JP3089610B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術（図５及び図６） 発明が解決しようとする課題（図５） 課題を解決するための手段（図１〜図４） 作用（図１〜図４） 実施例（図１〜図４） 発明の効果

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に関
し、特にテープ状の記録媒体に所定の情報を記録及び又
は再生する磁気記録再生装置に適用して好適なものであ
る。

【０００３】

【従来の技術】従来、この種の磁気記録再生装置におい
ては、回転ドラムに対して磁気テープをＵ字状に巻き付
けるローデイング装置を有するものがある。ここでＵ型
のテープローデイング装置１は、図５に示すように、ロ
ーデイングリング２が回動することにより、当該ローデ
イングリング２上に固定された回転ガイド３、４及びピ
ンチローラ５が供給リール６及び巻取リール７に巻装さ
れた磁気テープ８を引き出して、当該磁気テープ８を回
転ドラム９に一定角度巻回させると共に固定ヘツド１０
及び１１に当接させるようになされている。

【０００４】これに加えて、供給リール６近傍のＶＴＲ
本体には、回動軸１２を中心に回動自在になされたテン
シヨンアーム１３が設けられている。テンシヨンアーム
１３は所定のカム機構（図示せず）によりローデイング
時に引き出され、記録／再生時においてテンシヨンばね
１４の付勢力とテープテンシヨンに応じた磁気テープ８
の付勢力とが釣り合つた位置に位置決めされるようにな
されている。

【０００５】すなわち記録／再生時にテンシヨンアーム
１３がａ方向に偏位した場合、このことはテープテンシ
ヨンが弱い状態を表し、このときテンシヨンアーム１３
が所定の釣り合い位置に復帰するまで供給リール６にｃ
方向の駆動力が与えられる。これに対してテンシヨンア
ーム１３がｂ方向に偏位した場合、このことはテープテ
ンシヨンが強すぎる場合を表し、このときテンシヨンア
ーム１３が所定の釣り合い位置に復帰するまで供給リー
ル６のｃ方向の駆動力が弱められる。かくしてテープロ
ーデイング装置１はテンシヨンアーム１３の回動位置が
一定になるように供給リール６をトルク制御することに
より所望のテープテンシヨンを得るようになされてい
る。

【０００６】これに対してＭ型のテープローデイング装
置２０は、図６に示すように、第１のメインローデイン
グ機構２１を構成する傾斜ガイド２２及び固定ガイド２
３と第２のメインローデイング機構２４を構成する傾斜
ガイド２５及び固定ガイド２６が供給リール２７及び巻
取リール２８に巻装された磁気テープ２９を引き出し
て、回転ドラム３０を左右両側から挟み込むように当接
させる。

【０００７】またＵ型のローデイング装置１（図５）と
同様に供給リール２７近傍のＶＴＲ本体にはテンシヨン
アーム３１が設けられ、テンシヨンアーム３１は所定の
カム機構（図示せず）によりローデイング時に引き出さ
れ、記録／再生時においてテンシヨンばね３２の付勢力
とテープテンシヨンに応じた磁気テープ２９の付勢力と
が釣り合つた位置に位置決めされるようになされてい
る。すなわちテープローデイング装置２０はテンシヨン
アーム３２の回動位置が一定になるように供給リール２
７をトルク制御することにより記録／再生時において所
望のテープテンシヨンを得るようになされている。

【０００８】ここで図５に示すＵローデイング装置１の
テープローデイング時における供給リール６及び巻取リ
ール７からの磁気テープ８の引出し方法としては、第１
の方法として巻取リール７の回動動作を停止させると共
に、供給リール６のリールモータ（図示せず）をトルク
制御して磁気テープ８のテープテンシヨンを一定とした
状態で供給リール６側から磁気テープ８を引き出すとい
う方法がある。

【０００９】また第２の方法として、供給リール６の回
動動作を停止させると共に、巻取リール７のリールモー
タをトルク制御して巻取リール７側から磁気テープ８を
引き出すという方法がある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】ところが、第１の方法
においては供給リール６から引き出される磁気テープ８
が回転ヘツド９を滑るようにして回転ドラム９に巻き付
くことにより、磁気テープ８及び回転ヘツド９に悪影響
をおよぼすという問題がある。

