ガイドローラ
8の下部のローラホルダ34がストッパーA32のV面に結
合し、ガイドローラ10の下端のレフトボート31の端面31
aが当接して位置決めされている。カム板35は、カム軸3
6を中心にその先端がボートピンA26により反時計方向に
回動される。このカム板35には、スライドピン37が設け
られ、スライド板38をスライドバネ39に抗して、ガイド
ピン40、41に沿って左から右へ平行移動する。このスラ
イド板38には、全幅消去ヘッド6とインピーダンスロー
ラシャフト42、インピーダンスローラ7が固定されてい
る。
第11図にローディング途中の状態を示す。レフトボー
ト31は、回動ピン30を中心に、レフトボートガイド43
に、ガイドローラ8下部のローラホルダ34が当接するた
め図の様に保持されてローディングするものである。こ
れは、装置面積をおよびカセット内でのポスト配置の効
率化を計るためのものである。
次にライトボート44について説明する。ライトボード
44には、傾斜ポスト12と、ガイドローラ13を固定し、U
ミゾを形成したライトボードガイド45をはさんで、ボー
トプレート46をボート支持ピン47のネジ固定している。
なおライトボート44は、ライトボートガイド45のUミゾ
に、ガイドローラ13のシャフトホルダー48と、ボート支
持ピン47のネジ部44aが係合して案内される。ボート支
持ピン47にはボートアーム49の一端が係合し、このボー
トアーム49の他端は、リング25に設けられたボートピン
B27に係合し、リング25と共に、ライトボート44は、ロ
ーディングする。ローディングエンドでは、シャフトホ
ルダ48がストッパーB50のV面に係合し、レフトボート4
4の左側部がストッパB50の凸部50aに当接して位置決め
される。第12図は、ローディング開始位置でのライトボ
ート44の状態を表す。第10図で51はオーディオコントロ
ールヘッド15、音声消去ヘッド14の取り付け板、52はキ
ャプスタンモータ。53はキャプスタンベルト、54はフラ
イホイール、55はキャプスタンハウジングを示す。
ライトボート44は、ライトボードガイド45に案内され
て、ストッパーB50に係合するまでローディングする。
レフトボート31は、カセット内からローディング終了直
前までレフトボートガイド43で規制され、第11図の姿勢
でローディングし、ローディング終了直前でレフトボー
トガイド43から開放され、ボートバネB33で反時計方向
に回動、その後ストッパーA32で位置決めされる。ボー
トピンA26の移動でスライド38が移動し、全幅消去ヘッ
ド6、インピーダンスローラ7が正規の位置にセットさ
れる。以上でローディング動作が終了する。
以上のように構成すると、次の効果が得られる。
(1)回転ヘッドドラムから出たテープが巻き付く傾斜
ポスト12への巻付角の減少により、従来考えられていた
スティックスリップ→ジッターの発生が押さえられる。
次に具体設計によって得られた巻付角の変化を示す a従来タイプ………巻付角 76度 b本テープパス……巻付角 36度 (2)従来のMパスは、回転ヘッドドラムの外周面点P
より点Nにかけては、カセット内テープより高い位置に
あったため、パラレルローディングを行うと、PからN
でのテープ装架の時、テープが回転ヘッドドラムのリー
ドにより傷つけられるという問題があった。これは薄手
テープを使用するとさらに問題となる。これに対して本
テープパスは、点PがP2に移動して、P2からNに至るテ
ープ長さが短くなった上、P2の点でのテープ高さが、カ
セット内高さよりも低くなった(図8で示すQ)ので、
さらにカセット内テープよりも高い位置にあるテープ長
さが従来に比べて非常に減り、それだけ傷つく機会が減
少し、テープに対しても無理の少ないテープパスである
と云える。
発明の効果 以上に様に本発明によれば、回転ヘッドドラムを通過
してからのテープの張力を小さくすることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来例における磁気記録再生装置の平面図、
第2図は回転ヘッドドラムの展開図、第3図は、従来例
のMローディングテープパスのリードの高さ説明図、第
4図は、テープローディング時のテープと回転ヘッドド
ラム断面図、第5図は、本発明の一実施例における磁気
記録再生装置の平面図、第6図、第7図、および第8図
は同装置説要部原理図、第9図は、同装置におけるリー
ドの高さ説明図、第10図〜第12図は同装置の平面図及び
側面図である。 1……カセット、9、12……傾斜ポスト、11……回転ヘ
ッドドラム、17……キャプスタン、31……レフトボー
ト、44……ライトボート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープカセットの底面に垂直な軸に対して
    回転中心軸が所定角度傾斜して固定された回転ヘッドド
    ラムと、 巻回されるテープの高さが前記テープカセットにおける
    テープ高さとほぼ同一高さとなるように傾斜テープ案内
    部材を前記回転ヘッドドラムのテープ入口側と出口側に
    それぞれ設けてなる前記テープカセットから磁気テープ
    を引き出して前記回転ヘッドドラムに斜めに所定角度巻
    回するテープローディング手段を有する磁気記録再生装
    置であって、 前記磁気テープの前記回転ヘッドドラムへの巻き付き開
    始点における前記テープカセットの供給リール側から前
    記回転ヘッドドラムに進入する前記磁気テープに対する
    垂線と前記回転ヘッドドラムの傾斜中心軸が成す角度を
    θx、前記回転ヘッドドラムへの前記磁気テープの全巻
    き付け角をθ1と定義したとき θ1>θx>θ1/2 となるように前記回転ヘッドドラムの傾斜方向を設定す
    るとともに、 前記回転ヘッドドラムの前記傾斜中心軸と前記回転中心
    軸を含む平面上の前記回転ヘッドドラムに巻回された前
    記磁気テープの中心の高さが前記テープカセット内の磁
    気テープの中心の高さよりも低くなるように前記回転ヘ
    ッドドラムを固定したことを特徴とする磁気記録再生装
    置。
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