【００１１】また第２の方法においては、供給リール６
のリールモータをトルク制御していないため、所望のテ
ープテンシヨンが得られず磁気テープ８及び回転ドラム
９にダメージを与えることを避け得なかつた。

【００１２】かかる課題を解決する一つの方法として従
来、テンシヨンアーム１３をローデイング開始時に引き
出し、記録／再生時と同様にローデイング期間において
もテンシヨンアーム１３の回動位置を一定にするように
供給リール６のリールモータをトルク制御するというテ
ープローデイング装置（特願平2-079918号）が提案され
ている。

【００１３】すなわち、このテープローデイング装置に
おいては、所定のトルクで駆動される巻取リール７から
磁気テープ８を引き出すと共に、テープテンシヨンが弱
い場合にはａ方向に回動偏位しかつテープテンシヨンが
強すぎる場合にはｂ方向に回動偏位するテンシヨンアー
ム１３の位置を検出し、当該テンシヨンアーム１３の位
置を一定に保持するように、供給リール６のリールモー
タをトルク制御して、磁気テープ８に常に一定のテンシ
ヨンを与えて磁気テープ８を引き出すことにより磁気テ
ープ８及び回転ドラム９のダメージを低減するようにな
されている。

【００１４】ところが、上述のようにテンシヨンアーム
１３が所定の位置に停止するように供給リール６のリー
ルモータをトルク制御した場合には、ローデイング動作
ごとに巻取リール７のみならず供給リール６からもテー
プテンシヨンに応じた量の磁気テープ８が引き出される
ことにより、テープカセツト１５の装填及びイジエクト
の際に、テープ８の記録再生位置が変動してしまうとい
う不都合があつた。

【００１５】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、テープタメージを低減することができると共に、ロ
ーデイングの際にテープ位置が変動しないテープローデ
イング装置を提案しようとするものである。

【００１６】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、テープカセット内の供給リール及
び巻取リールに巻装された磁気テープをドラム装置に巻
回し、ドラム装置に搭載された磁気ヘッドにより磁気テ
ープ上に情報を記録及び又は再生する磁気記録再生装置
において、磁気テープのテープテンションの変化ととも
に回動するテンションアームの回動位置を検出する角度
検出手段と、角度検出手段からの出力信号に基づいて、
磁気テープのテープテンションが所定の値となるよう
に、供給リール用モータを制御するテンション制御手段
と、磁気テープのローディング中に供給リール用モータ
の回転位置がローディング開始時と異なったとき、供給
リール用モータに具備され、該供給リール用モータの回
転数を検出する回転数検出手段からの出力信号に基づい
て、供給リールの回転位置が変動しないように制御する
（又は供給リールの回転速度が所定の値となるように巻
取リール用モータを制御する）位置制御手段とを設ける
ようにする。

【００１７】

【００１８】

【００１９】

【作用】テンシヨンアームの回動位置に基づいて磁気テ
ープのテープテンシヨンを所望の値とするように供給リ
ールのリールモータを制御すると共に、巻取リールのリ
ールモータを制御して磁気テープを介して供給リールの
リールモータの回転位置又は回転速度を所定の目標値に
制御するようにしたことにより、テープテンシヨンを所
望の値に制御した状態で、磁気テープの送り出し量を調
整することができる。

【００２０】またテープローデイング時において、巻取
リールのリールモータを制御して磁気テープを介して供
給リールのリールモータの回転位置をほぼ一定位置に制
御すれば、テープローデイングの際のテープダメージを
低減することができると共に、テープローデイングの際
のテープ位置の変動を抑えることができる。

【００２１】

【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。

【００２２】図１において、４０は全体として磁気記録
再生装置におけるＵローデイング方式のテープローデイ
ング装置を示し、ローデイングリング４１が回動するこ
とにより、テープカセツト４２の供給リール４３及び巻
取リール４４に巻装されている磁気テープ４５を回転ド
ラム４６に一方から巻回するようにして所定の記録／再
生位置（以下これをテープ走行位置という）まで引き出
すようになされている。

【００２３】ローデイングリング４１は、ローデイング
リング４１の下方に設けられたローデイングモータ４７
の駆動力がウオームギア４８及びウオームホイール４９
を介してローデイングリング４１に伝達されることによ
り、滑車５０ａ、５０ｂ及び５０ｃに支持されながら矢
印ｅ方向及びｆ方向に回動するようになされている。ま
たウオームホイール４９と同軸上にはポテンシヨメータ
５１が設けられ、これによりポテンシヨメータ５１から
得られる検出信号に基づいてローデイングリング４１の
回動位置を検出し得るようになされている。

【００２４】ローデイングリング４１には可動ガイド５
２ａ、５２ｂ、５２ｃ及び５２ｄが設けられており、図
２に示すように、当該可動ガイド５２ａ〜５２ｄが磁気
テープ４５の内側から順次進入するようにしてローデイ
ングリング４１と一体となつて回動することにより、磁
気テープ４５が所定のテープ走行位置に引き出されるよ
うになされている。

【００２５】またローデイングリング４１の内方及び本
体シヤーシ上には、磁気テープ４５を所定のテープ走行
位置に支持する固定ガイド５３ａ、５３ｂ、５３ｃ及び
５３ｄが設けられている。また本体シヤーシの左右位置
には回動軸５４及び５５に支持された振出アーム５６及
び５７が設けられ、当該振出アーム５６及び５７の遊端
に設けられた振出ガイド５８及び５９が、図２に示すよ
うに、ローデイングに応じてそれぞれ磁気テープ４５に
当接して磁気テープ４５を所定のテープ走行位置に係止
するようになされている。

【００２６】従つて、ローデイングリング４１が矢印ｅ
方向に回動すると、磁気テープ４５は可動ガイド５２ａ
〜５２ｄに支持されて回転ドラム４６に回転ドラム４６
の右側から巻回し、このとき磁気テープ４５は固定ガイ
ド５３ａ〜５３ｄ及び振出ガイド５６、５７に係止され
て所定のテープ走行位置に保持されるようになされてい
る。このローデイング動作は、ローデイングリング４１
上に設けられたピンチローラ６０がローデイングリング
４１の内方に設けられたキヤプスタン６１に磁気テープ
４５を介して当接した位置に到達した際に終了するよう
になされている。

【００２７】かかる構成に加えて、テープローデイング
装置４０はローデイングリング４１の内方に設けられた
回動軸６９を中心として回転ドラム４６及び供給リール
４３間を回動自在に支持されたテンシヨンアーム７０を
有し、当該テンシヨンアーム７０は遊端側にテンシヨン
測定用ポスト７１が設けられている。テンシヨンアーム
７０には下方に突出するように板ばね７２が設けられて
いる。またテンシヨンアーム７０の下方位置には回動軸
７３に回動自在に軸着されたローデイングアーム７４が
配設され、当該ローデイングアーム７４の一端に設けら
れた係止ピン７５が板ばね７２に当接している。

【００２８】またローデイングアーム７４は他端に突出
部７６が設けられ、当該突出部７６がローデイングリン
グ４１に連動するカム機構（図示せず）によつて駆動さ
れることにより、ローデイングアーム７４はローデイン
グリング４１が矢印ｅ方向に回動すると反時計方向に回
動し、ローデイングリング４１が矢印ｆ方向に回動する
と時計方向に回動する。

【００２９】この結果テンシヨンアーム７０はローデイ
ングの際に板ばね７２がローデイングアーム７４の係止
ピン７５に押圧されることにより、テープカセツト４２
近傍の第１の回動位置（図１）から回転ドラム４６近傍
の第２の回動位置（図２）に回動して磁気テープ４５に
圧着するようになされている。テンシヨンアーム７０は
第２の回動位置に回動された状態において、図３に示す
ように、板ばね７２の弾性力によつて矢印ａの方向に付
勢されると共に、磁気テープ４５のテンシヨンによつて
矢印ｂの方向に付勢される。この結果テンシヨンアーム
７０は板ばね７２の弾性力と磁気テープ４５のテンシヨ
ンが釣り合う位置に位置決めされる。

【００３０】従つて、この釣り合い位置が所定の基準位
置に一致したとき、磁気テープ４５は所望のテープテン
シヨンが得られた状態となる。すなわち、テンシヨンア
ーム７０は基準位置にある状態から磁気テープ４５のテ
ープテンシヨンが上がると当該テープテンシヨンによつ
て当該基準位置から矢印ｂ方向に偏位し、これに対して
テープテンシヨンが下がるとテンシヨンアーム７０は板
ばね７２の弾性力によつて当該基準位置から矢印ａ方向
に偏位するようになされている。

【００３１】テンシヨンアーム７０が矢印ａ方向及びｂ
方向に偏位した際の偏位量はテンシヨンアーム７０の回
動軸６９に設けられたＤＭＥ構成のテンシヨンアーム角
度検出器８０により検出されるようになされている。

【００３２】すなわち角度検出器８０は、図４に示すよ
うに、テンシヨンアーム７０の基準位置からの偏位量を
検出して、当該検出結果を角度データＳ１としてテンシ
ヨン制御回路８１に送出する。テンシヨン制御回路８１
は角度データＳ１に基づいてリールモータ制御信号Ｓ２
を発生し、これが制御切換回路８２の第１の入力端Ｐ₁
に入力される。また制御切換回路８２の第２の入力端Ｐ
₂ にはトルク制御回路８３により発生されるリールモー
タ制御信号Ｓ３が入力される。

【００３３】これに加えて、ポテンシヨメータ５１から
出力されるローデイングリング４１の回動位置検出信号
Ｓ４が制御切換回路８２に入力され、当該制御切換回路
８２は回転位置検出信号Ｓ４に基づいて、テンシヨンア
ームが第１の回動位置から第２の回動位置に回動するま
での期間第２の入力端Ｐ₂ を選択し、テンシヨンアーム
７０が第２の回動位置に回動してからローデイング完了
時までの期間第１の入力端Ｐ₁ を選択するようになされ
ている。制御切換回路８２の出力端から送出されるリー
ルモータ制御信号Ｓ２又はＳ３はモータ駆動回路８４を
介して供給リール４３のリールモータ８５に入力する。

【００３４】これにより、テープローデイング装置４０
は板ばね７２の弾性力と磁気テープ４５のテープテンシ
ヨンによつて、テンシヨンアーム７０が所定の基準位置
を保持するように磁気テープ４５のテープテンシヨンを
制御する制御信号Ｓ２をリールモータ８５に送出し、こ
のようにしてテープテンシヨンサーボループが形成さ
れ、磁気テープ４５のテンシヨンを一定に保持し、磁気
テープ４５が滑らかにローデイングすることができるよ
うになされている。

【００３５】供給リール４３のリールモータ８５には回
転数検出器８６が内蔵されている。実施例の場合、回転
数検出器８６は供給リール４３が１回転するごとに520
〔Hz〕の正弦波を発生する分解能を有する。回転数検出
器８６はリールモータ８５の回転位置を検出し、当該検
出結果を周波数信号Ｓ５として位置制御回路８７に送出
する。位置制御回路８７はローデイング開始時従つてテ
ープカセツト４２がテープローデイング装置４０に装填
される前の供給リール４３のリールモータ８５の位置を
基準位置として記憶し、この基準位置情報とローデイン
グ中にリールモータ８５から得られる位置情報とを比較
して、その誤差分に応じたリールモータ制御信号Ｓ６を
発生し、これをモータ駆動回路８８を介して巻取リール
４４のリールモータ８９に送出する。

【００３６】この結果リールモータ８９は、ローデイン
グ中における供給リール４３の回転位置がローデイング
開始時と異なつた場合、巻取リール４４がこれを打ち消
す方向に回転して磁気テープ４５を送り出し又は巻き取
るようにトルク制御され、このようにして回転位置サー
ボループが形成され、供給リール４３の回転位置を一定
に保持するようになされている。

【００３７】以上の構成において、テープローデイング
装置４０にカセツト４２が装填されると、位置制御回路
８７が供給リール４３の回転位置を記憶する。次にロー
デイングリング４１が矢印ｅの方向に回動されると、テ
ンシヨンアーム７０がローデイングアーム７４によつ
て、図１に示す第１の回動位置から図２に示す第２の回
動位置まで回動される。この期間、供給リール４３のリ
ールモータ８５はトルク制御回路８３からのリールモー
タ制御信号Ｓ３を受け、一定のトルクで供給リール４３
を駆動すると共に、巻取リール４４のリールモータ８９
は回転数検出器８６からの周波数信号Ｓ５に基づいて供
給リール４３の回転位置が変動しないようにトルク制御
される。

【００３８】この後、テンシヨンアーム７０が第２の回
動位置まで回動されて完全に引き出された状態になる
と、ポテンシヨメータ５１からの回動位置検出信号Ｓ４
に基づいて制御切換回路８２の接続が切り換えられ、供
給リール４３のリールモータ８５はテンシヨン制御回路
８１から送出されるリールモータ制御信号Ｓ２を受け、
磁気テープ４５のテープテンシヨンが一定になるように
トルク制御される。またこのとき、巻取リール４４のリ
ールモータ８９は回転数検出器８６からの周波数信号Ｓ
５に基づいて供給リール４３の回転位置が変動しないよ
うにトルク制御される。

【００３９】すなわち巻取リール４４が回転数検出器８
６から得られる供給リール４３の回転情報に基づいて供
給リール４３の回転を打ち消すように磁気テープ４５を
送り出し又は巻き取るようになされている。この状態で
ローデイングリング４１がさらに矢印ｅの方向に回動
し、磁気テープ４５が回転ドラム４６に巻回され、図２
に示すテープ走行状態になつたとき、当該ローデイング
動作が終了する。

【００４０】この結果、ローデイング開始からローデイ
ング終了までの期間、供給リール４３は磁気テープ４５
に所望のテープテンシヨンを与えることができると共
に、巻取リール４４は供給リール４３をほぼ一定の回転
位置に保持することができる。

【００４１】これと同様に、テープローデイング装置４
０はローデイング動作が終了したテープ走行状態からロ
ーデイングリング４１が矢印ｆの方向に回動されるアン
ローデイング動作時においても、上述のローデイング動
作時と同じように供給リール４３のリールモータ８５及
び巻取リール４４のリールモータ８９を制御することに
より、磁気テープ４５のテープテンシヨンを所望の値に
保持することができると共に、供給リール４３の回転位
置をほぼ一定に保持することができる。

【００４２】以上の構成によれば、テンシヨンアーム７
０が所定の基準位置に停止するように供給リール４３の
リールモータ８５を制御すると共に、供給リール４３の
リールモータ８５が基準の回転位置に保持されるように
巻取リール４４のリールモータ８９を制御するようにし
たことにより、所望のテープテンシヨンで滑らかに磁気
テープ４５をローデイングし得ると共に、ローデイング
の際に磁気テープ４５の位置が変動しないテープローデ
イング装置４０を実現することができる。

【００４３】なお上述の実施例においては、トルク制御
回路８３及び制御切換回路８２を設け、テンシヨンアー
ム７０が第１の回動位置から第２の回動位置に引き出さ
れるまでの期間、トルク制御回路８３からのリールモー
タ制御信号Ｓ３をリールモータ８５に送出して供給リー
ル４３を一定のトルクで駆動するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、トルク制御回路８
３及び切換回路８２を省略し、テンシヨンアーム７０が
第１の回動位置から第２の回動位置に引き出されるまで
の期間、供給リール４３の回転を機械的に停止させるよ
うにしても良い。

【００４４】また上述の実施例においては、テンシヨン
アーム７０を板ばね７２の弾性力によつて所定の基準位
置に位置決めする場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、例えばコイルばねの弾性力によつて位置決め
するようにしても良く、テンシヨンアーム７０の位置決
め手段としては種々の弾性体を適用することができる。

【００４５】また上述の実施例においては、供給リール
４３のリールモータ８５の回転位置をほぼ一定とするよ
うに巻取リール４４のリールモータ８９を制御する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、位置制御回
路８７の目標値を逐次変えていけば、供給リール４３の
リールモータ８５の回転速度を所望の値に制御すること
ができる。このようにすれば、テープローデイング時に
限らず記録再生時においてもテープテンシヨンを所望の
値に制御することができる。

【００４６】また上述の実施例においては、本発明をＵ
ローデイング方式のテープローデイング装置に適用した
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、Ｍロー
デイング方式のＶＴＲに適用した場合にも上述の場合と
同様の効果を得ることができる。

【００４７】さらに上述の実施例においては、本発明を
ビデオテープレコーダのテープローデイング装置に適用
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えばデイジタルテープレコーダに適用した場合にも上述
の場合と同様の効果を得ることができ、テープ状の記録
媒体を用いた種々の磁気記録再生装置に適用することが
できる。

【００４８】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、テンシヨ
ンアームの回動位置に基づいて供給リールのリールモー
タを制御して磁気テープのテープテンシヨンを所望の値
に制御すると共に、巻取リールのリールモータを制御し
て磁気テープを介して供給リールのリールモータの回転
位置を目標位置に制御するようにしたことにより、テー
プ位置を目標位置から変位させることなくテープテンシ
ヨンを所望の値に制御することができる。

【００４９】また本発明によれば、テープローデイング
時において、テンシヨンアームの回動位置に基づいて供
給リールのリールモータを制御して磁気テープのテープ
テンシヨンを所望の値に制御すると共に、巻取リールの
リールモータを制御して磁気テープを介して供給リール
のリールモータの回転位置がほぼ一定になるようにした
ことにより、テープローデイングの際のテープダメージ
を低減することができると共に、ローデイングの際にテ
ープ位置が変動しないテープローデイング装置を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるテープローデイング装置の一実施
例を示す略線的平面図である。

【図２】そのテープ走行状態を示す略線的平面図であ
る。

【図３】テープテンシヨン制御機構を示す略線的斜視図
である。

【図４】リールモータ制御機構を示すブロツク図であ
る。

【図５】従来のＵローデイング装置を示す略線的平面図
である。

【図６】Ｍローデイング装置を示す略線的平面図であ
る。

【符号の説明】

１、２０、４０……テープローデイング装置、２、４１
……ローデイングリング、５、６０……ピンチローラ、
６、２７、４３……供給リール、７、２８、４４……巻
取リール、８、２９、４５……磁気テープ、９、３０、
４６……回転ドラム、１３、３１、７０……テンシヨン
アーム、１５、４２……テープカセツト、５１……ポテ
ンシヨメータ、６１……キヤプスタン、７１……テンシ
ヨン測定用ポスト、７２……板ばね、７４……ローデイ
ングアーム、８０……角度検出器、８５……供給リール
用リールモータ、８９……巻取リール用リールモータ、
Ｓ２、Ｓ３、Ｓ６……リールモータ制御信号。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−280239（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−295063（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−92242（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−298848（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−356755（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−135452（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−20332（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G11B 15/093 G11B 15/43 G11B 15/665

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テープカセット内の供給リール及び巻取リ
   ールに巻装された磁気テープをドラム装置に巻回し、上記 ドラム装置に搭載された磁気ヘッドにより上記磁気
   テープ上に情報を記録及び又は再生する磁気記録再生装
   置において、上記磁気テープのテープテンションの変化とともに回動
   するテンションアームの回動位置を検出する角度検出手
   段と、 上記角度検出手段からの出力信号に基づいて、上記磁気
   テープのテープテンションが所定の値となるように、供
   給リール用モータを制御するテンション制御手段と、 上記磁気テープのローディング中に上記供給リール用モ
   ータの回転位置がローディング開始時と異なったとき、
   上記供給リール用モータに具備され、該供給リール用モ
   ータの回転数を検出する回転数検出手段からの出力信号
   に基づいて、上記供給リールの回転位置が変動しないよ
   うに制御する位置制御手段と を有することを特徴とする
   磁気記録再生装置。
2. 【請求項２】 テープカセット内の供給リールおよび巻取
   リールに巻装された磁気テープをドラム装置に巻回し、 上記ドラム装置に搭載された磁気ヘッドにより上記磁気
   テープ上に情報を記録及び又は再生する磁気記録再生装
   置において、 上記磁気テープのテープテンションの変化とともに回動
   するテンションアームの回動位置を検出する角度検出手
   段と、 上記角度検出手段からの出力信号に基づいて、上記磁気
   テープのテープテンションが所定の値となるように、供
   給リール用モータを制御するテンション制御手段と、 上記磁気テープのローディング中に上記供給リール用モ
   ータの回転位置がローディング開始時と異なったとき、
   上記供給リール用モータに具備され、該供給リール用モ
   ータの回転数を検出する回転数検出手段からの出力信号
   に基づいて、上 記供給リールの回転速度が所定の値とな
   るように巻取リール用モータを制御する位置制御手段と
   を有することを特徴とする磁気記録再生装置。